JPH06281011A - メタルガスケットを構成する金属板同士の結合方法 - Google Patents

メタルガスケットを構成する金属板同士の結合方法

Info

Publication number
JPH06281011A
JPH06281011A JP8786293A JP8786293A JPH06281011A JP H06281011 A JPH06281011 A JP H06281011A JP 8786293 A JP8786293 A JP 8786293A JP 8786293 A JP8786293 A JP 8786293A JP H06281011 A JPH06281011 A JP H06281011A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
metal plates
metal
joining
male
cuts
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP8786293A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2781121B2 (ja
Inventor
Fumio Kishi
文男 岸
Koichi Tokuda
耕一 徳田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Reinz Co Ltd
Original Assignee
Nippon Reinz Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Reinz Co Ltd filed Critical Nippon Reinz Co Ltd
Priority to JP8786293A priority Critical patent/JP2781121B2/ja
Publication of JPH06281011A publication Critical patent/JPH06281011A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2781121B2 publication Critical patent/JP2781121B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Gasket Seals (AREA)
  • Punching Or Piercing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】重ね合わされた複数枚の金属板5、6同士の結
合を、容易に、且つ確実に行なう。 【構成】金属板5、6を重ね合わせた状態で、雄型と雌
型14との間でプレス加工する。この加工で、互いに独
立した複数の切目を形成すると共に、この切目の間部分
を一方向に押圧して、係止突部12、12とする。切目
の一部は剪断でなく引っ張る事で破断し、バリを形成す
る。切目の両側で対となったバリのスプリングバックに
より、バリの先端同士を係合させ、切目の間から係止突
部12、12が抜け出るのを防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明の結合方法により金属板
同士を結合して造られるメタルガスケットは、例えば内
燃機関のシリンダヘッド下面とシリンダブロック上面と
の間に挟持し、両面間の気密及び液密を保持するメタル
シリンダヘッドガスケットとして利用する。
【0002】
【従来の技術】内燃機関のシリンダヘッド下面とシリン
ダブロック上面との間にはシリンダヘッドガスケットを
挟持し、シリンダ内で発生する高圧の燃焼ガス、或はシ
リンダブロックとシリンダヘッドとの間を流通する冷却
水や潤滑油が外部に漏洩するのを防止する。この様なシ
リンダヘッドガスケットとして、複数枚の金属板を重ね
合わせたメタルシリンダヘッドガスケットも、従来から
知られている。
【0003】図10は、この様なメタルシリンダヘッド
ガスケット1の1例を示している。このメタルシリンダ
ヘッドガスケット1には、流通孔である、シリンダ頂部
の開口形状に合わせた円形のボア孔2、2、シリンダヘ
ッドをシリンダブロックに固定する為のボルトを挿通す
る小孔3、3、冷却水又は潤滑油を通す為の透孔4、4
が設けられている。
【0004】この様なメタルシリンダヘッドガスケット
1は、従来から、図10〜12に示す様に、亜鉛メッキ
鋼板、ステンレス鋼板等の金属板5〜6を複数枚(図1
2の例では3枚)重ね合わせる事で構成されている。こ
れら複数枚の金属板5〜6の外周縁複数箇所には舌片状
の突出部7、7を形成し、各突出部7、7部分に於い
て、上記複数枚の金属板5〜6同士を結合している。
【0005】従来はこれら突出部7、7同士の結合を、
図11〜12に示す様に、鳩目8により行なっていた。
即ち、上記突出部7部分に於いて各金属板5〜6に、互
いに整合する通孔9、9を穿設し、各通孔9、9に挿通
し更にかしめ付けた鳩目8によって、上記各金属板5〜
6同士の分離防止を図っている。メタルシリンダヘッド
ガスケット1の使用時に各突出部7、7は、シリンダブ
ロック上面並びにシリンダヘッド下面の間から突出し
て、これら両面同士の間で挟持される事はない。従っ
て、上記鳩目8の存在が上記両面同士のシール性を阻害
する事はない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明のメタルガスケ
ットを構成する金属板同士の結合方法は、複数枚の金属
板同士の結合強度を確保したまま、結合作業の容易化を
図る事で、十分な信頼性、耐久性を有するメタルガスケ
ットを安価に提供する事を目的としている。
【0007】図10〜12に示す様に、鳩目8により突
出部7、7同士を結合する、従来構造の場合、結合強度
は十分で、十分な耐久性、信頼性を得られる反面、鳩目
8を装着する作業が面倒で、メタルシリンダヘッドガス
ケット1の製作費を高くする原因となる。この事は、メ
タルシリンダヘッドガスケットに限らず、エキゾースト
マニホールド用ガスケット等、複数枚の金属板を積層し
て成るメタルガスケット全般に当てはまる。
【0008】これに対して金属板5〜6等、複数枚の金
属板同士を、やはりシール性に影響を及ぼさない部分で
スポット溶接する事により結合する方法も、一部で採用
されている。スポット溶接により複数枚の金属板同士を
結合すれば、鳩目8を使用する場合に比べ作業が容易で
はあるが、結合作業に別工程を必要とする事には変わり
がなく、製作費低廉化の効果が必ずしも十分ではない。
又、シール性確保の為に表面にコーティング層を形成し
た金属板の場合、スポット溶接による結合作業自体不可
能になる。
【0009】この様な事情に鑑みて発明者は先に、図1
3〜16に示す様な構造により、メタルシリンダヘッド
ガスケット1を構成する複数枚(図15〜16の例では
4枚)の金属板5〜6同士を結合する構造を発明した
(実願平5−3498号)。この先発明に係る構造の場
合、金属板5〜6の外周縁複数箇所で互いに整合する位
置に形成した複数の突出部7、7に、各金属板5〜6同
士を結合する結合部10、10を1個ずつ設ける。各結
合部10、10は、互いに平行な2本1組の切目11、
11と、1組の切目11、11の間部分を重なり合った
複数枚の金属板5〜6ごと表裏方向に膨出させて塑性変
形させる事により形成された係止突部12、12とから
成る。
【0010】上記各結合部10、10の形成作業は、図
17〜18に示す様なプレス加工装置13により一挙動
で行ない、係止突部12、12を膨出させるのと同時
に、切目11、11を形成する。上記プレス加工装置1
3は、ダイと呼ばれる雌型14と、ハネ出しと呼ばれる
シリンダ状の抑え金具15と、ポンチと呼ばれ、この抑
え金具15の下端部から出入りする雄型16とから構成
される。
【0011】上記切目11、11並びに係止突部12、
12を形成する際には、上記複数枚の金属板5〜6の突
出部7、7を重ね合わせた状態で、最も下側に位置する
突出部7の下面を上記雌型14の上面に突き合わせると
共に、上記抑え金具15の下面を、最も上側に位置する
突出部7の上面に突き合わせる。この様に、複数枚の突
出部7、7を雌型14と抑え金具15との間で挟持した
状態で、上記雄型16を下方に向け強く押圧する。
【0012】この結果、上記各突出部7、7の一部に、
各金属板5〜6の厚さ方向に亙る剪断力が加わって、上
記各突出部7、7に切目11、11が形成されると同時
に、この切目11、11の間部分が同一方向に向け塑性
変形して、上記係止突部12、12が形成される。
【0013】尚、図13の例では、上記複数の結合部1
0、10を構成する複数組の切目11、11の方向を互
いに異ならせて、互いに重ね合わされた複数枚の金属板
5〜6同士の間に剪断方向の力が加わった場合にも、上
記複数枚の金属板5〜6同士が面方向にずれるのを確実
に防止出来る様にしている。
【0014】この様にして形成された結合部10は、各
係止突部12、12の両端縁と各切目11、11の内側
縁との間に作用する摩擦力に基づき、互いに重ね合わさ
れた複数枚の金属板5〜6同士が分離するのを防止する
が、分離防止が必ずしも確実ではない。例えば、ガスケ
ットメーカーの工場で造られたメタルシリンダヘッドガ
スケットは、トラック等によりエンジンの組立工場に送
られ、シリンダブロック上面とシリンダヘッド下面との
間に組み付けられるが、輸送中の振動により、上記係止
突部12、12が切目11、11の間から抜け出る可能
性を否定出来ない。係止突部12、12が切目11、1
1から抜け出る事で、前記結合部10が用をなさなくな
った場合、メタルシリンダヘッドガスケットを構成する
複数枚の金属板5〜6が分離して、メタルシリンダヘッ
ドガスケットとして機能しなくなる。
【0015】この様な問題を解決する為、本発明者は先
に、図19に示す様な方法により、上記各係止突部1
2、12が切目11、11の間から抜け出るのを防止す
る事を考えた。この方法は、前記図17〜18に示す様
な加工装置により形成した係止突部12、12を更に二
度押しする事で、各係止突部12、12の幅寸法Wを切
目11、11の間隔Dよりも大きくし、各係止突部1
2、12が切目11、11の間から抜け出るのを防止す
るものである。上記各係止突部12、12の幅寸法Wを
切目11、11の間隔Dよりも大きくする為、二度押し
する際に突出部7、7を支える抑え型17、17の間隔
は、上記間隔Dよりも十分に大きくしている。
【0016】ところが、この様にして第一段のプレス加
工により形成された各係止突部12、12を二度押しし
てこれら各係止突部12、12の幅寸法を広げる作業は
面倒で、メタルシリンダヘッドガスケットの製作費を高
くする原因となる為、好ましくない。
【0017】本発明のメタルガスケットを構成する金属
板同士の結合方法は、上述の様な事情に鑑みて発明され
たものである。
【0018】
【課題を解決する為の手段】本発明のメタルガスケット
を構成する金属板同士の結合方法は、複数枚の金属板を
積層して成り、内側に流体を流通させる流通孔と、互い
に接続すべき部材同士を結合する為のボルトを挿通する
小孔と、上記各金属板の一部で、上記互いに接続すべき
部材と干渉しない部分に設けられ、上記複数枚の金属板
同士を結合する結合部とを有し、上記互いに接続すべき
部材の、シール性保持を図るべき2面間に挟持して使用
するメタルガスケットを構成する複数枚の金属板同士を
不離に結合する結合方法である。
【0019】この様な本発明の結合方法に於いて、上記
結合部は、互いに独立した複数本の切目と、この複数本
の切目で囲まれた部分を重なり合った複数枚の金属板ご
と表裏方向に膨出させる事で形成された係止突部とから
成る。そして、この係止突部と上記切目とは、雄型と雌
型との間で、上記複数枚の金属板をプレス加工する事に
より造られる。又、上記雄型と雌型との一部で、上記切
目を形成する部分の少なくとも一部には、上記雌型内へ
の雄型の進入時に上記複数枚の金属板の剪断が不能とな
る隙間が形成されるものである。そして、上記雌型内へ
の雄型の進入時に、上記複数枚の金属板の一部で、上記
隙間に対応する部分を、雄型と雌型との間で引き伸ばし
た状態で破断させる。そして、各金属板の破断部分に両
側から対となって形成されるバリのスプリングバックに
基づいて、上記対となるバリの先端同士を係合させ、こ
の係合に基づいて上記係止突部が上記切目の間から抜け
出るのを防止する。
【0020】
【作用】上述の様に構成される本発明の結合方法により
複数枚の金属板を結合して造られたメタルガスケット
が、シール性保持を図るべき2面間に挟持され、この2
面間のシール性保持を図る際の作用自体は、前述した従
来のメタルガスケットと同様である。
【0021】特に、本発明の結合方法によれば、各突出
部に形成した切目の端縁と係止突部の端縁との摩擦係
合、並びに、破断部分に形成された1対のバリの先端同
士の係合により、互いに重ね合わされた複数枚の金属板
同士が結合され、しかも係止突部が切目の間から抜け出
る事がなくなって、上記複数枚の金属板同士が分離する
事が確実に防止される。結合部を構成する切目、係止突
部、並びにバリを形成する作業は、プレス作業により一
挙動で、しかも穿孔作業等、元々メタルガスケットを製
造する上で必要とされているプレス作業と同時に行なえ
る為、結合作業の容易化を図れる。
【0022】
【実施例】図1〜6は本発明の実施例を示している。こ
の内の図1〜3は、重ね合わされた複数枚の金属板5〜
6の突出部7(図13〜14参照)に、切目11、11
並びに係止突部12、12を形成する為の雄型16aを
示している。この雄型16aの先端部は四角柱状に形成
されており、互いに反対に位置する側面には、断面が三
角形の凹部18、18を形成している。
【0023】この様な雄型16aは、前記図17〜18
に示した先発明の場合と同様に、雌型14及び抑え金具
15と組み合わせて、切目11、11及び係止突部1
2、12を形成する為のプレス加工装置13を構成す
る。この様にプレス加工装置13を構成する場合に、上
記雄型16aの先端部で、各凹部18、18を形成した
面を、上記切目11、11を形成する部分に対応させ
て、雄型16aと雌型14とを組み合わせる。
【0024】この様な凹部18、18を有する雄型16
aを組み込んだプレス加工装置13により、重ね合わさ
れた複数枚の金属板5〜6を、突出部7、7部分で結合
する場合、前記先発明の場合と同様、図17〜18に示
す様に、最も下側に位置する突出部7の下面を上記雌型
14の上面に突き合わせると共に、上記抑え金具15の
下面を、最も上側に位置する突出部7の上面に突き合わ
せ、複数枚の突出部7、7を雌型14と抑え金具15と
の間で挟持した状態で、上記雄型16aを下方に向け強
く押圧する。
【0025】この結果、上記各突出部7、7の一部に
は、上記雄型16a側面の凹部18、18以外の部分と
雌型14との係合により、各金属板5〜6の厚さ方向
(図4〜5の上下方向)に亙る剪断力が加わって、上記
各突出部7、7に切目11、11が形成される。これと
同時に、この切目11、11の間部分が同一方向に向け
塑性変形して、係止突部12、12が形成される。
【0026】一方、上記各凹部18、18に対応して上
記雌型14と雄型16aとの間には、雌型14内への雄
型16aの先端部の進入時に、図5に示す様に、上記複
数枚の金属板5〜6を剪断不能となる隙間19、19が
形成される。この様な隙間19、19の存在に基づい
て、上記雌型14内への雄型16aの進入時に、上記複
数枚の金属板5〜6の一部で上記隙間19、19に対応
する部分20、20が、図4〜5に示す様に、雄型16
aと雌型14との間で引き伸ばされる。
【0027】そしてこの部分20、20は、上記雌型1
4内への雄型16aの進入に伴なって、引き千切られる
様に破断する。この様に雄型16aと雌型14との間で
引き伸ばされた部分20、20が破断する際、各金属板
5〜6の破断部分にバリ21、22が、両側から対とな
って形成される。これら各バリ21、22は、上記各部
分20、20が破断した直後に、上記各金属板5、6が
有する弾力に基づくスプリングバックにより図6の実線
状態から鎖線状態に向け、弾性変形する。
【0028】この様に、上記切目11、11の両側から
張り出した、互いに対となるバリ21、22が、スプリ
ングバックにより図6の鎖線で示す様に弾性変形する
と、各バリ21、22の先端同士が、金属板5〜6の重
なり方向から見た場合に重畳する。そして、上記各バリ
21、22の先端同士は、重ね合わされた金属板5〜6
同士が剥離しようとした場合に互いに係合し、上記各係
止突部12、12が切目11、11の間から抜け出るの
を防止する。この結果、上記複数枚の金属板5〜6の剥
離が確実に防止される。
【0029】尚、上記バリ21、22を形成すべく、雄
型16aと雌型14との間に隙間19、19を介在させ
る為の凹部18、18は、図示の様な断面が三角形のも
のに限定されず、断面が矩形でも良い。又、雄型16a
の外側面に代えて、雌型14の内側面に形成しても良
い。
【0030】又、切目11、11及び係止突部12、1
2の平面形状も、図7〜8に示した様な形状を採用可能
である。先ず、図7に示したものは、互いに独立した3
本の切目11a、11aの間を押圧する事で、略三角形
の係止突部12aを形成したものを、図8に示したもの
は、互いに独立した4本の切目11b、11bの間を押
圧する事で、略十字形の係止突部12bを形成したもの
を、それぞれ示している。何れの場合も、上記切目11
a、11b並びに係止突部12a、12bを形成する為
の雄型外側面の一部に凹部を形成する事でバリを形成
し、各切目11a、11bの内側から係止突部12a、
12bが抜け出るのを防止している。
【0031】更に、図示の実施例では、各金属板5、6
の外周縁に突出部7を形成し、この突出部7部分に結合
部10を形成していたが、シリンダブロック上面又はシ
リンダヘッド下面等、本発明の結合方法により造られた
ガスケットが挟持される、シール性保持を図られる2面
の形状によっては、上記突出部7を設ける事なく、上記
各金属板5、6の内側部分に、上記各結合部10を設け
る事も出来る。
【0032】即ち、図9に示す様に、シリンダヘッド2
3の下面(又はシリンダブロック24の上面)には、こ
のシリンダヘッド23(又はシリンダブロック24)を
鋳造する際に、砂抜き等の為に必要な開口25を設け
る。エンジンとして組み立てられた後に於いて、この開
口25には、冷却水や潤滑油が流通する事はない。従っ
て、この開口25はメタルシリンダヘッドガスケット1
によって塞がれる。
【0033】そこで、図9に示す様に、この開口25に
整合する部分に上記結合部10を形成し、使用時に於い
てこの結合部10の係止突部12(12a、12b)
が、上記開口25内に進入する様に構成すれば、上記結
合部10を各金属板5、6の内側部分(外周縁よりも中
央に寄った部分)に設けても、上記係止突部12(12
a、12b)とシリンダヘッド23の下面及びシリンダ
ブロック24の上面とが干渉する事がなくなる。
【発明の効果】本発明のメタルガスケットを構成する金
属板同士の結合方法は以上に述べた通り構成され作用す
る為、複数枚の金属板同士の結合強度を確保したまま、
結合作業の容易化を図る事で、十分な信頼性、耐久性を
有するメタルガスケットを安価に提供出来、しかも輸送
途中等、メタルガスケットに振動が加わった場合に金属
板同士が剥離する事も、確実に防止出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す、雄型先端部の側面図。
【図2】図1の側方から見た図。
【図3】図1の下方から見た図。
【図4】結合部を形成する過程を、雄型及び抑え金具を
省略して示す、図15と同様の断面図。
【図5】図4のA−A断面図。
【図6】バリの破断前後の状態を示す要部断面図。
【図7】切目及び係止突部の形状の別の第一例を示す平
面図。
【図8】同じく別の第二例を示す平面図。
【図9】結合部の設置場所の別例を示す断面図。
【図10】従来のメタルシリンダヘッドガスケットを示
す部分平面図。
【図11】図10のB部拡大図。
【図12】図10の拡大C−C断面図。
【図13】先発明を示す、図10と同様の図。
【図14】図13のD部拡大図。
【図15】図14の拡大E−E断面図。
【図16】図15のF−F断面図。
【図17】切目及び係止突部を形成する状態を示す断面
図。
【図18】図17のG−G断面図。
【図19】係止突部の幅を広げる状態を示す断面図。
【符号の説明】
1 メタルシリンダヘッドガスケット 2 ボア孔 3 小孔 4 透孔 5、6 金属板 7 突出部 8 鳩目 9 通孔 10 結合部 11、11a、11b 切目 12、12a、12b 係止突部 13 プレス加工装置 14 雌型 15 抑え金具 16、16a 雄型 17 抑え型 18 凹部 19 隙間 20 部分 21、22 バリ 23 シリンダヘッド 24 シリンダブロック 25 開口

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数枚の金属板を積層して成り、内側に
    流体を流通させる流通孔と、互いに接続すべき部材同士
    を結合する為のボルトを挿通する小孔と、上記各金属板
    の一部で、上記互いに接続すべき部材と干渉しない部分
    に設けられ、上記複数枚の金属板同士を結合する結合部
    とを有し、上記互いに接続すべき部材の、シール性保持
    を図るべき2面間に挟持して使用するメタルガスケット
    を構成する複数枚の金属板同士を不離に結合する結合方
    法であって、 上記結合部は、互いに独立した複数本の切目と、この複
    数本の切目で囲まれた部分を重なり合った複数枚の金属
    板ごと表裏方向に膨出させる事で形成された係止突部と
    から成り、 この係止突部と上記切目とは、雄型と雌型との間で上記
    複数枚の金属板をプレス加工する事により造られるもの
    であり、 上記雄型と雌型との一部で、上記切目を形成する部分の
    少なくとも一部には、上記雌型内への雄型の進入時に上
    記複数枚の金属板の剪断が不能となる隙間が形成される
    ものであり、 上記雌型内への雄型の進入時に、上記複数枚の金属板の
    一部で、上記隙間に対応する部分を、雄型と雌型との間
    で引き伸ばした状態で破断させ、 各金属板の破断部分に両側から対となって形成されるバ
    リのスプリングバックに基づいて、上記対となるバリの
    先端同士を係合させ、この係合に基づいて上記係止突部
    が上記切目の間から抜け出るのを防止する、 メタルガスケットを構成する金属板同士の結合方法。
JP8786293A 1993-03-24 1993-03-24 メタルガスケットを構成する金属板同士の結合方法 Expired - Fee Related JP2781121B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8786293A JP2781121B2 (ja) 1993-03-24 1993-03-24 メタルガスケットを構成する金属板同士の結合方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8786293A JP2781121B2 (ja) 1993-03-24 1993-03-24 メタルガスケットを構成する金属板同士の結合方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06281011A true JPH06281011A (ja) 1994-10-07
JP2781121B2 JP2781121B2 (ja) 1998-07-30

Family

ID=13926700

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8786293A Expired - Fee Related JP2781121B2 (ja) 1993-03-24 1993-03-24 メタルガスケットを構成する金属板同士の結合方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2781121B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6044537A (en) * 1994-12-16 2000-04-04 Nippon Reinz Co., Ltd. Method of making a metal gasket
JP2010522859A (ja) * 2007-03-31 2010-07-08 フェデラル−モーグル シーリング システムズ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング フラットシールを製造する方法およびフラットシール
JP2019143716A (ja) * 2018-02-21 2019-08-29 ニチアス株式会社 金属積層板

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6044537A (en) * 1994-12-16 2000-04-04 Nippon Reinz Co., Ltd. Method of making a metal gasket
JP2010522859A (ja) * 2007-03-31 2010-07-08 フェデラル−モーグル シーリング システムズ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング フラットシールを製造する方法およびフラットシール
JP2019143716A (ja) * 2018-02-21 2019-08-29 ニチアス株式会社 金属積層板
WO2019163510A1 (ja) * 2018-02-21 2019-08-29 ニチアス株式会社 金属積層板
US11635144B2 (en) 2018-02-21 2023-04-25 Nichias Corporation Multi-layered metal sheet

Also Published As

Publication number Publication date
JP2781121B2 (ja) 1998-07-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100793909B1 (ko) 금속 적층형 개스킷
JP3260594B2 (ja) 係合部材を備えた金属積層形ガスケット
EP0514052A1 (en) Split-type gasket
US5979035A (en) Method of producing metal gasket
JP3260595B2 (ja) 金属積層形ガスケット
US20060197288A1 (en) Metal laminate cylinder head gasket
JP4783606B2 (ja) シリンダーヘッド用積層型メタルガスケット
JP3224502B2 (ja) 積層金属板のプレス用金型
EP2464901B1 (en) Bimetallic static gasket and method of construction thereof
JPH06281011A (ja) メタルガスケットを構成する金属板同士の結合方法
JP2763497B2 (ja) メタルガスケットを構成する金属板同士の結合方法
JP3880679B2 (ja) 積層金属板の結合方法及びこれに用いるプレス用金型
JP4026874B2 (ja) メタルガスケット
JP2919289B2 (ja) メタルガスケット
JP3874995B2 (ja) シリンダヘッドガスケット
US20130106065A1 (en) Multi-Layer Inserts for Gaskets
JP2887731B2 (ja) 金属ガスケット
JPH0667961U (ja) メタルガスケット
WO2020028605A1 (en) Self-forming gasket assembly and methods of construction and assembly thereof
US6179299B1 (en) Multi-layered gasket having meshing gripping members
US20130106063A1 (en) Multi-Layer Inserts for Gaskets
KR100196986B1 (ko) 금속판 사이의 접합구조물
JPH055333Y2 (ja)
JP3606470B2 (ja) 分割型ガスケットの組立方法
JP2003053449A (ja) 金属積層板の結合に用いるプレス金型

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees