JPH06280134A - ジェットルームにおける緯糸の制動装置 - Google Patents

ジェットルームにおける緯糸の制動装置

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JPH06280134A
JPH06280134A JP8948093A JP8948093A JPH06280134A JP H06280134 A JPH06280134 A JP H06280134A JP 8948093 A JP8948093 A JP 8948093A JP 8948093 A JP8948093 A JP 8948093A JP H06280134 A JPH06280134 A JP H06280134A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 緯入れ途中の緯糸の飛走速度に応じた最適な
制動量を緯糸に作用させることができるようにすること
にある。 【構成】 緯糸に制動を与える制動機構と、緯糸に作用
させる制動量に対応する情報を記憶しているメモリと、
緯入れ途中の緯糸の飛走速度を検出してその検出値に対
応する第1の電気信号を発生するとともに、緯糸が係止
部材に係止されるときの緯糸の飛走速度または張力を検
出してその検出値に対応する第2の電気信号を発生する
検出回路と、前記第1の電気信号を基に該第1の電気信
号に対応する情報を前記メモリから読み出して前記制動
機構を制御するとともに、前記第2の電気信号を基準値
と比較してその差に応じて前記メモリ内の情報を修正す
る制御回路とを含む、ことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エアージェットルー
ム、ウォータジェットルーム等のジェットルームにおい
て緯入れ中の緯糸に制動をかける装置に関し、特に緯入
れ途中の緯糸の飛走速度を基に緯糸に制動をかける装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】緯入れの終期に緯糸を係止ピンやクラン
パ等の係止部材に係止させるジェットルームは、緯糸が
係止部材に係止されたことに起因する緯糸の切断(拘束
切れ)を防止する目的で、緯入れの終期に緯糸に制動を
かけ、それにより緯糸が係止部材に係止されたときに緯
糸に作用する衝撃を緩和する制動装置を備えている。
【0003】この種の制動装置の一つとして、緯入れ途
中の緯糸の飛走速度(例えば、所定量の緯糸が解舒され
るタイミング)を検出し、その検出値を基準値(例え
ば、基準のタイミング)とを比較し、両者の差により制
動量を調整する装置が提案されている(特開昭62−2
38845号公報、実公平5−2633号公報)。
【0004】しかし、これら公知の制動装置では、検出
された緯入れ途中の緯糸の飛走速度と基準値との差に対
応する制動量を予めどのように決定するかは不明であ
り、単に経験的に制動量が決定されているとすれば、制
動量が、緯入れ途中の緯糸の飛走速度に正確に対応して
いるとは限らない。制動量が緯入れ途中の緯糸の飛走速
度に正確に対応していない場合、例えば制動量が小さす
ぎるときは拘束切れを生じ、また、制動量が大きすぎる
ときは緯入れ不足を招くことになり、結果的に、織布の
品質を低下させることになる。
【0005】
【解決しようとする課題】本発明の目的は、緯入れ途中
の緯糸の飛走速度に応じた最適な制動量を緯糸に作用さ
せることができるようにすることにある。
【0006】
【解決手段、作用、効果】本発明の緯糸制動装置は、緯
糸に制動を与える制動機構と、緯糸に作用させる制動量
に対応する情報を記憶しているメモリと、緯入れ途中の
緯糸の飛走速度を検出してその検出値に対応する第1の
電気信号を発生するとともに、緯糸が係止部材に係止さ
れるときの緯糸の飛走速度または張力を検出してその検
出値に対応する第2の電気信号を発生する検出回路と、
前記第1の電気信号を基に該第1の電気信号に対応する
情報を前記メモりから読み出して前記制動機構を制御す
るとともに、前記第2の電気信号を基準値と比較してそ
の差に応じて前記メモリ内の情報を修正する制御回路と
を含む、ことを特徴とする。
【0007】メモリには、試し運転や経験等により、拘
束切れを生じない程度の情報が予め記憶されている。メ
モリ内の情報は、制御回路により、第2の電気信号と基
準値との差に応じて、その差がゼロになる方向に修正さ
れる。その結果、メモリ内の情報、言い換えれば、第1
の電気信号に基づいて読み出された情報は、第2の電気
信号が基準値に近づくように、すなわち制動を受けた緯
糸が係止部材に係止されるときの緯糸の飛走速度または
張力が最終的に基準値となるように修正される。なお、
上記基準値には、制動を受けた緯糸が拘束切れおよび緯
入れ不良とならないような値が選択される。
【0008】制動機構は、緯入れの途中において第1の
電気信号を基にメモリから制御回路に読み出された情報
を基に駆動される。その結果、緯糸は緯入れ途中の飛走
速度に応じた制動を受ける。
【0009】本発明によれば、第2の電気信号と基準値
との差に応じてメモリ内の情報を修正するようにしたか
ら、第2の電気信号が基準値に近づくようにメモリ内の
情報が修正され、その結果緯入れ途中の緯糸の飛走速度
に応じた最適な制動量、すなわち、係止部材に係止され
るときの緯糸の飛走速度または張力が基準値となるよう
に、飛走中の緯糸を減速し得る制動量を緯糸に作用させ
ることができる。
【0010】前記メモリに記憶された情報は、緯入れ途
中の緯糸の飛走速度に個々に対応する複数の制動量であ
ってもよいし、前記第1の電気信号を基に前記制動量を
算出するための式であってもよい。
【0011】メモリ内の情報の修正は、製織の間緯入れ
のたびに行なってもよいし、複数回の緯入れのたびに行
なってもよく、また試し運転の段階のみに行なってもよ
い。メモリ内の情報の修正を試し運転の段階のみに行な
う場合、試し運転により修正された情報は、最適な制動
量を緯糸に作用させるべく製織の間用いられる。
【0012】
【実施例】図1を参照するに、エアージェットルーム、
ウォータジェットルーム等のジェットルーム10におい
て、緯糸12は、給糸体14から、測長貯留装置16を
経て、緯入れ装置18に導かれている。また、緯糸12
は、測長貯留装置16のドラム20に所定回数巻き付け
られており、測長貯留装置16の係止ピン22に解舒可
能に係止されている。緯糸12の先端部は、緯入れ装置
18の緯入れ用ノズル24に達している。
【0013】係止ピン22は、測長貯留装置16の往復
ソレノイド26により駆動される。ノズル24からの空
気、水等の緯入れ用流体の噴出は、緯入れ装置18の電
磁弁28により制御される。ソレノイド26および電磁
弁28の動作のタイミングは、織機の回転角度に対応す
る信号を発生するエンコーダ30の出力信号を基に各種
のタイミング信号を発生するタイミング信号発生回路3
2の出力信号により制御される。
【0014】緯糸12が係止ピン22から解舒される
と、その緯糸12は、ノズル24から緯入れ用流体とと
もに、図示しない経糸の開口に緯入れされ、係止ピン2
2に再度係止され、その後筬34により織り前に打ち付
けられる。
【0015】緯入れの終期に緯糸12に制動をかける制
動装置40は、緯糸12が順次通された3つの制動部材
44,46,48を用いた制動機構42と、中央に配置
された制動部材46を他の制動部材44,48に対し変
位させるパルスモータ50と、該パルスモータの回転量
に対応する信号を出力するパルスジェネレータ52と、
エンコーダ30の出力信号Enおよびパルスジェネレー
タ52の出力信号Pgを基にパルスモータ50を制御す
る制御回路54と、該制御回路およびパルスジェネレー
タ52の出力信号を基にパルスモータ50を駆動させる
増幅器56とを含む。
【0016】制動部材44,46,48は、測長貯留装
置16と緯入れ装置18との間に配置されており、ま
た、緯入れの終期に、制動部材46がモータ50により
他の制動部材44,48に対して緯糸12と交差する方
向に変位される。制動部材46は、これが他の制動部材
44,48に対し変位することにより、緯糸12を屈曲
させ、緯糸12に制動をかける。
【0017】しかし、制動機構42の代わりに、例え
ば、実公平5−2633号公報に記載されているよう
に、緯糸を押え板により測長貯留装置のドラムに押し付
けることにより緯糸に制動をかける制動機構、特公平3
−50019号公報等に記載されているように、緯糸を
ピンにより屈曲させることにより緯糸に制動をかける制
動機構等、他のタイプの制動機構を用いてもよい。
【0018】制動装置40は、また、ドラム20から解
舒される緯糸12を感知すべく測長貯留装置16に関係
付けて配置された光電センサ58と、該光電センサの出
力信号を基にして飛走途中の緯糸12の飛走速度(緯入
れ途中速度Va)を算出する速度計算回路60と、緯入
れ終期の緯糸12を感知すべく緯糸12の飛走経路の終
端部に配置された複数の光電センサ62,64と、両光
電センサ62,64の出力信号を基にして緯入れ終期の
緯糸12の飛走速度(緯入れ終期速度Ve)、特に緯糸
12が係止ピン22に係止される直前の緯糸12の飛走
速度を算出する速度計算回路66とを含む。
【0019】光電センサ58,62,64のそれぞれ
は、緯糸12からの反射光線を受光し、受光量に対応し
た電圧レベルを有する電気信号を出力する既知の光電式
フィーラである。しかし、機械的フィーラ、電気式フィ
ーラ、静電気式フィーラ等、他の公知の緯糸センサを用
いてもよい。
【0020】図2(B)に示すように、光電センサ58
は、緯糸12がドラム20から解舒されるたびにその緯
糸12を感知して高レベル(または、低レベル)になる
パルス状の解舒信号を速度計算回路60に出力する解舒
センサである。各解舒信号は緯糸12がドラム20から
解舒されたタイミングに対応しており、また隣り合う解
舒信号間の時間間隔t1 ,t2 ,t3 ・・・は緯糸12
の解舒速度ひいては緯糸の飛走速度に比例する。このた
め、速度計算回路60は、光電センサ58から出力され
る解舒信号を基に緯糸12の緯入れ途中速度Vaを算出
する。
【0021】緯糸12の緯入れ途中速度Vaは、所定の
解舒信号(例えば、図2における5番目の解舒信号)の
発生のタイミングとその基準のタイミングとの差、隣り
合う2つの解舒信号間の時間間隔(例えば、図2におけ
るt4 )、所定数の解舒信号間の時間間隔の平均値、緯
入れ開始時から所定数の解舒信号の発生時までの時間等
から算出することができる。
【0022】緯糸12の緯入れ途中速度Vaは、緯糸の
飛走路に配置されたセンサの出力信号を基に算出しても
よい。この場合、緯糸12の緯入れ途中速度Vaは、緯
糸の飛走路に配置されたセンサからの緯糸感知信号の発
生のタイミングとその基準のタイミングとの差、緯入れ
開始時から緯糸の飛走路に配置されたセンサからの緯糸
感知信号の発生時までの時間、緯糸の飛走路に配置され
た2つのセンサからの緯糸感知信号の発生の時間間隔等
として算出することができる。
【0023】光電センサ62,64は、制動を受けてい
る緯糸12が係止ピン22に係止される直前の緯糸の先
端を感知するように、反給糸側に緯糸12の飛走方向へ
間隔をおいて配置されており、また緯糸を感知している
間高レベル(または、低レベル)になる信号F1 および
F2 をそれぞれ速度計算回路66に出力する。速度計算
回路66における緯入れ終期速度Veの算出は、両光電
センサ62,64の間隔が不変であるから、例えば、図
2(D)および(E)に示すように両光電センサ62,
64による緯糸感知信号F1 ,F2 の発生のタイミング
の差tから得ることができる。速度計算回路66は、緯
入れ周期速度Veを緯入れ毎に算出し、これを後述する
偏差計算回路74へ出力する。
【0024】制動装置40は、さらに、緯糸の種類、織
り幅、緯入れ終期速度の目標値Ve0 、制動量Bの初期
値等の各種のデータDeを制御回路54に入力する入力
回路68と、図9に示すように制動量Bを緯入れ途中速
度毎にかつ更新可能に記憶しているランダムアクセスメ
モリ70とを含む。
【0025】メモリ70に記憶される制動量Bの初期値
は、例えば、試し運転や経験等により得られた値であっ
て拘束切れを生じない程度の値であり、予め入力回路6
8から緯入れ途中速度Va毎に入力される。入力回路6
8およびメモリ70として、複数の織機を管理する公知
のホストコンピュータを使用してもよい。
【0026】制御回路54は、緯入れ終期速度の目標値
Ve0 を一次記憶するレジスタ72と、緯入れ終期速度
の実際値(算出された値)と目標値Ve0 との偏差ΔV
eを算出する偏差計算回路74と、各種の処理をする中
央処理ユニット76と、該中央処理ユニットの出力信号
を基にパルスモータ50を制御する制御信号を増幅器5
6に出力するコントローラ78とを備える。
【0027】図3に示すように、偏差計算回路74は、
緯入れ終期速度Veが速度計算回路66から入力したか
否かを判定し(ステップ80)、緯入れ終期速度Veが
入力したことによりレジスタ72から目標値Ve0 を読
み込み(ステップ82)、次いで実際値Veと目標値V
e0 との偏差ΔVeを算出し(ステップ84)、算出し
た偏差ΔVeを中央処理ユニット76に出力する(ステ
ップ86)工程を緯入れ終期速度Veが速度計算回路6
6から入力するたびに実行する。
【0028】中央処理ユニット76は、入力回路68か
ら入力される各種のデータDeを内部メモリに取り込
み、取り込んだデータ制動量Bおよび目標値Ve0 をそ
れぞれメモリ70およびレジスタ72に書き込んだ状態
で待機する。
【0029】図4に示すように、中央処理ユニット76
は、また、緯入れ途中速度Vaが速度計算回路60から
入力したか否かを判定し(ステップ88)、緯入れ途中
速度Vaが入力したことによりその緯入れ途中速度Va
を用いて対応する制動量Bをメモリ70から読み出し
(ステップ90)、その制動量Bをコントローラ78に
出力する(ステップ92)工程を緯入れ途中速度Vaが
速度計算回路60から入力するたびに実行する。
【0030】これにより、コントローラ78が図2
(C)に示すように所定の時期にモータ50を入力した
制動量Bに応じて回転させるから、制動部材46が他の
制動部材44,48に対して変位される。その結果、緯
糸12は、制動量Bに応じて屈曲され、制動量Bに応じ
た制動を受ける。
【0031】緯糸12に作用させる制動量は、図6に示
すように、制動部材46のストロークL(緯糸12の屈
曲量)、制動部材46を変位させている時間(緯糸12
を屈曲させている時間)、制動部材46の変位の開始時
期(緯糸12の屈曲開始時期)、およびそれらの組合せ
等とすることができる。これらの制動量は、モータ50
の回転量、モータ50を回転させている時間、モータの
回転開始時期等を変更することにより修正することがで
きる。
【0032】緯糸12に制動をかける時期は、予めコン
トローラ78に設定されている。コントローラ78は、
エンコーダ30から供給されかつ織機の主軸の回転角度
に対応する信号Enを基にして設定された制動開始時期
を判断し、モータ50を回転させる。
【0033】中央処理ユニット76は、緯入れ途中速度
Vaに応じた制動を、コントローラ78を介して緯糸に
与えた後、図5に示すように、その緯糸についての緯入
れ終期速度Veの偏差ΔVeが偏差計算回路74から入
力したか否かを判定し(ステップ94)、偏差ΔVeが
入力したことによりその偏差ΔVeを基にして偏差ΔV
eがゼロになる方向の修正量ΔBを算出し(ステップ9
6)、算出した修正量ΔBを用いて、メモリ70内の対
応する制動量、すなわち、緯入れ途中速度Vaに対応す
る制動量Bを偏差ΔVeがゼロになる方向に修正する
(ステップ98)工程を偏差ΔVeが偏差計算回路74
から入力するたびに実行する。
【0034】その結果、メモリ70に記憶された制動量
は、緯入れ回数の増加とともに、緯入れ途中速度に対応
した正しい値に近づけられる。修正された制動量は、次
回以後の緯入れのときの、制動に用いられる。なお、上
記の実施例のように、偏差Δeが算出される毎に、緯入
れ途中速度Vaに対応する制動量Bを修正することに代
えて、複数の緯入れの間に、同じ緯入れ途中速度Vaに
関するいくつかの偏差Δeが得られたときの、それらの
偏差ΔVeについて平均値を求め、その平均偏差に基づ
いて緯入れ途中速度Vaに対応する制動量Bを修正する
ようにしてもよい。
【0035】制動量の修正は、修正量ΔBを偏差ΔVe
の大小に応じて算出し、メモリ70から読み出した制動
量のみをまたは緯入れ途中速度に対応する全ての制動量
全体を修正量ΔBだけ修正してもよいし、偏差ΔVeの
大小に関係なく単に正負に応じて一定の修正量−ΔBま
たは+ΔBを設定しておき、メモリ70から読み出した
制動量のみをまたは緯入れ途中速度に対応する全ての制
動量を設定した修正量だけ修正してもよい。
【0036】メモリ70内の制動量の修正は、製織の間
緯入れのたびに行なってもよいし、周期的に行なっても
よく、さらには試し運転の段階のみに行なってもよい。
メモリ70内の制動量の修正を試し運転の段階のみに行
なう場合、試し運転により修正された制動量は、実際の
製織の間用いられる。
【0037】上記の実施例は、単色の緯糸を使用して製
織する場合の実施例である。しかし、多色織りの場合に
は、複数の糸種に対して、それぞれ測長貯留装置16、
制動装置42、光電センサ58等が設けられ、糸種毎お
よび緯入れ途中速度毎の制動量の初期値が中央処理ユニ
ット76に入力されてメモリ70に記憶され、緯入れ途
中速度Vaと糸種とに対応した制動量がメモリ70から
読み出され、制動量の修正が糸種毎に行なわれる。
【0038】また、多色織機の場合、糸種毎の目標値V
e0 が中央処理ユニット76に入力されてレジスタ72
に記憶され、記憶された目標値Ve0 のうち、実際に緯
入れされる緯糸の種類に対応する目標値が中央処理ユニ
ット76から供給される糸種信号を基にレジスタに読出
し可能の状態におかれる。しかし、緯入れされる糸種が
変更されるたびに、その糸種に対応する目標値をレジス
タ72に書き込むようにしてもよい。
【0039】図1に示す光電センサ58の代わりに、図
7に示すように、ドラム20の直径方向に間隔をおいて
配置された送光器100および受光器102の対からな
る解舒センサを用いてもよい。送光器100は受光器1
02に向う光線104を発生し、受光器102はその光
線を受光して受光量に対応する信号を図1における速度
計算回路60に供給する。
【0040】送光器100および受光器102とを用い
た場合、緯糸12が矢印Cの方向に1回転されて引き出
されるたびに光線104が緯糸12により2回遮断され
るから、一巻きの緯糸12が引き出されるたびに2つの
解舒信号が受光器102から出力される。しかし、隣り
合う解舒信号の時間間隔は、緯糸12の飛走速度に比例
する。
【0041】また、図8に示すように、ドラム20の直
径方向に間隔をおいて配置された送光器108,110
および受光器112,114からなる解舒センサを用い
てもよい。送光器108および110はそれぞれ受光器
112および114に向う光線116および118を発
生し、受光器112および114はそれぞれ光線116
および118を受光して受光量に対応する信号を図1に
おける速度計算回路60に供給する。
【0042】2組の送光器および受光器を用いた場合、
緯糸12が矢印Cの方向に1回転されて引き出されるた
びに光線112,114がそれぞれ緯糸12により2回
遮断されるから、一巻きの緯糸12が引き出されるたび
に2つの解舒信号が各受光器から出力される。しかし、
隣り合う解舒信号の時間間隔は、緯糸12の飛走速度に
比例する。
【0043】速度計算回路66における緯入れ終期速度
Veは、図1,図7または図8に示す光電センサから出
力される解舒信号を基に算出してもよい。この場合、緯
入れ終期速度Veは、例えば、最終の複数の解舒信号の
時間間隔を基にして算出することができる。
【0044】図1に示す中央処理ユニット76の上記機
能を図9に示す。メモリ70には、制動量B1 ,B2 ・
・・Bn が緯入れ途中速度Va1 ,Va2 ・・・Van
毎に記憶されている。
【0045】中央処理ユニットの操作部76aは、入力
回路からの各種のデータDeの処理と、緯入れ途中速度
Va2 が入力したことにより緯入れ途中速度Va2 に対
応する制動量B2 をメモリ70から読み出し、読み出し
た制動量B2 をコントローラ78に供給する図4の動作
とを実行する。
【0046】中央処理ユニットの操作部76bは、偏差
ΔVeが偏差計算回路74から入力したことによりその
偏差ΔVeを基にして偏差ΔVeがゼロになる方向の修
正量ΔBを算出し、算出した修正量ΔBを用いて、メモ
リ70内の対応する制動量B2 を偏差ΔVeがゼロにな
る方向に修正する図5の動作を実行する。
【0047】緯入れ途中速度Vaに対応した複数の制動
量Bをメモリ70に記憶させておく代わりに、制動量B
を算出する式 B=f(Va) をメモリ70に記憶させておいてもよい。
【0048】図10は、制動量Bの算出式B=f(V
a)を用いる場合の実施例を示す。制動量Bの算出式
は、予め試織等により求められ、各種のデータDeとと
もに中央処理ユニットの操作部76aに供給され、メモ
リ70に書き込まれる。この場合、メモリ70として、
RAMを用いてもよいし、設定器を用いてもよい。
【0049】中央処理ユニットの操作部76aは、緯入
れ途中速度Vaが供給されるたびに、メモリ70内の制
動量Bの算出式を読み出し、供給された緯入れ途中速度
Vaと読み出した算出式とを用いて供給された緯入れ途
中速度Vaに対応する制動量Bを算出し、算出した制動
量Bをコントローラ78に供給する。これにより、緯糸
は、緯入れ途中速度Vaに応じた制動を受ける。
【0050】中央処理ユニットの修正部76bは、偏差
ΔVeが偏差計算回路74から供給するたびに、制動量
Bの算出式を修正する値ΔBを算出し、算出した値を操
作部76aに供給する。これにより、操作部76aは、
修正値ΔBが供給されるたびに、メモリ70内の制動量
Bを算出する式を修正する。
【0051】操作部76aにおける制動量Bの算出は、
例えば、供給された緯入れ途中速度Vaを読み出した算
出式に代入することにより得ることができる。操作部7
6aにおける制動量Bの算出式の修正は、例えば、読み
出した算出式が図11に実線で示す曲線120で表され
る式であるとすれば、その曲線120を図11に点線で
示す曲線122で表される式のように修正値ΔBだけ平
行移動させることにより行なうことができる。修正され
た算出式は、次回以後の緯入れのときの、制動量の算出
に用いられる。
【0052】緯入れ終期速度Veとその目標値Ve0 と
の偏差ΔVeをメモリ70内のデータの修正に用いる代
わりに、緯入れ終期の緯糸の張力Tとその目標値T0 と
の偏差ΔTを用いてメモリ70内のデータを修正しても
よい。
【0053】図12は、緯糸が係止ピンに係止されたと
きの緯糸の張力Tとその目標値T0との偏差ΔT偏差Δ
Tを用いてメモリ70内のデータを修正する制動装置1
30の一実施例を示す。
【0054】図12において、制動装置130は、モー
タ50をコントローラ78により位置制御される電磁ア
クチュエータとして利用する。制動装置130は、図1
に示す制動部材46がモータ50により他の制動部材4
4,48に対して緯糸12と交差する方向へ変位される
ことにより、緯糸12に制動をかける。その後に緯糸1
2が図1に示す係止ピン22に係合すると、緯糸12の
張力が制動部材46に作用する。これにより、制動部材
46が変位し、その変位がモータ50に伝達されること
により、モータ50の回転位置が変化する。
【0055】モータ50の回転位置の変化は、コントロ
ーラ78においてパルスジェネレータ52の出力信号E
nを基に検知される。その結果、張力に起因するモータ
50の回転位置の変化ひいては制動部材46の変位を解
消する補正電流がモータ50に流れるから、モータ50
ひいては制動部材46は所定の位置に戻される。このた
め、制動装置130は、前記補正電流を基にして緯入れ
終期の緯糸12の張力を検出する。
【0056】制動装置130は、制動装置40の光電セ
ンサ62,64、速度計算回路66の代わりに、増幅器
56からモータ50に供給される電流を検出する電流検
出器132と、タイミング信号発生回路32から供給さ
れる監視タイミング信号を用いて、電流検出器132の
出力信号中の補正電流を計測する電流計測回路134
と、該電流計測回路の出力信号を基にして緯入れ終期の
緯糸の張力を計算する張力計算回路136とを含む。
【0057】制動装置130において、図13に示すよ
うに、制動部材46は、緯入れの終了時期の時刻T1 か
らT6 の期間、緯糸に制動をかけるべく、コントローラ
78によって位置制御されるモータ50により変位され
る。本来ならば、制動部材46は、T1 からT2 間で作
動位置へ変位し、T2 からT5 の間その作動位置に維持
され、T5 からT6 の間で逆に復帰位置へ変位する。
【0058】しかし、実際には、飛走途中の緯糸がT3
において図1に示す係止ピン22に係止され、それによ
りその緯糸の張力が制動部材46に作用するから、制動
部材46は、図13(A)に示すようにT3 からT4 の
間変位する。このため、コントローラ78は、位置制御
の下に制動部材46を作動位置へ戻すべく、モータ50
を回転させる。このときのモータ50を駆動させる駆動
電流ひいては電流検出器132の出力信号は、図13
(B)に示すように変化する。図13(B)において、
T3 からT4 の間の駆動電流は、張力に起因する制動部
材46の変位を解消するための補正電流である。
【0059】電流計測回路134は、電流検出器92で
検出された図13(B)に示す駆動電流の中の補正電流
を、タイミング信号発生回路32から供給される図13
(C)に示す監視タイミング信号を用いて計測する。監
視タイミング信号は、制動部材46が作動位置に位置す
る期間中であってかつ緯糸が係止ピンに係合する時期を
含む期間にわたって出力されるように予め設定される。
【0060】補正電流のピーク値および電流量は、制動
部材46の変位量ひいては緯糸の張力に比例する。従っ
て、電流計測回路134として、図14に示すように、
監視タイミング信号が入力されている期間中の時刻T3
,T4 間における補正電流のピーク値を検出するピー
ク値検出回路を用いることができるし、図15に示すよ
うに、監視タイミング信号が入力されている期間中の時
刻T3 ,T4 間の補正電流を積分する積分回路を用いる
ことができる。
【0061】電流計測回路134において計測された電
流値は張力計算回路136において張力の算出に用いら
れ、張力計算回路136において算出された張力は偏差
計算回路74に供給される。
【0062】偏差計算回路74は、張力計算回路136
から供給される張力の実際値Tとレジスタ72に記憶さ
れた張力の目標値T0 との偏差ΔTを算出し、算出した
偏差ΔTを中央処理ユニット76に供給する。中央処理
ユニット76は、偏差計算回路74から供給される偏差
ΔTを基に、メモリ70に記憶されている制動量または
その算出式を修正する。修正された制動量またはその算
出式は、次回以後の緯入れのときの、制動に用いられ
る。
【0063】緯糸の張力を基に制動量またはその算出式
を修正する場合には、例えば、特開平2−139453
号公報等に記載されているように、ストレインゲージ、
圧電素子等の圧電センサにより緯糸の張力を検出しても
よい。このような圧電センサは、例えば、測長貯留装置
と緯入れノズルとの間に配置することができる。
【0064】制動装置40または130の駆動源または
電磁アクチュエータとして、パルスモータ50の代わり
に、誘導モータのような他の電動機、ロータリーソレノ
イドおよび往復ソレノイドのようなソレノイド機構等を
用いてもよい。
【0065】多色織りの場合、共通の1つの制動機構4
2を使用して複数の緯糸に対してまとめて制動をかける
ようにしてもよい。
【0066】目標値Ve0 またはT0 は、拘束切れに関
する停台率(拘束切れによる織機の停止回数/織機の停
止回数)により変更してもよい。詳説すると、所定の期
間毎に拘束切れに関する停台率を求め、得られた停台率
が基準値を上回っていれば、停台率が基準値に近づくよ
うに目標値Ve0 またはT0 を低い値に修正し、停台率
が基準値を下回っていれば、目標値Ve0 またはT0 を
より高い値に修正するものである。
【0067】メモリ70内の制動量の修正を試織の段階
で行なう場合には、緯入れ用ノズルから噴出させる緯入
れ用流体の圧力を意図的に変化させることにより、緯入
れ途中速度を積極的に変化させ、全ての緯入れ途中速度
に対応した制動量を積極的に修正してもよいし、緯入れ
用流体の圧力を一定に維持した状態で長時間の試織を行
なうことにより、全ての緯入れ途中速度に対応した制動
量を修正してもよい。
【0068】なお、後者の方法のように、単に長時間の
試験を行なっても、試験中に、全ての緯入れ途中速度が
自然発生的に検出され、全ての緯入れ途中速度に対応し
た制動量が修正されることになる。また、試験の段階で
修正された制動量を、そのまま製織時に用いる代わり
に、修正された制動量から制動量Bを算出する式 B=f(Va) を求め、製織時は、この式に基づいて緯入れ途中速度に
対応する制動量Bを算出するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す電気回路のブロック図
である。
【図2】緯糸の飛走速度と電気信号の波形とを示す図で
ある。
【図3】偏差の計算用の動作をを説明するための図であ
る。
【図4】制動用の動作をを説明するための図である。
【図5】修正用の動作をを説明するための図である。
【図6】実際の制動を説明するための図である。
【図7】光電センサの他の実施例を示す図である。
【図8】光電センサのさらに他の実施例を示す図であ
る。
【図9】図1に示す実施例を機能的に示すブロック図で
ある。
【図10】本発明の他の実施例を示す電気回路のブロッ
ク図である。
【図11】制動量の算出式の修正法を説明するための図
である。
【図12】本発明のさらに他の実施例を示す電気回路の
ブロック図である。
【図13】図12に示す実施例における電気信号の波形
を示す図である。
【図14】図12に示す実施例で用いる電流計測回路の
一実施例を示す図である。
【図15】図12に示す実施例で用いる電流計測回路の
他の実施例を示す図である。
【符号の説明】
10 織機 12 緯糸 16 測長貯留装置 18 緯入れ装置 22 係止ピン 24 緯入れ用ノズル 30 エンコーダ 34 筬 40,130 制動装置 42 制動機構 44,46,48 制動部材 50 パルスモータ 58,62,64 光電センサ 100,108,110 送光器 102,112,114 受光器

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 緯糸に制動を与える制動機構と、緯糸に
    作用させる制動量に対応する情報を記憶しているメモリ
    と、緯入れ途中の緯糸の飛走速度を検出してその検出値
    に対応する第1の電気信号を発生するとともに、緯糸が
    係止部材に係止されるときの緯糸の飛走速度または張力
    を検出してその検出値に対応する第2の電気信号を発生
    する検出回路と、前記第1の電気信号を基に該第1の電
    気信号に対応する情報を前記メモりから読み出して前記
    制動機構を制御するとともに、前記第2の電気信号を基
    準値と比較してその差に応じて前記メモリ内の情報を修
    正する制御回路とを含む、ジェットルームにおける緯糸
    の制動装置。
  2. 【請求項2】 前記メモリに記憶された情報は、緯入れ
    途中の緯糸の飛走速度に個々に対応する複数の制動量で
    ある、請求項1に記載の制動装置。
  3. 【請求項3】 前記メモリに記憶された情報は、前記第
    1の電気信号を基に前記制動量を算出するための式であ
    る、請求項1に記載の制動装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004505182A (ja) * 2000-08-02 2004-02-19 イーロパ アクチェンゲゼルシャフト よこ糸偏向ブレーキおよび織機へのよこ糸挿入制御方法
JP2017057516A (ja) * 2015-09-16 2017-03-23 株式会社豊田自動織機 エアジェット織機における緯糸飛走状態監視方法

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