JPH06282318A - 数値制御工作機械 - Google Patents

数値制御工作機械

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JPH06282318A
JPH06282318A JP6662693A JP6662693A JPH06282318A JP H06282318 A JPH06282318 A JP H06282318A JP 6662693 A JP6662693 A JP 6662693A JP 6662693 A JP6662693 A JP 6662693A JP H06282318 A JPH06282318 A JP H06282318A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 従来の数値制御工作機械は、わざわざ完了を
待つ必要もないような補助指令に関しても、各補助指令
の完了を待って次のステップに進んでいたので、加工時
間に無駄を生じており、改善が求められていた。 【構成】 完了待不要の補助指令を指定する完了待不要
補助指令指定部51と、実行する補助指令を登録する実
行補助指令登録部52と、実行補助指令登録部52で登
録する実行補助指令を格納する実行中補助指令記憶部5
3と、補助指令が指令された場合に実行中補助指令記憶
部53をチェックし、指令された補助指令を実行出来る
か否かを判定する補助指令実行可否判定部54と、実行
中の補助指令の完了を待つことなしに次ブロックを実行
出来るか否かを判定する次ブロック実行可否判定部55
とを備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、補助指令処理を迅速
に行うとともに、加工プログラムのチェックを容易にし
た数値制御工作機械に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年計算機内蔵の数値制御装置(以後、
CNCと記す)を用いた工作機械(以後、数値制御工作
機械と記す)が普及し、加工分野における自動化、省力
化が推進されている。数値制御工作機械は、CNC、強
電シーケンス回路及び工作機械から構成されている。強
電シーケンス回路は、CNCと工作機械との間にあっ
て、種々の補助的な仕事を行うもので、機械の規模にも
よるが従来は通常200個から300個のリレー回路に
よってつくられていた。数値制御装置(以後、NCと記
す)が配線ロジックNCからCNCに移ったように、強
電シーケンス回路もリレー回路からマイクロプロセッサ
を用いたプログラマブルコントローラ(以後、PCと記
す)が主流になってきた。
【0003】PCには汎用PCとCNC専用の内蔵型P
Cがある。数百本の工具やオートローダを有し、複雑な
シーケンスと入出力信号を必要とする工作機械では汎用
PCが用いられるが、大部分の工作機械では内蔵型PC
で十分である。旋盤や小型マシニングセンタ用の内蔵型
PCでは、特にPCのために独立したマイクロプロセッ
サを準備せず、CNC用のマイクロプロセッサの余力を
利用してPC機能を発揮せしめることができる。この場
合、PCのための部品点数は極めて少なくて済み、信頼
性、コストともに優れたものが実現できる。
【0004】CNC内蔵のPCは、CNC内に内蔵され
るため、機械側にPCを設置するスペースを取らなくて
済むというメリットも有する。内蔵型PCとCNCとの
間のデータの授受は特別なドライバ/レシーバを必要と
せず、共通バス(あるいはそれ相当)で済むため、PC
に必要な入出力点数は汎用PCを使用する場合に比べて
約半分となる。
【0005】PCに関するタイマ、カウンタなどの各種
設定とか、状態表示やアラームメッセージの表示など
は、CNCの操作盤を利用して行うことができ、他に別
の操作盤を必要としない。図15は、内蔵型PC付きの
CNCを使用したCNC工作機械の概要構成図であり、
図において、10はCNC部、20は工作機械部であ
る。CNC部10は、NC部1、PC部2、入出力回路
3から構成されており、NC部1はオペレータとCNC
工作機械とのマンマシンインターフェースで制御するマ
ンマシン制御部4、M指令,S指令,T指令等の補助指
令を制御する補助指令制御部5、サーボ軸の制御を行う
軸移動制御部6から構成される。
【0006】PC部2は、シーケンスプログラムを格納
する部分で、図示しないがコンピュータと同様な構造を
もったシーケンス制御装置であり、CPUと、主として
ROM,RAMの半導体メモリからなるプログラム記憶
装置等で構成されている。入出力回路3は機械側とのイ
ンターフェース部分で、ドライバやレシーバで構成され
ており、工作機械部20の機械操作盤12や強電回路1
3、スピンドルアンプ15等に接続される。
【0007】工作機械部20には、オペレータとCNC
工作機械のマンマシンインターフェースの中心となるN
C操作盤11があり、通常CRT装置やテンキー等で構
成され、NC部1のデータをCRT装置上に表示させた
り、テンキーよりデータを入力させたりする。
【0008】その他、機械操作盤12は主に工作機械を
オペレータがマニュアル操作するためのもの、強電回路
13は機械各部14のアクチュータ等を制御するもの、
スピンドルアンプ15はスピンドルモータ16を制御す
るもの、速度制御ユニット17は18の送りモータを制
御するものである。
【0009】工作機械の本来の仕事は切削や研削などの
加工であるが、この加工を行うための補助的な仕事が多
くある。例えば、加工物の着脱、主軸モータの起動/停
止、切削油のオン/オフ、工具の選択などである。これ
らの補助的な仕事はNC部1から送られてくる補助機能
信号(M指令)、工具選択信号(T指令)などを受けて
PC部2により処理される。
【0010】図16は従来の補助機能信号のインターフ
ェースの説明図である。NC部1からBCD2桁のMコ
ード信号(M11〜M28)とコード読取り用信号(以
後、MFと記す)がPC部2に送られ、この送られたコ
ード信号はPC部2によって解読され、必要なアクチュ
ータが、決められたシーケンスで駆動され、指令された
動作が行われる。
【0011】動作が完了すると完了信号(以後、FIN
と記す)がNC部1に送られる。NC部1はこれによっ
てMFをオフにする。引きつづいてFINをオフ、Mコ
ード信号をオフという順序を経て、次のブロックの指令
に進む。この動作のタイームチャートが図17に示され
る。
【0012】図18は、加工プログラムの作成から加工
物の検査までの流れを示す図である。加工図面100を
見ながら、プログラマ101はNCの加工プログラムを
作成する(ステップ102)。加工プログラムは通常の
EIAフォーマットや近年多用されるようになって来た
CNCに搭載されている自動プログラム、あるいはオフ
ラインのCAM等で作成される。103はこうして作成
されたNC加工プログラムである。
【0013】加工プログラム103の作成が完了した
ら、加工プログラム103のチェックを行う(ステップ
104)。これは、近年のCNCにはグラフィック表示
等が可能なものが多いので、加工パスの軌跡を画面上に
表示させるなどして行うことが可能である。加工プログ
ラム103が正しいと思われたら、実際に空切削で工作
機械を動かし、工作機械の動作を確認しながら加工プロ
グラム103のチェックを行う(ステップ105)。正
しく切削できると思われたら、実際にワークを取付け試
し加工を行う(ステップ106)。正しく切削できた場
合には、本格的な切削加工に入り(ステップ107)、
必要に応じて加工物を検査する(ステップ108)。ス
テップ104〜108の各段階において、加工プログラ
ムの不具合が発見された場合、加工プログラム103を
修正し(ステップ109)、ステップ104〜108の
必要な段階から再チェックする。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】従来の数値制御工作機
械は以上のように構成されているので、わざわざ完了を
待つ必要もないような補助指令に関しても、各補助指令
の完了を待って次のステップに進んでいたので、加工時
間に無駄を生じるという第1の問題があった。
【0015】この問題を解決するため、特開昭62−1
89506号公報に示されるように、M指令の完了を待
つ必要のないM指令については、FINを待たずに次の
ブロックの処理を行う方法が示されているが、単にM指
令のFINを待たずに次のブロックの処理を行った場
合、次のようなケースで不具合を生じ、正しくM指令の
実行が行えなくなる。
【0016】すなわち、第1のM指令のFINを待たず
に次のブロックを実行させ、次のブロックで第2のM指
令が存在した場合、そのまま第2のM指令をPCに出力
すれば、PCは第1のM指令を実行中であるから、第2
のM指令は無視されるとか、または第1のM指令を中断
して第2のM指令を実行してしまうといったPC内部に
おいて不具合を生じる原因となる。前記の先行技術では
特にPCとのインターフェースを変更するようなことは
記述されておらず、PCとのインターフェースは従来の
ままであるとすれば、PCがM指令を処理中に次のM指
令を出力することは許されない。
【0017】また、工作機械を動作させながら加工プロ
グラムのチェックを行う空切削時等に、補助指令を全て
実行させるか、補助指令ロック機能により補助指令を全
て実行させないかの二通りしか選択できなかったため、
チェックが不十分になるという第2の問題があった。
【0018】また、実際に機械を動かしながら加工プロ
グラムをチェックする場合、機械が干渉しそうな部分で
機械を少しずつ動かしてチェックさせるのに好適な機能
が無いという第3の問題があった。
【0019】第1の発明は、前記第1の問題を解決する
ためになされたものであり、補助指令の完了を待つ必要
の無い補助指令に関して補助指令の完了を待たずに次の
ステップを実行する数値制御工作機械を得ることを目的
とする。
【0020】第2の発明は、前記第2の問題を解決する
ためになされたものであり、特定の補助指令のみ、指定
されても実行しないようにすることで加工プログラムの
チェックを容易に行える数値制御工作機械を得ることを
目的とする。
【0021】第3の発明は、前記第2の問題を解決する
ためになされたものであり、特定の補助指令のみ補助指
令ロック中でも実行するようにすることで加工プログラ
ムのチェックを容易に行える数値制御工作機械を得るこ
とを目的とする。
【0022】第4の発明は、前記第3の問題を解消する
ためになされたものであり、加工プログラムによって指
定された工具経路上を移動距離が指定される度に指定距
離分だけ移動して停止することの可能な数値制御工作機
械を得ることを目的とする。
【0023】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、複数の指
令ブロツクで構成される加工プログラムに基づいて、加
工を行うための補助的な作業をプログラマブルコントロ
ーラ部を介して行なう数値制御工作機械において、前記
補助的な作業を指令する補助指令で前記補助指令の完了
を待たずに次の指令ブロツクを実行させても差し支えの
ない完了待不要補助指令を区別指定する完了待不要補助
指令指定手段と、前記補助指令の実行時に実行する前記
補助指令を書き込み、前記補助指令の完了時に前記補助
指令を消去する実行補助指令登録手段と、前記実行補助
指令登録手段が登録した結果を記憶する実行補助指令記
憶手段と、実行中の第1の指令ブロツクに対して第2の
指令ブロツクが補助指令を含んでいる場合に前記実行補
助指令記憶手段を確認することにより、前記第1の指令
ブロツクに於て補助指令を実行中であるか否かを判定
し、補助指令を実行中であれば前記第2の指令ブロツク
の補助指令の実行を待機させる補助指令実行可否判定手
段と、前記第2の指令ブロツクの補助指令の実行時に、
前記補助指令が完了待不要補助指令前記補助指令の完了
を待たずに第3の指令ブロツクを実行させ、前記補助指
令が完了待が必要な補助指令の場合には前記補助指令の
完了を待って第3の指令ブロツクを実行させる次指令ブ
ロツク実行可否判定手段とを備えたものである。
【0024】第2の発明は、加工プログラムをテストす
るテストモードを有する数値制御工作機械において、前
記テストモード時には実行しない補助指令を指定するテ
ストモード時ロック指定手段と、前記テストモード時ロ
ック指定手段で指定された前記補助指令を記憶するテス
トロック記憶手段と、前記テストモード時に前記テスト
ロック記憶手段を確認し、前記加工プログラムで指定さ
れた補助指令の実行の可否を判定するテストロック判定
手段とを備えたものである。
【0025】第3の発明は、加工プログラムのテストモ
ードを有するとともに補助指令を実行しないようにロッ
クするロック手段とを有する数値制御工作機械におい
て、前記ロック手段により補助指令をロックしている状
態にあっても実行を可能とする補助指令を指定するテス
トモード時強制出力指定手段と、前記テストモード時強
制出力指定手段で指定された前記補助指令を記憶する強
制出力記憶手段と、前記テストモード時には前記ロック
手段により補助指令をロックしている状態であっても、
前記強制出力記憶手段を確認し、前記加工プログラムで
指定された補助指令の実行の可否を判定する強制出力判
定手段とを備えたものである。
【0026】第4の発明は、加工プログラムのテストモ
ードを有する数値制御工作機械において、テストモード
時における工具の移動量を指定するテスト時移動量指定
手段と、前記テストモード時に加工プログラムで指定さ
れた工具軌跡上を前記テスト時移動量指定手段で指定さ
れた移動量ずつ工具を移動させて実行する指定移動距離
抽出部手段とを備えたものである。
【0027】
【作用】第1の発明に係る数値制御工作機械によれば、
従来からのNC部、PC部間のインターフェースを何ら
変更すること無しに、完了待ち不要の補助指令に対して
不要な完了待ちによって生じる無駄時間が除去可能とな
る。
【0028】第2の発明に係る数値制御工作機械によれ
ば、テストモード時に特定の補助指令のみを実行させな
いようにすることで、工作機械を実際に動かしてNC加
工プログラムをテストする際、テストの妨げとなるよう
な補助指令を実行させないため、テストが容易になる。
【0029】第3の発明に係る数値制御工作機械によれ
ば、テストモード時に補助指令ロック状態でも特定の補
助指令のみを実行させることで、工作機械を実際に動か
してNC加工プログラムをテストする際、必要な加工動
作のみを行わせることが可能となり、テストが容易にな
る。
【0030】第4の発明に係る数値制御工作機械によれ
ば、テストモード時に工具の移動距離を指定し、指定距
離分動けば停止するので、工作機械を実際に動かしてN
C加工プログラムをテストする際、オペレータの思い通
りの移動量ずつ工具を移動させることが可能となり、テ
ストが容易になる。
【0031】
【実施例】
実施例1.第1の発明に係る数値制御工作機械について
説明する。図1はこの発明の一実施例による内蔵型PC
付きのCNCを使用したCNC工作機械の概要構成図で
ある。図において、1AはNC部、1OAはCNC部、
51は完了待不要の補助指令を指定する完了待不要補助
指令指定部、52は実行する補助指令を登録する実行補
助指令登録部、53は実行補助指令登録部52で登録す
る実行補助指令を格納する実行中補助指令記憶部、54
は補助指令が指令された場合に実行中補助指令記憶部5
3をチェックし、指令された補助指令を実行出来るか否
かを判定する補助指令実行可否判定部、55は実行中の
補助指令の完了を待つことなしに次ブロックを実行出来
るか否かを判定する次ブロック実行可否判定部である。
また、図15と同一符号のものは同一内容であり、説明
は省略する。
【0032】図2はこの発明の一実施例を示すM指令の
指定を行う画面表示例である。NC操作盤11上の画面
で設定可能である。図において、161がM指令値、1
63は完了待不要のM指令を指定するテーブルである
(以後、「完了待不要」部と記す)。「完了待不要」部
163に「*」が付加されたM指令に関しては、M指令
が実行中であってもM指令の完了を待つことなしに、次
の指令を実行することが出来る。「*」の指定は該当す
るM指令の「完了待不要」部163にカーソルを移動さ
せ、完了待不要で有れば数値の「1」をキーインする。
「1」がキーインされると画面上では「*」のマークが
表示され、該当するM指令が完了待不要のM指令として
指定されたことを示す。完了待が必要のM指令であれ
ば、「0」をキーインすればよい。「0」がキーインさ
れた場合は、画面上では該当部分が空欄となる。
【0033】図3はこの発明の一実施例のM指令の状態
をしめすテーブルである。このテーブル150には、P
C部2が実行中のM指令値(以後、MDと記す)151
が格納される。このMD151には、PC部2でM指令
を実行している場合には実行中のM指令が、M指令を実
行していない場合には「−1」の値が格納されている。
【0034】図4はこの発明の一実施例のM指令の出力
処理を示すフローチャートである。M指令が指令された
場合、NC部1では図3で示したMD151の値が「−
1」か否かをチェックすることでPC部2においてM指
令が実行中であるかどうかを判別する(ステップ120
1)。M指令がPC部2において実行中であれば、PC
部2に対して次のM指令を実行させることはできないた
め、M指令の出力を未完了として終了する(ステップ1
209)。この場合、M指令が未処理であるから次の指
令の実行には移らず、後から再度図4に示すM指令の出
力処理を行うことになる。
【0035】M指令がPC部2において実行中でなけれ
ば、MD151に指定されたM指令値を格納する(ステ
ップ1202)。次に、M指令値をPC部2へ出力し
(ステップ1203)、MF信号をONする(ステップ
1204)。続いて、M指令の完了待が不要のM指令か
どうかを確認する(ステップ1205)。これは、図2
において、「完了待不要」部163に「*」の指定がな
されているM指令かどうかを判別することである。
【0036】M指令の完了待が必要なM指令であれば、
次命令実行不許可とする(ステップ1206)。この
「次指令実行不許可」となった場合、次指令の実行はM
指令の完了を待ってから行うものとする。M指令の完了
待が不要なM指令であれば、次命令実行許可とする(ス
テップ1207)。この「次指令実行許可」となった場
合、次指令の実行はM指令の完了を待つことなしに行う
ものとする。M指令のPC部2への出力は完了したた
め、M指令の出力完了として終了する(ステップ120
8)。
【0037】なお、図4の処理は一定周期毎に実行され
るプログラム中で、M指令の処理が必要な場合に起動さ
れる部分であり、図において、M指令の出力が未完了
(ステップ1209)の場合、次の周期で再度図4の処
理が行われ、M指令の出力が完了(ステップ1208)
となるまで繰り返し実行される。
【0038】図5はM指令の完了処理を示すフローチャ
ートである。PC部2において、指令されたM指令が完
了した場合、完了信号(FIN)がNC部1に対して送
られる。これを受けて、NC部1は以下の処理を行う。
まず、PC部2において実行されているM指令は存在し
ないので、MD151の値を「−1」に設定する(ステ
ップ1301)。次に、MF信号をOFFにし(ステッ
プ1302)、FIN信号をOFFにする(ステップ1
303)、最後にM指令BCD出力をOFFにして(ス
テップ1304)終了する。
【0039】図7は、NC部1とPC部2の処理を説明
する説明図である。201〜203はNC部1からPC
部2へ出力されようとするM指令値であり、211〜2
17はMD151の値であり、221〜226はPC部
2の内部状態である。いま、Maが指令された場合(2
01)、MD151の値が「−1」であるから(21
1)そのままPC部2へデータを出力し、MD151の
値を「a」に変更する。ここでaはMの指令値とする。
【0040】PC部2はこれを受けてMaの実行を行う
(221)。Maの実行が終了した時点(222)でM
D151の値は「−1」となる(213)。次のM指令
Mbが指令された場合(202)、MD151の値が
「−1」であるから(213)そのままPC部2へデー
タを出力し、MD151の値を「b」に変更する。ここ
でbはMの指令値である。
【0041】PC部2はこれを受けてMbの実行を行う
(223)。次のM指令Mcが指令された場合(20
3)、MD151の値はPC部2がまだMbの実行中で
あるので「b」のままであるので、PC部2へのデータ
出力を中止し、MD151の値が「−1」になるまで待
つ。
【0042】PC部2はMbの実行が終了した時点でM
D151の値を「−1」とする(224)。これにより
NC部1はM指令McをPC部2へ出力し、MD151
の値を「c」に変更する。ここでcはMの指令値であ
る。PC部2はこれを受けてMcの実行を行う(22
5)。Mcの実行が終了した時点(226)でMD15
1の値を「−1」とする(226)。なお、図7の例に
おいて、Ma,Mb,McはすべてM指令の完了を待た
なくてもよいM指令であるとする。
【0043】また、上記実施例は、従来のNC部1とP
C部2とのインターフェースそのままの場合を示した
が、近年多くなってきている内蔵型PCの場合には、N
C部1とPC部2とは共通メモリを有して互いにデータ
を交換できるような構造になっているものが多いため、
従来のNC部1とPC部2とのインターフェースをとる
必要が無くなってきている。
【0044】例えば、MFとかFINとかの信号は、N
C部1とPC部2とがビット単位のデータの送受信しか
行えない場合に必要であり、内蔵型のPCを有するシス
テムで、NC部1とPC部2とが共通メモリを有してお
り、互いに自由にデータを交換できるなら、MD151
だけでM指令の処理が可能である。即ち、M指令値をN
C部1からPC部2へ送る場合には、MD151にM指
令値を設定するだけでよく、PC部2からNC部1へ完
了を通知する場合には、MD151を「−1」にするだ
けでよい。
【0045】NC部1はM指令の完了をMD151が
「−1」になることで確認可能であるし、PC部2はN
C部1からM指令が送られたことをMD151が「−
1」以外の数値になることで確認できる。このような内
蔵型のPCを有するシステムの場合、図6で示したよう
に図4の処理中ステップ1203、1204を省略する
ことが可能となる。
【0046】実施例2.第1の発明に係る他の実施例の
数値制御工作機械について説明する。実施例1ではM指
令の完了を待つ必要の無いM指令を画面から設定させる
のに対して、この実施例では加工プログラム中でM指令
の完了を待つ/待たないの区別を指定するようにしたも
のである。例えば、M指令の完了を待つ必要のあるM指
令は M123;のように大文字の「M]でM指令値を定義
し、M指令の完了を待つ必要のないM指令は m123;のように小文字の「m」でM指令値を定義
し、図4及び図6のステップ1205の判定を、指定さ
れたM指令が「M」で指令されたか「m」で指令された
かを判別するようにすればよい。
【0047】また、Mの区別は上記に限るものではな
く、M指令の完了を待つ必要のあるM指令は M123;のようにM指令値を従来通り「+」の値で定
義し、M指令の完了を待つ必要のないM指令は M−123;のように「−」の値でM指令値を定義する
ようにしてもよい。この他、加工プログラム中で両者を
区分する方法として、 「M123;」 , 「Mw123;」 のようにM指令の完了を待つ必要のないM指令に小文字
を付加したり、 「M123;」 , 「M$123;」 のようにM指令の完了を待つ必要のないM指令に特殊文
字を付加したりする事も可能である。前記実施例1にお
いて完了待不要補助指令指定手段で完了待不要補助指令
を区別指定する代りに、この実施例では完了待不要補助
指令を加工プログラム中で大文字/小文字或は符号の有
無等により区別指定可能とした。従って、実施例2では
次指令ブロツク実行可否判定部55は、加工プログラム
中での補助指令の区別指定により完了待要補助指令と完
了待不要補助指令との判定をする。
【0048】実施例3.第2の発明に係る一実施例の数
値制御工作機械について説明する。図1において、56
はテストモード中には実行しない補助指令を指定するテ
ストモード時ロック指定手段、57は前記テストモード
時ロック指定手段で指定された前記補助指令を記憶する
テストロック記憶手段、58は前記テストモード時に前
記テストロック記憶手段を確認し、前記加工プログラム
で指定された補助指令の実行の可否を判定するテストロ
ック判定手段である。また、図2において、164はテ
スト・モード時にM指令の出力をロックするM指令を指
定するテーブルであり(以後、「テストロック」部と記
す)、「テストロック」部164に「*」が付加された
M指令に関してはテスト・モード時にこのM指令が指令
されてもM指令の出力を行わないようにするものであ
る。
【0049】図2において、「*」の指定は該当するM
指令の「テストロック」部164にカーソルを移動さ
せ、テスト・モード時にM指令の出力をロックするM指
令であれば数値の「1」をキーインする。「1」がキー
インされると画面上では「*」のマークが表示され、該
当するM指令がテスト・モード時にM指令の出力をロッ
クするM指令として指定されたことを示す。テスト・モ
ード時にM指令の出力をロックしない通常のM指令であ
れば、「0」をキーインする。「0」がキーインされた
場合は、画面上では該当部分が空欄となる。
【0050】図8はM指令の出力処理を示すフローチャ
ートである。M指令が指令された場合、テスト・モード
時であるかどうかを判別する(ステップ1401)。こ
のテスト・モードの指定は、NC操作盤11上の選択ス
イッチ(図示せず)で行う。
【0051】テスト・モード時でなければ、通常通りに
M指令の出力処理を行う(ステップ1403)。テスト
・モード時であれば、指定されたM指令がテスト・モー
ド時にM指令の出力をロックするM指令かどうかを確認
する(ステップ1402)。これは、図2において、
「テストロック」部164に「*」の指定がなされてい
るM指令かどうかを判別することである。テスト・モー
ド時にM指令の出力をロックするM指令であれば、M指
令の出力を行わずに終了する。これは指定されたM指令
を無視したことを意味する。
【0052】実施例4.第3の発明に係る一実施例の数
値制御工作機械について説明する。図1において、59
は図示しない補助指令を実行しないようにロックするロ
ック手段により補助指令をロックしている状態にあって
も実行を可能とする補助指令を指定するテストモード時
強制出力指定手段、60は前記テストモード時強制出力
指定手段で指定された前記補助指令を記憶する強制出力
記憶手段、61は前記テストモード時には前記ロック手
段により補助指令をロックしている状態であっても、前
記強制出力記憶手段を確認し、前記加工プログラムで指
定された補助指令の実行の可否を判定する強制出力判定
手段である。また、図2において165は補助指令ロッ
ク時にもM指令の出力を行うM指令を指定するテーブル
であり(以後、「強制出力」部と記す)、「強制出力」
部165に「*」が付加されたM指令に関しては補助指
令ロック時にもM指令の出力を行うようにするものであ
る。
【0053】図2において、「*」の指定は該当するM
指令の「強制出力」部165にカーソルを移動させ、補
助指令ロック時にもM指令の出力を行うM指令であれば
数値の「1」をキーインする。「1」がキーインされる
と画面上では「*」のマークが表示され、該当するM指
令が補助指令ロック時にもM指令の出力を行うM指令と
して指定されたことを示す。補助指令ロック時にはM指
令の出力を行わない通常のM指令であれば、「0」をキ
ーインする。「0」がキーインされた場合は、画面上で
は該当部分が空欄となる。
【0054】図9はM指令の出力処理を示すフローチャ
ートである。M指令が指令された場合、補助指令ロック
時であるかどうかを判別する(ステップ1501)。こ
の補助指令ロックの指定は、NC操作盤11上の選択ス
イッチ(図示せず)で行う。
【0055】補助指令ロック時でなければ、通常通りに
M指令の出力処理を行う(ステップ1503)。補助指
令ロック時であれば、指定されたM指令が補助指令ロッ
ク時にもM指令の出力を行うM指令かどうかを確認する
(ステップ1502)。これは、図2において、「強制
出力」部165に「*」の指定がなされているM指令か
どうかを判別することである。
【0056】補助指令ロック時にM指令の出力を行うM
指令でなければ、M指令の出力を行わずに終了する。こ
れは指定されたM指令を無視したことを意味する。補助
指令ロック時にM指令の出力を行うM指令であれば、補
助指令ロック時であってもM指令の出力を行う(ステッ
プ1503)。
【0057】実施例5.第4の発明に係る一実施例の数
値制御工作機械について説明する。図10は移動距離を
指定する要部ブロック図である。これらの各ブロックの
処理は数値制御装置のソフトウェアによって実行される
ものである。図において、前処理演算部43は、NC部
1、1Aに存在し、加工プログラム103を読み取り、
移動指令を補間部45へ送る。加工プログラム103
は、通常のEIA加工プログラムでも近年多用されてい
る自動プログラムでも差し支えない。40はテスト・モ
ード中における工具の移動距離を指定するテスト時移動
距離指定部、44はNC部1、1Aのマンマシン制御部
4に存在し、テスト時移動距離指定部40から入力され
たデータをもとに、工具の指定された移動距離を算出す
る指定移動距離抽出部である。
【0058】テスト・モードの指定は、NC操作盤11
上のスイッチ(図示せず)で行い、指定移動距離抽出部
44はテスト・モード中で無ければ無限大の移動距離を
補間部45に出力するものとする。例えば、テンキー4
1からの入力であれば、入力された数値が予め定められ
た単位で指定される移動距離を指定したものとみなし、
これを指定された移動距離とする。同様に、ハンドル4
2からの入力であれば、入力されたパルス数が予め1パ
ルス当り定められた単位で指定される移動距離を指定し
たものとみなし、これを指定された移動距離とするもの
である。
【0059】補間部45、加減速制御部46は、NC部
1、1Aの軸移動制御部6に存在し、補間手段45は前
処理演算部43から渡されたデータから1ブロック分の
移動量Lを求め、これを指定移動距離抽出部44から渡
された移動距離分だけ補間する。
【0060】補間された分配パルスは加減速制御部46
で加減速処理が施され、軸制御回路47に送られる。軸
制御回路47は、分配パルスを速度制御信号に変換し、
サーボアンプ48に送る。サーボアンプ48は、速度制
御信号を増幅し、サーボモータ18を駆動する。サーボ
モータ18には位置検出用のパルスコーダ(図示せず)
が内蔵されており、軸制御回路47に位置帰還パルスを
帰還する。軸制御回路47、サーボアンプ48は、速度
制御ユニット17に存在する。
【0061】図10においては、軸制御回路47、サー
ボアンプ48、サーボモータ18は1軸分のみしか表わ
していない。実際には複数軸分必要であるが、他の軸の
要素も同じであるので省略してある。図11は補間部4
5が指定移動距離抽出部44からデータを受け取る度に
行う処理を表わしたフローチャートである。図13は補
間45で行う処理の説明図であり、Lは実行中のブロッ
クの全移動距離であり、現在実行中のブロックがP1点
からP2点まで直線的に移動するブロックであれば、P
1−P2点間の距離がLである。P3点は次のブロック
の終点であり、現在補間中の点がPN点である。
【0062】現在処理中のブロックの残距離をLAとし
(ステップ1601)、指定移動距離抽出部44から渡
された移動距離をLBとする(ステップ1602)。図
13ではPN−P2間の距離がLAであり、PN−PS
間の距離がLBである。PS点は、指定移動距離抽出部
44から渡された移動距離LBだけ移動して停止する点
である。
【0063】この時点で指定移動距離抽出部44から渡
された移動距離の総和をLCとし、LBをLCに加算す
る(ステップ1603)。これは、指定移動距離抽出部
44から渡された移動距離LB分だけ移動しきらない内
に、移動距離抽出部44から再び移動指令値を渡された
場合の処理である。指定移動距離抽出部44から渡され
た移動距離LBは処理したので、LBの値を0クリアす
る(ステップ1604)。
【0064】現在実行中のブロックの残距離LAと指定
された移動距離の総和LCとを比較し、LAの方が大き
ければステップ1606から実行し、LAの方が小さけ
ればステップ1608から実行を行う(ステップ160
5)。LAの方が大きいとは、図13に示したように指
定された移動距離LB分移動しても現在実行中のブロッ
クに残距離がある場合であり、LAの方が小さいとは、
図14に示すように指定された移動距離LB分移動する
と、現在実行中のブロックの残距離を超えてしまう場合
である。
【0065】LAの方が大きい場合には、補間する残距
離LLをLCとし(ステップ1606)、LC分移動さ
せる処理を行ったのでLCの値を0クリアする(ステッ
プ1607)。これは、指定された総移動距離分移動さ
せて現在実行中のブロックの途中で停止させなければな
らないため、停止させるまでの距離LLを指定された移
動距離LCに設定するものである。
【0066】LAの方が小さい場合には、補間する残距
離LLをLAとし(ステップ1608)、LA分移動さ
せる処理を行ったのでLCの値をLA分だけ減算する
(ステップ1609)。これは、指定された総移動距離
分移動させると現在実行中のブロック残距離を超えてし
まうので、現在実行中の残距離分移動させるために距離
LLを現在実行中のブロックの残距離LAとし、残った
指定移動量分の値をLCに設定するものである。
【0067】図12は、補間部45が行う補間処理に関
するフローチャートである。移動距離LLと単位時間当
りの移動距離DFとを比較する(ステップ1701)。
単位時間当りの移動距離DFとは、指定された工具の送
り速度を補間する単位時間当りの移動量に変換した値で
ある。LLがDFより大きかった場合は、補間する移動
量DLをDFとする(ステップ1702)。通常LLの
方がDFより大きいが、LLがDFより小さかった場合
は、補間する移動量DLをLLとする(ステップ170
3)。これは、移動距離LL分移動させる補間の内、最
後の回の補間となる。
【0068】現在実行中のブロックを移動距離DL分移
動するような各軸の移動成分を算出する(ステップ17
04)。これは従来から行われているCNCの補間と同
様である。DL分移動させたので、移動距離LLをDL
分減算し(ステップ1705)、現在実行中のブロック
の残距離LAもDL分減算する(ステップ1706)。
指定された移動距離LLが0になったかどうか判別する
(ステップ1707)。これは、指定された移動距離分
の移動が完了したかどうかを判別するものである。0で
あれば、次にLCが0になったかどうか判別する(ステ
ップ1708)。これは、指定移動距離抽出部44から
渡された移動距離の総和分の移動が完了したかどうかを
判別するものである。0であれば、指定移動距離抽出部
44から渡された移動距離分の移動が完了したとみな
し、フィードホールド状態で工具の移動を停止させる
(ステップ1709)。
【0069】この後、指定移動距離抽出部44から移動
指令が出される度にその分移動し、指定された移動量分
移動が完了すると再びフィードホールド状態で工具の移
動を停止させるサイクルを実行中の加工プログラムが終
了するまで繰り返す。
【0070】実施例6.第4の発明において、テスト・
モード中における工具の移動距離を指定するテスト時移
動距離指定部40として、NC操作盤11上のテンキー
41を使用したもので、指定移動距離抽出部44はテン
キー41から入力された数値データをもとに、工具の指
定された移動距離を算出する。指定移動距離抽出部44
以降の動作は第4の発明と同様であり、説明は省略す
る。
【0071】実施例7.第4の発明において、テスト・
モード中における工具の移動距離を指定するテスト時移
動距離指定部40として、機械操作盤12上のハンドル
42を使用したもので、指定移動距離抽出部44はハン
ドル42から入力されたパルスデータをもとに、工具の
指定された移動距離を算出する。指定移動距離抽出部4
4以降の動作は第4の発明と同様であり、説明は省略す
る。
【0072】
【発明の効果】第1の発明に係る数値制御工作機械によ
れば、M指令の完了を待つ必要の無いM指令に関して
は、すぐ次の指令の実行に移るため、M指令の完了を待
つ必要の無いM指令処理を高速に行うことができる。ま
た、次のM指令が指定された場合には、必ず前に指令さ
れたM指令の完了を待ってからPC部2へM指令を出力
するため、従来のNC部1とPC部2とのインターフェ
ースを変更すること無しに適応することが可能である。
【0073】第2の発明に係る数値制御工作機械によれ
ば、テスト・モード時には実行させたくないM指令を加
工プログラムを変更することなしに、実行させないよう
にすることが可能となったため、加工プログラムの実機
でのテストが安全にかつ容易に行えるようになった。
【0074】第3の発明に係る数値制御工作機械によれ
ば、補助指令ロック時にも実行させたいM指令を加工プ
ログラムを変更することなしに、実行させるようにする
ことが可能となったため、加工プログラムの実機動作の
確認が容易に行えるようになった。
【0075】第4の発明の発明に係る数値制御工作機械
によれば、指定した移動距離だけ工具を移動させ、停止
させられるので、加工プログラムの工具の移動に関する
チェックが容易に行える。例えば、工具がワークもしく
はテールストック等に干渉しそうな場合、少しずつ工具
を移動させて干渉しないかどうかテストするが、このよ
うな場合に、実際に移動する移動量を任意に指定できる
のでオペレータが安心してテストすることが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示す内蔵型PC付きCN
Cを使用したCNC工作機械の概要構成図である。
【図2】この発明の一実施例を示すM指令の指定をおこ
なう画面表示例である。
【図3】この発明の一実施例を示すM指令の状態を示す
テーブルの説明図である。
【図4】この発明の実施例1、2を示すM指令の出力処
理を示すフローチャートである。
【図5】この発明の実施例1、2を示すM指令の完了処
理を示すフローチャートである。
【図6】この発明の実施例1、2を示すM指令の出力処
理を示すフローチャートである。
【図7】この発明の実施例1、2を示すNC部とPC部
の処理を説明する説明図である。
【図8】この発明の実施例3を示すM指令の出力処理を
示すフローチャートである。
【図9】この発明の実施例4を示すM指令の出力処理を
示すフローチャートである。
【図10】この発明の実施例5〜7を示す移動距離を指
定する要部ブロック図である。
【図11】この発明の実施例5〜7を示す補間手段にお
ける補間前処理のフローチャートである。
【図12】この発明の実施例5〜7を示す補間手段にお
ける補間処理のフローチャートである。
【図13】この発明の実施例5〜7を示す補間手段で行
う処理の説明図である。
【図14】この発明の実施例5〜7を示す補間手段で行
う処理の説明図である。
【図15】内蔵型PC付きCNCを使用したCNC工作
機械の概要図である。
【図16】補助機能信号のインターフェースの説明図で
ある。
【図17】M指令処理動作のタイームチャートである。
【図18】加工プログラムの作成から加工物の検査まで
の流れを示す図である。
【符号の説明】
1 NC部 1A NC部 2 PC部 3 入出力回路 4 マンマシン制御部 5 補助指令制御部 6 軸移動制御部 10 CNC部 10A CNC部 11 NC操作盤 12 機械操作盤 13 強電回路 14 機械各部 15 スピンドルアンプ 16 スピンドルモータ 17 速度制御ユニット 18 送りモータ 20 工作機械部 41 テンキー 42 ハンドル 43 前処理演算部 44 指定移動距離抽出部 45 補間部 46 加減速制御部 47 軸制御回路 48 サーボアンプ 51 完了待不要補助指令指定部 52 実行補助指令登録部 53 実行中補助指令記憶部 54 補助指令実行可否判定部 55 次ブロック実行可否判定部 56 テストモード時ロック指定部 57 テストロック記憶部 58 テストロック判定部 59 テストモード時強制出力指定部 60 強制出力記憶部 61 強制出力判定部 151 実行中のM指令値 161 M指令値 163 「完了待不要」部 164 「テストロック」部 165 「強制出力」部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の指令ブロツクで構成される加工プ
    ログラムに基づいて、加工を行うための補助的な作業を
    プログラマブルコントローラ部を介して行なう数値制御
    工作機械において、前記補助的な作業を指令する補助指
    令で前記補助指令の完了を待たずに次の指令ブロツクを
    実行させても差し支えのない完了待不要補助指令を区別
    指定する完了待不要補助指令指定手段と、前記補助指令
    の実行時に実行する前記補助指令を書き込み、前記補助
    指令の完了時に前記補助指令を消去する実行補助指令登
    録手段と、前記実行補助指令登録手段が登録した結果を
    記憶する実行補助指令記憶手段と、実行中の第1の指令
    ブロツクに対して第2の指令ブロツクが補助指令を含ん
    でいる場合に前記実行補助指令記憶手段を確認すること
    により、前記第1の指令ブロツクに於て補助指令を実行
    中であるか否かを判定し、補助指令を実行中であれば前
    記第2の指令ブロツクの補助指令の実行を待機させる補
    助指令実行可否判定手段と、前記第2の指令ブロツクの
    補助指令の実行時に、前記補助指令が完了待不要補助指
    令の場合には前記補助指令の完了を待たずに第3の指令
    ブロツクを実行させ、前記補助指令が完了待が必要な補
    助指令の場合には前記補助指令の完了を待って第3の指
    令ブロツクを実行させる次指令ブロツク実行可否判定手
    段とを備えたことを特徴とする数値制御工作機械。
  2. 【請求項2】 加工プログラムをテストするテストモー
    ドを有する数値制御工作機械において、前記テストモー
    ド時には実行しない補助指令を指定するテストモード時
    ロック指定手段と、前記テストモード時ロック指定手段
    で指定された前記補助指令を記憶するテストロック記憶
    手段と、前記テストモード時に前記テストロック記憶手
    段を確認し、前記加工プログラムで指定された補助指令
    の実行の可否を判定するテストロック判定手段とを備え
    たことを特徴とする数値制御工作機械。
  3. 【請求項3】 加工プログラムのテストモードを有する
    とともに補助指令を実行しないようにロックするロック
    手段とを有する数値制御工作機械において、前記ロック
    手段により補助指令をロックしている状態にあっても実
    行を可能とする補助指令を指定するテストモード時強制
    出力指定手段と、前記テストモード時強制出力指定手段
    で指定された前記補助指令を記憶する強制出力記憶手段
    と、前記テストモード時には前記ロック手段により補助
    指令をロックしている状態であっても、前記強制出力記
    憶手段を確認し、前記加工プログラムで指定された補助
    指令の実行の可否を判定する強制出力判定手段とを備え
    たことを特徴とする数値制御工作機械。
  4. 【請求項4】 加工プログラムのテストモードを有する
    数値制御工作機械において、テストモード時における工
    具の移動量を指定するテスト時移動量指定手段と、前記
    テストモード時に加工プログラムで指定された工具軌跡
    上を前記テスト時移動量指定手段で指定された移動量ず
    つ工具を移動させて実行する指定移動距離抽出部手段と
    を備えたことを特徴とする数値制御工作機械。
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