JPH062826U - 弾性表面波装置 - Google Patents
弾性表面波装置Info
- Publication number
- JPH062826U JPH062826U JP4486392U JP4486392U JPH062826U JP H062826 U JPH062826 U JP H062826U JP 4486392 U JP4486392 U JP 4486392U JP 4486392 U JP4486392 U JP 4486392U JP H062826 U JPH062826 U JP H062826U
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- temperature
- acoustic wave
- surface acoustic
- constant
- substrate
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Surface Acoustic Wave Elements And Circuit Networks Thereof (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 小型軽量でかつ構成が簡単な温度補償型の弾
性表面波装置を提供することである。 【構成】 正特性サーミスタにより構成されたPTC基
板1の上には、弾性表面波素子2が固定的に実装され
る。PTC基板1は、自己温度調整機能を有し、一定電
圧が印加されると、発熱温度が一定に保たれる。応じ
て、弾性表面波素子2の温度は一定に保たれ、その温度
特性が安定化される。
性表面波装置を提供することである。 【構成】 正特性サーミスタにより構成されたPTC基
板1の上には、弾性表面波素子2が固定的に実装され
る。PTC基板1は、自己温度調整機能を有し、一定電
圧が印加されると、発熱温度が一定に保たれる。応じ
て、弾性表面波素子2の温度は一定に保たれ、その温度
特性が安定化される。
Description
【0001】
この考案は、弾性表面波装置に関し、より特定的には、温度特性の改善された 弾性表面波装置に関する。
【0002】
弾性表面波装置の一例としての弾性表面波発振器においては、そこに用いられ れている弾性表面波素子(たとえば、共振器,遅延線等)の温度特性によって発 振周波数の安定度が大きく左右される。現在実用化されている最も温度特性の良 い弾性表面波素子用基板は、温度特性が1〜2ppm/℃程度であるが、発振周 波数の安定度が厳密に要求される弾性表面波発振器では、さらに弾性表面波素子 の温度特性を改善する必要があった。
【0003】 そこで、いわゆるOCXO(Oven Controled X’tal O scillator)と同様に弾性表面波素子を恒温槽に入れ、弾性表面波素子 の温度を一定に保つことが考えられる。
【0004】
恒温槽に入れることにより、弾性表面波素子の温度安定化を図る方法によれば 、占有面積および体積が大きくなること、温度制御装置の構成が複雑になること 、装置のコストが高くなること等の問題点があった。
【0005】 それゆえに、この考案の目的は、小型軽量でかつ安価であり、しかもシンプル な構成の温度補償型弾性表面波装置を提供することである。
【0006】
請求項1に係る考案は、 電圧が印加されることにより発熱し、温度変化に応じて抵抗値が変化すること により、発熱温度を一定値に保持するような恒温基板と、 恒温板上に実装される弾性表面波素子とを備え、それによって弾性表面波素子 の温度が常に一定に保たれていることを特徴とする。
【0007】 請求項2に係る考案は、請求項1に係る考案において、さらに以下のことを特 徴としている。すなわち、請求項2では、恒温基板は、正特性サーミスタにより 構成されている。
【0008】
請求項1に係る考案においては、恒温基板上に弾性表面波素子を実装すること により、弾性表面波素子の温度を常に一定に保つようにしている。この恒温基板 は、温度変化に応じて抵抗値が変化することにより、発熱温度を一定値に保持す る特性を有しているので、従来の恒温槽のような複雑な温度制御は不要である。 また、恒温基板は、従来の恒温槽に比べて小型軽量であるため、弾性表面波装置 全体の構成も小型軽量化される。さらに、弾性表面波素子が恒温基板に直接接触 しているため、良好な熱伝導が得られ、恒温基板と弾性表面波素子との温度差を 小さくできる。
【0009】 請求項2に係る考案においては、恒温基板として自己温度調整作用を有する正 特性サーミスタを用いている。
【0010】
図1は、この考案の一実施例に係る弾性表面波装置の構成を示す外観斜視図で ある。図1において、恒温基板の一例の正特性サーミスタ基板(以下、PTC基 板と称する)1の上には、接着等により、弾性表面波素子2が固定的に装着され る。周知のごとく、弾性表面波とは弾性体の自由表面に沿って伝搬する導波であ り、弾性表面波素子は、電磁波では得られない弾性表面波の優れた性質を利用し て種々の信号処理機能、例えば、遅延線、フィルタ、高安定発振器などを得よう とするものである。このような弾性表面波素子2は、誘電体基板の上に複数のイ ンターディジタル電極を形成した構成となっている。
【0011】 PTC基板1の両端には、直流または交流のヒータ電源(図示せず)を接続す るための2つの電極11,12が設けられている。これら電極11,12は、P TC基板1がセラミックにより構成されている場合は、銀の厚膜を用いるのが一 般的である。しかしながら、ニッケル,銅等の他の金属の厚膜を用いてもよいし 、蒸着,スパッタ等により形成される薄膜を用いてもよい。
【0012】 電極11,12は、回路基板3への表面実装を可能にするために、PTC基板 1の両端面に形成されている。すなわち、PTC基板1は、回路基板3上に載置 されて半田付けされることにより、PTC基板1の両端面における電極11,1 2と回路基板1上の電源端子とが半田4を介して接続される。さらに、電極11 ,12は、PTC基板1との良好な接続を図るために、PTC基板1の上面両端 部にも形成されている。なお、電極11,12は、PTC基板1の端面および上 面のいずれか一方にのみ形成されてもよい。電極11,12がPTC基板1の上 面にのみ形成された場合、電極11,12と回路基板1上の電源端子との間は、 たとえば接続線やケースを介して接続される。
【0013】 電極11と12との間には、図示しないヒータ電源によって一定の直流電圧ま たは交流電圧が印加される。周知のごとく、正特性サーミスタは、温度の上昇に 伴い抵抗値が増加するサーミスタであり、自己温度調整作用を有する。すなわち 、正特性サーミスタは、一定電圧下では、発熱温度が一定に保たれる。したがっ て、PTC基板1は、ヒータ電源から一定の電圧が印加されると、その発熱温度 が一定となり、応じて弾性表面波素子2の温度も一定に保たれる。その結果、弾 性表面波素子1の温度が安定化し、温度特性が良好なものとなる。なお、弾性表 面波素子2は、PTC基板1に直接接しているため、良好な熱伝導が得られ、弾 性表面波素子2とPTC基板1との温度差は極めて小さい。
【0014】 弾性表面波素子1の各入出力端子(図1では、2つの入出力端子21,22) は、ボンディングワイヤ51,52を介して、回路基板3上の所定の端子と接続 される。なお、PTC基板1として低誘電率の材料を用いた場合は、PTC基板 1の上に電極を設け、その電極に入出力端子21,22をワイヤボンディング刷 るようにしてもよい。
【0015】 なお、PTC基板1の大きさは、少なくとも弾性表面波素子2と同等の大きさ が必要であるが、大きさが小さくなるほど熱容量が小さくなり消費電力が少なく なるため、その形状はできるだけ小さいほうが好ましい。また、PTC基板1を 回路基板3上に実装する際、回路基板3を例えばガラスエポキシのような熱伝導 率の小さな断熱基板とすれば、外部への熱拡散が小さくなるため、消費電力を小 さくすることができる。
【0016】 また、本考案の弾性表面波装置は、図1に示すようなPTC基板1を底面とし 、側面がセラミックまたはガラスで形成され、上面が金属またはセラミックで形 成されたような弾性表面波素子のパッケージとして構成することも可能である。
【0017】
この考案によれば、恒温基板上に弾性表面波素子を実装するようにしているの で、弾性表面波素子の温度を常に一定に保つことができる。また、この恒温基板 は、温度変化に応じて抵抗値が変化することにより、発熱温度を一定値に保持す る特性を有しているので、従来の恒温槽のような複雑な温度制御は不要であり、 構成が簡単になる。また、恒温基板は、従来の恒温槽に比べて小型軽量であるた め、弾性表面波装置全体の構成も小型軽量化できる。さらに、弾性表面波素子が 恒温基板に直接接触しているため、良好な熱伝導が得られ、恒温基板と弾性表面 波素子との温度差を小さくできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の一実施例に係る弾性表面波装置の外
観斜視図である。
観斜視図である。
1: PTC基板 2: 弾性表面波素子 3: 回路基板 11,12: 電極 21,22: 入出力端子 51,52: ボンディングワイヤ
Claims (2)
- 【請求項1】 電圧が印加されることにより発熱し、温
度変化に応じて抵抗値が変化することにより、発熱温度
を一定値に保持するような恒温基板と、 前記恒温板上に実装される弾性表面波素子とを備え、そ
れによって弾性表面波素子の温度が常に一定に保たれて
いることを特徴とする、弾性表面波装置。 - 【請求項2】 前記恒温基板は、正特性サーミスタによ
り構成されている、請求項1に記載の弾性表面波装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4486392U JPH062826U (ja) | 1992-06-03 | 1992-06-03 | 弾性表面波装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4486392U JPH062826U (ja) | 1992-06-03 | 1992-06-03 | 弾性表面波装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH062826U true JPH062826U (ja) | 1994-01-14 |
Family
ID=12703336
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4486392U Pending JPH062826U (ja) | 1992-06-03 | 1992-06-03 | 弾性表面波装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH062826U (ja) |
-
1992
- 1992-06-03 JP JP4486392U patent/JPH062826U/ja active Pending
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP2228903A1 (en) | Oscillator device comprising a thermally-controlled piezoelectric resonator | |
US8013683B2 (en) | Constant-temperature type crystal oscillator | |
US20100225405A1 (en) | Oscillator device comprising a thermally-controlled piezoelectric resonator | |
JP2010183324A (ja) | 恒温型圧電発振器 | |
US4005321A (en) | Quartz crystal vibrator mounting | |
JP4483138B2 (ja) | 高安定圧電発振器の構造 | |
JP2005341191A (ja) | 表面実装用の水晶振動子を用いた恒温型の水晶発振器 | |
JP2002009576A (ja) | 圧電デバイス及びそのパッケージ構造 | |
JPH062826U (ja) | 弾性表面波装置 | |
JP2010183228A (ja) | 恒温型圧電発振器 | |
JPS6211481B2 (ja) | ||
US4443732A (en) | Temperature-compensated crystal resonator unit | |
JP2006094197A (ja) | 圧電発振器の構造 | |
JP2005143060A (ja) | 圧電振動子及びこれを用いた圧電発振器 | |
JP2001127579A (ja) | 圧電振動子及び、これを用いた圧電発振器 | |
JP2003224422A (ja) | 温度保持機能を有する圧電振動子と同機能を有する圧電発振器 | |
JP4042471B2 (ja) | 圧電発振器 | |
JP2017195430A (ja) | 恒温槽付圧電発振器 | |
US6268684B1 (en) | Piezoelectric resonator and a piezoelectric component including piezoelectric resonator | |
JP2001077627A (ja) | 温度補償圧電発振器 | |
JPH02122704A (ja) | 圧電発振器 | |
JP2007235481A (ja) | 圧電振動子の容器 | |
KR20000053210A (ko) | 집적 전자 구조 장치 | |
JPH0132723Y2 (ja) | ||
JPH06224527A (ja) | 回路基板 |