JPH06282543A - 文書編集装置 - Google Patents

文書編集装置

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JPH06282543A
JPH06282543A JP5067944A JP6794493A JPH06282543A JP H06282543 A JPH06282543 A JP H06282543A JP 5067944 A JP5067944 A JP 5067944A JP 6794493 A JP6794493 A JP 6794493A JP H06282543 A JPH06282543 A JP H06282543A
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JP5067944A
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Inventor
Atsuyuki Goto
淳之 後藤
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 文書に対する校正作業の内容を参照できるよ
うにする。 【構成】 キーボード1又はマウス2によって文字,数
字,記号等の文字データを入力し、編集ブロック12に
よってその入力された文字データによって文書を編集
し、ディスプレイ装置3にその編集された文書を表示し
て、校正ブロック15及びビットマップ管理ブロック1
9によってその編集される文書に対する削除,挿入,移
動,訂正,メモ情報の修正履歴情報を残し、画像処理用
メモリ11を介してその修正履歴情報を表示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はワードプロセッサ又は
ワークステーション等の文書編集装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ワードプロセッサ又はワークステ
ーション等の文書編集装置に採用される方式,システム
やワードプロセッサ又はワークステーション等の装置に
は例えば次に示すようなものがあった。
【0003】(1)日本語文書の作成時、文またはパラ
グラフ中における文末形態,否定表現,受身表現を認識
し、通常の文末表現と丁寧な文末表現とが混在している
か否か、二重否定表現が存在するか否か、一定値以上の
受身表現があるか否かをそれぞれ判定し、その判定内容
を表示する日本語ワード・プロセッシング方式(特開昭
61−229155号公報参照)。
【0004】(2)画面上の指定区域内の文字に対する
文字の大きさを指定する制御コードを指示通りに変更
し、その変更後の制御コードによる文字の大きさで表示
又は印刷を行なうワープロにおける文字の大きさ制御方
式(特開昭63−251249号公報参照)。
【0005】(3)目の不自由な人に代わってワードプ
ロセッサによって作成された文書を通信回線を介して受
け取り、その文書を校正して送り返すワードプロセッサ
の校正システム(実開昭63−130850号公報参
照)。
【0006】(4)清書あるいは参考にすべき原稿の画
像を読み取って画面に表示し、その画面上の画像に対し
て所定の操作によって作成される文章などを重ね合わせ
て表示し、その重なり合う部分の適切な処理を行なう文
書作成、編集装置(特公平3−46858号公報参
照)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような従来の方式,システムを採用した装置や従来の
装置は、清書用の文書を作成するための道具として考え
た場合には不都合はないが、文章を始めから練り上げて
構築していくための道具として考えた場合にはオペレー
タにとって不便なものであった。
【0008】例えば、一つの文章を作成する場合には、
最終的な文章を仕上げるまでには幾度となく文章の一部
を消したり、その消した部分を書き直したりするような
作業を行なうものであるが、従来はその消した部分が残
っていないので後でその部分を再び参照したくてもでき
なかった。
【0009】また、文章中に任意の文字,単語,又は文
章等を挿入した場合、その挿入された文字等や挿入箇所
を後で確認することができなかった。さらに、文書中の
任意の文字,単語,又は文章等を移動した場合、その移
動された文字等や移動先を後で確認することができなか
った。
【0010】さらにまた、文章中の任意の文字,単語,
又は文章等を訂正した場合、その訂正前後の文字等や訂
正箇所を後で確認することができなかった。そしてま
た、文章中の任意の箇所にメモ等の覚書を記入すること
ができなかった。したがって、文章に対する文字や単語
等の削除,挿入,移動,及び訂正等の校正作業の痕跡
や、文章中へのメモ書きを残せないので、文書の推敲作
業を能率良く行なえず、文書の生産性が低下するという
問題があった。
【0011】この発明は上記の点に鑑みてなされたもの
であり、文書に対する校正作業の内容を参照できるよう
にすることと、その内容の管理を効果的に行なえるよう
にすることを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】この発明は上記の目的を
達成するため、文字,数字,記号等の文字データを入力
する文字入力手段と、その手段によって入力された文字
データによって文書を編集する文書編集手段と、その手
段によって編集された文書を表示する表示手段を備えた
文書編集装置において、上記文書編集手段によって編集
される文書中に修正履歴情報を残す手段を設けたもので
ある。
【0013】また、上記修正履歴情報を残す手段が上記
文書中の削除対象の文字データを示す情報を記憶する手
段を有するようにするとよい。さらに、上記修正履歴情
報を残す手段が上記文書中の挿入位置とその挿入位置へ
挿入する文字データを示す情報を記憶する手段を有する
ようにするとよい。
【0014】また、上記修正履歴情報を残す手段が上記
文書中の移動対象の文字データとその文字データの移動
先の位置を示す情報を記憶する手段を有するようにする
とよい。さらに、上記修正履歴情報を残す手段が上記文
書中の訂正対象の文字データとその文字データに対する
訂正文字データを示す情報を記憶する手段を有するよう
にするとよい。
【0015】さらにまた、上記修正履歴情報を残す手段
が上記文書中の任意の位置に設定された随時参照可能な
メモ情報を記憶する手段を有するようにするとよい。そ
してまた、上記修正履歴情報をビットマップメモリ上に
設定されたキャラクタセルによって1文字データ単位で
時系列で管理する手段を設けるとよい。
【0016】
【作用】この発明による文書編集装置は、文字,数字,
記号等の文字データを入力し、その入力された文字デー
タによって文書を編集し、その編集された文書を表示し
て、その編集される文書中に修正履歴情報を残すので、
文書に対する文字データの修正作業の内容を参照するこ
とができる。
【0017】また、文書中の削除対象の文字データを示
す情報を記憶するようにすれば、文書に対する文字デー
タの削除に関する内容を参照することができる。さら
に、文書中の挿入位置とその挿入位置へ挿入する文字デ
ータを示す情報を記憶するようにすれば、文書に対する
文字データの挿入に関する内容を参照することができ
る。
【0018】また、文書中の移動対象の文字データとそ
の文字データの移動先の位置を示す情報を記憶するよう
にすれば、文書に対する文字データの移動に関する内容
を参照することができる。さらに、文書中の訂正対象の
文字データとその文字データに対する訂正文字データを
示す情報を記憶するようにすれば、文書に対する文字デ
ータの訂正に関する内容を参照することができる。
【0019】さらにまた、文書中の任意の位置に設定さ
れた随時参照可能なメモ情報を記憶するようにすれば、
文書の任意の箇所にメモ情報を記入して参照することが
できる。そしてまた、修正履歴情報をビットマップメモ
リ上に設定されたキャラクタセルによって1文字データ
単位で時系列で管理するようにすれば、修正履歴情報を
効果的に管理することができる。
【0020】
【実施例】以下この発明の実施例を図面に基づいて具体
的に説明する。図2はこの発明の一実施例である文書編
集装置の外観図、図1はその文書編集装置の一構成例を
示すブロック図である。この文書編集装置は、キーボー
ド1,マウス2,ディスプレイ装置3,及び制御処理装
置4からなり、通常の文書編集をサポートする編集モー
ドと、文書編集の際に編集文章に対する文字,数字,記
号等の削除,挿入,移動,訂正,及びメモ書きの修正履
歴情報を残す校正モードとを備えている。
【0021】そして、編集モードによって通常の文書編
集によって清書用の文章を作成し、校正モードによって
文章中への文字等の削除,挿入,移動,訂正の内容や編
集時の覚書等のメモ情報を残し、それらを参照しながら
文章をゼロから練り上げて作成することができる。
【0022】キーボード1は各種の入力キーを備えた入
力装置であり、マウス2は各種の指示情報や表示画面上
の位置情報を入力するための入力装置であり、これらに
よって文書作成時の各種の操作情報を入力する。ディス
プレイ装置3はCRT,LCD等の表示装置であり、文
書編集時の各種の作業画面や編集文章や校正内容やメッ
セージ等を表示する。
【0023】制御処理装置4はCPU,ROM,及びR
AM等からなるマイクロコンピュータを内蔵した本体装
置であり、この文書編集装置全体の制御を司ると共に、
編集モード又は校正モードによる文書作成に係わる各種
の処理を実行する。
【0024】その制御処理装置4は、図1に示すよう
に、キーボードドライバ5,マウスドライバ6,ディス
プレイドライバ7,フォント用メモリ8,フォントラス
タライザ9,フォントロム(ROM)10,画像処理用
メモリ11,編集ブロック12,及び画像操作ブロック
13を備えている。また、編集ブロック12はテキスト
編集ブロック14,校正ブロック15,及びレイアウト
編集ブロック16からなり、画像操作ブロック13はフ
ォントアクションブロック17,フォント操作ブロック
18,及びビットマップ管理ブロック19からなる。
【0025】キーボードドライバ5はキーボード1から
の各種の操作情報の入力制御を行ない、キーボード1と
制御処理装置4とのインタフェースを司る。マウスドラ
イバ6はマウス2からの各種の操作情報の入力制御を行
ない、マウス2と制御処理装置4とのインタフェースを
司る。ディスプレイドライバ7はディスプレイ装置3へ
各種情報の表示制御を行なう。
【0026】フォント用メモリ8はフォントラスタライ
ザ9によって送られるフォントデータを格納する。フォ
ントラスタライザ9はフォントロム10から指定された
フォントデータを読み出してフォント用メモリ8へ送
る。
【0027】フォントロム10は各種の文字,数字,記
号等の文字データのフォントデータを読み出し可能に格
納している。画像処理用メモリ11はビットマップメモ
リ,ワーク用メモリ,その他の用途メモリからなり、文
書編集時のビットマップメモリは1文字データ単位のキ
ャラクタセルに分割され、その各キャラクタセルに文字
データ(キャラクタデータ)を格納する。
【0028】編集ブロック12のテキスト編集ブロック
14は文書のテキスト編集に係わる処理を行なう。校正
ブロック15は編集文書に対する文字データの削除,挿
入,移動,訂正,及びメモ情報に対応する修正履歴情報
を残すための処理を行なう。レイアウト編集ブロック1
6は文書のレイアウト編集に係わる処理を行なう。
【0029】画像操作ブロック13のフォントアクショ
ンブロック17はフォントアクションの処理を行なう。
フォント操作ブロック18は画像処理用メモリ11のビ
ットマップメモリ上のキャラクタセルを細分割する処理
を行なう。ビットマップ管理ブロック19はキャラクタ
セル情報テーブルを持ち、画像処理用メモリ11の各キ
ャラクタセルを管理する。
【0030】すなわち、このビットマップ管理ブロック
19が、上述の文書中の削除対象の文字データを示す情
報を記憶する手段と、文書中の挿入位置とその挿入位置
へ挿入する文字データを示す情報を記憶する手段と、文
書中の移動対象の文字データとその文字データの移動先
の位置を示す情報を記憶する手段と、文書中の訂正対象
の文字データとその文字データに対する訂正文字データ
を示す情報を記憶する手段に相当する。
【0031】さらに、文書中の任意の位置に設定された
随時参照可能なメモ情報を記憶する手段と、修正履歴情
報をビットマップメモリ上に設定されたキャラクタセル
によって1文字データ単位で時系列で管理する手段にも
相当する。
【0032】次にこの文書編集装置における編集処理に
ついて説明する。図3はこの文書編集装置における文書
編集処理を示すフローチャートである。まず、編集ブロ
ック12によって画像処理用メモリ11のメモリ内容を
クリアし、複数のキャラクタセルに分割して、その各キ
ャラクタセルのキャラクタセル情報を画像操作ブロック
13のビットマップ管理ブロック19のキャラクタ情報
テーブルに登録する。
【0033】その後、オペレータからの操作情報によっ
て各種の編集処理を行ない、その際に通常の編集ではビ
ットマップ管理ブロック19のキャラクタ情報テーブル
に対してフォント情報を除いた情報を更新しない。そし
て、通常の編集処理を行ない、その後に校正モードに切
り替えるか否かを判断して、切り替えないなら通常の編
集処理を継続し、切り換えるなら校正モード編集処理を
実行して、その後に校正モード終了か否かを判断し、終
了でなければ校正モード編集処理を継続し、終了ならこ
の文書編集を終了する。
【0034】次に校正モード編集処理について説明す
る。図4はその処理を示すフローチャートであり、校正
モード時には、編集ブロック12の校正ブロック15及
び画像操作ブロック13のビットマップ管理ブロック1
9とが相互に連携して動作し、文書中の削除,挿入,移
動,訂正,メモ情報の修正履歴情報を残すための処理を
実行する。
【0035】まず、編集ブロック12によってキーボー
ド1又はマウス2に対する操作情報入力処理を行ない、
キーボード1からキーボードドライバ5を介して、また
は、マウス2からマウスドライバ6を介して修正操作情
報が入力され、修正操作が行なわれたと判断したら、そ
の修正操作の種類に該当する削除,挿入,移動,訂正,
編集スペース獲保,及びその他の編集のいずれかの処理
に移行して、それぞれの処理を実行した後にリターンす
る。
【0036】次に図4における削除処理について説明す
る。図5はその削除処理を示すフローチャートであり、
この処理によって文書中の削除に関する修正履歴情報を
残す。まず、キャラクタセル情報テーブルの削除フラグ
をONにし、削除範囲を決定する処理を行なう。この削
除範囲を決定する処理では、ビットマップ管理ブロック
19のキャラクタセル情報テーブルのキャラクタの座標
位置と、次のキャラクタセル情報テーブルへのポインタ
のリンクをたどり、ビットマップ上における削除の範囲
を計算する。
【0037】その削除範囲の決定処理の後、画像編集ブ
ロック13によって二重線作成処理を行なってこの削除
処理を終了する。その二重線作成処理では上述の処理で
決定した削除範囲に見合った削除用の二重線を生成し、
画像処理用メモリ11の該当する削除範囲領域に重ね
る。
【0038】次に図4における挿入処理について説明す
る。図6はその挿入処理を示すフローチャートであり、
この処理によって文書中の挿入に関する修正履歴情報を
残す。まず、後挿入又は前挿入の操作に応じて、ビット
マップ管理ブロック19のキャラクタセル情報テーブル
に後挿入か前挿入かのいずれかのフラグを立てる。
【0039】その後、画像操作ブロック13によって文
章中の文字データの挿入箇所を示す挿入マークのイメー
ジを生成し、そのイメージを画像処理用メモリ11のビ
ットマップ上の該当する箇所に重ねる。さらに、画像処
理用メモリ11のビットマップ上から空きエリアを探し
てきて、その空きエリアの座標位置を求めて編集用スペ
ースとする。
【0040】次に、ビットマップ管理ブロック19のキ
ャラクタセル情報テーブルの修正用編集スペースのポイ
ンタを、編集用スペースを管理しているキャラクタセル
情報テーブルのアドレスによって更新する。そして、そ
の編集用スペースによって編集作業をし、この挿入処理
を終了する。
【0041】次に図4における移動処理について説明す
る。図7はその移動処理を示すフローチャートであり、
この処理によって文書中の移動に関する修正履歴情報を
残す。まず、ビットマップ管理ブロック19のキャラク
タセル情報テーブルの移動フラグをONにし、移動範囲
を画像処理用メモリ11のビットマップ上の座標に換算
する。
【0042】その後、画像操作ブロック13によって文
章中の文字データの移動範囲を囲む閉曲線を生成し、そ
の閉曲線を画像処理用メモリ11のビットマップ上の移
動範囲と重ねて、文章中の移動元の位置と移動先の位置
を結ぶ曲線を生成してビットマップ上に重ねる。そし
て、ビットマップ管理ブロック19のキャラクタセル情
報テーブルの移動先ポインタと移動元ポインタをセット
して、この移動処理を終了する。
【0043】次に図4における訂正処理について説明す
る。図8はその訂正処理を示すフローチャートであり、
この処理によって文書中の訂正に関する修正履歴情報を
残す。まず、ビットマップ管理ブロック19のキャラク
タセル情報テーブルの訂正フラグをONにし、図5のフ
ローチャートによって示した削除処理と同様の処理を行
なって二重線を引く。
【0044】つまり、ビットマップ管理ブロック19の
キャラクタセル情報テーブルのキャラクタの座標位置
と、次のキャラクタセル情報テーブルへのポインタのリ
ンクをたどり、ビットマップ上における削除の範囲を計
算して、画像編集ブロック13によって、その決定され
た削除範囲に見合った削除用の二重線を生成し、画像処
理用メモリ11の該当する削除範囲領域に重ねる。
【0045】その後、ビットマップ管理ブロック19に
よって、画像処理用メモリ11のビットマップ上から空
きエリアを探し出し、その空きエリアの座標位置を求め
て編集用スペースとする。次に、文章中の訂正する部分
の先頭文字データを管理しているキャラクタセル情報テ
ーブルの修正用編集スペースのポインタ値を空きエリア
を管理しているキャラクタセル情報テーブルのアドレス
によって更新する。
【0046】そして、編集用スペースによって文書編集
中に編集用スペースが足りなくなった場合には、ビット
マップ管理ブロック19によって、さらに画像処理用メ
モリ11のビットマップ上の空きエリアを探す。あるい
は、画像処理用メモリ11の編集用スペースのキャラク
タセルを細分割して文字データを縮小して空きスペース
を作る。その後、編集ブロック12に制御権を移して文
章の編集を行ない、この訂正処理を終了する。
【0047】次に図4おける編集スペース獲得処理につ
いて説明する。図9はその編集スペース獲得処理を示す
フローチャートであり、この処理によって文書中への覚
書等のメモ情報である修正履歴情報を残す。ビットマッ
プ管理ブロック19に画像処理用メモリ11のビットマ
ップメモリ上に空きスペースがあるか否かを問い合わせ
て、空きスペースがない時には新たなメモリを獲得し
て、そのメモリへのポインタをビットマップ管理ブロッ
ク19のキャラクタセル情報テーブルにセットする。
【0048】その後、獲得したメモリ上で編集作業を行
ないながら、編集用のメモリが不足したか否かを判断し
て、不足しなければ再び編集作業を継続し、不足したな
ら編集スペース上のメモリが細分割可能か否かを判断し
て、細分割不可能なら再び新たなメモリを獲得する処理
を行なってメモリ量を確保する。
【0049】一方、編集スペース上のメモリが細分割可
能なら、フォント操作ブロック18によって、獲得した
メモリ上のキャラクタセルを細分割して1キャラクタ当
たりの消費メモリを小さくして、その細分割して確保さ
れたメモリによって再び編集作業を継続する。
【0050】次に修正履歴情報の管理について説明す
る。図10は画像処理用メモリのビットマップメモリの
フォーマットを示す図、図11はそのビットマップにお
ける一個のキャラクタセルを示す図、図12はビットマ
ップ管理ブロック19のキャラクタセル情報テーブルの
フォーマットを示す図である。
【0051】図10に示すように、文書編集開始時に
は、画像処理用メモリ11のビットマップメモリは標準
的な文字サイズに対応する小さなキャラクタセル(矩
形)に分割される。この場合は、横がX個で縦がY個の
X*Y個の矩形情報であるキャラクタセルに分割されて
いる。また、図11に示すように、ビットマップメモリ
上のキャラクタセルは1文字分の文字データを格納す
る。
【0052】そして、画像操作ブロック13のビットマ
ップ管理ブロック19のキャラクタセル情報テーブルに
よって各キャラクタセルに対応するキャラクタセル情報
を管理している。ビットマップ管理ブロック19はビッ
トマップ上の全キャラクタセルに対応するキャラクタセ
ル情報テーブルを備えている。
【0053】キャラクタセル情報テーブルに格納される
キャラクタセル情報には次の9個の項目がある。 キャラクタセルの開始点(xs,ys)と終了点(x
e,ye)の座標値 フォント情報
【0054】各種編集フラグ 1.削除フラグ 2.挿入フラグ…前挿入フラグ,後挿入フラグ 3.移動フラグ 4.訂正フラグ 5.その他のフラグ
【0055】次の編集フラグを示すポインタ 修正用編集スペースを示すポインタ 移動先を示すポインタ 移動元を示すポインタ 文字逆リングポインタ その他の情報
【0056】すなわち、ビットマップ管理ブロック19
によって以上の9項目の情報からなるキャラクタセル情
報テーブルが管理し、文書に対して何らかの編集処理を
加える時には必ずこのビットマップ管理ブロック19の
キャラクタセル情報テーブルを参照し、必要ならばその
データ内容を更新する。
【0057】さらに、図12に示すように、キャラクタ
セル情報テーブルは、編集フラグ格納エリアE1,次キ
ャラクタセル情報テーブル指示ポインタ格納エリアE
2,キャラクタセル座標位置格納エリアE3,フォント
情報格納エリアE4,修正用編集スペース指示ポインタ
格納エリアE5,移動先ポインタ格納エリアE6,移動
元ポインタ格納エリアE7,文字逆リンクポインタ格納
エリアE8,及びその他情報格納エリアE9からなり、
その各エリアにそれぞれ上述した9個の項目のデータを
格納する。
【0058】次に、文章に対して修正を重ねて行なった
場合のビットマップ管理ブロック19におけるキャラク
タセル情報テーブルのネストの一例について説明する。
図13は複数の修正を重ねて行なった文章の一例を表示
した画面の図であり、図14はその複数の修正を重ねた
ときのキャラクタセル情報テーブルのリンクの一例の説
明図である。
【0059】例えば、図13に示すように、文章「今日
は,晴れている。」の文字「晴」の前に文字「とても」
を挿入し、その文字「とても」に文字「非常によく」を
移動させて訂正したものであり、その文字「とても」の
二重線は訂正を示している。この場合には、各文字のビ
ットマップ管理ブロック19中の該当するキャラクタセ
ル情報テーブルは、図14に示すようにネストされる。
【0060】キャラクタセル情報テーブルT1はそのキ
ャラクタセル座標位置格納エリアE3に文字「晴」のキ
ャラクタセルの位置を示す座標値を格納した文字「晴」
のキャラクタセル情報テーブルであり、キャラクタセル
情報テーブルT2〜T4は、それぞれそのキャラクタセ
ル座標位置格納エリアE3に文字「と」「て」「も」の
キャラクタセルの位置を示す座標値を格納した文字
「と」「て」「も」の各キャラクタセル情報テーブルで
ある。
【0061】また、キャラクタセル情報テーブルT5〜
T9は、それぞれそのキャラクタセル座標位置格納エリ
アE3に文字「非」「常」「に」「よ」「く」のキャラ
クタセルの位置を示す座標値を格納した文字「非」
「常」「に」「よ」「く」の各キャラクタセル情報テー
ブルである。
【0062】まず、文字「晴」のキャラクタセル情報テ
ーブルT1の編集フラグ格納エリアE1の前挿入フラグ
をONにし、修正用編集スペース指示ポインタ格納エリ
アE7に文字「と」のキャラクタセル情報テーブルT2
の先頭アドレスを示すポインタを格納する。
【0063】また、キャラクタセル情報テーブルT2の
編集フラグ格納エリアE1の訂正フラグをONにし、次
キャラクタセル情報テーブル指示ポインタ格納エリアE
2に文字「て」のキャラクタセル情報テーブルT3の先
頭アドレスを示すポインタを、移動元ポインタ格納エリ
アE7に文字「非」のキャラクタセル情報テーブルT5
の先頭アドレスを示すポインタを格納する。さらに、キ
ャラクタセル情報テーブルT3の次キャラクタセル情報
テーブル指示ポインタ格納エリアE2に文字「も」のキ
ャラクタセル情報テーブルT3の先頭アドレスを示すポ
インタを格納する。
【0064】さらにまた、キャラクタセル情報テーブル
T5の編集フラグ格納エリアE1の移動フラグをONに
して、次キャラクタセル情報テーブル指示ポインタ格納
エリアE2に文字「常」のキャラクタセル情報テーブル
T6の先頭アドレスを示すポインタを格納し、キャラク
タセル情報テーブルT6の次キャラクタセル情報テーブ
ル指示ポインタ格納エリアE2に文字「に」のキャラク
タセル情報テーブルT7の先頭アドレスを示すポインタ
を格納する。
【0065】そして、キャラクタセル情報テーブルT7
の次キャラクタセル情報テーブル指示ポインタ格納エリ
アE2に文字「よ」のキャラクタセル情報テーブルT8
の先頭アドレスを示すポインタを格納し、キャラクタセ
ル情報テーブルT8の次キャラクタセル情報テーブル指
示ポインタ格納エリアE2に文字「く」のキャラクタセ
ル情報テーブルT9の先頭アドレスを示すポインタを格
納する。
【0066】このように、文章に対する複数の修正が何
段階にもネストした場合、その各文字の各キャラクタセ
ル情報テーブルをネストさせる。そして、各キャラクタ
セル情報テーブルのネストレベルによって修正履歴情報
の時系列を示すことになる。
【0067】次に、図5のフローチャートによって示し
た削除範囲決定処理によるキャラクタセル情報テーブル
のリンク例について説明する。図16は削除修正前後の
文章の一例を示す図、図15は図16に示した文章に削
除編集を行なったときのキャラクタセル情報テーブルの
リンク例を示す図である。
【0068】図16の(a)に示すように、文章「今日
は、」に対して削除編集が行なわれると、その削除部分
を示す座標位置(xs,ys)(xe,ye)を求め
る。その文章「今日は、」の各文字のキャラクタセル情
報テーブルは、図15に示すように、キャラクタセル座
標位置格納エリアE3にそれぞれ文字「今」「日」
「は」「、」のキャラクタセルの位置を示す座標値を格
納した各文字「今」「日」「は」「、」の各キャラクタ
セル情報テーブルT10,T11,T12,T13であ
り、各テーブルはリンクされている。
【0069】まず、指定された削除範囲を各キャラクタ
セル情報テーブルT10,T11,T12,T13のリ
ンクをたどって文章「今日は、」のビットマップ上のキ
ャラクタセルの位置座標を求める。その後、キャラクタ
セル情報テーブルT10の編集フラグ格納エリアE1の
削除フラグをONにし、図16の(b)に示すように、
文章「今日は、」を削除表示する。
【0070】次に、ビットマップのキャラクタセルの細
分割の具体的な処理例について説明する。図17はその
説明図であり、同図の(a)は細分割前のビットマップ
のキャラクタセルの一例を示す図、同図の(b)は細分
割後のビットマップのキャラクタセルの一例を示す図で
ある。
【0071】図17の(a)に示すように、文章「今日
は、天気だ。」がビットマップの8つのキャラクタセル
に割り当てられている場合、画像操作ブロック13のフ
ォント操作ブロック18によって、同図の(b)に示す
ように、各キャラクタセルを縦横にそれぞれ1/2に分
割する。
【0072】したがって、その分割によって、2×16
−1×8=32−8=24となり、空きセルを24個作
成することができる。これにともなって、ビットマップ
上のフォントを縮小する。なお、ベクトルフォントを採
用しているので、キャラクタセルの分割は容易に行なえ
る。
【0073】次に、文章に修正を施した後に再び修正前
の文章に戻すときの処理について説明する。図18は削
除修正を行なった文章の一例を示す図であり、文章「明
日は、天気だ。」の「天気だ。」を削除した場合を示し
ている。図19は図18に示した文章を削除修正前に戻
したときのキャラクタセル情報テーブルのリンクの説明
図であり、キャラクタセル情報テーブルT14はそのキ
ャラクタセル座標位置格納エリアE3に文字「天」のキ
ャラクタセルの位置を示す座標値を格納した文字「天」
のキャラクタセル情報テーブルである。
【0074】また、キャラクタセル情報テーブルT14
〜T17はそれぞれそのキャラクタセル座標位置格納エ
リアE3に文字「気」「だ」「。」のキャラクタセルの
位置を示す座標値を格納した文字「気」「だ」「。」の
各キャラクタセル情報テーブルである。
【0075】ここで、図18に示した文章「明日は、天
気だ。」の削除編集された「天気だ。」を元に戻す場
合、キーボード1又はカーソルによる操作手順によって
削除した部分が指定されると、編集プログラムによって
削除範囲の文字「。」のキャラクタセル情報テーブルT
17を参照し、その文字逆リンクポインタ格納エリアE
8の文字逆リンクポインタによって文字「だ」のキャラ
クタセル情報テーブルT16を参照する。
【0076】また、キャラクタセル情報テーブルT16
の文字逆リンクポインタ格納エリアE8の文字逆リンク
ポインタによって文字「気」のキャラクタセル情報テー
ブルT15を参照する。さらに、キャラクタセル情報テ
ーブルT15の文字逆リンクポインタ格納エリアE8の
文字逆リンクポインタによって、この削除範囲の先頭文
字「天」のキャラクタセル情報テーブルT14を求め
る。そして、キャラクタセル情報テーブルT14の編集
フラグ格納エリアE1の削除フラグをOFFにし、削除
修正前の文章「明日は、天気だ。」を表示する。
【0077】このようにして、文章に対して削除修正を
行なった後に何らかの理由で元に戻したいときには、削
除された部分が指定されると、編集プログラムによって
削除範囲のある1つのキャラクタセル情報テーブルの文
字逆リンクポインタをたどって削除範囲の先頭文字を指
すキャラクタセル情報テーブルを求め、編集プログラム
によって編集フラグの削除フラグをオフ(OFF)にし
て、もう一度削除範囲の文字を表示し直して、その削除
した文字データを復活させる。
【0078】また、文章に挿入修正を行なった後に元に
戻す場合は、ビットマップ管理ブロック19の挿入位置
部分に対応するキャラクタセル情報テーブルを参照し、
その編集フラグ格納エリアE1の前挿入フラグ又は後挿
入フラグをOFFにして、文字データの挿入の表示を解
除する。
【0079】さらに、文章の移動を行なった後に元に戻
す場合は、ビットマップ管理ブロック19の移動部分に
対応するキャラクタセル情報テーブルを参照し、その編
集フラグ格納エリアE1の移動フラグをOFFにして、
文字データの移動の表示を解除する。そして、文章の訂
正を行なった後に元に戻す場合は、ビットマップ管理ブ
ロック19の訂正部分に対応するキャラクタセル情報テ
ーブルを参照し、その編集フラグ格納エリアE1の訂正
フラグをOFFにして、文字データの訂正の表示を解除
する。
【0080】次に、この文書編集装置における校正モー
ド時の操作例及び表示例について説明する。その校正モ
ード時には、画像及び文字を同一ビットマップ上に展開
し、ベクトルフォントを採用しているので、見えている
ものがそっくりそのまま得られるユーザインタフェース
のウィズウィッグ(wyswyg)が実現される。
【0081】(イ)削除編集 例えば、キーボード1からある程度の量の文章を入力し
た後、その文章の一部分を削除したい場合、キーボード
1又はマウス2による操作手順にしたがって、削除範囲
を指定する。この際の操作手順は特に規定しない。する
と、その削除範囲に文章中の削除対象の文字データを示
す二重線のマークが表示される。
【0082】例えば、図20はこの文書編集装置によっ
て入力された文章の一例を表示した画面を示す図であ
り、図21は図20の画面の文章に対して削除編集を施
した後の表示例の画面を示す図である。
【0083】まず、図20の画面20の文章「今日は、
晴れている。明日も晴れるだろうか?晴れて欲しいもの
だ。」の削除範囲の文字「晴れている。」を指定する
と、図21に示すように、「晴れている。」に削除対象
の文字データを示す二重線のマークM1が表示される。
したがって、削除される前の文字「晴れている。」を残
しながらそれを削除したことを判別可能にすることがで
きる。
【0084】このように、文章を残したまま削除された
ことを示すマーク表示がされるので、削除後もその文章
を参照することができ、削除前の状態をも容易に確認す
ることができる。なお、従来の編集装置では任意の文章
を削除すると無くなってしまって後で参照したくてもで
きなかった。
【0085】(ロ)挿入編集 例えば、キーボード1からある程度の量の文章を入力し
た後、その文章の任意の箇所に任意の文字等を挿入した
い場合、キーボード1又はマウス2による操作手順にし
たがって、挿入位置を指定し、挿入する文字等を入力す
る。この際の操作手順は特に規定しない。すると、その
挿入位置を示すマークと共に、挿入文字が表示される。
【0086】例えば、図22及び図23は図20の画面
の文章に対して挿入編集を施したときの表示例の画面を
示す図である。図20の画面20の文章「今日は、晴れ
ている。明日も晴れるだろうか?晴れて欲しいもの
だ。」の文字「晴」の前を文字の挿入箇所に指定する
と、図22に示すように、その挿入箇所に挿入位置を示
すマークM2が表示され、挿入文字「とても」を入力す
ると、図23に示すように、マークM2の上部の編集ス
ペースに挿入文字「とても」が表示される。
【0087】なお、校正モードにおいては画像と文字が
同一ビットマップ上に展開され、文字がベクトルフォン
トなのでマークM2が画像で表示されて、そのマークM
2上の編集スペースにはスケーラブルの文字を入力する
ことができる。すなわち、空いているスペースや入力さ
れる文字数によって文字の大きさを動的に変化させて表
示する。また、図24に示すように、マークM2と共
に、挿入文字入力エリアを明示する矩形枠MWを表示し
てもよい。
【0088】このようにして、文章に対する文字等の挿
入位置がマーク表示されるので、挿入後も挿入箇所を容
易に知ることができる。なお、従来の編集装置では任意
の文字等を挿入してもその位置は明示されないので、挿
入後に時間が経つと判らなくなってしまっていた。
【0089】(ハ)移動編集 例えば、入力した文章の任意の部分を任意の位置に移動
したい場合、キーボード1又はマウス2による操作手順
にしたがって、移動させたい部分の移動範囲と移動先を
指定する。この際の操作手順は特に規定しない。する
と、その文章中の移動範囲と移動先を示すマークが表示
される。
【0090】例えば、図25は図20の画面の文章に対
して移動編集を施したときの表示例の画面を示す図であ
る。図20の画面20の文章「今日は、晴れている。晴
れて欲しいものだ。」の内の文章「明日も晴れるだろう
か?」を指定し、その移動先として文字「今」の前を指
定すると、図25に示すように、移動対象の文章「明日
も晴れるだろうか?」を示す囲み枠とその移動先の位置
を示す矢印曲線とからなるマークM3が表示される。
【0091】このようにして、移動対象の文章の範囲と
共に移動先の位置がマーク表示されるので、移動前の文
章の状態を確認することができ、移動後も移動対象と移
動先を容易に知ることができる。なお、従来の編集装置
では文章を移動してもその移動対象の文章と移動先は明
示されないので、移動前の文章が判らなくなってしまっ
ていた。
【0092】(ニ)訂正編集 入力した文章の任意の部分を訂正したい場合、キーボー
ド1又はマウス2による操作手順にしたがって、訂正し
たい部分の訂正範囲を指定して訂正文字を入力する。こ
の際の操作手順は特に規定しない。すると、その訂正範
囲を示すマークと共に訂正文字が表示される。
【0093】例えば、図26は図20の画面の文章に対
して訂正編集を施したときの表示例の画面を示す図であ
る。図20の画面20の文章「今日は、晴れている。明
日も晴れるだろうか?晴れて欲しいものだ。」の訂正範
囲として文字「も晴れる」を指定し、訂正文字「は、曇
り」を入力する。
【0094】すると図26に示すように、その訂正箇所
に訂正範囲を示す二重線のマークM4が表示され、その
マークM4の上部の編集スペースに訂正文字「は、曇
り」が表示される。その際、マークM4の上部に編集ス
ペースを示す矩形枠を表示するようにしてもよい。
【0095】このようにして、文章に対する訂正文字と
共にその訂正位置がマーク表示されるので、訂正箇所を
容易に知ることができる。なお、従来の編集装置では任
意の文字等を訂正してもその訂正された文字等は消去さ
れて判らなくなり、訂正された箇所も判らなくなってし
まっていた。
【0096】(ホ)編集スペース(メモスペース)編集 この編集は文章中の任意の箇所に随時参照可能なメモ情
報を残すものであり、入力した文章の任意の箇所にメモ
情報を残したい場合、キーボード1又はマウス2による
操作手順にしたがって、メモ情報を残したい箇所を指定
する。その指定された箇所に編集スペースが確保され、
メモ情報を入力するためのエリアが表示される。そし
て、その編集スペースのエリアに任意のメモ情報を入力
して指示をすると、そのメモ情報が記憶されて指定され
た箇所に配置される。
【0097】例えば、図27乃至図29は図20の画面
の文章に対してメモスペース編集を施したときの表示例
の画面を示す図である。図20の画面20の文章「今日
は、晴れている。明日も晴れるだろうか?晴れて欲しい
ものだ。」の文字「?」の後をメモ情報入力の箇所に指
定すると、図27に示すように、文字「?」の後にメモ
情報を入力するための編集スペースを示すポップアップ
画面PWが表示され、入力待ちになる。
【0098】メモ情報「明日は、日曜日でドライブする
つもりなので」を入力すると、図28に示すように、そ
のポップアップ画面PWに入力されたメモ情報が表示さ
れる。そして、その編集を終えると、ポップアップ画面
PWが消去され、図29に示すように、文字「?」の後
にメモアイコンMIが表示される。このメモアイコンM
Iをキーボード1又はマウス2で指定すると、メモ情報
「明日は、日曜日でドライブするつもりなので」のポッ
プアップ画面PWが表示される。
【0099】次に、上述した削除,挿入,移動,訂正,
及びメモ情報の各編集を全部行なった場合の表示例につ
いて説明する。図30は図20の画面の文章に対して全
編集を施したときの表示例の画面を示す図、図31はそ
の全編集後に校正モードを終了したときの表示例の画面
を示す図である。
【0100】例えば、図20の文章「今日は、晴れてい
る。明日も晴れるだろうか?晴れて欲しいものだ。」の
文字「晴」の前に文字「とても」を挿入し、「晴れてい
る」を削除し、「明日も晴れるだろうか?」を文字
「今」の前に移動し、「も晴れる」を「は曇り」に訂正
し、文章の最後にメモ情報を入力すと、図30に示すよ
うに、修正履歴情報の文字やマークが表示される。その
校正モードを終了すると、図31に示すように、修正さ
れた文章「明日は曇りだろうか?今日は、とても晴れて
欲しいものだ。」が表示される。このメモスペースに入
力されたメモ情報は校正モード時に参照可能である。
【0101】また、修正履歴情報のマーク上に所定の操
作をしたとき、校正モードを終了しなくてもそのマーク
が消去されて実際の修正処理を実行するようにしてもよ
い。例えば、図30に示した文章中の二重線のマークM
1を指定すると、そのマークM1と共に文字「晴れてい
る。」が消去される。
【0102】さらに、校正モード時の文書データを記憶
するようにすれば、校正モードを終了した後でも随時校
正モード時の文書の内容を参照することができる。例え
ば、図30に示した修正履歴情報の文字やマークが表示
されたままの文章のデータを記憶し、校正モード終了後
に所定の操作を行なうと、再び図30に示した状態の表
示を行なえる。校正モード時に、削除,挿入,移動,及
び訂正の動作と、編集スペース(メモ情報)を作る動作
を繰り返し行なうと、文章の修正履歴情報の文字やマー
クを自動的に残すことができる。
【0103】さらにまた、文章に対して修正の上に修正
を重ねる文章の修正履歴のネスティングも可能である。
例えば、図32は図20の画面の文章に修正履歴のネス
ティングを行なったときの表示例の画面の図である。図
20に示した画面20の文章「今日は、晴れている。明
日も晴れるだろうか?晴れて欲しいものだ。」の文字
「晴」の前に文字「とても」を挿入した後に、その文字
「とても」を文字「非常によく」を移動することによっ
て訂正したものである。
【0104】この場合、図32に示すように、文字「と
ても」と文字の挿入位置を示すマークM2が表示され、
その文字「とても」に訂正を示す二重線のマークM4が
重ねて表示され、文字「とても」を訂正する移動対象の
文字「非常によく」とその移動先を示すマークM3が表
示される。なお、この例は文字「とても」を訂正する文
字「非常によく」を他所から移動させた特殊な場合を示
しており、文字「とても」の二重線のマークM4の上部
に訂正文字は表示されない。
【0105】このようにして、修正を重ねると、修正に
要するスペースが不足するが、その時には、自動的に修
正用の編集スペースが確保されてポップアップ表示され
る。そして、修正用の編集が終了すると、その修正内容
が編集画面の空きスペースに自動的に移動されて、その
移動されたことを示すマーキングが表示される。
【0106】次にこの実施例の文章編集装置の効果を列
挙する。 (1)校正モードによって文書編集時に、文章に対する
削除,挿入,移動,訂正,及びメモ情報の履歴情報の文
字やマークが表示されるので、修正前の文章の状態が判
読することができ、文章を推敲しながら作成する場合に
大変便利である。したがって、手書き原稿と同様に修正
履歴や欄外のメモ情報の痕跡を残すことができ、文章作
成の支援を果たすことができる。
【0107】(2)ビットマップメモリを適当な個数の
キャラクタセルに分割し、各キャラクタセルによって修
正履歴情報を管理するので、1文字毎の修正履歴を時系
列で管理することができ、文章中のある部分の修正を容
易に修正前の状態に戻して参照可能にすることができ
る。また、文章に対する各種の修正を加えた後に清書と
しての文章にすることもできる。
【0108】(3)この文章編集装置では文章に対する
校正作業の軌跡を残すことができるので、いままで原稿
上で手書きによってのみしかできなかった文章の推敲作
業を行なえ、文章を練りながら作成することができるの
で、文書編集の作業効率を向上させることができる。す
なわち、1つ1つの修正作業があたかも手書きによる修
正動作をシミュレートするように行なえる。
【0109】
【発明の効果】以上説明してきたように、この発明によ
る文書編集装置によれば、文字,数字,記号等の文字デ
ータを入力し、その入力された文字データによって文書
を編集し、その編集された文書を表示して、その編集さ
れる文書中に修正履歴情報を残すので、文書に対する文
字データの修正作業の内容を参照することができる。
【0110】また、文書中の削除対象の文字データを示
す情報を記憶するようにすれば、文書に対する文字デー
タの削除に関する内容を参照することができる。さら
に、文書中の挿入位置とその挿入位置へ挿入する文字デ
ータを示す情報を記憶するようにすれば、文書に対する
文字データの挿入に関する内容を参照することができ
る。
【0111】また、文書中の移動対象の文字データとそ
の文字データの移動先の位置を示す情報を記憶するよう
にすれば、文書に対する文字データの移動に関する内容
を参照することができる。さらに、文書中の訂正対象の
文字データとその文字データに対する訂正文字データを
示す情報を記憶するようにすれば、文書に対する文字デ
ータの訂正に関する内容を参照することができる。
【0112】さらにまた、文書中の任意の位置に設定さ
れた随時参照可能なメモ情報を記憶するようにすれば、
文書の任意の箇所にメモ情報を記入して参照することが
できる。そしてまた、修正履歴情報をビットマップメモ
リ上に設定されたキャラクタセルによって1文字データ
単位で時系列で管理するようにすれば、修正履歴情報を
効果的に管理することができる。
【0113】したがって、文章に対する文字や単語等の
削除,挿入,移動,及び訂正等の校正作業の痕跡や、文
章中へのメモ書きを残せるので、文書の推敲作業を能率
良く行なって文書の生産性を向上させることができる。
また、校正作業の内容やメモ書きを効果的に管理するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例である文書編集装置の構成
を示すブロック図である。
【図2】この発明の一実施例である文書編集装置の外観
図である。
【図3】図1の文書編集装置の文書編集処理を示すフロ
ーチャートである。
【図4】図1の文章編集装置の校正モード編集処理を示
すフローチャートである。
【図5】図4における削除処理を示すフローチャートで
ある。
【図6】図4における挿入処理を示すフローチャートで
ある。
【図7】図4における移動処理を示すフローチャートで
ある。
【図8】図4における訂正処理を示すフローチャートで
ある。
【図9】図4における編集スペース獲得処理を示すフロ
ーチャートである。
【図10】図1の画像処理用メモリ11のビットマップ
メモリのフォーマットの一例を示す図である。
【図11】図10のビットマップの一個のキャラクタセ
ルを示す図である。
【図12】図1のビットマップ管理ブロック19のキャ
ラクタセル情報テーブルのフォーマットの一例を示す図
である。
【図13】図13は複数の修正を重ねて行なった文章の
一例を表示した画面の図である。
【図14】キャラクタセル情報テーブルのリンクの一例
の説明図である。
【図15】図16の画面の文章に削除編集を行なったと
きのキャラクタセル情報テーブルのリンク例を示す図で
ある。
【図16】削除修正前後の文章の一例を表示した画面を
示す図である。
【図17】ビットマップのキャラクタセルを細分割する
ときの具体的な処理例を示す説明図である。
【図18】削除修正を行なった文章の一例を表示した画
面の図である。
【図19】図18の画面の文章を削除修正前に戻したと
きのキャラクタセル情報テーブルのリンクの説明図であ
る。
【図20】図1の文書編集装置によって入力された文章
の一例を表示した画面を示す図である。
【図21】図20の画面の文章に対して削除編集を施し
た後の表示例の画面を示す図である。
【図22】図20の画面の文章に対して挿入編集を施す
ときの表示例の画面を示す図である。
【図23】同じくその挿入編集を施した後の表示例の画
面を示す図である。
【図24】同じく図20の画面の文章に対して挿入編集
を施すときの他の表示例の画面を示す図である。
【図25】図20の画面の文章に対して移動編集を施し
たときの表示例の画面を示す図である。
【図26】図20の画面の文章に対して訂正編集を施し
たときの表示例の画面を示す図である。
【図27】図20の画面の文章に対してメモスペース編
集を施すときの表示例の画面を示す図である。
【図28】同じくそのメモスペース編集を施した後の表
示例の画面を示す図である。
【図29】同じく図20の画面の文章に対してメモスペ
ース編集を施したときの表示例の続きの画面を示す図で
ある。
【図30】図20の画面の文章に対して削除,挿入,移
動,訂正,及びメモ情報の各編集を施したときの表示例
の画面を示す図である。
【図31】図30画面の文章の全編集後に校正モードを
終了したときの表示例の画面を示す図である。
【図32】図20の画面の文章に修正履歴のネスティン
グを行なったときの表示例の画面の図である。
【符号の説明】
1 キーボード 2 マウス 3 ディスプレイ装置 4 制御処理装
置 5 キーボードドライバ 6 マウスドラ
イバ 7 ディスプレイドライバ 8 フォント用
メモリ 9 フォントラスタライザ 10 フォント
ロム(ROM) 11 画像処理用メモリ 12 編集ブロ
ック 13 画像操作ブロック 14 テキスト
編集ブロック 15 校正ブロック 16 レイアウ
ト編集ブロック 17 フォントアクションブロック 18 フォント
操作ブロック 19 ビットマップ管理ブロック E1 編集フラ
グ格納エリア E2 次キャラクタセル情報テーブル指示ポインタ格納
エリア E3 キャラクタセル座標位置格納エリア E4 フォント情報格納エリア E5 修正用編集スペース指示ポインタ格納エリア E6 移動先ポインタ格納エリア E7 移動元ポインタ格納エリア E8 文字逆リンクポインタ格納エリア E9 その他情報格納エリア T1〜T17 キャラクタセル情報テーブル M1 削除対象の文字データを示す二重線のマーク M2 挿入位置を示すマーク M3 移動対象と移動先の位置を示すマーク M4 訂正範囲を示す二重線のマーク PW 編集スペースのポップアップ画面 MI
メモアイコン

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 文字,数字,記号等の文字データを入力
    する文字入力手段と、該手段によって入力された文字デ
    ータによって文書を編集する文書編集手段と、該手段に
    よって編集された文書を表示する表示手段とを備えた文
    書編集装置において、前記文書編集手段によって編集さ
    れる文書中に修正履歴情報を残す手段を設けたことを特
    徴とする文書編集装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の文書編集装置において、
    前記修正履歴情報を残す手段が前記文書中の削除対象の
    文字データを示す情報を記憶する手段を有することを特
    徴とする文書編集装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の文書編集装置にお
    いて、前記修正履歴情報を残す手段が前記文書中の挿入
    位置と該挿入位置へ挿入する文字データを示す情報を記
    憶する手段を有することを特徴とする文書編集装置。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれか一項に記載の
    文書編集装置において、前記修正履歴情報を残す手段が
    前記文書中の移動対象の文字データと該文字データの移
    動先の位置を示す情報を記憶する手段を有することを特
    徴とする文書編集装置。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4のいずれか一項に記載の
    文書編集装置において、前記修正履歴情報を残す手段が
    前記文書中の訂正対象の文字データと該文字データに対
    する訂正文字データを示す情報を記憶する手段を有する
    ことを特徴とする文書編集装置。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至5のいずれか一項に記載の
    文書編集装置において、前記修正履歴情報を残す手段が
    前記文書中の任意の位置に設定された随時参照可能なメ
    モ情報を記憶する手段を有することを特徴とする文書編
    集装置。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至6のいずれか一項に記載の
    文書編集装置において、前記修正履歴情報をビットマッ
    プメモリ上に設定されたキャラクタセルによって1文字
    データ単位で時系列で管理する手段を設けたことを特徴
    とする文書編集装置。
JP5067944A 1993-03-26 1993-03-26 文書編集装置 Pending JPH06282543A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6344836B1 (en) 1997-11-27 2002-02-05 Hitachi, Ltd. Multimedia information system
KR100851100B1 (ko) * 2006-12-06 2008-08-08 캐논 가부시끼가이샤 정보 처리 장치 및 정보 처리 방법
JP2012190418A (ja) * 2011-03-14 2012-10-04 Fuji Xerox Co Ltd 文書処理装置及びプログラム

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