JPH06282600A - 論理シミュレーション装置 - Google Patents

論理シミュレーション装置

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JPH06282600A
JPH06282600A JP5069557A JP6955793A JPH06282600A JP H06282600 A JPH06282600 A JP H06282600A JP 5069557 A JP5069557 A JP 5069557A JP 6955793 A JP6955793 A JP 6955793A JP H06282600 A JPH06282600 A JP H06282600A
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JP
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sequential circuit
circuit element
logic
simulation
output
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JP5069557A
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Michio Komota
道夫 古茂田
Naoko Omori
直子 大森
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Priority to DE4410731A priority patent/DE4410731A1/de
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    • G06F30/00Computer-aided design [CAD]
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    • G06F30/32Circuit design at the digital level
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 実際に製造される論理回路の集積度及び効率
を悪化させることなく、論理シミュレーションの実行が
可能な論理シミュレーション装置を得る。 【構成】 論理動作解析部2は、ネットリスト4及びマ
クロセルデータ5を取り込み、信号変化検出部1からの
信号検出情報より得られる信号変化に基づき、マクロセ
ル単位で被シミュレーション回路に対する論理動作解析
処理を行う。この際、マクロセルが、不確定値Xとなる
入力信号を取り込んだ場合、不確定値Xに置き換えて、
前段のマクロセルの入力信号に基づく伝播論理式で論理
演算処理をを行う。 【効果】 論理シミュレーションの後に実際に製造され
る論理回路の集積度及び効率を高めることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、半導体集積回路装置
の論理シミュレーション装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図14は論理シミュレーション装置で論
理シミュレーションされる論理回路である被シミュレー
ション回路の一例を示す回路図である。
【0003】同図に示すように、入力信号SIがAND
ゲート31の一方入力に付与される。ANDゲート31
は他方入力としてEX−ORゲート30の出力を取り込
み、ANDゲート31の出力がDFF(Dフリップフロ
ップ)33のD入力となる。
【0004】DFF33はクロック信号CLKをクロッ
ク入力に取り込み、そのQ出力Q1を外部に出力すると
ともに、EX−ORゲート30及びEX−NORゲート
32それぞれの一方入力として付与する。DFF34は
クロック信号CLKをクロック入力に取り込み、D入力
としてEX−NORゲート32の出力を取り込み、その
Q出力Q0を外部に出力するとともに、EX−ORゲー
ト30及びEX−NORゲート32それぞれの他方入力
として共通に付与する。また、リセット信号RSTがD
FF33及びDFF34それぞれのリセット入力Rに付
与される。
【0005】上記構成の被シミュレーション回路は、入
力信号SIを“H”に設定した場合、DFF33及びD
FF34それぞれのQ出力Q1及びQ出力Q0がどのよ
うな値をとっても、クロック信号CLKが2クロック入
力されると、必ずQ出力Q1が“H”、Q出力Q2が
“L”となる性質を有している。
【0006】従来の論理シミュレーション装置で論理シ
ミュレーションを行う場合、入力信号に不確定値Xが取
り込まれると、その出力が常に不確定値Xとしまう。し
たがって、シミュレーション対象が上記構成の論理回路
であり、DFF33あるいはDFF34のD入力が不確
定値Xとなった場合、そのQ出力Q1あるいはQ出力Q
0は不確定値Xのまま変化しない。つまり、実動作時に
は確定値となる信号が、論理シミュレーション上のでが
は不確定値とされていまう。
【0007】この不具合を補うため、従来の論理シミュ
レーション装置では、実際の回路での要・不要に関わら
ず、リセット信号RSTを用いて強制的にDFF33あ
るいはDFF34を確定値に戻す等の確定値強制設定手
段を論理シミュレーション用に設けていた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来の論
理シミュレーション装置では、実際には、不確定値を出
力しても、所定期間後には必ず確定値に戻る論理回路が
被シミュレーション回路であっても、論理シミュレーシ
ョン上では、一度、不確定値を出力した被シミュレーシ
ョン回路の出力は不確定値を維持しつづけてしまうとい
う不具合が生じる可能性があった。
【0009】この不具合を解消するため、前述したよう
に、論理回路の出力を強制的に確定値にするリセット回
路等の確定値設定手段を余分に設ける必要があった。
【0010】その結果、被シミュレーション回路が実際
の論理回路として製造される際、論理シミュレーション
上のみ必要であった確定値設定手段も製造されてしまう
ため、回路規模の増大、付加した確定値設定回路を制御
する外部信号を付与する手間等、実際に製造される論理
回路の集積度及び効率の悪化を招くという問題点があっ
た。
【0011】この発明は上記問題点を解決するためにな
されたもので、実際に製造される論理回路の集積度及び
効率を悪化させることなく、論理シミュレーションの実
行が可能な論理シミュレーション装置を得ることを目的
とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】この発明にかかる請求項
1記載の論理シミュレーション装置は、被シミュレーシ
ョン回路を構成する素子及びその接続関係を規定したネ
ットリストを付与するネットリスト付与手段と、基本的
論理動作を行う種々のマクロセルを規定したマクロセル
データを付与するマクロセルデータ付与手段と、論理シ
ミュレーション用の外部入力信号の時系列データである
入力テストパターンを付与するテストパターン付与手段
と、前記ネットリスト、前記マクロセルデータ及び前記
入力テストパターンを受け、前記入力テストパータンに
基づき、マクロセル単位で前記被シミュレーション回路
に対する論理シミュレーションを実行するシミュレーシ
ョン実行手段とを備え、前記シミュレーション実行手段
は、前記マクロセルの入力に不確定値が存在する場合、
該入力を論理式で受けて論理演算処理を行っている。
【0013】望ましくは、請求項2記載の論理シミュレ
ーション装置のように、前記シミュレーション実行手段
は、前記ネットリスト及び前記入力テストパターンを受
け、前記入力テストパターンより得られる前記外部入力
信号の信号変化及び前記被シミュレーション回路内のマ
クロセル間の内部信号の信号変化を検出して信号検出情
報を出力する信号変化検出手段と、前記ネットリスト、
前記マクロセルデータ及び前記信号検出情報を受け、前
記信号検出情報より得られる信号変化に基づき、前記被
シミュレーション回路に対し、前記マクロセルデータで
規定されたマクロセル単位で論理動作を解析する論理動
作解析手段とを備え、前記論理動作解析手段は、前記マ
クロセルの入力に不確定値が存在する場合、該入力を前
段のマクロセルの入力信号に基づく論理式で受けて論理
演算処理を行う。
【0014】この発明にかかる請求項3記載の論理シミ
ュレーション装置は、被シミュレーション回路を構成す
る素子及びその接続関係を規定したネットリストを付与
するネットリスト付与手段と、基本的論理動作を行う種
々のマクロセルを規定したマクロセルデータを付与する
マクロセルデータ付与手段と、前記マクロセルデータ付
与手段はマクロセルとして少なくとも順序回路素子を規
定し、論理シミュレーション用の外部入力信号の時系列
データである入力テストパターンを付与するテストパタ
ーン付与手段と、前記ネットリスト及び前記マクロセル
データを受け、前記被シミュレーション回路内の順序回
路素子を探索し、その探索結果を順序回路素子情報とし
て出力する順序回路素子探索手段と、前記ネットリスト
及び前記順序回路素子情報を受け、前記順序回路素子情
報より得た順序回路素子のうち、フィードバックループ
を有する順序回路素子を抽出しこれをフィードバック順
序回路素子として規定したフィードバック順序回路素子
情報を出力するフィードバック順序回路素子抽出手段
と、前記ネットリスト、前記マクロセルデータ、前記入
力テストパターン及び前記フィードバック順序回路素子
情報を受け、前記入力テストパータンに基づき、マクロ
セル単位で前記被シミュレーション回路に対する論理シ
ミュレーションを実行するシミュレーション実行手段と
をさらに備え、前記シミュレーション実行手段は、前記
フィードバック順序回路素子の出力が不確定値となった
場合、その不確定に置き換えて設定可能なn(n≧2)
個の仮想確定値に細分化し、前記n個の仮想確定値それ
ぞれに基づく論理シミュレーションを並列的に行い論理
演算結果を求め、細分化した前記n個の仮想確定値に基
づく論理演算結果がすべて一致した時点で、該論理演算
結果を前記フィードバック順序回路素子の出力に設定す
る。
【0015】この発明にかかる請求項4記載の論理シミ
ュレーション装置は、被シミュレーション回路を構成す
る素子及びその接続関係を規定したネットリストを付与
するネットリスト付与手段と、基本的論理動作を行う種
々のマクロセルを規定したマクロセルデータを付与する
マクロセルデータ付与手段と、前記マクロセルデータ付
与手段はマクロセルとして少なくとも順序回路素子を規
定し、論理シミュレーション用の外部入力信号の時系列
データである入力テストパターンを付与するテストパタ
ーン付与手段と、前記被シミュレーション回路を構成す
る順序回路素子のうち、フィードバックループを有する
順序回路素子をフィードバック順序回路素子として規定
したフィードバック順序回路素子情報を付与するフィー
ドバック順序回路素子情報付与手段と、前記ネットリス
ト、前記マクロセルデータ、前記入力テストパターン及
び前記フィードバック順序回路素子情報を受け、前記入
力テストパータンに基づき、マクロセル単位で前記被シ
ミュレーション回路に対する論理シミュレーションを実
行するシミュレーション実行手段とをさらに備え、前記
シミュレーション実行手段は、前記フィードバック順序
回路素子の出力が不確定値となった場合、その不確定に
置き換えて設定可能なn(n≧2)個の仮想確定値に細
分化し、前記n個の仮想確定値それぞれに基づく論理シ
ミュレーションを並列的に行い論理演算結果を求め、細
分化した前記n個の仮想確定値に基づく論理演算結果が
すべて一致した時点で、該論理演算結果を前記フィード
バック順序回路素子の出力に設定する。
【0016】請求項3あるいは請求項4記載の論理シミ
ュレーションの一つの態様においては、請求項5記載の
論理シミュレーション装置のように、前記シミュレーシ
ョン実行手段は、前記ネットリスト及び前記入力テスト
パターンを受け、前記入力テストパターンより得られる
前記外部入力信号の信号変化及び前記被シミュレーショ
ン回路内のマクロセル間の内部信号の信号変化を検出し
て信号検出情報を出力する信号変化検出手段と、前記信
号検出情報及び前記フィードバック順序回路素子情報を
受け、前記フィードバック順序回路素子のうち、不確定
値を出力する不確定値出力フィードバック順序回路素子
を検出すると、前記不確定値出力フィードバック順序回
路素子の不確定値の出力を、置き換え設定可能なn個の
仮想確定値に細分化設定することにより、n個の仮想状
態を設定する順序回路素子状態設定手段と、前記ネット
リスト、前記マクロセルデータ及び前記信号検出情報を
受け、前記信号検出情報より得られる信号変化に基づ
き、前記被シミュレーション回路に対し、前記マクロセ
ルデータで規定されたマクロセル単位で論理動作を解析
する論理動作解析手段とを備え、前記論理動作解析手段
は、前記不確定値出力フィードバック順序回路素子が存
在する場合、前記不確定値出力フィードバック順序回路
素子の前記n個の仮想状態それぞれに対し論理動作を解
析し、前記不確定値出力フィードバック順序回路素子の
前記n個の仮想状態それぞれに対する前記論理動作解析
手段による論理動作解析結果を受け、前記n個の仮想状
態それぞれの前記論理動作解析結果がすべて一致した場
合、その時点で、前記不確定値出力フィードバック順序
回路素子の出力を前記論理動作解析結果で確定する順序
回路素子出力確定手段をさらに備えて構成される。
【0017】
【作用】この発明における請求項1記載の論理シミュレ
ーション装置のシミュレーション実行手段は、論理シミ
ュレーション実行中、マクロセルの入力に不確定値が存
在する場合、該入力を論理式で受けて論理演算処理を行
うため、論理式に基づく論理演算処理により、所定の確
率で確定値を得ることができる。
【0018】この発明における請求項3あるいは請求項
4記載の論理シミュレーション装置のシミュレーション
実行手段は、フィードバック順序回路素子の出力が不確
定値となった場合、その不確定に置き換えて設定可能な
n(n≧2)個の仮想確定値に細分化し、n個の仮想確
定値それぞれに基づく論理シミュレーションを並列的に
行い論理演算結果を求め、細分化したn個の仮想確定値
に基づく論理演算結果がすべて一致した時点で、該論理
演算結果をフィードバック順序回路素子の出力に設定す
るため、フィードバック順序回路素子の出力がどのよう
な値であっても、しかる後に所定の確定値に戻る性質を
有する場合、フィードバック順序回路素子の出力が不確
定値となっても、確定値に戻すことができる。
【0019】
【実施例】
<第1の実施例>図1はこの発明の第1の実施例である
論理シミュレーション装置の構成を示すブロック図であ
る。
【0020】同図に示すように、シミュレーション実行
部10は、信号変化検出部1、論理動作解析部2及びシ
ミュレーション終了条件検出部3から構成される。ま
た、図示しないネットリスト付与手段により、論理シミ
ュレーション対象の論理回路である被シミュレーション
回路を構成する素子及びその接続関係を規定した情報か
らなるネットリスト4が、信号変化検出部1、論理動作
解析部2及びシミュレーション終了条件検出部3それぞ
れに付与される。
【0021】また、図示しないマクロセルデータ付与手
段により、基本的論理動作を実行する論理機能ブロック
(マクロセル)の情報を規定したマクロセルデータ5
が、論理動作解析部2に付与される。そして、図示しな
い入力テストパターン付与手段により、論理シミュレー
ション用の外部入力信号の時系列データである入力テス
トパターン6が、信号変化検出部1及びシミュレーショ
ン終了条件検出部3に付与される。なお、マクロセルデ
ータ付与手段としては、例えばマクロセルデータ5をデ
ータベース化した記憶手段が考えられる。
【0022】信号変化検出部1は、ネットリスト4及び
入力テストパターン6を取り込み、現在のシミュレーシ
ョン時刻における入力テストパターン6より得られる外
部入力信号及び被シミュレーション回路内のマクロセル
間の内部信号変化を検出して、信号検出情報D1を論理
動作解析部2に出力する。
【0023】論理動作解析部2は、ネットリスト4及び
マクロセルデータ5を取り込み、信号変化検出部1から
の信号検出情報より得られる信号変化に基づき、後に詳
述する論理式演算処理が付加された被シミュレーション
回路に対する論理動作解析処理を行う。
【0024】シミュレーション終了条件検出部3は、ネ
ットリスト4及び入力テストパターン6に基づき、論理
シミュレーション終了時刻を算出することができる。す
なわち、入力テストパターンの入力終了時からネットリ
スト4に基づく信号伝播時間等を考慮して論理シミュレ
ーション終了時刻を把握することができる。そして、シ
ミュレーション終了条件検出部3は、シミュレーション
時刻を更新し、更新したシミュレーション時刻が論理シ
ミュレーション終了時刻に達したか否かを検出し、終了
時刻と達したと判定した場合、論理シミュレーションを
終了し、それ以外の場合、更新したシミュレーション時
刻を信号変化検出部1に与え、論理シミュレーションを
続行させる。
【0025】図2は第1の実施例の論理シミュレーショ
ン装置の論理シミュレーション動作を示すフローチャー
トである。
【0026】同図を参照して、ステップS1で信号変化
検出部1は、ネットリスト4及び入力テストパターン6
に基づき、現在のシミュレーション時刻における外部入
力信号及び内部信号の変化を検出して、信号検出情報D
1を論理動作解析部2に出力する。
【0027】そして、ステップS2で、論理動作解析部
2は、信号変化検出部1より得た信号検出情報に基づ
き、入力信号が変化したマクロセルの論理動作を解析す
る。
【0028】図3は、ステップS2の論理解析処理を詳
細に示したフローチャートである。また、図4はその説
明用の組合せ回路の一例を示した回路図である。以下、
図4の組合せ回路について説明する。
【0029】図4に示すように、4入力のANDゲート
121が入力信号a〜dを入力として取り込み、その出
力信号SAがそのまま出力されるとともに、ORゲート
123の一方入力となる。一方、ANDゲート122は
入力信号a〜c及び入力信号dの反転信号である反転入
力信号バーdを入力として取り込み、その出力信号SC
がそのまま出力されるとともに、ORゲート123の他
方入力となる。そして、ORゲート123の出力信号が
SBとなる。なお、図4において、ANDゲート12
1、ANDゲート122及びORゲート123はそれぞ
れが組合せ回路でもある。
【0030】以下、図3を参照して、図4の組合せ回路
を例に取り上げて、論理動作解析部2による論理動作解
析処理の説明を行う。なお、この処理はマクロセル単位
で行われる。したがって、図4の組合せ回路では、各ゲ
ート121,122,123単位で行われる。
【0031】まず、ステップS11で、マクロセルの入
力信号に不確定値Xが存在するか否かを検証し、不確定
値が存在する場合はステップS12に移行し、不確定値
が存在しない場合はステップS13に移行する。
【0032】ステップS12で、前段のマクロセルの不
確定値Xと共に出力された伝播論理式(後に詳述する)
を引用する。例えば、現在の論理動作解析の対象がOR
ゲート123である場合、その入力である信号SA及び
信号SCのうち、不確定値Xとなっている信号を、前段
のマクロセル(ANDゲート121あるいはANDゲー
ト122)から出力される伝播論理式に置き換える。
【0033】そして、ステップS13で論理動作解析対
象のマクロセルの論理演算処理を行う。この際、マクロ
セルの入力に不確定値Xが存在した場合、不確定値Xか
ら置き換えられた伝播論理式に基づき演算処理を行う。
【0034】その後、ステップS14で、マクロセルの
出力(演算処理結果)が確定するか否かを検証し、確定
する場合はステップS17で確定値を出力して処理を終
了する。一方、確定しない場合はステップS15に移行
する。
【0035】ステップS15で、論理動作解析対象のマ
クロセルにおける伝播論理式の計算を行う。例えば、論
理動作解析対象がANDゲート121で、入力信号a〜
cが“1”で、入力信号dが不確定値Xの場合、AND
ゲート121の伝播論理式は論理式dとして計算され
る。
【0036】その後、ステップS16で、ステップS1
5で計算した伝播論理式の出力が確定したか否かを検証
し、確定する場合はステップS17で確定値を出力して
処理を終了する。
【0037】一方、ステップS16で確定しない場合
は、マクロセルの出力として、不確定値XとステップS
15で求めた伝播論理式とがセットで、次段のマクロセ
ルに出力して処理を終了する。
【0038】以下、図4の回路において、入力信号a〜
cが“1”、入力信号d(バーd)が不確定値Xで、A
NDゲート121、ANDゲート122、ORゲート1
23の順で論理動作解析処理がなされる場合を例に挙げ
て説明する。なお、入力信号dの伝播論理式はd、反転
入力信号バーdの伝播論理式はバーdとする。
【0039】まず、ANDゲート121が論理動作解析
対象のマクロセルとなる。
【0040】ANDゲート121の入力信号dに不確定
値Xが存在するため、ステップS11からステップS1
2に移行する。そして、ステップS12で入力信号dの
伝播論理式dを引用する。
【0041】そして、ステップS13で、ANDゲート
121の演算処理を行う。この際、入力信号dが不確定
値Xをとるため、論理演算結果は不確定値Xとなる。
【0042】したがって、ステップS14からステップ
S15に移行し、伝播論理式の計算処理がなされ、前述
したように、ANDゲート121の伝播論理式が論理式
dとなる。
【0043】論理式dが確定値ではないため、ステップ
S16からステップS18に移行し、ANDゲート12
1の出力として、不確定値X及び伝播論理式dがセット
で出力され終了する。
【0044】次に、ANDゲート122が論理動作解析
対象のマクロセルとなる。
【0045】ANDゲート122の反転入力信号バーd
に不確定値Xが存在するため、ステップS11からステ
ップS12に移行する。そして、ステップS12で反転
入力信号バーdの伝播論理式バーdを引用する。
【0046】そして、ステップS13で、ANDゲート
122の演算処理を行う。この際、反転入力信号バーd
が不確定値Xをとるため、論理演算結果は不確定値Xと
なる。
【0047】したがって、ステップS14からステップ
S15に移行し、伝播論理式の計算処理がなされ、AN
Dゲート121ど同様、ANDゲート122の伝播論理
式が論理式バーdとなる。
【0048】論理式バーdが確定値ではないため、ステ
ップS16からステップS18に移行し、ANDゲート
122の出力として、不確定値X及び伝播論理式バーd
が出力され終了する。
【0049】そして、ORゲート123が論理動作解析
対象のマクロセルとなる。
【0050】ORゲート123の一方入力及び他方入力
に不確定値Xが存在するため、ステップS11からステ
ップS12に移行する。そして、ステップS12で一方
入力として伝播論理式d、他方入力として伝播論理式バ
ーdを引用する。
【0051】そして、ステップS13で、ORゲート1
23の演算処理を行う。この際、一方入力の論理式dと
他方入力の論理式バーdとの論理和は“1”に確定す
る。
【0052】したがって、ステップS14からステップ
S17に移行し、ORゲート123の出力として、確定
値“1”が出力され終了する。
【0053】このように、不確定値Xが入力されても、
伝播論理式で演算処理を施すことにより、所定の確率で
確定値を得ることができる。
【0054】図2に戻って、ステップS2が終了すると
ステップS3に移行する。
【0055】ステップS3で、シミュレーション終了条
件検出部3はシミュレーション時刻を更新し、更新した
シミュレーション時刻が論理シミュレーションの終了時
刻か否かを検出し、終了時刻と判定した場合、論理シミ
ュレーションを終了し、それ以外の場合、論理シミュレ
ーションの続行と判断し、更新したシミュレーション時
刻を信号変化検出部1に与え、ステップS1に戻る。
【0056】以降、ステップS3で論理シミュレーショ
ンの終了が判定されるまで、ステップS1〜S3が繰り
返される。
【0057】このように、マクロセルが不確定値Xとな
る入力信号を取り込んだ場合、不確定値Xに置き換えて
伝播論理式で論理演算処理を施すことにより、従来では
確定することが不可能であった不確定値入力に基づく論
理演算処理を所定の確率で確定させることができる。
【0058】その結果、論理シミュレーションを可能に
するため、不確定値Xを出力するマクロセルの出力を強
制的に確定値に設定するリセット回路等の余分な回路を
設ける必要がなくなる。
【0059】したがって、実際に必要な構成からなる論
理回路を被シミュレーション回路とした論理シミュレー
ションの実行が可能になるため、論理シミュレーション
の後に実際に製造される論理回路の回路規模の縮小、外
部信号数の減少等による集積度及び効率の向上を図るこ
とができる。
【0060】<第2の実施例>図5はこの発明の第2の
実施例である論理シミュレーション装置の構成を示すブ
ロック図である。
【0061】同図に示すように、図示しないネットリス
ト付与手段により、被シミュレーション回路を構成する
素子及びその接続関係を規定した情報からなるネットリ
スト4が、順序回路素子探索部11、順序回路グループ
化部12及びシミュレーション実行部13に付与され
る。また、図示しないマクロセルデータ付与手段によ
り、順序回路素子の情報を含むマクロセルの情報を規定
したマクロセルデータ5が順序回路素子探索部11及び
シミュレーション実行部13に付与される。そして、図
示しない入力テストパターン付与手段により、入力テス
トパターン6が、シミュレーション実行部13に付与さ
れる。なお、マクロセルデータ付与手段としては、例え
ばマクロセルデータ5をデータベース化した記憶手段が
考えられる。
【0062】順序回路素子探索部11は、ネットリスト
4から、マクロセルデータ5を参照して、フリップフロ
ップ等の順序回路素子を探索して、その探索結果である
順序回路素子情報D11を順序回路グループ化部12に
出力する。なお、被シミュレーション回路を構成するマ
クロセルが順序回路素子か否かの判断材料となる情報は
マクロセルデータ5より得ることができる。
【0063】順序回路グループ化部12は、順序回路素
子情報D11より得た順序回路素子のうち、同一のフィ
ードバックループをもつ順序回路素子あるいは順序回路
素子群をグループ化して得られるグループ化順序回路素
子情報D12をシミュレーション実行部13に出力す
る。すなわち、順序回路グループ化部12は、フィード
バックループを有する単体の順序回路素子とともに、互
いにフィードバックループを共有する複数の順序回路素
子からなる順序回路素子群をグループ化する。そして、
フィードバックループを有する順序回路素子単体と、互
いにフィードバックループを共有する順序回路素子群と
をグループ化順序回路素子として規定した情報であるグ
ループ化順序回路素子情報D12をシミュレーション実
行部13に出力する。
【0064】シミュレーション実行部13は、ネットリ
スト4で規定された被シミュレーション回路を、入力テ
ストパターン6に基づき論理シミュレーションする。こ
の際、グループ化順序回路素子情報D12で規定された
グループ化順序回路素子に対しては後述する細分化論理
シミュレーションを実行する。
【0065】図6は、図5で示したシミュレーション実
行部13の構成の詳細を示すブロック図である。
【0066】同図に示すように、図示しないネットリス
ト付与手段により、ネットリスト4が、信号変化検出部
15、論理動作解析部17及びシミュレーション終了条
件検出部19に付与される。
【0067】また、図示しないマクロセルデータ付与手
段により、マクロセルデータ5が、論理動作解析部17
に付与される。そして、図示しない入力テストパターン
付与手段により、入力テストパターン6が信号変化検出
部15、論理動作解析部17及びシミュレーション終了
条件検出部19に付与される。
【0068】信号変化検出部15は、ネットリスト4及
び入力テストパターン6を取り込み、現在のシミュレー
ション時刻における入力テストパターン6より得られる
外部入力信号の信号変化及び被シミュレーション回路内
のマクロセル間の内部信号の信号変化を検出して、信号
検出情報をFF状態設定部16に出力する。
【0069】FF状態設定部16は、信号検出情報及び
グループ化順序回路素子情報D12に基づき、グループ
化順序回路素子群のうち、不確定値Xを出力する順序回
路素子(FF)を不確定保持FFとして検出し、検出し
た不確定保持FFに対し不確定値Xの出力に置き換え
て、不確定保持FFの出力の確定値として設定可能なす
べての状態に設定する細分化処理を施し、細分化済み順
序回路素子情報D16を論理動作解析部17に出力す
る。
【0070】論理動作解析部17は、信号検出情報D1
5、細分化済み順序回路素子情報D16、ネットリスト
4及びマクロセルデータ5を取り込み、信号検出情報D
15に基づき、被シミュレーション回路に対する論理動
作解析処理を行う。この際、細分化済み順序回路素子情
報D16に基づき、不確定保持FFに対しては細分化設
定されたすべての確定値で論理動作解析処理を行う。
【0071】FF状態解析部18は、論理動作解析部1
7による論理動作解析結果より得られる細部化設定され
た不確定保持FFのそれぞれの出力状態を解析し、細分
化設定された不確定保持FFの出力信号のすべてが一致
するか否かを検証する。そして、すべての出力信号が一
致した場合は、不確定保持FFに対する細分化設定を解
除し、以降は一致した信号値に統一する。一方、細分化
設定された不確定保持FFのそれぞれの出力信号が一部
でも不一致の場合は、細分化設定を維持する。
【0072】シミュレーション終了条件検出部19はネ
ットリスト4及び入力テストパターン6に基づき、論理
シミュレーション終了時刻を算出することができる。す
なわち、入力テストパターンの入力終了時からネットリ
スト4に基づく信号伝播時間を考慮して論理シミュレー
ション終了時刻を把握することができる。したがって、
シミュレーション終了条件検出部19は、シミュレーシ
ョン時刻を更新し、更新したシミュレーション時刻が論
理シミュレーションの終了時刻に達したか否かを検出
し、終了時刻に達したと判定した場合、論理シミュレー
ションを終了し、それ以外の場合、更新したシミュレー
ション時刻を信号変化検出部15に与え、論理シミュレ
ーションを続行させる。
【0073】図7〜図9は第2の実施例の論理シミュレ
ーション装置の論理シミュレーション動作を示すフロー
チャートである。図10は、順序回路素子であるDFF
を有する被シミュレーション回路の一例を示す回路図で
ある。以下、図10の回路図について説明する。
【0074】図10に示すように、入力信号SIがAN
Dゲート207及びANDゲート208それぞれの一方
入力として共通に取り込まれ、入力信号SJがANDゲ
ート207の他方入力として取り込まれる。また、クロ
ック信号CLKがDFF211〜213それぞれのクロ
ック入力に共通に取り込まれる。
【0075】ANDゲート207の出力がDFF211
のD入力に付与される。そして、DFF211のQ出力
Q2が外部に出力される。また、ANDゲート208の
出力がDFF212のD入力に付与される。そして、D
FF212のQ出力Q3が外部に出力されるとともに、
EX−ORゲート209及びEX−ORゲート210そ
れぞれの一方入力として共通に出力される。また、DF
F213のQ出力Q4が外部に出力されるとともに、E
X−ORゲート209及びEX−ORゲート210それ
ぞれの他方入力として共通に出力される。EX−ORゲ
ート209の出力がANDゲート208の他方入力とし
て付与され、EX−ORゲート210の出力がDFF2
13のD入力として付与される。
【0076】以下、図7〜図9を参照して、図10の論
理回路を被シミュレーション回路とした場合の論理シミ
ュレーション動作を説明する。
【0077】まず、ステップS21で、順序回路素子探
索部11は、ネットリスト4から、マクロセルデータ5
を参照して、フリップフロップ等の順序回路素子を探索
して、その探索結果である順序回路素子情報D11を順
序回路グループ化部12に出力する。
【0078】例えば、図10で示した被シミュレーショ
ン回路では、DFF211〜DFF213が順序回路素
子として認識される。したがって、被シミュレーション
回路内において、DFF211〜213を順序回路素子
と規定した情報が順序回路素子情報D11となる。
【0079】そして、ステップS22で、順序回路グル
ープ化部12は、順序回路素子情報D11より得た順序
回路素子のうち、同一のフィードバックループをもつ順
序回路素子あるいは順序回路素子群をそれぞれグループ
化順序回路素子としてグループ化して得られるグループ
化順序回路素子情報D12をシミュレーション実行部1
3に出力する。
【0080】例えば、図10で示した被シミュレーショ
ン回路では、DFF211は、そのQ出力Q2が、再び
D入力に反映するようなフィードバックループを持たな
いため、グループ化の対象から外される。なぜなら、D
FF211はD入力に確定値が入力されない限り、不確
定値XのQ出力Q2を出力しつづけるからである。
【0081】一方、DFF212のQ出力Q3はEX−
ORゲート209及びANDゲート208を介してその
D入力に帰還するため、フィードバックループを持つこ
とになり、グループ化の対象となる。加えて、DFF2
12は、EX−ORゲート210、DFF213、EX
−ORゲート209及びANDゲート208を介しても
D入力に帰還するため、DFF213を介する別のフィ
ードバックループを持つことにもなる。
【0082】また、DFF213のQ出力Q4はEX−
ORゲート210を介してそのD入力に帰還するため、
フィードバックループを持つことになり、グループ化の
対象となる。加えて、EX−ORゲート209、AND
ゲート208、DFF212及びEX−ORゲート21
0を介してもD入力に帰還するため、DFF212を介
する別のフィードバックループを持つことにもなる。
【0083】このように、DFF212のフィードバッ
クループにDFF213が介在し、DFF213のフィ
ードバックループにDFF212が介在する場合、DF
F212及びDFF213は互いにフィードバックルー
プを共有すると判断し、DFF212及びDFF213
を併せて1つのグループ化FF群214とグループ化す
る。
【0084】そして、ステップS23で、入力テストパ
ターン6に基づき被シミュレーション回路に対する論理
シミュレーションを実行する。この際、グループ化順序
回路素子情報D12で規定されたグループ化順序回路素
子に対しては細分化論理シミュレーションを実行する。
【0085】以下、図8を参照して、ステップS23の
動作の詳細を説明する。
【0086】まず、ステップS31で、信号変化検出部
15は、ネットリスト4及び入力テストパターン6に基
づき、現在のシミュレーション時刻における外部入力信
号及び内部信号の変化を検出して、信号検出情報D15
をFF状態設定部16及びFF状態解析部18に出力す
る。
【0087】そして、ステップS32で、FF状態設定
部16、論理動作解析部17及びFF状態解析部18
は、信号変化検出部15より得た信号検出情報D15に
基づき、入力信号が変化したマクロセルに対して、FF
細分化機能付き論理解析処理を行う。
【0088】図9は、ステップS32のFF細分化機能
付き論理解析処理を詳細に示したフローチャートであ
り、以下、以下、図9を参照して、図10の被シミュレ
ーション回路を例に取り上げて、FF状態設定部16、
論理動作解析部17及びFF状態解析部18による論理
動作解析処理の説明を行う。
【0089】まず、ステップS41で、FF状態設定部
16は、ステップS31で得た信号変化情報及びグルー
プ化順序回路素子情報D12に基づき、グループ化順序
回路素子のうち、不確定値Xを出力する順序回路素子
(FF)を不確定保持FFとして検出し、不確定保持F
Fが検出されればステップS42に移行し、検出されな
ければステップS44の論理動作解析部17による処理
に移行する。
【0090】例えば、図10で示した被シミュレーショ
ン回路では、グループ化FF群214が存在するため、
このグループ化FF群214のDFF212のQ出力Q
3あるいはQ出力Q4が不確定値Xとなった場合、ステ
ップS41はYESとなる。
【0091】ステップS42で、FF状態設定部16
は、不確定保持FFが既に細分化処理を施されているか
否かを検証し、まだ細分化処理が施されていなければ、
ステップS43で、不確定保持FFの不確定値Xの出力
に置き換えて、不確定保持FFの出力の確定値として設
定可能なすべての状態を仮想確定値として設定すること
により、細分化処理を施し、細分化済み順序回路素子情
報D16を出力した後、ステップS45に移行する。一
方、不確定保持FFが既に細分化処理を施されていれ
ば、ステップS43を経由することなく、ステップS4
5に移行する。
【0092】例えば、図10で示した被シミュレーショ
ン回路で、図11に示すように、現在のシミュレーショ
ン時刻に相当する期間T1で、グループ化FF群214
のDFF212及びDFF213それぞれのQ出力Q3
及びQ4が、不確定値Xとなる場合、Q出力Q3及びQ
出力Q4の確定値として設定可能なすべての状態(Q
3,Q4)は(0,0)、(0,1)、(1,0)及び
(1,1)が4つ存在する。したがって、ステップS4
3で、上記4つのQ出力Q3及びQ出力Q4の仮想確定
値として、状態C1{=(0,0)}、C2{=(0,
1)}、C3{=(1,0)}及びC4{=(1,
1)}に細分化処理される。
【0093】ステップS45で、論理動作解析部17
は、ネットリスト4及びマクロセルデータ5を取り込
み、信号変化検出部15からの信号検出情報D15に基
づき、被シミュレーション回路に対する論理動作解析処
理を行う。この際、細分化済み順序回路素子情報D16
に基づき、不確定保持FFに対しては細分化設定された
すべての確定値で論理動作解析処理を行う。
【0094】例えば、図10で示した被シミュレーショ
ン回路で、図11に示すように、不確定保持FFである
グループ化FF群214のDFF212及びDFF21
3それぞれのQ出力Q3及びQ4が、期間T1で状態C
1〜C4に細分化処理された場合、状態C1〜C4それ
ぞれにおいて、並列的に論理動作解析処理を行う。
【0095】一方、ステップS41でNOと判定された
場合、ステップS44で、論理動作解析部17は、現シ
ミュレーション時刻において、不確定保持FFが存在し
ないため、ネットリスト4及びマクロセルデータ5を取
り込み、従来通りの被シミュレーション回路に対する論
理動作解析処理を行い、ステップS49に移行する。
【0096】ステップS45に連続して行われるステッ
プS46において、FF状態解析部18は、ステップS
45での論理動作解析結果に基づき、細部化設定された
不確定保持FFのそれぞれの出力状態を解析し、細分化
設定された不確定保持FFの出力信号がすべて一致する
か否かを検証する。
【0097】そして、ステップS46でYESと判定さ
れた場合、ステップS47で、FF状態解析部18は、
一致した出力信号値を実際の不確定保持FFの出力の確
定値に置き換え、細分化設定を解除した後、終了する。
【0098】一方、ステップS46でNOと判定された
場合、ステップS48で、FF状態解析部18は、実際
の不確定保持FFの出力状態を不確定値Xで維持させ、
細分化設定も維持させた後、終了する。
【0099】例えば、図10で示した被シミュレーショ
ン回路で、現在のシミュレーション時刻が期間T2の場
合、状態C1及びC4の(Q3,Q4)が共に(0,
1)で、状態C2及びC3の(Q3,Q4)が共に
(1,0)であり、細分化設定された確定値に基づく信
号変化(状態)の一部が不一致であるため、ステップS
46でNOと判定され、ステップS48で、実際のQ出
力Q3及びQ出力Q4の不確定値Xを維持し、状態C1
〜C4の細分化設定も維持する。
【0100】また、例えば、図10で示した被シミュレ
ーション回路で、現在のシミュレーション時刻が期間T
3の場合、状態C1〜C4の(Q3,Q4)がすべて
(1,0)で、細分化設定された不確定保持FFの出力
信号のすべてが一致するため、ステップS46でYES
と判定され、ステップS47で、実際のQ出力Q3及び
Q出力Q4の不確定値Xを(1,0)に置き換え、状態
C1〜C4の細分化設定を解除する。
【0101】一方、ステップS44から移行したステッ
プS49において、FF状態解析部18は、ステップS
44の論理解析結果をそのまま出力し終了する。
【0102】図8に戻って、ステップS32が終了する
と、ステップS33に移行する。
【0103】ステップS33で、シミュレーション終了
条件検出部18はシミュレーション時刻を更新し、更新
したシミュレーション時刻が論理シミュレーションの終
了時刻に達したか否かを検出し、終了時刻に達したと判
定した場合、論理シミュレーションを終了し、それ以外
の場合、論理シミュレーションの続行と判断し、更新し
たシミュレーション時刻を信号変化検出部15に与え、
ステップS31に戻る。
【0104】以降、ステップS33で論理シミュレーシ
ョンの終了が判定されるまで、ステップS31〜S33
が繰り返される。
【0105】このように、フィードバックループを有す
る順序回路素子(FF)が不確定値を出力した場合、そ
の不確定値Xを設定可能なすべての確定値に置き換える
ことにより細分化処理を施し、細分化された各状態にお
いて並列的に論理解析することにより、従来では確定す
ることが不可能であった不確定入力に基づく論理検算処
理を所定の確率で確定することができる。
【0106】その結果、論理シミュレーションを可能に
するため、不確定値Xを出力する順序回路素子の出力を
強制的に確定値に設定するリセット回路等の余分な回路
を設ける必要がなくなった。
【0107】したがって、実際に必要な構成からなる論
理回路で論理シミュレーションの実行が可能になるた
め、論理シミュレーション後に実際に製造される論理回
路の回路規模の縮小、外部信号数の減少等による集積度
及び効率の向上を図ることができる。
【0108】<第3の実施例>図12はこの発明の第2
の実施例である論理シミュレーション装置の構成を示す
ブロック図である。
【0109】同図に示すように、図示しないネットリス
ト付与手段により、ネットリスト4がシミュレーション
実行部13′に付与され、図示しないマクロセルデータ
付与手段によりシミュレーション実行部13′に付与さ
れる。そして、図示しない入力テストパターン付与手段
により、入力テストパターン6が、シミュレーション実
行部13′に付与される。
【0110】さらに、図示しないFFグループ化情報付
与手段により、FFグループ化情報7がシミュレーショ
ン実行部13′に付与される。
【0111】FFグループ化情報7は、ネットリスト4
で規定された被シミュレーション回路のうち、不確定値
Xが出力されても、所定期間経過後に確定値に移行する
可能性のあるフィードバックループを有する順序回路素
子をグループ化した情報であり、人手等により予め準備
された情報である。なお、グループ化の基準は、第2の
実施例の順序回路グループ化部12におけるグループ化
の基準と同一である。
【0112】シミュレーション実行部13′は、ネット
リスト4で規定された被シミュレーション回路を、入力
テストパターン6に基づき論理シミュレーションする。
この際、第2の実施例のシミュレーション実行部13′
と同様、FFグループ化情報7で規定されたグループ化
順序回路素子に対しては細分化論理シミュレーションを
実行する。
【0113】図13は、図12で示したシミュレーショ
ン実行部13′の詳細を示すブロック図である。
【0114】同図に示すように、図示しないFFグルー
プ化情報付与手段により、FFグループ化情報7がFF
状態設定部16′に付与される。
【0115】FF状態設定部16′は、信号検出情報及
びFFグループ化情報7に基づき、グループ化された順
序回路素子群のうち、不確定値Xを保持する順序回路素
子(FF)を不確定保持FFとして検出し、検出した不
確定保持FFに対し不確定値Xの出力に置き換えて、不
確定保持FFの出力として設定可能なすべての状態を仮
想確定値として設定する細分化処理を施し、細分化済み
順序回路素子情報D16を論理動作解析部17に出力す
る。
【0116】なお、他の構成は、図6で示した第2の実
施例のシミュレーション実行部13の構成と同様である
ため、説明は省略する。
【0117】また、その論理シミュレーション動作の内
容は、図7〜図9のフローチャートで示した第2の実施
例の動作とほぼ同様であり、図7のステップS21及び
ステップS22に相当するステップが省略された点、図
9のステップS41で、FF状態設定部16′がグルー
プ化順序回路素子情報D12の替わりにFFグループ化
情報7と利用する点が異なるだけである。
【0118】したがって、第3の実施例の論理シミュレ
ーション装置も、第2の実施例の論理シミュレーション
装置と同様、実際に必要な構成からなる論理回路で論理
シミュレーションの実行が可能になり、論理シミュレー
ション後に実際に製造される論理回路の回路規模の縮
小、外部信号数の減少等による集積度及び効率の向上を
図ることができる。
【0119】加えて、第3の実施例の論理シミュレーシ
ョン装置は、第2の実施例のグループ化順序回路素子情
報D12に相当するFFグループ化情報7を予め準備す
るため、FFグループ化情報7の生成に要する時間が省
略できる分、論理シミュレーション時間を短縮できる効
果を奏する。
【0120】
【発明の効果】以上説明したように、この発明における
請求項1記載の論理シミュレーション装置のシミュレー
ション実行手段は、論理シミュレーション実行中、マク
ロセルの入力に不確定値が存在する場合、該入力を論理
式で受けて論理演算処理を行うため、論理式に基づく論
理演算処理により、所定の確率で確定値を得ることがで
きる。
【0121】その結果、不確定値を出力するマクロセル
の出力を強制的に確定値に設定するリセット回路等の余
分な回路を設ける必要がなくなるため、論理シミュレー
ションの後に実際に製造される論理回路の集積度及び効
率を高めることができる。
【0122】また、この発明における請求項3あるいは
請求項4記載の論理シミュレーション装置のシミュレー
ション実行手段は、フィードバック順序回路素子の出力
が不確定値となった場合、その不確定に置き換えて設定
可能なn(n≧2)個の仮想確定値に細分化し、n個の
仮想確定値それぞれに基づく論理シミュレーションを並
列的に行い論理演算結果を求め、細分化したn個の仮想
確定値に基づく論理演算結果がすべて一致した時点で、
該論理演算結果をフィードバック順序回路素子の出力に
設定するため、フィードバック順序回路素子の出力がど
のような値であっても、しかる後に所定の確定値に戻る
性質を有する場合、フィードバック順序回路素子の出力
が不確定値となっても、確定値に戻すことができる。
【0123】その結果、不確定値を出力する順序回路素
子の出力を強制的に確定値に設定するリセット回路等の
余分な回路を設ける必要がなくなるため、論理シミュレ
ーションの後に実際に製造される論理回路の集積度及び
効率を高めることができる。
【0124】また、請求項4記載の論理シミュレーショ
ン装置は、被シミュレーション回路を構成する順序回路
素子のうち、フィードバックループを有する順序回路素
子をフィードバック順序回路素子として規定したフィー
ドバック順序回路素子情報を付与するフィードバック順
序回路素子情報付与手段を備えるため、フィードバック
順序回路素子情報を生成する手間が省ける分、論理シミ
ュレーションを短時間に実行することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施例である論理シミュレー
ション装置の構成を示すブロック図である。
【図2】第1の実施例の論理シミュレーション装置の動
作を示すフローチャートである。
【図3】第1の実施例の論理シミュレーション装置の動
作を示すフローチャートである。
【図4】第1の実施例の論理シミュレーション装置の動
作説明用の回路図である。
【図5】この発明の第2の実施例である論理シミュレー
ション装置の構成を示すブロック図である。
【図6】第2の実施例の論理シミュレーション装置のシ
ミュレーション実行部の詳細を示すブロック図である。
【図7】第2の実施例の論理シミュレーション装置の動
作を示すフローチャートである。
【図8】第2の実施例の論理シミュレーション装置の動
作を示すフローチャートである。
【図9】第2の実施例の論理シミュレーション装置の動
作を示すフローチャートである。
【図10】第2の実施例の論理シミュレーション装置の
動作説明用の回路図である。
【図11】第2の実施例の論理シミュレーション装置の
動作説明用の波形図である。
【図12】この発明の第3の実施例である論理シミュレ
ーション装置の構成を示すブロック図である。
【図13】第3の実施例の論理シミュレーション装置の
シミュレーション実行部の詳細を示すブロック図であ
る。
【図14】被シミュレーション回路の一例を示す回路図
である。
【符号の説明】
1 信号変化検出部 2 論理動作解析部 3 シミュレーション終了条件検出部 4 ネットリスト 5 マクロセルデータ 6 入力テストパターン 7 FFグループ化情報 10 シミュレーション実行部 11 順序回路素子探索部 12 順序回路グループ化部 13 シミュレーション実行部 13′ シミュレーション実行部 15 信号変化検出部 16 FF状態設定部 16′ FF状態設定部 17 論理動作解析部 18 FF状態解析部 19 シミュレーション終了条件検出部
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年7月8日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】変更
【補正内容】
【0005】上記構成の被シミュレーション回路は、入
力信号SIを“H”に設定した場合、DFF33及びD
FF34それぞれのQ出力Q1及びQ出力Q0がどのよ
うな値をとっても、クロック信号CLKが2クロック入
力されると、必ずQ出力Q1が“H”、Q出力Q
“L”となる性質を有している。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正内容】
【0006】従来の論理シミュレーション装置で論理シ
ミュレーションを行う場合、入力信号に不確定値Xが取
り込まれると、その出力が常に不確定値Xとしまう。し
たがって、シミュレーション対象が上記構成の論理回路
であり、DFF33あるいはDFF34のD入力が不確
定値Xとなった場合、そのQ出力Q1あるいはQ出力Q
0は不確定値Xのまま変化しない。つまり、実動作時に
は確定値となる信号が、論理シミュレーション上では
確定値とされていまう。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0075
【補正方法】変更
【補正内容】
【0075】ANDゲート207の出力がDFF211
のD入力に付与される。そして、DFF211のQ出力
Q2が外部に出力される。また、ANDゲート208の
出力がDFF212のD入力に付与される。そして、D
FF212のQ出力Q3が外部に出力されるとともに、
EX−ORゲート209及びEX−ORゲート210
それぞれの一方入力として共通に出力される。また、D
FF213のQ出力Q4が外部に出力されるとともに、
EX−ORゲート209及びEX−ORゲート210
それぞれの他方入力として共通に出力される。EX−O
Rゲート209の出力がANDゲート208の他方入力
として付与され、EX−ORゲート210の出力がD
FF213のD入力として付与される。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0081
【補正方法】変更
【補正内容】
【0081】一方、DFF212のQ出力Q3はEX−
ORゲート209及びANDゲート208を介してその
D入力に帰還するため、フィードバックループを持つこ
とになり、グループ化の対象となる。加えて、DFF2
12は、EX−ORゲート210、DFF213、E
X−ORゲート209及びANDゲート208を介して
もD入力に帰還するため、DFF213を介する別のフ
ィードバックループを持つことにもなる。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0082
【補正方法】変更
【補正内容】
【0082】また、DFF213のQ出力Q4はEX−
ORゲート210を介してそのD入力に帰還するた
め、フィードバックループを持つことになり、グループ
化の対象となる。加えて、EX−ORゲート209、A
NDゲート208、DFF212及びEX−ORゲー
ト210を介してもD入力に帰還するため、DFF21
2を介する別のフィードバックループを持つことにもな
る。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0108
【補正方法】変更
【補正内容】
【0108】<第3の実施例>図12はこの発明の第
の実施例である論理シミュレーション装置の構成を示す
ブロック図である。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0109
【補正方法】変更
【補正内容】
【0109】同図に示すように、図示しないネットリス
ト付与手段により、ネットリスト4がシミュレーション
実行部13′に付与され、図示しないマクロセルデータ
付与手段によりマクロセルデータ5がシミュレーション
実行部13′に付与される。そして、図示しない入力テ
ストパターン付与手段により、入力テストパターン6
が、シミュレーション実行部13′に付与される。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0119
【補正方法】変更
【補正内容】
【0119】加えて、第3の実施例の論理シミュレーシ
ョン装置は、第2の実施例のグループ化順序回路素子情
報D12に相当するFFグループ化情報7を予め準備す
るため、あらかじめ確定値となることを考慮する必要の
ないフィードバックループを持つFFのグループを削除
できる分、論理シミュレーション時間を短縮できる効果
を奏する。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0124
【補正方法】変更
【補正内容】
【0124】また、請求項4記載の論理シミュレーショ
ン装置は、被シミュレーション回路を構成する順序回路
素子のうち、フィードバックループを有する順序回路素
子をフィードバック順序回路素子として規定したフィー
ドバック順序回路素子情報を付与するフィードバック順
序回路素子情報付与手段を備えるため、あらかじめ確定
値となることを考慮する必要のないフィードバックルー
プを有する順序回路素子のグループを削除できる分、
理シミュレーションを短時間に実行することができる。
【手続補正10】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】
【手続補正11】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図12
【補正方法】変更
【補正内容】
【図12】
【手続補正12】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図13
【補正方法】変更
【補正内容】
【図13】

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被シミュレーション回路を構成する素子
    及びその接続関係を規定したネットリストを付与するネ
    ットリスト付与手段と、 基本的論理動作を行う種々のマクロセルを規定したマク
    ロセルデータを付与するマクロセルデータ付与手段と、 論理シミュレーション用の外部入力信号の時系列データ
    である入力テストパターンを付与するテストパターン付
    与手段と、 前記ネットリスト、前記マクロセルデータ及び前記入力
    テストパターンを受け、前記入力テストパータンに基づ
    き、マクロセル単位で前記被シミュレーション回路に対
    する論理シミュレーションを実行するシミュレーション
    実行手段とを備え、前記シミュレーション実行手段は、
    前記マクロセルの入力に不確定値が存在する場合、該入
    力を論理式で受けて論理演算処理を行うことを特徴とす
    る論理シミュレーション装置。
  2. 【請求項2】 前記シミュレーション実行手段は、 前記ネットリスト及び前記入力テストパターンを受け、
    前記入力テストパターンより得られる前記外部入力信号
    の信号変化及び前記被シミュレーション回路内のマクロ
    セル間の内部信号の信号変化を検出して信号検出情報を
    出力する信号変化検出手段と、 前記ネットリスト、前記マクロセルデータ及び前記信号
    検出情報を受け、前記信号検出情報より得られる信号変
    化に基づき、前記被シミュレーション回路に対し、前記
    マクロセルデータで規定されたマクロセル単位で論理動
    作を解析する論理動作解析手段とを備え、前記論理動作
    解析手段は、前記マクロセルの入力に不確定値が存在す
    る場合、該入力を前段のマクロセルの入力信号に基づく
    論理式で受けて論理演算処理を行う請求項1記載の論理
    シミュレーション装置。
  3. 【請求項3】 被シミュレーション回路を構成する素子
    及びその接続関係を規定したネットリストを付与するネ
    ットリスト付与手段と、 基本的論理動作を行う種々のマクロセルを規定したマク
    ロセルデータを付与するマクロセルデータ付与手段とを
    備え、前記マクロセルデータ付与手段はマクロセルとし
    て少なくとも順序回路素子を規定し、 論理シミュレーション用の外部入力信号の時系列データ
    である入力テストパターンを付与するテストパターン付
    与手段と、 前記ネットリスト及び前記マクロセルデータを受け、前
    記被シミュレーション回路内の順序回路素子を探索し、
    その探索結果を順序回路素子情報として出力する順序回
    路素子探索手段と、 前記ネットリスト及び前記順序回路素子情報を受け、前
    記順序回路素子情報より得た順序回路素子のうち、フィ
    ードバックループを有する順序回路素子を抽出しこれを
    フィードバック順序回路素子として規定したフィードバ
    ック順序回路素子情報を出力するフィードバック順序回
    路素子抽出手段と、 前記ネットリスト、前記マクロセルデータ、前記入力テ
    ストパターン及び前記フィードバック順序回路素子情報
    を受け、前記入力テストパータンに基づき、マクロセル
    単位で前記被シミュレーション回路に対する論理シミュ
    レーションを実行するシミュレーション実行手段とをさ
    らに備え、前記シミュレーション実行手段は、前記フィ
    ードバック順序回路素子の出力が不確定値となった場
    合、その不確定に置き換えて設定可能なn(n≧2)個
    の仮想確定値に細分化し、前記n個の仮想確定値それぞ
    れに基づく論理シミュレーションを並列的に行い論理演
    算結果を求め、細分化した前記n個の仮想確定値に基づ
    く論理演算結果がすべて一致した時点で、該論理演算結
    果を前記フィードバック順序回路素子の出力に設定する
    ことを特徴とする論理シミュレーション装置。
  4. 【請求項4】 被シミュレーション回路を構成する素子
    及びその接続関係を規定したネットリストを付与するネ
    ットリスト付与手段と、 基本的論理動作を行う種々のマクロセルを規定したマク
    ロセルデータを付与するマクロセルデータ付与手段とを
    備え、前記マクロセルデータ付与手段はマクロセルとし
    て少なくとも順序回路素子を規定し、 論理シミュレーション用の外部入力信号の時系列データ
    である入力テストパターンを付与するテストパターン付
    与手段と、 前記被シミュレーション回路を構成する順序回路素子の
    うち、フィードバックループを有する順序回路素子をフ
    ィードバック順序回路素子として規定したフィードバッ
    ク順序回路素子情報を付与するフィードバック順序回路
    素子情報付与手段と、 前記ネットリスト、前記マクロセルデータ、前記入力テ
    ストパターン及び前記フィードバック順序回路素子情報
    を受け、前記入力テストパータンに基づき、マクロセル
    単位で前記被シミュレーション回路に対する論理シミュ
    レーションを実行するシミュレーション実行手段とをさ
    らに備え、前記シミュレーション実行手段は、前記フィ
    ードバック順序回路素子の出力が不確定値となった場
    合、その不確定に置き換えて設定可能なn(n≧2)個
    の仮想確定値に細分化し、前記n個の仮想確定値それぞ
    れに基づく論理シミュレーションを並列的に行い論理演
    算結果を求め、細分化した前記n個の仮想確定値に基づ
    く論理演算結果がすべて一致した時点で、該論理演算結
    果を前記フィードバック順序回路素子の出力に設定する
    ことを特徴とする論理シミュレーション装置。
  5. 【請求項5】 前記シミュレーション実行手段は、 前記ネットリスト及び前記入力テストパターンを受け、
    前記入力テストパターンより得られる前記外部入力信号
    の信号変化及び前記被シミュレーション回路内のマクロ
    セル間の内部信号の信号変化を検出して信号検出情報を
    出力する信号変化検出手段と、 前記信号検出情報及び前記フィードバック順序回路素子
    情報を受け、前記フィードバック順序回路素子のうち、
    不確定値を出力する不確定値出力フィードバック順序回
    路素子を検出すると、前記不確定値出力フィードバック
    順序回路素子の不確定値の出力を、置き換え設定可能な
    n個の仮想確定値に細分化設定することにより、n個の
    仮想状態を設定する順序回路素子状態設定手段と、 前記ネットリスト、前記マクロセルデータ及び前記信号
    検出情報を受け、前記信号検出情報より得られる信号変
    化に基づき、前記被シミュレーション回路に対し、前記
    マクロセルデータで規定されたマクロセル単位で論理動
    作を解析する論理動作解析手段とを備え、前記論理動作
    解析手段は、前記不確定値出力フィードバック順序回路
    素子が存在する場合、前記不確定値出力フィードバック
    順序回路素子の前記n個の仮想状態それぞれに対し論理
    動作を解析し、 前記不確定値出力フィードバック順序回路素子の前記n
    個の仮想状態それぞれに対する前記論理動作解析手段に
    よる論理動作解析結果を受け、前記n個の仮想状態それ
    ぞれの前記論理動作解析結果がすべて一致した場合、そ
    の時点で、前記不確定値出力フィードバック順序回路素
    子の出力を前記論理動作解析結果に確定する順序回路素
    子出力確定手段をさらに備える請求項3あるいは請求項
    4記載の論理シミュレーション装置。
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