JPH06282166A - 電子写真装置 - Google Patents

電子写真装置

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JPH06282166A
JPH06282166A JP7146093A JP7146093A JPH06282166A JP H06282166 A JPH06282166 A JP H06282166A JP 7146093 A JP7146093 A JP 7146093A JP 7146093 A JP7146093 A JP 7146093A JP H06282166 A JPH06282166 A JP H06282166A
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JP
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toner
humidity
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JP7146093A
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English (en)
Inventor
Takeshi Kato
健 加藤
Akira Sasaki
暁 佐々木
Hiroyuki Tadokoro
裕幸 田所
Isamu Terajima
勇 寺嶋
Akira Shimada
島田  昭
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】環境条件の変化、特に湿度の変化に伴うトナー
帯電量の変化によって画像濃度が変化するのを防止して
高品質のカラー画像を得る。 【構成】CPU1は、絶対湿度検出器5から得られる検
出信号によりトナー濃度制御目標値を補正し、トナー濃
度検出器12cから得られるトナー濃度検出信号に基づ
くトナー補給手段の制御特性を補正する。常湿時のトナ
ー濃度制御目標値を基準として、絶対湿度が高い場合に
はトナー濃度制御目標値を低くし、絶対湿度が低い場合
にはトナー濃度制御目標値を高くするように補正するこ
とにより、湿度変化による静電潜像へのトナー付着量の
変化を補正して湿度変化に伴う画像濃度の変化を防止
し、高画質のカラー画像が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電子写真装置に係り、特
に2成分現像剤を使用する現像装置を備えた電子写真装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真プロセスを利用するカラーレー
ザプリンタのようなカラー電子写真装置は、色分けされ
た印字データに応じて静電潜像が形成される感光体と、
キャリアとトナーを混合した2成分現像剤を収容する現
像容器と該現像剤を撹拌する現像剤撹拌手段と前記現像
容器にトナーを補給するトナー補給手段と前記現像剤中
のトナー濃度を検出するトナー濃度検出手段とを備えた
複数の現像装置と、該現像装置を現像すべき色に応じて
選択的に稼働させて前記静電潜像を現像する現像装置選
択手段と、これらを制御する制御装置とを備え、現像に
よって消費されたトナーはトナー補給手段から現像容器
に補給される。静電潜像に付着するトナーの量は、図8
に示すように、現像剤中のトナー濃度に比例する。
【0003】ここで、キャリアとトナーを混合した2成
分現像剤について説明する。2成分現像剤は混合撹拌に
よりトナーを摩擦帯電することによりキャリアと静電潜
像への付着を制御している。従って、所定の混合撹拌に
より所定量の摩擦帯電が得られない場合には良好な現像
特性が得られない。また、トナー濃度検出手段は、通
常、前記摩擦帯電により磁性キャリアに付着したトナー
の量(トナーの混合比)に応じて現像剤の透磁率が変化
するのを該現像剤に近接させたコイルのインダクタンス
の大きさで検出しているため、トナーに所定量の摩擦帯
電が生じていないと、磁性キャリアに付着するトナーの
量が変化するのでトナー濃度(混合比)を正確に検出す
ることができない。
【0004】環境条件の変化、特に湿度の変化により前
記混合撹拌によるトナーの摩擦帯電量が変化する。高湿
時は摩擦帯電量が減り、低湿時は摩擦帯電量が増加して
前記したような影響が現われる。
【0005】モノクロタイプのレーザプリンタは、環境
条件の影響を考慮し、静電潜像へのトナーの付着量が多
少変化しても画像濃度が変化しない領域、つまりトナー
付着量変化に対して画像濃度変化が飽和している領域に
動作点を設定している。そのため、環境条件の変化によ
り静電潜像へのトナーの付着量が多少変化しても画像濃
度はあまり変化しない。
【0006】しかしながら、カラーレーザプリンタは、
感光体表面に形成した複数の異色のトナー像を重合して
カラートナー像を形成し、該カラートナー像を記録用紙
に転写,定着してカラー画像印刷を行うものであるた
め、各色のトナー像の層の厚さが変化するとカラー画像
の色相が変化したり、OHPシートに印刷した場合の光
透過率が変化し画質低下となる。通常、前記カラー画像
の色相やOHPシートに印刷した場合の光透過率が良好
となる現像条件は、モノクロタイプのプリンタにおける
前記飽和領域ではなく、静電潜像へのトナーの付着量が
変化すると画像濃度が変化する不飽和領域にあるため
に、環境条件の変化により静電潜像へのトナーの付着量
が変化すると画像濃度が変化するといった問題がある。
【0007】画像濃度が環境条件によって変化すること
から、湿度や温度などの環境条件を検出してトナー濃度
を制御する制御装置が提案されている。これらの制御装
置は、例えば、特開昭57−116370号公報や特開昭56−10
1166号公報に開示されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来のこ
れらの制御装置は、特に湿度条件に関しては相対湿度に
応じた補正制御を行うものであり、十分な補正効果が得
られないという問題があった。すなわち、トナー濃度検
出手段は、図9に示すように、所定のトナー濃度の現像
剤の濃度検出において、高温/高相対湿度の環境ではト
ナー濃度検出信号電圧が大きくなる(トナー濃度が低下
した様相を呈する)が、高温/低相対湿度及び低温/高
相対湿度の環境では常温/常相対湿度と同様なトナー濃
度検出信号電圧(所定のトナー濃度の様相を呈する)を
出力する。高温/高相対湿度の環境では、帯電量が低下
して静電潜像に付着しやすいトナーが多いことから、こ
のような相対湿度環境ではトナー濃度検出信号に単純に
応動したトナー補給を抑制するトナー補給補正制御が必
要になる。これに対して、高相対湿度でも低温のとき及
び低相対湿度でも高温のときには、常温/常湿環境と同
様な状態にあるから、相対湿度検出信号による前記した
ような考え方のトナー補給補正制御を適用すると誤った
補正状態になる。従って、相対湿度検出信号を単純に参
照してトナー補給補正制御を行うと、環境条件によって
は誤った補正制御になり、画像濃度に悪影響を与える。
【0009】従って本発明の目的は、環境条件の変化、
特に湿度の変化に対して画像濃度が変化するのを防止
し、良好な品質のカラー画像を得ることができる電子写
真装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】発明者らは、カラー電子
写真装置における現像装置の特性を検証中に、該現像装
置の特性が雰囲気の絶対湿度の変化に似た特性で変化す
ることを発見した。
【0011】本発明は、静電潜像が形成される感光体
と、キャリアとトナーを混合した2成分現像剤を収容す
る現像容器と、該現像容器内の現像剤を前記感光体に作
用させて前記静電潜像を現像する手段と、前記現像剤中
のトナー濃度を検出するトナー濃度検出手段と、検出さ
れたトナー濃度に応じて前記現像容器にトナーを補給す
るトナー補給手段とを備えた現像装置とを備えた電子写
真装置において、装置内の絶対湿度を検出する絶対湿度
検出手段と、該絶対湿度検出手段により検出した装置内
の絶対湿度情報と前記トナー濃度検出手段により検出し
た現像剤中のトナー濃度情報により前記トナー補給手段
の稼働を制御する制御装置とを設けたことを特徴とす
る。
【0012】具体的には、装置内の絶対湿度に応じてト
ナー濃度制御目標値を補正するように構成し、常湿時の
トナー濃度制御目標値を基準として、絶対湿度が高い場
合にはトナー濃度制御目標値を低くするように補正し、
絶対湿度が低い場合にはトナー濃度制御目標値を高くす
るように補正することで、安定した画像濃度が得られる
現像特性を実現するものである。
【0013】また一般的に絶対湿度検出器が高価である
ため、装置内の相対湿度を検出する相対湿度検出器と温
度を検出する温度検出器を設け、これらから得られる検
出信号により装置内の絶対湿度を求めてトナー濃度制御
目標値を補正することを提案する。
【0014】更に、急激な湿度変化に対しては特性の変
化に時間遅れが現われる。従って、トナー濃度制御目標
値の補正はこの時間遅れを見込んだタイミングで行うよ
うな制御手段を提案する。
【0015】
【作用】装置内の絶対湿度に応じてトナー濃度制御を行
うことができるので、環境条件の変化にかかわらず一層
安定した濃度の画像を得ることができる。絶対湿度検出
器は高価であるが、相対湿度と温度情報により絶対湿度
を求めてトナー濃度制御目標値を補正すれば、装置を安
価に構成することができ、しかも、所定の遅れをもって
補正を行うことにより環境条件の変化が特性の変化に現
われるまでの時間遅れに整合させた補正制御を行うこと
ができ、動作が安定する。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。
【0017】図1は、本発明になるカラーレーザプリン
タの全体構成を示すブロック図である。該カラーレーザ
プリンタは、パーソナルコンピュータやワークステーシ
ョンあるいはワードプロセッサ等のホスト100からの
印字データを入出力インターフェイス7を介して受信し
て印字する。ホスト100からの印字データは、該プリ
ンタ側から発生する印字データ制御タイミング信号に同
期化してビデオ信号として送られてくる。
【0018】CPU1は該プリンタ全体の制御を司り、
ホスト100と交信しながら電子写真プロセス実行手段
を制御する。ROM2はCPU1が実行する制御処理用
プログラムを格納しており、RAM3はCPU1が前記
制御処理用プログラムに従って実行する演算処理に必要
な各種パラメータおよびワーク用メモリとして使用さ
れ、トナー濃度制御目標値を記憶する。入出力インター
フェイス7は、ホスト100から現像色毎に送られてく
るビデオ信号を印字データ同期制御部4へ入力する。印
字データ同期制御部4は、感光ドラム基準位置センサ1
9からの垂直基準位置信号20と水平位置センサ22か
らの水平基準位置信号23を参照し、ビデオ信号を有効
とするタイミング期間中に該ビデオ信号を露光制御部2
1へ出力する。該露光制御部21は入力されたビデオ信
号を光信号に変換し、露光ビーム11として出力する。
該露光ビーム11は安定して高速回転している回転多面
鏡(後述する)により偏向され、感光ドラム8の表面を
軸方向に走査露光して静電潜像を作成する。
【0019】次に、電子写真プロセスを実行して印字を
行う機構群を説明する。除電器9は、感光ドラム8の表
面の電荷を中和して該表面を除電する。帯電器10は、
除電された感光ドラム8の表面を一様に帯電する。感光
ドラム8の第1回目の回転時に、イエロー用の印字デー
タで制御された露光ビーム11を露光制御部21から発
生して静電潜像を形成し、該静電潜像に対しては機構制
御部6によりイエロー現像装置12が感光ドラム8の表
面に作用するように制御して該静電潜像を現像し、イエ
ロートナー像を形成する。次の第2回目の回転時には、
マゼンタ用の印字データで制御された露光ビーム11を
露光制御部21から発生して静電潜像を形成し、該静電
潜像に対しては機構制御部6によりマゼンタ現像装置1
3が感光ドラム8の表面に作用するように制御して該静
電潜像を現像し、マゼンタトナー像を形成する。
【0020】以下、第3回転目ではシアン用の印字デー
タに従って形成した静電潜像をシアン現像装置14で現
像してシアントナー像を形成し、第4回転目では黒用の
印字データに従って形成した静電潜像を黒現像装置15
で現像して黒トナー像を形成することにより、感光ドラ
ム8の表面に4色のトナー像を重ねたカラートナー像を
形成する。中間転写ドラム上に4色のトナー像を重ねて
転写することによりカラートナー像を完成する方式のカ
ラーレーザプリンタでは、各色のトナー像を形成する毎
に該トナー像を中間転写ドラムに転写するようにする。
【0021】次に、該カラートナー像の移動に同期化し
て記録用紙を媒体搬送路16に沿って搬送し、該記録用
紙が感光ドラム8の表面に接触状態にあるときに転写器
17により転写電荷を作用させてカラートナー像を該記
録用紙に転写する。その後、定着器(図示せず)により
該カラートナー像を該記録用紙に定着することによりカ
ラー画像印刷物が完成する。尚、カラートナー像を該記
録用紙に転写し終えた感光ドラム8上の残留トナーは清
掃器18により除去する。
【0022】この間、CPU1は絶対湿度検出手段5か
らの検出信号を参照し、各現像装置12〜15のトナー
濃度制御を実行する。
【0023】次に、前記イエロー現像装置12〜黒現像
装置15の構造を説明するが、これらの各現像装置は同
一構造であるため、1つの現像装置12を例にとって説
明する。
【0024】図2は該現像装置12の縦断側面図であ
る。フレーム26は両側の側板(図示せず)と接合して
箱状の現像容器26aを形成する。現像剤32の撹拌と
搬送の機能を備えたパドル方式の撹拌搬送ローラ27
は、矢印方向に回転駆動される。該撹拌搬送ローラ27
の回転により現像容器26a内の現像剤32は現像マグ
ネットローラ28の左側に搬送される。現像マグネット
ローラ28は矢印方向に回転駆動され、前記撹拌搬送ロ
ーラ27で搬送されてきた前記現像剤32を該現像マグ
ネットローラ28に吸着して搬送する。ドクターブレー
ド30は、現像マグネットローラ28に吸着して搬送さ
れる現像剤32の吸着量を一定の高さに規制する。
【0025】現像マグネットローラ28に吸着して搬送
される現像剤32は、該現像マグネットローラ28の下
部で磁束により穂立し、感光ドラム8の表面に接触して
該表面に形成されている静電潜像を現像する。搬送マグ
ネットローラ29は、現像面を通過した現像剤32を現
像マグネットローラ28から受け取って搬送し、スクレ
ーパ31は該搬送マグネットローラ29から該現像剤3
2を剥ぎ取って前記撹拌搬送ローラ27上に落下させ、
該現像剤32を循環させながら混合,撹拌,現像を行
う。
【0026】該現像装置12は、イエロー用の印字デー
タに従って形成された静電潜像の現像を終了した後は現
像剤32が感光ドラム8に作用するのを止めるために、
撹拌搬送ローラ27の回転を停止して現像マグネットロ
ーラ28への現像剤32の供給を停止した後に、一定時
間の間、該現像マグネットローラ28と搬送マグネット
ローラ29の回転駆動を継続することにより前記両マグ
ネット28,29上の現像剤32を回収して該現像剤3
2が感光ドラム8の表面に作用しなくなるようにする。
【0027】トナー濃度検出器12cは、撹拌搬送ロー
ラ27の回転により搬送される現像剤32のトナー濃度
に応じたトナー濃度検出信号を出力する。トナー濃度検
出器12cから出力されるトナー濃度検出信号は、撹拌
搬送ローラ27,現像マグネットローラ28および搬送
マグネットローラ29が回転駆動され、現像剤32が現
像装置12内を安定に循環しているときに有効とされ
る。
【0028】トナーカートリッジ33は内部に補給ロー
ラ34と補給トナー35を内蔵し、補給ローラ34を回
転駆動することにより補給トナー35を現像容器26a
内へ補給する。
【0029】図7は、装置内の絶対湿度の検出とトナー
補給及び現像剤を撹拌するための制御装置における主要
部のブロック図である。
【0030】まず、ホスト100とのインターフェイス
部について説明する。印字データ同期制御部4は、回転
多面鏡24によって繰返し偏向される露光ビーム11が
通過する水平基準位置に配置した水平位置センサ22に
より前記露光ビーム11の通過を検出したときに発生す
る水平基準位置信号23を基準として水平方向の印字領
域タイミングを決定する水平同期信号HSYNCを発生
し、該水平同期信号HSYNCを入出力インターフェイ
ス7を介してホスト100に伝達する。また、該印字デ
ータ同期制御部4は、安定に回転する感光ドラム8の基
準位置が感光ドラム基準位置センサ19を通過するとき
に発生する垂直基準位置信号20を基準とし、前記水平
基準位置信号23をクロックとして記録用紙の搬送方向
の長さに応じた時間幅の垂直同期信号VSYNCを発生
し、該垂直同期信号VSYNCを入出力インターフェイ
ス7を介してホスト100に伝達する。
【0031】ホスト100は、前記水平同期信号HSY
NC及び垂直同期信号VSYNCに同期してビデオ信号
VIDEOを発生し、該ビデオ信号VIDEOを入出力
インターフェイス7を介して露光制御部21に転送す
る。
【0032】絶対湿度検出手段5は相対湿度検出器5a
及び温度検出器5bとを備え、相対湿度検出器5aは装
置内の相対湿度に応じた相対湿度検出信号を出力し、温
度検出器5bは装置内の温度に応じた温度検出信号を出
力する。
【0033】図2に示した撹拌搬送ローラ27,現像マ
グネットローラ28,搬送マグネットローラ29及び補
給ローラ34は、現像モータ25によりクラッチを介し
て駆動するように構成される。現像モータ25は連続回
転状態にし、現像及び搬送マグネットローラクラッチ
(イエロー現像器用:12a,マゼンタ現像器用:13
a,シアン現像器用:14a,黒現像器用:15a),
撹拌搬送ローラクラッチ(イエロー現像器用:12b,
マゼンタ現像器用:13b,シアン現像器用:14b,
黒現像器用:15b),補給ローラクラッチ(イエロー現
像器用:12d,マゼンタ現像器用:13d,シアン現
像器用:14d,黒現像器用:15d)の制御信号PC
L(Y〜K),MCL(Y〜K),SCL(Y〜K)を
機構制御部6に与えることにより、各クラッチを選択的
に断続して1つの現像モータ25を駆動源として前記各
ローラを選択的に回転駆動する。
【0034】図4は、トナー濃度制御基準(トナー濃度
制御目標値)を装置内の絶対湿度に応じて補正するため
の制御に使用するテーブルである。絶対湿度に応動する
絶対湿度検出器は高価であるため、本実施例は、相対湿
度検出器と温度検出器を使用して装置内の相対湿度と温
度を検出し、該検出結果からテーブルを参照して絶対湿
度の変化による現像装置の特性変化を補正するための制
御データ(補正係数)を得る構成とした。該テーブル
は、温度と相対湿度とトナー濃度制御目標値補正データ
の関係を示している。トナー濃度制御目標値補正データ
は、常湿時を基準“1”としたときの比率で示してお
り、高トナー濃度制御目標値に補正するデータを“1.
2”,低トナー濃度制御目標値に補正するデータを
“0.8”としている。図9に示すようなトナー検出信
号電圧特性のトナー濃度検出器12cを使用し、該トナ
ー濃度検出信号電圧を比較基準電圧と比較してトナー補
給を制御する装置では、高トナー濃度制御目標値に補正
するデータは比較基準電圧を小さくし、低トナー濃度制
御目標値に補正するデータは比較基準電圧を大きくする
ように変化させる。本実施例は、トナー濃度制御目標を
絶対湿度に応じて3段階に変化させるように制御データ
を設定した。
【0035】図5は、CPU1が実行する印字制御処理
フローを示している。電源が投入されると、CPU1は
制御対象となるI/O及びホスト100とのインターフ
ェイス制御部に対して初期設定を行い、ホスト100か
らの印刷指令を受け付けるための処理101を実行す
る。更に、該CPU1は、プリンタ内部の異常の有無を
常に監視する処理102を実行し、異常を検出した場合
には処理103を経て検出された異常の内容に応じた異
常対策処理へ分岐する(プリント動作中の処理は省略し
ている)。
【0036】プリンタ内部に異常が無い場合、CPU1
はトナー濃度制御目標設定シーケンス処理104を実行
する。該処理104では、図6に示すように、相対湿度
検出器5aから相対湿度検出信号を入力する相対湿度検
出処理104aおよび温度検出器5bから温度検出信号
を入力する温度検出処理104bを実行し、該検出湿度
及び検出温度をもとに前記テーブルを参照して補正デー
タを取得して新しいトナー濃度制御目標値(1)を算出
する処理104cを実行する。そしてRAM3内に記憶
されてトナー濃度制御に使用中のトナー濃度制御目標値
(2)と新しく算出したトナー濃度制御目標値(1)の
比較処理104dを実行し、相違していればRAM3内
に記憶しているトナー濃度制御目標値(2)を更新する
ために処理104eに移って更新フラグをセットする。
【0037】処理104fでは更新フラグがセットされ
ているかどうかをチェックし、セットされていれば処理
104gでタイマを起動する。装置内の絶対湿度の変化
に対する現像特性の変化には、図7に示すように、時間
遅れΔtがある。前記タイマは、この遅れ時間△tを計
時してトナー濃度制御に使用するトナー濃度制御目標値
(2)の更新タイミングを現像特性変化の遅れに整合さ
せるためのものである。処理104hで遅れ時間経過を
検出すると処理104jに移ってトナー濃度制御目標値
(2)を新しいトナー濃度制御目標値(1)に更新し、
処理104kでタイマを停止及びクリアし、処理104
mで更新フラグをクリアする。
【0038】図5の印字制御処理フローにおいて、前記
処理104が終了すると印字要求監視処理105に移
り、ホスト100から印刷指令信号PRNTを受信する
と直ちに印字シーケンスに移行して感光ドラム8上に静
電潜像を作成するための準備処理106を行う。
【0039】該プリンタは、イエロー,マゼンタ,シア
ン,黒の順序でトナー像を形成してカラー画像を印字す
るように構成されており、従って、処理107ではイエ
ロー色の印字データの有無を確認する。該色の印字デー
タがあれば処理108においてイエロー色のデータ印字
シーケンスを起動する。
【0040】この印字シーケンスでは、感光ドラム基準
位置センサ19からの垂直基準位置信号20を参照して
感光ドラム8上に静電潜像を形成するタイミングに達し
たことを確認すると、印字データ同期制御部4に水平同
期信号HSYNCと垂直同期信号VSYNCを発生させ
てホスト100へ伝送し、ホスト100からビデオ信号
VIDEOを転送させる。そして転送されてくるビデオ
信号VIDEOで制御された露光ビーム11を露光制御
部21から発生して感光ドラム8を露光することにより
静電潜像を形成し、機構制御部6によりイエロー現像装
置12が感光ドラム8の表面に作用するように制御して
該静電潜像を現像する。
【0041】トナー濃度検出器12cから出力されるト
ナー濃度検出信号は、現像剤32が現像容器26a内を
循環しているときに有効であるため、印字シーケンスの
現像工程においてトナー補給制御処理109を行う。該
処理109では、CPU1はトナー濃度検出器12cか
ら得られるトナー濃度検出信号を前記RAM3内に記憶
しているトナー濃度制御目標値(2)の値と比較し、ト
ナー濃度検出信号が該トナー濃度制御目標値(2)より
も低い場合には前記補給ローラクラッチ制御信号SCL
(Y)を発生するように機構制御部6を制御し、補給ロ
ーラ34を回転させてトナー35を現像容器26a内へ
補給する。このようなトナー濃度制御処理は、各色のデ
ータ印字シーケンス実行中に相応する各現像装置に対し
て行う。処理110では垂直同期信号VSYNCの終了
を監視し、垂直同期信号VSYNCが終了すると処理111
に移ってイエロー色のデータ印字を終了する。
【0042】次いで、マゼンタ色のデータ印字処理,シ
アン色のデータ印字処理及び黒色のデータ印字処理を同
様に実行し、黒色のデータ印字終了処理121から前記
処理105に戻る。
【0043】なお、図4に示したテーブルの値や補正段
数は、現像装置の特性や必要とする制御精度に応じて設
定することにより、更に木目細かなトナー濃度制御が可
能となることはいうまでもない。
【0044】
【発明の効果】カラー電子写真装置における現像装置の
特性は環境の絶対湿度の変化に似た特性で変化するが、
本発明になる電子写真装置は、装置内の絶対湿度に応じ
てトナー濃度制御目標補正を行うようにしたので、環境
条件の変化、特に湿度の変化に対して画像濃度が一層安
定し、良好な品質のカラー画像を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明になるカラーレーザプリンタの全体構成
を示すブロック図である。
【図2】本発明になるカラーレーザプリンタにおける現
像剤中のトナー濃度に対する静電潜像へのトナー付着量
を示す特性図である。
【図3】本発明になるカラーレーザプリンタにおける湿
度変化に対する現像剤中のトナー帯電量の時間変化特性
図である。
【図4】本発明になるカラーレーザプリンタプリンタに
おける現像装置の縦断側面図である。
【図5】本発明になるカラーレーザプリンタにおける制
御装置の主要部のブロック図である。
【図6】本発明になるカラーレーザプリンタにおけるト
ナー濃度制御目標補正テーブル説明図である。
【図7】本発明になるカラーレーザプリンタにおける制
御装置のCPUが実行する印字制御処理のフローチャー
トである。
【図8】本発明になるカラーレーザプリンタにおける制
御装置のCPUが実行するトナー濃度制御目標値設定処
理のフローチャートである。
【図9】トナー濃度検出器のトナー濃度検出特性図であ
る。
【符号の説明】
1…CPU、2…ROM、3…RAM、4…画像データ
同期制御部、5…絶対湿度検出器、5a…相対湿度検出
器、5b…温度検出器、12…イエロー現像装置、12
c…トナー濃度検出器(Y)、13…マゼンタ現像装
置、14…シアン現像装置、15…黒現像装置、26…
フレーム、26a…現像容器、32…現像剤、33…ト
ナーカートリッジ、34…補給ローラ、35…トナー、
100…ホスト。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田所 裕幸 茨城県日立市東多賀町一丁目1番1号 株 式会社日立製作所情報映像メディア事業部 内 (72)発明者 寺嶋 勇 茨城県日立市東多賀町一丁目1番1号 株 式会社日立製作所情報映像メディア事業部 内 (72)発明者 島田 昭 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】静電潜像が形成される感光体と、 キャリアとトナーを混合した2成分現像剤を収容する現
    像容器と、該現像容器内の現像剤を前記感光体に作用さ
    て前記静電潜像を現像する手段と、前記現像剤中のトナ
    ー濃度を検出するトナー濃度検出手段と、検出されたト
    ナー濃度に応じて前記現像容器にトナーを補給するトナ
    ー補給手段とを備えた現像装置とを備えた電子写真装置
    において、 装置内の絶対湿度を検出する絶対湿度検出手段と、該絶
    対湿度検出手段により検出した装置内の絶対湿度情報と
    前記トナー濃度検出手段により検出した現像剤中のトナ
    ー濃度情報により前記トナー補給手段の稼働を制御する
    制御装置とを設けたことを特徴とする電子写真装置。
  2. 【請求項2】請求項1において、前記絶対湿度検出手段
    は、装置内の相対湿度を検出する相対湿度検出手段と、
    装置内の温度を検出する温度検出手段と、該相対湿度検
    出手段により検出した装置内の相対湿度情報と前記温度
    検出手段により検出した装置内の温度情報に基づいて絶
    対湿度に関連した制御情報を得る変換手段とを備えたこ
    とを特徴とする電子写真装置。
  3. 【請求項3】請求項1または2において、前記制御装置
    は、新しい制御情報を得てから所定時間経過後にトナー
    濃度制御目標値を変更することを特徴とする電子写真装
    置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012088682A (ja) * 2010-09-22 2012-05-10 Ricoh Co Ltd 冷却装置および画像形成装置
US9274481B2 (en) 2011-05-25 2016-03-01 Canon Kabushiki Kaisha Image forming apparatus

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