JPH0628037U - 平鋼による格子フープを用いた鉄筋コンクリート柱 - Google Patents

平鋼による格子フープを用いた鉄筋コンクリート柱

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JPH0628037U JP7101992U JP7101992U JPH0628037U JP H0628037 U JPH0628037 U JP H0628037U JP 7101992 U JP7101992 U JP 7101992U JP 7101992 U JP7101992 U JP 7101992U JP H0628037 U JPH0628037 U JP H0628037U
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啓喜 吉田
正幸 山本
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 従来の鉄筋コンクリート柱は高軸力や曲げが
作用すると、柱の主筋が座屈し柱が破壊する欠点があっ
たが、この欠点を解消し鉄筋コンクリート造であるにも
かかわらず超高層建築物の構築を可能とする。 【構成】 柱頭部または柱脚部２における柱の主筋３に
その外周に接するように、溝７を有する縦、横の平鋼４
を格子５に組んだフープ６を施した鉄筋コンクリート
柱。

Description

【考案の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】
この考案は、鉄筋コンクリート造の超高層建築物等に使用される平鋼による格 子フープを用いた鉄筋コンクリート柱に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
従来、鉄筋コンクリート造の建築物に使用される鉄筋コンクリート柱１０（図 ４参照）は、柱のせん断耐力を増大させるため鉄筋フープ１１が用いられていた 。
【０００３】
【考案が解決しようとする課題】
超高層集合住宅等を鉄筋コンクリート造で構築するには、その高層化に伴い鉄 筋コンクリート柱の高耐力化（特に軸力に対し）を必要とするが、従来の鉄筋コ ンクリート柱１０は鉄筋フープ１１が用いられている。しかし、鉄筋フープ１１ は鉄筋の径が小さく、したがって鉄筋間の間隔が大きく、そのため柱頭部や柱脚 部１２に図４（Ａ）の高軸力（矢印Ｐ）や曲げ（矢印Ｍ）が作用すると、図４（ Ａ）に示すようにフープ１１を施された部分より外側のコンクリート１３が剥離 １４し、図４（Ｂ）に示すようにフープ１１、１１の間で柱の主筋１５に座屈１ ６が発生し、続いてフープ１１に過大な引張力が発生し、そのため図４（Ｃ）に 示すようにフープ１１が破断１７して主筋１５に大座屈１８が生じ、耐力が低下 して柱が破壊するに至る等の障害が起こり、鉄筋コンクリート造による超高層化 が困難になる欠点があった。
【０００４】 この考案は、前記の欠点を解消し、鉄筋コンクリート造であるにもかかわらず 柱の主筋に座屈を生ぜず高軸力、高曲げモーメントに対して靭性のある超高層建 築物の構築を可能とすることを課題とするものである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】 この考案は、前記の課題を解決するために、柱頭部または柱脚部における従来 の鉄筋フープに代えて柱の主筋にその外周に接するように、溝を有する縦、横の 平鋼を格子に組んだフープを施した鉄筋コンクリート柱の手段を講じるものであ る。
【０００５】
【実施例】
この考案の実施例について図面を参照して説明する。 図１および図２において、コンクリートを打設する前の鉄筋コンクリート柱１ は仮想線で表わされており、その柱脚部２または柱頭部（図示省略）に鉄筋コン クリート柱１の長さ方向に挿通された主筋３を囲むように縦、横の平鋼４を格子 ５に組んで形成したフープ６が施されている。平鋼４の幅は１０ｃｍ〜２０ｃｍ 程度の広幅のものを用いることができる。図３は平鋼４の幅の１／２までの深さ の４本の溝７を切り込んだフープ６の組立片８を４枚縦横に直交させ、各組立片 ８の溝７を互いに挿入させて格子５を形成するものである。組み立てられた溝７ の交差部９は通常隅肉溶接を施すが、溶接は固く組まれた格子では必ずしも必要 ではない。
【０００６】
【考案の効果】
この考案は、従来の鉄筋に代えて平鋼を用い、しかも格子に組まれているので （１）主筋の組立が確実であり、（２）柱のコア部のコンクリートに対する拘束 効果が大きくコンクリートのはらみ出しを防ぐことができ、（３）平鋼の間隙以 外は主筋をほとんど連続的に拘束するため、高軸力と高曲げモーメントによる縁 応力の増大に対して座屈が発生しにくく靭性が向上し、（４）剛性の高い格子フ ープにより配筋が固定されるため、現場で鉄筋を組立てる前に地上において主筋 に格子フープを施して置く、いわゆる先組鉄筋工法に適しており、工期の短縮を 図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】この考案の１実施例を示す主として主筋とフー
プの関係を示す正面図である。
【図２】図１のＡ−Ａ線における切断平面図である。
【図３】フープの組立片を示す斜視図である。
【図４】従来例を示すもので（Ａ）、（Ｂ）、（Ｃ）は
それぞれ鉄筋コンクリート柱の座屈状況を示す切断正面
図である。
【符号の説明】
２ 柱頭部または柱脚部 ３ 主筋 ４ 平鋼 ５ 格子 ６ フープ ７ 溝
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 山本 正幸 東京都中央区銀座８丁目21番１号 株式会 社竹中工務店東京本店内 (72)考案者 岩田 昌之 東京都中央区銀座８丁目21番１号 株式会 社竹中工務店東京本店内 (72)考案者 村田 耕司 東京都中央区銀座８丁目21番１号 株式会 社竹中工務店東京本店内 (72)考案者 長嶋 俊雄 東京都江東区南砂二丁目５番14号 株式会 社竹中工務店技術研究所内

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項１】 柱頭部または柱脚部（２）における柱の
    主筋（３）にその外周に接するように、溝（７）を有す
    る縦、横の平鋼（４）を格子（５）に組んだフープ
    （６）を施した鉄筋コンクリート柱。
JP1992071019U 1992-09-18 1992-09-18 平鋼による格子フープを用いた鉄筋コンクリート柱 Expired - Fee Related JP2584844Y2 (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107965092A (zh) * 2018-01-09 2018-04-27 淮海工学院 Frp筋-frp格栅-水泥基注浆料组合构件及制作方法

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5519341A (en) * 1978-07-26 1980-02-12 Akira Tsuji Method of waterproofing
JPS61133620U (ja) * 1985-02-12 1986-08-20

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