JPH06281837A - 光ファイバーの接続方法及びそれによるカップラ− - Google Patents

光ファイバーの接続方法及びそれによるカップラ−

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JPH06281837A
JPH06281837A JP15000292A JP15000292A JPH06281837A JP H06281837 A JPH06281837 A JP H06281837A JP 15000292 A JP15000292 A JP 15000292A JP 15000292 A JP15000292 A JP 15000292A JP H06281837 A JPH06281837 A JP H06281837A
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JP
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fiber
coupler
polished
fibers
polishing
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JP15000292A
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English (en)
Inventor
Kuraiyan Karamu
クライヤン カラム
Ookurei Kensu
オークレイ ケンス
Hatsusee Konresu
ハッセー コンレス
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Sumitomo Cement Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Cement Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 接続損失を少なくでき、溶融テイパー化カッ
プラーと同様に簡単に接続でき、パッケージ溶融テイパ
ー化カップラーと同様に安定であるファイバー接合方法
とカップラーを提供することを目的とする。 【構成】研磨されたファイバーのカップラー或いはY結
合器の製造のために光ファイバーを接続する方法におい
て、必要な長さにわたり、必要な深さに研磨した2つ
(以上)の(半円断面の)ファイバーを、研磨面を合わ
せて保持配置の装置中に固定し、次に、必要により、そ
のファイバーを長く伸びた加熱源に入れて、保持と研磨
で生じた残留応力を取り除いた後、更に、該ファイバー
配置体を突き当て配置して、突き当てた状態のものに対
して、電気アーク、火炎或いはレーザのような適当な加
熱源により、互いに融着せしめ、融着カップラーになる
ようにすることを特徴とする光ファイバーの接続方法と
それによるカップラーである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、単一モードファイバー
及び多重モードファイバーの方向性カップラー及びY結
合器及びその接続方法に関する。
【0002】
【従来の技術】光ファイバーの結合方法又は接続方法
は、着脱が不可能な永久接続(スプライス)と、着脱が
可能なコネクタ接続とに大別される。永久接続は、いっ
たん接続したら再び分離する必要のない場合に使用さ
れ、融着接続と接着接続が現在実用されている。いずれ
の接続方法でも、低接続損失、接続部の長期安定性、低
コスト及び接続作業の簡便さと短い作業時間が求められ
ており、且つ、それらが重要なキイとなる。また、接続
すべき光ファイバー端面同志をアーク放電熱で溶融させ
接続する融着方法は、低い損失で、長期の信頼性に優れ
た接続が確実にできるため、現在接続方法として、最も
多く使用されている。この低い損失を安定して得るため
には、融着前の光ファイバー端面の切断状態が良好であ
ること、即ち、端面の平滑性、欠け、突起などがないこ
とが条件である。このような切断面を得る方法として、
応力切断が一般的に使用されている。
【0003】また、接続すべき光ファイバーは、従来、
図1に示すように、シリカブロック2の中に固定された
ファイバー1を研磨して、その一部をテイパー化され、
研磨されるが、それは、単一モードファイバー・カップ
ラーの構成のための光学界アクセスを達成する主な方法
である。溶融テイパー化カップラーは、その製造容易な
点とその溶融構造が本来安定している点により、広く使
用されている。然し乍ら、研磨したブロックカップラー
は、ハーフ・カップラー・ブロックが製造が高価であ
り、カップラーが溶融構造の本来的安定性を欠くため
に、広く用いられていない。従って、研磨されたブロッ
ク・カップラーは、テイパー化カップラーが失敗して
も、或いは、製造の全コストが正当化できても、調和で
き、偏向で保持するカップラーに限定される。それにも
かかわらず、研磨されたカップラーの低コストと安定化
したものは、拡散−平均化されたファイバー及び最も高
い複屈折ファイバーが低い損失でテイパー化できない事
実から、推奨されている。(Stewart,W.J.及びLove,J.
D.の”Design limitation on tapers and couplers in
single-mode fibre”. Tech. Dig. IOOC/ECOC, Venice,
1985,pp.105-106;参照)安定で低損失の単一モード・フ
ァイバーを有する溶融研磨カップラーの製造方法を説明
する。2つの研磨された裸のファイバーのコアは、テイ
パー化と同じ簡便さのある溶融方法により、互いに一致
させる。Dファイバー(Dyott,R.B.及びBelido,J.の”P
olarisation-holding directional coupler made from
elliptically cored fibre having a D-section”,Elec
tron. Lett. 1983, 19, pp.601〜602参照)及び二重コア
・ファイバー(Scriffner,G.,Schneider,H.及びSchunfr
e,G.の”Double-core single-mode optical fibre as d
irectional coupler” Appl. Phys., 1980,23, pp.41〜
45;参照)のような非標準的なファイバーに基づいた減衰
カップラーについても、本発明のように、標準的ファイ
バーから製造されていないことに気が付いている。
【0004】また、多くの技術が、研磨された多モード
及び単一モードファイバー装置の製造のために、現在提
供されている。これらは、過剰のファイバークラッディ
ングは、光学エネルギーの交換を行なうためには、クラ
ッディングを除去しなければならないという共通点があ
る。光ファイバーの結合を成すためには、接着結合で
は、熱的及び機械的に不安定であるために、他のものが
望まれている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明は、接
続損失を少なくできる光ファイバーの接続方法を提供す
ることを目的とする。また、本発明は、溶融テイパー化
カップラーと同様に簡単に接続でき、パッケージ溶融テ
イパー化カップラーと同様に安定であるファイバー接合
方法とカップラーを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の技術的
な課題の解決のために、研磨されたファイバーのカップ
ラー或いはY結合器の製造のために光ファイバーを接続
する方法において、必要な長さにわたり、必要な深さに
研磨した2つ以上の半円断面のファイバーを、研磨面を
合わせて保持配置の装置中に固定し、次に、必要によ
り、そのファイバーを長く伸びた加熱源(典型的には、
1cm長)に入れて、該ファイバーを火炎に入れ、保持
と研磨で生じた残留応力を取り除いた後、更に、該ファ
イバー配置体を突き当て配置して、突き当てた状態のも
のに対して、電気アーク、火炎或いはレーザのような適
当な加熱源により、互いに融着せしめ、融着カップラー
になるようにすることを特徴とする光ファイバーの接続
方法を提供する。また、本発明は、研磨されたファイバ
ーのカップラー或いはY結合器において、必要な長さに
わたり、必要な深さに研磨した2つ(以上)の(半円断
面の)ファイバーを、研磨面を合わせて保持配置の装置
中に固定し、必要により、そのファイバーを長く伸びた
加熱源で、生じた残留応力を取り除いた後、更に、該フ
ァイバー配置体を突き当て配置して、突き当てた状態の
ものに対して、電気アーク、火炎或いはレーザのような
適当な加熱源により、互いに融着せしめた複数スプライ
スを接合したことを特徴とする光ファイバーのカップラ
ー或いはY結合器である。
【0007】方向性カップラー、即ち、光ファイバーを
接続する場合において、1つの導波路でのエネルギー伝
搬と関係する電界は、隣接の接続された導波路中を伝搬
するエネルギーとオーバーラップするように配置され、
エネルギー交換が2つの導波路間で行なわれる。光学導
波路においては、光クラッデング機能の1つは、それと
干渉できるものと光学界(オプチカル フィールド)と
の距離と垂直であり、従って、更なる光源損失を与え
る。光ファイバー方向性カップラー或いはYー結合器を
製造する場合、即ち、光ファイバー同志の接続する場
合、クラッディングの距離のこの効果は、カップリング
領域を与えるために、ある長さにわたり、部分的に抑制
することを必要とする。クラッディングの部分的抑制
は、研磨或いはエッチング、或いはファイバーをテイパ
ー化することにより、クラッディング部分を物理的に除
去することにより達成される。即ち、研磨された光ファ
イバーを溶融し、互いに結合し、厚い保護クラッディン
グの下に埋めて、接合する接合方法。それにより、光フ
ァイバーを結合し、厚い保護クラッディングの下に埋め
ることにより、このようなカップラーの光学特性は、監
視され、所望の特性が得られるまで、融着は継続される
【0008】本発明によると、安定で低損失の単一モー
ド・ファイバーを有する溶融研磨カップラーの製造方法
を説明する。2つの研磨された裸のファイバーのコア
は、テイパー化と同じ簡便さのある溶融方法により、互
いに一致させる。Dファイバー(Dyott,R.B.及びBelid
o,J.の”Polarisation-holding directional coupler m
ade from elliptically cored fibre having a D-secti
on”,Electron. Lett. 1983, 19, pp.601〜602参照)及
び二重コア・ファイバー(Scriffner,G.,Schneider,H.
及びSchunfre,G.の”Double-core single-mode optical
fibre as directional coupler” Appl. Phys., 1980,
23, pp.41〜45;参照)のような非標準的なファイバーに
基づいた減衰カップラーについても、本発明のように、
標準的ファイバーから製造されていないことに気が付い
ている。
【0009】接続すべきファイバー端部をテイパーにし
て、結合するテイパー法では、従来引き下げ処理が、フ
ァイバー直径を減らすために用いられる。この直径の低
減は、コア部分を小さくし、そして、光学界を広げるも
のである。このようなテイパー化処理は、エネルギーの
大部分がクラッディング界面により取り入れることがで
きるまで、継続できるようにする。不幸なことに、多モ
ードファイバーのテイパー部分では、損失は低いが、接
続部分が長いために、元来損失ができ易い傾向がある。
また、単一モードのファイバーでのテイパーは、”マッ
チド−クラッディング”と称するファイバーに限定され
る。従って、重要な分散−平均化ファイバーのような特
別の単一モードのファイバー及び高複屈折ファイバー
は、低い損失のテイパー化カップラー(接続)のために
用いることができない。
【0010】ファイバーテイパー化法によるファイバー
接続方法は、結合すべき2つ以上のファイバーを、フレ
ームに挿入し、引き伸ばすことにより、行なわれるもの
である。従って、この方法は、広く使用されるものであ
る。研磨/エッチングの代替的方法は、より一般的なク
ラスのファイバーに適用されるが、ファイバー装置を構
成する方法は実験室で行なわれてきたので、主に、実験
室で使用されるものである。本発明は、研磨されたファ
イバー装置の製造に新たに使用でき、テイパー化方法の
簡単化したものと似ており、全てのファイバー型に適用
できる利点を有する。
【0011】本発明による接続方法では、従来の方法の
特徴のいくつかを有し、それらを結合させたものであ
る。然し乍ら、研磨されたファイバーを、実際に互いに
融着せしめ、研磨されたファイバーを結合すること、及
び、Y接続を製造するためであり、その特徴は、従来の
技術にはないものである。そして、上記で説明したよう
な、従来技術の不安定性の問題を解決するものである。
そのために、以下のような利点を有する。 装置を構成する光ファイバーを互いに融着し、完全に
安定で信頼性のある装置を作成する。 光ファイバー内部に光学工程が行なわれるもので、厚
い光学的に保護するクラッディングの下に、ファイバー
を埋めて、テイパー化された成分、要素が、持つことの
できない特徴を持っている。 標準的な円形ファイバーから作成された装置であり、
それは標準的ファイバー回路の有する不一致性、不具合
性の問題を解消するものである。 本発明の接続方法は、既に知られている全ての光ファ
イバーに適用できるものである。
【0012】本発明の接続方法に用いる側面研磨方法
は、次のようなものである。即ち、ファイバー研磨方法
は、支持部材を必要としないで、ファイバー自体が研磨
されるようにできるものである。即ち、研磨すべき光フ
ァイバーを、剥ぎ取り、図4のaに示すように、研磨ホ
ィールの上に、少し張力をかけて、吊り下げる。特別の
考察を必要とする研磨方法が2つあり、研磨深さ、即
ち、ファイバー断面は、研磨された領域の長さで、再現
性があり、理性的な定数である必要がある。
【0013】a.その研磨の深さは、次の通りである。
即ち、研磨深さは、非常に簡単な方法で再現できる。フ
ァイバーを研磨するにつれ、研磨ホィールは、高屈折率
の液体パラフィンで、滑らかにされ、光学出力シンクの
役目を果たす。この研磨工程で生じる光学出力損失は、
測定され、そして、研磨深さを計算する。 b.次に、縦方向のプロファイルは、次のようになる。
研磨されたファイバーの長さにわたり、一定の断面を得
るために、研磨方法では、必要な研磨距離の研磨ホィー
ルにわたり、ファイバーを前後に動かす方法が重要で、
必要である。即ち、図4のbに示すような方法により、
1μm以下のファイバー幅の縦方向の変動が得られるよ
うに、見出された。
【0014】次に、本発明を具体的に実施例により説明
するが、本発明はそれらによって限定されるものではな
い。
【0015】
【実施例1】融着減衰カップラー 本発明を融着減衰・カップラーに適用した例を示す。本
発明は、研磨ファイバーから融着研磨カップラーに組み
立てるために技術であり、3段階からなる。先ず、必要
な長さ(典型的には、cmのオーダー)にわたり、必要
な深さ(典型的には、ファイバーコアから数ミクロン)
に研磨したファイバーを、保持配置の装置中に固定し、
その研磨面を接触させる。第2に、そのファイバーを長
く伸びた加熱源(典型的には、1cm長)に入れて、フ
ァイバー、火炎に入れ、保持と研磨で生じた残留応力を
取り除く。次に、即ち、第3に、ファイバーを、電気ア
ーク、火炎或いはレーザのような適当な加熱源により、
互いに融着せしめ、融着カップラーを作る。このような
製造工程中において、このようなカップラーの光学特性
は、監視され、所望の特性が得られるまで、融着は継続
される。
【0016】ファイバー配置と担持 そのファイバー配置と固定の方法の特徴は、次のような
ものである。即ち、融着カップラーの製造で最大の問題
は、必要なミクロン許容値で、裸の研磨ファイバーを保
持し、配置することである。研磨した後、カップラーの
2成分ファイバーは、正確な配置で、且つ、融着できる
ように密接して、固定しなければならない。上記のよう
な支持ブロック上で研磨されたファイバーのためには、
これは、比較的に簡単な問題である。大きなブロック
は、クランプし易く、従って、正確な位置に微小操作
(マイクロマニプレイト)することができ、必要なカッ
プリングが得られる。
【0017】図5は、このような結合方式で作成したカ
ップラー10の斜視図である。これは、磁気クランプ1
7を有する1対の精密V字形溝16よりなる。磁気クラ
ンプ17は、1対のファイバー1をV字形溝16の底に
入れ、それに接触押し付ける。V字形溝16は、図示の
ように、それらのファイバー1の研磨領域を固定し、該
ファイバー1を効果的に、研磨領域3の長さの大部分に
わたり接触せしめることが重要である。ファイバーは、
従って、個々に調整でき、一方、顕微鏡下で検出され、
それらを配置するようにする。
【0018】残留応力の除去 残留応力は、次のように除去される。即ち、ファイバー
を配置すると、クランプ操作により生じた残留応力が除
去される。応力除去は、ファイバー部分を、長い加熱源
中の2つのV字形溝の間に入れることにより、達成され
る。例えば、約30秒間、酸素−ブタン火炎を使用し
た。この残留応力除去なし;より局部的な加熱源が必要
である融着操作は、キンク(よじれ)の形でファイバー
に大きな損失を起こすことができる。
【0019】融着 融着接合は、次のように成される。応力除去した後に、
ファイバーは、電気アークにより、融着される。図5に
示す電気アーク融着配置装置を使用した。アーク18
は、約2mm空隙を有する2つの鋭い先のタングステン
電極の間に、生じる。ファイバー1は、これらの2つの
電極間に直接に位置される。典型的な融着電流は、約2
0mAである。ファイバー1は、図示のように、研磨長
さに沿って、短い段階で融着される。融着の長さと程度
は、顕微鏡下で観察できるが、融着中に、ファイバー装
置の光学特性を監視することにより、観察することがよ
り重要である。以上のような本発明の接続方法により、
図2に示すような2×2ポートのカップラーが、作成で
きた。
【0020】上記のように、単一モード及び多重モード
のカップラーが、本発明の結合方法により、製造でき
る。光学損失は、多重モードカップラーで、約1dBで
あり、単一モード・カップラーで、約0.3dBであっ
た。これは、代替的な技術で得られたファイバー装置の
特性と同等以上のものである。原理的に、本発明の技術
により、これらの損失特性を低減することが可能であ
る。
【0021】
【実施例2】溶融研磨されたY接続器 カップラーより簡単な装置のY接続器を製造する例を図
6を参照に説明する。図示のように、Y接続器は、カッ
プラーより複雑でないが、市場では、同等なニーズがあ
るものである。融着され、研磨されたY接続器の製造を
開発した。これは、2段階からなる。先ず、研磨された
ファイバー5について、研磨領域の真ん中を劈開し、フ
ァイバー端部の研磨側を、互いに側面で図示のように接
触させ、そして、更に突当て接触させて、第3の全円形
ファイバー1の端部に、固定する。第2に、3つのファ
イバー、即ち、全円形ファイバー1と2つの半円ファイ
バー5を配置し、互いに、スプライス融着させる。接続
されたファイバー装置は、ファイバー端部よりなるの
で、接続器の中にあるような応力除去の必要はなく、従
って、装置の製造は、より簡単なものになる。
【0022】ファイバーの調整は次のように成される。
単一ファイバーを、接続器について、単一モードの製造
のためには、その半分にわたり、そして、多重モードフ
ァイバーの製造のためには、半円断面の研磨ファイバー
を得るように、ほぼ半分にわたり、同じ研磨技術を用い
て、そのコアまで研磨する。次に、研磨された領域を、
その中心で図示のように劈開せしめる。劈開され研磨さ
れたファイバーの端面20は、完全に平坦であり、ファ
イバー軸に対して、直角にすることが重要である。劈開
具は、標準的直径の円形ファイバーについてものとは別
に、新規な技術が、研磨された或いは半円形ファイバー
について、十分な劈開を得るために、開発されなければ
ならない。この技術は、研磨されたファイバーは、張力
をかけて配置される必要がある。これは、ファイバー中
に張力を元来必要とする研磨装置上で自動的に達成され
なければならない。研磨された領域は、必要な位置にあ
る劈開ブレードで、刻み付けされる。ファイバーに刻み
付けると、平坦な直角劈開が中間にできる。第3の円形
ファイバー1に、平坦な直角劈開を作成するには、市販
の道具で、劈開を形成することができる。
【0023】ファイバーの保持と融着は次のようにして
為される。2つの研磨されたファイバー5を、単一のV
字形溝16中に、図6に示するように、保持する。ファ
イバー把持(クランピング)とファイバー配置処理方法
は、融着接続器のときと同様である。然し乍ら、Y接続
器の場合の接続器と違って、ファイバーは、一点での
み、(マグネチック)クランプ17により把持(クラン
プ)される。2つのファイバー5の研磨された領域19
の間に、横方向に接触できたとき、2つの研磨されたフ
ァイバー5の端部20は、配置位置に置く。この組立て
を、図示のように、第3の円形ファイバー1と突き当て
接触(縦方向に)に行なう。従って、突き当て接続の配
置と融着は、通常の融着スプライスと同様であり、研磨
されたファイバーに沿って、後側融着する可能性があ
る。以上のような本発明の接続方法により、図3に示す
ようなY接続器のカップラーが、作成できた。
【0024】融着多重モード及び単一モードのファイバ
ーY結合器(図6参照)は、本発明の接合方法により作
成することができる。多重モードY接続は、より成功す
るものである。製造された最も良好な多重モード装置
は、0.4dB丁度の過剰の損失を有し、平均損失は、
0.7dB以下であった。これらの損失は、他の技術で
得られるものと同じか或いはより少ないものである。
【0025】
【実施例3】裸の光ファイバーの研磨 光ファイバーのコア中の光学界を評価するために、裸の
ファイバー1を、研磨剤ホイール21上に、図4に示す
ように、懸けて、研磨する。(”Electron,Lett.,1988,
24,pp.805-807”の’Optical fiber polishing with a
motor-driven polishing wheel’参照)。ファイバー1は
支持体に保持されていないから、研磨時間は短く、そし
て、研磨されたファイバー1は溶融が容易である。この
カップラーのために、研磨された長さは10mmであ
る。ファイバー1は、高級液体パラフィン中の8μmの
ダイヤモンド粉末で、ファイバーの透過損失が0.5d
Bになるまで、研磨され(約5分を要する)、そして、
パラフィン中の3μmのダイヤモンド粉末で、ファイバ
ーの透過損失が15dBになるまで、研磨され(約10
分を要する)。これにより、パラフィン除去して、0.
03dB以下の透過損失を有する、コアの3μm以内ま
で研磨されたファイバーが得られる。研磨された横断面
は、10mmの研磨長にわたり、±1μm以内で平坦で
ある。
【0026】ファイバー配置:上記のように研磨された
ファイバー1を、図5に示すように、1対のV字形溝1
6のファイバー保持器中に設ける。V字形溝16は、8
mmの分離間隔で溶融スプライサー中のもののように配
置される。ファイバー1を各々V字形溝16中に磁石で
保持し、それらの研磨された領域19がV字形溝16の
間にあり、長さ方向に配置されるように位置される。ク
ランプ17を超えたファイバー1をねじることにより、
各々のファイバー1は、各々回転され、研磨面が接触す
るように、横方向に配置される。この操作は、オーソゴ
ナル検面顕微鏡下で行なわれる。
【0027】溶融:2つのファイバー1を連続して溶融
するには、研磨表面の間が接近して接触していることが
必要である。その接触に必要な接近の程度は、顕微鏡下
で検出することにより確認できた。その接触は、サブミ
クロン品質の機能であり、研磨された表面が均一であ
る。然し乍ら、フレーム(図5参照)を導入する前に、
ゾル−ゲル技術を用いた平行にファイバー1を配置した
ものに、シリカ薄層を析出する簡単な方法は、常に、連
続的な溶融を可能にした。次に、ファイバーを平行に配
置したものを、オキシーブタン炎中でバッチ処理し、溶
融が加熱領域中で徐々に生じる。その溶融の程度は、カ
ップラーを光学的に監視することにより、調整し、そし
て、その炎は、所望の特性が得られると除かれる。
【0028】カップラーの性能:10mmの研磨長の標
準的なシングルモードファイバー(λco=1250n
m、コア/クラデイングの直径=10/125μm)か
ら製造された典型的な溶融研磨カップラーにおいて、シ
リカ析出物は、8mm長を被覆し、その6mm長は溶融
された。そのカップラーは、製造具から取り出され、C
断面のシリカ管中の溶融され、研磨された部分を懸ける
ことによりパッケージされ、その管の各々の端に対して
ファイバーリードを接着され、即ち、その溶融され、テ
イパーされたカップラーに対すると同様な方法で接着さ
れる。カップラー取り出し及びパッケージは、そのカッ
プラーのスプリッチング或いは損失を変えることはなか
った。図7のaとbは、室温でのカップラーの各々出力
スプリット比率及び過剰損失を、1200nm〜160
0nmの間の波長について測定したものである。出力ス
プリット比率は、これらの波長でその第1のサイクルに
ついてのものであり、古典的な正弦波見掛けである。
(Dynott,R.B.及びBell,O.J.の”Polarisation-holding
directional coupler made from elliptically cored
fibre having a D-section”, Electron, Lett. 1983,
19,pp.601〜602参照)透過率損失は、1300nmで
0.2dBから上昇し、1550nmで0.45dBま
で上がる。このカップラーに、−32℃から+72℃ま
での温度サイクル試験に、7時間にわたり行なった。サ
イクル試験中のスプリット比率と1300nmでの透過
率損失をモニターした。サイクル中の損失変動は、2.
5%以下であった。この熱安定性は、同様なパッケージ
溶融テイパー化カップラーと競争できるものであった。
これは、研磨深さ、V字形溝中に得られた配置及び、図
7に示す特性を得るに必要な溶融の程度を示す。シリカ
析出物は、薄くて見られなかった。大きい波長で増加し
た損失は、研磨表面が不完全であるためである。
【0029】結果 1300nmで0.2dBより小さい過剰損失を有する
溶融研磨された単一モード・ファイバー・カップラーを
組立てる方法を説明した。この方法は、溶融テイパー化
カップラーと同様に簡単である。上記の温度サイクル試
験により、カップラーがパッケージ溶融テイパー化カッ
プラーと同様に安定であることが分かった。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の光ファイ
バー接合方法により、次のような顕著な技術的効果が得
られた。第1に、溶融テイパー化カップラーと同様に簡
単に接続できる方法を提供した。第2に、温度サイクル
試験の結果に示されるように、パッケージ溶融テイパー
化カップラーと同様に安定であるファイバー接合方法と
カップラーを提供した。
【図面の簡単な説明】
【図1】光ファイバーをガラス或いは樹脂ブロック中に
入れた研磨する様子を示す斜視図である。
【図2】圧壊されたガラス細管中に形成したDファイバ
ーカップラーを示す斜視図である。
【図3】全ファイバーを2つの半ファイバーに突き当て
接合することにより製造した研磨Y接合機を示す斜視図
である。
【図4】光ファイバーの研磨方法を示す説明図である。
【図5】本発明の光ファイバー接合方法により、2つの
研磨ファイバーを融着接合して、組み立てるためのクラ
ンプ装置を示す。
【図6】本発明の光ファイバー接合方法により、研磨Y
接合器を融着接合して、組み立てるためのクランプ装置
を示す。
【図7】本発明の光ファイバー接合方法により作成した
溶融研磨された単一モ−ドファイバー・カップラーの出
力スプリッチング比率と過剰損失を示すグラフである。
【符号の説明】
1 光ファイバー 3 研磨部分 5 半研磨ファイバー 11 Dファイバー 12 ガラス毛細管 15 突き当て結合部 16 V字形溝 17 クランプ 18 ア−ク電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ケンス オークレイ アイルランド国、リメリック、プラッセイ テクノロジカル パーク、ユニバシティ オブ リメリック、ライトウェーブ テ クノロジイ リサーチ センター内(番地 なし) (72)発明者 コンレス ハッセー アイルランド国、リメリック、プラッセイ テクノロジカル パーク、ユニバシティ オブ リメリック、ライトウェーブ テ クノロジイ リサーチ センター内(番地 なし)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 研磨されたファイバーのカップラー或い
    はY結合器の製造のために光ファイバーを接続する方法
    において、 必要な長さにわたり、必要な深さに研磨した2つ以上の
    半円断面のファイバーを、各研磨面を合わせて保持配置
    の装置中に固定し、次に、必要により、そのファイバー
    を長く伸びた加熱源に入れて、保持と研磨で生じた残留
    応力を取り除いた後、更に、該ファイバー配置体を突き
    当て配置して、突き当てた状態のものに対して、電気ア
    ーク、火炎或いはレーザのような適当な加熱源により、
    互いに融着せしめ、融着カップラーになるようにするこ
    とを特徴とする光ファイバーの接続方法。
  2. 【請求項2】研磨されたファイバーのカップラー或いは
    Y結合器において、 必要な長さにわたり、必要な深さに研磨した2つ(以
    上)の(半円断面の)ファイバーを、研磨面を合わせて
    保持配置の装置中に固定し、必要により、そのファイバ
    ーを長く伸びた加熱源で、生じた残留応力を取り除いた
    後、更に、該ファイバー配置体を突き当て配置して、突
    き当てた状態のものに対して、電気アーク、火炎或いは
    レーザのような適当な加熱源により、互いに融着せしめ
    た複数スプライスを接合したことを特徴とする光ファイ
    バーのカップラー或いはY結合器。
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Cited By (4)

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CN108152889A (zh) * 2018-03-19 2018-06-12 江苏斯德雷特通光光纤有限公司 一种用于制作高精度低损耗光纤y分器的装置及方法

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