JPH0628230B2 - X線露光用マスクおよびその製造方法 - Google Patents
X線露光用マスクおよびその製造方法Info
- Publication number
- JPH0628230B2 JPH0628230B2 JP6625487A JP6625487A JPH0628230B2 JP H0628230 B2 JPH0628230 B2 JP H0628230B2 JP 6625487 A JP6625487 A JP 6625487A JP 6625487 A JP6625487 A JP 6625487A JP H0628230 B2 JPH0628230 B2 JP H0628230B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- gas
- film
- alloy
- ray
- internal stress
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
- Preparing Plates And Mask In Photomechanical Process (AREA)
- Physical Vapour Deposition (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、半導体装置の製造時に使用されるX線露光
用のマスクおよびその製造方に関するものである。
用のマスクおよびその製造方に関するものである。
従来から、この種のX線露光用マスクのX線吸収体パタ
ーン材料としては、一般にAu(金)が用いられてきた。
ーン材料としては、一般にAu(金)が用いられてきた。
このAu材料は、軟X線に対して吸収係数が大きく、かつ
他の金属材料に比較して柔らかい材料であるため、マス
ク基板上にパターン膜を形成した場合,吸収体パターン
の位置歪みの原因となるところの,基板に与える応力を
小さくし得ると云う特長がある。
他の金属材料に比較して柔らかい材料であるため、マス
ク基板上にパターン膜を形成した場合,吸収体パターン
の位置歪みの原因となるところの,基板に与える応力を
小さくし得ると云う特長がある。
しかし、この反面,Au材料は、化学的に安定であること
から、同Au材料によつてX線吸収体パターン膜を形成す
る際に、現在,半導体装置製造時の微細加工プロセスで
多用されている反応性イオンエッチング法(RIE)を適用
することができず、加工性の点で問題を有しており、こ
のために、近年に至つては、このAu材料と同程度のX線
吸収係数をもつW(タングステン)を、吸収体パターン
膜の材料として用いるようにしたX線露光用マスクの開
発がなされてきている。
から、同Au材料によつてX線吸収体パターン膜を形成す
る際に、現在,半導体装置製造時の微細加工プロセスで
多用されている反応性イオンエッチング法(RIE)を適用
することができず、加工性の点で問題を有しており、こ
のために、近年に至つては、このAu材料と同程度のX線
吸収係数をもつW(タングステン)を、吸収体パターン
膜の材料として用いるようにしたX線露光用マスクの開
発がなされてきている。
しかして、このW材料に関しては、これを通常のRIE法
によるCF4などの反応性ガスによつてエッチングし得る
ために、吸収体パターン膜に要求されるところの,パタ
ーンエッジが垂直でかつパターン幅が1μm程度の吸収
膜を比較的容易に形成できるのであるが、こゝでも、一
方,このWパターン膜は、マスク基板となるSiN,SiO2,B
Nなどの無機系材料に対する接着性が悪く、X線吸収体
パターン膜形成後のマスク洗浄などにおいて、形成され
た吸収体パターン膜が剥離されてしまう場合があると云
う問題点がある。
によるCF4などの反応性ガスによつてエッチングし得る
ために、吸収体パターン膜に要求されるところの,パタ
ーンエッジが垂直でかつパターン幅が1μm程度の吸収
膜を比較的容易に形成できるのであるが、こゝでも、一
方,このWパターン膜は、マスク基板となるSiN,SiO2,B
Nなどの無機系材料に対する接着性が悪く、X線吸収体
パターン膜形成後のマスク洗浄などにおいて、形成され
た吸収体パターン膜が剥離されてしまう場合があると云
う問題点がある。
そこで、本発明者らは、この問題点を解決するため、先
に特願昭61-195991号として、W(タングステン)にTi
(チタン)を加えた合金,つまりTi-W合金を吸収体パタ
ーン材料とするX線露光用マスクを開発した。
に特願昭61-195991号として、W(タングステン)にTi
(チタン)を加えた合金,つまりTi-W合金を吸収体パタ
ーン材料とするX線露光用マスクを開発した。
すなわち,このX線吸収体パターン材料として用いるTi
-W合金は、Tiの含有量が0.5〜10wt%のとき、X線露光
において利用されるPdLαとかMoLαなどの軟X線に対し
て吸収係数が大きく、前記したRIE法による微細加工が
可能であつて、しかもマスク基板としてのSinとかSiO2
などの無機系材料に対する接着性も良好になるもので、
このことからX線吸収体パターン膜として、0.5〜10wt
%のTiを含有するTi-W合金を用いるようにしているので
ある。
-W合金は、Tiの含有量が0.5〜10wt%のとき、X線露光
において利用されるPdLαとかMoLαなどの軟X線に対し
て吸収係数が大きく、前記したRIE法による微細加工が
可能であつて、しかもマスク基板としてのSinとかSiO2
などの無機系材料に対する接着性も良好になるもので、
このことからX線吸収体パターン膜として、0.5〜10wt
%のTiを含有するTi-W合金を用いるようにしているので
ある。
しかして、前記提案に係るTi-W合金を用いたX線吸収体
パターン材料においては、マスクパターンの位置歪みを
可及的に小さくするために、その内部応力を可能な限り
小さな値になるようにして、これをマスク基板上に膜形
成させる必要があり、このためにこゝでのTi-W合金によ
る成膜には、一般にAr(アルゴン)ガスを用いたスパッ
タ成膜法が適用され、かつその応力制御法として、内部
応力のArガス圧力依存性を利用する手段が採用されてい
る。
パターン材料においては、マスクパターンの位置歪みを
可及的に小さくするために、その内部応力を可能な限り
小さな値になるようにして、これをマスク基板上に膜形
成させる必要があり、このためにこゝでのTi-W合金によ
る成膜には、一般にAr(アルゴン)ガスを用いたスパッ
タ成膜法が適用され、かつその応力制御法として、内部
応力のArガス圧力依存性を利用する手段が採用されてい
る。
こゝで第2図には、前記Ti-W合金をArガスによる反応性
ガスを用いてDC放電スパッタ成膜法により成膜させたと
きの,Arガス圧力とTi-W合金膜の内部に生ずる応力(内
部応力)との関係を示してある。
ガスを用いてDC放電スパッタ成膜法により成膜させたと
きの,Arガス圧力とTi-W合金膜の内部に生ずる応力(内
部応力)との関係を示してある。
すなわち,この第2図から明らかな通り、Arガス圧力が
低圧(10mtorr)状態から増加するのに伴い、Ti-W合金
膜の内部に生ずる応力は、圧縮力から引張り力に急激に
変化し、かつ30mtorr以上のArガス圧力では、その圧力
と共に内部応力が小さくなつて、50mtorr以上でほゞ一
定した小さな値となることを示しており、このArガス圧
力と内部応力との関係から、内部応力の小さいTi-W合金
膜を得るためには、おゝよそ、14mtorrまたは50mtorr以
上のArガス圧力で成膜すれば良いことが判る。
低圧(10mtorr)状態から増加するのに伴い、Ti-W合金
膜の内部に生ずる応力は、圧縮力から引張り力に急激に
変化し、かつ30mtorr以上のArガス圧力では、その圧力
と共に内部応力が小さくなつて、50mtorr以上でほゞ一
定した小さな値となることを示しており、このArガス圧
力と内部応力との関係から、内部応力の小さいTi-W合金
膜を得るためには、おゝよそ、14mtorrまたは50mtorr以
上のArガス圧力で成膜すれば良いことが判る。
しかし一方,このようにして成膜されたTi-W合金膜の密
度を測定した結果によれば、Arガス圧力が14mtorrでは1
8.9g/cm3,同50mtorr以上では13.0g/cm3以下となつて、
50mtorr以上の成膜の場合には、密度が小さくて吸収体
膜として十分に作用しないことが判明しており、このた
めに低い内部応力でのTi-W合金膜の成膜には、Arガス圧
力の増加に従つて内部応力が圧縮力から引張り力に急激
に変化する圧力範囲,つまり、内部応力ゼロを横切るAr
ガス圧力(おゝよそ14mtorr)で行なうようにしている
のである。
度を測定した結果によれば、Arガス圧力が14mtorrでは1
8.9g/cm3,同50mtorr以上では13.0g/cm3以下となつて、
50mtorr以上の成膜の場合には、密度が小さくて吸収体
膜として十分に作用しないことが判明しており、このた
めに低い内部応力でのTi-W合金膜の成膜には、Arガス圧
力の増加に従つて内部応力が圧縮力から引張り力に急激
に変化する圧力範囲,つまり、内部応力ゼロを横切るAr
ガス圧力(おゝよそ14mtorr)で行なうようにしている
のである。
このように、先に提案したTi-W合金膜によるX線吸収体
パターン膜の成膜においては、Arガスを用いたスパッタ
成膜法により、Arガス圧力の増加に従つて、内部応力が
圧縮力から引張り力に急激に変化する圧力範囲での,内
部応力ゼロを横切るArガス圧力で行なうようにしている
ために、成膜中でのガス圧力の変動が、成膜後における
吸収体膜の内部応力に強く影響して、低内部応力による
X線吸収体パターン膜を再現性良く得られないと云う不
都合があつた。
パターン膜の成膜においては、Arガスを用いたスパッタ
成膜法により、Arガス圧力の増加に従つて、内部応力が
圧縮力から引張り力に急激に変化する圧力範囲での,内
部応力ゼロを横切るArガス圧力で行なうようにしている
ために、成膜中でのガス圧力の変動が、成膜後における
吸収体膜の内部応力に強く影響して、低内部応力による
X線吸収体パターン膜を再現性良く得られないと云う不
都合があつた。
この発明は、従来のこのような問題点を解消するために
なされたものであつて、その目的とするところは、Ti-W
合金膜による低内部応力のX線吸収体パターン膜を有す
るX線露光用マスクおよびその製造方法を提供すること
である。
なされたものであつて、その目的とするところは、Ti-W
合金膜による低内部応力のX線吸収体パターン膜を有す
るX線露光用マスクおよびその製造方法を提供すること
である。
前記目的を達成するために、この発明に係るX線露光用
マスクは、マスク基板上にN2(窒素)ガスの混入した
Ti(チタン)-W(タングステン)合金からなるX線吸収
体パターン膜を形成したものである。
マスクは、マスク基板上にN2(窒素)ガスの混入した
Ti(チタン)-W(タングステン)合金からなるX線吸収
体パターン膜を形成したものである。
また、その製造方法は、Ti(チタン)を含有するTi(チ
タン)-W(タングステン)合金を用いたX線吸収体パタ
ーン膜材料を、Ar(アルゴン)ガスにN2(窒素)ガス
を加えた反応性ガスでスパッタリングして成膜させるよ
うにしたものである。
タン)-W(タングステン)合金を用いたX線吸収体パタ
ーン膜材料を、Ar(アルゴン)ガスにN2(窒素)ガス
を加えた反応性ガスでスパッタリングして成膜させるよ
うにしたものである。
すなわち,この発明のマスクにおいては、X線吸収体パ
ターン膜にN2ガスが混入しているので、内部応力が小
さくなり、かつX線吸収が良好である。
ターン膜にN2ガスが混入しているので、内部応力が小
さくなり、かつX線吸収が良好である。
また、この発明方法においては、スパッタ成膜法によつ
て、マスク基板上にTi-W合金膜を形成する際,Arガスに
N2ガスを加えた反応性ガスを用いることにより、Ti-W
合金膜内にN2を混入させるようにしたので、吸収係数
が良好で、かつ低内部応力のTi-W合金膜によるX線吸収
体パターン膜を再現性良く形成し得るのである。
て、マスク基板上にTi-W合金膜を形成する際,Arガスに
N2ガスを加えた反応性ガスを用いることにより、Ti-W
合金膜内にN2を混入させるようにしたので、吸収係数
が良好で、かつ低内部応力のTi-W合金膜によるX線吸収
体パターン膜を再現性良く形成し得るのである。
以下、この発明に係るX線露光用マスク吸収体パターン
膜の形成方法の一実施例につき、第1図(a)および(b)を
参照して詳細に説明する。
膜の形成方法の一実施例につき、第1図(a)および(b)を
参照して詳細に説明する。
第1図(a)はターゲットとしてTi-W合金を用い、かつAr
ガスにN2ガスを20%程度加えた反応性ガスを用い、DC
1kwの放電によつてスパッタ成膜した場合での,Ti-W合
金膜の内部応力とガス圧力との関係を示したものであ
り、また、同図(b)はこれと同様に、ターゲットとしてT
i-W合金を用い、かつArガスにN2ガスを30%程度加えた
反応性ガスを用い、DC 1kwの放電によつてスパッタ成膜
した場合での,Ti-W合金膜の内部応力とガス圧力との関
係を示したものである。
ガスにN2ガスを20%程度加えた反応性ガスを用い、DC
1kwの放電によつてスパッタ成膜した場合での,Ti-W合
金膜の内部応力とガス圧力との関係を示したものであ
り、また、同図(b)はこれと同様に、ターゲットとしてT
i-W合金を用い、かつArガスにN2ガスを30%程度加えた
反応性ガスを用い、DC 1kwの放電によつてスパッタ成膜
した場合での,Ti-W合金膜の内部応力とガス圧力との関
係を示したものである。
すなわち,この第1図(a)に示されているところの,Ar
ガスにN2ガスをおゝよそ20%程度加えた反応性ガスを
用いる場合にあつては、Ti-W合金膜の内部応力とガス圧
力との関係が、前記した従来での,Arガスのみによる反
応性ガスを用いたスパッタ成膜法の場合とほゞ同様な傾
向を示していて、低圧(10mtorr)状態から圧力が増加
するのに伴つて、Ti-W合金膜の内部に生ずる応力は、圧
縮力から引張り力に急激に変化し、その後における30mt
orr以上のArガス圧力での内部応力を小さくし得るので
あるが、しかしこの場合,引張り力が最大になるときの
内部応力の大きさは、Arガスのみによるスパッタ成膜法
に比較して約1/3程度まで小さくなつており、これによ
つて、Ti-W合金膜内へのN2ガスの混入が、その内部応
力を小さくするのに役立つていることが判る。
ガスにN2ガスをおゝよそ20%程度加えた反応性ガスを
用いる場合にあつては、Ti-W合金膜の内部応力とガス圧
力との関係が、前記した従来での,Arガスのみによる反
応性ガスを用いたスパッタ成膜法の場合とほゞ同様な傾
向を示していて、低圧(10mtorr)状態から圧力が増加
するのに伴つて、Ti-W合金膜の内部に生ずる応力は、圧
縮力から引張り力に急激に変化し、その後における30mt
orr以上のArガス圧力での内部応力を小さくし得るので
あるが、しかしこの場合,引張り力が最大になるときの
内部応力の大きさは、Arガスのみによるスパッタ成膜法
に比較して約1/3程度まで小さくなつており、これによ
つて、Ti-W合金膜内へのN2ガスの混入が、その内部応
力を小さくするのに役立つていることが判る。
また、同図(b)の場合は、前例よりもArガスへのN2ガス
の混入量を30%程度に増加させたものであつて、この場
合には、ガス圧力の増加と共に、10mtorrから15mtorrま
での間は、その内部応力が圧縮力から引張り力に急激に
変化するが、しかし、ガス圧力が15mtorr以上になる
と、その変化の割合が非常に小さくなるもので、20mtor
rないし30mtorrのガス圧力で成膜したTi-W合金膜の内部
応力は、0.5〜2.0×108N/m2と非常に小さくなり、この
値は、X線露光用マスクの吸収体パターン膜として十分
に満足できるものであり、そしてまた、このときのTi-W
合金膜の密度については、17〜18.5g/cm2であつて、そ
の吸収係数も十分に大きくとり得るのである。
の混入量を30%程度に増加させたものであつて、この場
合には、ガス圧力の増加と共に、10mtorrから15mtorrま
での間は、その内部応力が圧縮力から引張り力に急激に
変化するが、しかし、ガス圧力が15mtorr以上になる
と、その変化の割合が非常に小さくなるもので、20mtor
rないし30mtorrのガス圧力で成膜したTi-W合金膜の内部
応力は、0.5〜2.0×108N/m2と非常に小さくなり、この
値は、X線露光用マスクの吸収体パターン膜として十分
に満足できるものであり、そしてまた、このときのTi-W
合金膜の密度については、17〜18.5g/cm2であつて、そ
の吸収係数も十分に大きくとり得るのである。
さらに、ArガスへのN2ガスの混入量を30%程度とし、
かつガス圧力を20mtorrないし30mtorr内の一点に設定
し、10回ほど成膜を繰り返して、それぞれの場合でのTi
-W合金膜の内部応力を測定した結果,同内部応力の変動
は、平均的に5%以下であつて、その内部応力の再現性も
良いことを確認できた。
かつガス圧力を20mtorrないし30mtorr内の一点に設定
し、10回ほど成膜を繰り返して、それぞれの場合でのTi
-W合金膜の内部応力を測定した結果,同内部応力の変動
は、平均的に5%以下であつて、その内部応力の再現性も
良いことを確認できた。
次に、ArガスへのN2ガスの混入量を30%,ガス圧力を3
0mtorrとしたスパッタ成膜法によつて、直径50mmφ,膜
厚4μmのBN(ボロンナイトライド)薄膜基板上に、膜
厚1μmのTi-W合金膜を成膜させ、かつこのようにして
得たTi-W合金膜をCF4ガスによるRIE法により、所望のパ
ターンにエッチング成形して所期のX線吸収体パターン
膜とし、光波干渉式座標測定器を用い、このX線吸収体
パターン膜におけるマスクパターンの位置精度を測定し
たところ、その位置ずれ量は、設計値に対してσx,y=
±0.08μm以下であつて、低歪みによるX線露光用マス
クを容易に得ることができた。
0mtorrとしたスパッタ成膜法によつて、直径50mmφ,膜
厚4μmのBN(ボロンナイトライド)薄膜基板上に、膜
厚1μmのTi-W合金膜を成膜させ、かつこのようにして
得たTi-W合金膜をCF4ガスによるRIE法により、所望のパ
ターンにエッチング成形して所期のX線吸収体パターン
膜とし、光波干渉式座標測定器を用い、このX線吸収体
パターン膜におけるマスクパターンの位置精度を測定し
たところ、その位置ずれ量は、設計値に対してσx,y=
±0.08μm以下であつて、低歪みによるX線露光用マス
クを容易に得ることができた。
なお、前記実施例においては、ArガスへのN2ガスの混
入量を30%としているが、このN2ガスの混入量を30%
〜50%の範囲に設定しても、同様の結果が得られる。
入量を30%としているが、このN2ガスの混入量を30%
〜50%の範囲に設定しても、同様の結果が得られる。
また、こゝではTi-W膜にN2を混入させるために、Arガ
ス内にN2ガスを混入させているが、このArガス内に混
入させるガスは、N2を混入できるものであれば、N2と
化合した任意のガスであつて良い。
ス内にN2ガスを混入させているが、このArガス内に混
入させるガスは、N2を混入できるものであれば、N2と
化合した任意のガスであつて良い。
さらに、この実施例では、DC放電によるスパッタ成膜法
によつてTi-W合金膜を成膜させているが、RF放電による
スパッタ成膜法を適用しても良く、また、この実施例の
場合には、Ti-W合金をターゲットに用いているが、成膜
後のTi-W合金膜内に同様な低応力を得られるものであれ
ば、ターゲット合金に対して予めN2を混入させたもの
でも、同様の結果が得られる。
によつてTi-W合金膜を成膜させているが、RF放電による
スパッタ成膜法を適用しても良く、また、この実施例の
場合には、Ti-W合金をターゲットに用いているが、成膜
後のTi-W合金膜内に同様な低応力を得られるものであれ
ば、ターゲット合金に対して予めN2を混入させたもの
でも、同様の結果が得られる。
以上詳述したように、この発明のX線露光用マスクによ
れば、X線吸収体パターン膜にN2ガスが混入している
ので、内部応力が小さくなり、かつX線吸収が良好であ
る。
れば、X線吸収体パターン膜にN2ガスが混入している
ので、内部応力が小さくなり、かつX線吸収が良好であ
る。
また、この発明の製造方法によれば、Ti-W合金によるX
線吸収体パターン膜の形成に際し、このTi-W合金膜をア
ルゴンガスに窒素ガスを加えた反応性ガスを用いるスパ
ッタ成膜法により成膜させるようにしたので、膜特性が
良好になる。特に、X線露光用マスクの吸収体パターン
膜の材料であるTi-W合金を、Arガスに30%〜50%程度の
N2ガスを加えた反応性ガスによスパッタ成膜法で成膜
させるようにすると、吸収係数が良好で、かつ低内部応
力のTi-W合金膜によるX線吸収体パターン膜を再現性良
く形成でき、これによつて、高精度のX線露光用マスク
を得られると云う特長がある。
線吸収体パターン膜の形成に際し、このTi-W合金膜をア
ルゴンガスに窒素ガスを加えた反応性ガスを用いるスパ
ッタ成膜法により成膜させるようにしたので、膜特性が
良好になる。特に、X線露光用マスクの吸収体パターン
膜の材料であるTi-W合金を、Arガスに30%〜50%程度の
N2ガスを加えた反応性ガスによスパッタ成膜法で成膜
させるようにすると、吸収係数が良好で、かつ低内部応
力のTi-W合金膜によるX線吸収体パターン膜を再現性良
く形成でき、これによつて、高精度のX線露光用マスク
を得られると云う特長がある。
第1図はこの発明に係るX線露光用マスク吸収体膜の形
成方法の各別の実施例による,ArガスにN2ガスを加え
た反応性ガスを用いてTi-W合金膜をスパッタ成膜したと
きの,ガス圧力とTi-W合金膜の内部応力との関係を示す
グラフであつて、同図(a)および(b)はArガスに加えるN
2ガスの割合が、それぞれに20%および30%の場合であ
り、また、第2図は同上方法での従来例の場合のArガス
を用いてTi-W合金膜をスパッタ成膜したときの,ガス圧
力とTi-W合金膜の内部応力との関係を示すグラフであ
る。
成方法の各別の実施例による,ArガスにN2ガスを加え
た反応性ガスを用いてTi-W合金膜をスパッタ成膜したと
きの,ガス圧力とTi-W合金膜の内部応力との関係を示す
グラフであつて、同図(a)および(b)はArガスに加えるN
2ガスの割合が、それぞれに20%および30%の場合であ
り、また、第2図は同上方法での従来例の場合のArガス
を用いてTi-W合金膜をスパッタ成膜したときの,ガス圧
力とTi-W合金膜の内部応力との関係を示すグラフであ
る。
Claims (3)
- 【請求項1】マスク基板と、 このマスク基板上に所望のパターンで形成されN2ガス
の混入したTi-W合金からなるX線吸収体膜と からなるX線露光用マスク。 - 【請求項2】マスク基板上にTi-W合金によるX線吸収体
パターン膜を形成して構成するX線露光用マスクの製造
方法において、 前記Ti-W合金によるX線吸収体パターン膜の形成に際
し、このTi-W合金膜をアルゴンガスに窒素ガスを加えた
反応性ガスを用いるスパッタ成膜法により成膜させるよ
うにし、これによって膜形成されるTi-W合金膜の内部に
窒素を混入させたことを特徴とするX線露光用マスクの
製造方法。 - 【請求項3】アルゴンガスへの窒素ガスの混入量が30
%〜50%の範囲内であることを特徴とする特許請求の
範囲第1項記載のX線露光用マスクの製造方法。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6625487A JPH0628230B2 (ja) | 1987-03-20 | 1987-03-20 | X線露光用マスクおよびその製造方法 |
US07/085,210 US4873162A (en) | 1986-08-20 | 1987-08-14 | X-ray mask and a manufacture method therefor |
DE19873727678 DE3727678A1 (de) | 1986-08-20 | 1987-08-19 | Roentgenmaske und verfahren zur herstellung einer roentgenmaske |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6625487A JPH0628230B2 (ja) | 1987-03-20 | 1987-03-20 | X線露光用マスクおよびその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63232425A JPS63232425A (ja) | 1988-09-28 |
JPH0628230B2 true JPH0628230B2 (ja) | 1994-04-13 |
Family
ID=13310541
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6625487A Expired - Fee Related JPH0628230B2 (ja) | 1986-08-20 | 1987-03-20 | X線露光用マスクおよびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0628230B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5196283A (en) * | 1989-03-09 | 1993-03-23 | Canon Kabushiki Kaisha | X-ray mask structure, and x-ray exposure process |
JPH05343299A (ja) * | 1992-06-08 | 1993-12-24 | Mitsubishi Electric Corp | X線マスク及びx線マスクの製造方法 |
US6066418A (en) * | 1996-07-10 | 2000-05-23 | Nec Corporation | X-ray mask and fabrication process therefor |
-
1987
- 1987-03-20 JP JP6625487A patent/JPH0628230B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS63232425A (ja) | 1988-09-28 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US6569773B1 (en) | Method for anisotropic plasma-chemical dry etching of silicon nitride layers using a gas mixture containing fluorine | |
JP3433721B2 (ja) | ドライエッチング方法及び微細加工方法 | |
JPS61272746A (ja) | フオトマスクブランクおよびフオトマスク | |
US5369053A (en) | Method for patterning aluminum metallizations | |
JP3511802B2 (ja) | 金属配線の形成方法 | |
JPH022109A (ja) | X線マスク | |
JPH0628230B2 (ja) | X線露光用マスクおよびその製造方法 | |
JPH0435743B2 (ja) | ||
JP2001274143A (ja) | ドライエッチング方法、微細加工方法及びドライエッチング用マスク | |
JPH0434144B2 (ja) | ||
US4792461A (en) | Method of forming a photomask material | |
JPH08153714A (ja) | エッチング方法及び半導体装置の製造方法 | |
JPH10198023A (ja) | X線露光マスク及びその製造方法 | |
JPH02123730A (ja) | 放射線露光用マスクおよびその製造方法 | |
JP2824584B2 (ja) | ドライエツチング方法 | |
JPS6043831A (ja) | 半導体装置製造用エツチング液 | |
JPS6210311B2 (ja) | ||
JPH061367B2 (ja) | フオトマスク | |
JPH08148334A (ja) | 磁気デバイス | |
JPS61111525A (ja) | 半導体素子の電極形成方法 | |
JPS60202441A (ja) | 半導体装置用パタ−ン形成マスク | |
JPH061366B2 (ja) | フオトマスク材料 | |
JPS5994826A (ja) | 半導体装置の製造方法 | |
JPS58209125A (ja) | 半導体装置の製造方法 | |
JP3097646B2 (ja) | 合金とその製造方法及びx線マスクとその製造方法及び半導体デバイスの製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |