JPH06283060A - ノンセラミック碍子及びその製造方法 - Google Patents

ノンセラミック碍子及びその製造方法

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JPH06283060A
JPH06283060A JP6666993A JP6666993A JPH06283060A JP H06283060 A JPH06283060 A JP H06283060A JP 6666993 A JP6666993 A JP 6666993A JP 6666993 A JP6666993 A JP 6666993A JP H06283060 A JPH06283060 A JP H06283060A
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rod
caulking
ceramic insulator
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insulator
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Takeshi Shiyougo
武司 正後
So Kawamura
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NGK Insulators Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 把持金具をロッド両端にかしめた後に外被を
モールド成形するタイプのノンセラミック碍子において
加硫後の把持金具の把持力を向上させたノンセラミック
碍子及びその製造方法を提供する。 【構成】 絶縁性のロッド2の両端に把持金具3を嵌着
し、同ロッド3と把持金具3の一部を包被するように弾
性絶縁材料からなる外被5をモールド成形してなるノン
セラミック碍子1において、前記把持金具3のかしめ部
6に対してモールド成形前及びモールド成形後において
それぞれかしめ10a,10bを施した。これにより、
把持金具の把持力が向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、繊維強化プラスチック
製(FRP)の絶縁性樹脂等よりなるロッドを弾性絶縁
材料の外被により包被してなるノンセラミック碍子及び
その製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より強化プラスチック製(FRP)
のロッドにシリコーンゴムやエチレンプロピレンゴム
(EPゴム)等の弾性絶縁材料よりなる外被を組み合わ
せた軽量、かつ高強度のノンセラミック碍子が使用され
ている。このノンセラミック碍子において、全長が短く
ても絶縁距離が十分確保できるようにするため、把持金
具をロッド両端に取着した後、把持金具のロッド寄りの
端部をも外被で包被したものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このタイプのノンセラ
ミック碍子は、先に把持金具をロッド両端にかしめた後
に外被を高温加硫成形するため、成形の際にかしめ部が
熱履歴を受けることによってその把持力が低下してしま
う。そのため外被を成形した後、両把持金具をかしめる
構造に比べかしめ巾を大きくとる必要があった。
【0004】本発明は上記問題点を解消するためになさ
れたものである。即ち、その目的は把持金具をロッド両
端にかしめた後に外被をモールド成形するタイプのノン
セラミック碍子において加硫後の把持金具の把持力を向
上させたノンセラミック碍子及びその製造方法を提供す
ることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明では、絶縁性のロッドの両端に把持金具を嵌
着し、同ロッドと把持金具の一部を包被するように弾性
絶縁材料からなる外被をモールド成形してなるノンセラ
ミック碍子において、前記把持金具のかしめ部に対して
モールド成形前後においてそれぞれかしめを施したこと
を要旨とする。
【0006】
【作用】上記の構成によれば、把持金具はかしめ部をま
ずモールド成形する前にかしめてあるため、把持金具は
モールド成形する際にロッドから抜け落ちない。そし
て、モールドの際に外被が把持金具とロッドの隙間に浸
入してくることがない。また、モールド後においても把
持金具はかしめ部をかしめてあるため加熱により一旦低
下した把持金具とロッドとの把持強度が再び保持され
る。
【0007】
【実施例】以下、本発明のノンセラミック碍子及びその
製造方法の一実施例について図1〜図2に基づいて説明
する。
【0008】図2に示すように、ノンセラミック碍子1
のロッド2は外被5により外周が包被されており、両端
側には把持金具3が嵌着されている。ロッド2は断面円
形状の棒状体であり、軸方向に配列された繊維束、また
は織成あるいは編成された繊維束に、合成樹脂が含浸さ
れた繊維強化プラスチック(以下FRPという)により
構成されている。従って、ロッド2の引っ張り強度及び
強度対重量比は非常に大きいものとなっている。両把持
金具3は鋼材あるいはダグタイル鋳鉄等の金属が亜鉛メ
ッキ等されたものであり、U字状の取付部9と本体かし
め部6とにより形成されている。本体かしめ部6は円筒
形状であり、末端部には外方に立ち上がるフランジ部7
が形成されている。本体かしめ部6の内部の嵌合穴8に
はロッド2の端部が嵌合されている。本体かしめ部6に
はフランジ部7寄りから第1のかしめ10aと第2のか
しめ10bがされており、両かしめ10a,10bは一
部重複されている。
【0009】外被5はロッド2の両端側に把持金具3が
嵌着された状態で、ロッド2外周をシリコーンゴム又は
エチレンプロピレンゴム等の弾性絶縁材によりモールド
成形することにより形成されている。外被5は前記把持
金具3のフランジ部7まで覆っており、ロッド2は外被
5と把持金具3により完全に密封状態に包囲されてい
る。外被5には長手方向に沿って所定間隔で複数の絶縁
ひだ4が形成されており、表面漏れ距離を確保するよう
になっている。
【0010】次にこのようなノンセラミック碍子1の製
造方法について詳細に説明する。まず把持金具3をロッ
ド2の両端に嵌着し、図示しないダイスにより本体かし
め部6に対して、第1のかしめ10aを行う(図1)。
この第1のかしめ10aにより把持金具3はロッド2を
把持し、把持金具3のロッド2からの抜け落ちが防止さ
れる。
【0011】次いで外被5を成形するために、ロッド2
及び把持金具3のフランジ部7を図示しないキャビティ
ーに装填する。キャビティー温度が135度Cに達した
状態でシリコーンゴム又はエチレンプロピレンゴム等を
キャビティー内に充填し加熱により加硫して外被5を成
形する。成形時の加熱温度は150〜180度Cの間で
選択される。外被5が形成されたノンセラミック碍子1
の完成直前の半製品とされる。ロッド2はFRP製であ
るため一般的に外被5を形成するための加硫温度では熱
による塑性変形を生じ易い。従って、第1のかしめ10
aに基づくロッド2と把持金具3との間の面圧が低下す
る。
【0012】そこで、次の工程においてこの半製品のノ
ンセラミック碍子1に対して第2のかしめ10bを行
う。第2のかしめ10bの巾は本体かしめ部6の全かし
め巾の少なくとも50パーセント以上が望ましい。
【0013】本実施例においてこのような構成とすれ
ば、以下のような効果が生じる。 (1)第1のかしめ10aが加硫前に把持金具3のフラ
ンジ部7寄りで行われるため、加硫時に把持金具3とロ
ッド2の隙間に溶融状態のシリコーンゴム又はエチレン
プロピレンゴム等が浸入することがない。すなわち、こ
れらゴムが浸入すると把持金具3をロッド2に対する把
持力が低下してしまうが、そのおそれがなくなる。
【0014】(2)加硫後に第2のかしめ10bを行う
ことにより全かしめ巾が加硫前に全かしめを行う方式に
比べ約80パーセントに縮小できる。以上、本発明の実
施例について詳述したが、本発明は他の態様で実施する
ことも可能である。例えば上記実施例では第1のかしめ
10aと第2のかしめ10bとを部分的に重複させてい
たが、本体かしめ部6の長さ又は径の変更があれば、そ
れに応じて重複部分を増減することも可能である。また
特に重複させる必要もない。
【0015】また、例えば第1のかしめ10aはかしめ
力を小さくして第2のかしめ10bにて本体かしめ部6
を強くかしめるようにしてもよい。また、第1のかしめ
10aと第2のかしめ10bによりかしめ得る面積は必
ずしも本体かしめ部6のほとんどである必要はない。そ
の他本発明は、その主旨を逸脱しない範囲で変更して実
施することは自由である。
【0016】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明では把持金
具のかしめ部をまずモールド成形する前にかしめてある
ため、把持金具はモールド成形する際にロッドから抜け
落ちることがなく、モールドの際に外被が把持金具とロ
ッドの隙間に浸入してくることがない。また、モールド
後においても把持金具はかしめ部をかしめてあるため加
熱により低下した把持金具とロッドとの把持強度が維持
される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるノンセラミック碍子の製造途中
の半製品を説明する一部破断側断面図である。
【図2】同じ実施例のノンセラミック碍子を説明する一
部破断側断面図である。
【符号の説明】
1…ノンセラミック碍子、2…ロッド、3…把持金具、
5…外被、6…かしめ部たる本体かしめ部、10a,1
0b…かしめ。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁性のロッドの両端に把持金具を嵌着
    し、同ロッドと把持金具の一部を包被するように弾性絶
    縁材料からなる外被をモールド成形してなるノンセラミ
    ック碍子において、前記把持金具のかしめ部に対してモ
    ールド成形前及びモールド成形後においてそれぞれかし
    めを施したことを特徴とするノンセラミック碍子。
  2. 【請求項2】 前記かしめ部に施したモールド成形前及
    びモールド成形後のかしめは互いにずれた位置になされ
    ていることを特徴とする請求項1に記載のノンセラミッ
    ク碍子。
  3. 【請求項3】 絶縁性のロッドの両端に把持金具を嵌着
    し、かしめ部をかしめた後、同ロッドと把持金具の一部
    を含めて弾性絶縁材料からなる外被をモールドし、その
    後再度前記かしめ部をかしめることを特徴とするノンセ
    ラミック碍子の製造方法。
JP6666993A 1993-03-25 1993-03-25 ノンセラミック碍子及びその製造方法 Expired - Lifetime JP2610093B2 (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08185749A (ja) * 1994-12-28 1996-07-16 Ngk Insulators Ltd 金型を用いた複合碍子の製造方法
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JP2001338544A (ja) * 2000-05-31 2001-12-07 Daito Co Ltd ポリマー碍子の製造方法、ポリマー碍子およびダイス
JP2002093254A (ja) * 2000-09-14 2002-03-29 Daihen Corp 樹脂ブッシング

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