JP3172732B2 - 核燃料用セラミックスペレットの製法 - Google Patents

核燃料用セラミックスペレットの製法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、核燃料として使用
されるセラミックスペレットの製法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】セラミックスペレットを被覆管に装入し
て核燃料としたセラミック燃料は、高融点であり、耐食
性もかなり良好であるという利点を備えるため、近年で
は、核燃料の主流となっている。
【0003】セラミック燃料は熱伝導度が低いため、燃
料中心温度かなり高くなり、燃料の運転制限中に燃料の
中心溶融が生じないことがある。そのため、熱伝導度の
改善が望まれている。
【0004】セラミック燃料の熱伝導度の改良法とし
て、熱伝導度の高い物質をセラミックスペレット中に分
散させる方法が考えられる。この方法では、熱伝導度の
高い物質として、高融点で且つ酸化ウラン(UO2 )や
酸化プルトニウム(PuO2 )と燃料の燃焼条件で反応
しない金属を用いることが望ましい。
【0005】その様な条件を満たす金属としてタングス
テン(W)が候補にあげられる。タングステン(W)の
融点は約3400℃で極めて高く、また、核分裂生成物
として生成したタングステン(W)は、照射後金属とし
て燃料体中に存在することが試験で確認されているた
め、燃料体中で安定な物質であるといえる。
【0006】このタングステン(W)をセラミックスペ
レット中に分散させる方法としては、タングステン
(W)の微粉末を原料粉末と混合させてからペレット状
にし、焼結することが考えられる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、タング
ステン(W)の微粉末を得るのは困難であり、仮にタン
グステン(W)の微粉末が得られたとしても通常還元条
件で行われる核燃料体の焼結条件中では、タングステン
(W)は安定であるため核燃料体の焼結を阻害してしま
うという難点が生じる。
【0008】以上のことから、本発明では、熱伝導度の
改善に寄与するタングステン(W)が均一に分散された
セラミックスペレットを得るためのセラミックスペレッ
トの製法を提供することを主目的としている。また、タ
ングステン(W)が核燃料体の焼結中にその焼結を阻害
することのないセラミックスペレットの製法を提供する
ことも本発明の別の目的である。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく、
請求項1の発明では、UO2 を主成分としてなる核燃料
用セラミックスペレットの製法において、予め定められ
たモル比率で混合されたUO2 とWO3 との混合粉末を
含む原料粉末をペレット状にプレス成型して成型体を得
るプレス成型工程と、微酸化雰囲気中において前記成型
体を加熱することにより、前記原料粉末を反応させて固
溶体とする加熱工程と、還元雰囲気中において前記焼結
体を加熱することにより、Wを析出させる還元工程とを
含むことを特徴としている。
【0010】即ち、本発明は、核燃料用セラミックスペ
レットの製造に際し、原料粉末としてUO2 とWO3
の混合粉末を含むものを用い、この原料粉末をペレット
状の成型体とした後に微酸化雰囲気中で加熱することに
より、UO2 とWO3 とを反応させて固溶体とし、これ
を還元雰囲気中で加熱して、Wを析出させUO2 やUO
2 +Wとするものである。
【0011】UO は酸化雰囲気中で加熱すると、U
2+x (但し、0<X<0.2)となり、加熱温
度が700℃以上からWO と反応して固溶体(UW
、UW12)を形成する。
【0012】この固溶体(UWO6 、UW312)は、
更なる加熱により液相を形成して液相拡散する。焼結現
象は、液相の方がより速く進むので、加熱工程によりU
WO6 、UW312が均一に拡散し、焼結が十分に進ん
だ焼結体が得られる。
【0013】この焼結体は、還元雰囲気中で加熱する
と、還元されてWを析出し、UO2 やUO2 +Wとなる
ので、焼結が十分に進んだUO2 と、ペレット中に均一
に分散したWとを含んだセラミックスペレットが得られ
る。
【0014】また、請求項2の発明は、請求項1に記載
の核燃料用セラミックスペレットの製法において、前記
加熱工程は、700℃以上1000℃以下の温度範囲内
に調整した微酸化雰囲気中で前記成型体を加熱し、固溶
体とする第1加熱工程と、1050℃以上1300℃以
下の温度範囲内した微酸化雰囲気中で前記固溶体を加熱
し、液相拡散させる第2加熱工程とを含んでいることを
特徴としている。
【0015】本発明では、加熱工程を、固溶体を形成さ
せる第1加熱工程と液相拡散させる第2加熱工程との2
工程で行うものとし、この2つの工程によって加熱を行
うことにより、より効率よくUO2 とWO3 とを反応さ
せるものである。
【0016】即ち、第1加熱工程では、700℃以上1
000℃以下の温度範囲内で、好ましくは、800℃の
温度で加熱することにより、UO2 とWO3 とを効率よ
く反応させ、固溶体(UWO6 、UW312)を形成す
る。この際に、本発明では微酸化雰囲気中で加熱するこ
とにより、気中の酸素を取り込んでUO2 とWO3 との
反応を進め易くする。
【0017】更に、この固溶体(UWO6 、UW3
12)は、1050℃以上で液相を形成する。ここで焼
結現象は、粒子間での原子の拡散による粒界の消滅、又
は粒子の吸収であり、液相の方がより速く進む。また、
拡散は、液相の方が固相よりも拡散速度が大きい。
【0018】即ち、本発明では、第2加熱工程におい
て、固溶体を更に1050℃以上、1300℃以下の温
度範囲内に加熱することにより液相を形成させ、液相拡
散を行わせることによって、効率よく焼結させている。
【0019】更に、請求項3の発明は、請求項2に記載
の核燃料用セラミックスペレットの製法において、前記
加熱工程における微酸化雰囲気を、前記第1加熱工程で
は、10ppm以上400ppm以下のO2 濃度に調整
し、前記第2加熱工程では、10ppm以上100pp
m以下のO2 濃度に調整すると共に、前記第1加熱工程
におけるO2 濃度を前記第2加熱工程におけるO2濃度
よりも高くすることを特徴としている。
【0020】本発明では、加熱工程を2工程に分けて行
う際に、微酸化雰囲気のO2 濃度(酸素分圧)を調整す
ると共に第1加熱工程におけるO2 濃度を前記第2加熱
工程におけるO2 濃度よりも高く調整し、第1加熱工程
において固溶体を形成させる際に必要な酸素を気中に確
保している。従って、固溶体が効率よく形成されると共
に、その後の液相拡散における焼結も効率的に行える。
【0021】O2 濃度の調整は、N2 ガスや、ヘリウム
ガス、アルゴンガス等の不活性ガス中に酸素又はH2
蒸気を添加する方法や、2CO2 2CO+O2 平衡を
利用する方法など比較的容易な方法を用いることができ
る。
【0022】この際のO2 濃度は、固溶体を形成させる
第1加熱工程では10ppm以上400ppm以下の範
囲内、好ましくは、120ppmとすることにより、U
2とWO3 とを効率よく反応させることができる。
【0023】また、液相拡散させる第2加熱工程ではO
2 濃度を10ppm以上100ppm以下の範囲内、好
ましくは、40ppmとすることにより、液相拡散の拡
散速度をより速くし、短時間の焼結を可能とする。
【0024】また、請求項4の発明は、請求項1に記載
の核燃料用セラミックスペレットの製法において、前記
原料粉末として、更にUO2+x 粉末(但し、X>0.0
1)を含むものを用い、前記加熱工程において、105
0℃以上1300℃以下の温度範囲内に調整した微酸化
雰囲気中で前記成型体を加熱し、固溶体を形成させた
後、液相拡散させることを特徴としている。
【0025】即ち、本発明では、前記原料粉末が、例え
ば、 のようなUO と比較して多くの酸素を
含むUO2+x 粉末(但し、X>0.01)を含むこ
とにより、原料粉末内に酸素の供給源を確保させてい
る。
【0026】これにより、固溶体を効率よく形成させる
ための酸素の供給源としての気中のO2 は不要となるの
で、気中のO2 を取り込ませるための第一段目の加熱は
不要となる。即ち、加熱工程において一回の加熱で、固
溶体を形成させ、液相拡散させることができる。そのた
め、固溶体を形成させる、又は液相拡散させるための加
熱の条件に合わせて順次加熱雰囲気を調整するための手
間が省け、加熱時間も短縮することができる。
【0027】この時、1050℃以上1300℃以下の
温度範囲内で加熱することにより、UO2+x とWO3
を反応させて固溶体を形成させた後、液相を形成させ
て、液相拡散を行わせることによって、効率よく焼結さ
せている。
【0028】また、請求項5の発明は、請求項4に記載
の核燃料用セラミックスペレットの製法において、前記
加熱工程における微酸化雰囲気のO2 濃度を10ppm
以上100ppm以下の範囲内に調整することを特徴と
している。
【0029】即ち、本発明では、加熱工程における微酸
化雰囲気を10ppm以上100ppm以下のO2 濃度
に調整するものとしている。O2 濃度の調整は、N2
スや、ヘリウムガス、アルゴンガス等の不活性ガス中に
酸素又はH2 O蒸気を添加する方法や、2CO2 2C
O+O2 平衡を利用する方法など比較的容易な方法を用
いることができる。
【0030】また、請求項6の発明は、請求項1〜5の
いずれかに記載の核燃料用セラミックスペレットの製法
において、前記還元工程における加熱温度を500℃以
上1700℃以下の範囲内に調整することを特徴として
いる。
【0031】本発明では、還元工程における加熱温度を
500℃以上1700℃以下の範囲内、好ましくは11
00℃以上1300℃以下の範囲内、更に好ましくは、
1200℃に調整することにより、固溶体(UWO6
UW312)を容易に還元させ、Wを析出させUO2
UO2 +Wとする。
【0032】
【実施例】図1は、本発明の第1実施例を示すフローチ
ャート図である。以下、本発明の第1実施例について簡
単に説明する。
【0033】1)プレス成型工程 第1実施例では、80wt%のUO2 粉末(O/U=2.
09)と、20wt%のWO3 粉末とを均一に混合したも
のを原料粉末とした。(勿論、本発明はこの組合せに限
定されるものではない。)この原料粉末を金型潤滑法に
より圧縮成型し、直径約10mm、高さ約10mm、密度
5.9g/ccのペレット状成型体を得た。
【0034】2)加熱工程 プレス成型工程において得られたペレット状成型体を、
酸素濃度を120ppmとした窒素ガス充填乾熱炉内に
おいて、800℃で2時間加熱した。この時ペレット内
においてUO2 とWO3 とが反応して固溶体(UWO
6 、UW312)が形成された(第1加熱工程)。
【0035】その後、第1加熱工程を経た成形体を酸素
濃度を40ppmとした窒素ガス充填乾熱炉内におい
て、1200℃で3時間加熱した(第2加熱工程)。こ
の時、成型体内には液相が形成され、UWO6 、UW3
12が均一に拡散し、焼結が十分に進んだ焼結体ペレッ
トとなった。
【0036】3)還元工程 更に、この焼結体ペレットを、アンモニア分解ガス(3
2 +N2 )が充填された乾熱炉内において1200℃
にて3時間加熱した。この後自然冷却して密度が11.
4g/ccのセラミックスペレットを得た。
【0037】得られたセラミックスペレットは、UO2
密度が約96%T.D.であり、この中に密度が約1
6.6wt%の金属タングステン(W)が含まれていた。
観察結果によれば、約10μmの金属タングステン
(W)粒の析出が確認された。
【0038】4)比較例1 尚、比較の為、第1実施例のプレス成型工程において得
られたペレット状成型体を従来の方法を用いて処理し、
セラミックスペレットを得た。即ち、ペレット状成型体
をアンモニア分解ガス(3H2 +N2 )が充填された乾
熱炉内において1700℃にて3時間加熱した。この後
自然冷却してセラミックスペレットを得た。なお、図3
はこの比較例1のフローチャート図であり、以後に述べ
る比較例2もこのフローチャートに沿って処理してい
る。
【0039】得られたセラミックスペレットは、密度が
約10.8g/ccであり、これは、本発明の方法によ
り得られる焼結体の密度よりも低いものであった。ま
た、この比較例のペレットでは、約10μmの金属タン
グステン(W)粒の析出が確認されたが、多数の空孔が
存在しており、これはWO3 が還元条件にてWとなり、
これが焼結を阻害したことを示している。
【0040】図2は、本発明の第2実施例及び第3実施
例を示すフローチャート図である。まず、第2実施例に
ついて以下に簡単に説明する。
【0041】1)プレス成型工程 第2実施例では、まず、50wt%のU38 粉末と50
wt%のWO3 粉末とを均一に混合して混合粉末を得た。
次に、40wt%の前記混合粉末と、60wt%のUO2
末(O/U=2.09)とを混合して原料粉末とした。
この原料粉末を金型潤滑法により圧縮成型し、直径約1
0mm、高さ約10mm、密度5.4g/ccのペレット状成型
体を得た。
【0042】2)加熱工程 プレス成型工程において得られたペレット状成型体を、
酸素濃度を40ppmとした窒素ガス充填乾熱炉に入
れ、1200℃で3時間加熱した。この時ペレット内に
おいてUO2 とWO3 とが反応して固溶体(UWO6
UW312)が形成された後、更に液相が形成され、U
WO6 、UW312が均一に拡散し、焼結が十分に進ん
だ焼結体ペレットとなった。
【0043】3)還元工程 更にNH3 を分解して得られるアンモニア分解ガス(3
2 +N2 )が充填された乾熱炉内においてて、焼結体
ペレットを1200℃にて3時間加熱した。この後自然
冷却して密度が11.2g/ccのセラミックスペレッ
トを得た。
【0044】得られたセラミックスペレットは、UO2
密度が約94%T.D.であり、この中に密度が約1
6.7wt%の金属タングステン(W)が含まれ、約10
μmの金属タングステン(W)粒の析出が確認された。
【0045】4)比較例2 尚、比較の為、第2実施例のプレス成型工程において得
られたペレット状成型体をアンモニア分解ガス(3H2
+N2 )が充填された乾熱炉内において1700℃にて
3時間加熱した。この後自然冷却して密度が約10.5
g/ccのセラミックスペレットを得た。これは本発明
の方法により得られる焼結体の密度よりも低いものであ
る。
【0046】また、この比較例のペレットでは、約10
μmの金属タングステン(W)粒の析出が確認された
が、多数の空孔が存在しており、これはWO3 が還元条
件にてWとなり、これが焼結を阻害したことを示してい
る。
【0047】本発明の第3実施例について以下に簡単に
説明する。 1)プレス成型工程 第3実施例では、まず、50wt%のU38 粉末と50
wt%のWO3 粉末とを均一に混合して混合粉末を得た。
次に、40wt%の前記混合粉末と、60wt%のUO2
末(O/U=2.09)とを混合して原料粉末とした。
この原料粉末を金型潤滑法により圧縮成型し、直径約1
0mm、高さ約10mm、密度5.4g/ccのペレット状成型
体を得た。
【0048】2)加熱工程 プレス成型工程において得られたペレット状成型体を、
1.4g/Lの水蒸気(H2 O)を添加した窒素ガス充
填乾熱炉に入れ、1200℃で3時間加熱した。この時
ペレット内においてUO2 とWO3 とが反応して固溶体
(UWO6 、UW312)が形成された後、更に液相が
形成され、UWO6 、UW312が均一に拡散し、焼結
が十分に進んだ焼結体ペレットとなった。
【0049】3)還元工程 更に、アンモニア分解ガス(3H2 +N2 )を乾熱炉内
に充填して焼結体ペレットを1200℃にて3時間加熱
した。この後自然冷却して密度が11.4g/ccのセ
ラミックスペレットを得た。
【0050】得られたセラミックスペレットは、UO2
密度が約94%T.D.であり、この中に密度が約1
6.7wt%の金属タングステン(W)が含まれ、約10
μmの金属タングステン(W)粒の析出が確認された。
【0051】以上すべての実施例により、本発明の方法
によればタングステン(W)が均一に分散したセラミッ
クスペレットが得られることが実証された。また、ペレ
ットの焼結中にタングステン(W)がその焼結を阻害せ
ず、十分なUO2 密度のペレットが得られることも示し
ている。
【0052】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、熱伝導
度の改善に寄与するタングステン(W)が均一に分散し
たセラミックスペレットを得ることができる。また、タ
ングステン(W)が核燃料体の焼結中にその焼結を阻害
することがないという利点も有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示すフローチャート図で
ある。
【図2】本発明の第2実施例及び第3実施例を示すフロ
ーチャート図である。
【図3】比較例を示すフローチャート図である。

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 UO2 を主成分としてなる核燃料用セラ
    ミックスペレットの製法において、 予め定められたモル比率で混合されたUO2 とWO3
    の混合粉末を含む原料粉末をペレット状にプレス成型し
    て成型体を得るプレス成型工程と、 微酸化雰囲気中において前記成型体を加熱することによ
    り、前記原料粉末を反応させて固溶体とする加熱工程
    と、 還元雰囲気中において前記焼結体を加熱することによ
    り、Wを析出させる還元工程とを含むことを特徴とする
    核燃料用セラミックスペレットの製法。
  2. 【請求項2】 前記加熱工程は、 700℃以上1000℃以下の温度範囲内に調整した微
    酸化雰囲気中で前記成型体を加熱し、固溶体とする第1
    加熱工程と、 1050℃以上1300℃以下の温度範囲内に調整した
    微酸化雰囲気中で前記固溶体を加熱し、液相拡散させる
    第2加熱工程とを含んでいることを特徴とする請求項1
    に記載の核燃料用セラミックスペレットの製法。
  3. 【請求項3】 前記加熱工程における微酸化雰囲気を、 前記第1加熱工程では、10ppm以上400ppm以
    下のO2 濃度に調整し、前記第2加熱工程では、10p
    pm以上100ppm以下のO2 濃度に調整すると共
    に、 前記第1加熱工程におけるO2 濃度を前記第2加熱工程
    におけるO2 濃度よりも高くすることを特徴とする請求
    項2に記載の核燃料用セラミックスペレットの製法。
  4. 【請求項4】 前記原料粉末として、更にUO2+x 粉末
    (但し、X>0.01)を含むものを用い、 前記加熱工程において、1050℃以上1300℃以下
    の温度範囲内に調整した微酸化雰囲気中で前記成型体を
    加熱し、固溶体を形成させた後、液相拡散させることを
    特徴とする請求項1に記載の核燃料用セラミックスペレ
    ットの製法。
  5. 【請求項5】 前記加熱工程における微酸化雰囲気を、
    10ppm以上100ppm以下のO2 濃度に調整する
    ことを特徴とする請求項4に記載の核燃料用セラミック
    スペレットの製法。
  6. 【請求項6】 前記還元工程における加熱温度を500
    ℃以上1700℃以下の範囲内に調整することを特徴と
    する請求項1〜5のいずれかに記載の核燃料用セラミッ
    クスペレットの製法。
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