JPH06279430A - 3−アシル化カテキン,その製造法および該物質を含有する抗酸化剤 - Google Patents
3−アシル化カテキン,その製造法および該物質を含有する抗酸化剤Info
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- JPH06279430A JPH06279430A JP5091934A JP9193493A JPH06279430A JP H06279430 A JPH06279430 A JP H06279430A JP 5091934 A JP5091934 A JP 5091934A JP 9193493 A JP9193493 A JP 9193493A JP H06279430 A JPH06279430 A JP H06279430A
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- C07D311/02—Heterocyclic compounds containing six-membered rings having one oxygen atom as the only hetero atom, condensed with other rings ortho- or peri-condensed with carbocyclic rings or ring systems
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- C07D311/58—Benzo[b]pyrans, not hydrogenated in the carbocyclic ring other than with oxygen or sulphur atoms in position 2 or 4
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【構成】
(式中、Xは炭素数1〜10のアルキル基を示し、Rは
H,OHを示す。)で表される3−アシル化カテキン及
び (式中、RはH,OHを示す。)で表される遊離型カテ
キンの存在下、X−C(=O)−OX′(式中、Xは炭
素数1〜10のアルキル基を示し、X′は芳香族基また
は炭素数1〜10のアルキル基を示す。)で表されるエ
ステル化合物にカルボキシエステラーゼを作用させるこ
とを特徴とする3−アシル化カテキンの製造法。 【効果】 遊離型カテキン類のアシル化物を効率よく製
造することができる。このカテキンアシル化物は従来の
カテキンより油溶性に優れているため、油脂類に対する
優れた抗酸化剤として用いられる。
H,OHを示す。)で表される3−アシル化カテキン及
び (式中、RはH,OHを示す。)で表される遊離型カテ
キンの存在下、X−C(=O)−OX′(式中、Xは炭
素数1〜10のアルキル基を示し、X′は芳香族基また
は炭素数1〜10のアルキル基を示す。)で表されるエ
ステル化合物にカルボキシエステラーゼを作用させるこ
とを特徴とする3−アシル化カテキンの製造法。 【効果】 遊離型カテキン類のアシル化物を効率よく製
造することができる。このカテキンアシル化物は従来の
カテキンより油溶性に優れているため、油脂類に対する
優れた抗酸化剤として用いられる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、3−アシル化カテキ
ン、その製造法並びにそれを有効成分として含有する抗
酸化剤に関する。
ン、その製造法並びにそれを有効成分として含有する抗
酸化剤に関する。
【0002】
【従来の技術】カテキン類は、種々の植物の根,樹皮,
種子や葉などに含まれているポリフェノール類の一種
で、特に茶葉はその乾物重の10〜20%のカテキン類
を含有している。最近、このカテキン類に抗酸化作用,
抗菌作用,抗ウイルス作用,抗突然変異作用,抗腫瘍
性,コレステロール上昇抑制作用や血圧上昇抑制作用な
どが見出され、注目を集めている。これらの生理活性機
能の中でもカテキン類の抗酸化性は従来から使用されて
いるビタミンEよりも優れているばかりでなく、油脂の
光酸化に対しても優れた効果のあることから天然抗酸化
剤としてその活性が期待されている。しかしながら、カ
テキン類はその性質上親油性が低く、油脂類には溶けに
くいという欠点があった。
種子や葉などに含まれているポリフェノール類の一種
で、特に茶葉はその乾物重の10〜20%のカテキン類
を含有している。最近、このカテキン類に抗酸化作用,
抗菌作用,抗ウイルス作用,抗突然変異作用,抗腫瘍
性,コレステロール上昇抑制作用や血圧上昇抑制作用な
どが見出され、注目を集めている。これらの生理活性機
能の中でもカテキン類の抗酸化性は従来から使用されて
いるビタミンEよりも優れているばかりでなく、油脂の
光酸化に対しても優れた効果のあることから天然抗酸化
剤としてその活性が期待されている。しかしながら、カ
テキン類はその性質上親油性が低く、油脂類には溶けに
くいという欠点があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、親油性に優
れた、新規な3−アシル化カテキンを提供すると共に、
酵素の転移反応を利用して簡便かつ効率的に該化合物を
製造する方法を提供するものである。さらに、本発明は
カテキン類を油脂類などの抗酸化剤として使用するに当
たり、上述の問題点を解決し、従来よりも親油性に優れ
た抗酸化剤を提供することを目的とする。
れた、新規な3−アシル化カテキンを提供すると共に、
酵素の転移反応を利用して簡便かつ効率的に該化合物を
製造する方法を提供するものである。さらに、本発明は
カテキン類を油脂類などの抗酸化剤として使用するに当
たり、上述の問題点を解決し、従来よりも親油性に優れ
た抗酸化剤を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで本発明者らは、前
記の問題点を解決すべく鋭意研究を行った結果、カルボ
キシルエステラーゼのアシル基転移反応を利用すれば、
簡便かつ効率的に親油性に優れたカテキンアシル化誘導
体が得られることを見出し、本発明を完成するに至っ
た。
記の問題点を解決すべく鋭意研究を行った結果、カルボ
キシルエステラーゼのアシル基転移反応を利用すれば、
簡便かつ効率的に親油性に優れたカテキンアシル化誘導
体が得られることを見出し、本発明を完成するに至っ
た。
【0005】すなわち本発明は、一般式(1)
【化6】
【0006】(式中、Xは炭素数1〜10のアルキル基
を示し、Rは水素原子または水酸基を示す。)で表され
る3−アシル化カテキンを提供すると共に、一般式
(2)
を示し、Rは水素原子または水酸基を示す。)で表され
る3−アシル化カテキンを提供すると共に、一般式
(2)
【0007】
【化7】
【0008】(式中、Rは水素原子または水酸基を示
す。)で表される遊離型カテキンの存在下、一般式
(3)
す。)で表される遊離型カテキンの存在下、一般式
(3)
【0009】
【化8】
【0010】(式中、Xは炭素数1〜10のアルキル基
を示し、X’は芳香族基または炭素数1〜10のアルキ
ル基を示す。)で表されるエステル化合物にカルボキシ
エステラーゼを作用させることを特徴とする一般式
(1)
を示し、X’は芳香族基または炭素数1〜10のアルキ
ル基を示す。)で表されるエステル化合物にカルボキシ
エステラーゼを作用させることを特徴とする一般式
(1)
【0011】
【化9】
【0012】(式中、Xは炭素数1〜10のアルキル基
を示し、Rは水素原子または水酸基を示す。)で表され
る3−アシル化カテキンの製造法並びに一般式(1)
を示し、Rは水素原子または水酸基を示す。)で表され
る3−アシル化カテキンの製造法並びに一般式(1)
【0013】
【化10】
【0014】(式中、Xは炭素数1〜10のアルキル基
を示し、Rは水素原子または水酸基を示す。)で表され
る3−アシル化カテキンを含有する抗酸化剤を提供する
ものである。
を示し、Rは水素原子または水酸基を示す。)で表され
る3−アシル化カテキンを含有する抗酸化剤を提供する
ものである。
【0015】本発明における遊離型カテキンとは、上記
の一般式(2)で表される構造を有するものであり、例
えば(−)−カテキン,(−)−エピカテキン,(−)
−ガロカテキン,(−)−エピガロカテキンなどを例示
することができる。この化合物は、特公平2−2275
5号公報などに記載されている方法で抽出、分離精製し
たものを使用することができる。
の一般式(2)で表される構造を有するものであり、例
えば(−)−カテキン,(−)−エピカテキン,(−)
−ガロカテキン,(−)−エピガロカテキンなどを例示
することができる。この化合物は、特公平2−2275
5号公報などに記載されている方法で抽出、分離精製し
たものを使用することができる。
【0016】本発明におけるエステル化合物とは、上記
の一般式(3)で表される構造を有するものであり、カ
ルボキシルエステラーゼの基質となり得る全てのエステ
ル化合物を指称する。例えば酢酸メチル,酢酸エチル,
酢酸プロピル,酢酸ブチル,酢酸ペンチル,酢酸ヘキシ
ル,酢酸ヘプチル,酢酸オクチル,プロピオン酸メチ
ル,プロピオン酸エチル,プロピオン酸プロピル,プロ
ピオン酸ブチル,プロピオン酸ペンチル,プロピオン酸
ヘキシル,プロピオン酸ヘプチル,プロピオン酸オクチ
ル,酪酸メチル,酪酸エチル,酪酸プロピル,酪酸ブチ
ル,酪酸ペンチル,酪酸ヘキシル,酪酸ヘプチル,酪酸
オクチル,吉草酸メチル,吉草酸エチル,吉草酸プロピ
ル,吉草酸ブチル,吉草酸ペンチル,吉草酸ヘキシル,
吉草酸ヘプチル,吉草酸オクチル,ヘキサン酸メチル,
ヘキサン酸エチル,ヘキサン酸プロピル,ヘキサン酸ブ
チル,ヘキサン酸ペンチル,ヘキサン酸ヘキシル,ヘキ
サン酸ヘプチル,ヘキサン酸オクチル,ヘプタン酸メチ
ル,ヘプタン酸エチル,ヘプタン酸プロピル,ヘプタン
酸ブチル,ヘプタン酸ペンチル,ヘプタン酸ヘキシル,
ヘプタン酸ヘプチル,ヘプタンサン酸オクチル,オクタ
ン酸メチル,オクタン酸エチル,オクタン酸プロピル,
オクタン酸ブチル,オクタン酸ペンチル,オクタン酸ヘ
キシル,オクタン酸ヘプチル,オクタン酸オクチル,酢
酸フェニル,プロピオン酸フェニル,プロピオン酸フェ
ニル,酪酸フェニル,吉草酸フェニル,ヘキサン酸フェ
ニル,ヘプタン酸フェニル,オクタン酸フェニル,酢酸
p-ニトロフェニル,プロピオン酸p-ニトロフェニル,酪
酸p-ニトロフェニル,吉草酸p-ニトロフェニル,ヘキサ
ン酸p-ニトロフェニル,ヘプタン酸p-ニトロフェニル,
オクタン酸p-ニトロフェニル,モノアセチン,トリアセ
チン,トリブチリンなどを例示することができる。
の一般式(3)で表される構造を有するものであり、カ
ルボキシルエステラーゼの基質となり得る全てのエステ
ル化合物を指称する。例えば酢酸メチル,酢酸エチル,
酢酸プロピル,酢酸ブチル,酢酸ペンチル,酢酸ヘキシ
ル,酢酸ヘプチル,酢酸オクチル,プロピオン酸メチ
ル,プロピオン酸エチル,プロピオン酸プロピル,プロ
ピオン酸ブチル,プロピオン酸ペンチル,プロピオン酸
ヘキシル,プロピオン酸ヘプチル,プロピオン酸オクチ
ル,酪酸メチル,酪酸エチル,酪酸プロピル,酪酸ブチ
ル,酪酸ペンチル,酪酸ヘキシル,酪酸ヘプチル,酪酸
オクチル,吉草酸メチル,吉草酸エチル,吉草酸プロピ
ル,吉草酸ブチル,吉草酸ペンチル,吉草酸ヘキシル,
吉草酸ヘプチル,吉草酸オクチル,ヘキサン酸メチル,
ヘキサン酸エチル,ヘキサン酸プロピル,ヘキサン酸ブ
チル,ヘキサン酸ペンチル,ヘキサン酸ヘキシル,ヘキ
サン酸ヘプチル,ヘキサン酸オクチル,ヘプタン酸メチ
ル,ヘプタン酸エチル,ヘプタン酸プロピル,ヘプタン
酸ブチル,ヘプタン酸ペンチル,ヘプタン酸ヘキシル,
ヘプタン酸ヘプチル,ヘプタンサン酸オクチル,オクタ
ン酸メチル,オクタン酸エチル,オクタン酸プロピル,
オクタン酸ブチル,オクタン酸ペンチル,オクタン酸ヘ
キシル,オクタン酸ヘプチル,オクタン酸オクチル,酢
酸フェニル,プロピオン酸フェニル,プロピオン酸フェ
ニル,酪酸フェニル,吉草酸フェニル,ヘキサン酸フェ
ニル,ヘプタン酸フェニル,オクタン酸フェニル,酢酸
p-ニトロフェニル,プロピオン酸p-ニトロフェニル,酪
酸p-ニトロフェニル,吉草酸p-ニトロフェニル,ヘキサ
ン酸p-ニトロフェニル,ヘプタン酸p-ニトロフェニル,
オクタン酸p-ニトロフェニル,モノアセチン,トリアセ
チン,トリブチリンなどを例示することができる。
【0017】カルボキシルエステラーゼの由来は特に限
定されないが、例えば微生物由来のもの、特にStreptom
yces rochei, Aspergillus niger由来のカルボキシルエ
ステラーゼ(EC.3.1.1.1)が好ましい。これらの微生物
によって生産されるカルボキシルエステラーゼは、生体
菌もしくはその乾燥物またはそれらの破砕物の形、ある
いはそれらから分離ないし精製することにより得られる
粗酵素,精製酵素の形で使用することができ、さらにそ
れらは必要に応じて、光硬化性樹脂,ウレタンポリマー
等に包括固定化した形で用いることもできる。
定されないが、例えば微生物由来のもの、特にStreptom
yces rochei, Aspergillus niger由来のカルボキシルエ
ステラーゼ(EC.3.1.1.1)が好ましい。これらの微生物
によって生産されるカルボキシルエステラーゼは、生体
菌もしくはその乾燥物またはそれらの破砕物の形、ある
いはそれらから分離ないし精製することにより得られる
粗酵素,精製酵素の形で使用することができ、さらにそ
れらは必要に応じて、光硬化性樹脂,ウレタンポリマー
等に包括固定化した形で用いることもできる。
【0018】前記一般式(1)で表されるカテキンアシ
ル化物としては、例えば上記カテキン類のアセチル化
物,プロピオニル化物,ブチリル化物,バレリル化物,
ヘキサノイル化物,ヘプタノイル化物,オクタノイル化
物などがある。
ル化物としては、例えば上記カテキン類のアセチル化
物,プロピオニル化物,ブチリル化物,バレリル化物,
ヘキサノイル化物,ヘプタノイル化物,オクタノイル化
物などがある。
【0019】本発明のカテキンアシル化物を製造するに
は、上記した酢酸エチルなどのアシル基供与体とアシル
基受容体である遊離型カテキン類との混合物に酵素溶液
を加え、エステル転移反応をさせることにより行われ
る。アシル基供与体が固体で水に難溶である場合には、
適当な有機溶媒(ジエチルエーテル,アセトニトリル
等)に溶解して反応系に加えても良い。反応系には必要
に応じて他に任意の補助成分、例えば反応系を至適pHに
調整するための緩衝剤等を加えることができる。
は、上記した酢酸エチルなどのアシル基供与体とアシル
基受容体である遊離型カテキン類との混合物に酵素溶液
を加え、エステル転移反応をさせることにより行われ
る。アシル基供与体が固体で水に難溶である場合には、
適当な有機溶媒(ジエチルエーテル,アセトニトリル
等)に溶解して反応系に加えても良い。反応系には必要
に応じて他に任意の補助成分、例えば反応系を至適pHに
調整するための緩衝剤等を加えることができる。
【0020】反応モル比,カルボキシルエステラーゼの
使用量,溶媒の使用量等は、適宜に選択できる。反応モ
ル比としては、遊離型カテキン1モルに対して通常、エ
ステル化合物1〜10倍モルを用いることが好ましい。
また、カルボキシルエステラーゼの使用量は、遊離型カ
テキン1g当たり約10〜100,000単位、好ましく
は約100〜5,000単位を例示することができる。反
応温度や反応時間についても適宜に選択できるが、好ま
しくは20〜60℃、約1〜100時間が適当である。
反応液のpHも適宜に選択できるが、通常はpH4〜7
が好ましい。
使用量,溶媒の使用量等は、適宜に選択できる。反応モ
ル比としては、遊離型カテキン1モルに対して通常、エ
ステル化合物1〜10倍モルを用いることが好ましい。
また、カルボキシルエステラーゼの使用量は、遊離型カ
テキン1g当たり約10〜100,000単位、好ましく
は約100〜5,000単位を例示することができる。反
応温度や反応時間についても適宜に選択できるが、好ま
しくは20〜60℃、約1〜100時間が適当である。
反応液のpHも適宜に選択できるが、通常はpH4〜7
が好ましい。
【0021】以上のようにして生成したカテキンアシル
化物は、例えば有機溶媒による抽出処理により反応系か
ら分離回収することができ、必要に応じて、さらに溶媒
分画,シリカゲルクロマトグラフィー,高速液体クロマ
トグラフィー等の適当な方法を利用して精製することが
できる。
化物は、例えば有機溶媒による抽出処理により反応系か
ら分離回収することができ、必要に応じて、さらに溶媒
分画,シリカゲルクロマトグラフィー,高速液体クロマ
トグラフィー等の適当な方法を利用して精製することが
できる。
【0022】また、本発明はカルボキシルエステラーゼ
によってアシル化されたカテキン類、すなわち前記一般
式(1)で表される3−アシル化カテキンを有効成分と
して含有する抗酸化剤を提供するものである。カテキン
アシル化誘導体を直接、または有機溶媒もしくは有機溶
媒水溶液に溶解後、油脂あるいは対象の含油脂食品また
はその原料に添加すればよく、あるいはこれらに混和し
ても良い。また、油脂類にすばやく溶解させるために界
面活性剤を混溶して用いることもできる。
によってアシル化されたカテキン類、すなわち前記一般
式(1)で表される3−アシル化カテキンを有効成分と
して含有する抗酸化剤を提供するものである。カテキン
アシル化誘導体を直接、または有機溶媒もしくは有機溶
媒水溶液に溶解後、油脂あるいは対象の含油脂食品また
はその原料に添加すればよく、あるいはこれらに混和し
ても良い。また、油脂類にすばやく溶解させるために界
面活性剤を混溶して用いることもできる。
【0023】抗酸化効果を発揮するため、3−アシル化
カテキンの濃度は油脂に対し、0.01〜0.1重量%の量
で添加することにより、安全で優れた抗酸化作用が発揮
される。また、本発明の抗酸化剤は一般に使用されてい
る合成抗酸化剤であるtert-butyl-hydroxy anisol (BH
A) 、3,5-Di-tert-butyl-4-hydroxy toluene (BHT) 等
と併用しても差し支えない。
カテキンの濃度は油脂に対し、0.01〜0.1重量%の量
で添加することにより、安全で優れた抗酸化作用が発揮
される。また、本発明の抗酸化剤は一般に使用されてい
る合成抗酸化剤であるtert-butyl-hydroxy anisol (BH
A) 、3,5-Di-tert-butyl-4-hydroxy toluene (BHT) 等
と併用しても差し支えない。
【0024】
【実施例】以下、実施例を示して本発明を詳しく説明す
る。 実施例1 酢酸エチル20mlに(±)−カテキン(シグマ社製)
200mg、pH5.0のMacIvaine 緩衝液、Streptomyces
由来のカルボキシルエステラーゼ(和光社製)800ユ
ニットを加え混合する。上記の混合物を33℃に保ち振
盪しながら24時間反応させた。反応終了後、反応液を
濃縮し、ODSカラム(6×45cm)に添加し、40
%メタノール水溶液(0.01%のトリフルオロ酢酸を含
む)を溶離液として分離した。目的物質を分取し、メタ
ノールを減圧除去した後、ポリアミドを担体とするカラ
ムに吸着させ、90%メタノールで溶出させた。この溶
出液を減圧濃縮し、凍結乾燥することにより(−)−カ
テキンのアセチル化物90mgを得た。得られた(−)
−カテキンアセチル化物について機器分析を行い、構造
を確認した。以下にそのデータを示す。
る。 実施例1 酢酸エチル20mlに(±)−カテキン(シグマ社製)
200mg、pH5.0のMacIvaine 緩衝液、Streptomyces
由来のカルボキシルエステラーゼ(和光社製)800ユ
ニットを加え混合する。上記の混合物を33℃に保ち振
盪しながら24時間反応させた。反応終了後、反応液を
濃縮し、ODSカラム(6×45cm)に添加し、40
%メタノール水溶液(0.01%のトリフルオロ酢酸を含
む)を溶離液として分離した。目的物質を分取し、メタ
ノールを減圧除去した後、ポリアミドを担体とするカラ
ムに吸着させ、90%メタノールで溶出させた。この溶
出液を減圧濃縮し、凍結乾燥することにより(−)−カ
テキンのアセチル化物90mgを得た。得られた(−)
−カテキンアセチル化物について機器分析を行い、構造
を確認した。以下にそのデータを示す。
【0025】質量分析(FAB):m/e 333(M+H)+ 1 H-NMR(270MHz,CD3OD) 1.94(s,3H,acetyl-CH3),2.61(dd,H,H-4b),2.74(dd,H,H-
4a),4.91(d,H,H-2),5.19(m,H,H-3),5.88(d,H,H-8),5.93
(d,H,H-6),6.66(dd,H,H-6'),6.73(d,H,H-5'),6.77(d,H,
H-2')
4a),4.91(d,H,H-2),5.19(m,H,H-3),5.88(d,H,H-8),5.93
(d,H,H-6),6.66(dd,H,H-6'),6.73(d,H,H-5'),6.77(d,H,
H-2')
【0026】実施例2 (−)−カテキンのプロピオニル化物を調製する際に、
酢酸エチルの代わりにプロピオン酸エチルを用いてエス
テル転移反応を行った。反応条件は実施例1と同様であ
る。精製物をODSカラムで分取する際には、45%メ
タノール(0.01%のトリフルオロ酢酸を含む)を溶離
液として用い、実施例1と同様に分画、分取を行った。
その結果、(−)−カテキンのプロピオニル化物40mg
を得た。得られた(−)−カテキンプロピオニル化物に
ついて機器分析を行い、構造を確認した。以下にそのデ
ータを示す。
酢酸エチルの代わりにプロピオン酸エチルを用いてエス
テル転移反応を行った。反応条件は実施例1と同様であ
る。精製物をODSカラムで分取する際には、45%メ
タノール(0.01%のトリフルオロ酢酸を含む)を溶離
液として用い、実施例1と同様に分画、分取を行った。
その結果、(−)−カテキンのプロピオニル化物40mg
を得た。得られた(−)−カテキンプロピオニル化物に
ついて機器分析を行い、構造を確認した。以下にそのデ
ータを示す。
【0027】質量分析(FAB):m/e 347(M+H)+ 1 H-NMR(270MHz,CD3OD) 0.99(t,3H,propyl-CH3),2.22(m,2H,propyl-CH2),2.60(d
d,H,H-4b),2.77(dd,H,H-4a),4.83(d,H,H-2),5.19(m,H,H
-3),5.88(d,H,H-8),5.93(d,H,H-6),6.67(dd,H,H-6'),6.
73(d,H,H-5'),6.78(d,H,H-2')
d,H,H-4b),2.77(dd,H,H-4a),4.83(d,H,H-2),5.19(m,H,H
-3),5.88(d,H,H-8),5.93(d,H,H-6),6.67(dd,H,H-6'),6.
73(d,H,H-5'),6.78(d,H,H-2')
【0028】実施例3 (−)−エピガロカテキンのプロピオニル化物の調製に
際して、Aspergillusniger 由来の粗酵素(天野製薬社
製)を用いて行った。 (−)−エピガロカテキン200mg、プロピオン酸フ
ェニル10ml、カルボキシルエステラーゼ(10,00
0ユニット)、pH5.0MacIlvaine緩衝液20mlを混合
し、33℃で24時間振盪しながら反応させた。反応終
了後、生成物を酢酸エチルで抽出し、濃縮した後、シリ
カゲルクロマトグラフィーで分離精製した。溶離液には
n−ヘキサン:酢酸エチル=6:5(0.01%のトリフ
ルオロ酢酸を含む)を用いた。その結果、110mgの
(−)−エピガロカテキンプロピオニル化物が得られ
た。得られた(−)−エピガロカテキンプロピオニル化
物について機器分析を行い、その構造を確認した。以下
にそのデータを示す。
際して、Aspergillusniger 由来の粗酵素(天野製薬社
製)を用いて行った。 (−)−エピガロカテキン200mg、プロピオン酸フ
ェニル10ml、カルボキシルエステラーゼ(10,00
0ユニット)、pH5.0MacIlvaine緩衝液20mlを混合
し、33℃で24時間振盪しながら反応させた。反応終
了後、生成物を酢酸エチルで抽出し、濃縮した後、シリ
カゲルクロマトグラフィーで分離精製した。溶離液には
n−ヘキサン:酢酸エチル=6:5(0.01%のトリフ
ルオロ酢酸を含む)を用いた。その結果、110mgの
(−)−エピガロカテキンプロピオニル化物が得られ
た。得られた(−)−エピガロカテキンプロピオニル化
物について機器分析を行い、その構造を確認した。以下
にそのデータを示す。
【0029】質量分析(FAB):m/e 347(M+H)+ 1 H-NMR(270MHz,CD3OD) 0.966(t,3H,propyl-CH3),2.23(q,H,propyl-CH2),2.77(d
d,H,H-4b),2.89(dd,H,H-4a),4.87(s,H,H-2),5.34(m,H,H
-3),5.89(d,H,H-8),5.93(d,H,H-6),6.45(s,2H,H-2',6')
d,H,H-4b),2.89(dd,H,H-4a),4.87(s,H,H-2),5.34(m,H,H
-3),5.89(d,H,H-8),5.93(d,H,H-6),6.45(s,2H,H-2',6')
【0030】実施例4 (−)−エピガロカテキンのブチリル化物の調製にはプ
ロピオン酸フェニルの代わりに酪酸フェニルを用いて行
った。他の反応条件、分離精製の方法は実施例3と同様
にして行った。その結果、25mgの(−)−エピガロ
カテキンブチリル化物が得られた。得られた(−)−エ
ピガロカテキンブチリル化物について機器分析を行い、
その構造を確認した。以下にそのデータを示す。
ロピオン酸フェニルの代わりに酪酸フェニルを用いて行
った。他の反応条件、分離精製の方法は実施例3と同様
にして行った。その結果、25mgの(−)−エピガロ
カテキンブチリル化物が得られた。得られた(−)−エ
ピガロカテキンブチリル化物について機器分析を行い、
その構造を確認した。以下にそのデータを示す。
【0031】質量分析(FAB):m/e 347(M+H)+ 1 H-NMR(270MHz,CD3OD) 0.761(t,3H,butyl-CH3-4),1.472(m,2H,butyl-CH2-3),2.
81(t,2H,butyl-CH2-2),2.77(dd,H,H-4b),2.90(dd,H,H-4
a),4.88(s,H,H-2),5.34(m,H,H-3),5.89(d,H,H-6),6.46
(s,2H,H-2',6')
81(t,2H,butyl-CH2-2),2.77(dd,H,H-4b),2.90(dd,H,H-4
a),4.88(s,H,H-2),5.34(m,H,H-3),5.89(d,H,H-6),6.46
(s,2H,H-2',6')
【0032】実施例5 (−)−カテキンアセチル化物,(−)−カテキンプロ
ピオニル化物,(−)−エピガロカテキンプロピオニル
化物および(−)−エピガロカテキンブチリル化物の油
脂への溶解度を次のようにして試験した。すなわち、サ
ラダ油(ホーネンコーポレーション社製)に100pp
mになるように各サンプルを添加し、660nmの吸光
度を測定することで濁度を評価した。吸光度が低いほど
油脂への溶解度が高いことになる。結果を表1に示す。
ピオニル化物,(−)−エピガロカテキンプロピオニル
化物および(−)−エピガロカテキンブチリル化物の油
脂への溶解度を次のようにして試験した。すなわち、サ
ラダ油(ホーネンコーポレーション社製)に100pp
mになるように各サンプルを添加し、660nmの吸光
度を測定することで濁度を評価した。吸光度が低いほど
油脂への溶解度が高いことになる。結果を表1に示す。
【0033】
【表1】
【0034】表1の結果から、(−)−カテキン,
(−)−エピガロカテキンをアシル化することにより油
脂への溶解度が高まることが判った。
(−)−エピガロカテキンをアシル化することにより油
脂への溶解度が高まることが判った。
【0035】実施例6 お茶に含まれるカテキン類の中で最も抗酸化力の強いカ
テキンの一種である(−)−エピガロカテキンのアシル
誘導体について抗酸化力を検討した。 (−)−エピガロカテキン,(−)−エピガロカテキン
プロピオニル化物および(−)−エピガロカテキンブチ
リル化物をそれぞれ100ppmの濃度でサラダ油(ホ
ーネン社製)に溶解し、ランシマット法を用い、誘導時
間を指標として抗酸化能を調べた。(なお、温度は12
0℃で行った。)結果を表2に示す。
テキンの一種である(−)−エピガロカテキンのアシル
誘導体について抗酸化力を検討した。 (−)−エピガロカテキン,(−)−エピガロカテキン
プロピオニル化物および(−)−エピガロカテキンブチ
リル化物をそれぞれ100ppmの濃度でサラダ油(ホ
ーネン社製)に溶解し、ランシマット法を用い、誘導時
間を指標として抗酸化能を調べた。(なお、温度は12
0℃で行った。)結果を表2に示す。
【0036】
【表2】
【0037】表2の結果から、(−)−エピガロカテキ
ンとその誘導体では誘導時間に差がないことから、アシ
ル化による抗酸化能の低下は見られないことが判った。
ンとその誘導体では誘導時間に差がないことから、アシ
ル化による抗酸化能の低下は見られないことが判った。
【0038】
【発明の効果】本発明によれば、新規な遊離型カテキン
類のアシル化物を効率よく製造することができ、しかも
このカテキンアシル化物は従来のカテキンより油溶性に
優れているため、油脂類に対する優れた抗酸化剤として
用いられる。
類のアシル化物を効率よく製造することができ、しかも
このカテキンアシル化物は従来のカテキンより油溶性に
優れているため、油脂類に対する優れた抗酸化剤として
用いられる。
【手続補正書】
【提出日】平成5年6月3日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0002
【補正方法】変更
【補正内容】
【0002】
【従来の技術】カテキン類は、種々の植物の根,樹皮,
種子や葉などに含まれているポリフェノール類の一種
で、特に茶葉はその乾物重の10〜20%のカテキン類
を含有している。最近、このカテキン類に抗酸化作用,
抗菌作用,抗ウイルス作用,抗突然変異作用,抗腫瘍
性,コレステロール上昇抑制作用や血圧上昇抑制作用な
どが見出され、注目を集めている。これらの生理活性機
能の中でもカテキン類の抗酸化性は従来から使用されて
いるビタミンEよりも優れているばかりでなく、油脂の
抗酸化に対しても優れた効果のあることから天然抗酸化
剤としてその活性が期待されている。しかしながら、カ
テキン類はその性質上親油性が低く、油脂類には溶けに
くいという欠点があった。
種子や葉などに含まれているポリフェノール類の一種
で、特に茶葉はその乾物重の10〜20%のカテキン類
を含有している。最近、このカテキン類に抗酸化作用,
抗菌作用,抗ウイルス作用,抗突然変異作用,抗腫瘍
性,コレステロール上昇抑制作用や血圧上昇抑制作用な
どが見出され、注目を集めている。これらの生理活性機
能の中でもカテキン類の抗酸化性は従来から使用されて
いるビタミンEよりも優れているばかりでなく、油脂の
抗酸化に対しても優れた効果のあることから天然抗酸化
剤としてその活性が期待されている。しかしながら、カ
テキン類はその性質上親油性が低く、油脂類には溶けに
くいという欠点があった。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正内容】
【0016】本発明におけるエステル化合物とは、上記
の一般式(3)で表される構造を有するものであり、カ
ルボキシルエステラーゼの基質となり得る全てのエステ
ル化合物を指称する。例えば酢酸メチル,酢酸エチル,
酢酸プロピル,酢酸ブチル,酢酸ペンチル,酢酸ヘキシ
ル,酢酸ヘプチル,酢酸オクチル,プロピオン酸メチ
ル,プロピオン酸エチル,プロピオン酸プロピル,プロ
ピオン酸ブチル,プロピオン酸ペンチル,プロピオン酸
ヘキシル,プロピオン酸ヘプチル,プロピオン酸オクチ
ル,酪酸メチル,酪酸エチル,酪酸プロピル,酪酸ブチ
ル,酪酸ペンチル,酪酸ヘキシル,酪酸ヘプチル,酪酸
オクチル,吉草酸メチル,吉草酸エチル,吉草酸プロピ
ル,吉草酸ブチル,吉草酸ペンチル,吉草酸ヘキシル,
吉草酸ヘプチル,吉草酸オクチル,ヘキサン酸メチル,
ヘキサン酸エチル,ヘキサン酸プロピル,ヘキサン酸ブ
チル,ヘキサン酸ペンチル,ヘキサン酸ヘキシル,ヘキ
サン酸ヘプチル,ヘキサン酸オクチル,ヘプタン酸メチ
ル,ヘプタン酸エチル,ヘプタン酸プロピル,ヘプタン
酸ブチル,ヘプタン酸ペンチル,ヘプタン酸ヘキシル,
ヘプタン酸ヘプチル,ヘプタン酸オクチル,オクタン酸
メチル,オクタン酸エチル,オクタン酸プロピル,オク
タン酸ブチル,オクタン酸ペンチル,オクタン酸ヘキシ
ル,オクタン酸ヘプチル,オクタン酸オクチル,酢酸フ
ェニル,プロピオン酸フェニル,酪酸フェニル,吉草酸
フェニル,ヘキサン酸フェニル,ヘプタン酸フェニル,
オクタン酸フェニル,酢酸p−ニトロフェニル,プロピ
オン酸p−ニトロフェニル,酪酸p−ニトロフェニル,
吉草酸p−ニトロフェニル,ヘキサン酸p−ニトロフェ
ニル,ヘプタン酸p−ニトロフェニル,オクタン酸p−
ニトロフェニル,モノアセチン,トリアセチン,トリブ
チリンなどを例示することができる。
の一般式(3)で表される構造を有するものであり、カ
ルボキシルエステラーゼの基質となり得る全てのエステ
ル化合物を指称する。例えば酢酸メチル,酢酸エチル,
酢酸プロピル,酢酸ブチル,酢酸ペンチル,酢酸ヘキシ
ル,酢酸ヘプチル,酢酸オクチル,プロピオン酸メチ
ル,プロピオン酸エチル,プロピオン酸プロピル,プロ
ピオン酸ブチル,プロピオン酸ペンチル,プロピオン酸
ヘキシル,プロピオン酸ヘプチル,プロピオン酸オクチ
ル,酪酸メチル,酪酸エチル,酪酸プロピル,酪酸ブチ
ル,酪酸ペンチル,酪酸ヘキシル,酪酸ヘプチル,酪酸
オクチル,吉草酸メチル,吉草酸エチル,吉草酸プロピ
ル,吉草酸ブチル,吉草酸ペンチル,吉草酸ヘキシル,
吉草酸ヘプチル,吉草酸オクチル,ヘキサン酸メチル,
ヘキサン酸エチル,ヘキサン酸プロピル,ヘキサン酸ブ
チル,ヘキサン酸ペンチル,ヘキサン酸ヘキシル,ヘキ
サン酸ヘプチル,ヘキサン酸オクチル,ヘプタン酸メチ
ル,ヘプタン酸エチル,ヘプタン酸プロピル,ヘプタン
酸ブチル,ヘプタン酸ペンチル,ヘプタン酸ヘキシル,
ヘプタン酸ヘプチル,ヘプタン酸オクチル,オクタン酸
メチル,オクタン酸エチル,オクタン酸プロピル,オク
タン酸ブチル,オクタン酸ペンチル,オクタン酸ヘキシ
ル,オクタン酸ヘプチル,オクタン酸オクチル,酢酸フ
ェニル,プロピオン酸フェニル,酪酸フェニル,吉草酸
フェニル,ヘキサン酸フェニル,ヘプタン酸フェニル,
オクタン酸フェニル,酢酸p−ニトロフェニル,プロピ
オン酸p−ニトロフェニル,酪酸p−ニトロフェニル,
吉草酸p−ニトロフェニル,ヘキサン酸p−ニトロフェ
ニル,ヘプタン酸p−ニトロフェニル,オクタン酸p−
ニトロフェニル,モノアセチン,トリアセチン,トリブ
チリンなどを例示することができる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正内容】
【0017】カルボキシルエステラーゼの由来は特に限
定されないが、例えば微生物由来の
定されないが、例えば微生物由来の
【他1/】ラーゼ(EC.3.1.1.1)が好まし
い。これらの微生物によって生産されるカルボキシルエ
ステラーゼは、生体菌もしくはその乾燥物またはそれら
の破砕物の形、あるいはそれらから分離ないし精製する
ことにより得られる粗酵素,精製酵素の形で使用するこ
とができ、さらにそれらは必要に応じて、光硬化性樹
脂,ウレタンポリマー等に包括固定化した形で用いるこ
ともできる。
い。これらの微生物によって生産されるカルボキシルエ
ステラーゼは、生体菌もしくはその乾燥物またはそれら
の破砕物の形、あるいはそれらから分離ないし精製する
ことにより得られる粗酵素,精製酵素の形で使用するこ
とができ、さらにそれらは必要に応じて、光硬化性樹
脂,ウレタンポリマー等に包括固定化した形で用いるこ
ともできる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0024
【補正方法】変更
【補正内容】
【0024】
【実施例】以下、実施例を示して本発明を詳しく説明す
る。 実施例1 酢酸エチル20mlに(±)−カテキン(シグマ社製)
200mg、pH5.0の
る。 実施例1 酢酸エチル20mlに(±)−カテキン(シグマ社製)
200mg、pH5.0の
【他2/】800ユニットを加え混合する。上記の混合
物を33℃に保ち振盪しながら24時間反応させた。反
応終了後、反応液を濃縮し、ODSカラム(6×45c
m)に添加し、40%メタノール水溶液(0.01%の
トリフルオロ酢酸を含む)を溶離液として分離した。目
的物質を分取し、メタノールを減圧除去した後、ポリア
ミドを担体とするカラムに吸着させ、90%メタノール
で溶出させた。この溶出液を減圧濃縮し、凍結乾燥する
ことにより(−)−カテキンのアセチル化物90mgを
得た。得られた(−)−カテキンアセチル化物について
機器分析を行い、構造を確認した。以下にそのデータを
示す。
物を33℃に保ち振盪しながら24時間反応させた。反
応終了後、反応液を濃縮し、ODSカラム(6×45c
m)に添加し、40%メタノール水溶液(0.01%の
トリフルオロ酢酸を含む)を溶離液として分離した。目
的物質を分取し、メタノールを減圧除去した後、ポリア
ミドを担体とするカラムに吸着させ、90%メタノール
で溶出させた。この溶出液を減圧濃縮し、凍結乾燥する
ことにより(−)−カテキンのアセチル化物90mgを
得た。得られた(−)−カテキンアセチル化物について
機器分析を行い、構造を確認した。以下にそのデータを
示す。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0028
【補正方法】変更
【補正内容】
【0028】実施例3
【他3/】(−)−エピガロカテキン200mg、プロ
ピオン酸フェニル10ml、カルボキシルエステラーゼ
(10,000ユニット)、pH5.0MacIlva
ine緩衝液20mlを混合し、33℃で24時間振盪
しながら反応させた。反応終了後、生成物を酢酸エチル
で抽出し、濃縮した後、シリカゲルクロマトグラフィー
で分離精製した。溶離液にはn−ヘキサン:酢酸エチル
=6:5(0.01%のトリフルオロ酢酸を含む)を用
いた。その結果、110mgの(−)−エピガロカテキ
ンプロピオニル化物が得られた。得られた(−)−エピ
ガロカテキンプロピオニル化物について機器分析を行
い、その構造を確認した。以下にそのデータを示す。 ─────────────────────────────────────────────────────
ピオン酸フェニル10ml、カルボキシルエステラーゼ
(10,000ユニット)、pH5.0MacIlva
ine緩衝液20mlを混合し、33℃で24時間振盪
しながら反応させた。反応終了後、生成物を酢酸エチル
で抽出し、濃縮した後、シリカゲルクロマトグラフィー
で分離精製した。溶離液にはn−ヘキサン:酢酸エチル
=6:5(0.01%のトリフルオロ酢酸を含む)を用
いた。その結果、110mgの(−)−エピガロカテキ
ンプロピオニル化物が得られた。得られた(−)−エピ
ガロカテキンプロピオニル化物について機器分析を行
い、その構造を確認した。以下にそのデータを示す。 ─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年6月2日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項2
【補正方法】変更
【補正内容】
【化2】(式中、Rは水素原子または水酸基を示す。)
で表される遊離型カテキンの存在下、一般式(3)
で表される遊離型カテキンの存在下、一般式(3)
【化3】(式中、Xは炭素数1〜10のアルキル基を示
し、X’は芳香族基,多価アルコール,多価アルコール
の脂肪酸エステルまたは炭素数1〜10のアルキル基を
示す。)で表されるエステル化合物にカルボキシエステ
ラーゼを作用させることを特徴とする一般式(1)
し、X’は芳香族基,多価アルコール,多価アルコール
の脂肪酸エステルまたは炭素数1〜10のアルキル基を
示す。)で表されるエステル化合物にカルボキシエステ
ラーゼを作用させることを特徴とする一般式(1)
【化4】(式中、Xは炭素数1〜10のアルキル基を示
し、Rは水素原子または水酸基を示す。)で表される3
−アシル化カテキンの製造法。
し、Rは水素原子または水酸基を示す。)で表される3
−アシル化カテキンの製造法。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0002
【補正方法】変更
【補正内容】
【0002】
【従来の技術】カテキン類は、種々の植物の根,樹皮,
種子や葉などに含まれているポリフェノール類の一種
で、特に茶葉はその乾物重の10〜20%のカテキン類
を含有している。最近、このカテキン類に抗酸化作用,
抗菌作用,抗ウイルス作用,抗突然変異作用,抗腫瘍
性,コレステロール上昇抑制作用や血圧上昇抑制作用な
どが見出され、注目を集めている。これらの生理活性機
能の中でもカテキン類の抗酸化性は従来から使用されて
いるビタミンEよりも優れているばかりでなく、油脂の
光酸化に対しても優れた効果のあることから天然抗酸化
剤としてその活性が期待されている。しかしながら、カ
テキン類はその性質上親油性が低く、油脂類には溶けに
くいという欠点があった。
種子や葉などに含まれているポリフェノール類の一種
で、特に茶葉はその乾物重の10〜20%のカテキン類
を含有している。最近、このカテキン類に抗酸化作用,
抗菌作用,抗ウイルス作用,抗突然変異作用,抗腫瘍
性,コレステロール上昇抑制作用や血圧上昇抑制作用な
どが見出され、注目を集めている。これらの生理活性機
能の中でもカテキン類の抗酸化性は従来から使用されて
いるビタミンEよりも優れているばかりでなく、油脂の
光酸化に対しても優れた効果のあることから天然抗酸化
剤としてその活性が期待されている。しかしながら、カ
テキン類はその性質上親油性が低く、油脂類には溶けに
くいという欠点があった。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】(式中、Xは炭素数1〜10のアルキル基
を示し、X’は芳香族基,多価アルコール,多価アルコ
ールの脂肪酸エステルまたは炭素数1〜10のアルキル
基を示す。)で表されるエステル化合物にカルボキシエ
ステラーゼを作用させることを特徴とする一般式(1)
を示し、X’は芳香族基,多価アルコール,多価アルコ
ールの脂肪酸エステルまたは炭素数1〜10のアルキル
基を示す。)で表されるエステル化合物にカルボキシエ
ステラーゼを作用させることを特徴とする一般式(1)
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正内容】
【0016】本発明におけるエステル化合物とは、上記
の一般式(3)で表される構造を有するものであり、カ
ルボキシルエステラーゼの基質となり得る全てのエステ
ル化合物を指称する。例えば酢酸メチル,酢酸エチル,
酢酸プロピル,酢酸ブチル,酢酸ペンチル,酢酸ヘキシ
ル,酢酸ヘプチル,酢酸オクチル,プロピオン酸メチ
ル,プロピオン酸エチル,プロピオン酸プロピル,プロ
ピオン酸ブチル,プロピオン酸ペンチル,プロピオン酸
ヘキシル,プロピオン酸ヘプチル,プロピオン酸オクチ
ル,酪酸メチル,酪酸エチル,酪酸プロピル,酪酸ブチ
ル,酪酸ペンチル,酪酸ヘキシル,酪酸ヘプチル,酪酸
オクチル,吉草酸メチル,吉草酸エチル,吉草酸プロピ
ル,吉草酸ブチル,吉草酸ペンチル,吉草酸ヘキシル,
吉草酸ヘプチル,吉草酸オクチル,ヘキサン酸メチル,
ヘキサン酸エチル,ヘキサン酸プロピル,ヘキサン酸ブ
チル,ヘキサン酸ペンチル,ヘキサン酸ヘキシル,ヘキ
サン酸ヘプチル,ヘキサン酸オクチル,ヘプタン酸メチ
ル,ヘプタン酸エチル,ヘプタン酸プロピル,ヘプタン
酸ブチル,ヘプタン酸ペンチル,ヘプタン酸ヘキシル,
ヘプタン酸ヘプチル,ヘプタン酸オクチル,オクタン酸
メチル,オクタン酸エチル,オクタン酸プロピル,オク
タン酸ブチル,オクタン酸ペンチル,オクタン酸ヘキシ
ル,オクタン酸ヘプチル,オクタン酸オクチル,酢酸フ
ェニル,プロピオン酸フェニル,酪酸フェニル,吉草酸
フェニル,ヘキサン酸フェニル,ヘプタン酸フェニル,
オクタン酸フェニル,酢酸p-ニトロフェニル,プロピオ
ン酸p-ニトロフェニル,酪酸p-ニトロフェニル,吉草酸
p-ニトロフェニル,ヘキサン酸p-ニトロフェニル,ヘプ
タン酸p-ニトロフェニル,オクタン酸p-ニトロフェニ
ル,モノアセチン,トリアセチン,トリプロピオニン,
トリブチリンなどを例示することができる。
の一般式(3)で表される構造を有するものであり、カ
ルボキシルエステラーゼの基質となり得る全てのエステ
ル化合物を指称する。例えば酢酸メチル,酢酸エチル,
酢酸プロピル,酢酸ブチル,酢酸ペンチル,酢酸ヘキシ
ル,酢酸ヘプチル,酢酸オクチル,プロピオン酸メチ
ル,プロピオン酸エチル,プロピオン酸プロピル,プロ
ピオン酸ブチル,プロピオン酸ペンチル,プロピオン酸
ヘキシル,プロピオン酸ヘプチル,プロピオン酸オクチ
ル,酪酸メチル,酪酸エチル,酪酸プロピル,酪酸ブチ
ル,酪酸ペンチル,酪酸ヘキシル,酪酸ヘプチル,酪酸
オクチル,吉草酸メチル,吉草酸エチル,吉草酸プロピ
ル,吉草酸ブチル,吉草酸ペンチル,吉草酸ヘキシル,
吉草酸ヘプチル,吉草酸オクチル,ヘキサン酸メチル,
ヘキサン酸エチル,ヘキサン酸プロピル,ヘキサン酸ブ
チル,ヘキサン酸ペンチル,ヘキサン酸ヘキシル,ヘキ
サン酸ヘプチル,ヘキサン酸オクチル,ヘプタン酸メチ
ル,ヘプタン酸エチル,ヘプタン酸プロピル,ヘプタン
酸ブチル,ヘプタン酸ペンチル,ヘプタン酸ヘキシル,
ヘプタン酸ヘプチル,ヘプタン酸オクチル,オクタン酸
メチル,オクタン酸エチル,オクタン酸プロピル,オク
タン酸ブチル,オクタン酸ペンチル,オクタン酸ヘキシ
ル,オクタン酸ヘプチル,オクタン酸オクチル,酢酸フ
ェニル,プロピオン酸フェニル,酪酸フェニル,吉草酸
フェニル,ヘキサン酸フェニル,ヘプタン酸フェニル,
オクタン酸フェニル,酢酸p-ニトロフェニル,プロピオ
ン酸p-ニトロフェニル,酪酸p-ニトロフェニル,吉草酸
p-ニトロフェニル,ヘキサン酸p-ニトロフェニル,ヘプ
タン酸p-ニトロフェニル,オクタン酸p-ニトロフェニ
ル,モノアセチン,トリアセチン,トリプロピオニン,
トリブチリンなどを例示することができる。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0029
【補正方法】変更
【補正内容】
【0029】質量分析(FAB):m/e 363(M+H)+ 1 H-NMR(270MHz,CD3OD) 0.966(t,3H,propyl-CH3),2.23(q,H,propyl-CH2),2.77(d
d,H,H-4b),2.89(dd,H,H-4a),4.87(s,H,H-2),5.34(m,H,H
-3),5.89(d,H,H-8),5.93(d,H,H-6),6.45(s,2H,H-2',6')
d,H,H-4b),2.89(dd,H,H-4a),4.87(s,H,H-2),5.34(m,H,H
-3),5.89(d,H,H-8),5.93(d,H,H-6),6.45(s,2H,H-2',6')
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0031
【補正方法】変更
【補正内容】
【0031】質量分析(FAB):m/e 377(M+H)+ 1 H-NMR(270MHz,CD3OD) 0.761(t,3H,butyl-CH3-4),1.472(m,2H,butyl-CH2-3),2.
81(t,2H,butyl-CH2-2),2.77(dd,H,H-4b),2.90(dd,H,H-4
a),4.88(s,H,H-2),5.34(m,H,H-3),5.89(d,H,H-6),6.46
(s,2H,H-2',6')
81(t,2H,butyl-CH2-2),2.77(dd,H,H-4b),2.90(dd,H,H-4
a),4.88(s,H,H-2),5.34(m,H,H-3),5.89(d,H,H-6),6.46
(s,2H,H-2',6')
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 原 征彦 静岡県藤枝市藤枝2−1−17 三井農林株 式会社食品総合研究所内
Claims (5)
- 【請求項1】 一般式(1) 【化1】 (式中、Xは炭素数1〜10のアルキル基を示し、Rは
水素原子または水酸基を示す。)で表される3−アシル
化カテキン。 - 【請求項2】 一般式(2) 【化2】 (式中、Rは水素原子または水酸基を示す。)で表され
る遊離型カテキンの存在下、一般式(3) 【化3】 (式中、Xは炭素数1〜10のアルキル基を示し、X’
は芳香族基または炭素数1〜10のアルキル基を示
す。)で表されるエステル化合物にカルボキシエステラ
ーゼを作用させることを特徴とする一般式(1) 【化4】 (式中、Xは炭素数1〜10のアルキル基を示し、Rは
水素原子または水酸基を示す。)で表される3−アシル
化カテキンの製造法。 - 【請求項3】 遊離型カテキンが、(−)−カテキン,
(−)−エピカテキン,(−)−ガロカテキンおよび
(−)−エピガロカテキンの中から選ばれたものである
請求項2記載の製造法。 - 【請求項4】 一般式(1) 【化5】 (式中、Xは炭素数1〜10のアルキル基を示し、Rは
水素原子または水酸基を示す。)で表される3−アシル
化カテキンを含有する抗酸化剤。 - 【請求項5】 3−アシル化カテキンを油脂に対して0.
01〜0.1重量%含有させる請求項4記載の抗酸化剤。
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