JPH06280818A - 油圧シリンダ構造 - Google Patents

油圧シリンダ構造

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JPH06280818A
JPH06280818A JP9535193A JP9535193A JPH06280818A JP H06280818 A JPH06280818 A JP H06280818A JP 9535193 A JP9535193 A JP 9535193A JP 9535193 A JP9535193 A JP 9535193A JP H06280818 A JPH06280818 A JP H06280818A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 油圧シリンダを直列状に接続したものであり
ながら、ピストンがストロークエンドに達する毎に自動
位置合わせを行つて正確な同期作動を保証すると共に、
組立段階における位置合わせ作業やエア抜き作業を不要
にして組立性の飛躍的な向上も計る。 【構成】 左右サイドシリンダ23のピストン49に、
両シリンダ室を連通する連通孔49aを形成すると共
に、該連通孔49aには、ストロークエンドでのみ連通
孔49aを開放する一対のポペツト50を設けた油圧シ
リンダ構造。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、農業機械等に設けられ
る油圧シリンダ構造に関するものである。
【0002】
【従来技術及び発明が解決しようとする課題】一般に、
この種農業機械等のなかには、複数の油圧シリンダを同
方向あるいは背反方向に同期作動させるものがあるが、
各油圧シリンダをそれぞれ専用の制御バルブで作動制御
するようにした場合には、制御バルブの数が多くなつて
コストアツプを招来する許りでなく、制御バルブの制御
誤差等に基づいて各油圧シリンダの作動にバラツキが生
じる惧れがある。そこで、複数の油圧シリンダを直列状
に油圧接続すると共に、これらの油圧シリンダを単一の
制御バルブで同時に作動制御することが提案され、そし
てこのものでは、理論的には複数の油圧シリンダが正確
に同期作動するはずである。しかるに実際は、油の漏れ
等によつて誤差が生じると共に、この誤差が累積される
ことになるため、長期に亘る正確な同期作動を保証し得
ない許りか、各油圧シリンダを接続する際に、各油圧シ
リンダの正確な位置合わせ作業や、面倒なエア抜き作業
を行う必要があるため、組立性にも劣るのが実状であつ
た。
【0003】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の如き実
情に鑑みこれらの欠点を一掃することができる油圧シリ
ンダ構造を提供することを目的として創案されたもので
あつて、複数の複動式油圧シリンダを、同期作動させる
べく直列状に油圧接続するにあたり、前記各油圧シリン
ダのピストンに、ストロークエンドで両シリンダ室を連
通させるバルブ体を設けたことを特徴とするものであ
る。そして本発明は、この構成によつて、ピストンがス
トロークエンドに達する毎に自動位置合わせを行つて正
確な同期作動を保証すると共に、組立段階における位置
合わせ作業やエア抜き作業を不要にして組立性の飛躍的
な向上も計ることができるようにしたものである。
【0004】
【実施例】次に、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。図面において、1は6条植え歩行型田植機の走
行機体であつて、該走行機体1の前部には、エンジン2
およびトランスミツシヨンケース3が配設される一方、
機体後部には、苗載台4、植付機構5等を備えた植付作
業部6が配設されているが、機体から左右外側方に突出
するトランスミツシヨンケース3の出力軸(図示せず)
には、チエン伝動機構を内装するスイングケース7を介
して左右の走行車輪8がそれぞれ上下昇降自在に連結さ
れている。尚、9は機体の底部に配設されるメインフロ
ートである。
【0005】10は機体の略中央部に前傾状に配設され
るメインシリンダであつて、該メインシリンダ10は、
中間部がピストンロツド10aに揺動自在に枢支される
天秤アーム11を、油圧伸長作動に基づいて前方上方位
置に変位させる一方、油圧縮小作動に基づいて後方下方
位置に変位させるが、左右方向を向く前記天秤アーム1
1の左右両端部は、後述する中間リンク機構12を構成
する左右リンクプレート13、14の下端部にそれぞれ
第一連結ロツド15を介して連動連結されている。
【0006】前記中間リンク機構12は、機体に回動自
在に軸支される横軸16の右端部に、前記右側リンクプ
レート14の中間部をスプライン結合により一体的に連
結する一方、横軸16の左端部に、左側リンクプレート
13の中間部を回動自在に連結して構成されるものであ
るが、さらに前記横軸16の左端部には、左側リンクプ
レート13の外側面に対向するようストツパプレート1
7が一体的に溶着されている。つまり、ストツパプレー
ト17には、軸芯回り方向に長い長孔17aを穿設する
一方、左側リンクプレート13の外側面には、前記長孔
17aに遊嵌するストツパピン13aを突設することに
よつて、左右リンクプレート13、14が必要以上に背
反方向に回動することを規制するよう構成され、該構成
に基づいて前記天秤アーム11の揺動範囲設定がなされ
るようになつている。
【0007】18は前記左側リンクプレート13の内側
面に設けられる天秤ロツク機構であつて、該天秤ロツク
機構18は、ストツパプレート17の係合孔17bに係
脱すべく左側リンクプレート13に出没自在に支持され
るロツクピン19、該ロツクピン19を常時係合側に向
けて付勢する弾機20、ロツクピン19に連結ワイヤ2
1を介して連結される天秤ロツク操作具(図示せず)、
連結ワイヤ21のアウタチユーブ21aを固定するため
のアウタ受け13b等で構成されている。即ち、天秤ロ
ツク操作具によるロツクピン19の係合操作に基づいて
左右リンクプレート13、14の独立した回動を規制
し、該回動規制により天秤アーム11を水平姿勢にロツ
クすることができるようになつている。
【0008】22は左右一対の第二連結ロツドであつ
て、該第二連結ロツド22は、前記左右スイングケース
7の基端部から上方に突設されるアーム部7aと、左右
リンクプレート13、14の上端部とを連動連結すべく
設けられている。つまり、前記天秤アーム11の左右両
端部には、第一連結ロツド15、中間リンク機構12、
第二連結ロツド22およびスイングケース7を介してそ
れぞれ左右の走行車輪8が連結されることになり、そし
て、天秤アーム11は、メインシリンダ10の油圧伸縮
作動に伴う平行移動に基づき、左右の走行車輪8を同方
向に昇降せしめて機体の昇降制御を行う一方、機体の左
右傾斜に伴つて左右走行車輪8に偏荷重が作用した際に
は、天秤アーム11の自由揺動に基づいて左右走行車輪
8の背反方向の昇降を許容して機体を従動的にローリン
グ制御するよう構成されている。
【0009】23は片ロツド型の複動式油圧シリンダか
らなる左右一対のサイドシリンダであつて、該サイドシ
リンダ23は、従来の様に天秤アーム11に直接連結さ
れることなく、前記左右の第二連結ロツド22にそれぞ
れ介設されている。即ち、左右のサイドシリンダ23
は、背反的な油圧伸縮作動に基づいて左右の走行車輪8
を背反方向に昇降せしめ、これによつて機体の強制的な
ローリング制御を行うものであるが、強制ローリング制
御状態でも前記天秤アーム11の自由揺動を許容するた
め、サイドシリンダ23の油圧伸縮作動に基づく強制的
なローリング制御と、天秤アーム11の自由揺動に基づ
く従動的なローリング制御とを複合的に行うことができ
るようになつている。
【0010】前記第二連結ロツド22は、スイングケー
ス7のアーム部7aに連結される前側ロツド部24と、
リンクプレート13、14に連結される後側ロツド部2
5との間に、サイドシリンダ23を直列状に介設して形
成されるものであるが、サイドシリンダ23のピストン
ロツド26は、外周面に螺子溝が刻設された螺子軸に形
成されると共に、後側ロツド部25に対して螺込み状に
連結されている。つまり、前記螺込連結部27は、常時
はナツト28で回止めされているが、ナツト28を緩め
た状態では、ピストンロツド26の回し操作(ピストン
ロツド26は配管が接続されないため組立完了後でも回
し操作が可能)に伴つて螺込量が変化し、該螺込量の変
化に基づいて走行車輪8の昇降範囲を切換えるようにな
つている。
【0011】29は前記螺込連結部27に並設されるゲ
ージであつて、該ゲージ29の一端部は、ピストンロツ
ド26に対して軸芯方向に一体移動自在で、かつ軸芯回
りに回動自在な可動プレート29aに一体的に連結され
る一方、ゲージ29の他端部は、後側ロツド部25に一
体的に突設される固定プレート29bに摺動自在に貫通
支持されている。即ち、ゲージ29は、ピストンロツド
26の回し操作に伴つて進退移動し、該進退移動に基づ
いて螺込連結部27における螺込量の変化を表示するよ
うになつている。このため、走行車輪8の昇降範囲を切
換える際の目安となつて切換え作業の精度向上に貢献す
るが、さらにゲージ29の先端部には、固定プレート2
9bからの抜け出しを規制するストツパ29cが設けら
れているため、ピストンロツド26を必要以上に回し操
作して後側ロツド部25から脱落させる不都合も確実に
防止することができるようになつている。
【0012】一方、前側ロツド部24の後端部は、サイ
ドシリンダ23のシリンダチユーブ30側に連結される
ことになるが、前側ロツド部24の後端部は螺子軸に形
成されると共に、シリンダチユーブ30の前端部に設け
られる螺子孔30aに螺込み状に連結され、さらにはナ
ツト31によつて回止め固定されている。このため、前
記螺込連結部32において、ナツト31を緩めた状態で
は、シリンダチユーブ30の回し操作に伴つて螺込量が
変化し、該螺込量の変化に基づいて左右走行車輪8の水
平出し調整を行うことが可能であるが、シリンダチユー
ブ30の回し操作は、配管が接続されていない状態での
み許容されるため、工場出荷後におけるユーザーの誤つ
た操作で水平を狂わせたり、シリンダチユーブ30を前
側ロツド部24から脱落させてしまうような不都合を確
実に防止することができるようになつている。
【0013】33は前記サイドシリンダ23に設けられ
るシリンダロツク機構であつて、該シリンダロツク機構
33は、ピストンロツド26側に一体的に支持されるブ
ラケツト34、シリンダチユーブ30側に係脱すべくブ
ラケツト34に出没自在に支持されるロツクピン35、
該ロツクピン35を常時係合側に向けて付勢する弾機3
6、ロツクピン35に連結ワイヤ37を介して連結され
るハンドル部38の手元操作レバー39、連結ワイヤ3
7のアウタチユーブ37aを固定するためのアウタ受け
34a等で構成されている。即ち、手元操作レバー39
によるロツクピン35の係合操作に基づいてサイドシリ
ンダ23の伸縮を規制するものであるが、前記天秤ロツ
ク機構18とは独立して構成されるため、天秤アーム1
1の自由揺動を許容しつつサイドシリンダ23の伸縮を
規制することによつて、天秤アーム11の自由揺動に基
づいた前述の従動的なローリング制御のみを択一的に行
うことができるようになつている。尚、左右のサイドシ
リンダ23は、後述の如く油圧的に連動連結されている
ため、一方のサイドシリンダ23に設けたシリンダロツ
ク機構33のロツク作動で左右のサイドシリンダ23を
同時にロツクすることができるようになつている。
【0014】ところで、前記ロツクピン35が係脱する
シリンダチユーブ30側の係合部は、シリンダチユーブ
30(ロツドカバー)の外周部に一体的に凹設された係
合溝30bによつて形成されており、このため、殊更別
部材を用いることなく係合部を形成し得る許りでなく、
別部材を用いた場合に比して係合部の著しい強度アツプ
を計ることができるようになつている。
【0015】また、前記ブラケツト34は、シリンダチ
ユーブ30の外周に沿うべく配設されると共に、その一
端部がピストンロツド26に一体的に連結されるもので
あるが、ブラケツト34の他端部には、シリンダチユー
ブ30の上面部および下面部に沿う上下一対の脚片34
bが形成され、さらに両脚片34b間には、シリンダチ
ユーブ30の左側面部および右側面部に沿う左右一対の
ローラピン40が架設されている。つまり、ブラケツト
34の他端部は、シリンダチユーブ30の外周部に前後
方向摺動自在に連結されており、このため、ブラケツト
34の両端部を両持ち状に支持することができるように
なつている。
【0016】一方、41は機体中央部に配設される油圧
バルブユニツトであつて、該油圧バルブユニツト41
は、ポンプの供給油を分流する分流バルブ42、該分流
バルブ42の一方の出力ポートから第一タンクポートT
1に至る油路に介在する第一油圧バルブ(方向制御弁)
43、分流バルブ42の他方の出力ポートから第二タン
クポートT2に至る油路に介在する第二油圧バルブ44
等を組み込んで構成されている。
【0017】前記第一油圧バルブ43は、昇降操作レバ
ー45の操作に基づいて3ポジシヨン(上昇、停止、下
降)に切換え作動可能な4ポートバルブに構成されるも
のであるが、一対の出力側ポートA、Bには、メインシ
リンダ10の各シリンダポートC、Dがそれぞれ接続さ
れている。つまり、第一油圧バルブ43は、昇降操作レ
バー45の操作に基づく切換え作動によつてメインシリ
ンダ10を油圧伸縮作動せしめて機体の昇降制御を行う
ようになつている。
【0018】一方、第二油圧バルブ44は、後述するロ
ーリング検知機構に連結され、該ローリング検知機構の
検知に基づいて3ポジシヨン(右傾斜、停止、左傾斜)
に切換え作動可能な4ポートバルブに構成されるもので
あるが、一対の出力側ポートE、Fのうち、一方の出力
側ポートEは、左側サイドシリンダ23Lの車輪上昇側
(伸長側)シリンダポートGに油圧配管46を介して接
続される一方、他方の出力側ポートFは、右側サイドシ
リンダ23Rの車輪上昇側(伸長側)シリンダポートH
に油圧配管47を介して接続されており、さらに両サイ
ドシリンダ23L、23Rの車輪下降側(縮小側)シリ
ンダポートI、J同志は油圧配管48を介して互いに連
通接続されている。即ち、単一の第二油圧バルブ44に
左右一対のサイドシリンダ23L、23Rを直列状に油
圧接続して、第1ポジシヨン(左傾斜)への切換え状態
では、シリンダポートGに油圧供給をして左側サイドシ
リンダ23Lを車輪上昇側に作動せしめる一方、左側サ
イドシリンダ23LのシリンダポートIから排出される
油圧をシリンダポートJに供給して右側サイドシリンダ
23Rを背反方向である車輪下降側に作動させ、また、
第3ポジシヨン(右傾斜)への切換え状態では、シリン
ダポートHに油圧供給をして右側サイドシリンダ23R
を車輪上昇側に作動せしめる一方、右側サイドシリンダ
23RのシリンダポートJから排出される油圧をシリン
ダポートIに供給して左側サイドシリンダ23Lを背反
方向である車輪下降側に作動させるようになつている。
【0019】ところで、前記サイドシリンダ23のピス
トン49には、該ピストン49で仕切られた両シリンダ
室を連通させる連通孔49aが形成されており、さらに
連通孔49aの両端部にはそれぞれ段差状のシート部4
9bが形成されている。そして、連通孔49aの内部に
は、各シート部49bを開閉する一対のポペツト50
と、該ポペツト50を常時閉塞側に付勢する弾機51と
が内装されているが、さらに前記各ポペツト50には、
シリンダ室内に向けて突出する接当ピン50aがそれぞ
れ一体形成されている。つまり、ピストン49がシリン
ダチユーブ30の中間に位置する状態では、弾機51の
付勢力を受けて両ポペツト50が閉塞状態を維持する
が、ピストン49がストロークエンドまで達した場合に
は、シリンダ室の端面に接当ピン50aが接当して一方
のポペツト50が開放作動する一方、他方のポペツト5
0も弾機51に勝る油圧を受けて開放作動して両シリン
ダ室を連通させるようになつている。このため、仮令何
れかのサイドシリンダ23が先行してストロークエンド
に達した場合でも、供給される圧油の流れを止めて他の
サイドシリンダ23を停止させることなく、供給される
圧油を通過させて他のサイドシリンダ23の作動を継続
させることができるようになつている。
【0020】また、52は機体の左右外側方に配設され
るサイドフロートであつて、該サイドフロート52の後
端部は、前記植付作業部6の下端部に上下揺動自在に連
結されるが、サイドフロート52の前端部は、スイング
ケース7の回動支点位置から外側方に突設される支軸5
3の先端部に、該支軸53の軸芯回りに回動自在なコ字
状のリンク54を介して上下動自在に連結されている。
【0021】さらに、55は前記ローリング検知機構を
構成するローリング検知ロツドであつて、該ローリング
検知ロツド55は前記支軸53に沿つて配設されてい
る。そして、ローリング検知ロツド55の外端部は、前
記リンク54に一体的に連結される一方、ローリング検
知ロツド55の外端部は、支軸53の基端部に前後回動
自在に支持された連結アーム56に一体的に連結されて
いる。つまり、ローリング検知ロツド55の両端部を同
一軸芯上に支持して、ローリング検知ロツド55に偏芯
荷重が作用することを回避するようになつており、この
ため、ローリング検知ロツド55は、サイドフロート5
2の上下動に極めて円滑に追随して前記連結アーム56
を確実に回動せしめるようになつている。
【0022】またさらに、57は機体の中心部に左右方
向を向いて配設される天秤ロツドであつて、該天秤ロツ
ド57は、中心部が前後揺動自在に枢支されると共に、
該枢支位置から側方に偏倚した位置には前記第二油圧バ
ルブ44のスプールが連動連結されるが、さらに天秤ロ
ツド57の左右両端部には、それぞれ連結ロツド58を
介して前記連結アーム56が連結されている。即ち、天
秤ロツド57は、左右サイドフロート52の背反的な上
下動に基づいて揺動すると共に、該揺動に伴うスプール
の押し引きに基づいて第二油圧バルブ44を自動的に切
換えるようになつている。
【0023】叙述の如く構成された本発明の実施例にお
いて、直列状に配管された左右一対のサイドシリンダ2
3は、第二油圧バルブ44の切換えに基づいて背反方向
に同期作動することになるが、両サイドシリンダ23の
同期作動には、油の漏れ等に基づいて誤差が生じる惧れ
がある。しかるに、前記サイドシリンダ23のピストン
49には、両シリンダ室を連通する連通孔49aが形成
されると共に、ストロークエンドでのみ連通孔49aを
開放する一対のポペツト50が設けられており、このた
め、仮令何れかのサイドシリンダ23が先行してストロ
ークエンドに達したとしても、供給される圧油の流れを
止めて他のサイドシリンダ23を停止させることなく、
供給される圧油をそのまま通過させて他のサイドシリン
ダ23の作動を継続させることになる。つまり、油の漏
れ等によつて同期作動に誤差が生じたとしても、両サイ
ドシリンダ23を確実にストロークエンドまで到達させ
て自動的に誤差を補正することになる。従つて、左右一
対のサイドシリンダ23を直列状に接続したものであり
ながら、長期に亘つて極めて正確な同期作動を行うこと
ができるうえに、組立段階における位置合わせ作業も不
要にして組立性の飛躍的な向上を計ることができる。
【0024】しかも、左右のサイドシリンダ23をスト
ロークエンドまで作動させた場合には、供給される圧油
が両サイドシリンダ23を通過することになるため、サ
イドシリンダ23内に残留するエアを自動的に除去する
ことができる。つまり、油圧配管を行う段階でのエア抜
き作業が不要になり、この結果、組立性をさらに向上さ
せることができる。
【0025】さらに、前記圧油の通過に基づいて油圧回
路の圧力上昇が抑えられるため、油温の異常な上昇を防
止することができる許りでなく、メインリリーフバルブ
の作動に伴うリリーフ音の発生も回避することができ
る。
【0026】
【作用効果】以上要するに、本発明は叙述の如く構成さ
れたものであるから、複数の複動式油圧シリンダを直列
状に油圧接続したものでありながら、各油圧シリンダの
ピストンには、ストロークエンドで両シリンダ室を連通
させるバルブ体が設けられているため、仮令何れかの油
圧シリンダが先行してストロークエンドに達したとして
も、供給される圧油の流れを止めて他の油圧シリンダを
停止させることなく、供給される圧油をそのまま通過さ
せて他の油圧シリンダの作動を継続させることになる。
即ち、油の漏れ等によつて同期作動に誤差が生じたとし
ても、全ての油圧シリンダが確実にストロークエンドま
で達して自動的な誤差の補正が行われることになり、こ
の結果、長期に亘つて極めて正確な同期作動を行うこと
ができる許りでなく、組立段階における位置合わせ作業
も不要にすることができる。しかも、全ての油圧シリン
ダがストロークエンドに達した状態では、供給される圧
油が全ての油圧シリンダを通過して油圧タンクに戻され
ることになるため、油圧シリンダ内のエアが自動的に除
去されることになり、この結果、組立段階におけるエア
抜き作業も不要にして組立性の飛躍的な向上を計ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】田植機の側面図である。
【図2】同上平面図である。
【図3】同上要部側面図である。
【図4】同上要部平面図である。
【図5】中間リンク機構の断面図である。
【図6】第二連結ロツドの要部平面図である。
【図7】同上背面図である。
【図8】シリンダが中間に位置するサイドシリンダの断
面図である。
【図9】ストロークエンドに達したサイドシリンダの断
面図である。
【図10】ピストンの要部拡大断面図である。
【図11】メインシリンダおよびサイドシリンダの作動
回路を示す油圧回路図である。
【符号の説明】
1 走行機体 7 スイングケース 8 走行車輪 23 サイドシリンダ 26 ピストンロツド 30 シリンダチユーブ 49 ピストン 49a 連通孔 50 ポペツト

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の複動式油圧シリンダを、同期作動
    させるべく直列状に油圧接続するにあたり、前記各油圧
    シリンダのピストンに、ストロークエンドで両シリンダ
    室を連通させるバルブ体を設けたことを特徴とする油圧
    シリンダ構造。
  2. 【請求項2】 左右走行車輪の背反的な昇降に基づいて
    機体をローリング制御せしめてなる歩行型水田作業機で
    あつて、該歩行型水田作業機に、背反的な油圧伸縮作動
    に基づいて機体をローリング制御する左右一対の複動式
    油圧シリンダを設けるにあたり、左右一対の油圧シリン
    ダを、背反方向に同期作動させるべく直列状に油圧接続
    すると共に、各油圧シリンダのピストンに、ストローク
    エンドで両シリンダ室を連通させるバルブ体を設けたこ
    とを特徴とする油圧シリンダ構造。
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