JPH0628336U - 動圧軸受装置 - Google Patents

動圧軸受装置

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JPH0628336U
JPH0628336U JP7144492U JP7144492U JPH0628336U JP H0628336 U JPH0628336 U JP H0628336U JP 7144492 U JP7144492 U JP 7144492U JP 7144492 U JP7144492 U JP 7144492U JP H0628336 U JPH0628336 U JP H0628336U
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JP
Japan
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sleeve
sealing
bearing device
shaft
seal
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Application number
JP7144492U
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English (en)
Inventor
圭一 古川
道敏 満丸
啓剛 安井
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Koyo Seiko Co Ltd
Original Assignee
Koyo Seiko Co Ltd
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Publication of JPH0628336U publication Critical patent/JPH0628336U/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 縦置型や横置型或いはこれらを途中で傾斜さ
せても密封性能が良く潤滑剤も漏洩せず且つ長寿命を維
持することの出来る動圧軸受装置を提供すること。 【構成】 軸3の外周面若しくはスリ−ブ4の内周面の
いずれかに動圧発生用の溝が形成され、軸若しくはスリ
−ブの一方が回転部材に他方が固定部材とされた動圧軸
受装置において、前記固定部材に前記回転部材との間を
密封するシ−ル装置7が嵌着され、このシ−ル装置7
が、前記固定部材に嵌着され且つ前記回転部材と非接触
とされた固い部材製の密封部材72と、この密封部材と
一体とされ且つ軸受内部側に曲折された先端部が前記回
転部材に摺接させられた合成樹脂製シ−ル部材71とよ
り構成されてなることを特徴とする動圧軸受装置。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、電子機器や事務機器等の回転部分の軸受装置として用いられる動 圧軸受装置、より詳しくはシ−ル板を用いて軸受部分の潤滑剤が外部へ漏出する のを有効に防止することのの出来る動圧軸受装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
電子機器や事務機器等の回転部分の軸受装置は高速回転に適し小型化、高性能 化が可能な動圧軸受装置が用いられることが多いが、このような動圧軸受装置で は潤滑剤の密封性能が極めて重要である。 動圧軸受装置は、図4(A)に示すように、モ−タのステ−タ部1と、ロ−タ 部2と、相対回転する軸3及びスリ−ブ4等よりなる回転部及び静止部のこれら 軸3とスリ−ブ4との間に設けられる。このような動圧軸受装置の密封構造とし ては、図4(B)に示すように、軸3とスリ−ブ4との内部中間部に潤滑剤溜用 空間10が設けられると共に軸3若しくはスリ−ブ4の内周面に動圧溝が形成さ れ、スリ−ブ4端部の軸3側にスラスト板5が嵌着され、該スラスト板5とスリ −ブ4の上方に延設された円筒部4aの内周面との間はラビリンス11構造とな っているものが知られている。 また、シ−ル板として弾性薄板を用いて動圧軸受装置を構成するようにしたも のとしては特開昭64−83914号で開示されているものが知られている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
上記するように、相対回転する軸3とスリ−ブ4との間に動圧軸受装置を設け 潤滑剤漏出防止用としてスラスト板5とスリ−ブ4に延設した円筒部4aの内周 面との間にラビリンス11を形成したものは、モ−タの使用状態、例えば横置型 としたものや縦置型としたもの或いは途中で縦置型のものを傾斜させた場合等に より潤滑剤が漏れるという問題があった。高速回転する電子機器の軸受装置では 潤滑剤の漏出が発生すると早期に軸受が損傷し寿命の低下となるので潤滑剤の漏 出は極力防止しなければならない。この考案はかかる課題に鑑みてなされたもの でありその目的とするところは縦置型や横置型或いはこれらを途中で傾斜させて も密封性能が良く潤滑剤も漏洩せず且つ長寿命を維持することの出来る動圧軸受 装置を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
即ち、この考案は上記する課題を解決するために、軸の外周面若しくはスリ− ブの内周面のいずれかに動圧発生用の溝が形成され、軸若しくはスリ−ブの一方 が回転部材に他方が固定部材とされた動圧軸受装置において、前記固定部材に前 記回転部材との間を密封するシ−ル装置が嵌着され、このシ−ル装置が、前記固 定部材に嵌着され且つ前記回転部材と非接触とされた固い部材製の密封部材と、 この密封部材と一体とされ且つ軸受内部側に曲折された先端部が前記回転部材に 摺接させられた合成樹脂製シ−ル部材とより構成されてなることを特徴とする。
【0005】
【作用】
この動圧軸受装置を以上のような手段とした場合の作用について添付図の符号 を用いて説明する。 この動圧軸受装置では、シ−ル装置7を構成するシ−ル部材71は先端部がス リ−ブ4の(円筒部)内周面と摺接しても、合成樹脂製部材、例えばポリテトラ フルオロエチレン等の摩擦係数の小さな材質であるため摩擦トルクは極めて小さ くなる。このシ−ル部材71はスリ−ブ4側の円筒部4a内周面あるいはスラス ト板5等軸3側の外周面と確実に接触するため密封性能も極めてよくなる。また シ−ル部材71と固い密封部材72(73)とを重ねて嵌めてあるため嵌め込み や取外し等の作業性が極めて良くなり嵌込んだ状態も確実となり信頼性もよくな る。
【0006】
【実施例】
以下、この考案の具体的実施例について添付図面を参照して説明する。 図1はこの考案の動圧軸受装置の縦断面図であり、図2はその一部拡大図であ る。尚、説明の都合上従来のものと同一構成要素には従来技術で説明した図4( A)、(B)と同一の符号を用いる。 モ−タのステ−タ部1は通常は固定側であり、ロ−タ部2はスリ−ブ4と一体 となって回転する。該スリ−ブ4と軸3との間には空間部10が形成されここに グリ−ス等の潤滑剤が充填される。またスリ−ブ4の上下端部には軸3との間に 動圧軸受が形成されるが、この場合軸3の外周面或いはスリ−ブ4の内周面のい ずれかに動圧溝が形成される。前記軸3に嵌着され該軸3と一体になって回転す るスラスト板5及び6の外周には前記スリ−ブ4の軸方向に延設された円筒部4 aの内周面に該シ−ル装置7の先端が摺接するように嵌着される。以上のような 実施例はシ−ル装置7の内径部を固定し外周部が密封部となる「外周タイプ」で ある。この「外周タイプ」はシ−ル板取付け部の加工が簡単である。
【0007】 前記シ−ル装置7は合成樹脂材例えばポリテトラフルオロエチレン製のシ−ル 部材71と、このシ−ル部材71に接着あるいは一体成形にて一体化された金属 或いは固い樹脂製の密封部材72とより構成される。そして前記密封部材72は スラスト板5及び6に嵌着固定され、その先端部はスリ−ブ4の円筒部4aの内 周面に非接触である。また、スリ−ブ4内径部と摺接する前記シ−ル部材71の 端部71aは図に示すように内側へ(軸内部側へ)曲げた状態となるように形成 する。尚、スラスト板5とスリ−ブの円筒部4aとの間の隙間はラビリンス11 構造とし潤滑剤の密封をより完全にしてある。
【0008】 図3はこの考案の動圧軸受装置の他の実施例である。即ち、図1及び図2に示 す動圧軸受装置ではシ−ル装置7は内径部をスラスト板5及び6に嵌着し外形側 先端部でスリ−ブ4の円筒部4aの内種面と密封部を構成するようにしたが、こ の実施例ではシ−ル装置7の外形部をスリ−ブ4の円筒部4aの内径部に嵌着し 、該シ−ル装置7の内径側先端部とスラスト板5との間で密封部を形成するよう にしたものである。 即ち、この場合の実施例はシ−ル装置7の外形部を固定し内周部が密封部とな る「内周タイプ」である。尚、この実施例のシ−ル装置7は合成樹脂例えばポリ テトラフルオロエチレン製のシ−ル部材71と、これを両側から挟むための固い L字形の密封部材72及び73とで構成してある。この実施例ではシ−ル装置7 の取付け構造がやや複雑になるがシ−ル部の径が小さくなり前記した「外周タイ プ」のものより摩擦トルクは小さくなる。そして外形側が回転する場合、潤滑剤 が遠心力で外側(スリ−ブ内壁側)へ集まりやすいため密封性は「外周タイプ」 よりは良いといえる。
【0009】 この動圧軸受装置を以上のような構成とした場合の作用について説明する。 この動圧軸受装置では、シ−ル装置7を構成するシ−ル部材71は先端部がス リ−ブ4の(円筒部)内周面と摺接してもポリテトラフルオロエチレン等の摩擦 係数の小さな材質であるため摩擦トルクは極めて小さくなる。このシ−ル部材7 1はスリ−ブ4側の円筒部4a内周面あるいはスラスト板5等軸3側の外周面と 確実に接触するため密封性能も極めてよくなる。またシ−ル部材71と固い密封 部材72(73)とが一体であるため嵌め込みや取外し等の作業性が極めて良く なり嵌込んだ状態も確実となり信頼性もよくなる。
【0010】
【考案の効果】
この考案の動圧軸受装置は以上詳述したような構成としたので、軸やスリ−ブ が縦置型であっても或いは横置型であっても潤滑剤の密封状態は極めて良くなり 潤滑剤が漏出することは殆ど無くなる。また、軸やスリ−ブ等を傾斜させても潤 滑剤が漏洩することはないし密封部の摩擦トルクも小さい。更に、封入された潤 滑剤の漏洩がなく早期に軸受が損傷することもないので長寿命を維持することの 出来る動圧軸受装置を提供することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の動圧軸受装置の縦断面図である。
【図2】図1の一部拡大図である。
【図3】この考案の動圧軸受装置の他の実施例の縦断面
図である。
【図4】図4(A)は従来の動圧軸受装置の縦断面図で
あり、図4(B)は図4(A)の一部拡大図である。
【符号の説明】
1 ステ−タ部 2 ロ−タ部 3 軸 4 スリ−ブ
4a 円筒部 5、6 スラスト板 7 シ−ル装置 71 シ−ル部材 72、73 固い密封部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸の外周面若しくはスリ−ブの内周面の
    いずれかに動圧発生用の溝が形成され、軸若しくはスリ
    −ブの一方が回転部材に他方が固定部材とされた動圧軸
    受装置において、前記固定部材に前記回転部材との間を
    密封するシ−ル装置が嵌着され、このシ−ル装置が、前
    記固定部材に嵌着され且つ前記回転部材と非接触とされ
    た固い部材製の密封部材と、この密封部材と一体とされ
    且つ軸受内部側に曲折された先端部が前記回転部材に摺
    接させられた合成樹脂製シ−ル部材とより構成されてな
    ることを特徴とする動圧軸受装置。
JP7144492U 1992-09-18 1992-09-18 動圧軸受装置 Pending JPH0628336U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7144492U JPH0628336U (ja) 1992-09-18 1992-09-18 動圧軸受装置

Applications Claiming Priority (1)

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JP7144492U JPH0628336U (ja) 1992-09-18 1992-09-18 動圧軸受装置

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Publication Number Publication Date
JPH0628336U true JPH0628336U (ja) 1994-04-15

Family

ID=13460729

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JP7144492U Pending JPH0628336U (ja) 1992-09-18 1992-09-18 動圧軸受装置

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JP (1) JPH0628336U (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005098252A1 (ja) * 2004-04-09 2005-10-20 Ntn Corporation 動圧軸受装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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