JP3204300B2 - デバイスシミュレーション方法 - Google Patents

デバイスシミュレーション方法

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JP3204300B2
JP3204300B2 JP22945397A JP22945397A JP3204300B2 JP 3204300 B2 JP3204300 B2 JP 3204300B2 JP 22945397 A JP22945397 A JP 22945397A JP 22945397 A JP22945397 A JP 22945397A JP 3204300 B2 JP3204300 B2 JP 3204300B2
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    • Y02P90/00Enabling technologies with a potential contribution to greenhouse gas [GHG] emissions mitigation
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  • Insulated Gate Type Field-Effect Transistor (AREA)
  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体デバイスの
数値解析に関する。
【0002】
【従来の技術】
(一般的なデバイスシミュレーションの概要)半導体デ
バイスの数値解析においては、キャリア(電子及び正
孔)を流体と見做して近似したドリフト−拡散モデル
と、より高次の近似をしたエネルギー輸送モデルとが広
く用いられている。定常状態でのドリフト−拡散モデル
のデバイスシミュレーションにおいては、基本方程式と
して、以下に示される様な、電荷保存式、電子電流連続
式、正孔電流連続式が設定される[檀 良編著“プロセ
ス・デバイス・シミュレーション技術”、産業図書、1
990年]。
【0003】
【数1】
【0004】上述の式で、解かれるべき変数はポテンシ
ャルψ、電子密度n、正孔密度pである。
【0005】定常状態のエネルギー輸送モデルは、上記
のドリフト−拡散モデルの方程式にキャリア(電子及び
正孔)のエネルギー保存式が付加された以下のような形
の式が設定される[Thoma et al. IEEE Transaction on
Electron Devices, Vol.38,No.6, 1991]。
【0006】
【数2】
【0007】
【数3】
【0008】上述したエネルギー輸送モデルの式で、解
かれるべき変数はポテンシャルψ、電子密度n、正孔密
度p、電子温度Tn *、正孔温度Tp *である。ここで、キ
ャリア温度の記号に*を付けてあるのは、次式のような
熱力学的な温度の定義
【0009】
【数4】 と区別するためである。繁雑さを避けるために、以下の
記述では*を省略する。
【0010】一般に、指定された複数の印加バイアスを
境界条件として、順次バイアスを更新して、これらの電
荷保存式、電子電流連続式、正孔電流連続式、電子エネ
ルギー保存式、正孔エネルギー保存式の5つの方程式が
計算される。
【0011】これらの式は非線形な方程式であるため、
一般に、ニュートン法と呼ばれる反復計算を行って解を
求める。ニュートン法とは、以下のような手法である。
【0012】変数xについて方程式
【0013】
【数5】 が与えられているとする。ある初期値x0が与えられた
時、ある変動量δx0をx 0に加えた値が解を与えるなら
【0014】
【数6】 である。そして、F(x)の微係数をF′(x0)とし
て、F(x0+δx0)をδx0について一次のテイラー
展開を行うと、
【0015】
【数7】 となる。そこで今度は、
【0016】
【数8】 とおいて、x1について同様の計算を行う。これを順次
繰り返してi回目の計算でのδxiが、適当な微小量ε
よりも小さくなったならば(これを“収束した”と言
い、この判定を“収束判定”、微小量εを“収束条件”
と言う)、その時のxiが方程式(31)の解である。
処理の流れは図11に示す手順となる。
【0017】また、図12は、この手順を模式的に表し
たものである。
【0018】一次元の場合では、図12に示すように、
接線とx軸との交点を次回のxの植としながら、解へ近
付いて行く。与えられた初期値が解に近ければ近いほ
ど、解を得るのに必要な反復回数が少なくて済み、解を
得るまでの計算時間が短い。
【0019】以上がニュートン法の手法である。
【0020】前述のニュートン法の説明においては、1
個の変数の方程式の場合であったが、デバイスシミュレ
ーションにおいては、解析領域全体にメッシュを生成
し、メッシュ点上の変数について方程式を設定する。解
析メッシュの例を図16に示す。
【0021】すなわち、ポテンシャル、電子密度、正孔
密度、電子温度及び正孔温度がメッシュ点数Nの数だけ
変数として表れるため、5N個の連立方程式を解くこと
になる。前述の電荷保存式、電子電流連続式、正孔電流
連続式、電子エネルギー保存式、正孔エネルギー保存式
を、右辺の項を移項した形で、次式のように表す。
【0022】
【数9】
【0023】上式のψ,n,p,Tn,Tpはそれぞ
れ、ポテンシャル、電子密度、正孔密度、電子温度、正
孔温度を表し、また、それぞれN個の変数を表す。この
場合、電荷保存式、電子電流連続式、正孔電流保存式、
電子エネルギー保存式、正孔エネルギー保存式を同時に
解くカップルド法(結合法)と、電荷保存式、電子電流
連続式、正孔電流保存式、電子エネルギー保存式、正孔
エネルギー保存式を別々に解くガンメル法(非結合法、
または、デカップルド法)とがある。
【0024】カップルド法の手順を図13に、ガンメル
法の手順を図14にそれぞれ示す。
【0025】図13に示す処理手順S1302の行列の
式において、
【0026】
【外1】 の記号は次の偏微分を表している。
【0027】
【数10】
【0028】他の添字の場合も同様である。カップルド
法では全ての変数について同時に解いている。一方、ガ
ンメル法では、注目している変数以外は固定して、それ
ぞれの方程式を解いている。
【0029】例えば、電子エネルギー保存式を解く処理
手順では、電子温度以外のポテンシャル、電子密度、正
孔密度、正孔温度が固定される。
【0030】それぞれの反復で方程式を解くためには行
列計算が行われる。一回の反復で、カップルド法では5
N×5Nの行列をひとつ解き、ガンメル法ではN×Nの
行列を5個解く。
【0031】カップルド法は少ない反復回数で解を得る
ことが可能であるが、良い初期値を与えて計算しないと
収束しないことがある。一方、ガンメル法は、初期値依
存性は強くないが、反復回数を多く必要とする。一回の
反復にかかる計算時間はガンメル法の方がカップルド法
よりも短いが、反復回数はカップルド法の方がガンメル
法よりも少なくて済む。多くの場合、解を得るまでにか
かる全体の計算時間は、カップルド法の方が短いことが
知られている。そのため、良い初期値さえ与えることが
出来れば、カップルド法によって短い計算時間で半導体
デバイスの解析を行うことができる。
【0032】解くべき基本方程式を解析メッシュ上で表
される式へ変形する離散化には、コントロールボリュー
ム法が用いられる。
【0033】図15の実線で表されている三角形メッシ
ュの一部を例にとると、図15の破線で示されるような
メッシュ点につながるメッシュエッジの2等分によっ
て作られる多角形がコントロールボリュームである。コ
ントロールボリュームの多角形の頂点はメッシュの三角
形要素の外心(外接円の中心)となっている。コントロ
ールボリューム法では、メッシュエッジ
【0034】
【外2】 上の物理量の流れ(たとえば電流)は、そのエッジ上の
流れの密度(たとえば電流密度)に、コントロールボリ
ューの辺
【0035】
【外3】 の長さ(一般に2次元のときでも断面積(cross sectio
n)と呼ばれている)を乗じた量で表される。
【0036】(ゲート酸化膜シリコン基板界面付近のメ
ッシュについての問題点)前述した基本方程式は、解析
対象のデバイスに対して生成されたメッシュ上で数値計
算される。図16にそのようなメッシュの例を示す。
【0037】MOSデバイスにおいては電流は、ゲート
界面付近のチャネル領域を界面に平行に一様に流れる。
この電流はデバイスシミュレーションではゲート界面付
近のメッシュ上のキャリアが受け持っている。
【0038】ゲート界面付近のキャリアの移動度はゲー
トバイアスが印加されることで生じる垂直方向電界に依
存することが知られている。すなわち、表面散乱効果と
呼ばれるものである。通常、デバイスシミュレーション
では、ゲート界面上のメッシュ節点にあるキャリアがこ
の表面散乱効果を受けるものとして、解析を行う。この
状況を図17に模式的に示す。
【0039】図17は、ゲート界面から深さ方向へのM
OSデバイス断面のメッシュ節点とキャリア密度を示し
た図である。
【0040】図17においては、例えば第一メッシュ節
点における電流の量は、コントロールボリューム法に基
づいて、A1で表される矩形の面積に対応する。同様に
第二メッシュ節点における電流の量はA2で表される矩
形の面積に対応する。すなわち、それぞれの節点に配分
される電流i1,i2は以下の式で表される。
【0041】
【数11】 ここで、
【0042】
【外4】 は、ドレインバイアスの印加によって生じる水平方向電
界、μ1,μ2はそれぞれ第一メッシュ点と第二メッシュ
点の移動度、n1,n2は同様にキャリア密度、h 1,h2
は同様に前述したコントロールボリュームの断面積、q
は素電荷である。ここで、A1の電流を受け持つキャリ
アは表面紋乱効果を受け、A2の電流を受け持つキャリ
アは表面散乱効果を受けないものとして解析される。
【0043】ここで、メッシュによっては、以下のよう
な問題が生じる。
【0044】いま仮に、第一メッシュ点と第二メッシュ
点のキャリア密度の比があまり大きくない状況を考え
る。例えば、
【0045】
【数12】 とする。また、おおよその見積りとしてゲート界面と基
板内部側の移動度の比として、
【0046】
【数13】 とする。簡単のため等間隔に生成されているメッシュを
考えると、
【0047】
【数14】 である。さらに、ドレイン電流Idはほとんど第一メッ
シュ点と第二メッシュ点との電流の寄与によって成り立
っているものとして、
【0048】
【数15】 とする。
【0049】以上から、表面散乱効果を受けない電流i
2がドレイン電流に占める割合は、
【0050】
【数16】 から57%と見積もることが出来る。すなわち、このよ
うにゲート界面のメッシュ節点でのキャリア密度n1
対して基板内側のメッシュ節点でのキャリア密度n2
相対的に大きいような状況をもたらすメッシュ生成を行
うと、表面散乱効果を受けない電流が相対的に増加す
る。表面散乱効果は垂直方向電界に依存しており、垂直
方向電界はゲートバイアスによって生じているので、結
果として、ドレイン電流のゲートバイアス依存性が適切
に表現できなくなってしまう。
【0051】
【発明が解決しようとする課題】前述したような問題に
対して、従来技術として基板内側においても実効垂直電
界を定義することにより、ゲート電界依存性を表す手法
がある(遠田他、平成9年春季第44回応用物理学関係
連合講演会講演予講集No.0 p.1535)。 こ
の手法では実効垂直電界を以下の式で表している。
【0052】
【数17】 ここで、
【0053】
【外5】 は、各コントロールボリューム内での垂直電界の平均に
対応する量であり、E0は反転層の端での垂直電界であ
る。この実効垂直電界を用いて移動度を次の式で表して
いる。
【0054】
【数18】
【0055】この手法によれば、ゲート界面だけでなく
基板奥側のメッシュ節点上のキャリアについても、ゲー
ト電界に依存した表面散乱の効果を考慮することが可能
である。
【0056】しかしながら、この手法には以下のような
問題点がある。
【0057】MOSデバイスの移動度については、ユニ
バーサルカーブと呼ばれる実効垂直方的電界依存性があ
ることが知られている。
【0058】図18にユニバーサルカーブの模式的な図
を示す。図で横軸に取られているのは垂直実効電界と呼
ばれるもので、経験的に以下の式で定義される。
【0059】
【数19】
【0060】ここで、εSiはシリコンの誘電率、Qinv
は反転層の電荷密度(面密度[1/cm2])、Qdpl
空乏層の電荷(面密度[1/cm2])である。また、
ηは電子については1/2、正孔については1/3の定
数である。
【0061】ユニバーサルカーブはおおまかに、垂直実
効電界の低い領域の方から、不純物原子によるクーロン
散乱の支配的な領域と、格子の熱的振動によるフォノン
散乱の支配的な領域と、ゲート界面の荒れによる表面散
乱の支配的な領域とに大別される。電子移動度について
は模式図のように3つの領域が比較的明瞭に認められる
が、正孔についてはフォノン散乱と表面散乱の影響が混
合して境界があまり明瞭ではない。
【0062】MOSデバイスの移動度の垂直実効電界仮
存性は、酸化膜厚や基板不純物密度によらず、高電界領
域でひとつのカーブに乗ることが知られている。この特
徴が“ユニバーサル”の名前の由来である。低電界領域
では基板不純物密度によって不純物原子のクーロン散乱
効果の影響が異っている。
【0063】ここで、垂直実効電界の定義と前記の従来
手法の垂直電界の定義とを比べると、両者を結びつける
関係が不明確なことがわかる。
【0064】一方、ゲート界面のメッシュ上でのみ表面
散乱を考える手法であれば、垂直実効電界
【0065】
【外6】 を酸化膜側の電界Esrfと基板側の電界Eblkとを用い
て、以下のように定義することが出来る。
【0066】
【数20】 ここで、εOxは酸化膜の誘電率である。
【0067】この定義式は、図19にて模式的に示した
ように、酸化膜と空乏層をそれぞれ平板コンデンサーと
みなしてガウスの定理を考えることにより、以下のよう
にユニバーサルカーブの垂直実効電界の定義式と明確な
対応を持たせることが出来る。
【0068】
【数21】
【0069】以上述べたように、従来手法においては、
ユニバーサルカーブの垂直実効電界との対応付けが明確
に出来ないという問題点がある。
【0070】本発明は、上述したような従来の技術が有
する問題点に鑑みてなされたものであって、このような
MOSデバイスのゲート界面を流れるキャリアの垂直電
界依存性を適切に表現し、かつユニバーサルカーブの垂
直実効電界との対応も明確なデバイスシミュレーション
を行うことができるデバイスシミュレーション方法を提
供することを目的とする。
【0071】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、コンピュータを用いて半導体デバイスにつ
いて、該半導体デバイスのシリコン基板のゲート酸化膜
との界面付近の領域を解析領域とし、該解析領域にメッ
シュを生成し、予め指定されたバイアス条件についてメ
ッシュ節点のキャリア密度を解析することにより前記
導体デバイスの数値解析を行うデバイスシミュレーショ
ン方法であって、前記半導体デバイスのゲート酸化膜と
シリコン基板との界面のメッシュ節点である第1のメッ
シュ節点上におけるキャリア密度である第1のキャリア
密度と、前記ゲート酸化膜と前記シリコン基板との界面
から基板深さ方向に向かって1番目のメッシュ節点であ
る第2のメッシュ節点上におけるキャリア密度である第
2のキャリア密度とを比較する処理と、前記比較処理に
おいて前記第1のキャリア密度に対する前記第2のキャ
リア密度の比が予め定められた設定値よりも大きな場合
に、前記第2のメッシュ節点から基板の深さ方向にて、
そのキャリア密度の前記第1のキャリア密度に対する比
前記設定値よりも小さくなるメッシュ節点である第i
のメッシュ節点を探す処理と、前記第2のメッシュ節点
から第(i−1)のメッシュ節点までを削除してメッシ
ュを再生成する処理と前記再生成したメッシュを用い
て再度解析を行い、得られた結果を前記バイアス条件で
のキャリア密度とする処理とを順次行うことにより、前
記半導体デバイスの数値解析を行うことを特徴とする。
【0072】また、前記設定値は、0.01であること
を特徴とする。
【0073】また、複数のバイアス条件の解析を行う場
合、それぞれのバイアス条件について1つずつ順次設定
して前記一連の処理を行うことを特徴とする。
【0074】また、複数のバイアス条件の解析を行う場
合、予め指定されたしきい値電流について該しきい値電
流が流れるようなゲート電圧を探索する処理を行い、そ
の後、前記一連の処理を行うことを特徴とする。
【0075】また、前記半導体デバイスの基板不純物密
度の空乏層領域における平均値が予め定められた平均値
よりも大きく、かつ、ゲート酸化膜厚が予め定められた
膜厚値よりも小さい場合に、前記第1のメッシュ節点と
前記第2のメッシュ節点との距離が3nm以上10nm
以下となるメッシュを生成し、その後、前記一連の処理
を行うことを特徴とする。
【0076】また、前記半導体デバイスの基板不純物密
度の空乏層領域における平均値が予め定められた平均値
よりも大きく、かつ、ゲート酸化膜厚が予め定められた
膜厚値よりも小さい場合に、前記第1のメッシュ節点と
前記第2のメッシュ節点との距離が5nmとなるメッシ
ュを生成し、その後、前記一連の処理を行うことを特徴
とする。
【0077】また、前記予め定められた平均値は1.0
El7[1/cm3]であり、前記予め定められた膜厚
値は10nmであることを特徴とする。
【0078】(作用)上記のように構成された本発明に
おいては、MOSテバイスのゲート界面を流れるキャリ
アの垂直電界依存性を適切に表現し、かつユニバーサル
カーブの垂直実効電界との対応も明確なデバイスシミュ
レーションを行うことが可能になる。
【0079】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態につ
いて図面を参照して説明する。
【0080】(第1の実施の形態)図1は、本発明のデ
バイスシミュレーション方法の第1の実施の形態を示す
フローチャートであり、図2及び図3は、図1に示した
フローチャートにおける処理手順の様子を示す模式図で
ある。
【0081】図16に示したような直交メッシュについ
てフローチャートを用いて説明する。
【0082】まず、指定されたバイアス条件について解
析を行う(ステップS101)。
【0083】次に、ステップS101における解析の結
果得られたキャリア密度について、ゲート界面のメッシ
ュ節点(第1メッシュ点)と最初の基板内側のメッシュ
節点(第2メッシュ点)のそれぞれにおけるキャリア密
度n1,n2を比較する(ステップS102)。
【0084】すなわち、第2メッシュ点におけるキャリ
ア密度n2の方が第1メッシュ点におけるキャリア密度
1に対して定められた比率Rlim=0.01以上に大き
いかどうか(n2/n1≧Rlim)を調べる(ステップS
103)。
【0085】この様子を、nlim=n1limとして、図
2に模式的に示した。図2においては第2メッシュ点の
キャリア密度n2が判定基準のキャリア密度nlimに対し
て大きい状況となっている。
【0086】ステップS103において第2メッシュ点
におけるキャリア密度n2の方が第1メッシュ点におけ
るキャリア密度n1に対して比率Rlim=0.01以上に
大きいと判断された場合、第1メッシュ点のキャリア密
度n1に対して、比率Rlimよりもキャリア密度が小さく
なるメッシュ節点を基板深さ方向に探す(ステップS1
04)。すなわち、そのメッシュ節点を第iメッシュ点
とすると、ni/n1<Rlim(すなわちni<nlim)の
条件を満たすようなメッシュ節点を探す。
【0087】次に、第2メッシュ点から第(i−1)メ
ッシュ点までのメッシュ節点を削除し、メッシュを再生
成する(ステップS105)。図16に示したような直
交メッシュについては、該当するメッシュ節点とそのメ
ッシュ節点につながっているメッシュエッジとを削除し
たあと、再び水平方向エッジ、垂直方向エッジ及び直角
三角形の斜辺エッジを生成する。
【0088】次に、再生成したメッシュを用いて再度解
析を行い、得られた結果をこのバイアス条件での解とす
る(ステップS106)。
【0089】また、図3に示すように第2メッシュ点に
おけるキャリア密度n2の方が第1メッシュ点における
キャリア密度n1に対して比率Rlim=0.01以上には
大きくなく、ステップS103にてそのように判断され
た場合、メッシュの処理は行わず、解析を終了する。
【0090】このようにして、ゲート界面のメッシュ節
点にキャリアが集中したメッシュが生成され、表面散乱
の効果を適切に計算することが可能になる。
【0091】(第2の実施の形態)第2の実施の形態と
して、上述した第1の実施の形態における手法を、図4
に示すようなトレンチ構造のゲートを持ったゲート界面
が水平でないMOSデバイスに対する処理に適用する場
合について説明する。
【0092】このような水平でないゲート界面に対して
は、境界保護層(界面保護層)と呼ばれる界面付近で平
行な層状に生成されたメッシュを用いなければ、解析精
度が保証されないことが知られている(S.Kumashiro et
al.NUPAD V,pp.167-170,1994、及び横田、熊代、電子
情報通信学会技術報告 ED94-54,pp.54-66,1994、及び
特願平5−311392号公報)。
【0093】図4に対して生成した境界保護層付きメッ
シュについて、トレンチ構造の底の部分を拡大して、図
5に示した。
【0094】上述した第1の実施の形態において示した
手法は、この境界保護層16を持ったメッシュを用いる
ことによって、ゲート界面が水平でない場合にも適用可
能である。
【0095】すなわち、図1に示したフローチャートに
おいて、ゲート界面のメッシュ節点を第1メッシュ点と
し、kを2以上の整数として、境界保護層16の第(k
−1)層のメッシュ節点を第kメッシュ点とする。そし
て、ステップS105におけるメッシュ再生成処理で
は、境界保護層16の第一層の厚さをもとの境界保護層
16の第1層から第(i−1)層までの厚さに設定し
て、境界保護層16の再生成を行う(ここでiはステッ
プS104で見付けたメッシュ節点の番号)。
【0096】このようにして、ゲート界面が水平でない
MOSデバイスに対しても、ゲート界面のメッシュ節点
にキャリアが集中したメッシュが生成され、表面散乱の
効果を適切に計算することが可能になる。
【0097】(第3の実施の形態)図6は、本発明のデ
バイスシミュレーション方法の第3の実施の形態を示す
フローチャートである。
【0098】図16に示したような直交メッシュについ
てフローチャートを用いて説明する。
【0099】まず、最初のバイアス条件を設定し(ステ
ップS201)、設定されたバイアス条件について解析
を行う(ステップS202)。
【0100】次に、上述した第1の実施の形態において
説明した手法(図1におけるステップS102〜ステッ
プS106)と同様の一連の処理を行う(ステップS2
03〜ステップS207)。
【0101】次に、全てのバイアス条件を解析し終わっ
ていればシミュレーションを終了し(ステップS20
8)、まだ解析すべきバイアス条件が残っていれば、次
のバイアス条件を設定し(ステップS209)、次の解
析処理へ進む。
【0102】また、ステップS204にて第2メッシュ
点におけるキャリア密度n2の方が第1メッシュ点にお
けるキャリア密度n1に対して比率Rlim=0.01以上
には大きくないと判断された場合は、メッシュの処理は
行わず、ステップS208における処理に進む。
【0103】このようにして、一連のバイアス条件を解
析する場合においても、ゲート界面のメッシュ節点にキ
ャリアが集中したメッシュが生成され、表面散乱の効果
を適切に計算することが可能になる。
【0104】(第4の実施の形態)第4の実施の形態と
して、上述した第3の実施の形態における手法を、図4
に示すようなトレンチ構造のゲートを持ったゲート界面
が水平でないMOSデバイスに対する処理に適用する場
合について説明する。
【0105】図6に示したフローチャートにおいて、ゲ
ート界面のメッシュ節点を第1メッシュ点とし、kを2
以上の整数として、境界保護層16の第(k−1)層の
メッシュ節点を第kメッシュ点とする。そして、図6に
示したステップS206のメッシュ再生成処理では、境
界保護層16の第1層の厚さをもとの境界保護層16の
第1層から第(i−1)層までの厚さに設定して、境界
保護層16の再生成を行う(ここでiは、図6に示した
ステップS205で見付けたメッシュ節点の番号)。
【0106】このようにして、一連のバイアス条件を解
析する場合において、ゲート界面が水平でないMOSデ
バイスに対しても、ゲート界面のメッシュ節点にキャリ
アが集中したメッシュが生成され、表面散乱の効果を適
切に計算することが可能になる。
【0107】(第5の実施の形態)図7は、本発明のデ
バイスシミュレーション方法の第5の実施の形態を示す
フローチャートである。
【0108】図16に示したような直交メッシュについ
てフローチャートを用いて説明する。
【0109】本形態における手法は、一連のバイアス条
件を解析する場合に、一連のバイアス条件の解析の前処
理として、しきい値解析を行い、図1に示した手法を用
いてメッシュを再生成し、そのメッシュを用いて一連の
バイアス条件を解析するものである。
【0110】すなわち、ただ一度のメッシュ再生成処理
を行うだけで一連のバイアス条件の解析を行うものであ
る。
【0111】このメッシュが一連のバイアス条件の解析
に対して適切であると見做せる理由は以下のことによ
る。
【0112】しきい値解析は、ユーザがドレイン電流が
流れ始める目安として指定した電流値(ステップS30
1におけるしきい値電流条件)について、その値の電流
が流れるようなゲート電圧を探索する解析である。
【0113】すなわち、しきい値電圧が印加された状態
はドレイン電流の流れ始めの状態と見倣せる。
【0114】さらに大きな値の電流が流れるのは、さら
に大きなゲート電圧が印加された状態であり、そのよう
な状態ではチャネルに誘起されるキャリアはより大きな
電界によってゲート界面に引き付けられるため、しきい
値電圧の状態よりもゲート界面へのキャリアの集中が強
くなる。すなわち、第1メッシュ点に対する第2メッシ
ュ点のキャリア密度の比が増大することはない。
【0115】このような理由で、しきい値電圧の状態に
おいて適切なメッシュは、しきい値電流値以上の電流が
流れるさらに大きなゲート電圧の状態においても適切で
あると見倣せる。
【0116】以下に、この手法の具体的な処理を説明す
る。
【0117】まず、指定されたしきい値電流条件につい
てしきい値解析を行う(ステップS301)。
【0118】次に、第1の実施の形態において説明した
手法(図1に示したステップS101〜ステップS10
6)と同様の一連の処理を行う(ステップS302〜ス
テップS305)。
【0119】次に、得られたメッシュを用いて一連のバ
イアス条件について解析を行う(ステップS306)。
【0120】また、ステップS301にて第2メッシュ
点におけるキャリア密度n2の方が第1メッシュ点にお
けるキャリア密度n1に対して比率Rlim=0.01以上
には大きくないと判断された場合は、メッシュの再生成
処理は行わず、そのままのメッシュを用いて一連のバイ
アス条件について解析を行う(ステップS306)。
【0121】このようにして、一連のバイアス条件を解
析する場合において、ただ一回のメッシェ再生成処理
で,表面散乱の効果を適切に計算することが可能にな
る。
【0122】(第6の実施の形態)第6の実施の形態と
して、上述した第5の実施の形態における手法を、図4
に示すようなトレンチ構造のゲートを持ったゲート界面
が水平でないMOSデバイスに対する処理に適用する場
合について説明する。
【0123】図7に示したフローチャートにおいて、ゲ
ート界面のメッシュ節点を第1メッシュ点とし、kを2
以上の整数として、境界保護層16の第(k−1)層の
メッシュ節点を第kメッシュ点とする。そして、図7に
示したステップS305のメッシュ再生成処理では、境
界保護層16の第1層の厚さをもとの境界保護層16の
第1層から第(i−1)層までの厚さに設定して、境界
保護層16の再生成を行う(ここでiは、図7に示した
ステップS304で見付けたメッシュ節点の番号)。
【0124】このようにして、一連のバイアス条件を解
析する場合において、ゲート界面が水平でないMOSデ
バイスに対しても、ただ一回のメッシュ再生成によっ
て、表面散乱の効果を適切に計算することが可能にな
る。
【0125】(第7の実施の形態)図8は、本発明のデ
バイスシミュレーション方法の第7の実施の形態を示す
フローチャートである。
【0126】図16に示したような直交メッシュについ
てフローチャートを用いて説明する。
【0127】本形態における手法は、指定されたひとつ
または複数のバイアス条件を解析する場合に、第1メッ
シュ点と第2メッシュ点との距離を3nm以上10nm
以下の定数値(典型的な値としては5nm)としたメッ
シュを用いて解析するものである。
【0128】すなわち、メッシュ再生成処理を行わず
に、前記条件を満たすように生成した最初のメッシュに
よってひとつまたは複数のバイアス条件の解析を行うも
のである。
【0129】このメッシュがひとつまたは複数のバイア
ス条件の解析に対して適切であると見倣せる理由は以下
のことによる。
【0130】昨今の先端デバイスにおいては、ゲート酸
化膜厚が10nm以下であり、さらなる薄膜化が進めら
れている。また、基板不純物密度も空乏層領域(典型的
にはゲート界面から基板深さ方向に150nmまでの
間)における平均値が1E17[1/cm3]以上であ
り、さらに高濃度化が進んでいる。
【0131】このように薄いゲート酸化膜を持つデバイ
スでは、ゲート電圧を印加したときに高い垂直電界が生
じる。また、基板不純物密度が高いデバイスでは、ゲー
ト電圧を印加したときに空乏層の拡がりが狭く、やはり
高い垂直電界を生じる。これら2つのことは、図19に
模式的に示した2つのコンデンサーの平行平板の間隔が
それぞれ狭くなる状態に対応することから、垂直電界が
高くなるということを理解することが出来る。
【0132】実際にゲート酸化膜厚が6.5nm、基板
不純物密度が約5E17[1/cm 3]のN型MOSデ
バイスについて、ゲート電圧を2.5Vとして、シミュ
レーションした結果の基板深さ方向のキャリア密度を図
9に示す。
【0133】図9に示すメッシュは、第1メッシュ点と
第2メッシュ点との距離が5nmである。この図から、
5nmの間隔があれば第2メッシュ点におけるキャリア
密度は第1メッシュ点におけるキャリア密度に対して2
桁以上小さいことが分かる。
【0134】また、第1メッシュ点と第2メッシュ点と
の距離が10nmよりも大きなメッシュでは、空乏層の
拡がり方の計算精度が低下してくるため、しきい値−基
板電圧特性やゲート容量特性の解析精度が低下する。そ
のため、第1メッシュ点と第2メッシュ点との距離が1
0nm以下のメッシュが良い。この例以外のゲート酸化
膜厚、基板不純物密度のシミュレーションにおいても、
ゲート酸化願が10nm以下、基板不純物密度が1E1
7[1/cm3]以上であれば、第1メッシュ点と第2
メッシュ点との距離を3nm以上10nm以下の定数値
(典型的な値としては5nm)とすることによって、図
1に示した手法で得られるメッシュと同等の適切なメッ
シュが得られることが、経験的に確かめられる。
【0135】例えば、ゲート酸化膜厚が6.5nm、基
板不純物密度が約5E17[1/cm3]のN型MOS
デバイスのシミュレーション結果のドレイン電流−ゲー
ト電圧特性について図10に示したように(縦軸はゲー
ト電圧2.5V時の実測値を1とした相対植のドレイン
電流)、第1メッシュ点と第2メッシュ点との距離が5
nmのメッシュでは実測値と0.9%の誤差で一致して
いて、グラフが重なって見えているのに対して、第1メ
ッシュ点と第2メッシュ点との距離が1nmのメッシュ
では実測値から大きくかけ離れた電流値が計算されてし
まうことがわかる。
【0136】以上が本手法のメッシュが適切であると見
倣せる理由である。
【0137】以下に、本形態における手法の処理を具体
的に説明する。
【0138】まず、第1メッシュ点と第2メッシュ点と
の距離を3nm以上10nm以下の定数値(典型的な値
としては5nm)に設定したメッシュを生成する(ステ
ップS401)。
【0139】次に、このメッシュを用いてひとつまたは
複数のバイアス条件について解析を行う(ステップS4
02)。
【0140】このようにして、ひとつまたは複数のバイ
アス条件を解析する場合において、最初のメッシュをそ
のまま用いて、表面散乱の効果を適切に計算することが
可能になる。
【0141】(第8の実施の形態)第8の実施の形態と
して、上述した第7の実施の形態における手法を、図4
に示すようなトレンチ構造のゲートを持ったゲート界面
が水平でないMOSデバイスに対する処理に適用する場
合について説明する。
【0142】図8に示したフローチャートにおいて、ゲ
ート界面のメッシュ節点を第1メッシュ点とし、境界保
護層16のゲート界面から深さ方向に見て第1層のメッ
シュ節点を第2メッシュ点として、図8に示したステッ
プS402におけるメッシュ生成を行う。
【0143】このようにして、ひとつまたは複数のバイ
アス条件を解析する場合において、ゲート界面が水平で
ないMOSデバイスに対しても、最初のメッシュをその
まま用いて、表面散乱の効果を適切に計算することが可
能になる。
【0144】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、キャリアの表面散乱の効果を適切に計算す
ることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のデバイスシミュレーション方法の第1
の実施の形態を示すフローチャートである。
【図2】図1に示したフローチャートにおける処理手順
の様子を示す模式図である。
【図3】図1に示したフローチャートにおける処理手順
の様子を示す模式図である。
【図4】トレンチ構造のゲートを持つMOSデバイスの
模式図である。
【図5】図4に示したMOSデバイスのメッシュの拡大
図である。
【図6】本発明のデバイスシミュレーション方法の第3
の実施の形態を示すフローチャートである。
【図7】本発明のデバイスシミュレーション方法の第5
の実施の形態を示すフローチャートである。
【図8】本発明のデバイスシミュレーション方法の第7
の実施の形態を示すフローチャートである。
【図9】N型MOSデバイスのシミュレーション結果の
ゲート界面から深さ方向のキャリア密度を示す図であ
る。
【図10】N型MOSデバイスのシミュレーション結果
のドレイン電流−ゲート電圧特性を示す図である。
【図11】ニュートン法の処理手順のフローチャートで
ある。
【図12】ニュートン法の処理手順を模式的に表した図
である。
【図13】カップルド法の処理手順のフローチャートで
ある。
【図14】ガンメル法の処理手順のフローチャートであ
る。
【図15】コントロールボリュームの模式的な図であ
る。
【図16】解祈のためのメッシュの例を示した図であ
る。
【図17】従来技術を説明するための模式図である。
【図18】ユニバーサルカーブの模式図である。
【図19】MOSデバイスのチャネル領域と容量の対応
を示した模式図である。
【符号の説明】
11 ソース 12 ゲート酸化膜 13 ゲート 14 ドレイン 15 ゲート界面 16 境界保護層
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平10−200089(JP,A) 特開 平9−191039(JP,A) 特開 平8−241992(JP,A) 特開 平8−130311(JP,A) 特開 平7−161962(JP,A) 特開 平7−130820(JP,A) 特開 平5−136267(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 29/78 H01L 29/00

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンピュータを用いて半導体デバイス
    ついて、該半導体デバイスのシリコン基板のゲート酸化
    膜との界面付近の領域を解析領域とし、該解析領域にメ
    ッシュを生成し、予め指定されたバイアス条件について
    メッシュ節点のキャリア密度を解析することにより前記
    半導体デバイスの数値解析を行うデバイスシミュレーシ
    ョン方法であって、 前記半導体デバイスのゲート酸化膜とシリコン基板との
    界面のメッシュ節点である第1のメッシュ節点上におけ
    るキャリア密度である第1のキャリア密度と、前記ゲー
    ト酸化膜と前記シリコン基板との界面から基板深さ方向
    に向かって1番目のメッシュ節点である第2のメッシュ
    節点上におけるキャリア密度である第2のキャリア密度
    とを比較する処理と、 前記比較処理において前記第1のキャリア密度に対する
    前記第2のキャリア密度の比が予め定められた設定値よ
    りも大きな場合に、前記第2のメッシュ節点から基板の
    深さ方向にて、そのキャリア密度の前記第1のキャリア
    密度に対する比が前記設定値よりも小さくなるメッシュ
    節点である第iのメッシュ節点を探す処理と、 前記第2のメッシュ節点から第(i−1)のメッシュ節
    点までを削除してメッシュを再生成する処理と前記再生成したメッシュを用いて再度解析を行い、得ら
    れた結果を前記バイアス条件でのキャリア密度とする処
    とを順次行うことにより、前記半導体デバイスの数値
    解析を行うことを特徴とするデバイスシミュレーション
    方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のデバイスシミュレーシ
    ョン方法において、 前記設定値は、0.01であることを特徴とするデバイ
    スシミュレーション方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載のデバイ
    スシミュレーション方法において、 複数のバイアス条件の解析を行う場合、それぞれのバイ
    アス条件について1つずつ順次設定して前記一連の処理
    を行うことを特徴とするデバイスシミュレーション方
    法。
  4. 【請求項4】 請求項1または請求項2に記載のデバイ
    スシミュレーション方法において、 複数のバイアス条件の解析を行う場合、予め指定された
    しきい値電流について該しきい値電流が流れるようなゲ
    ート電圧を探索する処理を行い、その後、前記一連の処
    理を行うことを特徴とするデバイスシミュレーション方
    法。
  5. 【請求項5】 請求項1または請求項2に記載のデバイ
    スシミュレーション方法において、 前記半導体デバイスの基板不純物密度の空乏層領域にお
    ける平均値が予め定められた平均値よりも大きく、か
    つ、ゲート酸化膜厚が予め定められた膜厚値よりも小さ
    い場合に、前記第1のメッシュ節点と前記第2のメッシ
    ュ節点との距離が3nm以上10nm以下となるメッシ
    ュを生成し、その後、前記一連の処理を行うことを特徴
    とするデバイスシミュレーション方法。
  6. 【請求項6】 請求項1または請求項2に記載のデバイ
    スシミュレーション方法において、 前記半導体デバイスの基板不純物密度の空乏層領域にお
    ける平均値が予め定められた平均値よりも大きく、か
    つ、ゲート酸化膜厚が予め定められた膜厚値よりも小さ
    い場合に、前記第1のメッシュ節点と前記第2のメッシ
    ュ節点との距離が5nmとなるメッシュを生成し、その
    後、前記一連の処理を行うことを特徴とするデバイスシ
    ミュレーション方法。
  7. 【請求項7】 請求項5または請求項6に記載のデバイ
    スシミュレーション方法において、 前記予め定められた平均値は1.0El7[1/c
    3]であり、前記予め定められた膜厚値は10nmで
    あることを特徴とするデバイスシミュレーション方法。
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