JPH06283186A - 溶融炭酸塩型燃料電池の燃料排ガスの処理方法及びそのための装置 - Google Patents
溶融炭酸塩型燃料電池の燃料排ガスの処理方法及びそのための装置Info
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- JPH06283186A JPH06283186A JP5066560A JP6656093A JPH06283186A JP H06283186 A JPH06283186 A JP H06283186A JP 5066560 A JP5066560 A JP 5066560A JP 6656093 A JP6656093 A JP 6656093A JP H06283186 A JPH06283186 A JP H06283186A
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- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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- Y02E60/30—Hydrogen technology
- Y02E60/50—Fuel cells
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 燃料から排出される、溶融塩のミスト及び溶
融塩から発生する蒸気を含む燃料ガスから、容易かつ効
率的に該溶融塩のミスト及び溶融塩から発生する蒸気を
除去する。 【構成】 溶融炭酸塩型燃料電池から排出される燃料排
ガスをデミスターと接触させて含有される溶融塩のミス
トを除去した後、吸着剤と接触させてなお含有される溶
融塩の蒸気及び微細ミストを除去する。溶融炭酸塩型燃
料電池から排出される燃料排ガスの導入口1と、処理ガ
スの排出口2とが設けられた反応管10Aと、反応管1
0A内の導入口1側に設けられたデミスター3と、排出
口2側に設けられた吸着剤充填層4とを備える処理装
置。 【効果】 溶融炭酸塩型燃料電池から排出される燃料排
ガス中の溶融塩のミスト及び蒸気を効率的に除去するこ
とができる。
融塩から発生する蒸気を含む燃料ガスから、容易かつ効
率的に該溶融塩のミスト及び溶融塩から発生する蒸気を
除去する。 【構成】 溶融炭酸塩型燃料電池から排出される燃料排
ガスをデミスターと接触させて含有される溶融塩のミス
トを除去した後、吸着剤と接触させてなお含有される溶
融塩の蒸気及び微細ミストを除去する。溶融炭酸塩型燃
料電池から排出される燃料排ガスの導入口1と、処理ガ
スの排出口2とが設けられた反応管10Aと、反応管1
0A内の導入口1側に設けられたデミスター3と、排出
口2側に設けられた吸着剤充填層4とを備える処理装
置。 【効果】 溶融炭酸塩型燃料電池から排出される燃料排
ガス中の溶融塩のミスト及び蒸気を効率的に除去するこ
とができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は溶融炭酸塩型燃料電池用
蒸気吸着剤に係り、特に、溶融炭酸塩型燃料電池から排
出される燃料ガスを効率的に処理する方法及びそのため
の装置に関する。
蒸気吸着剤に係り、特に、溶融炭酸塩型燃料電池から排
出される燃料ガスを効率的に処理する方法及びそのため
の装置に関する。
【0002】
【従来の技術】溶融炭酸塩型燃料電池では、アノード側
及びカソード側にそれぞれ排出される燃料ガスを循環さ
せる。この溶融炭酸塩型燃料電池から排出される燃料ガ
スは、電池本体から飛散してくる溶融塩のミスト及び溶
融塩から発生する水酸化カリウム(KOH)を主とする
蒸気を含むものであって、非常に腐食性が高い。このた
め、ガス循環ライン、循環ブロワー及び種々の計測機器
を腐食して、安定な燃料電池の操業を阻害することか
ら、この腐食性蒸気を除去することが、燃料電池の安定
操業のために必要とされる。
及びカソード側にそれぞれ排出される燃料ガスを循環さ
せる。この溶融炭酸塩型燃料電池から排出される燃料ガ
スは、電池本体から飛散してくる溶融塩のミスト及び溶
融塩から発生する水酸化カリウム(KOH)を主とする
蒸気を含むものであって、非常に腐食性が高い。このた
め、ガス循環ライン、循環ブロワー及び種々の計測機器
を腐食して、安定な燃料電池の操業を阻害することか
ら、この腐食性蒸気を除去することが、燃料電池の安定
操業のために必要とされる。
【0003】従来、このような腐食性蒸気の除去のため
に、燃料電池の電解質又は電解質から生成する物質を除
去する電解質除去物質を備えた内部改質型燃料電池(燃
料用ガスを予め生成させて供給するのではなく、例えば
炭化水素を直接電池に供給し、電池内の改質用触媒と接
触させて燃料用ガスを生成させる方式)が開示されてい
る(特開昭62−186471号公報)。しかして、電
解質除去物質の具体例として、ケイ素、アルミニウム又
はクロムの酸化物に加えて、多孔性セラミックス、繊維
状のセラミックス又は金属が例示されている。
に、燃料電池の電解質又は電解質から生成する物質を除
去する電解質除去物質を備えた内部改質型燃料電池(燃
料用ガスを予め生成させて供給するのではなく、例えば
炭化水素を直接電池に供給し、電池内の改質用触媒と接
触させて燃料用ガスを生成させる方式)が開示されてい
る(特開昭62−186471号公報)。しかして、電
解質除去物質の具体例として、ケイ素、アルミニウム又
はクロムの酸化物に加えて、多孔性セラミックス、繊維
状のセラミックス又は金属が例示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開昭
62−186471号公報で挙げられている電解質除去
物質では、前記腐食性蒸気の吸収速度、吸収効率等の面
において十分に満足し得る値が得られない。
62−186471号公報で挙げられている電解質除去
物質では、前記腐食性蒸気の吸収速度、吸収効率等の面
において十分に満足し得る値が得られない。
【0005】本発明は上記従来の問題点を解決し、燃料
から排出される、溶融塩のミスト及び溶融塩から発生す
る蒸気を含む燃料ガスから、容易かつ効率的に該溶融塩
のミスト及び溶融塩から発生する蒸気を除去することが
できる溶融炭酸塩型燃料電池の燃料排ガスの処理方法及
びそのための装置を提供することを目的とする。
から排出される、溶融塩のミスト及び溶融塩から発生す
る蒸気を含む燃料ガスから、容易かつ効率的に該溶融塩
のミスト及び溶融塩から発生する蒸気を除去することが
できる溶融炭酸塩型燃料電池の燃料排ガスの処理方法及
びそのための装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の溶融炭酸塩型
燃料電池の燃料排ガスの処理方法は、溶融炭酸塩型燃料
電池から排出される燃料排ガスをデミスターと接触させ
て含有される溶融塩のミストを除去した後、吸着剤と接
触させてなお含有される溶融塩の蒸気及び微細ミストを
除去することを特徴とする。
燃料電池の燃料排ガスの処理方法は、溶融炭酸塩型燃料
電池から排出される燃料排ガスをデミスターと接触させ
て含有される溶融塩のミストを除去した後、吸着剤と接
触させてなお含有される溶融塩の蒸気及び微細ミストを
除去することを特徴とする。
【0007】請求項2の溶融炭酸塩型燃料電池の燃料排
ガスの処理方法は、請求項1の方法において、デミスタ
ーが多孔性セラミック、繊維状セラミック、金属ワイヤ
−メッシュ及び積層スクリーンタイプ(格子状衝突板を
多層重ねた方式)よりなる群から選ばれる少なくとも1
種であることを特徴とする。
ガスの処理方法は、請求項1の方法において、デミスタ
ーが多孔性セラミック、繊維状セラミック、金属ワイヤ
−メッシュ及び積層スクリーンタイプ(格子状衝突板を
多層重ねた方式)よりなる群から選ばれる少なくとも1
種であることを特徴とする。
【0008】請求項3の溶融炭酸塩型燃料電池の燃料排
ガスの処理方法は、請求項1又は2の方法において、吸
着剤がアルミナ及びシリカを含む混合物の粒子からな
り、シリカの含有割合が5〜40重量%であることを特
徴とする。
ガスの処理方法は、請求項1又は2の方法において、吸
着剤がアルミナ及びシリカを含む混合物の粒子からな
り、シリカの含有割合が5〜40重量%であることを特
徴とする。
【0009】請求項4の溶融炭酸塩型燃料電池の燃料排
ガスの処理装置は、溶融炭酸塩型燃料電池から排出され
る燃料排ガスの導入口と、処理ガスの排出口とが設けら
れた反応管と、該反応管内の前記導入口側に設けられた
デミスターと、該反応管内の前記排出口側に設けられた
吸着剤充填層とを備えることを特徴とする。
ガスの処理装置は、溶融炭酸塩型燃料電池から排出され
る燃料排ガスの導入口と、処理ガスの排出口とが設けら
れた反応管と、該反応管内の前記導入口側に設けられた
デミスターと、該反応管内の前記排出口側に設けられた
吸着剤充填層とを備えることを特徴とする。
【0010】以下に本発明を図面を参照して詳細に説明
する。
する。
【0011】図1は本発明の溶融炭酸塩型燃料電池の燃
料排ガスの処理装置の一実施例を示す断面図、図2はそ
の溶融炭酸塩型燃料電池への設置例を示す系統図であ
る。
料排ガスの処理装置の一実施例を示す断面図、図2はそ
の溶融炭酸塩型燃料電池への設置例を示す系統図であ
る。
【0012】図1に示す如く、本発明の処理装置10
は、溶融炭酸塩型燃料電池から排出される燃料排ガスの
導入口1と、処理ガスの排出口2とが設けられた反応管
10Aの内部の導入口1側にデミスター3が排出口2側
に吸着剤4の層が設けられたものであり、原ガス、即
ち、溶融炭酸塩型燃料電池の燃料排ガスは、導入口1か
ら反応管10Aに流入した後、デミスター3と接触して
ミスト分が除去され、次いで、吸着剤4と接触して蒸気
分が吸着除去された後、処理ガスは排出口2から排出さ
れるように構成されている。
は、溶融炭酸塩型燃料電池から排出される燃料排ガスの
導入口1と、処理ガスの排出口2とが設けられた反応管
10Aの内部の導入口1側にデミスター3が排出口2側
に吸着剤4の層が設けられたものであり、原ガス、即
ち、溶融炭酸塩型燃料電池の燃料排ガスは、導入口1か
ら反応管10Aに流入した後、デミスター3と接触して
ミスト分が除去され、次いで、吸着剤4と接触して蒸気
分が吸着除去された後、処理ガスは排出口2から排出さ
れるように構成されている。
【0013】このような本発明の処理装置は、例えば、
図2に示す如く、溶融炭酸塩型燃料電池のアノード11
及びカソード12の燃料ガスの循環系において、燃料ガ
スの排出側の系路に設けることにより、燃料排ガスを効
率的に処理した後、再びアノード11又はカソード12
に循環させることができる。
図2に示す如く、溶融炭酸塩型燃料電池のアノード11
及びカソード12の燃料ガスの循環系において、燃料ガ
スの排出側の系路に設けることにより、燃料排ガスを効
率的に処理した後、再びアノード11又はカソード12
に循環させることができる。
【0014】本発明の溶融炭酸塩型燃料電池用蒸気吸着
剤は、例えば、上記本発明の処理装置を用いることによ
り容易に実施されるが、本発明の方法において、デミス
ターとしては、次の〜の1種又は2種以上を用いる
ことができる。
剤は、例えば、上記本発明の処理装置を用いることによ
り容易に実施されるが、本発明の方法において、デミス
ターとしては、次の〜の1種又は2種以上を用いる
ことができる。
【0015】 多孔性セラミック:具体的には気孔率
20〜50%程度、細孔径10〜200μm程度の、ア
ルミナ、ムライト、炭化ケイ素等のセラミックからなる
多孔体。 繊維状セラミック:具体的には、繊維径1〜50μ
m、繊維長さ10〜100mmの、アルミナ、シリカ・
アルミナ、炭化ケイ素等のセラミックよりなる繊維。 金属メッシュ:具体的には、線径0.1〜0.3m
m、網目の大きさ(径)1〜10mmのステンレス系、
ニッケル系、銅系等の金属よりなるワイヤ。 積層スクリーンタイプ:具体的には、パイロスクリ
ーン(商標)。
20〜50%程度、細孔径10〜200μm程度の、ア
ルミナ、ムライト、炭化ケイ素等のセラミックからなる
多孔体。 繊維状セラミック:具体的には、繊維径1〜50μ
m、繊維長さ10〜100mmの、アルミナ、シリカ・
アルミナ、炭化ケイ素等のセラミックよりなる繊維。 金属メッシュ:具体的には、線径0.1〜0.3m
m、網目の大きさ(径)1〜10mmのステンレス系、
ニッケル系、銅系等の金属よりなるワイヤ。 積層スクリーンタイプ:具体的には、パイロスクリ
ーン(商標)。
【0016】なお、上記デミスターのうち、多孔性セラ
ミック、繊維状セラミック、金属メッシュは、例えば、
これを反応管に充填して充填層を形成することにより設
置する。
ミック、繊維状セラミック、金属メッシュは、例えば、
これを反応管に充填して充填層を形成することにより設
置する。
【0017】一方、吸着剤としては、TiO2 (酸化チ
タン)、SiO2 (酸化ケイ素)、Al2 O3 (酸化ア
ルミニウム)等を用いることができるが、特に、本発明
においては、Al2 O3 とSiO2 との混合物よりなる
粒子を用いるのが好ましい。
タン)、SiO2 (酸化ケイ素)、Al2 O3 (酸化ア
ルミニウム)等を用いることができるが、特に、本発明
においては、Al2 O3 とSiO2 との混合物よりなる
粒子を用いるのが好ましい。
【0018】即ち、本発明者らは、吸着剤に好適な酸化
物について種々検討を行なった結果、従来提案されてい
るAl2 O3 やSiO2 は各々を単独で用いた場合に
は、十分な吸着効率が得られない原因として次のことを
見出した。
物について種々検討を行なった結果、従来提案されてい
るAl2 O3 やSiO2 は各々を単独で用いた場合に
は、十分な吸着効率が得られない原因として次のことを
見出した。
【0019】即ち、Al2 O3 は、吸着によりその表面
の剥離崩壊が起こり、これが吸着剤充填層の差圧増大の
原因となり、吸着効率が悪い。一方、SiO2 では吸着
により粘着性物質の生成が認められ、この粘着性物質が
吸着剤充填層の差圧増大の原因となる。これに対して、
Al2 O3 とSiO2 の混合物よりなる吸着剤粒子であ
れば、吸着による剥離崩壊や粘着性物質の生成が防止さ
れ、効率的な吸着を行なえる。
の剥離崩壊が起こり、これが吸着剤充填層の差圧増大の
原因となり、吸着効率が悪い。一方、SiO2 では吸着
により粘着性物質の生成が認められ、この粘着性物質が
吸着剤充填層の差圧増大の原因となる。これに対して、
Al2 O3 とSiO2 の混合物よりなる吸着剤粒子であ
れば、吸着による剥離崩壊や粘着性物質の生成が防止さ
れ、効率的な吸着を行なえる。
【0020】このAl2 O3 −SiO2 混合物粒子によ
り、吸収効率の向上が図れる理由の詳細は明らかではな
いが、粒子表面の剥離崩壊や粘着性物質生成の防止につ
いては、下記理由によるものと推定される。
り、吸収効率の向上が図れる理由の詳細は明らかではな
いが、粒子表面の剥離崩壊や粘着性物質生成の防止につ
いては、下記理由によるものと推定される。
【0021】即ち、Al2 O3 −SiO2 混合物粒子と
蒸気との接触で、粒子中のSiO2と蒸気との反応で生
成する粘着性物質が、バインダーとして作用し、Al2
O3と蒸気との反応による粒子の剥離崩壊が防止され
る。
蒸気との接触で、粒子中のSiO2と蒸気との反応で生
成する粘着性物質が、バインダーとして作用し、Al2
O3と蒸気との反応による粒子の剥離崩壊が防止され
る。
【0022】このようなAl2 O3 −SiO2 混合物粒
子を用いる場合、該混合物中のSiO2 の含有割合が少
な過ぎると吸着剤の剥離崩壊防止効果が低く、逆に多過
ぎると粘着性物質の生成割合が高くなり、好ましくな
い。また、いずれの場合においても高い吸収速度を達成
し得ない。
子を用いる場合、該混合物中のSiO2 の含有割合が少
な過ぎると吸着剤の剥離崩壊防止効果が低く、逆に多過
ぎると粘着性物質の生成割合が高くなり、好ましくな
い。また、いずれの場合においても高い吸収速度を達成
し得ない。
【0023】従って、混合物中のSiO2 の含有割合は
5〜40重量%、Al2 O3 の含有割合は95〜60重
量%、好ましくはSiO2 を10〜30重量%、Al2
O3を90〜70重量%とする。
5〜40重量%、Al2 O3 の含有割合は95〜60重
量%、好ましくはSiO2 を10〜30重量%、Al2
O3を90〜70重量%とする。
【0024】このようなAl2 O3 −SiO2 混合物粒
子の粒径は、大き過ぎると充填粒子の比表面積が小さく
なって吸収効率が低下する。逆に、粒径が小さ過ぎると
取り扱い性が悪くなる。従って、本発明においては、A
l2 O3 −SiO2 混合物粒子の粒径は3〜10mm程
度であることが好ましい。
子の粒径は、大き過ぎると充填粒子の比表面積が小さく
なって吸収効率が低下する。逆に、粒径が小さ過ぎると
取り扱い性が悪くなる。従って、本発明においては、A
l2 O3 −SiO2 混合物粒子の粒径は3〜10mm程
度であることが好ましい。
【0025】このようなAl2 O3 −SiO2 混合物粒
子は、例えば、Al2 O3 とSiO2 の微粉を混合した
後常法に従って造粒するなどの方法により容易に製造す
ることができる。
子は、例えば、Al2 O3 とSiO2 の微粉を混合した
後常法に従って造粒するなどの方法により容易に製造す
ることができる。
【0026】なお、本発明において、Al2 O3 −Si
O2 混合物粒子には、その効果を損なわない範囲で、例
えば10重量%以下の割合で、TiO2 ,Fe2 O3 ,
Cr2 O3 等の他の成分が含有されていても良い。ま
た、吸着剤は、上記Al2 O3−SiO2 混合物粒子の
他、TiO2 等の粒子を10重量%以下の割合で含有す
るものであっても良い。
O2 混合物粒子には、その効果を損なわない範囲で、例
えば10重量%以下の割合で、TiO2 ,Fe2 O3 ,
Cr2 O3 等の他の成分が含有されていても良い。ま
た、吸着剤は、上記Al2 O3−SiO2 混合物粒子の
他、TiO2 等の粒子を10重量%以下の割合で含有す
るものであっても良い。
【0027】本発明の方法において、溶融炭酸塩型燃料
電池からの燃料排ガスをデミスターと接触させ、次い
で、吸着剤と接触させるに当り、次のような処理条件を
採用するのが好ましい。
電池からの燃料排ガスをデミスターと接触させ、次い
で、吸着剤と接触させるに当り、次のような処理条件を
採用するのが好ましい。
【0028】温度 550〜750℃ デミスター内空塔ガス流速 0.5〜3.0m/s
ec 吸着剤充填層内空塔ガス流速 0.1〜1m/sec
ec 吸着剤充填層内空塔ガス流速 0.1〜1m/sec
【0029】
【作用】本発明に従って、溶融炭酸塩型燃料電池から排
出される燃料排ガスをデミスターと接触させて含有され
る溶融塩のミストを除去した後、吸着剤と接触させてな
お含有される溶融塩の蒸気及び微細ミストを除去するこ
とにより、燃料排ガスを効率的に処理することができ
る。
出される燃料排ガスをデミスターと接触させて含有され
る溶融塩のミストを除去した後、吸着剤と接触させてな
お含有される溶融塩の蒸気及び微細ミストを除去するこ
とにより、燃料排ガスを効率的に処理することができ
る。
【0030】本発明においては、特に、デミスターとし
ては、多孔性セラミック、繊維状セラミック、金属ワイ
ヤ−メッシュ及び積層スクリーンタイプよりなる群から
選ばれる少なくとも1種が好ましく、吸着剤としてはア
ルミナ及びシリカを含む混合物の粒子からなり、シリカ
の含有割合が5〜40重量%であるものが好ましい。
ては、多孔性セラミック、繊維状セラミック、金属ワイ
ヤ−メッシュ及び積層スクリーンタイプよりなる群から
選ばれる少なくとも1種が好ましく、吸着剤としてはア
ルミナ及びシリカを含む混合物の粒子からなり、シリカ
の含有割合が5〜40重量%であるものが好ましい。
【0031】このような本発明の溶融炭酸塩型燃料電池
の燃料排ガスの処理方法は、溶融炭酸塩型燃料電池から
排出される燃料排ガスの導入口と、処理ガスの排出口と
が設けられた反応管と、該反応管内の前記導入口側に設
けられたデミスターと、該反応管内の前記排出口側に設
けられた吸着剤充填層とを備える本発明の処理装置によ
り容易に実施できる。
の燃料排ガスの処理方法は、溶融炭酸塩型燃料電池から
排出される燃料排ガスの導入口と、処理ガスの排出口と
が設けられた反応管と、該反応管内の前記導入口側に設
けられたデミスターと、該反応管内の前記排出口側に設
けられた吸着剤充填層とを備える本発明の処理装置によ
り容易に実施できる。
【0032】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明をより具体的に
説明する。
説明する。
【0033】実施例1 図3に示す装置を用いて溶融塩の除去試験を行なった。
なお、図3において、21、22は熱風発生器、23は
水定量供給装置、24はコンプレッサー、25は噴霧管
25aが設けられたミスト発生器、20は内部にデミス
ター20A及び吸着剤20Bが設けられた反応管(内径
76mm)、26はバグフィルター、27はガス冷却
器、28は流量計である。また、TICは温度調節計、
TRは温度記録計、△Pは差圧計、Pはポンプである。
31〜38の各符号は配管である。
なお、図3において、21、22は熱風発生器、23は
水定量供給装置、24はコンプレッサー、25は噴霧管
25aが設けられたミスト発生器、20は内部にデミス
ター20A及び吸着剤20Bが設けられた反応管(内径
76mm)、26はバグフィルター、27はガス冷却
器、28は流量計である。また、TICは温度調節計、
TRは温度記録計、△Pは差圧計、Pはポンプである。
31〜38の各符号は配管である。
【0034】即ち、水定量供給装置23内の試験水は、
ミスト発生器25で噴霧され、ミスト及び蒸気は配管3
5より、配管34からのキャリアガスと共に反応管20
に導入され、デミスター20Aで処理された後、吸着剤
20Bで処理され、処理ガスは配管36より排出され
る。
ミスト発生器25で噴霧され、ミスト及び蒸気は配管3
5より、配管34からのキャリアガスと共に反応管20
に導入され、デミスター20Aで処理された後、吸着剤
20Bで処理され、処理ガスは配管36より排出され
る。
【0035】ここで、デミスターとしては積層スクリー
ンタイプを用い、10枚重ねたものを充填した。また、
吸着剤としてはTiO2 粒子(粒径5mm)又はAl2
O3+SiO2 粒子(Al2 O3 90重量%及びSiO2
10重量%の混合物の粒子、粒径5mm)を440m
l(充填層高さ10cm)充填した。
ンタイプを用い、10枚重ねたものを充填した。また、
吸着剤としてはTiO2 粒子(粒径5mm)又はAl2
O3+SiO2 粒子(Al2 O3 90重量%及びSiO2
10重量%の混合物の粒子、粒径5mm)を440m
l(充填層高さ10cm)充填した。
【0036】試験条件は次の通りとした。 温 度 700℃ 圧 力 大気圧 キャリアガス組成 空気+10重量%水 キャリアガス流量 7.2Nm3 /hr ミスト源(試験水) KOH+LiOH水溶液 ミスト量(噴霧量) K:3.9mg/Nm3 Li:1.7mg/Nm3 結果を図4に示す。図4より、本発明によれば、燃料排
ガス中の溶融塩を効率的に除去できることがわかる。特
に、Al2 O3 +SiO2 混合物粒子を吸着剤として用
いた場合には、長期にわたり、効率的な処理を行なえ
る。
ガス中の溶融塩を効率的に除去できることがわかる。特
に、Al2 O3 +SiO2 混合物粒子を吸着剤として用
いた場合には、長期にわたり、効率的な処理を行なえ
る。
【0037】
【発明の効果】以上詳述した通り、本発明の溶融炭酸塩
型燃料電池の燃料排ガスの処理方法及びそのための装置
によれば、溶融炭酸塩型燃料電池から排出される燃料排
ガス中の溶融塩のミスト及び蒸気を効率的に除去するこ
とができる。
型燃料電池の燃料排ガスの処理方法及びそのための装置
によれば、溶融炭酸塩型燃料電池から排出される燃料排
ガス中の溶融塩のミスト及び蒸気を効率的に除去するこ
とができる。
【0038】特に、請求項2、3の方法によれば、著し
く優れた処理効果が得られる。
く優れた処理効果が得られる。
【図1】本発明の溶融炭酸塩型燃料電池の燃料排ガスの
処理装置の一実施例を示す断面図である。
処理装置の一実施例を示す断面図である。
【図2】本発明の処理装置の溶融炭酸塩型燃料電池への
設置例を示す系統図である。
設置例を示す系統図である。
【図3】実施例1で用いた試験装置を示す系統図であ
る。
る。
【図4】実施例1の結果を示すグラフである。
1 導入口 2 排出口 3 デミスター 4 吸着剤 10 処理装置 10A 反応管 11 アノード 12 カソード 20 反応管 20A デミスター 20B 吸着剤 21,22 熱風発生器 23 水定量供給装置 25 ミスト発生器 26 バグフィルター 27 ガス冷却器 28 流量計
【手続補正書】
【提出日】平成5年4月9日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図4
【補正方法】変更
【補正内容】
【図4】
Claims (4)
- 【請求項1】 溶融炭酸塩型燃料電池から排出される燃
料排ガスをデミスターと接触させて含有される溶融塩の
ミストを除去した後、吸着剤と接触させてなお含有され
る溶融塩の蒸気及び微細ミストを除去することを特徴と
する溶融炭酸塩型燃料電池の燃料排ガスの処理方法。 - 【請求項2】 デミスターが多孔性セラミック、繊維状
セラミック、金属ワイヤ−メッシュ及び積層スクリーン
タイプよりなる群から選ばれる少なくとも1種であるこ
とを特徴とする請求項1に記載の溶融炭酸塩型燃料電池
の燃料排ガスの処理方法。 - 【請求項3】 吸着剤がアルミナ及びシリカを含む混合
物の粒子からなり、シリカの含有割合が5〜40重量%
であることを特徴とする請求項1又は2に記載の溶融炭
酸塩型燃料電池の燃料排ガスの処理方法。 - 【請求項4】 溶融炭酸塩型燃料電池から排出される燃
料排ガスの導入口と、処理ガスの排出口とが設けられた
反応管と、該反応管内の前記導入口側に設けられたデミ
スターと、該反応管内の前記排出口側に設けられた吸着
剤充填層とを備えることを特徴とする溶融炭酸塩型燃料
電池の燃料排ガスの処理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5066560A JPH06283186A (ja) | 1993-03-25 | 1993-03-25 | 溶融炭酸塩型燃料電池の燃料排ガスの処理方法及びそのための装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5066560A JPH06283186A (ja) | 1993-03-25 | 1993-03-25 | 溶融炭酸塩型燃料電池の燃料排ガスの処理方法及びそのための装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06283186A true JPH06283186A (ja) | 1994-10-07 |
Family
ID=13319447
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5066560A Pending JPH06283186A (ja) | 1993-03-25 | 1993-03-25 | 溶融炭酸塩型燃料電池の燃料排ガスの処理方法及びそのための装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06283186A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0767073A1 (en) * | 1988-09-20 | 1997-04-09 | Victor Company Of Japan, Limited | Heat-sensitive hot-melt image transfer sheet |
WO2003053545A1 (en) * | 2001-12-19 | 2003-07-03 | Sud-Chemie Prototech, Inc. | An exhaust treatment and filtration system for molten carbonate fuel cells |
JP2008525964A (ja) * | 2004-12-27 | 2008-07-17 | フュエルセル エナジー, インコーポレイテッド | ガス酸化器から電解質のその場での除去 |
JP2009273995A (ja) * | 2008-05-13 | 2009-11-26 | Tokyo Electric Power Co Inc:The | アスベスト粉塵の除塵方法および除塵装置 |
CN103435071A (zh) * | 2013-06-28 | 2013-12-11 | 湖南省湘衡盐化有限责任公司 | 制盐二次蒸汽清洗装置及方法 |
-
1993
- 1993-03-25 JP JP5066560A patent/JPH06283186A/ja active Pending
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