JP3180805B2 - 数値制御工作機械 - Google Patents

数値制御工作機械

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JP3180805B2 JP20290499A JP20290499A JP3180805B2 JP 3180805 B2 JP3180805 B2 JP 3180805B2 JP 20290499 A JP20290499 A JP 20290499A JP 20290499 A JP20290499 A JP 20290499A JP 3180805 B2 JP3180805 B2 JP 3180805B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は数値制御工作機械に
係り、特に加工プログラムの実行中断後の再実行を容易
にすると共に、加工プログラムのチェックを容易にし、
補助指令処理を迅速に行えるようにした数値制御工作機
械に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年計算機内蔵の数値制御装置(CN
C)を用いた工作機械(数値制御工作機械)が普及し、
加工分野における自動化、省力化が推進されている。数
値制御工作機械は、数値制御装置(CNC)、強電シー
ケンス回路、工作機械から構成されている。強電シーケ
ンス回路は、CNCと工作機械との間にあって、種々の
補助的な仕事を行うもので、機械の規模にもよるが従来
は通常200個から300個のリレー回路によってつく
られていた。NCが配線ロジックNCからCNCに移っ
たように、強電シーケンス回路もリレー回路からマイク
ロプロセッサを用いたプログラマブルコントローラ(P
C)が主流になってきた。
【0003】PCには汎用PCとCNC専用の内蔵型P
Cがある。数百本の工具やオートローダを有し、複雑な
シーケンスと入出力信号を必要とする工作機械では汎用
PCが用いられるが、大部分の工作機械では内蔵型PC
で十分である。旋盤や小型マシニングセンタ用の内蔵型
PCでは、特にPCのために独立したマイクロプロセッ
サを準備せず、CNC用のマイクロプロセッサの余力を
利用してPC機能を発揮せしめることができる。この場
合、PCのための部品点数は極めて少なくてすみ、信頼
性、コストともに優れたものが実現できる。
【0004】CNC内蔵のPCは、CNCの筐体内に内
蔵できるので、機械側にPCを設置するスペースを取ら
なくてすむというメリットも有する。内蔵型PCとCN
Cとの間のデータの授受は特別なドライバ/レシーバを
必要とせず、共通バス(あるいはそれ相当)ですむた
め、PCに必要な入出力点数は汎用PCを使用する場合
に比べて約半分ですむ。
【0005】PCに関する各種設定(タイマ、カウンタ
など)、状態表示やアラームメッセージの表示などは、
CNCの操作盤を利用して行うことができ、他に別の操
作盤を必要としない。図17は、NC専用の内蔵型PC
付きのCNCを使用したCNC工作機械の概要図であ
り、図中、10はCNC部、20は工作機械部である。
CNC部10は、NC部1、プログラマブル・コントロ
ーラ(PC)部2、入出力回路3から構成されており、
NC部1は、図21に示すオペレータ110とCNC工
作機械とのマンマシンインターフェースで制御するマン
マシン制御部4、M指令,S指令,T指令等の補助指令
を制御する補助指令制御部5、サーボ軸の制御を行う軸
移動制御部6から構成される。
【0006】PC部2は、シーケンスプログラムを格納
する部分で、図示しないがコンピュータと同様な構造を
もったシーケンス制御装置であり、CPU、プログラム
記憶装置等で構成されており、主としてROM,RAM
の半導体メモリで構成されている。入出力回路3は機械
側とのインターフェース部分で、ドライバやレシーバで
構成されており、工作機械部20の機械操作盤12や強
電回路13、スピンドルアンプ15等に接続される。
【0007】工作機械部20には、オペレータ110と
CNC工作機械のマンマシンインターフェースの中心と
なるNC操作盤11があり、通常CRT装置やテンキー
等で構成され、NC部1のデータをCRT装置上に表示
させたり、テンキーよりデータを入力させたりする。
【0008】その他、12の機械操作盤は主に工作機械
をオペレータ110がマニュアル操作するためのもので
あり、13の強電回路は機械各部14のアクチュータ等
を制御するものであり、15のスピンドルアンプはスピ
ンドルモータ16を制御するものであり、17の速度制
御ユニットは18の送りモータを制御するものである。
【0009】工作機械の本来の仕事は切削や研削などの
加工であるが、この加工を行うための補助的な仕事が多
くある。例えば、加工物の着脱、主軸モータの起動/停
止、切削油のオン/オフ、工具の選択などである。これ
らの補助的な仕事はNC部1から送られてくる補助機能
信号(M指令)、工具選択信号(T指令)などを受けて
PC部2により処理される。
【0010】図18は補助機能信号のインターフェース
の説明図であり、BCD2桁のコード信号(M11〜M
28)とコード読取り用信号(MF)がNC部1からP
C部2に送られ、このコード信号はPC部2によって解
読され、必要なアクチュータが決められたシーケンスで
駆動され、指令された動作が行われる。
【0011】動作が完了すると完了信号(FIN)がN
C部1に送られる。NC部1はこれによってコード読取
用信号MFをオフにする。引きつづいて完了信号FIN
オフ、Mコード信号オフという順序を経て、次のブロッ
クのNC指令に進む。この動作のタイムチャートが図1
9に示される。
【0012】図20は、加工プログラムの作成から加工
物の検査までの流れを示す図である。 加工図面100
を見ながらプログラマ101はNCの加工プログラムを
作成する(ステップ102)。加工プログラムは通常の
EIAフォーマットや近年多用されるようになって来た
CNCに搭載されている自動プログラミング機能、ある
いはオフラインのCAM等で作成される。103がこう
して作成されたNC加工プログラムである。
【0013】加工プログラムの作成が完了したら、加工
プログラム103のチェックを行う(ステップ10
4)。これは、近年のCNCにはグラフィック表示等が
可能なものが多いので、加工パスの軌跡を画面上に表示
させるなどして行うことが可能である。加工プログラム
103が正しいと思われたら、実際に加工を行うこと無
しに工作機械を動かし、工作機械の動作を確認しながら
加工プログラムのチェックをする空切削を行う(ステッ
プ105)。正しく切削できると思われたら実際のワー
クに対して試し加工を行ってみる(ステップ106)。
正しく切削できるようであれば、本格的な切削加工に入
り(ステップ107)、必要に応じて加工物を検査する
(ステップ108)。ステップ104〜108の各段階
において、加工プログラムの不具合が発見された場合、
加工プログラム103を修正し(ステップ109)、再
度ステップ104〜108の必要な段階から再チェック
する。上記のステップ105,106,107の段階に
おいて、加工プログラムの実行を一時中断させ、オペレ
ータ110がマニュアル操作を行う必要が生じる場合が
ある。
【0014】例えば、切削中に切粉がからみつき、これ
をオペレータ110がマニュアル操作で除去する必要が
生じた場合とか、工具が途中で切損し、交換する必要が
生じた場合などである。
【0015】図21は、加工プログラムの実行を中断
し、マニュアル操作等で割り込みを行った際のNC部1
と工作機械部20の内部状態を示す図である。NC加工
プログラム103をNC部1は解析しながら(ステップ
111)、機械に対して様々の指令を出力する。これを
受けて工作機械部20は所定の動作を行う(ステップ1
14)。この時、NC部1における状態Aと工作機械部
20の状態Aとは一致している。この場合の状態の一致
とは、NC部1が認識している工作機械部20の状態
と、実際の工作機械部20の状態が一致していることで
あり、例えば、NC部1が工作機械部20には現在7番
の工具が装着されていると認識している時、工作機械部
20にも実際に7番の工具が装着されていることであ
る。さらには、NC部1が認識している 工作機械部2
0の各軸の位置と実際の工作機械部20の各軸の位置が
一致しているようなことである。
【0016】通常上記のように加工プログラム実行中は
両者の状態が一致しながら加工プログラム103に基づ
いて加工を実行するが、この実行を中断させ(ステップ
112)、オペレータ110がマニュアル操作等で工作
機械を操作すると(ステップ113)、中断時のNC状
態B、工作機械の状態Bと、割込み操作を行った後のN
C状態C、工作機械の状態Cとは各々異なった状態とな
【0017】図22は、上記の一例を示す説明図であ
る。加工プログラムを実行中(107)、M08指令が
指令されたとする。M08指令は液状クーラントONの
指令であるので、 工作機械部20側では液状クーラン
トがON状態となる。この液状クーラントは、クーラン
トOFF(M09指令)が指令されるまでON状態のま
まとなる。ここで、加工プログラムを中断させたとする
と(112)、加工プログラムの実行は中断されるが、
工作機械部20側の液状クーラントはONのままであ
る。オペレータ110が操作する際、クーラントがON
のままでは操作しにくいので、マニュアル操作(MD
I)でM09を指令し、クーラントをOFFさせようと
する(113)。 工作機械部20側は、このM09指
令を受け、クーラントをOFF状態にする。その後、加
工プログラムを再開させようとした場合(118)、こ
のままでは 工作機械部20側はクーラントOFF状態
のまま加工が再開されることとなり、中断時の状態、す
なわち、液状クーラントON状態と異なる状態で再開さ
れることになる。
【0018】上記の例は、補助指令関連のものである
が、この他、中断時の工具位置から工具を移動させなけ
れば操作ができないような場合、工具を動かせば当然中
断時(112)の工具位置と割り込み操作(113)後
の工具位置とは異なるものとなる。
【0019】図23は中断したNC加工プログラム10
3を再開させる場合の説明図である。NC加工プログラ
ムを一旦中断させ、割り込み操作113を行うと、中断
時の状態から異なった状態となり、このままNC加工プ
ログラム103を再開させたのでは正常に加工できなく
なってしまう。このため、再開するに必要な復元操作1
17を行う必要がある。復元操作とは、機械の位置を中
断時に戻したり、中断時の機械状態(スピンドルの回転
数、クーラントのON/OFF 等)に戻すことであ
る。
【0020】また、加工プログラムを中断させる場合、
フィードホールド、ブロック停止等の加工プログラムの
一時的な停止状態で中断させ、このままの状態から再開
させる場合はよいが、CNCをリセットするなどして完
全に加工プログラムの実行を停止させてしまった場合、
実行を再開させる場合には、加工プログラムの位置だけ
を見つけ出すプログラムサーチ、CNCの内部状態も更
新しながら加工プログラムの位置を見つけるモーダルサ
ーチ等の機能を用いて加工プログラムの実行を行う必要
がある。
【0021】図24は工具交換装置(ATC)の一例を
示す説明図である。30はATC部であり、複数の工具
交換用の工具35,36が格納されている。32は工具
交換用のアームであり、工具を把握するためのハンド3
3が両端に装着されている。31はスピンドル部であ
り、先端に加工用の工具34が装着されており、この工
具34にて加工を行う。工具交換を行う際には、まず交
換用の工具をATC部30の工具交換位置まで移動させ
ておき、その後加工用工具34を工具交換位置まで移動
させる。これは工具交換用のアーム32が工具交換可能
な位置であり、機械によって定まった固定位置である。
加工用工具34と交換用工具35とが所定の位置まで来
た時点で工具交換用補助指令(M06)を実行する。
【0022】図25は、M06(工具交換用補助指令)
における一連の機械動作と各機械動作に対応した補助指
令(M指令)の対応を示すフローチャートである。M0
6を実行すると、図25で示したような一連の動作で工
具交換を完了する。工具交換を行う際M06を指定すれ
ばよいが、M06で指定された工具交換動作中に何らか
の障害が発生し、工具交換動作を続行不能となる場合が
ある。この場合、オペレータ110が介在し、障害を取
り除き、工具交換を完了させる必要があるので、工具交
換のための一連の動作の各々を補助指令(M指令)で指
定可能にしてあるのが通常である。すなわち、M06を
指定したのと等価の動作をM601〜M612を順に指
令することで行わせることができるようにしてある。
【0023】仮に図25におけるM606に相当する動
作の、「アーム180゜旋回」中にATCのアームが加
工物等に干渉して旋回不能になったとする。この場合、
NC工作機械は加工続行不能となるので、オペレータが
介在して不具合要因を除去しなくてはならない。これに
は、プログラムの実行を停止させた後、不具合要因をマ
ニュアル操作等で除去し、工具交換動作(M06)が途
中で終わってしまっているため、工具交換の状況を見て
「アーム180゜旋回」中に停止したことを認識し、こ
の後の一連の工具交換動作を指令するM606〜M61
2指令をマニュアル操作(MDI)で実行させることに
よりM06処理を完了させていた。
【0024】また、本出願に関係する他の従来例とし
て、特開昭60−263209号公報、特開平4−24
6704号公報、特開昭61−214947号公報、特
開昭60−150105号公報、特開平4−23730
6号公報、特開昭62−75713号公報、及び特開昭
63−245506号公報がある。なお、特開昭60−
263209号公報には、加工プログラムのサブプログ
ラム実行中の中断状態を記憶しておき、再開時の処理に
反映させる点が、また特開平4−246704号公報、
特開昭61−214947号公報及び特開昭60−15
0105号公報には、中断時の工作機械の状態と再実行
時の状態を比較し、中断時の工作機械の状態に戻すため
の再開処理用プログラムを生成する手段を備えた工作機
械に係る発明が開示されている。また、特開平4−23
7306号公報には、中断時以降のプログラムを修正す
る点が、また特開昭62−75713号公報、及び特開
昭63−245506号公報には中断時の状態を画面表
示する点が開示されている。
【0025】
【発明が解決しようとする課題】従来の数値制御工作機
械は以上のように構成されているので、加工プログラム
中に記述された補助指令の実行中に、中断手段にて、そ
の実行が中断されたとき、前記補助指令が、単一の補助
指令であるにもかかわらず一連の複数の機械動作指令の
集合体である場合(例えば図25に示すように、M06
が指令されたとき、制御装置内部でM601〜M612
が指令されたと認識する場合)、どの動作で障害が発生
したかを確認するのが難しく、さらにその復旧操作も難
しいという問題があった。また、加工プログラムの実行
中に、中断手段にて、その実行が中断され、所定の復帰
作業を行って再実行させようとするとき、中断時と再実
行時の機械の状態が変更されている場合(例えば、中断
時がクーラントONで、再実行時がクーラントOFFの
場合)、オペレータは、その補助指令をグループ毎に分
類して把握し復帰作業を行う必要があり、その復帰作業
に時間を要した。
【0026】この発明は、工具交換等の一連の機械動作
を一つの補助指令で指令し、一連の機械動作の途中で
が発生した場合であっても、迅速に再開処理を行うこ
とのできる数値制御工作機械を得ることを目的とする。
またこの発明は、補助指令の状態の把握時間を削減でき
る数値制御工作機械を得ることを目的とする。
【0027】
【課題を解決するための手段】この発明に係る数値制御
工作機械は、実行中の加工プログラムを中断させる中断
手段と、中断時の数値制御工作機械の状態を記憶する記
憶手段と、加工プログラムを途中から再実行させる再開
手段と、前記加工プログラム中に記述された補助指令の
実行中に、前記中断手段にてその実行が中断されたと
き、前記補助指令が、前記加工プログラム中に単一の補
助指令として記述されているにもかかわらず制御装置内
部では一連の複数の機械動作指令の集合体と認識させて
その一連の複数の機械動作指令を実行させるものである
場合、その一連の機械動作に対応する前記中断時の機械
動作指令を前記記憶手段に記憶させる手段と、この手段
にて記憶された中断時の前記機械動作指令及びこの機械
動作指令より後の残りの機械動作指令を、再実行時に実
行させる手段とを備えたものである。
【0028】またこの発明に係る数値制御工作機械は、
前記数値制御工作機械において、前記補助指令が、前記
加工プログラム中に単一の補助指令として記述されてい
るにもかかわらず数値制御装置内部では一連の複数の機
械動作指令の集合体と認識させてその一連の複数の機械
動作指令を実行させるものである場合、そのそれぞれの
機械動作に対応する機械動作指令に対応したメッセージ
データを設定・記憶する手段と、前記記憶手段に記憶さ
れた中断時の前記機械動作指令とこの機械動作指令に対
応するメッセージデータとを表示する表示手段と、を設
けたものである。
【0029】またこの発明に係る数値制御工作機械は、
加工プログラム実行時の数値制御工作機械の状態を更新
しながら記憶する記憶手段と、相対する機械動作を行わ
せる複数の補助指令同士をグループ化するための情報を
指定する指定手段と、補助指令が指令された場合、その
補助指令が前記指定手段にて指定されたグループのどの
グループに属するかを判断し 最後に指令された補助指
令を前記記憶手段に各グループ対応で記憶させる手段
と、実行中の加工プログラムを中断させる中断手段と、
この中断手段にて実行中の加工プログラムが中断された
とき、前記記憶手段に記憶されている数値制御工作機械
の状態を記憶させる手段と、加工プログラムを途中から
再実行させる再開手段と、前記手段にて記憶された中断
時の機械の状態と再開時の機械状態とを比較し、中断時
の工作機械の状態に戻すための再開処理用プログラムを
生成する生成手段とを備えてなるものである。
【0030】
【実施の形態】実施の形態1 この発明に係る数値制御工作機械の実施の形態1につい
て説明する。図1は、実施の形態1を示す説明図であ
り、NC加工プログラム103を中断した場合(ステッ
プ112)、その時点におけるNC工作機械の状態を記
憶する(ステップ121)。オペレータが割り込み操作
を行った後(ステップ113)、NC加工プログラムを
再開させようとした場合(ステップ118)、再開時点
におけるNC工作機械状態を把握し(ステップ12
2)、ステップ121で記憶したNC状態とを比較する
ことにより復元用のプログラムを生成し(ステップ12
3)、加工を再開させる場合(ステップ118)、ステ
ップ123で作成した復元プログラムを実行後(ステッ
プ124)、ステップ121で記憶したNC状態を復元
し(ステップ125)、以後NC加工プログラム103
の中断以降を実行させることにより、NC加工プログラ
ムの中断を再開可能とするものである。
【0031】図2は、図1のNC加工プログラム103
の実行位置を示すテーブルの説明図である。131は加
工プログラムの実行位置を示す情報であり、通常EIA
の加工プログラムを実行中であれば、プログラム番号
(O No.)、シーケンス番号(N No.)、ブロ
ック番号(B)のことであり、自動プログラミング機能
を用いて作成された加工プログラム(EIAの加工プロ
グラムに変換されない状態の加工プログラム)を実行中
であれば、その加工プログラムに対応した中断位置を示
す情報のことである。132はメインプログラム上での
位置を示す情報であり、情報の内容は131と同様のも
のである。133はメインプログラムの実行回数を示す
情報であり、これはメインプログラムを本来実行すべき
回数と現在までに実行された回数を示す情報のことであ
る。例えば、メインプログラムを100回実行すべきと
ころ、56回まで実行し、現在57回目を実行中であれ
ば、100と56の値が格納されている値である。
【0032】134は各サブプログラムの先頭位置であ
り、先頭位置とはメインプログラムが呼び出したサブプ
ログラムの先頭を示す情報である。135はサブプログ
ラムの位置を示す情報であり、このサブプログラムが他
のサブプログラムを呼び出し中であれば、サブプログラ
ム呼び出し位置を示す情報であり、そうでなければこの
サブプログラム上での実行位置を示す情報である。13
4、135の各々情報の構成は131と同様の構成であ
る。136は133と同様に、該当するサブプログラム
が50回繰り返し実行するように指定されているところ
を25回実行し、26回目を実行中であれば50と25
の値が格納されている値となるように、サブプログラム
の指定された繰り返し回数と今まで実行された回数を示
すものである。
【0033】以後、サブプログラムのネスティング回数
分サブプログラムの情報が134、135、136に格
納される。nはサブプログラムの許されているネスティ
ング回数を示すものとし、実行されていないサブプログ
ラムのネスティング情報は0クリアされているものとす
る。
【0034】図5はNC加工プログラム103の実行状
況を示す例である。メインプログラムをA回実行すべき
ところa回まで実行し、現在a+1回目を実行中であ
り、P1の部分でサブプログラム1を呼び出し、サブプ
ログラム1の先頭はS1でサブプログラム1はB回実行
すべきところb回まで実行し、現在b+1回目を実行中
であり、P2の部分でサブプログラム2を呼び出し、サ
ブプログラム2の先頭はS2でサブプログラム2はC回
実行すべきところc回まで実行し、c+1回目を実行中
であり、P3の部分でサブプログラム3を呼び出し、サ
ブプログラム3の先頭はS3でサブプログラム3はD回
実行すべきところd回まで実行し、現在d+1回目を実
行中であり、その実行位置はP4であったとする。
【0035】この場合、図2において、131の内容
は、P4の位置を示す情報であり、132の内容は、P
1の位置を示す情報であり、133の内容は、Aとaを
示す情報であり、サブプログラム1に関しての134の
内容は、S1の位置を示す情報であり、135の内容
は、P2の位置を示す情報であり、136の内容は、B
とbを示す情報であり、サブプログラム2に関しての1
34の内容は、S2の位置を示す情報であり、135の
内容は、P3の位置を示す情報であり、136の内容
は、Cとcを示す情報であり、サブプログラム3に関し
ての134の内容は、S3の位置を示す情報であり、1
35の内容は、P4の位置を示す情報であり、136の
内容は、Dとdを示す情報である。
【0036】図3は実行時のその他の情報を示すテーブ
ルの説明図である。141はその時点における各軸の座
標値であり、142は現在使用している工具の番号、1
43は工具位置オフセット値やノーズR補正値等の補正
指令値、144はF指令で与えられる工具の送り速度、
145はS指令で与えられる主軸の回転数、146はG
指令のモーダル値、147はM指令の状態である。14
7のM指令の状態とは、図4で示すようにPC部2が実
行中のM指令値151、実行中のM指令が後述するよう
な複数のM指令値に分解されるようであれば、そのうち
現在実行中の部分を示す情報152、M指令の各グルー
プにおける最終指令値153から構成される情報のこと
である。
【0037】M指令の各グループとは、機械の状態を定
めるM指令を各々その状態に応じて分類し、各グループ
で指定されたM指令によって機械の状態が把握可能なも
のである。例えば、主軸の回転状態を示すM指令 M03:主軸正転 M04:主軸逆転 M05:主軸停止 を1つのグループとし、このグループ内でどのM指令が
最後に指令されたかを見ることで機械の現在の状態が把
握可能となる。
【0038】M指令の各グループの値は、加工プログラ
ム103の実行によって更新されると共に、マニュアル
操作(MDI)等の操作によっても更新され、このM指
令の各グループの値により現在の機械状態を把握するこ
とが可能となる。
【0039】M指令のグループ化の指定は図6に示すよ
うに、NC操作盤11上の画面で設定可能である。16
0は画面表示例であり、161がM指令値、162はグ
ループ化するグループ番号である。図6の例では第1グ
ループとして、 M03:主軸正転 M04:主軸逆転 M05:主軸停止 を指定し、第2グループとして、 M07:ミストクーラントON M08:液状クーラントON M09:クーラントOFF を指定した例を示してある。
【0040】また、166は各M指令に対するコメント
であり、各M指令の内容をコメントとして指定すること
により、各M指令の内容をオペレータが容易に把握でき
るようにするものである。
【0041】図7はM指令の各グループの値の更新方法
を示すフローチャートである。M指令が指令された場
合、指令されたM指令値が登録されているかどうかを判
別する(ステップ1001)。M指令値が登録されてい
るとは、図6で示したM指令テーブル中の161のM指
令値に、指令されたM指令値が登録されているかどうか
ということである。
【0042】指令されたM指令値が登録されていれば、
指令されたM指令値はグループ指定されているかどうか
を判別する(ステップ1002)。指令されたM指令値
がグループ指定されているとは、図6で示したM指令テ
ーブル中の162にグループ番号が指定されているかど
うかということである。指令されたM指令値がグループ
指定されていれば、指定されたグループ番号のテーブル
(MG1〜MGn)に指令されたM指令値を格納する
(ステップ1003)。
【0043】このように、図2、図3、図4に示すデー
タによりNC工作機械の状態を把握することが可能にな
る。図1のステップ121で示したNC工作機械状態の
記憶とは、この図2、図3、図4で示したテーブルの内
容を専用エリア(図示せず)に記憶することである。図
8は中断したNC加工プログラム103を再開する際の
手順を示したフローチャートである。NC加工プログラ
ム103を再開させる場合、中断時のNC工作機械状態
をNC操作盤11の画面上に表示する(ステップ110
1)。中断時のNC工作機械状態とは、図1のステップ
121で示した専用エリア(図示せず)に記憶されたN
C工作機械状態の記憶内容のことである。
【0044】図9はNC操作盤11の画面上の表示例で
ある。170が表示画面であり、171は中断時のNC
加工プログラム103の中断位置を示す情報であり、1
72はメインプログラムの位置情報、173はサブプロ
グラム1の位置情報、174はサブプログラム2の位置
情報を示し、175はプログラム番号、176はシーケ
ンス番号、177はブロック番号、178は繰り返し回
数とその実行回数を示すものであり、179はサブプロ
グラムの先頭のプログラム番号、180は同じくシーケ
ンス番号、181は同じくブロック番号である。
【0045】図9で示した中断時の各情報171を図1
5及び図16を使用して説明する。図15のNC加工プ
ログラム例は、プログラム番号(PNo.)100のプ
ログラム中にサブプログラム1(SUB1)がシーケン
ス番号5100から、サブプログラム2(SUB2)が
シーケンス番号7800から格納されているものとす
る。また、図16は図15で示したNC加工プログラム
PNo.100中断時の状態を示す図である。図9で示
した中断時の各情報171の数値は図16においてメイ
ンプログラムのシーケンス番号2700、ブロック番号
2の位置でサブプログラム1を10回呼びだし、現在7
回目を実行中であり、サブプログラム1のシーケンス番
号5100、ブロック番号1の位置でサブプログラム2
を5回呼びだし、現在3回目を実行中であり、サブプロ
グラム2のシーケンス番号7835、ブロック番号3を
現在実行中であることを示す。
【0046】図9の表示例では、サブプログラムのネス
ティングは2重までであることを示している。図9の表
示例では、サブプログラムのネスティングは2重までし
か表示できないようになっているが、許容されるネステ
ィングに応じて画面を変更するとよい。なお、182は
中断時の各軸の座標値であり、図9の表示例ではX,
Y,Z,C軸の座標値が表示されているが、これも必要
に応じて表示する軸を変更してもよい。 183は使用
工具(T)、補正番号(H)、送り速度(F)、主軸の
回転数(S)を示す。184はG指令のモーダル値を示
す。
【0047】185はM指令の各グループにおいて最後
に指定されたM指令を示すものである。各グループ対応
に表示され、Mの指令値186と各M指令値に対応する
コメント187が合わせて表示されるので、M指令の内
容が容易に判別できると共に、機械の状態も容易に把握
することが可能である。187に表示される内容は、図
6の166で指定したコメント情報が表示される。
【0048】図8に戻り、ステップ1101において表
示されたNC状態に対して修正が必要かどうかをオペレ
ータが判断し(ステップ1102)、修正が必要な場合
にはNC状態を修正する(ステップ1103)。NC状
態の修正は図9の188で示したカーソルを修正部分に
移動させ、NC操作盤11上のキーボード(図示せず)
からデータを入力することによって修正可能である。カ
ーソルの移動はキーボード上のカーソル移動キー(図示
せず)によって行う。修正可能なのは、175〜177
及び、179〜181の各プログラム位置を示すデー
タ、178の繰り返し回数とその実行回数、182の中
断位置を示す各軸の座標値、183の使用工具(T)、
補正番号(H)、送り速度(F)、主軸の回転数(S)
を示す値、184のG指令のモーダル値、186の各グ
ループ対応のMの指令値である。
【0049】次に、NC状態の修正が必要なくなった時
点で、システム側はステップ1101で表示したNC工
作機械の状態と現在のNC工作機械状態とを比較して復
元用のプログラムを生成する(ステップ1104)。
【0050】図10は復元用プログラム生成を示すフロ
ーチャートである。まず、中断時に使用していた工具番
号と現在装着されている工具の番号を比較し(ステップ
1201)、同じであれば工具交換は不要であるからス
テップ1205へ飛び、異なっていればステップ120
2〜1204で中断時の使用工具に現在装置されている
工具を変更するための工具交換を行う。
【0051】ステップ1202は工具交換位置まで現在
装着されている工具を移動させるパスを生成させるもの
であり、ステップ1203はステップ1202で生成さ
れた指令を実行すれば装着工具は工具交換位置へ移動す
るので、現在の機械位置を工具交換位置に変更してお
く。ステップ1204は工具交換のための指令を生成す
るものである。
【0052】ステップ1205は主軸関連の指令を生成
するものであり、主軸回転数の指令(S)や主軸回転方
向の指令(M03,M04)を生成するものである。ス
テップ1206はNC工作機械の状態を中断時の状態に
戻すために必要なM指令を出力するものである。これ
は、図4で示したMG1〜MGnの値を中断時と同じ値
にするものであり、中断時と再開時の値が異なっていた
場合、中断時の値となるようなM指令値を生成するもの
である。
【0053】次に、中断時の位置と現在の位置とを比較
し(スッテプ1207)、異なっていれば中断時点の位
置に戻すために必要な移動パスを生成する(ステップ1
208)。なお、中断位置に戻す際、図11に示すよう
に直接中断位置にアプローチするのではなく、中断位置
に接する円弧の軌跡を通して(G02で示す部分)アプ
ローチさせるようにしてもよい。円弧の半径等はパラメ
ータで指定させるようにするとよい。このように、接円
でアプローチすることにより、加工ワークに対して傷を
付けることなく工具を戻すことが可能となる。
【0054】以上のように図8におけるステップ110
4で生成された復元プログラムをNC操作盤11の画面
上に表示させる(ステップ1105)。図12はこうし
て表示された復元プログラムを表示させた例である。
【0055】こうして生成された復元プログラムを修正
するかどうかをオペレータが判定し(ステップ110
6)、修正が必要であれば修正を行う(ステップ110
7)。修正は図12に示すように修正部にカーソル18
8を移動させ、通常のNC加工プログラム103の修正
と同様に行う。
【0056】このように生成された復元プログラムを加
工再開時に実行し(ステップ1108)、次にステップ
1101で表示された状態にNC状態を復元し(ステッ
プ1109)、中断されたNC加工プログラム103の
実行を再開する(ステップ1110)。
【0057】以上のような手順により中断した加工プロ
グラムの再開処理を行う。なお、上記実施の形態1によ
れば、実行中の加工プログラムを中断させ、オペレータ
が割り込み処理を行った後の加工再開処理の例を示した
が、このほか、次の手順により加工プログラムの途中か
らの実行処理が可能となる。途中から実行させたいプロ
グラムを途中実行させたい位置までモーダルサーチを行
わせる。これにより、中断位置まで加工プログラムを実
行させた場合のNC工作機械の状態が仮想的にできあが
る。以降は加工プログラムを中断させた場合と同様に図
8で示した手順で処理させる。モーダルサーチした結果
に不都合が有れば、図8のステップ1103により任意
に状態を修正する。
【0058】なお本実施の形態1においてモーダルサー
チを行う場合、現在の機械状態を記憶するエリアではな
く、中断時の機械状態を記憶するエリアを更新し、モー
ダルサーチ後加工プログラムを実行させる際には、上記
に示した加工中断時と同様の手順で加工を実行させる。
【0059】また、中断時の機械状態を記憶するエリア
は常に存在しており、加工プログラムの中断時のみ生成
されるわけではないので、加工プログラムを中断させた
り、モーダルサーチを行わせたりすることなく、この中
断時の機械状態を記憶するエリアに直接データを設定
し、加工プログラムを途中から実行させることも可能で
ある。すなわち、途中実行させたい加工プログラムにお
いて、途中実行させる時点でのNC工作機械の状態が分
かっているなら、上記のようにモーダルサーチさせるこ
と無しに図8で示した1101のステップから途中実行
処理を行ってもよい。すなわち、ステップ1103で直
接に途中実行させる際のNC工作機械の状態を入力すれ
ばよい。
【0060】また、NC工作機械が中断される場合とし
て、一連の機械動作を行っている最中に何事か不具合が
発生し、一連の機械動作が終了できなくなって加工が中
断されると言う場合がある。例えば、図24で示したよ
うなATCを用いた工具交換動作中に不具合が発生した
ような場合である。この実施の形態1によれば、図4に
示すようにPC部2が実行中のM指令値151、実行中
のM指令が後述するような複数のM指令値に分解される
場合そのうち実行中の部分を示す情報152を有してい
るため、容易に中断された動作を認識することが可能で
ある。151、152の値はNC部1とPC部2とでデ
ータのやりとりを行う際にPC部2から教えてもらうよ
うにしても良いし、内蔵型のPCであれば、双方からア
クセス可能な共通テーブルを有する場合が多いので、こ
のテーブルの中に151、152のデータを有するよう
にしてもよい。
【0061】また、図4における153の各値も、通常
はM指令によってのみ更新されるが、NC工作機械の機
械操作盤12からNC部1を介さずにNC工作機械を動
作させる機能が存在する場合、NC部1がM指令のみ監
視していたのではNC工作機械の状態を正確に把握する
ことは困難となる。この様な場合、151、152のデ
ータと同様にPC部2からこれらの値を教えるようにさ
せればよい。
【0062】このMSUB152の情報は、図9の18
9で示すように中断情報として画面上にMの指令値とそ
れに対応するコメントとで同時に表示されるため、オペ
レータが容易に中断された動作を確認することが可能で
ある。
【0063】図13は一連の機械動作に対応するM指令
を定義したテーブルを示すものである。このテーブルに
相当するデータを、各一連の機械動作対応で予め設定し
ておく。
【0064】図14は、上記のように一連の機械動作が
途中で中断された場合の再開処理を示すフローチャート
である。まず、中断したM指令値が登録済みかどうかチ
ェックする(ステップ1301)。中断したM指令値が
登録済みとは、図13で示したように一連の機械動作の
各ステップを対応するM指令とコメントが登録済みとい
うことである。登録されていれば、ステップ1302で
nの値を1に初期化する。nの値は、一連の機械動作の
順番を示すものである。図4の152で示したMSUB
の値がMnの値と一致するかどうかを確認する(ステッ
プ1303)。Mnの値とは、図13で定義された一連
の機械動作に対応するM指令の指定されたステップにお
ける値である。一致しなければ、次のデータと比較する
ためにnの値を1だけ増加させる(ステップ130
4)。この時、nの値が図13で定義されたステップ数
Nを超えたかどうかを確認する(ステップ1306)。
超えていなければステップ1303から繰り返す。図1
3の例では、Nの値は12である。
【0065】当然MSUBの値が図13で定義されたM
nの中に存在しなくてはならないが、図13でMnの値
を誤って定義する場合もあり得るのでこのためのエラー
チェックである。MSUBの値が図13で定義されたM
nの中に存在しない場合、エラーとする(ステップ13
06)。
【0066】対応するMnの値が見つかれば、このMn
から出力すればよいのであるから、Mnの値を出力する
(ステップ1307)。実行されていない残りのM指令
値を出力するため、ステップ1307〜1309を繰り
返すことでステップ数Nまでのデータ出力を行う。
【0067】ここで、Mnのデータ出力は前記復元プロ
グラムの作成時に行い、復元プログラムの一部として実
行させても良いし、NC操作盤11上あるいは機械操作
盤12上の、予め定められている操作ボタン(図示せ
ず)をオペレータが押したときに、上記出力する一連の
Mn指令値を実行させて残りの一連の機械動作を行わせ
るようにしてもよい。
【0068】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明によれば、
補助指令が、単一の補助指令であるにもかかわらず一連
の複数の機械動作指令の集合体である場合において、そ
の一連の機械動作の途中で機械が停止したような場合で
も、中断要因を除去した後容易に機械を復旧させること
が可能となる。例えば、補助指令としてM06が指令さ
れたとき、NC内部でM601〜M612が指令された
と認識する場合において、中断時の情報としてM06の
みを記憶しているだけでは正確な機械の状態(例えばM
606:アーム180°旋回)を把握することができ
ず、再開時にオペレータが機械の状態を認識して例えば
M606以降の動作をマニュアル操作で実行させる必要
があり、再開に労力を要するが、本発明によればそのよ
うな労力を要しない。
【0069】また、一連の機械動作の途中で機械が停止
したような場合でも一連の機械動作中どこで停止したか
が認識可能となり、ひいては中断要因等を容易に把握で
きるようになり、機械を更に容易に復帰させることが可
能となる。更にまた、オペレータが、中断時の補助指令
をグループ毎に分類して把握し復帰作業を行う必要がな
くなり、その復帰作業が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施の形態1を示す説明図であ
る。
【図2】 NC加工プログラムの実行位置を示すテーブ
ルの説明図である。
【図3】 実行時のその他の情報を示すテーブルの説明
図である。
【図4】 M指令の状態を示すテーブルの説明図であ
る。
【図5】 NC加工プログラムの実行状況を示す例の図
である。
【図6】 M指令のグループ化の指定をおこなう画面表
示例を示す図である。
【図7】 M指令の各グループの値の更新方法を示すフ
ローチャートである。
【図8】 中断後、加工を再開する際の手順を示すフロ
ーチャートである。
【図9】 NC操作盤の画面上の表示例を示す図であ
る。
【図10】 復元用プログラム生成を示すフローチャー
トである。
【図11】 中断位置に工具を戻す工具軌跡の例を示す
図である。
【図12】 復元プログラムを画面上に表示させた例を
示す図である。
【図13】 一連の機械動作に対応するM指令を定義し
たテーブルを示す図である。
【図14】 一連の機械動作時の再開処理フローチャー
トである。
【図15】 NC加工プログラムのメインプログラムと
サブプログラム構成例を示す図である。
【図16】 NC加工プログラムの中断時の状況を示す
例の図である。
【図17】 内蔵型PC付きCNCを使用したCNC工
作機械の概要図である。
【図18】 補助機能信号のインターフェースの説明図
である。
【図19】 M指令処理動作のタイムチャートである。
【図20】 加工プログラムの作成から加工物の検査ま
での流れを示す図である。
【図21】 NC部と数値制御工作機械の内部状態を示
す説明図である。
【図22】 NC部と数値制御工作機械の内部状態の一
例を示す説明図である。
【図23】 中断したNC加工プログラムを再開させる
場合の説明図である。
【図24】 工具交換装置(ATC)の一例を示す説明
図である。
【図25】 工具交換の一連の動作を示すフローチャー
トである。
【符号の説明】
1 NC部 2 プログラマブルコントローラ(PC)部 3 入出力回路 4 マンマシン制御部 5 補助指令制御部 6 軸移動制御部 10 CNC部 11 NC操作盤 12 機械操作盤 13 強電回路 14 機械各部 15 スピンドルアンプ 16 スピンドルモータ 17 速度制御ユニット 18 送りモータ 20 工作機械部 30 ATC部 31 スピンドル部 32 工具交換用アーム 33 工具を把握するためのハンド 34 加工用の工具 35 工具交換位置にある工具交換用工具 36 工具交換用工具 100 加工図面 101 プログラマ 103 NC加工プログラム 110 オペレータ 131 中断位置 132 メインプログラム位置 133 メインプログラム実行回数 134 サブプログラム先頭位置 135 サブプログラム位置 136 サブプログラム実行回数 141 各軸の座標値 142 現在使用している工具の番号 143 工具位置オフセット値やノーズR補正値等の補
正指令値 144 F指令で与えられる工具の送り速度 145 S指令で与えられる主軸の回転数 146 G指令のモーダル値 147 M指令の状態 151 実行中のM指令値 152 M指令の終了したところまでを示す情報 153 M指令の各グループにおける最終指令値 160 画面表示例 161 M指令値 162 グループ化するグループ番号 166 コメント 170 表示画面 171 NC加工プログラムの中断位置を示す情報 172 メインプログラムの位置情報 173 サブプログラム1の位置情報 174 サブプログラム2の位置情報 175 プログラム番号 176 シーケンス番号 177 ブロック番号 178 繰り返し回数とその実行回数 179 サブプログラムの先頭のプログラム番号 180 サブプログラムの先頭のシーケンス番号 181 サブプログラムの先頭のブロック番号 182 中断時の各軸の座標値 183 使用工具、補正番号、送り速度、主軸の回転数 184 G指令のモーダル値 185 M指令の各グループにおいて最後に指定された
M指令 186 M指令値 187 コメント 188 カーソル
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G05B 19/18,19/4067

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加工プログラムに基づいて加工を行う数
    値制御工作機械において、 実行中の加工プログラムを中断させる中断手段と、 中断時の数値制御工作機械の状態を記憶する記憶手段
    と、 加工プログラムを途中から再実行させる再開手段と、 前記加工プログラム中に記述された補助指令の実行中
    に、前記中断手段にてその実行が中断されたとき、前記
    補助指令が、前記加工プログラム中に単一の補助指令と
    して記述されているにもかかわらず制御装置内部では一
    連の複数の機械動作指令の集合体と認識させてその一連
    の複数の機械動作指令を実行させるものである場合、そ
    の一連の機械動作に対応する前記中断時の機械動作指令
    を前記記憶手段に記憶させる手段と、 この手段にて記憶された中断時の前記機械動作指令及び
    この機械動作指令より後の残りの機械動作指令を、再実
    行時に実行させる手段と、 を備えてなる数値制御工作機械。
  2. 【請求項2】 前記補助指令が、前記加工プログラム中
    に単一の補助指令として記述されているにもかかわらず
    数値制御装置内部では一連の複数の機械動作指令の集合
    体と認識させてその一連の複数の機械動作指令を実行さ
    せるものである場合、そのそれぞれの機械動作に対応す
    る機械動作指令に対応したメッセージデータを設定・記
    憶する手段と、 前記記憶手段に記憶された中断時の前記機械動作指令と
    この機械動作指令に対応するメッセージデータとを表示
    する表示手段と、 を備えたことを特徴とする請求項1に記載の数値制御工
    作機械。
  3. 【請求項3】 加工プログラムに基づいて加工を行う数
    値制御工作機械において、加工プログラム実行時の数値制御工作機械の状態を更新
    しながら記憶する記憶手段と、 相対する機械動作を行わせる複数の補助指令同士をグル
    ープ化するための情報を指定する指定手段と、 補助指令が指令された場合、その補助指令が前記指定手
    段にて指定されたグループのどのグループに属するかを
    判断し 最後に指令された補助指令を前記記憶手段に各
    グループ対応で記憶させる手段と、 実行中の加工プログラムを中断させる中断手段と、この中断手段にて実行中の加工プログラムが中断された
    とき、前記記憶手段に記憶されている数値制御工作機械
    の状態を記憶させる手段と、 加工プログラムを途中から再実行させる再開手段と、前記手段にて記憶された中断時の機械の状態と再開時の
    機械状態 とを比較し、中断時の工作機械の状態に戻すた
    めの再開処理用プログラムを生成する生成手段と、 を備えてなる数値制御工作機械。
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