JPH11212617A - 複数の加工プログラムの制御装置 - Google Patents

複数の加工プログラムの制御装置

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JPH11212617A
JPH11212617A JP2253998A JP2253998A JPH11212617A JP H11212617 A JPH11212617 A JP H11212617A JP 2253998 A JP2253998 A JP 2253998A JP 2253998 A JP2253998 A JP 2253998A JP H11212617 A JPH11212617 A JP H11212617A
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JP
Japan
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machining
program
machining program
processing
programs
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JP2253998A
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Hideaki Inoue
秀明 井上
Haruhiko Kozai
治彦 香西
Masafumi Sano
雅文 佐野
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Fanuc Corp
Original Assignee
Fanuc Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の加工プログラムの中断処理及び再開処
理を自動で行うことができる、複数の加工プログラムの
制御装置を提供する。 【解決手段】 複数の加工プログラムの内で、実行中の
加工プログラムの実行を一時的に中断し、中断時におけ
る加工プログラムの中断状態を記憶する中断手段10
と、中断中の加工プログラムの中から再開する加工プロ
グラムを選択する加工プログラム選択手段20と、該加
工プログラム選択手段20で選択した加工プログラム
を、中断状態に基づいて再開する加工プログラム再開手
段30とを備えた構成とし、中断手段20によって複数
の加工プログラムの内で実行中の加工プログラムを中断
し、加工プログラム選択手段30によって中断中の加工
プログラムの中から再開することができる加工プログラ
ムを選択し、加工プログラム再開手段30によって選択
した加工プログラムを再開する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、加工プログラムに
よってワークを加工する加工装置に関し、特に、複数の
加工プログラムを用いて加工を行う際の加工プログラム
を制御する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】数値制御装置等を用いた加工装置では、
あらかじめ記憶させた加工プログラムを実行させること
による加工動作が知られている。このような数値制御装
置を用いた加工装置としては、NC旋盤,NCフライス
盤,マシニングセンタ等の工作機械や、ワイヤカット放
電加工機、産業用ロボット、電動式射出成型機、レーザ
ー加工機等の種々の加工装置が知られている。
【0003】加工プログラムによる加工動作では、加工
対象や加工に種類等の組み合わせによって種々の形態が
可能である。例えば、加工対象が複数の場合には、各加
工対象に対して同一の加工を行ったり、あるいは各対象
毎に異なる加工を行う加工形態があり、又、単一の加工
対象に対しては、加工位置や加工手順により異なる加工
を行う。これらの各加工動作は、加工を実行させるメイ
ンプログラムにより行っている。
【0004】このような加工プログラムを用いた加工装
置において、加工上の種々の制約から加工プログラムを
実行している途中で該加工プログラムを中断する場合が
あり、又、制約が解消した場合には中断処理を停止し、
中断中の加工プログラムを再開させて、加工処理を続行
させる。
【0005】従来、加工プログラムの中断や再開は、1
つのメインプログラムのみに対してのみ可能であり、し
かもこの加工プログラムを中断,再開するにはオペレー
タの操作を必要としている。
【0006】そのため、複数の加工対象(以下、ワーク
という)に対して異なるメインプログラムで加工を行っ
たり、あるいは同一の加工処理を複数のメインプログラ
ムで実行したり、又、単一のワークであっても加工を複
数のメインプログラムで実行する場合において、加工プ
ログラムの中断,再開を行うことは困難であり、オペレ
ータの操作によって加工を中断した場合には、加工の再
開が困難である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明は従来
の問題点を解決し、複数の加工プログラムの中断処理及
び再開処理を自動で行うことができる複数の加工プログ
ラムの制御装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の複数の加工プロ
グラムの制御装置は、装置内に加工続行制約条件に基づ
いて加工プログラムを一時的に中断を行うとともに、中
断時における加工プログラムの中断状態を記憶し、中断
中の加工対象や記憶した中断状態に基づいて、再開する
加工プログラムを選択し再開を行う構成とすることによ
って、複数の加工プログラムの中断処理及び再開処理を
自動で行うものである。
【0009】本発明の複数の加工プログラムの制御装置
は、複数の加工プログラムの内で、実行中の加工プログ
ラムの実行を一時的に中断し、中断時における加工プロ
グラムの中断状態を記憶する中断手段と、中断中の加工
プログラムの中から再開する加工プログラムを選択する
加工プログラム選択手段と、該加工プログラム選択手段
で選択した加工プログラムを、中断状態に基づいて再開
する加工プログラム再開手段とを備えた構成とし、中断
手段によって複数の加工プログラムの内で実行中の加工
プログラムを中断し、加工プログラム選択手段によって
中断中の加工プログラムの中から再開することができる
加工プログラムを選択し、加工プログラム再開手段によ
って選択した加工プログラムを再開する。
【0010】中断手段は、実行中の加工プログラムの中
断の可否を判定する手段であり、該実行中の加工プログ
ラムで加工される加工対象において、その加工対象等の
ワークの温度等の加工続行制約条件を監視し、あらかじ
め設定された基準値と比較することによって、該加工プ
ログラムを中断するか否かを判定する。例えば、加工中
のワークの温度があらかじめ設定した温度を越えた場合
に、該加工プログラムによる加工を中断する。
【0011】又、中断手段は、加工プログラムの再開時
に再開する加工プログラムを選択するため、及び中断し
た状態から加工プログラムを再開するために、加工プロ
グラムの中断時において該中断加工プログラムの中断状
態を記憶する機能を備える。このとき、記憶する中断状
態として、加工プログラムのメインプログラム番号、ブ
ロック番号、及び加工積算時間を用いることができる。
【0012】加工プログラム選択手段は、各加工対象に
ついて定めた選択判定基準に基づいて、再開する加工プ
ログラムを選択する手段であり、選択判定基準として中
断中の加工対象の温度及び加工積算時間の少なくとも何
れか一つを用い、中断中の加工プログラムから再開する
加工プログラムを選び出す。例えば、加工対象の温度を
選択判定基準とする場合には、中断中の加工プログラム
で加工されるワークの温度の中から最も温度の低いワー
クを求め、このワークを加工する加工プログラムを再開
する加工プログラムとして選択する。又、加工対象の加
工積算時間を選択判定基準とする場合には、あらかじめ
加工中のワークの加工時間を積算して記憶しておき、中
断中の加工プログラムで加工されるワークの加工積算時
間を比較して最も加工積算時間の短いワークを求め、こ
のワークを加工する加工プログラムを再開する加工プロ
グラムとして選択する。又、加工対象の温度と加工積算
時間の両方を選択判定基準とし、その組み合わせによっ
て再開する加工プログラムの選択を行うこともできる。
【0013】加工プログラム再開手段は、加工プログラ
ム選択手段で選択された加工プログラムについて、加工
を再開する工程を中断手段により記憶されたメインプロ
グラム番号及びブロック番号に基づいて求め、加工プロ
グラムを再開する。
【0014】これによって、中断した箇所から加工を再
開することができる。
【0015】図1は本発明の複数の加工プログラムの制
御装置の構成を説明するための概略ブロック図である。
図1において、加工プログラム実行手段2は加工プログ
ラム格納部3を実行することによってワーク1の加工を
行う。ワーク1は単一あるいは複数とすることができ、
単数あるいは複数の加工プログラム(A,B,C,・・
・)によって加工が行われる。
【0016】単一のワーク1を複数の加工プログラムを
用いて加工する場合には、加工プログラム実行手段2は
加工手順に応じた加工プログラムを加工プログラム格納
部3から選択して実行する。また、複数のワーク1を複
数の加工プログラムを用いて加工する場合には、加工プ
ログラム実行手段2はワーク1に対応した加工プログラ
ムを加工プログラム格納部3から選択して実行する。こ
れらの加工プログラムの処理は、通常の加工プログラム
による加工処理と同様に行うことができる。
【0017】本発明の複数の加工プログラムの制御装置
は、上記構成に加えて、中断手段10,加工プログラム
選択手段20,加工プログラム再開手段30を備える。
中断手段10は、ワーク1の温度等の加工続行制約条件
を判定手段40で判定して、加工の中断を判定した場合
には、該ワーク1の加工処理を停止するとともに、加工
を再開をさせるための中断状態に関するデータを記憶す
る。また、加工プログラム選択手段20は、あるワーク
1の加工を中断したとき、既に中断しているワークある
いは未加工のワークの中から、ワークの温度や加工積算
時間等の選択判定基準に基づいて加工を再開あるいは開
始するワークを選択する。また、加工プログラム再開手
段30は、加工プログラム選択手段20で選択したワー
クを加工するための加工プログラムを用いて加工プログ
ラム実行手段の対して加工処理を実行させる。
【0018】以下、図2,3のフローチャート及びタイ
ムチャートを用いて説明する。
【0019】加工プログラム実行手段2は、加工を施す
ワークの加工内容に応じた加工プログラムを加工プログ
ラム格納部3から読み出して加工を開始する(ステップ
S1)。加工プログラム実行手段2による加工を実行
中、判定手段は加工続行制約条件を入力して、常に加工
を続行することができるか否かを監視する。この加工続
行制約条件としては、例えば加工中のワークの温度を用
いることができ、このワークの温度をあらかじめ定めた
設定温度と比較し、設定温度を超えた場合には加工続行
が不可能と判定し、設定温度以下の場合には加工続行が
可能と判定する。
【0020】図3(a)は加工プログラムA,B,Cの
実行状態を示し、下向きの白抜きの矢印の時点で加工プ
ログラムは実行を開始し、上向きの矢印で加工プログラ
ムの実行を中断する。図3(b)は加工続行を不可能と
する加工続行制約条件の発生状態を示す。例えば、加工
続行制約条件A(図で制約条件Aで示している)の成立
(図中の矢印で表す)によって、加工プログラムAの中
断処理が行われ、又、加工続行制約条件B,C(図にお
いて制約条件B,Cで示している)の成立(図中の矢印
で表す)によって、加工プログラムB,Cの中断処理が
行われる(ステップS2)。
【0021】中断手段10は、判定手段40において加
工続行制約条件により実行中の加工プログラムの続行が
不可能と判定した場合には、その判定を受けて加工プロ
グラム実行手段2及び加工プログラム格納部3に対して
加工を中断する処理を行う。これによって、図3(a)
に示すように、実行中の加工プログラムは中断される
(ステップS3)。
【0022】中断手段10は実行中の加工プログラムを
中断するとともに、加工プログラム選択手段20に対し
て、中断中あるいは実行の加工プログラムの中から再開
あるいは開始する加工プログラムの選択を行わせる。加
工プログラム選択手段20は、複数の加工プログラムの
中から再開あるいは開始する加工プログラムを選択す
る。この選択は、各ワークの温度や加工積算時間等の選
択判定基準に基づいて行う。図3(c)はこの選択状態
を示しており、各ワーク(及び対応する加工プログラ
ム)の選択判定基準(図において選択基準A,B,Cで
示している)に基づいて再開する加工プログラムの選択
を行う。図中の上向きの矢印は選択時において選択の候
補となる加工プログラムを示し、下向きの白抜きの矢印
は選択された加工プログラムを示している。例えば、図
3(c)では、示す値が小さな加工プログラムを選択す
る場合を示している(ステップS4)。
【0023】加工プログラム再開手段30は、加工プロ
グラム選択手段20が選択した加工プログラムを加工プ
ログラム格納部3から読み出して、加工プログラム実行
手段2に選択した加工プログラムを実行させ、加工の再
開処理を行わせる。なお、選択された加工プログラムが
未実行の場合には、該加工プログラムを開始させる(ス
テップS5)。
【0024】なお、前記ステップS2において、実行中
の加工プログラムの加工が終了している場合には、ステ
ップS4に移行して中断中の加工プログラムから再開さ
せる加工プログラムを選択する。又、前記ステップS4
において、全ワークの加工が終了している場合には、全
加工を終了させる終了処理を行う(ステップS6)。
【0025】これによって、複数の加工プログラムの中
断処理及び再開処理を自動で行うことができる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図を
参照しながら詳細に説明する。本発明の実施の形態の構
成例について、図7は本発明の複数の加工プログラムの
制御装置を適用することができる数値制御装置100の
構成を示すブロック図である。プロセッサ101は制御
装置100を全体的に制御するプロセッサであり、バス
121を介して、ROM102に格納されたシステムプ
ログラムを読み出し、このシステムプログラムに従っ
て、制御装置100を全体的に制御する。RAM103
には一時的な計算データや表示データ及びCRT/MD
Iユニット170を介してオペレータが入力した各種デ
ータ等が格納される。CMOSメモリ14は図示しない
バッテリでバックアップされ、制御装置100の電源が
オフされても記憶状態が保持される不揮発性メモリとし
て構成され、インターフェイス15を介して読み込まれ
た加工プログラムやCRT/MDIユニット170を介
して入力された加工プログラム等が記憶されるようにな
っている。又、ROM102には、加工プログラムの作
成及び編集のために必要とされる編集モードの処理や自
動運転のための再生モードの処理を実施するための各種
のシステムプログラムがあらかじめ書き込まれている。
【0027】インターフェイス105は制御装置100
に接続可能な外部機器のためのインターフェイスであ
り、入出力手段や外部記憶装置等の外部機器172が接
続される。入出力手段や外部記憶装置等からは加工プロ
グラム等が読み込まれ、又、制御装置100内で編集さ
れた加工プログラムを入出力手段や外部記憶装置に出力
することができる。
【0028】PMC(プログラマブル・マシン・コント
ローラ)106は、制御装置100内に内蔵されたシー
ケンスプログラムで加工機械側の補助装置、例えば、工
具交換用のロボットハンドといったアクチュエータを制
御する。例えば、加工プログラムで指令されたM機能,
S機能,及びT機能に従って、これらシーケンスプログ
ラムによって補助装置側で必要な信号に変換し、I/O
ユニット107から補助装置側に出力される。この出力
信号により各種アクチュエータ等の補助装置が作動す
る。又、工作機械本体や補助装置側のリミットスイッチ
及び工作機械本体に配備された操作盤の各種スイッチ等
の信号を受け、必要な処理の後プロセッサ11に渡す。
【0029】工作機械各軸の現在位置、アラーム、パラ
メータ、及び画像データ等の画像信号はCRT/MDI
ユニット170に送られ、そのディスプレイに表示され
る。CRT/MDIユニット170はディスプレイやキ
ーボード等に備えた指導データ入力装置であり、インタ
ーフェイス108はCRT/MDIユニット170のキ
ーボードからデータを受けてプロセッサ101に渡す。
インターフェイス109は手動パルス発生器171に接
続され、手動パルス発生器171からのパルスを受け
る。手動パルス発生器171は工作機械本体の操作盤に
実装され、手動操作に基づく分配パルスによる各軸制御
で工作機械の可動部を精密に位置決めするために使用さ
れる。
【0030】軸制御回路130〜132はプロセッサ1
01からの各軸の移動指令を受けて、各軸の指令をサー
ボアンプ140〜142に出力する。サーボアンプ14
0〜142はこの指令を受けて、工作機械各軸のサーボ
モータ150〜152を駆動する。この場合、サーボモ
ータ150,151,152の各々はテーブル移動用の
直線移動軸X,Y,Zの駆動に用いられる。各軸のサー
ボモータ150〜152には位置検出用のパルスコーダ
が内蔵されており、このパルスコーダからの位置信号が
パルス列としてフィードバックされる。場合によって
は、位置検出器としてリニアスケールを用いることがで
きる。又、このパルス列をF/V(周波数/電圧)変換
することにより、速度信号を生成することができる。図
1では、これらの位置信号のフィードバック及び速度フ
ィードバックの説明は省略している。
【0031】スピンドル制御回路160は工作機械への
主軸回転指令を受け、スピンドルアンプ161にスピン
ドル速度指令を出力する。スピンドルアンプ161はこ
のスピンドル速度指令を受けて、工作機械に主軸モータ
162を指令された切削回転速度で回転させる。主軸モ
ータ162には歯車あるいはベルト等でポジションコー
ダ163が接続され、該ポジションコーダ163が主軸
の回転に同期して帰還パルスを出力し、その帰還パルス
はインターフェイス120を経由してプロセッサ101
によって読み取られる。
【0032】図4は本発明の複数の加工プログラムの制
御装置の一構成例を説明するための概略ブロック図であ
る。図4に示す構成は、前記図1に示した構成におい
て、中断処理,選択処理,及び再開処理を実行するため
に、中断手段10を中断処理手段11,加工状態記憶手
段12,及びタイマ13を備えた構成とするものであ
る。なお、中断手段10、加工プログラム選択手段2
0,加工プログラム再開手段20,及び判定手段40の
各構成及びその関係は、図1と同様であるため、重複し
て説明することは省略し、図1の説明を援用するものと
する。
【0033】図4において、破線で囲まれて示す中断手
段10において、中断処理手段11は判定手段40から
の加工続行制約条件に基づいて行った中断判定を受け、
加工プログラム実行手段2及び加工プログラム格納部3
に加工プログラムの実行を中断する処理を行わせるとと
もに、タイマ13の計時を停止する。このタイマ13
は、実行中の加工プログラムの加工時間を積算して、該
加工プログラムで加工されるワークの加工積算時間を求
める計時手段であり、この加工積算時間を加工プログラ
ムの選択判定基準として、再開する加工プログラムの選
択に用いるものである。
【0034】したがって、このタイマ13は加工プログ
ラム毎に、該加工プログラムが実行開始と同期して計時
を開始し、加工プログラムの中断で計時を停止すること
によって実行時間を積算する。
【0035】又、中断手段10は加工状態記憶手段12
を備え、加工プログラムを中断した時点の加工状態を記
憶する。記憶内容としては、中断時の加工プログラムの
メインプログラム番号、該メインプログラムの中断時点
のブロック番号、及び加工積算時間がある。
【0036】メインプログラム番号、及びブロック番号
は、加工プログラムを再開する際に、再開する加工行程
を特定するためであり、加工積算時間は、前記したよう
に、選択判定基準として用いるためである。
【0037】したがって、加工状態記憶手段12に記憶
された加工積算時間は、加工プログラムの選択におい
て、加工プログラム選択手段20に読み込まれる。又、
メインプログラム番号及びブロック番号は、加工プログ
ラムの再開時に加工プログラム再開手段30を介して加
工プログラム実行手段2に読み込まれる。なお、メイン
プログラム番号及びブロック番号は、加工状態記憶手段
12から加工プログラム実行手段2に読み込ませて、選
択した加工プログラムの中断時点からの加工を再開させ
ることもできる。
【0038】以下、図5,6のフローチャート及びタイ
ムチャートを用いて説明する。
【0039】加工プログラム実行手段2は、加工を施す
ワークの加工内容に応じた加工プログラムを加工プログ
ラム格納部3から読み出して加工を開始する(ステップ
S11)。
【0040】タイマ13は加工開始と同時に加工時間の
計時を開始し、ワーク毎の加工時間を積算する(ステッ
プS12)。
【0041】加工プログラム実行手段2による加工を実
行中、判定手段は加工続行制約条件を入力して、常に加
工を続行することができるか否かを監視する。この加工
続行制約条件としては、例えば加工中のワークの温度を
用いることができ、このワークの温度をあらかじめ定め
た設定温度と比較し、設定温度を超えた場合には加工続
行が不可能と判定し、設定温度以下の場合には加工続行
が可能と判定する。
【0042】図6は加工プログラムA,B,Cについ
て、実行状態,中断状態,中断時のメインプログラム番
号,ブロック番号,加工積算時間,及び再開する加工プ
ログラムを選択するための判定状態を、それぞれa−1
〜a−6,b−1〜b−6,c−1〜c−6に示してい
る。なお、中断時のメインプログラム番号,ブロック番
号,加工積算時間は加工状態記憶手段12に記憶する記
憶内容である。
【0043】判定手段40は、各ワークから温度を入力
し(ステップS13)、加工中のワークの温度とあらか
じめ定めた設定温度とを比較して、加工を続行するか否
かの判定を行う。なお、設定温度はワーク毎に定めるこ
とができ、又、加工行程毎に定めることもできる(ステ
ップS14)。
【0044】中断手段10は、判定手段40において加
工続行制約条件により実行中の加工プログラムの続行が
不可能と判定した場合には、その判定を受けて加工プロ
グラム実行手段2及び加工プログラム格納部3に対して
加工を中断する処理を行う。これによって、図6の(a
−1),(b−1),(c−1),及び(a−2),
(b−2),(c−2)に示すように、実行中の加工プ
ログラムA,B,Cは中断される(ステップS15)。
【0045】加工状態記憶手段12は、中断した加工プ
ログラムのメインプログラム番号及び中断時点のブロッ
ク番号を加工プログラム実行手段2から読み込んで記憶
し、又、タイマ13の計時を停止するとともに該計時し
た加工時間を読み込んで既に記憶してある加工積算時間
に加算する。例えば、図6(a)に示す加工プログラム
Aでは、中断時において加工プログラムのメインプログ
ラム番号Pa3のブロック番号Ba2まで加工が終了し
ているとすると、このメインプログラム番号Pa3及び
ブロック番号Ba2を記憶するとともに、タイマの計時
時間Ta1を加工積算時間Ta1として記憶する。な
お、ここで加工プログラムAの開始時において、加工積
算時間は0とする。
【0046】中断手段10は実行中の加工プログラムを
中断するとともに、加工プログラム選択手段20に対し
て、中断中あるいは実行の加工プログラムの中から再開
あるいは開始する加工プログラムの選択を行わせる。加
工プログラム選択手段20は、複数の加工プログラムの
中から再開あるいは開始する加工プログラムを選択す
る。
【0047】この選択は、各ワークの温度や加工積算時
間等の選択判定基準に基づいて行うことができ、図6は
加工積算時間の短いものを選択する場合を示している。
図6の(a−6),(b−6),(c−6)はこの選
択の判定状態を示しており、各ワーク(及び対応する加
工プログラム)の加工積算時間を選択判定基準として用
いて、再開する加工プログラムの選択を行う。図中の矢
印は、この選択によって選択される加工プログラムを示
している。例えば、図6の(a−6)の最初の中断にお
いて、中断中あるいは未開始の加工プログラムは加工プ
ログラムB,Cであり、両加工プログラムB,Cの加工
積算時間0,Tc1を比較して、加工積算時間の短い加
工プログラムBを選択する。なお、ここで加工プログラ
ムAの開始時において加工プログラムBの加工積算時間
は0とし、加工プログラムCの加工積算時間はTc1と
する。又、図6の(a−6)の二回目の中断において、
中断中あるいは未開始の加工プログラムは加工プログラ
ムB,Cであり、両加工プログラムB,Cの加工積算時
間Tb1,Tc1+Tc2を比較して、加工積算時間の
短い加工プログラムBを選択する(ステップS17,1
8)。
【0048】加工プログラム再開手段30は、加工プロ
グラム選択手段20が選択した加工プログラムを加工プ
ログラム格納部3から読み出すとともに、加工状態記憶
手段12に記憶してあるメインプログラム番号,及びブ
ロック番号に基づいて、選択した加工プログラムの中断
時点からの加工を加工プログラム実行手段2に実行さ
せ、加工の再開処理を行わせる(ステップS19,2
0)。
【0049】なお、前記ステップS14おいて、実行中
の加工プログラムの加工が終了している場合には、ステ
ップS17に移行して中断中の加工プログラムから再開
させる加工プログラムを選択する。又、前記ステップS
17において、全ワークの加工が終了している場合に
は、全加工を終了させる終了処理を行う(ステップS2
1)。
【0050】上記構成例において、加工を続行するか否
かを判定する加工続行制約条件として、ワークの温度の
他に、ワークの加工部分の厚み等を用いることができ
る。
【0051】又、加工を再開する加工プログラムの選択
を行う選択判定基準として、ワークの温度と加工積算時
間の組み合わせを用いることもできる。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の複数の加
工プログラムの制御装置によれば、複数の加工プログラ
ムの中断処理及び再開処理を自動で行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の複数の加工プログラムの制御装置の構
成を説明するための概略ブロック図である。
【図2】本発明の複数の加工プログラムの制御装置の動
作を説明するためのフローチャートである。
【図3】本発明の複数の加工プログラムの制御装置の動
作を説明するためのタイムチャートである。
【図4】本発明の複数の加工プログラムの制御装置の一
構成例を説明するための概略ブロック図である。
【図5】本発明の複数の加工プログラムの制御装置の一
構成例を説明するためのフローチャートである。
【図6】本発明の複数の加工プログラムの制御装置の一
構成例を説明するためのタイムチャートである。
【図7】本発明の複数の加工プログラムの制御装置を適
用することができる数値制御装置の構成を示すブロック
図である。
【符号の説明】
1 ワーク 2 加工プログラム実行手段 3 加工プログラム格納部 10 中断手段 11 中断処理手段 12 加工状態記憶手段 13 タイマ 20 加工プログラム選択手段 30 加工プログラム再開手段 40 判定手段

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の加工プログラムの内で、実行中の
    加工プログラムの実行を一時的に中断し、中断時におけ
    る加工プログラムの中断状態を記憶する中断手段と、中
    断中の加工プログラムの中から再開する加工プログラム
    を選択する加工プログラム選択手段と、前記加工プログ
    ラム選択手段で選択した加工プログラムを、中断状態に
    基づいて再開する加工プログラム再開手段とを備える複
    数の加工プログラムの制御装置。
  2. 【請求項2】 前記中断手段は、実行中の加工プログラ
    ムによって加工される加工対象にかかる加工続行制約条
    件に基づいて中断の可否を判定する請求項1記載の複数
    の加工プログラムの制御装置。
  3. 【請求項3】 前記加工続行制約条件は加工中の加工対
    象の温度である請求項2記載の複数の加工プログラムの
    制御装置。
  4. 【請求項4】 前記中断手段が記憶する中断状態は、加
    工プログラムのメインプログラム番号、ブロック番号、
    及び加工積算時間である請求項1,2,又は3記載の複
    数の加工プログラムの制御装置。
  5. 【請求項5】 前記加工プログラム選択手段による選択
    は、各加工対象にかかわる選択判定基準に基づいて行う
    請求項1記載の複数の加工プログラムの制御装置。
  6. 【請求項6】 前記選択判定基準は、中断中の加工対象
    の温度及び加工積算時間の少なくとも何れか一つを含む
    請求項5記載の複数の加工プログラムの制御装置。
  7. 【請求項7】 前記加工プログラム再開手段は、加工プ
    ログラム選択手段で選択された加工プログラムの中断手
    段により記憶されるメインプログラム番号及びブロック
    番号に基づいて加工プログラムを再開する請求項1記載
    の複数の加工プログラムの制御装置。
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