JPH06281729A - 自動車用障害物検出装置 - Google Patents

自動車用障害物検出装置

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JPH06281729A
JPH06281729A JP6955493A JP6955493A JPH06281729A JP H06281729 A JPH06281729 A JP H06281729A JP 6955493 A JP6955493 A JP 6955493A JP 6955493 A JP6955493 A JP 6955493A JP H06281729 A JPH06281729 A JP H06281729A
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JP6955493A
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Kunihiko Matsumura
邦彦 松村
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Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】パルス伝搬時間中に積分回路に電流を入力し
て、その積分回路の出力を基に目標物との距離を測定す
る方式において、近距離における測定距離の正確性を向
上させた自動車の自動車用障害物検出装置を提供する。 【構成】前回検出時までの積分回路の出力を基にして、
次回計測時のパルス伝搬時間を予測して、距離の誤差が
小さくなるように、パルス伝搬時間に対する積分回路の
出力の比を設定する制御手段を設けている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、パルス伝搬時間中に積
分回路に電流を入力して、その積分回路の出力を基に目
標物との距離を測定する自動車用の障害物検出装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】例えば走行中の車両の前方または後方の
目標物に向かってレーザ光等のパルスを発射し、このパ
ルスが目標物で反射して戻るまでの時間を計測し、この
時間から目標物までの距離を検出するようにした検出方
法は、従来からよく知られていた。
【0003】ここで、距離の具体的計測方法としては、
計測装置内でクロックパルスを発生し、パルス伝搬時間
中に発生したクロックパルスの数を計ることによって距
離を計測するものが、実開昭60−193485号公報
に開示されている。
【0004】この計測方法において、実用上最小限の距
離分解能を維持させようとするとするためには、クロッ
クパルスの周波数を高くする必要がある。しかし、より
高周波数のクロックパルスを発生する装置は非常に高価
なものであり、コストの面から望ましいものではなかっ
た。
【0005】そこで、特願平04−197648号に示
すように、パルス伝搬時間中に積分回路に定電流を入力
して、その積分回路の出力を基に目標物との距離を計測
する方法を先に出願した。この方法では、定電流源やコ
ンデンサなどによって構成されるのでコスト的に安く、
実開昭60−193485号公報の方法の不具合を解消
するものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】一般的に最近の自動車
用障害物検出装置においては、高速走行時に安全を確保
するためには、検出可能距離は最低でも100m以上は
必要である。特願平04−197648号の従来例にお
いて検出可能距離を長くすると、積分回路には容量限界
が存在するのでパルス伝搬時間に対する積分回路の出力
の比は小さく設定せざるを得ない。
【0007】ここで、何かの原因で積分回路の出力に誤
差が生じていたとする。すると、パルス伝搬時間に対す
る積分回路の出力の比が小さいので、パルス伝搬時間の
誤差はさらに大きくなる。つまり、目標物との距離の誤
差は大きくなってしまう。例えば、自動車の渋滞時など
のように車間距離が短いときには、より正確な車間距離
測定の要求が高く、測定距離の誤差をなるべく小さくす
ることが望ましい。
【0008】
【目的】本発明は、以上のような課題を鑑みて、自動車
走行時の目標物との距離は急激に変化することは少ない
ことを利用したもので、特願平04−197648号の
方式を改良して、近距離においても測定距離の誤差が少
ない自動車用障害物検出装置の提供を目的とするもので
ある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1では、目標物に向けて所定の周期でパルス
を送信してから反射して戻ってくる反射パルスの受信ま
でのパルス伝搬時間に基づいて距離を計測する自動車用
障害物検出装置において、
【0010】上記パルス伝搬時間中に定電流を発生する
上記基準電流発生源に接続され、所定の容量限界を有す
る積分回路と、上記積分回路の出力に応じて上記目標物
との測定距離を計算する演算手段と、前回計測時までの
パルス伝搬時間を基にして次回計測時のパルス伝搬時間
を予測して、上記積分回路の出力の上記容量限界内でパ
ルス伝搬時間に対する積分回路の出力の比を大きく設定
する制御手段とを設けているものである。
【0011】請求項2では、前回計測時までのパルス伝
搬時間とパルス伝搬時間の増減状態を算出して、制御手
段の設定した上記パルス伝搬時間に対する積分回路の出
力の比を補正しているものである。請求項3では、運転
手の車両に対する加減速要求を算出して、制御手段の設
定したパルス伝搬時間に対する積分回路の出力の比を補
正するものである。
【0012】請求項4では、反射パルスを所定時間に受
信しなかった場合には目標物をロストしたものとみな
し、制御手段はパルス伝搬時間に対する積分回路の出力
の比を最小に設定するものである。
【0013】請求項5では、目標物のロスト判定時から
所定の間は、制御手段はパルス伝搬時間に対する積分回
路の出力の比を上記目標物のロスト直前と同一に維持す
るものである。
【0014】
【発明の効果】自動車の障害物検出装置においては、目
標物との距離は時間に対して線形性をもち、次回検出時
のパルス伝搬時間は前回検出時のパルス伝搬時間と大き
く変わることは少ない。
【0015】請求項1においては、前回検出時のパルス
伝搬時間を基にして次回検出時のパルス伝搬時間が概算
でき、もって誤差が少なくなるように制御手段がパルス
伝搬時間に対する積分回路の出力の比を設定することが
できる。ここで目標物が遠距離に存在するときには、制
御手段はパルス伝搬時間に対する積分回路の出力の比を
小さく設定することによって、積分回路が所定の容量限
界を越えることはない。また、目標物が近距離に存在す
るときには、制御手段はパルス伝搬時間に対する積分回
路の出力の比を大きく設定するので、積分回路の出力に
誤差が生じていてもその誤差が小さくなるようにパルス
伝搬時間が算出される。つまり、遠距離でも検出可能で
あって、近距離においても測定距離の誤差が少ない自動
車用障害物検出装置が可能となる。
【0016】請求項2においては、増減状態検出手段に
よって前回検出時までのパルス伝搬時間の増減状態が計
算でき、それによって次回検出時のパルス伝搬時間をあ
る程度予測することができる。したがって、補正手段は
制御手段の設定したパルス伝搬時間に対する積分回路の
出力の比を補正して、最も測定距離の誤差を少なくする
ことができる。
【0017】請求項3においては、アクセルやブレーキ
等の作動を検出する要求検出手段によって次回検出時の
パルス伝搬時間をある程度予測することができる。した
がって、補正手段は制御手段の設定したパルス伝搬時間
に対する積分回路の出力の比を補正して、最も測定距離
の誤差を少なくすることができる。
【0018】請求項4においては、例えば前方車両が右
左折したときのように目標物を見失ったときには、検出
可能距離を最大限まで延ばして、次の目標物を逸早く発
見することができる。
【0019】請求項5においては、所定の間中ロスト状
態が続く場合にはじめて、目標物をロストしたと判定す
る。したがって、受信手段の受信ミスによってロストと
判定することはなくなり、パルス伝搬時間に対する積分
回路の出力の比を最小に設定することによる誤差の増大
を防止している。
【0020】
【実施例】以下、本発明の第1の実施例を図面に基づき
説明する。図1に本発明の実施例の概略図を示す。
【0021】本発明の自動車用障害物検出装置は、前方
車両に向けてレーザ光を周期的に送信する送信手段1
と、前方車両からの反射光を受信する受信手段2と、送
信手段1と受信手段2の出力から前方車両との車間距離
を算出する計測手段3とから構成される。
【0022】送信手段1は、レーザダイオード4と、レ
ーザダイオード4に所定の周期で高電圧を供給する駆動
装置5と、レーザダイオード4の発光と同時にスタート
信号を発生するスタート信号発生回路6とから構成さ
れ、レーザダイオード4からは前方車両に向けて周期的
にレーザ光が発射される。また、スタート信号発生回路
6はスタート信号を計測手段3に出力する。
【0023】一方、受信手段2は、前方車両からの反射
光を受光する受光ダイオード7と、反射光の受光と同時
にストップ信号を発生するストップ信号発生回路8とか
ら構成され、ストップ信号発生回路8はストップ信号を
計測手段3に出力する。
【0024】計測手段3では、スタート信号入力時から
ストップ信号入力時までのレーザ光伝搬時間に対応する
距離を演算して、その距離の半分に相当する前方車両ま
での車間距離を表示手段9に表示したり、自動ブレーキ
等の作動の判定材料にするために距離出力端子10に出
力する。図2に計測手段3の回路図を示す。
【0025】計測手段3としては主な構成として、定電
流を発生する基準電流発生源11と、基準電流発生源1
1の定電流が入力される積分回路12と、積分回路12
の出力によりレーザ光伝搬時間を検出して、前方車両ま
での車間距離を算出する演算手段13と、演算手段13
で検出されたレーザ光伝搬時間に応じて基準電流発生源
11の定電流を変える制御手段14とからなる。
【0026】基準電流発生源11は並列に設けられた複
数の定電流源I1,I2,I3で構成され、それぞれの定
電流源は選択スイッチS1,S2,S3を介して電流源
1,V2,V3に接続している。ここで定電流の電流値
1>i2>i3であるとする。基準電流発生源11と積
分回路12の間には計測スイッチ15が設けられ、計測
スイッチ15を切り替えることにより基準電流発生源1
1からの定電流を積分回路12側あるいはアース16側
に流すことができる。積分回路12としては定電流源に
対する積分手段としてよく知られているコンデンサが用
いられている。また、積分回路12と平行に、かつ積分
回路12の基準電流発生源11側とアース16側とを短
絡するようにリセットスイッチ17が設けられている。
さらに、積分回路12の基準電流発生源11側にはダイ
オード18aと許容電圧Vdからなる電圧保護手段18
が取り付けられている。
【0027】基準電流発生源11の定電流による積分回
路12の出力は、バッファアンプ19を介して、A/D
変換器20で10ビット程度にディジタル化される。A
/D変換された積分回路12の出力は演算手段13に入
力され、前方車両までの車間距離が算出される。制御手
段14では演算手段13で算出された車間距離を基に、
ONすべき選択スイッチS1,S2,S3を選択してい
る。次に、この計測手段3の動作について図2において
説明する。
【0028】スタート信号が計測スイッチ15に入力さ
れるまでは、計測スイッチ15はアース16側にONさ
れ、リセットスイッチ17はOFFされ、積分回路12
には電荷は存在しないものとする。また、前回計測時の
レーザ光伝搬時間によって、制御手段14が選択スイッ
チS2のみをONしているものとする。すると、基準電
流発生源11の定電流i2はアース16に流れている。
【0029】図1におけるスタート信号発生回路6が計
測スイッチ15にスタート信号を出力すると同時に計測
スイッチ15は積分回路12側にONする。すると基準
電流発生源11の定電流i2は積分回路12に流れ込
み、積分回路12には電荷が蓄積される。また、ストッ
プ信号発生回路8が計測スイッチ15にストップ信号を
出力すると同時に計測スイッチ15はアース16側にO
Nする。ここで、積分回路12に蓄積された電荷はバッ
ファアンプ19によってホールドされているので、ディ
ジタル化された積分回路12の出力を演算手段13へ出
力することができる。
【0030】図3はレーザ光伝搬時間tと積分回路12
の出力Vのグラフである。横軸はレーザ光伝搬時間tで
あり、縦軸はA/D変換された積分回路12の出力Vで
ある。
【0031】前方車両との距離をレーザ光が往復するレ
ーザ光伝搬時間中に、定電流を積分回路12に入力し、
積分回路12の出力Vに基いてレーザ光伝搬時間tを算
出するので、積分回路12の出力Vとレーザ光伝搬時間
tは比例する。
【0032】ここで、所定時間内にストップ信号が入力
されない場合に、A/D変換器20に許容電圧Vdより
大きな電圧が入力してA/D変換器20を破壊しないよ
うに、電圧保護手段18のダイオード18aが積分回路
12の出力Vを許容電圧Vdに制限している。したがっ
て、図のグラフA,B,Cも積分回路12の出力Vは制
限され、上限は許容電圧Vdとなっている。なお、積分
回路12の出力Vが許容電圧Vdになったときには、前
方車両との車間距離は測定不能と識別されている。
【0033】制御手段14が、選択スイッチS1,S2
3を選択することによって、積分回路12に流れ込む
定電流が変わる。つまり、レーザ光伝搬時間tに対する
積分回路12の出力Vの比が違ったものになる。具体的
には、図3のように定電流を変えることによって、グラ
フの傾きが違っている。ここで、i1>i2>i3なの
で、選択スイッチS1のみON時はレーザ光伝搬時間t
に対する積分回路12の出力Vの比が一番大きいAの特
性となり、選択スイッチS3のみON時はレーザ光伝搬
時間tに対する積分回路12の出力Vの比が一番小さい
Cの特性となる。このグラフにおいてレーザ光伝搬時間
tに対する積分回路12の出力Vの比が小さいほど、つ
まり、選択スイッチS3のみON時に測定可能距離は最
長となる。
【0034】積分回路12の出力はA/D変換器20を
通過するため、演算手段13に入力される積分回路12
の出力は図面で示していないが実際は非線形性を有して
いる。ちなみに、10ビットのA/D変換器20を使用
した場合、演算手段13に入力される積分回路12の出
力Vの最小単位はVd/210(=Vd/1024)とな
る。このとき、図3に示されるグラフによって積分回路
12の出力Vをレーザ光伝搬時間tに変換すると、レー
ザ光伝搬時間tに対する積分回路12の出力Vの比が大
きいほど、変換されたレーザ光伝搬時間tの最小単位は
小さくなる。言い換えると、ディジタル化された積分回
路12の出力Vの最小単位に対応するレーザ光伝搬時間
tの値は小さくなる。したがって、レーザ光伝搬時間t
に比例する車間距離の最小単位も小さくなり、もって距
離の正確性が向上する。具体的に距離の正確性の基準と
なり、測定距離の最も小さい単位である距離分解能を求
めてみる。図4は、車間距離lに対する積分回路の出力
Vのグラフである。
【0035】図4において、それぞれの選択スイッチS
1,S2,S3のみをONしたときの最長測定可能距離を
それぞれl1,l2,l3とする。(ここでi1>i2>i3
なのでl1<l2<l3となる。)すると、10ビットの
A/D変換器によって積分回路の出力Vがディジタル化
されているとすると、選択スイッチS1のみON時は距
離分解能はl1/1024となり、以下順に、選択スイ
ッチS3のみON時は距離分解能はl3/1024とな
る。したがって、選択スイッチS1のみON時は距離分
解能は最小となる。次に、この演算手段13の動作につ
いて図5のフローチャートにおいて説明する。
【0036】まず、演算手段13は制御手段14からO
Nしている選択スイッチの選択スイッチ信号を入力する
(102)。積分回路12の出力Vが許容電圧Vdとな
るまでに受信手段2からストップ信号が入力されると
(103)、演算手段13は選択スイッチ信号と積分回
路12の出力からレーザ光伝搬時間tと前方車両との車
間距離lを算出する(104,105)。一方、積分回
路12の出力Vが許容電圧Vdとなるまで受信手段2か
らストップ信号が入力されないと(103)、レーザ光
伝搬時間tは無限大とし(106)、前方車両との車間
距離lは測定不能とする(107)。以上のようにして
算出されたレーザ光伝搬時間tは制御手段14へ、前方
車両との車間距離lは表示手段9や距離出力端子10に
入力される(108)。この後、リセットスイッチ17
を所定時間ONすることにより(109)、積分回路1
2に蓄積された電荷を開放し、次回計測時のためのスタ
ート信号待ち状態になる。次に、この制御手段14の動
作を図6のフローチャートにおいて説明する。
【0037】初回計測時においては、前方車両との車間
距離lはどの位なのか見当も付かないので、制御手段1
4は選択スイッチS1,S2,S3のうちS3のみONする
(113)。したがって、測定可能距離を最長にするこ
とにより、前方車両との車間距離がどの程度であって
も、本装置の最長測定可能距離内ならば、まず前方車両
との車間距離lを測定することができる。ここで制御手
段14はONしている選択スイッチの番号の信号を演算
手段13に出力する(114)。
【0038】次に、演算手段よりスタート信号が入力さ
れてからストップ信号が入力されるまでのレーザ光伝搬
時間tが入力される(115)。t<t1ならば(11
6)、制御手段14は選択スイッチS1,S2,S3のう
ちS1のみONする(119)。t1≦t<t2ならば
(117)、制御手段14は選択スイッチS1,S2,S
3のうちS2のみONする(120)。t2≦t<t3なら
ば(118)、制御手段14は選択スイッチS1,S2
3のうちS3のみONする(121)。ここで、自動車
の車間距離lは線形性を有していて、急激に変化するこ
とはない。つまり、前回計測時のレーザ光伝搬時間tが
次回計測時のレーザ光伝搬時間とそれ程は大きく変わら
ない。したがって、積分回路12の出力Vが許容電圧V
dに等しくならないグラフのうち、レーザ光伝搬時間t
に対する積分回路12の出力Vの比が最も大きくなる選
択スイッチをONするものである。この構成によって、
測定可能な範囲で、距離分解能の向上した車間距離計測
を行うことができる。
【0039】t≧t3ならば、選択スイッチS1,S2
3は元のまま変えない。ただし、3回連続でt≧t3
なったなら(122)、このとき前方車両が右左折など
によってロストしたものとみなし、制御手段14は選択
スイッチS1,S2,S3のうちS3のみONする(12
1)。したがって、次回計測時に基準電流発生源11に
よって発生される定電流はi3となる。これは、基準電
流発生源11が発生し得る最小の定電流である。したが
って、次回計測時には測定可能距離は長くなる。この構
成によって、ロスト時には測定可能距離を最長にして、
次の前方車両を逸早く発見することができる。また、3
回連続でt≧t3ならば目標物をロストしたと識別する
ことによって、受信手段2が受光ミスし、レーザ光伝搬
時間tに対する積分回路12の出力Vの比を小さくする
ことによる距離分解能の悪化を防止している。そして、
制御手段14はONした選択スイッチの番号の信号を演
算手段13に入力して、レーザ光伝搬時間tの入力待ち
状態となる。また、図には示していないが、上記第1の
実施例は以下のように変更することが可能である。
【0040】すなわち、前方車両との車間距離lが徐々
に長くなって、今現在設定しているレーザ光伝搬時間t
に対する積分回路12の出力Vの比においては、積分回
路12の出力Vが許容電圧Vdに等しくなり、前方車両
との車間距離lが測定不能に陥ることがある。そのこと
にも対処するため、積分回路12の出力Vが許容電圧V
dに等しくなったと同時に、制御手段14はレーザ光伝
搬時間tに対する積分回路12の出力Vの比が1段階小
さくなるように、選択スイッチS1,S2,S3を切り替
える。そして、次回計測時にも積分回路12の出力Vが
許容電圧Vdに等しくなった場合にはじめて、前方車両
をロストしたものとして認識する。この構成によって、
前方車両との車間距離lが徐々に大きくなった場合に
も、ロストと判定することなく、車間距離lを測定する
ことができる。次に、本発明の第2の実施例を説明す
る。共通の部分の説明は省略する。図7は図5における
Aで示された部分のフローチャートである。
【0041】まず、演算手段13で算出された前前回計
測時のレーザ光伝搬時間taと前回計測時のレーザ光伝
搬時間tを入力する(131)。そこで、前回計測時の
レーザ光伝搬時間tの増減状態dt(=t−ta)の計
算を行い(132)、前回計測時のレーザ光伝搬時間t
と増減状態dtより次回計測時のレーザ光伝搬時間tb
(=t+dt)を計算する(133)。
【0042】次回計測時のレーザ光伝搬時間tb<t1
とき(134)、制御手段14は選択スイッチS1
2,S3のうちS1のみONする(137)。t1≦tb
<t2のとき(135)、制御手段14は選択スイッチ
1,S2,S3のうちS2のみONする(138)。t2
≦tb<t3ならば(136)、制御手段14は選択スイ
ッチS1,S2,S3のうちS3のみONする(139)。
【0043】例えば、自動車の前方に静止した障害物が
存在する場合、自動車のスピードは急には変化しにくい
ので、障害物との距離はほぼ一定割合で変化する。した
がって、レーザ光伝搬時間tもほぼ一定割合で変化する
ので、次回計測時のレーザ光伝搬時間tが概算でき、制
御手段14がレーザ光伝搬時間tに対する積分回路12
の出力Vの比を最も大きく設定することによって、常に
距離分解能が良い車間距離計測を行うことが可能とな
る。つぎに、本発明の第3の実施例を説明する。共通の
部分の説明は省略する。図8は図5におけるAで示され
た部分のフローチャートである。運転者の意思を検出す
る手段として、ブレーキのペダルの踏力xを検出してい
る。(141)
【0044】レーザ光伝搬時間t<t1のとき(14
2)、ブレーキのペダルの踏力xが所定の基準a以上な
らば(145)、制御手段14は選択スイッチS1
2,S3のうちS2のみONする(147)。t1≦t<
2のとき(143)、ブレーキのペダルの踏力xが所
定の基準a以上ならば(146)、制御手段14は選択
スイッチS1,S2,S3のうちS3のみONする(14
9)。
【0045】ブレーキのペダルを踏むと、前方車両との
車間距離が大きくなり、衝突の危険性が低くなることが
予想される。このときには、前回計測時に設定していた
レーザ光伝搬時間tに対する積分回路12の出力Vの比
で距離分解能を向上させることより、前方車両をロスト
しないように前回計測時に設定していたレーザ光伝搬時
間tに対する積分回路12の出力Vの比を下げることを
優先させている。この構成によって、自車の急制動時に
も、ロストすることない車間距離計測を行うことが可能
となる。以上本発明を図示の実施例につき述べたが、本
発明は上記実施例によって限定されることなく、本発明
の技術的思想に基いて各種の変更が可能である。
【0046】例えば、上記実施例においては、基準電流
発生源11の定電流を変化させたが、例えば積分回路1
2のコンデンサの静電容量を変化させても良い。あるい
は、制御手段14は段階的な制御を行ったが、基準電流
発生源11の電流値を線形的に制御してもよい。
【0047】また、上記実施例においては、制御手段1
4が選択スイッチS1,S2,S3を1つだけONしてい
るが、複数ONすることによって定電流源の電流値の豊
富化を計っても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の自動車用障害物検知装置の第1実施例
を示す制御回路図である
【図2】第1実施例の制御回路中の計測部の回路図であ
る。
【図3】第1実施例の計測部中の制御手段が設定するパ
ルス伝搬時間に対する積分回路の出力のグラフである。
【図4】第1実施例における車間距離に対する積分回路
の出力のグラフである。
【図5】第1実施例の計測部中の演算手段の動作を示す
フローチャートである。
【図6】第1実施例の制御手段の動作を示すフローチャ
ートである。
【図7】第2の実施例を示す図6におけるAで囲まれた
部分のフローチャートである。
【図8】第3の実施例を示す図6におけるAで囲まれた
部分のフローチャートである。
【符号の説明】
1…送信手段、2…受信手段、3…計測手段、11…基
準電流発生源、12…積分回路、13…演算手段、14
…制御手段。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】目標物に向けて所定の周期でパルスを送信
    する送信手段と、 上記目標物から反射して戻ってくる反射パルスを受信す
    る受信手段と、 上記送信手段の送信時から上記受信手段の受信時までの
    パルス伝搬時間に基づいて上記目標物との距離を計測す
    る計測手段を設けた自動車用障害物検出装置において、 上記パルス伝搬時間中に定電流を発生する基準電流発生
    源と、 上記基準電流発生源に接続され、所定の容量限界を有す
    る積分回路と、 上記積分回路の出力に応じて上記目標物との測定距離を
    計算する演算手段と、 前回計測時までのパルス伝搬時間を基にして次回計測時
    のパルス伝搬時間を予測して、上記積分回路の出力の上
    記容量限界内でパルス伝搬時間に対する積分回路の出力
    の比を大きく設定する制御手段とを設けていることを特
    徴とする自動車用障害物検出装置。
  2. 【請求項2】前回計測時までの上記パルス伝搬時間を検
    出することによって上記パルス伝搬時間の増減状態を算
    出する増減状態算出手段を設け、 該増減状態算出手段には上記制御手段の設定した上記パ
    ルス伝搬時間に対する積分回路の出力の比を補正する補
    正手段を設けていることを特徴とする特許請求の範囲第
    1項に記載の自動車用障害物検出装置。
  3. 【請求項3】運転手の車両に対する加減速要求を検出す
    る要求検出手段を設け、 該要求検出手段には上記制御手段の設定した上記パルス
    伝搬時間に対する積分回路の出力の比を補正する補正手
    段を設けていることを特徴とする特許請求の範囲第1項
    に記載の自動車用障害物検出装置。
  4. 【請求項4】上記目標物からの反射パルスを所定時間に
    受信しなかった場合には、上記目標物をロストしたもの
    とみなし、 該目標物のロスト時には、上記制御手段は上記パルス伝
    搬時間に対する積分回路の出力の比を最小に設定するこ
    とを特徴とする特許請求の範囲第1項に記載の自動車用
    障害物検出装置。
  5. 【請求項5】上記目標物のロスト判定時から所定の間
    は、上記制御手段は上記パルス伝搬時間に対する積分回
    路の出力の比を上記目標物のロスト直前と同一に維持す
    ることを特徴とする特許請求の範囲第4項に記載の自動
    車用障害物検出装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008134101A (ja) * 2006-11-27 2008-06-12 Niigata Univ パルス幅測定装置およびそれを備えた距離測定装置
JP2012251862A (ja) * 2011-06-02 2012-12-20 Mitsubishi Electric Corp レーザレーダ装置

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JP2008134101A (ja) * 2006-11-27 2008-06-12 Niigata Univ パルス幅測定装置およびそれを備えた距離測定装置
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