JPH06279992A - 蒸着用高純度Ag - Google Patents
蒸着用高純度AgInfo
- Publication number
- JPH06279992A JPH06279992A JP9070193A JP9070193A JPH06279992A JP H06279992 A JPH06279992 A JP H06279992A JP 9070193 A JP9070193 A JP 9070193A JP 9070193 A JP9070193 A JP 9070193A JP H06279992 A JPH06279992 A JP H06279992A
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- JP
- Japan
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- vapor deposition
- vapor
- molten
- deposited
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 成膜時被膜の発生することがない蒸着用高純
度Agの提供にある。 【構成】 Ag中に許容できる不純物元素及びその含有
量としてCu、Zn、Cd、Ni、Fe、Sb、Bi、
Si、Pd、Pb、Mg、Ca、Mn、Al、Cr、S
nのうち1種または2種以上合計で1〜100ppm、残Ag
及び不可避金属とすることを特徴とするものである。
度Agの提供にある。 【構成】 Ag中に許容できる不純物元素及びその含有
量としてCu、Zn、Cd、Ni、Fe、Sb、Bi、
Si、Pd、Pb、Mg、Ca、Mn、Al、Cr、S
nのうち1種または2種以上合計で1〜100ppm、残Ag
及び不可避金属とすることを特徴とするものである。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はAgの蒸着源として用い
られる高純度Agに関するものである。
られる高純度Agに関するものである。
【0002】
【従来技術と課題】従来、Agを溶かしながら蒸着源と
して使用し、Agを成膜する方法があった。しかし成膜
時蒸着源のAgに白濁系の被膜が発生しこの為ベーパー
スピードが変化し、成膜スピードが不安定となったり、
蒸着ボートへの濡れ性が変わって成膜条件設定が難しく
なる等の課題があった。この原因を種々検討した結果、
含有不純物元素と含有量とに関連があることがわかっ
た。
して使用し、Agを成膜する方法があった。しかし成膜
時蒸着源のAgに白濁系の被膜が発生しこの為ベーパー
スピードが変化し、成膜スピードが不安定となったり、
蒸着ボートへの濡れ性が変わって成膜条件設定が難しく
なる等の課題があった。この原因を種々検討した結果、
含有不純物元素と含有量とに関連があることがわかっ
た。
【0003】
【発明の目的】本発明の目的は、成膜時被膜の発生する
ことのない蒸着用高純度Agの提供にある。
ことのない蒸着用高純度Agの提供にある。
【0004】
【発明の構成】本発明の蒸着用高純度Agは、Ag中に
許容できる不純物元素及びその含有量としてCu、Z
n、Cd、Ni、Fe、Sb、Bi、Si、Pd、P
b、Mg、Ca、Mn、Al、Cr、Snのうち1種ま
たは2種以上合計で1〜100ppm、残Ag及び不可避金属
とすることを特徴とするものである。
許容できる不純物元素及びその含有量としてCu、Z
n、Cd、Ni、Fe、Sb、Bi、Si、Pd、P
b、Mg、Ca、Mn、Al、Cr、Snのうち1種ま
たは2種以上合計で1〜100ppm、残Ag及び不可避金属
とすることを特徴とするものである。
【0005】
【作用】上記のように構成された本発明の蒸着用高純度
Agによれば、不純物元素及び含有量が規定されること
により、酸化膜や遊離不純物による白濁系の被膜が発生
することがない。なお上記不純物含有量が1種又は2種
以上合計で1ppm にすることは製造上工程管理等極めて
困難で、また100ppmを超えると白濁系の被膜が発生する
こととなる。
Agによれば、不純物元素及び含有量が規定されること
により、酸化膜や遊離不純物による白濁系の被膜が発生
することがない。なお上記不純物含有量が1種又は2種
以上合計で1ppm にすることは製造上工程管理等極めて
困難で、また100ppmを超えると白濁系の被膜が発生する
こととなる。
【0006】
【実施例】以下に実施例と従来例について述べる。まず
実施例として溶解、鋳造、押出し、伸線加工、温度 400
℃、時間1時間による熱処理、伸線加工にて外径2mmと
し、それを長さ5mmに切断して蒸着用高純度Agとし
た。
実施例として溶解、鋳造、押出し、伸線加工、温度 400
℃、時間1時間による熱処理、伸線加工にて外径2mmと
し、それを長さ5mmに切断して蒸着用高純度Agとし
た。
【0007】一方、従来例も実施例と同様の工程にして
長さ5mmに切断して蒸着用高純度Agとした。実施例、
従来例について不純物について分析した結果を表1にま
とめた。
長さ5mmに切断して蒸着用高純度Agとした。実施例、
従来例について不純物について分析した結果を表1にま
とめた。
【0008】
【表1】
【0009】然して蒸着源として使用して成膜(抵抗加
熱方式)してみた結果、従来例においては白濁系の被膜
が発生したのに対し、実施例においては白濁することな
く良好な成膜が出来た。
熱方式)してみた結果、従来例においては白濁系の被膜
が発生したのに対し、実施例においては白濁することな
く良好な成膜が出来た。
【0010】
【発明の効果】以上のように本発明の蒸着用高純度Ag
によれば、不純物元素及び含有量が規定されることによ
り、酸化膜や遊離不純物による白濁系の被膜が発生する
ことなく、従って条件設定の容易で安定した成膜スピー
ドの成膜が可能となるという優れた効果を有するもので
ある。
によれば、不純物元素及び含有量が規定されることによ
り、酸化膜や遊離不純物による白濁系の被膜が発生する
ことなく、従って条件設定の容易で安定した成膜スピー
ドの成膜が可能となるという優れた効果を有するもので
ある。
Claims (1)
- 【請求項1】 Ag中に許容できる不純物元素及びその
含有量として、Cu、Zn、Cd、Ni、Fe、Sb、
Bi、Si、Pd、Pb、Mg、Ca、Mn、Al、C
r、Snのうち1種または2種以上合計で1〜100ppm、
残Ag及び不可避金属としたことを特徴とする蒸着用高
純度Ag。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9070193A JPH06279992A (ja) | 1993-03-25 | 1993-03-25 | 蒸着用高純度Ag |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9070193A JPH06279992A (ja) | 1993-03-25 | 1993-03-25 | 蒸着用高純度Ag |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06279992A true JPH06279992A (ja) | 1994-10-04 |
Family
ID=14005836
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9070193A Pending JPH06279992A (ja) | 1993-03-25 | 1993-03-25 | 蒸着用高純度Ag |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06279992A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6231637B1 (en) | 1996-06-21 | 2001-05-15 | Dowa Mining Co., Ltd. | Process for producing high-purity silver materials |
US6627149B1 (en) | 1996-06-21 | 2003-09-30 | Dowa Mining Co., Ltd. | High-purity silver wires for use in recording, acoustic or image transmission applications |
JP2004149861A (ja) * | 2002-10-31 | 2004-05-27 | Hitachi Metals Ltd | Ag合金膜、平面表示装置およびAg合金膜形成用スパッタリングターゲット材 |
JP2020090706A (ja) * | 2018-12-05 | 2020-06-11 | 三菱マテリアル株式会社 | 金属膜、及び、スパッタリングターゲット |
WO2021020223A1 (ja) * | 2019-07-26 | 2021-02-04 | 松田産業株式会社 | 蒸着材料及びその製造方法 |
JP2021091922A (ja) * | 2019-12-06 | 2021-06-17 | 松田産業株式会社 | 蒸着材料及びその製造方法 |
-
1993
- 1993-03-25 JP JP9070193A patent/JPH06279992A/ja active Pending
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6231637B1 (en) | 1996-06-21 | 2001-05-15 | Dowa Mining Co., Ltd. | Process for producing high-purity silver materials |
US6444164B2 (en) | 1996-06-21 | 2002-09-03 | Dowa Mining Co., Ltd. | Apparatus for producing high-purity silver materials |
US6627149B1 (en) | 1996-06-21 | 2003-09-30 | Dowa Mining Co., Ltd. | High-purity silver wires for use in recording, acoustic or image transmission applications |
JP2004149861A (ja) * | 2002-10-31 | 2004-05-27 | Hitachi Metals Ltd | Ag合金膜、平面表示装置およびAg合金膜形成用スパッタリングターゲット材 |
JP2020090706A (ja) * | 2018-12-05 | 2020-06-11 | 三菱マテリアル株式会社 | 金属膜、及び、スパッタリングターゲット |
WO2020116557A1 (ja) * | 2018-12-05 | 2020-06-11 | 三菱マテリアル株式会社 | 金属膜、及び、スパッタリングターゲット |
CN113166923A (zh) * | 2018-12-05 | 2021-07-23 | 三菱综合材料株式会社 | 金属膜、以及溅射靶 |
WO2021020223A1 (ja) * | 2019-07-26 | 2021-02-04 | 松田産業株式会社 | 蒸着材料及びその製造方法 |
JP2021091922A (ja) * | 2019-12-06 | 2021-06-17 | 松田産業株式会社 | 蒸着材料及びその製造方法 |
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