JPH06280575A - ２サイクルエンジンの排気制御装置 - Google Patents
２サイクルエンジンの排気制御装置Info
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- JPH06280575A JPH06280575A JP7188293A JP7188293A JPH06280575A JP H06280575 A JPH06280575 A JP H06280575A JP 7188293 A JP7188293 A JP 7188293A JP 7188293 A JP7188293 A JP 7188293A JP H06280575 A JPH06280575 A JP H06280575A
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- JP
- Japan
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- exhaust
- chamber
- control device
- exhaust valve
- cycle engine
- Prior art date
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- Pending
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-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02B—INTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
- F02B75/00—Other engines
- F02B75/02—Engines characterised by their cycles, e.g. six-stroke
- F02B2075/022—Engines characterised by their cycles, e.g. six-stroke having less than six strokes per cycle
- F02B2075/025—Engines characterised by their cycles, e.g. six-stroke having less than six strokes per cycle two
Landscapes
- Characterised By The Charging Evacuation (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】排気タイミングを可変させる一方、吸気の充填
効率を向上させる２サイクルエンジンの排気制御装置を
提供するにある。 【構成】シリンダブロック３に形成されたシリンダ５の
内周面に、ピストン６の往復ストロークによって開閉さ
れる排気ポート１６が開設される一方、運転状況に応じ
て上記排気ポート１６の上死点側開口縁部の高さを変化
させる排気時期制御装置１７を設けた２サイクルエンジ
ン１において、この排気時期制御装置１７は上記開口縁
部に進退自在な排気バルブ１９を備え、この排気バルブ
１９内にチャンバー室２０を設ける一方、上記排気時期
制御装置１７は、上記排気バルブ１９の進退装置２３を
収納したサブチャンバー室２２を備え、上記排気バルブ
１９が前進時に上記排気バルブ１９内のチャンバー室２
０と上記サブチャンバー室２２とを連通させたものであ
る。
効率を向上させる２サイクルエンジンの排気制御装置を
提供するにある。 【構成】シリンダブロック３に形成されたシリンダ５の
内周面に、ピストン６の往復ストロークによって開閉さ
れる排気ポート１６が開設される一方、運転状況に応じ
て上記排気ポート１６の上死点側開口縁部の高さを変化
させる排気時期制御装置１７を設けた２サイクルエンジ
ン１において、この排気時期制御装置１７は上記開口縁
部に進退自在な排気バルブ１９を備え、この排気バルブ
１９内にチャンバー室２０を設ける一方、上記排気時期
制御装置１７は、上記排気バルブ１９の進退装置２３を
収納したサブチャンバー室２２を備え、上記排気バルブ
１９が前進時に上記排気バルブ１９内のチャンバー室２
０と上記サブチャンバー室２２とを連通させたものであ
る。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は２サイクルエンジンの排
気制御装置に係り、特に運転状況に応じて排気タイミン
グを変更可能にした２サイクルエンジンの排気制御装置
に関する。
気制御装置に係り、特に運転状況に応じて排気タイミン
グを変更可能にした２サイクルエンジンの排気制御装置
に関する。
【０００２】
【従来の技術】２サイクルエンジンの内周面にはピスト
ンの往復ストロークによって開閉される掃気ポートと排
気ポートとが形成され、爆発行程時に上記ピストンが下
死点側へ下降した際、上記掃気ポートと排気ポートとが
開き、シリンダ内の排気ガスが排気ポートから排出され
ると同時に掃気ポートから一次圧縮された混合気がシリ
ンダ内に充填されるようになっている。
ンの往復ストロークによって開閉される掃気ポートと排
気ポートとが形成され、爆発行程時に上記ピストンが下
死点側へ下降した際、上記掃気ポートと排気ポートとが
開き、シリンダ内の排気ガスが排気ポートから排出され
ると同時に掃気ポートから一次圧縮された混合気がシリ
ンダ内に充填されるようになっている。
【０００３】一般に、排気ポートをシリンダ内の上死点
寄りに設けるほど排気タイミングが早くなりエンジンの
高速回転時における出力の向上を図ることができるが、
反面、エンジンの低速回転時には排気タイミングが早す
ぎてトルクが減少したり混合気が吹き抜けを起こして燃
費が悪化するなどの問題点があった。
寄りに設けるほど排気タイミングが早くなりエンジンの
高速回転時における出力の向上を図ることができるが、
反面、エンジンの低速回転時には排気タイミングが早す
ぎてトルクが減少したり混合気が吹き抜けを起こして燃
費が悪化するなどの問題点があった。
【０００４】そこで、シリンダ内周面に開設された排気
ポートの開口上縁部近傍に排気時期制御装置を設け、こ
の排気時期制御装置に備えられた排気バルブを運転状況
に応じて作動する進退装置によって進退させ、上記排気
ポートの開口上縁部の高さを変化させるものがある。
ポートの開口上縁部近傍に排気時期制御装置を設け、こ
の排気時期制御装置に備えられた排気バルブを運転状況
に応じて作動する進退装置によって進退させ、上記排気
ポートの開口上縁部の高さを変化させるものがある。
【０００５】上記排気バルブは、エンジンの回転に連動
して進退され、例えばエンジンの低速回転時には排気バ
ルブを排気ポートの開口上縁部へ突出させて排気タイミ
ングを遅らせる一方、エンジンの高速回転時には後退さ
せて排気タイミングを早めている。
して進退され、例えばエンジンの低速回転時には排気バ
ルブを排気ポートの開口上縁部へ突出させて排気タイミ
ングを遅らせる一方、エンジンの高速回転時には後退さ
せて排気タイミングを早めている。
【０００６】２サイクルエンジンの他の出力向上手段と
して、一般に、排気パイプ内の排気チャンバー内の排気
圧脈動を利用して吸気の充填効率向上で行われている。
して、一般に、排気パイプ内の排気チャンバー内の排気
圧脈動を利用して吸気の充填効率向上で行われている。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の技術では、排気パイプ内の排気チャンバーの容
積が一定なため、排気圧脈動のマッチングしない回転域
が発生し、図６の破線で示すように、エンジンの低・中
速回転域である３０００〜５０００ｒｐｍあたりでの出
力およびトルクに中だるみ状態が生じるという問題点が
あった。
た従来の技術では、排気パイプ内の排気チャンバーの容
積が一定なため、排気圧脈動のマッチングしない回転域
が発生し、図６の破線で示すように、エンジンの低・中
速回転域である３０００〜５０００ｒｐｍあたりでの出
力およびトルクに中だるみ状態が生じるという問題点が
あった。
【０００８】本発明は上述した事情を考慮してなされた
もので、排気タイミングを可変させる一方、吸気の充填
効率を向上させる２サイクルエンジンの排気制御装置を
提供することを目的とする。
もので、排気タイミングを可変させる一方、吸気の充填
効率を向上させる２サイクルエンジンの排気制御装置を
提供することを目的とする。
【０００９】
【課題を解決するための手段】本発明に係る２サイクル
エンジンの排気制御装置は、上述した課題を解決するた
めに、請求項１に記載したように、シリンダブロックに
形成されたシリンダの内周面に、ピストンの往復ストロ
ークによって開閉される排気ポートが開設される一方、
運転状況に応じて上記排気ポートの上死点側開口縁部の
高さを変化させる排気時期制御装置を設けた２サイクル
エンジンにおいて、この排気時期制御装置は上記開口縁
部に進退自在な排気バルブを備え、この排気バルブ内に
チャンバー室を設けたものである。
エンジンの排気制御装置は、上述した課題を解決するた
めに、請求項１に記載したように、シリンダブロックに
形成されたシリンダの内周面に、ピストンの往復ストロ
ークによって開閉される排気ポートが開設される一方、
運転状況に応じて上記排気ポートの上死点側開口縁部の
高さを変化させる排気時期制御装置を設けた２サイクル
エンジンにおいて、この排気時期制御装置は上記開口縁
部に進退自在な排気バルブを備え、この排気バルブ内に
チャンバー室を設けたものである。
【００１０】また、上述した課題を解決するために、請
求項２に記載したように、上記排気時期制御装置は、上
記排気バルブの進退装置を収納したサブチャンバー室を
備え、上記排気バルブが前進時に上記排気バルブ内のチ
ャンバー室と上記サブチャンバー室とを連通させたもの
である。
求項２に記載したように、上記排気時期制御装置は、上
記排気バルブの進退装置を収納したサブチャンバー室を
備え、上記排気バルブが前進時に上記排気バルブ内のチ
ャンバー室と上記サブチャンバー室とを連通させたもの
である。
【００１１】
【作用】上記の構成を有する本発明においては、シリン
ダブロックに形成されたシリンダの内周面に、ピストン
の往復ストロークによって開閉される排気ポートが開設
される一方、運転状況に応じて上記排気ポートの上死点
側開口縁部の高さを変化させる排気時期制御装置を設け
た２サイクルエンジンにおいて、この排気時期制御装置
は上記開口縁部に進退自在な排気バルブを備え、この排
気バルブ内にチャンバー室を設ける一方、上記排気時期
制御装置は、上記排気バルブの進退装置を収納したサブ
チャンバー室を備え、上記排気バルブが前進時に上記排
気バルブ内のチャンバー室と上記サブチャンバー室とを
連通させたため、排気タイミングを可変させる一方、吸
気の充填効率を向上させる２サイクルエンジンの排気制
御装置を提供できる。
ダブロックに形成されたシリンダの内周面に、ピストン
の往復ストロークによって開閉される排気ポートが開設
される一方、運転状況に応じて上記排気ポートの上死点
側開口縁部の高さを変化させる排気時期制御装置を設け
た２サイクルエンジンにおいて、この排気時期制御装置
は上記開口縁部に進退自在な排気バルブを備え、この排
気バルブ内にチャンバー室を設ける一方、上記排気時期
制御装置は、上記排気バルブの進退装置を収納したサブ
チャンバー室を備え、上記排気バルブが前進時に上記排
気バルブ内のチャンバー室と上記サブチャンバー室とを
連通させたため、排気タイミングを可変させる一方、吸
気の充填効率を向上させる２サイクルエンジンの排気制
御装置を提供できる。
【００１２】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
する。
【００１３】図１は、この発明を適用した水冷２サイク
ルエンジンの一例を示す縦断面図である。
ルエンジンの一例を示す縦断面図である。
【００１４】このエンジン１は、例えば自動二輪車用の
エンジンであり、そのクランクケース２上にはシリンダ
ブロック３とシリンダヘッド４とが固定される。
エンジンであり、そのクランクケース２上にはシリンダ
ブロック３とシリンダヘッド４とが固定される。
【００１５】上記シリンダブロック３内にはシリンダ５
が形成され、このシリンダ５内に摺動自在に挿入された
ピストン６と、前記クランクケース２内で回転自在に軸
支されたクランクシャフト７のクランクピン８とがコン
ロッド９によって連結されており、上記ピストン６の往
復ストロークがクランクシャフト７の回転運動に変換さ
れるようになっている。
が形成され、このシリンダ５内に摺動自在に挿入された
ピストン６と、前記クランクケース２内で回転自在に軸
支されたクランクシャフト７のクランクピン８とがコン
ロッド９によって連結されており、上記ピストン６の往
復ストロークがクランクシャフト７の回転運動に変換さ
れるようになっている。
【００１６】上記シリンダヘッド４には、シリンダ５に
整合する燃焼室１０が形成され、その中央部には外方か
ら点火プラグ１１が螺合される。また、シリンダ５およ
び燃焼室１０の周囲にはエンジン１冷却水のウォータジ
ャケット１２が形成される。クランクケース２にはリー
ドバルブハウジング１３が形成され、内部にリードバル
ブ装置１４が設けられる。このリードバルブハウジング
１３の外側開口部には図示しないキャブレータが接続さ
れ、内側開口部はクランクケース２の内部とシリンダブ
ロック３に形成された掃気ポート１５とに繋がってい
る。上記掃気ポート１５はシリンダ５の内周面に開口し
ている。
整合する燃焼室１０が形成され、その中央部には外方か
ら点火プラグ１１が螺合される。また、シリンダ５およ
び燃焼室１０の周囲にはエンジン１冷却水のウォータジ
ャケット１２が形成される。クランクケース２にはリー
ドバルブハウジング１３が形成され、内部にリードバル
ブ装置１４が設けられる。このリードバルブハウジング
１３の外側開口部には図示しないキャブレータが接続さ
れ、内側開口部はクランクケース２の内部とシリンダブ
ロック３に形成された掃気ポート１５とに繋がってい
る。上記掃気ポート１５はシリンダ５の内周面に開口し
ている。
【００１７】シリンダ５の内周面には、図２にも示すよ
うに、上記掃気ポート１５の対向面に排気ポート１６が
開設される。これらの排気ポート１６は、前記掃気ポー
ト１５と共にピストン６の往復ストロークによって開閉
されるものである。排気ポート１６は、シリンダブロッ
ク３の外部に貫通しており、その外側開口部には図示し
ない排気マフラが接続される。
うに、上記掃気ポート１５の対向面に排気ポート１６が
開設される。これらの排気ポート１６は、前記掃気ポー
ト１５と共にピストン６の往復ストロークによって開閉
されるものである。排気ポート１６は、シリンダブロッ
ク３の外部に貫通しており、その外側開口部には図示し
ない排気マフラが接続される。
【００１８】一方、シリンダブロック３の排気ポート１
６の上方に排気時期制御装置１７が配置される。この排
気時期制御装置１７は、バルブガイド１８と排気バルブ
１９とから構成され、この排気時期制御装置１７は排気
ポート１６の上方に左右対称に二組併設される。
６の上方に排気時期制御装置１７が配置される。この排
気時期制御装置１７は、バルブガイド１８と排気バルブ
１９とから構成され、この排気時期制御装置１７は排気
ポート１６の上方に左右対称に二組併設される。
【００１９】バルブガイド１８は、図３（ａ），（ｂ）
および（ｃ）に示すように、案内部１８ａおよび挿通部
１８ｂから構成される。挿通部１８ｂには連通口１８ｃ
および１８ｄが穿設される。
および（ｃ）に示すように、案内部１８ａおよび挿通部
１８ｂから構成される。挿通部１８ｂには連通口１８ｃ
および１８ｄが穿設される。
【００２０】また、排気バルブ１９は、図４（ａ），
（ｂ）および（ｃ）に示すように、作動部１９ａおよび
ロッド部１９ｂから構成される。作動部１９ａは、その
下面から側面にかけてチャンバー室２０が形成され、作
動部後面１９ｃに導かれる。また、ロッド部１９ｂの後
端には、後述するピン２１が嵌合するピン孔１９ｄが穿
設される。上記作動部１９ａは、上記バルブガイド１８
の案内部１８ａに摺接し、またロッド部１９ｂは挿通部
１８ｂを挿通する。そしてバルブガイド１８は図示しな
いビス等の固定手段によりシリンダブロック３に固定さ
れる。
（ｂ）および（ｃ）に示すように、作動部１９ａおよび
ロッド部１９ｂから構成される。作動部１９ａは、その
下面から側面にかけてチャンバー室２０が形成され、作
動部後面１９ｃに導かれる。また、ロッド部１９ｂの後
端には、後述するピン２１が嵌合するピン孔１９ｄが穿
設される。上記作動部１９ａは、上記バルブガイド１８
の案内部１８ａに摺接し、またロッド部１９ｂは挿通部
１８ｂを挿通する。そしてバルブガイド１８は図示しな
いビス等の固定手段によりシリンダブロック３に固定さ
れる。
【００２１】こうして、排気バルブ１９はバルブガイド
１８に案内されて排気ポート１６内を進退自在に設置さ
れる。その際、上記排気バルブ作動部１９ａは、排気ポ
ート１６内を進退し、後退時には、図５（ａ）に示すよ
うに、排気ポート１６内の排気ガスの流れを乱さないよ
うな位置に収まる一方、前進時には、図５（ｂ）に示す
ように、排気ポート１６の開口上縁部へ突出する。
１８に案内されて排気ポート１６内を進退自在に設置さ
れる。その際、上記排気バルブ作動部１９ａは、排気ポ
ート１６内を進退し、後退時には、図５（ａ）に示すよ
うに、排気ポート１６内の排気ガスの流れを乱さないよ
うな位置に収まる一方、前進時には、図５（ｂ）に示す
ように、排気ポート１６の開口上縁部へ突出する。
【００２２】シリンダブロック３には、図１、図５
（ａ）および図５（ｂ）に示すように、サブチャンバー
室２２が設けられており、この中に排気バルブ１９の後
部としてのロッド部１９ｂ並びに排気バルブ１９の進退
装置である作動機構２３が収容される。
（ａ）および図５（ｂ）に示すように、サブチャンバー
室２２が設けられており、この中に排気バルブ１９の後
部としてのロッド部１９ｂ並びに排気バルブ１９の進退
装置である作動機構２３が収容される。
【００２３】この作動機構２３は、例えば作動アーム２
３ａ、従動プーリ２３ｂおよびケーブル２３ｃから構成
される。ケーブル２３ｃは、クランクシャフト７に連動
した図示しない駆動プーリおよび上記従動プーリ２３ｂ
に巻き掛けられて、エンジン１の回転数に応じ従動プー
リ２３ｂを回転させる。作動アーム２３ａは、図示しな
いシャフトを介して従動プーリ２３ｂに連結されると共
に、ロッド部１９ｂの後端に穿設されたピン孔１９ｄに
嵌合されたピン２１に係合する。
３ａ、従動プーリ２３ｂおよびケーブル２３ｃから構成
される。ケーブル２３ｃは、クランクシャフト７に連動
した図示しない駆動プーリおよび上記従動プーリ２３ｂ
に巻き掛けられて、エンジン１の回転数に応じ従動プー
リ２３ｂを回転させる。作動アーム２３ａは、図示しな
いシャフトを介して従動プーリ２３ｂに連結されると共
に、ロッド部１９ｂの後端に穿設されたピン孔１９ｄに
嵌合されたピン２１に係合する。
【００２４】このような作動機構２３は、エンジン１の
回転数（クランクシャフト７の回転数）に応じてケーブ
ル２３ｃによって従動プーリ２３ｂが回転し、これに伴
って作動アーム２３ａが回転して排気バルブ１９を排気
ポート１６内で進退させるが、排気バルブ１９は、エン
ジン１の回転数を電気的に感知し作動するサーボモータ
等のアクチュエータを用いて駆動してもよい。
回転数（クランクシャフト７の回転数）に応じてケーブ
ル２３ｃによって従動プーリ２３ｂが回転し、これに伴
って作動アーム２３ａが回転して排気バルブ１９を排気
ポート１６内で進退させるが、排気バルブ１９は、エン
ジン１の回転数を電気的に感知し作動するサーボモータ
等のアクチュエータを用いて駆動してもよい。
【００２５】次に、本実施例の作用について説明する。
【００２６】エンジン１の高速回転時には、図５（ａ）
に示すように、排気時期制御装置１７の作動機構２３が
排気バルブ１９を後退させる。この時、排気バルブ作動
部１９ａは排気ポート１６内の排気ガスの流れを乱さな
い位置に収まっている。よってシリンダ５内の排気ガス
はピストン６の下降と共にシリンダ５内で排気ポート１
６から排出される。このときのエンジン１の排気タイミ
ングは、予め設定された高速回転向きなので、高い出力
を発揮する。
に示すように、排気時期制御装置１７の作動機構２３が
排気バルブ１９を後退させる。この時、排気バルブ作動
部１９ａは排気ポート１６内の排気ガスの流れを乱さな
い位置に収まっている。よってシリンダ５内の排気ガス
はピストン６の下降と共にシリンダ５内で排気ポート１
６から排出される。このときのエンジン１の排気タイミ
ングは、予め設定された高速回転向きなので、高い出力
を発揮する。
【００２７】一方、エンジン１の低速回転時には、図５
（ｂ）に示すように、排気時期制御装置１７の作動機構
２３が排気バルブ１９を前進させる。この時、排気バル
ブ作動部１９ａの先端は排気ポート１６の開口上縁部へ
突出し、この開口上縁部の位置を下方に下げる。よって
シリンダ５内の排気ガスは、排気ポート１６から遅いタ
イミングで排出され、エンジン１特性が低速回転向きと
なって低速トルクが増大すると共に、混合気の吹き抜け
などが防止されて燃費が良好に保たれる。
（ｂ）に示すように、排気時期制御装置１７の作動機構
２３が排気バルブ１９を前進させる。この時、排気バル
ブ作動部１９ａの先端は排気ポート１６の開口上縁部へ
突出し、この開口上縁部の位置を下方に下げる。よって
シリンダ５内の排気ガスは、排気ポート１６から遅いタ
イミングで排出され、エンジン１特性が低速回転向きと
なって低速トルクが増大すると共に、混合気の吹き抜け
などが防止されて燃費が良好に保たれる。
【００２８】また、排気バルブ１９が前進すると、排気
バルブ１９に設けられたチャンバー室２０の一部が排気
ポート１６内に露出し、排気ガスの一部は、矢印が示す
ように、このチャンバー室２０を経由して排気バルブ作
動部１９ａの後端から排気バルブ作動部後面１９ｃと挿
通部１８ｂとの間に形成された空間Ｓに導かれ、そして
連通口１８ｃおよび１８ｄからサブチャンバー室２２内
へ流れ込む。これらのチャンバー室２０およびサブチャ
ンバー室２２の容積を利用することにより、排気圧脈動
をエンジンの低・中速回転域でマッチングさせて吸気の
充填効率を向上させ、出力およびトルクを高めている。
バルブ１９に設けられたチャンバー室２０の一部が排気
ポート１６内に露出し、排気ガスの一部は、矢印が示す
ように、このチャンバー室２０を経由して排気バルブ作
動部１９ａの後端から排気バルブ作動部後面１９ｃと挿
通部１８ｂとの間に形成された空間Ｓに導かれ、そして
連通口１８ｃおよび１８ｄからサブチャンバー室２２内
へ流れ込む。これらのチャンバー室２０およびサブチャ
ンバー室２２の容積を利用することにより、排気圧脈動
をエンジンの低・中速回転域でマッチングさせて吸気の
充填効率を向上させ、出力およびトルクを高めている。
【００２９】上記チャンバー室２０およびサブチャンバ
ー室２２を設けた効果は、図６の実線に示され、チャン
バー室２０およびサブチャンバー室２２を設けない場合
（破線）に比べて３０００〜５０００ｒｐｍあたりでの
出力およびトルクは、明らかに高められている。
ー室２２を設けた効果は、図６の実線に示され、チャン
バー室２０およびサブチャンバー室２２を設けない場合
（破線）に比べて３０００〜５０００ｒｐｍあたりでの
出力およびトルクは、明らかに高められている。
【００３０】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る２サ
イクルエンジンの排気制御装置によれば、シリンダブロ
ックに形成されたシリンダの内周面に、ピストンの往復
ストロークによって開閉される排気ポートが開設される
一方、運転状況に応じて上記排気ポートの上死点側開口
縁部の高さを変化させる排気時期制御装置を設けた２サ
イクルエンジンにおいて、この排気時期制御装置は上記
開口縁部に進退自在な排気バルブを備え、この排気バル
ブ内にチャンバー室を設ける一方、上記排気時期制御装
置は、上記排気バルブの進退装置を収納したサブチャン
バー室を備え、上記排気バルブが前進時に上記排気バル
ブ内のチャンバー室と上記サブチャンバー室とを連通さ
せたため、排気タイミングを可変させる一方、吸気の充
填効率を向上させる２サイクルエンジンの排気制御装置
を提供できる。
イクルエンジンの排気制御装置によれば、シリンダブロ
ックに形成されたシリンダの内周面に、ピストンの往復
ストロークによって開閉される排気ポートが開設される
一方、運転状況に応じて上記排気ポートの上死点側開口
縁部の高さを変化させる排気時期制御装置を設けた２サ
イクルエンジンにおいて、この排気時期制御装置は上記
開口縁部に進退自在な排気バルブを備え、この排気バル
ブ内にチャンバー室を設ける一方、上記排気時期制御装
置は、上記排気バルブの進退装置を収納したサブチャン
バー室を備え、上記排気バルブが前進時に上記排気バル
ブ内のチャンバー室と上記サブチャンバー室とを連通さ
せたため、排気タイミングを可変させる一方、吸気の充
填効率を向上させる２サイクルエンジンの排気制御装置
を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明に係る２サイクルエンジンの排気制御装
置の一実施例を示すエンジンの縦断面図。
置の一実施例を示すエンジンの縦断面図。
【図２】掃気ポートおよび排気ポートの位置関係を示す
図。
図。
【図３】（ａ），（ｂ）および（ｃ）は、バルブガイド
の正面、側面、および平面図。
の正面、側面、および平面図。
【図４】（ａ），（ｂ）および（ｃ）は、排気バルブの
側面、後面、および平面図。
側面、後面、および平面図。
【図５】（ａ）および（ｂ）は、エンジンの高速回転時
および低速回転時の排気時期制御装置の作動を示す側面
図。
および低速回転時の排気時期制御装置の作動を示す側面
図。
【図６】エンジンの回転数に比例する出力およびトルク
を、チャンバーの有無で表した図。
を、チャンバーの有無で表した図。
１ ２サイクルエンジン ３ シリンダブロック ５ シリンダ ６ ピストン １６ 排気ポート １７ 排気時期制御装置 １８ バルブガイド １９ 排気バルブ ２０ チャンバー室 ２２ サブチャンバー室 ２３ 作動機構
Claims (2)
- 【請求項１】 シリンダブロックに形成されたシリンダ
の内周面に、ピストンの往復ストロークによって開閉さ
れる排気ポートが開設される一方、運転状況に応じて上
記排気ポートの上死点側開口縁部の高さを変化させる排
気時期制御装置を設けた２サイクルエンジンにおいて、
この排気時期制御装置は上記開口縁部に進退自在な排気
バルブを備え、この排気バルブ内にチャンバー室を設け
たことを特徴とする２サイクルエンジンの排気制御装
置。 - 【請求項２】 上記排気時期制御装置は、上記排気バル
ブの進退装置を収納したサブチャンバー室を備え、上記
排気バルブが前進時に上記排気バルブ内のチャンバー室
と上記サブチャンバー室とを連通させた請求項１記載の
２サイクルエンジンの排気制御装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7188293A JPH06280575A (ja) | 1993-03-30 | 1993-03-30 | ２サイクルエンジンの排気制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7188293A JPH06280575A (ja) | 1993-03-30 | 1993-03-30 | ２サイクルエンジンの排気制御装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06280575A true JPH06280575A (ja) | 1994-10-04 |
Family
ID=13473346
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7188293A Pending JPH06280575A (ja) | 1993-03-30 | 1993-03-30 | ２サイクルエンジンの排気制御装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06280575A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5588402A (en) * | 1995-11-06 | 1996-12-31 | Chrysler Corporation | Control device for exhaust timing of a two cycle engine using intake system pressure |
| US6886507B2 (en) * | 2003-04-01 | 2005-05-03 | Darrell Olson | Exhaust valve for two-cycle engine |
-
1993
- 1993-03-30 JP JP7188293A patent/JPH06280575A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5588402A (en) * | 1995-11-06 | 1996-12-31 | Chrysler Corporation | Control device for exhaust timing of a two cycle engine using intake system pressure |
| US6886507B2 (en) * | 2003-04-01 | 2005-05-03 | Darrell Olson | Exhaust valve for two-cycle engine |
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