JPH06279396A - チオール基含有カルボン酸エステル類の製造方法 - Google Patents

チオール基含有カルボン酸エステル類の製造方法

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JPH06279396A
JPH06279396A JP5066910A JP6691093A JPH06279396A JP H06279396 A JPH06279396 A JP H06279396A JP 5066910 A JP5066910 A JP 5066910A JP 6691093 A JP6691093 A JP 6691093A JP H06279396 A JPH06279396 A JP H06279396A
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catalyst
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JP5066910A
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Tetsuo Hayashi
哲郎 林
Yoichi Hino
洋一 日野
Ryuichi Ishikawa
▲隆▼一 石川
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Nippon Shokubai Co Ltd
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Nippon Shokubai Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 チオール基含有カルボン酸の低級アルキルエ
ステルと、炭素数2〜20の1価または2価のアルコー
ルとを、例えば酸化カルシウム、酸化バリウム、酸化マ
グネシウム、酸化ランタン、酸化イットリウム、酸化セ
リウム等の2A、3A族元素の酸化物を触媒として、エ
ステル交換反応させることにより、チオール基含有カル
ボン酸エステル類を製造する。 【効果】 反応後の触媒の分離も容易であり、反応液混
合物から高純度のチオール基含有カルボン酸エステル類
が高収率で容易に得られる等、工業的に有利なチオール
基含有カルボン酸エステル類の製造方法を提供すること
が可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば医薬、農薬、高
分子添加剤、あるいはフォトポリマーをはじめとする多
くの有機合成品の原料として使用可能なチオール基含有
カルボン酸エステル類を、触媒としての2A、3A族元
素の酸化物の存在下に、チオール基含有カルボン酸の低
級アルキルエステルと炭素数2〜20の1価または2価
のアルコールとをエステル交換することにより製造する
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】カルボン酸エステル類を製造する方法と
しては、 カルボン酸をアルコールで直接エステル化する方法 カルボン酸エステルをアルコールでエステル交換する
方法 などが一般に知られており、原料事情に応じてそれぞれ
の方法が選択され、広く実施されている。
【0003】また、チオール基含有カルボン酸エステル
類を製造する方法としては、上記の方法を適用して、
例えば特開平3−130257号公報に記載されている
ように、チオール基含有カルボン酸を所望するアルコー
ルで直接エステル化する方法があり、その他にも、例え
ば原料としてチオグリコール酸やβ−メルカプトプロピ
オン酸等の酸をアルコールで直接エステル化することで
チオール基含有カルボン酸エステル類を得る方法が、産
業界で広く使用されていることは、周知の通りである。
【0004】高品質のチオール基含有カルボン酸エステ
ル類を製造するためには、不純物を含まない高純度の原
料を用いることが有利であることは自明である。しかし
ながら、上記の方法を適用した場合に原料として用い
られるβ−メルカプトプロピオン酸等のチオール基含有
カルボン酸は、水溶性であるため、水洗等による精製が
困難であり、また、高沸点のため蒸留等による精製も困
難である。さらに、酸、塩基、鉄などの金属イオンの存
在下では、上記チオール基含有カルボン酸はやや不安定
であるため、高純度のチオール基含有カルボン酸を工業
的に安価に得ることは困難である。
【0005】一方、上記の方法を適用してチオール基
含有カルボン酸エステル類を製造する場合に、原料とし
て用いられるβ−メルカプトプロピオン酸メチルエステ
ル等のチオール基含有カルボン酸の低級アルキルエステ
ルは、上記のチオール基含有カルボン酸と比べて、安定
で、水に難溶であり、かつ低沸点であるため、水洗、蒸
留等による精製が容易で、比較的有利に高純度のチオー
ル基含有カルボン酸の低級アルキルエステルを製造する
ことが可能である。
【0006】ところが、上記の方法を適用してチオー
ル基含有カルボン酸エステル類を製造する方法、すなわ
ち安価にかつ高純度に製造可能なチオール基含有カルボ
ン酸の低級アルキルエステルに所望するアルコールを作
用させてエステル交換を行い、チオール基含有カルボン
酸エステル類を製造する方法については、従来ほとんど
知られていない。
【0007】このような状況の下、公知の技術である前
記したに相当する一般的なエステル交換反応で通常用
いられる、例えば酸性物質や、塩基性物質等の均一系、
あるいは不均一系の触媒を、上記チオール基含有カルボ
ン酸エステル類を得るためのエステル交換反応に適用す
ることが、当業界においては容易に類推される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、本願発
明者らは、チオール基含有カルボン酸エステル類を得る
ために、通常のエステル交換反応に用いられる上記した
塩基性触媒あるいは酸性触媒等の公知の触媒を用いて
も、従来の知見から予想される結果が得られないという
事実を確認した。
【0009】すなわち、通常のカルボン酸エステルのエ
ステル交換反応で触媒として有効な、水酸化ナトリウ
ム、ナトリウムメトキサイド、第3級脂肪族アミン等の
塩基性触媒を使用して、チオール基含有カルボン酸エス
テル類を得るためのエステル交換反応を行った場合に
は、原料であるチオール基含有カルボン酸の低級アルキ
ルエステルに含まれるチオール基が酸性として作用し、
上記塩基性触媒と反応するため、触媒作用が低下すると
いう問題が生じた。
【0010】そこで、エステル交換反応の活性を高める
ために、例えば反応温度を高めたり、塩基強度の高い触
媒を用いて反応を実施すると、チオール基含有カルボン
酸エステル類より脱硫化水素反応が起こり、その結果、
チオジカルボン酸エステル類が副生して、目的物の収率
低下を招くという問題も生じた。
【0011】一方、塩酸、メタンスルホン酸、強酸性イ
オン交換樹脂等の酸性触媒は、上記チオール基含有カル
ボン酸の低級アルキルエステルを原料とするエステル交
換反応に、ある程度の活性を示すが、これらの活性は、
充分に満足のいくものとは言えない。
【0012】本発明は、上記従来の問題点に鑑みなされ
たものであって、触媒活性に優れた固体触媒を用いてチ
オール基含有カルボン酸の低級アルキルエステルとアル
コールとのエステル交換反応を速やかに進行させると共
に、反応後の触媒および目的生成物の分離・回収を簡単
な操作で実施できる等、工業的に有利なチオール基含有
カルボン酸エステルの製造方法を提供することを目的と
している。
【0013】
【課題を解決するための手段】このような状況の下、本
願発明者らは、鋭意検討した結果、上記したチオール基
含有カルボン酸エステル類を得るためのエステル交換反
応において、2A、3A族元素(族に付したA、Bの記
号は、IUPAC〔International Union ofPure and A
pplied Chemistry〕の無機化学命名法委員会〔1965
年〕の取り決めによる)の酸化物が、塩基性物質である
にもかかわらず、驚くべきことに触媒としての極めて高
い活性および選択性を示すことを新たに見出した。さら
に、この2A、3A族元素の酸化物は、上記エステル交
換反応の反応媒体に対して難溶性であるため、反応後の
触媒分離を簡単な操作で行い得るという利点を有してお
り、工業的にも極めて有用な触媒であることを見出し
た。
【0014】すなわち、本願発明者らは、チオール基含
有カルボン酸の低級アルキルエステルと所望するアルコ
ールとを原料としてエステル交換により所望するチオー
ル基含有カルボン酸エステル類を製造する方法につい
て、鋭意検討を行った結果、触媒として2A、3A族元
素の酸化物を用いることにより、速やかに反応を進行さ
せることができると共に工業的に有利な方法でチオール
基含有カルボン酸エステル類を製造できることを見出
し、本発明を完成するに至った。
【0015】さらに、詳しくは、本発明に係るチオール
基含有カルボン酸エステル類の製造方法は、下記一般式
(I)
【0016】
【化2】
【0017】(式中R1 ,R2 ,R3 ,R4 は各々独立
して水素、メチル基、またはエチル基を表し、R5 は炭
素数1〜4の低級アルキル基を表し、nは0あるいは1
〜3の整数を表す。)で示されるチオール基含有カルボ
ン酸の低級アルキルエステルを炭素数2〜20を有する
1価または2価のアルコールと反応させてエステル交換
する際に、2A、3A族元素の酸化物を触媒として用い
ることを特徴としている。
【0018】以下に、本発明を詳細に説明する。本発明
に係るチオール基含有カルボン酸エステル類の製造方法
において、原料として用いられる上記一般式(I)で示
されるチオール基含有カルボン酸の低級アルキルエステ
ルを具体的に例示すると、チオグリコール酸、β−メル
カプトプロピオン酸、α−メルカプトプロピオン酸、α
−メチル−β−メルカプトプロピオン酸、α−メチル−
α−メルカプトプロピオン酸、α−メルカプト酪酸、γ
−メルカプト酪酸、Δ−メルカプト吉草酸等のチオール
基含有カルボン酸の低級アルキルエステルであり、その
エステル部分を構成する低級アルキル基が、メチル基、
エチル基、プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル
基、sec−ブチル基、tert−ブチル基等である化
合物である。
【0019】使用にあたっては、これらを単独で用いて
も、混合物として用いても差し支えない。尚、上記した
チオール基含有カルボン酸の低級アルキルエステルの中
でも、特に工業的に容易に入手可能なチオグリコール
酸、β−メルカプトプロピオン酸等の低級アルキルエス
テルの使用が好ましい。
【0020】また、本発明に係る製造方法において、も
う一方の原料として用いられる炭素数2〜20の1価ま
たは2価のアルコールを具体的に例示すると、1価アル
コールとしては、例えばエタノール、ブタノール、オク
タノール、2−エチルヘキサノール、ラウリルアルコー
ル、及びステアリルアルコール等の脂肪族飽和アルコー
ル、アリルアルコール及びオレイルアルコール等の脂肪
族不飽和アルコール、シクロヘキサノール等の脂環族ア
ルコール、エチレングリコールモノメチルエーテル、エ
チレングリコールモノプロピルエーテル、ジエチレング
リコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールモ
ノエチルエーテル、エチレングリコールモノフェニルエ
ーテル、エチレングリコールモノシクロヘキシルエーテ
ル、及び3−メトキシブタノール等のエーテル基含有ア
ルコール、ベンジルアルコール及びフェネチルアルコー
ル等の芳香族基含有アルコールが挙げられる。
【0021】一方、2価のアルコールとしては、エチレ
ングリコール、1,2−プロパンジオール、1,3−プロパ
ンジオール、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジ
オール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、ジエチレ
ングリコール、トリエチレングリコール、およびジプロ
ピレングリコール等を挙げることができる。
【0022】さらに、チオール基含有カルボン酸の低級
アルキルエステルや触媒等に不活性であれば、ハロゲン
元素やイオウ元素等のヘテロ元素を含むアルコールを用
いても良い。具体的には、例えば2−メチルチオエタノ
ール、2−エチルチオオクタノール等の含硫黄アルコー
ルなどの使用も可能である。尚、これら1価または2価
のアルコールは、単独で用いても、また必要に応じて混
合物として用いても差し支えない。
【0023】また、チオール基含有カルボン酸の低級ア
ルキルエステルと、炭素数2〜20を有する1価または
2価のアルコールとを原料とする上記エステル交換反応
は、平衡反応であるため、副生する低級アルキルアルコ
ールを反応系外に留去しながら反応を行うことも可能で
ある。このように、チオール基含有カルボン酸の低級ア
ルキルエステルから遊離する低級アルキルアルコールを
留去しながら反応を進める場合には、副生する低級アル
キルアルコールの沸点よりも、エステル交換反応の原料
として用いられる炭素数2〜20の1価または2価アル
コールの沸点が高くなるように、原料を選択することが
望ましい。
【0024】また、本発明に係る製造方法では、上記エ
ステル交換反応の触媒として2A、3A族元素の酸化物
が使用される。2A族元素の具体例としては、Mg,C
a,Sr,Ba等を挙げることができる。3A族元素の
具体例としては、Sc,Yや、ランタノイドに属するL
a,Ce,Pr,Nd,Pm,Sm,Eu,Gd,T
b,Dy,Ho,Er,Tm,Yb,Luや、アクチノ
イドに属するAc,Th,Pa,U等を挙げることがで
きる。使用するにあたっては、上記した2A、3A族元
素から1種あるいは2種以上の組み合わせとしてもよ
い。
【0025】さらに、3A族元素の酸化物は、一般に酸
化数3の酸化物を形成するが、酸化数4の酸化物や、さ
らに高級な酸化物、酸化数3未満の低級酸化物、あるい
はこれらの混合物であっても、特に制限はない。これら
2A族元素の酸化物の中では、Caを含む酸化物、3A
族元素の酸化物の中では、Y,La,Ceや、混合希土
類元素の酸化物が工業的に利用し易いため好ましく、特
に、Caを含む酸化物が好ましい。
【0026】これら2A、3A族元素の酸化物を製造す
るには、例えば2A、3A族元素のシュウ酸塩、酢酸
塩、硝酸塩、水酸化物、炭酸塩を、例えば空気や窒素ガ
ス等の不活性ガス雰囲気で焼成する方法が用いられる。
該焼成温度は100〜1000℃、好ましくは200〜
800℃である。該焼成時間は、焼成温度にもよるが、
通常1〜100時間程度行えばよい。また一般に市販さ
れている2A、3A族元素の酸化物を利用することもで
きる。該触媒を使用するに際し、加熱処理することによ
り、触媒の表面に吸着されている炭酸ガスや水分等を除
去して用いることが好ましい。加熱条件は、焼成条件に
準じて任意に選択することができる。触媒としては、2
A、3A族元素の酸化物を単独で用いるのはもちろんの
こと、反応を阻害しない範囲で2A、3A族元素の酸化
物以外の化合物を含有してもよい。
【0027】上記触媒を調製するにあたって、適当な成
型助剤を用いることもできる。この成型助剤は、2A、
3A族元素の酸化物固体を結合させて触媒強度を増強さ
せる目的で用いられるものであり、エステル交換反応を
阻害したり、2A、3A族元素の酸化物の触媒活性を阻
害したりしないものであれば、無機、あるいは有機物質
のいずれを用いても良い。このような成型助剤の具体例
としては、シリカゾル、アルミナゾル、ジルコニアゾ
ル、ケイ酸ナトリウム、有機ポリマー等を挙げることが
できる。
【0028】また、上記触媒を調製するにあたって、適
当な担体を用いることもできる。このような担体は、そ
の表面に2A、3A族元素の酸化物を分散させて、高表
面積の触媒としたり、触媒の機械的強度を高めたりする
目的で用いられる。担体は、エステル交換反応を阻害し
たり、2A、3A族元素の酸化物の触媒活性を阻害した
りしないものであれば、特に制限なく使用することがで
き、具体的には、シリカ、アルミナ、ジルコニア、チタ
ニア、シリカ−アルミナ、ジルコニア−チタニア、シリ
カ−ジルコニア、アルミナ−チタニア、シリカ−チタニ
ア、アルミナ−ジルコニアなどの無機担体や、カオリナ
イト族、スメクタイト族、雲母族、ハイドロタルサイ
ト、タルク等の粘土鉱物が挙げられる。
【0029】また、上記エステル交換反応において、チ
オール基含有カルボン酸の低級アルキルエステルに対す
るアルコールのモル比は、1価のアルコールの場合、0.
5〜20の範囲であれば良いが、反応後の分離に要する
エネルギーコストを考慮すれば、1〜10の範囲にある
ことが望ましい。一方、2価のアルコールの場合のモル
比は、0.25〜10の範囲であれば良く、同様に反応後
の分離に要するエネルギーコストを考慮すれば、0.5〜
5の範囲が望ましい。
【0030】また、上述のように、上記のエステル交換
反応は平衡反応であるため、チオール基含有カルボン酸
の低級アルキルエステルより遊離する低級アルキルアル
コールを反応系外へ留去しながら反応を進めることによ
り、使用するアルコールのモル比を低く設定することが
可能になり、経済的に有利な方法となる。尚、この場合
には、一価のアルコールのモル比は1〜5、二価のアル
コールのモル比は0.5〜3の範囲が望ましい。
【0031】上記エステル交換反応の反応温度は、原料
の種類や触媒の活性により適応範囲が異なるが、一般的
には70〜200℃、より好ましくは80〜180℃の
範囲である。
【0032】本発明において、触媒の存在下、チオール
基含有カルボン酸の低級アルキルエステルとアルコール
とをエステル交換反応させる方法としては、回分式反応
でも流通式反応でもよく、特に限定されるものではな
い。回分式でエステル交換反応を実施する場合の触媒の
使用量は、原料であるチオール基含有カルボン酸の低級
アルキルエステルに対して、0.1〜30重量%、より好
ましくは1〜15重量%である。
【0033】回分式反応器内に、所定量の触媒及び原料
を入れ、所定の反応温度で撹拌しながらエステル交換反
応を行うことにより、目的とするチオール基含有カルボ
ン酸エステル類を含む反応混合物が得られる。この際、
反応時間は、反応温度と使用する触媒量により異なる
が、一般的には、0.1〜100時間、より好ましくは0.
2〜30時間の範囲が用いられる。
【0034】こうして得られた触媒を含む反応混合物か
ら、濾過、遠心分離等の方法により触媒は容易に分離可
能であり、目的とするチオール基含有カルボン酸エステ
ル類や、未反応原料等は、化学工業において通常に行わ
れている分離操作、例えば蒸留等によって分離・回収す
ることができる。
【0035】一方、流通式反応で上記エステル交換反応
を行う場合は、固定床、流動床、あるいは撹拌槽式のい
ずれの方法でも用いることができる。この場合の通液条
件は、触媒に対する液体空間速度(LHSV)で表す
と、0.1〜50hr-1、より好ましくは0.2〜10hr
-1の範囲である。
【0036】尚、上記反応を実施するに際して、反応系
において不活性な溶媒、例えば炭化水素などを使用して
も差し支えない。
【0037】
【実施例】本発明に係るチオール基含有カルボン酸エス
テル類の製造方法について、実施例および比較例を挙げ
てさらに詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例に
限定されるものではない。
【0038】〔実施例1〕原料としてのβ−メルカプト
プロピオン酸メチル(以下、MMPと称する)5g及び
2−エチルヘキサノール43.7gと、触媒として水酸化
カルシウムを500℃で2時間焼成して調製した酸化カ
ルシウム0.5gとを、還流管、温度計、撹拌機を装着し
た100mlの4つ口フラスコに入れ、回分式により、
窒素雰囲気下、100℃でエステル交換反応を行った。
反応開始から0.5時間後および1時間後の反応液をガス
クロマトグラフィーにより分析し、目的生成物の反応時
間ごとの収率をそれぞれ求めた。原料モル比等に併せ
て、各結果を表1に示す。
【0039】〔実施例2〕原料としてβ−メルカプトプ
ロピオン酸n−ブチル(以下、BMPと称する)6.75
g及びラウリルアルコール62.0gを用いた以外は、上
記実施例1と同様の触媒を用いると共に、同様の条件で
エステル交換反応を行い、反応開始から0.5時間後およ
び1時間後について目的生成物の収率をそれぞれ求め
た。各結果を表1に示す。
【0040】〔実施例3〕原料としてMMP5g及び3
−メトキシブタノール34.7gを、触媒として酸化バリ
ウム(和光純薬工業株式会社製)を120℃で4時間乾
燥したもの0.5gをそれぞれ用いると共に、反応温度を
120℃としたこと以外は、上記実施例1と同様の条件
でエステル交換反応を行い、反応開始から0.5時間後お
よび1時間後について目的生成物の収率をそれぞれ求め
た。各結果を表1に示す。
【0041】〔実施例4〕原料としてのMMP50g及
び1,4−ブタンジオール18.8gと、触媒として実施例
1と同様の方法で調製した酸化カルシウム5gとを冷却
管、温度計、撹拌機を装着した100mlの4つ口フラ
スコに入れ、生成してくるメタノールを留出させなが
ら、回分式により、窒素雰囲気下110℃でエステル交
換反応を行った。反応開始から0.5時間後および1時間
後について、目的生成物の収率をそれぞれ求めた。各結
果を表1に示す。
【0042】〔実施例5〕原料としてチオグリコール酸
メチル(以下、TMGと称する)20g及び2−エチル
ヘキサノール24.5g、触媒として前記実施例1と同様
の酸化カルシウム2gをそれぞれ用い、反応温度を10
0℃としたこと以外は、上記実施例4と同様の方法で反
応を行った。反応開始から0.5時間後および1時間後に
ついて目的生成物の収率をそれぞれ求めた。各結果を表
1に示す。
【0043】〔実施例6〕原料としてMMP3g及びス
テアリルアルコール54g、触媒として水酸化マグネシ
ウムを500℃で2時間焼成した酸化マグネシウム0.3
gをそれぞれ用い、反応温度を130℃としたこと以外
は、前記実施例1と同様の方法でエステル交換反応を行
った。反応開始から0.5時間および1時間後について目
的生成物の収率をそれぞれ求めた。各結果を表1に示
す。
【0044】〔実施例7〕原料としてΔ−メルカプト吉
草酸メチル(以下、MMVと略す)6.2g及び2−エチ
ルヘキサノール43.7gを用いた以外は、前記実施例1
と同様の触媒を用いると共に、同様の条件でエステル交
換反応を行い、反応開始から0.5時間および1時間後に
ついて目的生成物の収率をそれぞれ求めた。各結果を表
1に示す。
【0045】〔実施例8〕硝酸イットリウム6水和物5.
08gを水10.8gに溶解し、硝酸イットリウム水溶液
を得た。この硝酸イットリウム水溶液をシリカゲル(株
式会社富士デヴィソン化学製CARIACT−30)1
5.0gに含浸し、空気中120℃の条件下で乾燥した
後、空気中で500℃の条件下5時間、引き続き窒素中
で500℃の条件下5時間焼成し、シリカゲルを担体と
する酸化イットリウムを得、触媒(CAT−A)とし
た。この担持型触媒の酸化イットリウム担持量は10w
t%、比表面積は110m2 /gであった。
【0046】次に、原料としてMMP6.25g及び2−
エチルヘキサノール54.2gと、触媒としてCAT−A
を3.75gとを200ccオートクレーブに入れ、気相
部分を窒素で置換した後、回分式により140℃、窒素
雰囲気下にエステル交換反応を行った。反応開始から0.
5時間および1時間後について目的生成物の収率をそれ
ぞれ求めた。各結果を表1に示す。
【0047】〔実施例9〕硝酸ランタン6水和物2.00
gを水7.3gに溶解し、硝酸ランタン水溶液を得た。こ
の硝酸ランタン水溶液をγ−アルミナ(株式会社水沢化
学工業製 NEOBEAD GB−45)15.0gに含
浸し、空気中120℃の条件下乾燥した後、空気中で5
00℃の条件下5時間、引き続き窒素中で500℃の条
件下5時間焼成し、γ−アルミナを担体とする酸化ラン
タンを得、触媒(CAT−B)とした。この担持型触媒
の酸化ランタン担持量は5wt%、比表面積は194m
2 /gであった。
【0048】次に、原料としてMMP6.25g及び2−
エチルヘキサノール13.5g、触媒としてCAT−B7.
5gを使用し、反応温度を140℃とした以外は、前記
実施例4と同様の方法でエステル交換反応を行った。反
応開始から0.5時間および1時間後について目的生成物
の収率をそれぞれ求めた。各結果を表1に示す。
【0049】〔実施例10〕硝酸セリウム6水和物10
9gを水1000gに溶解し、硝酸セリウム水溶液を得
た。撹拌下、硝酸セリウム水溶液を80℃に加熱し、2
5%アンモニア水溶液500gを2時間にわたり滴下
し、さらに80℃の条件下5時間撹拌し、水酸化セリウ
ムのスラリーを得た。このスラリーを濾別し、純水で濾
液のpHが中性になるまで十分洗浄し、水酸化セリウム
の含水物を得た。こうして得られた水酸化セリウムを空
気中で120℃の条件下乾燥した後、空気中で500℃
の条件下5時間、引き続き窒素中で500℃の条件下5
時間焼成し、酸化セリウムを得、触媒(CAT−C)と
した。この触媒は比表面積58m2 /gであった。
【0050】次に、触媒としてCAT−C0.9gを使用
し、反応温度を150℃とした以外は、前記実施例9と
同様の原料及び条件でエステル交換反応を行った。反応
開始から0.5時間および1時間後について目的生成物の
収率をそれぞれ求めた。各結果を表1に示す。
【0051】〔実施例11〕硝酸セリウム6水和物の代
りに、硝酸カルシウム4水和物29.6g及び硝酸イット
リウム6水和物48.1gを用いた以外は、前記実施例1
0と同様の方法で、酸化カルシウムと酸化イットリウム
の複合酸化物を得、触媒(CAT−D)とした。この触
媒の比表面積は45m2 /gであった。
【0052】次に、触媒としてCAT−D0.6gを使用
し、反応温度を100℃とした以外は、前記実施例9と
同様の原料及び条件でエステル交換反応を行った。反応
開始から0.5時間および1時間後について目的生成物の
収率をそれぞれ求めた。各結果を表1に示す。
【0053】〔実施例12〕硝酸イットリウム6水和物
の代りに、硝酸カルシウム4水和物6.32gを用いた以
外は、前記実施例8と同様の方法で、シリカゲルを担体
とする酸化カルシウムを得、触媒(CAT−E)とし
た。この担持型触媒の酸化カルシウム担持量は10wt
%、比表面積は152m2 /gであった。
【0054】次に、原料としてMMPを18.8重量%含
有する2−エチルヘキサノール混合溶液(モル比1/
4)を、触媒としてCAT−Eを10g充填した管径1
0mm、管長300mmの反応管に、LHSV1.0h
r-1、反応温度110℃でフィードし、流通式によりエ
ステル交換反応を行った。その結果、定常状態での生成
物の収率は61.3%となった。
【0055】〔比較例1〕原料としてプロピオン酸メチ
ル(以下、MPと称する)3.7g及び2−エチルヘキサ
ノール43.7gを用いた以外は、前記実施例1と同様の
触媒を用い、同様の条件にてエステル交換反応を行っ
た。反応開始から0.5時間後および1時間後について、
目的生成物の収率をそれぞれ求めた。各結果を表2に示
す。
【0056】〔比較例2〕原料としてMP4.6g及び2
−エチルヘキサノール54.2gを用いた以外は、前記実
施例8と同様の触媒を用いると共に、同様の条件でエス
テル交換反応を行い、反応開始から0.5時間および1時
間後について、目的生成物の収率をそれぞれ求めた。各
結果を表2に示す。
【0057】〔比較例3〕触媒としてナトリウムメチラ
ート0.5gを用いた以外は、前記実施例1と同様の原
料、条件でエステル交換反応を行った。反応開始から0.
5時間および1時間後について、目的生成物の収率をそ
れぞれ求めた。各結果を表2に示す。
【0058】尚、本比較例においては、反応開始から1
時間後の分析で、β,β’−チオジプロピオン酸エステ
ル類が収率10.3%副生しており、これらは、反応時間
の経過に伴い、さらに増加する傾向が認められた。
【0059】〔比較例4〕触媒として水酸化バリウム0.
5gを用いた以外は、前記実施例1と同様の原料、条件
でエステル交換反応を行った。反応開始から0.5時間後
および1時間後について、目的生成物の収率をそれぞれ
求めた。各結果を表2に示す。
【0060】〔比較例5〕触媒として強酸性イオン交換
樹脂(株式会社ローム・アンド・ハース・ジャパン製ア
ンバーリスト15)0.5gを用いた以外は、実施例1と
同様の原料、条件でエステル交換反応を行った。反応開
始から0.5時間後および1時間後について、目的生成物
の収率をそれぞれ求めた。各結果を表2に示す。
【0061】
【表1】
【0062】
【表2】
【0063】上記の結果から明らかなように、チオール
基含有カルボン酸の低級アルキルエステルを原料として
エステル交換反応を行う際に、酸化カルシウム、酸化バ
リウム、酸化マグネシウム、酸化イットリウム、酸化セ
リウム、酸化ランタン等の2A、3A族元素の酸化物を
触媒として使用することにより、2A、3A族元素の酸
化物触媒の前駆体となる該水酸化物、例えば水酸化バリ
ウムや、カルボン酸エステル類のエステル交換反応に一
般的に用いられるナトリウムメチラート等の塩基性物
質、また、酸性イオン交換樹脂等を触媒として使用する
場合と比較して、エステル交換反応が速やかに進行する
と共に、所望するチオール基含有カルボン酸エステル類
が高収率で得られることがわかる。
【0064】また、チオール基を含有しないカルボン酸
エステルのエステル交換反応に、上記のような2A、3
A族元素の酸化物を触媒として用いた場合においては
(比較例1・2)、チオール基含有カルボン酸の低級ア
ルキルエステルのエステル交換反応ほど反応が速やかに
進行しないことから、上記2A、3A族元素の酸化物
が、チオール基含有カルボン酸エステルを得るためのエ
ステル交換反応に特異的に作用することがわかる。
【0065】さらに、触媒として用いた2A、3A族元
素の酸化物が反応液に難溶性であることから、反応液と
触媒の分離が、濾過等により容易に行えると共に、得ら
れた反応液混合物から、例えば蒸留などの簡単な操作に
より、所望するチオール基含有カルボン酸エステル類を
高純度、かつ高収率で得ることができる。したがって、
このように、チオール基含有カルボン酸の低級アルキル
エステルとアルコールとのエステル交換反応において、
反応後の分離が容易で、かつ反応を速やかに進行できる
触媒を見出し、工業的に有利なチオール基含有カルボン
酸エステル類の製造方法を確立したことの工業的意義は
大きい。
【0066】
【発明の効果】以上のように、本発明の方法によれば、
2A、3A族元素の酸化物を触媒として使用することに
より、チオール基含有カルボン酸の低級アルキルエステ
ルと炭素数2〜20の1価または2価のアルコールとに
よるエステル交換反応が速やかに進行し、また、反応後
の混合物から簡単な操作により、触媒が分離できると共
に、目的生成物であるチオール基含有カルボン酸エステ
ル類を高純度、かつ高収率で得ることができる。したが
って、上記2A、3A族元素の酸化物を触媒として用い
て上記エステル交換反応を行うことにより、工業的に有
利なチオール基含有カルボン酸エステルの製造方法を提
供できるという効果を奏する。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記一般式(I) 【化1】 (式中R1 ,R2 ,R3 ,R4 は各々独立して水素、メ
    チル基またはエチル基を表し、R5 は炭素数1〜4の低
    級アルキル基を表し、nは0あるいは1〜3の整数を表
    す。)で示されるチオール基含有カルボン酸の低級アル
    キルエステルを炭素数2〜20の1価または2価のアル
    コールと反応させてエステル交換する際に、2A、3A
    族元素の酸化物より選ばれる少なくとも一種を触媒とし
    て用いることを特徴とするチオール基含有カルボン酸エ
    ステル類の製造方法。
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