JPH0628419U - 自動変速機のクラッチ締結装置 - Google Patents

自動変速機のクラッチ締結装置

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JPH0628419U
JPH0628419U JP6514792U JP6514792U JPH0628419U JP H0628419 U JPH0628419 U JP H0628419U JP 6514792 U JP6514792 U JP 6514792U JP 6514792 U JP6514792 U JP 6514792U JP H0628419 U JPH0628419 U JP H0628419U
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JP
Japan
Prior art keywords
clutch
piston
oil
oil chamber
automatic transmission
Prior art date
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Pending
Application number
JP6514792U
Other languages
English (en)
Inventor
拓 菅野
和夫 小栗
等 芥川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mazda Motor Corp
JATCO Ltd
Original Assignee
Mazda Motor Corp
JATCO Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Mazda Motor Corp, JATCO Ltd filed Critical Mazda Motor Corp
Priority to JP6514792U priority Critical patent/JPH0628419U/ja
Publication of JPH0628419U publication Critical patent/JPH0628419U/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Hydraulic Clutches, Magnetic Clutches, Fluid Clutches, And Fluid Joints (AREA)
  • Gear-Shifting Mechanisms (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 重量増やスペース効率の低下を招くことな
く、クラッチ解放性能の向上をはかる。 【構成】 ドラム部材(10,13)に軸方向に摺動自
在に嵌合された第1ピストン21はその嵌合部21Aと
クラッチ板14の押圧部21Dとの間に径方向に延設さ
れたフランジ部21Cを備えている。クラッチ解放時に
おいて、小容積に形成された第2油室29には油路29
Aを介して油が充分に充填され遠心油圧力相殺によりク
ラッチの解放が迅速かつ滑らかに行われる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は車両の動力伝達機構に用いる自動変速機のクラッチ締結装置に関する ものである。
【0002】
【従来の技術】
この種の従来の自動変速機のクラッチとしては、例えば特開平2−3706号 の図2に示されたZF社製の4HP14型自動変速機のロークラッチが知られて いる。このものは、ドラムの内外径側平行部間に第1ピストンが軸方向に対して 摺動自在に嵌合されている。ここでドラムの内径側平行部には第2ピストンの一 端が結合されており、第2ピストンの他端は第1ピストンの軸方向に延びる摺動 部に接している。また第1ピストンの軸方向に延びる摺動部の先端はクラッチ板 に接している。
【0003】 ドラムおよび第1ピストンにより囲まれる空間は第1油室を画成し、ドラムの 内径側平行部、第1ピストンおよび第2ピストンにより囲まれる空間は第2油室 を画成する。
【0004】 このクラッチは第1油室にクラッチ圧Pc を供給すると、第1ピストンが摺動 して前記軸方向に延びる摺動部の端部がクラッチ板を押圧してクラッチを締結し 、第1油室に供給したクラッチ圧Pc を抜くと、第2油室に設けられたバネの力 により第1ピストンがクラッチ板からクラッチ解放方向に摺動してクラッチを解 放する。その際、回転によって発生する遠心油圧は第1油室にあってはクラッチ 締結方向に作用しクラッチ解放を妨げるが、第2油室に発生する遠心油圧がこれ を打ち消すようにクラッチ解放方向に作用するため、互いにキャンセルし合い全 体では遠心力の影響を受けずにクラッチを解放できる構造となっている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】 しかしながら、前述した従来例のクラッチにおいては、第1ピストンの軸方向 に延びる摺動部端で、ドラムに軸方向に移動自在に保持された所定の径のクラッ チ板を押圧するように構成されているので、クラッチ板の径が大きい場合、それ に伴い第1ピストンおよび第2ピストンの径も必然的に大きくせざるを得ず、こ の結果、第2油室の容積も大となる。このように第2油室の容積が大きいと、ク ラッチ解放時における必要充填油量も多く、充填不足等に起因する遠心油圧のバ ラツキが生じクラッチ解放性能上好ましくないという問題がある。
【0006】 そこで、このような第2油室の容積の増大を避けるべく、上記第1および第2 ピストンの中心部に別部材を設けることも考えられるが、このようにすると重量 増と共にスペース効率の低下を招くという問題が生ずる。
【0007】 本考案の目的は、かかる従来の問題を解消し、重量増やスペース効率の低下を 招くことなく、クラッチ解放性能の向上をはかることのできる自動変速機のクラ ッチ締結装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本考案は、所定の径のクラッチ板を軸方向に移動自在に保持するドラム部材と 、該ドラム部材に軸方向に摺動自在に嵌合され前記クラッチ板を押圧する押圧部 を備えた第1ピストンと、一端が前記ドラム部材側に固定され他端が前記第1ピ ストンに接する第2ピストンとを具えた自動変速機のクラッチ締結装置において 、 前記第1ピストンは前記ドラム部材との嵌合部と前記押圧部との間に径方向に 延設されたフランジ部を備えることを特徴とする。
【0009】
【作用】
本考案のクラッチ締結装置によれば、第1ピストンの嵌合部と押圧部との間に 径方向に延設されたフランジ部を備えるようにしたから、クラッチ板の径が大き い場合であっても、第1および第2ピストンの有効径を小さくすることができ、 クラッチ解放時の必要充填油量も少なくなる。
【0010】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図面に基づき詳細に説明する。
【0011】 図1は本考案にかかる自動変速機のクラッチ締結装置をハイクラッチに適用し た全体構成を例示する線図である。
【0012】 図中、10はドラムであり、本実施例にあっては、不図示のトルクコンバータ に連結されたインプットシャフト11に回転自在に嵌合されたインターミディエ ートシャフト12の回りの中空軸13に、ドラム10の径方向に延びる基端部1 0Aが固設されている。ドラム10と該中空軸13とでもってドラム部材が構成 される。中空軸13は小径部13Aと中径部13Bと大径部13Cとを有してお り、該大径部13Cに上述のドラム10の基端部10Aが固設されている。尚、 中空軸13の端部は図示を省略したが遊星歯車のサンギアに連結されている。
【0013】 ドラム10は基端部10Aに連なり軸線と平行な平行部10B、径方向に延び る延設部10Cおよび複数板のクラッチ板14を軸方向に移動自在に保持する保 持部10Dを有している。そして、ドラム10の平行部10Bと前記中空軸13 の中径部13Bとの間に、第1ピストン21の嵌合部21Aが軸方向に対して摺 動自在に嵌合されている。
【0014】 ここで、ドラム部材を構成する中空軸13の小径部13Aには、第2ピストン 22の一端がスナップリング23により結合されており、第2ピストン22の他 端は第1ピストン21の嵌合部21Aから軸方向に延びる延長部21Bの内周側 に接している。また嵌合部21Aの端部からは延長部21Bに対し直角の径方向 にフランジ部21Cが延設されており、該フランジ部21Cの先端の押圧部21 Dはクラッチ板14に接している。
【0015】 ドラム部材および第1ピストン21により囲まれる空間はシール25,26と ともに第1油室27を画成し、中空軸13の外周部、第1ピストン21および第 2ピストン22により囲まれる空間はシール28とともに第2油室29を画成す る。第1油室27にはクラッチ締結油圧供給用の油路27Aが連通されている。 また、第2ピストン22のスナップリング23近傍には第2油室の油の流通用の 油路29Aが設けられており、第2油室29にはバネ30が軸方向に第1ピスト ン21を付勢すべく設けてある。
【0016】 本例の従来例との最大の相違点は、第1ピストン21の有効径と第2ピストン 22の有効径とをほぼ等しく小径側に配置しコンパクトに構成するも、比較的大 径のクラッチ板を押圧するようにしたことである。このクラッチ締結装置は以下 のようにクラッチの締結および解放を極めて円滑に行う。
【0017】 すなわち、まずクラッチ締結時においては、第1油室27にクラッチ圧Pc を 供給すると、これにより第1ピストン21がバネ30に抗して締結方向にストロ ークすることにより、ピストン21の端の押圧部21Dがクラッチ板14を押圧 してクラッチを締結し、自動変速機において動力伝達が行われる。このとき第2 油室29内の油は油路29Aより排出される。
【0018】 一方クラッチ解放時においては、上記ピストン21のストロークにより圧縮さ れた第2油室29には油路29Aから導入された油が充填され、その油による遠 心油圧力およびバネ30のバネ力により第1ピストン21を解放方向に動かそう とする力が発生している。この状態でクラッチ解放のためクラッチ圧Pc を減少 させると、第1油室27内のクラッチ圧が所定油圧になったとき第1油室27内 の遠心油圧力が第2油室29内の遠心油圧力にキャンセルされて両油室の油圧が 等しくなる。このとき上述したバネ30のバネ力が第1ピストン21を解放方向 にストロークさせ、クラッチを解放する。
【0019】 このクラッチ解放時において、第2油室29には油路29Aを介して油が充填 されるが、上述のように、第2油室29はその容積が小さいので充填不足となる ようなことがなく、クラッチの解放が迅速かつ滑らかに行われる。
【0020】
【考案の効果】
かくして本考案によれば、重量増やスペース効率を低下させることなくクラッ チ解放性能を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の自動変速機のクラッチ締結装置の全体
構成を例示する線図である。
【符号の説明】
10 ドラム(ドラム部材) 13 中空軸(ドラム部材) 14 クラッチ板 21 第1ピストン 21A 嵌合部 21C フランジ部 21D 押圧部 22 第2ピストン 27 第1油室 29 第2油室 30 バネ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F16H 3/44 Z 9030−3J (72)考案者 芥川 等 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の径のクラッチ板を軸方向に移動自
    在に保持するドラム部材と、該ドラム部材に軸方向に摺
    動自在に嵌合され前記クラッチ板を押圧する押圧部を備
    えた第1ピストンと、一端が前記ドラム部材側に固定さ
    れ他端が前記第1ピストンに接する第2ピストンとを具
    えた自動変速機のクラッチ締結装置において、 前記第1ピストンは前記ドラム部材との嵌合部と前記押
    圧部との間に径方向に延設されたフランジ部を備えるこ
    とを特徴とする自動変速機のクラッチ締結装置。
JP6514792U 1992-09-18 1992-09-18 自動変速機のクラッチ締結装置 Pending JPH0628419U (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08295381A (ja) * 1995-04-21 1996-11-12 Shinko Kk 鉢植輸送用ケース
JP2006010065A (ja) * 2004-06-29 2006-01-12 Borgwarner Inc 多重クラッチ装置

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JPH0469414A (ja) * 1990-07-09 1992-03-04 Mazda Motor Corp 自動変速機の摩擦締結装置

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