JPH0628175Y2 - 精密フイルタの▲ろ▼過エレメント - Google Patents

精密フイルタの▲ろ▼過エレメント

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JPH0628175Y2
JPH0628175Y2 JP1988009492U JP949288U JPH0628175Y2 JP H0628175 Y2 JPH0628175 Y2 JP H0628175Y2 JP 1988009492 U JP1988009492 U JP 1988009492U JP 949288 U JP949288 U JP 949288U JP H0628175 Y2 JPH0628175 Y2 JP H0628175Y2
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光弘 妻鹿
諭治 川村
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株式会社土屋製作所
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  • Separation Using Semi-Permeable Membranes (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案は種々の薬液や純水などを過するためのフイ
ルタの過エレメントに関する。
(従来の技術) ICやLSIのプリント基板の生産や種々の医薬品の製
造に用いられる薬液ならびに食品工業に用いられる純水
は純度の高いものが要求され、これらの液を処理するフ
イルタ部材は耐薬品性と耐熱性、耐溶出性などを備える
と共にサブミクロンオーダの過精度が望まれていて、
これに答えるものの一つとして、第3図および第4図に
示すような過エレメントが用いられている。
すなわち、構成部品素材には弗素系の樹脂やポリプロピ
レンのような耐薬品性と耐熱性、耐溶出性に富む合成樹
脂が用いられ、第3図イのように多孔質環状の薄膜1a
(厚さ30μ〜250μ程度)の両面または片面(主に内側
面)に補強と形体保持を兼ねた環状の網材1bを添設
し、それらの中央孔の周縁部を所要の範囲にわたりヒー
トプレスで圧着フイルム化して材1となし、この材
1の二枚のものの中央孔の部分に、同図ロのように縦孔
を有し上下に突出するボス部2aとその縦孔に通じる複
数の横通孔2cを備えた横つば部2bとからなるボタン
状のスペーサ2のボス部2aの上下部分を同図ハのよう
にそれぞれ挿通し、各材1のフイルム化部分を横つば
部2bの上下面に溶着すると共に外周縁同志を溶着して
アンブレラ型の単一エレメントとなし、この単一エレメ
ントを第4図のように所要数積み重ね、各スペーサ2の
ボス部2aの当接端面を溶着して積層の過エレメント
eとしている。
そして、最上段のスペーサボス部2aの上端面をカバー
4中心の出口パイプ4aの下端面に溶着する一方、最下
段のボス部2aには盲蓋5を施し、このようにエレメン
トeをカバー4と一体にしてコツプ状の容器3に収容し
て薬液処理用のフイルタとしている。
(考案が解決しようとする問題点) ところで、上記過エレメントの材1の多孔質膜1a
は四弗化エチレン(PTEF)製とし、網材1bやスペ
ーサ2などは他の弗素系樹脂またはポリプロピレンなど
とし、そして、スペーサ2の横つば部2bに各材1の
中央孔周縁部分を結合する際にはインパルス溶接(ボス
部2aの上下に金属リングrを嵌め、これに電流を流
し、材1を通してボス部上下端を溶融しつつ押圧し
て、材1と一体化する)によるのが通常であり、この
場合スペーサ2を例えば比較的溶融温度の高い(約320
℃)ポリテトラフルオラエチレン(PFA)とすると、薄
膜1aの溶融温度(約340℃)との差が小さく、その融
点に近い熱が薄膜1a上に直接かかることになり、その
熱の影響で薄膜1aが変形してその細孔が不均一にな
り、バブルポイント(膜が気体を通す圧力限界)が低下
し、精密フイルタとしての機能を果たさなくなる。
そこで、この考案はスペーサなどを融点の高い素材で形
成したにしても、薄膜の変形を防止し、フイルタ機能を
低下させない過エレメントを提供するものである。
(問題点を解決するための手段および作用) この考案は上記目的のもとに、耐薬品性と耐熱性を有す
る合成樹脂からなり、多孔質環状の薄膜に網材を添設
し、その中央孔の周縁部をフイルム化した材の上下一
対のものを、縦孔を有するボス部と複数の横通孔を備え
た横つば部からなるスペーサの横つば部に溶着すると共
に外周縁部を溶着して単一エレメントとなし、該単一エ
レメントを所要数積層して各スペーサの当接面を結合す
る精密フイルタの過エレメントとして、各スペーサの
横つば部を高さの高い中央側半部と低い外側半部とで段
付けて形成し、上記各一対の材のフイルム化した中央
孔の周縁部をそれぞれ各スペーサ横つば部の外側半部に
載置し、各スペーサ横つば部の高い中央側半部を溶融加
圧して、各材のフイルム化した中央孔周縁部面に広
げ、各材の中央孔周縁部をそれぞれ各スペーサの横つ
ば部の肉厚内に挟み込んで溶着結合させたことを特徴と
している。
その使用時には処理液が各単一エレメントの外側から上
下の材を通り抜け、過されてその内側に入り、スペ
ーサの横通孔を通つてボス部内に集まり、所定の場所に
送られる。
(実施例) 第1図イ,ロはこの考案に係る過エレメントの単一エ
レメントを示すものであり、その上下一対の材11は
それぞれ四弗化エチレン製の多孔質環状の薄膜11aの
両面または片面(主として内側面)に他の弗素系樹脂や
ポリプロピレンなどの耐熱性と耐薬品性、耐溶出性に富
む合成樹脂製補強用の網材11bが添設され、それらの中
央孔の周縁部11cはヒートプレスにより圧着されてフイ
ルム化されており、一方、上記樹脂材製のスペーサ12
は縦孔を有するボス部12aと横通孔12cを備えた横つば部
12bとでボタン状をなしていて、上記各材11のフイ
ルム化された中央孔周縁部11cはスペーサ12の横つば
部12b中に後述のように挟み込んで溶着結合されると共
に各材11の外周縁同志も溶着されている。
そして、上記単一エレメントの所要数のものが第2図の
ように積み重ねられ、各スペーサ12のボス部12aの当
接端面をそれぞれ溶着して積層過エレメントeとな
し、最上段のスペーサボス部12aの上端面をカバー14
の中央出口パイプ14aの下端面に溶着すると共に最下段
のボス部12aに盲蓋15を施し、このようにカバー14
と一体になされた過エレメントeが、コツプ状の容器
13に収容される。
しかして、上記各単一のエレメントにおいて上下の材
11のフイルム化された中央孔周縁部11cをスペーサ12
の横つば部12bに挾着結合するに当たつては、第1図ロ
のようにスペーサ12の横つば部12bを高さの高い中
央側半部12b1と低い外側半部12b2とで段付けて形成して
おき、上下材11の中央孔周縁部11cをスペーサ12
の横つば部の低い外側半部12b2上に嵌挿載置する一方、
高い中央側半部12b1上には電極用の金属リングrを配置
し、それらの金属リングrに電流を通じ、横つば部12
bの中央側半部12b1を溶融させながらリングrで押圧し
ていけば、その溶融樹脂が外方に広がると共にその溶融
樹脂の保有熱によつて外側半部12b2も溶け出し、材1
1の中央孔周縁11cがスペーサ12の溶融樹脂で横つば
部12bの肉厚内に挟み込まれ一体に結合される。
その際、材の薄膜11aにはこれまでのように金属リン
グrがのせられず、その熱の影響を直接的に受けないの
で、その変形が防止される。
なお、単一エレメントの積層に当たつては、各エレメン
トのスペーサ12を一つのセンターパイプに嵌挿し、そ
のセンターパイプを介しカバー14に結合させるように
してもよい。
そして、使用時には容器13に連なるポンプの作動によ
つて、処理液が下側の入口パイプ13aを通じて容器13
に入り、積層過エレメントeの外周から各単一エレメ
ントの上下の材11を通り抜け、過されてその内側
に入り、スペーサ12の横通孔12cを通ってボス部12a内
(センターパイプを用いるものではそのパイプ内)に集
まり、カバー14の出口パイプ14aから所定の場所に送
られる。
(考案の効果) 上述のようにこの考案では、耐薬品性と耐熱性を有する
合成樹脂からなり、多孔質環状の薄膜に網材を添設して
その中央孔周縁部をフイルム化した一対の材の中央孔
周縁部をスペーサの横つば部に結合すると共に外周縁を
溶着して単一エレメントとなし、この単一エレメントを
所要数積み重ねてスペーサのボス部同志を結合し、薬液
などを処理する過エレメントとして、各スペーサの横
つば部を高さの高い中央側半部と低い外側半部とで段付
けて形成し、上記各一対の材のフイルム化した中央孔
の周縁部をそれぞれ各スペーサ横つば部の外側半部に載
置し、各スペーサ横つば部の高い中央側半部を溶融加圧
して、各材のフイルム化した中央孔周縁部面に広げ、
各材の中央孔周縁部をそれぞれ各スペーサの横つば部
の肉厚内に挟み込んで溶着結合するようにしたので、
材のフイルム化した中央孔周縁部をスペーサの横つば部
に結合するに際し、これまでのように溶着用の金属リン
グが直接材に当接する恐れなく、材を通して横つば
部を溶融しないため、スペーサを溶融温度の高い合成樹
脂材で形成したにしても、材の薄膜がその溶融熱の影
響を直接的に受けることなく、薄膜の変形や細孔の不均
一化が防止され、バブルポイントの低下を招かず、精密
フイルタとしての機能を損うことがない。
【図面の簡単な説明】
第1図イはこの考案に係る単一エレメントの断面図。 同図ロは材をスペーサに結合する状態を示す断面図。 第2図はこの考案の過エレメントの一部を切断した側
面図。 第3図イは材の斜視図。 同図ロはスペーサの斜視図。 同図ハは従来の単一エレメントの断面図。 第4図は従来の過エレメントを収容したフイルタの断
面図。 図中、 11……材、11a……薄膜 11b……網材、11c……中央孔周縁部 12……スペーサ、12a……ボス部 12b……横つば部、12c……横通孔 13……容器、14……カバー e……過エレメント

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】耐薬品性と耐熱性を有する合成樹脂からな
    り、多孔質環状の薄膜に網材を添設し、その中央孔の周
    縁部をフイルム化した材の上下一対のものを、縦孔を
    有するボス部と複数の横通孔を備えた横つば部からなる
    スペーサの横つば部に溶着すると共に外周縁部を溶着し
    て単一エレメントとなし、該単一エレメントを所要数積
    層して各スペーサの当接面を結合する過エレメントに
    おいて、各スペーサの横つば部を高さの高い中央側半部
    と低い外側半部とで段付けて形成し、上記各一対の材
    のフイルム化した中央孔の周縁部をそれぞれ各スペーサ
    横つば部の外側半部に載置し、各スペーサ横つば部の高
    い中央側半部を溶融加圧して、各材のフイルム化した
    中央孔周縁部面に広げ、各材の中央孔周縁部をそれぞ
    れ各スペーサの横つば部の肉厚内に挟み込んで溶着結合
    させたことを特徴とする精密フイルタの過エレメン
    ト。
JP1988009492U 1988-01-29 1988-01-29 精密フイルタの▲ろ▼過エレメント Expired - Lifetime JPH0628175Y2 (ja)

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JPS61159003U (ja) * 1985-03-22 1986-10-02
JPH0337700Y2 (ja) * 1985-09-24 1991-08-09

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