JPH06281788A - 核燃料ペレットの焼結方法および焼結装置 - Google Patents

核燃料ペレットの焼結方法および焼結装置

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JPH06281788A
JPH06281788A JP5071361A JP7136193A JPH06281788A JP H06281788 A JPH06281788 A JP H06281788A JP 5071361 A JP5071361 A JP 5071361A JP 7136193 A JP7136193 A JP 7136193A JP H06281788 A JPH06281788 A JP H06281788A
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JP
Japan
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metal
sintering
nuclear fuel
partial pressure
heater
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JP5071361A
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English (en)
Inventor
Ryoichi Yuda
良一 油田
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Nippon Nuclear Fuel Development Co Ltd
Original Assignee
Nippon Nuclear Fuel Development Co Ltd
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Publication date
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E30/00Energy generation of nuclear origin
    • Y02E30/30Nuclear fission reactors

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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】グリーンペレットを焼結して核燃料ペレットを
製造する場合、結晶粒径が大きく、クラックがないペレ
ットを製造でき、しかも焼結炉のヒーターの材料金属を
酸化劣化することのない方法と装置を提供する。 【構成】金属とその金属の酸化物との粉状または顆粒状
混合物を装荷した雰囲気調整ボート3を耐熱ボート4の
間に適当な間隔をおいて設置し、上記金属がその金属−
金属酸化物平衡酸素分圧がヒーター材である金属の金属
−金属酸化物平衡酸素分圧と等しいかまたはそれ以下で
あるような金属であるようにする。かくして、焼結ガス
は雰囲気調整ボート3を通過することによって、ヒータ
ーの材料金属の金属−金属酸化物平衡酸素分圧に調整さ
れることになり、ヒーターが酸化劣化せずに焼結温度領
域で高い酸素分圧を得ることができ、結晶粒径や結晶密
度の大きなペレットが得られる。また焼結ガスは均一に
なるので、クラックがないペレットが得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は核燃料ペレットの焼結方
法およびその焼結方法に使用される焼結装置に関する。
【0002】
【従来の技術】核燃料ペレットは、二酸化ウラン等の核
燃料を含有する酸化物粉末を成形してグリーンペレット
とし、これを1500℃以上の高温で焼結して得られ
る。核燃料ペレットの通常の量産工程では、焼結に際し
て複数個のグリーンペレットを複数個の耐熱性ボートに
装荷し、このボートを所定温度に加熱した大型焼結炉内
の一側面から対面に向けて水平方向に通過させ、焼結ガ
スはそれと逆方向に流される。
【0003】ところで核燃料ペレットの重要な特性であ
る焼結密度、結晶粒径および酸素金属比(O/M比)
は、この焼結時における温度および焼結ガス中の酸素ポ
テンシャルすなわち酸素分圧に大きく依存する。核燃料
ペレットは、燃料の健全性の観点から、核燃料の核分裂
生成ガス(FPガス)放出率およびFPガスによる気泡
スエリングを小さくする必要があるが、そのためには焼
結密度と結晶粒径は大きく、O/M比は小さいほうが望
ましい。UO2 等の酸化物を焼結する場合、焼結雰囲気
の酸素分圧が大きいほどイオンの拡散が促進され、焼結
密度および結晶粒径が大きくなることが知られている。
そこで従来は焼結ガス中の酸素分圧をCOとCO2 の混
合ガス、H2 とH2 Oの混合ガスあるいはN2 等の不活
性ガスと空気との混合ガス等で調整し、核燃料ペレット
を焼結している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、一般に焼結
炉のヒーターには、Mo等の高融点金属が使用されてお
り、これらの金属は熱効率の点から炉内にむき出しとな
っている。そこで、焼結ガスに安価なH2 とH2 Oの混
合ガス、あるいはそれと不活性ガスとの混合ガスを用い
て焼結する場合には、ペレットを焼結させる高温領域で
あまり酸素分圧を高くすると上記金属が酸化劣化するこ
とになる。これを図3を用いて説明する。
【0005】図3は2種のH2 とH2 Oの混合ガスそれ
ぞれの平衡酸素ポテンシャルおよびMoとMoO2 の平
衡酸素ポテンシャルの温度依存性を示す図である。H2
とH2 Oの混合ガスの平衡酸素ポテンシャルは2a(露
点100℃のH2 とH2 Oの混合ガス)および2b(露
点0℃のH2 とH2 Oの混合ガス)で示されており、M
oとMoO2 の平衡酸素ポテンシャルは1で示されてい
る。混合ガス2aの場合には高温領域で酸素ポテンシャ
ルが大きくなる、すなわち酸素分圧が大きくなるので、
ペレットの焼結の点では好ましいが、低温領域ではMo
とMoO2 の平衡酸素ポテンシャルよりも高くなるので
Moを酸化劣化させ、使用できない。そのために、Mo
が酸化しない混合ガス2bを使用すると、2bは高温領
域で十分な酸素分圧が得られず、ペレットの焼結密度お
よび結晶粒径が大きくならないことがある。
【0006】そこで、特開平1−25093号、特開平
1−91094号、特開平2−55991号および特開
平4−166800号では、焼結炉内にガスカーテンで
区切られた酸素分圧の異なるガスを流す領域を2ないし
3設けて、焼結炉内の酸素分圧を領域ごとに調整してい
る。しかし、これらの方法では、焼結炉が複雑になる上
に、使用ガス量の増大により経済性が悪くなる。また、
連続炉を用いて多量のペレットを焼結する場合、焼結初
期においてペレットから水蒸気や焼結ガスとの反応によ
る酸素が放出されるが、これらの水素より重いガスがペ
レット周辺を漂うことで、焼結初期における還元が不十
分でペレット内部にO/M比の分布が生じたままペレッ
トが焼結され、クラックが発生することがある。
【0007】本発明はかかる問題に対処してなされたも
ので、核燃料ペレットの焼結において、ペレットの特性
の点でもまたヒーターの健全性の点でも好ましい酸素分
圧を維持しながら核燃料ペレットを焼結することができ
る方法および装置を提供することを目的とするものであ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的は、ヒーターが
設置された焼結炉内で焼結ガスを用いて核燃料ペレット
を焼結する核燃料ペレットの焼結方法において、焼結ガ
スは金属とその酸化物との粉状または顆粒状混合物中を
通過させて用いられ、上記金属はその金属−金属酸化物
平衡酸素分圧がヒーター材である金属の金属−金属酸化
物平衡酸素分圧と等しいかまたはそれ以下であるような
金属であることによって達成される。
【0009】また、上記核燃料ペレットの焼結方法に使
用される装置は、ヒーターが設置された炉内をグリーン
ペレットを装荷した複数個の耐熱ボートが焼結ガスの流
れと逆方向に通過するように構成されている核燃料ペレ
ットの焼結装置において、金属とその金属の酸化物との
粉状または顆粒状混合物を装荷した雰囲気調整ボートが
適当な間隔をおいて上記耐熱ボートの間に設置されてお
り、上記金属はその金属−金属酸化物平衡酸素分圧がヒ
ーター材である金属の金属−金属酸化物平衡酸素分圧と
等しいかまたはそれ以下であるような金属であることを
特徴とする。
【0010】
【作用】本発明にしたがってペレットを焼結すると、粉
末または顆粒状の金属およびその金属酸化物の混合物中
を焼結ガスが流れることによって、その焼結ガス中の酸
素分圧が上記金属と金属酸化物との平衡酸素分圧に保た
れ、かつ均一となるので、焼結初期における還元不足に
よるクラックの発生を防止することができ、かつ結晶粒
径や結晶密度が大きいペレットを製造することができ
る。
【0011】さらに上記金属および金属酸化物として、
ヒーターに用いた金属とその金属酸化物の平衡酸素分圧
と等しいかあるいはそれより小さい平衡酸素分圧を有す
る金属とその金属酸化物を用いることによって、ヒータ
ーの酸化による劣化を防ぐことができる。
【0012】
【実施例】本発明の実施例を図面を参照して説明する。
図1および図2は本発明の核燃料ペレットの焼結方法お
よび装置の一実施例を説明するための図であり、図1は
縦断面図、図2は横断面図である。図に示すように、焼
結炉は耐火物5の内部にMoヒーター6が設置されて構
成されている。このMoヒーター6で加熱された焼結炉
内を、核燃料が装荷された耐熱ボート4および顆粒状の
MoとMoO2 の混合物が装荷されたガス雰囲気調整ボ
ート3を矢印の方向に通過させ、それと逆方向に焼結ガ
スとしてH2 とH2 O混合ガスを流す。ガス雰囲気調整
ボート3に装荷された顆粒状のMoとMoO2 の混合物
は、焼結ガスの酸素分圧をMoとMoO2 との平衡酸素
分圧に調整するのに充分な量でなければならない。
【0013】このようにして焼結ガスがガス雰囲気調整
ボート3を通過すると、焼結ガスの酸素分圧はMoとM
oO2 との平衡酸素分圧に調整されて下流側に流れ、耐
熱ボート4内の核燃料と反応する。焼結ガスと反応した
核燃料は酸素を吸収あるいは放出し、焼結ガス中の酸素
分圧を変化させることになるが、その後さらに焼結ガス
がガス雰囲気調整ボート3を通過することで、酸素分圧
は再びMoおよびMoO2 との平衡酸素分圧に調整され
て下流側に流れることになる。
【0014】また、MoおよびMoO2 と焼結ガスが容
易に反応する温度領域で焼結ガスの酸素分圧は上記平衡
酸素分圧に調整されるために、H2 とH2 O混合ガスを
使用した場合でも、Moヒーターが酸化されない最も高
い酸素分圧下で核燃料は焼結されることになり、結晶粒
径や結晶密度が大きいペレットを製造することができ
る。さらに、焼結ガスがガス雰囲気調整ボート3を通過
することで均一になるため、焼結初期における還元不足
によるクラックの発生を防止することができる。
【0015】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
焼結雰囲気ガスは焼結炉のヒーター材料金属を酸化劣化
することなく高い酸素分圧を維持することができ、かつ
均一になるので、結晶粒径や結晶密度の大きなかつクラ
ックのない核燃料ペレットを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を説明する連続焼結炉の縦断
面図。
【図2】図1の装置の横断面図。
【図3】MoとMoO2 との平衡酸素分圧とH2 とH2
O混合ガスの平衡酸素分圧の温度依存性を示す図。
【符号の説明】
1…MoとMoO2 との平衡酸素分圧、2a…露点10
0℃のH2 とH2 Oの混合ガスの平衡酸素分圧、2b…
露点0℃のH2 とH2 Oの混合ガスの平衡酸素分圧、3
…ガス雰囲気調整ボート、4…核燃料を装荷した耐熱ボ
ート、5…耐火物、6…Moヒーター。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヒーターが設置された焼結炉内で焼結ガ
    スを用いて核燃料ペレットを焼結する核燃料ペレットの
    焼結方法において、焼結ガスは金属とその酸化物との粉
    状または顆粒状混合物中を通過させて用いられ、上記金
    属はその金属−金属酸化物平衡酸素分圧がヒーター材で
    ある金属の金属−金属酸化物平衡酸素分圧と等しいかま
    たはそれ以下であるような金属であることを特徴とする
    核燃料ペレットの焼結方法。
  2. 【請求項2】 金属とその酸化物との混合物がMoとM
    oO2 との混合物である請求項1記載の核燃料ペレット
    の焼結方法。
  3. 【請求項3】 ヒーターが設置された炉内をグリーンペ
    レットを装荷した複数個の耐熱ボートが通過するように
    構成されている核燃料ペレットの焼結装置において、金
    属とその金属の酸化物との粉状または顆粒状混合物を装
    荷した雰囲気調整ボートが適当な間隔をおいて上記耐熱
    ボートの間に設置されており、上記金属はその金属−金
    属酸化物平衡酸素分圧がヒーター材である金属の金属−
    金属酸化物平衡酸素分圧と等しいかまたはそれ以下であ
    るような金属であることを特徴とする核燃料ペレットの
    焼結装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006013220A (ja) * 2004-06-28 2006-01-12 Murata Mfg Co Ltd 積層型セラミック電子部品の製造方法
JP2006145103A (ja) * 2004-11-19 2006-06-08 Nuclear Fuel Ind Ltd 高温ガス炉の燃料コンパクト製造用熱処理炉

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JP4654620B2 (ja) * 2004-06-28 2011-03-23 株式会社村田製作所 積層型セラミック電子部品の製造方法
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