JPH06278940A - 線材繰出装置 - Google Patents

線材繰出装置

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Publication number
JPH06278940A
JPH06278940A JP9562193A JP9562193A JPH06278940A JP H06278940 A JPH06278940 A JP H06278940A JP 9562193 A JP9562193 A JP 9562193A JP 9562193 A JP9562193 A JP 9562193A JP H06278940 A JPH06278940 A JP H06278940A
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JP
Japan
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wire rod
feeding
spring
return
wire
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JP9562193A
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English (en)
Inventor
Masahiro Ono
雅弘 大野
Shintaro Kishibe
慎太郎 岸部
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Yamaha Motor Co Ltd
Original Assignee
Yamaha Motor Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 小型、軽量で、故障が少なく、取扱が容易
で、使用上の自由度が高い線材繰出装置を提供する。 【構成】 線材繰出装置1は、線材Sを保持するホルダ
2と、線材Sを繰出して自動的に初期位置に復帰する操
作手段Bと、この線材Sの繰出しを許容して戻りを規制
する繰出手段Aとを有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、線材の繰出しを手動
操作で行う線材繰出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】線材繰出装置として、例えば溶接時に溶
加棒の繰出しに使用するものがある。即ち、溶接作業時
に線材繰出装置を左手で持ち、この線材繰出装置に保持
した溶加棒を溶かして溶接するが、この溶接で溶加棒が
短くなると、操作スイッチを押すと、モータが駆動して
溶加棒を繰り出して溶接するものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような線材繰出装
置では、モータで駆動するようになっているため、モー
タを備える分大型化し、重くなっており、手への負担が
大きい。
【0004】また、駆動源としてバッテリが必要であ
り、しかもバッテリと線材繰出装置のモータがコードで
接続され、溶接作業時にコードが邪魔になることがあ
る。
【0005】さらに、操作スイッチを押すことで、モー
タが駆動して線材を繰出可能になっており、電気部品を
用いる分故障が生じ易い。
【0006】また、繰出の応答性が悪く、しかも繰出量
は予め設定されており、作業者がその都度繰出量や繰出
速度を自由に変えることができないため、初心者では容
易に使用することができなかった。
【0007】この発明は、かかる点に鑑みてなされたも
ので、小型、軽量で、故障が少なく、取扱が容易で、使
用上の自由度が高い線材繰出装置を提供することを目的
としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、この発明の線材繰出装置は、線材を保持するホルダ
と、前記線材を繰出して自動的に初期位置に復帰する操
作手段と、この線材の繰出しを許容して戻りを規制する
繰出手段とを有することを特徴としている。
【0009】
【作用】この発明では、線材をホルダに保持し、操作手
段の操作でホルダに保持された線材の繰出しを行う。こ
の線材は、繰出しが許容されるが、この繰出の戻りが規
制され、しかも操作手段での繰出量や繰出速度に応じた
線材の繰出が行われ、モータ等の駆動源が不要であり、
小型、軽量で、故障が少なく、取扱が容易で、使用上の
自由度が高い。
【0010】
【実施例】以下、この発明の一実施例を添付図面に基づ
いて詳細に説明する。
【0011】図1乃至図3は線材繰出装置の第1実施例
を示し、図1は線材繰出装置の側面図、図2は図1のII
ーII線に沿う断面図、図3は図1の線材繰出装置の左側
面図である。
【0012】この線材繰出装置1は、ホルダ2がボデイ
3、ヘッド4、エンド5から構成され、このホルダ2で
線材を保持する。ボディ3は底部3aを有する筒状に形
成され、このボディ3の先端部3bにはヘッド4が嵌合
され、またボディ3の頭部3cにはエンド5が嵌合され
ている。
【0013】ボディ3のヘッド側の底部3aにはテーパ
部3dが形成され、この底部3aには線材挿通孔3eが
形成されている。さらに、テーパ部3dには一対のロー
ラ6が保持され、この一対のローラ6は線材Sの両側に
対向して位置している。
【0014】ヘッド4には線材挿通孔4aが形成され、
このヘッド4にはスプリングカバー7が設けられ、この
スプリングカバー7には線材挿通孔7aが形成されてい
る。このスプリングカバー7はスプリング8で一対のロ
ーラ6方向へ付勢され、この一対のローラ6はテーパ部
3dを介して常に線材Sに押圧され、線材Sの径に応じ
て保持できるようになっており、例えば直径0.8〜
4.0の線材Sに対応することができる。
【0015】線材Sが繰出方向へ移動するとき、ローラ
6はスプリングカバー7を介してスプリング8に抗して
移動しながら回転し、線材Sが繰出方向へ移動する。一
方、繰り出された線材Sが戻し方向へ押されると、ロー
ラ6が戻り方向へ回転するが、ボディ3のヘッド側の底
部3aのテーパ部3dでローラ6の回転が規制され、線
材Sの戻しが規制される。このテーパ部3d、一対のロ
ーラ6、スプリングカバー7及びスプリング8等で、線
材Sの繰出しを許容して戻りを規制する繰出手段Aを構
成している。
【0016】また、ボディ3にはスライダー9とレバー
10がスライド可能に設けられ、レバー10の操作部1
0aがボディ3に形成された窓部11に沿って移動し、
この窓部11によってレバー10の操作ストロークL1
が設定されている。スライダー9とレバー10の軸部1
0bが嵌合され、それぞれには線材挿通孔9a,10c
が形成されている。
【0017】レバー10の軸部10bにはテーパ部10
dが形成され、このテーパ部10dには一対のローラ1
2が保持され、この一対のローラ12は線材Sの両側に
対向して位置している。スライダー9にはスプリングカ
バー13が設けられ、このスプリングカバー13には線
材挿通孔13aが形成されている。
【0018】このスプリングカバー13はスプリング1
4で一対のローラ12方向へ付勢され、この一対のロー
ラ12はテーパ部10dを介して常に線材Sに押圧さ
れ、線材Sの径に応じて保持できるようになっており、
同様に例えば直径0.8〜4.0の線材Sに対応するこ
とができる。
【0019】レバー10を繰出方向へ移動するとき、ス
ライダー9、ローラ12、スプリングカバー13及びス
プリング14は、一体で線材Sを保持したまま繰出方向
へ移動し、線材Sを繰り出す。この繰り出された線材S
は、繰出手段Aで戻し方向の移動が規制されているた
め、レバー10の繰出方向への移動を解除すると、スプ
リング15によってスライダー9及びレバー10が初期
位置へ復帰する。
【0020】このとき、ローラ12はスプリングカバー
13を介してスプリング14に抗して移動しながら回転
し、線材Sを移動することなく、スライダー9及びレバ
ー10が元の位置へ復帰する。このスライダー9、レバ
ー10、スライダー9、テーパ部10d、一対のローラ
12、スプリングカバー13及びスプリング14,15
等で、線材Sを繰出して自動的に初期位置に復帰する操
作手段Bを構成している。
【0021】レバー10の線材挿通孔10cはエンド5
の線材挿通孔5aに連通して形成され、このエンド5の
線材挿通孔5aからレバー10の線材挿通孔10cに向
けて小さくなるようにテーパ状に形成されている。この
ため、線材Sを、エンド5側からレバー10、スプリン
グカバー13、スライダー9、ボディ3、スプリングカ
バー7及びヘッド4の線材挿通孔10c,13a,9
a,3e,7a,4aに連通される。
【0022】従って、溶接作業を行うときには、例えば
左手で線材繰出装置1のホルダ2を持ち、親指でレバー
10を押すと、その押す早さと操作ストロークに応じ
て、スライダー9、ローラ12、スプリングカバー13
及びスプリング14は、一体で線材Sを保持したまま繰
出方向へ移動し、線材Sを繰り出す。
【0023】この線材Sが繰り出されるとき、ローラ6
はスプリングカバー7を介してスプリング8に抗して移
動しながら回転し、線材Sが繰出方向へ移動する。
【0024】この線材の繰出しが行われ、レバー10の
押し作動を解除すると、ボディ3のヘッド側の底部3a
のテーパ部3dでローラ6の回転が規制され、線材Sの
戻しが規制される。このため、ローラ12はスプリング
カバー13を介してスプリング14に抗して移動しなが
ら回転し、線材Sを移動することなく、スライダー9及
びレバー10が初期位置へ復帰する。
【0025】このように、操作手段Bと繰出手段Aで、
繰出量や繰出速度に応じた線材Sの繰出が行われ、初心
者でも容易に溶接作業を行うことができ、取扱が容易
で、使用上の自由度が高い。また、線材Sの繰出にモー
タ等の駆動源が不要であり、小型、軽量で手等への負担
が少なく、故障も少ないく、取扱が容易である。
【0026】図4乃至図7は線材繰出装置の第2実施例
を示し、図4は線材繰出装置の側面図、図5は図4のV
ーV線に沿う断面図、図6は繰出バネの左側面図、図7
は繰出バネの右側面図である。
【0027】この線材繰出装置100は、ホルダ101
がボデイ102、ヘッド103、エンド104から構成
され、このホルダ101で線材Sを保持する。ボディ1
02は底部102aを有する筒状に形成され、このボデ
ィ102の底部102aにヘッド103が螺着され、ま
たボディ102の開口部102bにはエンド104が嵌
合されている。
【0028】ボディ102の底部102aには線材挿通
孔102cが形成され、またヘッド103には線材挿通
孔103aが形成されている。このヘッド103には繰
出バネ105が設けられ、この繰出バネ105は板状バ
ネをM型に屈曲し、この中央部は線材挿通孔105aが
形成され、両端部は内側へ屈曲して対向させて繰出部1
05bが形成され、この繰出部105bにはさらに切り
欠きによって溝部105cが形成されている。この繰出
バネ105は、線材挿通孔105aをヘッド103の線
材挿通孔103aに対向し、繰出部105bをホディ1
02側に対向して配置されている。繰出バネ105は、
その両端部の内側へ屈曲して対向させて形成された繰出
部105bで、線材Sの径に応じて保持できるようにな
っており、例えば直径0.8〜4.0の線材Sに対応す
ることができる。
【0029】線材Sを繰出方向へ移動させると、繰出バ
ネ105の繰出部105bが溝部105cを移動する線
材Sによって開き、線材Sが繰出方向へ移動する。一
方、繰り出された線材Sが戻し方向へ押されると、繰出
バネ105の繰出部105bが溝部105cを移動する
線材Sによって閉じ、線材Sの戻しが規制される。この
繰出バネ105で、線材Sの繰出しを許容して戻りを規
制する繰出手段Aを構成している。
【0030】ボディ102にはスライダー106とレバ
ー107がスライド可能に設けられ、レバー107の操
作部107aがボディ102に形成された窓部108に
沿って移動し、この窓部108とエンド104によって
レバー107の操作ストロークL2が設定されている。
スライダー106には線材挿通孔106aが形成され、
さらにこのスライダー106には繰出バネ109及び連
結軸110が内蔵され、スライダー106にサークリッ
プ151で抜け止めされている。
【0031】繰出バネ109は繰出バネ105と同様に
形成され、板状バネをM型に屈曲し、この中央部は線材
挿通孔109aが形成され、両端部は内側へ屈曲して対
向させて繰出部109bが形成され、この繰出部109
bにはさらに切り欠きによって溝部109cが形成され
ている。この繰出バネ109は、線材挿通孔109aを
スライダー106の線材挿通孔106aに対向し、繰出
部109bを連結軸110側に対向して配置されてい
る。
【0032】繰出バネ109は、同様にその両端部の内
側へ屈曲して対向させて形成された繰出部109bで、
線材Sの径に応じて保持できるようになっており、例え
ば直径0.8〜4.0の線材Sに対応することができ
る。
【0033】連結軸110にはレバー107の軸部10
7bが螺着され、この軸部107bには線材挿通孔10
7cが連結軸110の線材挿通孔110aに連通して形
成されている。このレバー107の軸部107bとボデ
ィ102の段部102dとの間にはスプリング111が
設けられ、このスプリング111でレバー107は常に
エンド104側へ付勢されている。
【0034】レバー107をスプリング111に抗して
繰出方向へ移動させると、連結軸110のテーパ部11
0bによって繰出バネ109が押されて、繰出バネ10
9の繰出部109bが閉じ、その溝部109cで線材S
を挟んで繰出方向へ移動する。一方、レバー107の繰
出方向への移動を解除すると、スプリング111によっ
てレバー107が初期位置へ復帰する。
【0035】このとき、連結軸110、スライダー10
6及び繰出バネ109が連動して初期位置に復帰する
が、連結軸110が繰出バネ109を押圧しなくなるの
で、線材Sを移動することない。このスライダー10
6、レバー107、繰出バネ109、連結軸110、ス
プリング111等で、線材Sを繰出して自動的に初期位
置に復帰する操作手段Bを構成している。
【0036】レバー107の線材挿通孔107cにエン
ド104の線材挿通孔104aが連通して形成され、こ
のエンド104の線材挿通孔104aはレバー107の
線材挿通孔107cに向けて小さくなるようにテーパ状
に形成されている。線材Sは、エンド104側からレバ
ー107、連結軸110、繰出バネ109、スライダー
106、ボディ102、繰出バネ105及びヘッド10
3の線材挿通孔107c,110a,109a,106
a,102c,103aに連通される。
【0037】従って、溶接作業を行うときには、例えば
左手で線材繰出装置100のホルダ101を持ち、親指
でレバー107を押すと、その押す早さとストロークに
応じて、連結軸110、繰出バネ109及びスライダー
106は、一体で線材Sを保持したまま繰出方向へ移動
し、線材Sを繰り出す。
【0038】この線材Sが繰り出されるとき、繰出バネ
105の繰出部105bが溝部105cを移動する線材
Sによって開き、線材Sが繰出方向へ移動する。
【0039】この線材Sの繰出しが行われ、レバー10
7の押し作動を解除すると、スプリング111によって
レバー107が元の位置へ復帰する。繰り出された線材
Sが戻し方向へ移動する力が作用しても、繰出バネ10
5の繰出部105bが溝部105cを移動する線材Sに
よって閉じ、線材Sの戻しが規制される。
【0040】このため、連結軸110、スライダー10
6及び繰出バネ109が連動して、連結軸110が繰出
バネ109を押圧しなくなるので、線材Sを移動するこ
となく、スライダー9及びレバー10が初期位置へ復帰
する。
【0041】このように、操作手段Bと繰出手段Aで、
繰出量や繰出速度に応じた線材Sの繰出が行われ、初心
者でも容易に溶接作業を行うことができ、取扱が容易
で、使用上の自由度が高い。また、線材Sの繰出にモー
タ等の駆動源が不要であり、小型、軽量で手等への負担
が少なく、故障も少なく、取扱が容易である。さらに、
繰出手段Aがバネ部材で構成され、さらに簡単な構造
で、小型、軽量になっている。
【0042】図8は繰出手段の他の実施例を示す断面図
である。この実施例では、Oリング200がカラー20
1の段部201aに係合して保持されている。カラー2
01はヘッド103に内蔵され、このカラー201には
線材挿通孔201bが形成されている。このOリング2
00は線材Sの径に応じて保持できるようになってお
り、例えば直径0.8〜4.0の線材Sに対応すること
ができる。
【0043】線材Sを繰出方向へ移動させると、Oリン
グ200が保持力以上の力で押されて変形し、これによ
り線材Sが繰出方向へ移動する。一方、繰り出された線
材Sが戻し方向へ押されると、Oリング200の保持力
以上の力で押されて変形し、これにより線材Sが繰出方
向へ移動するが、繰り出された線材Sが戻し方向へ移動
する力が作用しても、繰出バネ109の繰出部109b
が溝部109cを移動する線材Sによって閉じ、線材S
の戻しが規制される。このOリング200と、繰出バネ
109で、線材Sの繰出しを許容して戻りを規制する繰
出手段Aを構成している。
【0044】線材Sの繰出しが行われ、レバー107の
押し作動を解除すると、スプリング111によってレバ
ー107が元の位置へ復帰する。このとき、繰り出され
た線材Sが戻し方向へ移動する力が作用しても、Oリン
グ200の保持力で線材Sの戻しが規制される。このた
め、連結軸110、スライダー106及び繰出バネ10
9が連動して、連結軸110が繰出バネ109を押圧し
なくなるので、線材Sを移動することなく、スライダー
9及びレバー10が初期位置へ復帰する。
【0045】図9乃至図11は線材繰出装置の第3実施
例を示し、図9は線材繰出装置の平面図、図10は図9
のXーX線に沿う断面図、図11は図9のXIーXI線に沿う
断面図である。
【0046】この線材繰出装置300は、ホルダ301
がボデイ302とヘッド303から構成されている。ボ
ディ302には線材挿通孔302aが形成され、このボ
ディ302に連結したヘッド303にも線材挿通孔30
3aが形成され、ホルダ301で線材Sを保持する。
【0047】ボデイ302には回転軸304が回動可能
に設けられ、この回転軸304にはピニオン305が固
定され、このピニオン305はラック306と噛み合っ
ている。このピニオン305とボデイ302との間には
復帰スプリング307が設けられ、またラック306は
ボデイ302に設けたガイド308にスライド可能に設
けられている。
【0048】このラック306を押すことでピニオン3
05が回転し、このピニオン305の回転で回転軸30
4が連動して回転する。この回転軸304の回転で復帰
スプリング307が巻かれ、ラック306の押しを解除
すると、復帰スプリング307によってピニオン305
が逆転され、ラック306は初期位置へ復帰する。
【0049】回転軸304にはワンウエイクラッチ30
9を介して繰出ローラ310が設けられ、回転軸304
が繰出方向に回転するとき、繰出ローラ310がワンウ
エイクラッチ309を介して連動して回転する。この繰
出ローラ310はボディ302に形成された線材挿通孔
302aと対向する位置に配置され、この繰出ローラ3
10にはガイドローラ311が対向して設けられてい
る。この繰出ローラ310及びガイドローラ311はゴ
ムローラで構成され、ガイドローラ311は支持軸31
2がボディ302に設けた弾性体313に支持されてお
り、この弾性体313でガイドローラ311は常に繰出
ローラ310と接触するように付勢されている。
【0050】従って、溶接作業を行うときには、例えば
左手で線材繰出装置300のホルダ301を持ち、親指
でラック306を押すと、その押す早さとストロークに
応じて、ピニオン305が回転し、これに連動して回転
軸304が回転する。この回転軸304の回転で、ワン
ウエイクラッチ309を介して繰出ローラ310が回転
し、線材Sが繰出ローラ310の回転分繰り出される。
【0051】このとき、線材Sの繰り出してガイドロー
ラ311が回転し、線材Sが円滑に繰り出される。繰り
出された線材Sは、ガイドローラ311で繰出ローラ3
10に押圧され、しかも繰出ローラ310がワンウエイ
クラッチ309で回転が規制され、線材Sはボディ30
2に保持された状態で繰り出される。
【0052】このワンウエイクラッチ309、繰出ロー
ラ310及びガイドローラ311等で、線材Sの繰出し
を許容して戻りを規制する繰出手段Aを構成する。
【0053】この線材Sの繰出しが行われ、ラック30
6の押し作動を解除すると、復帰スプリング307でピ
ニオン305が繰出方向と反対方向へ回転し、これによ
りラック306が元の位置に復帰する。このとき、ピニ
オン305の回転で回転軸304が連動して回転する
が、ワンウエイクラッチ309で繰出ローラ310は回
転しない。この回転軸304、ピニオン305、ラック
306及び復帰スプリング307等によって線材Sを繰
出して自動的に初期位置に復帰する操作手段Bを構成す
る。
【0054】このように、操作手段Bと繰出手段Aで、
繰出量や繰出速度に応じた線材Sの繰出が行われ、初心
者でも容易に溶接作業を行うことができ、取扱が容易
で、使用上の自由度が高い。また、線材Sの繰出にモー
タ等の駆動源が不要であり、小型、軽量で手等への負担
が少なく、故障も少なく、取扱が容易である。さらに、
操作手段Bにラック306とピニオン304による機構
を用いており、さらに簡単な構造で、小型、軽量になっ
ている。
【0055】
【発明の効果】前記のように、操作手段と繰出手段で、
繰出量や繰出速度に応じた線材の繰出を行うことがで
き、初心者でも容易に溶接作業等を行うことができ、取
扱が容易で、使用上の自由度が高い。また、線材の繰出
にモータ等の駆動源が不要であり、小型、軽量で手等へ
の負担が少なく、故障も少なく、取扱が容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】線材繰出装置の側面図である。
【図2】図1のIIーII線に沿う断面図である。
【図3】図1の線材繰出装置の左側面図である。
【図4】線材繰出装置の側面図である。
【図5】図4のVーV線に沿う断面図である。
【図6】繰出バネの左側面図である。
【図7】繰出バネの右側面図である。
【図8】繰出手段の他の実施例を示す断面図である。
【図9】線材繰出装置の平面図である。
【図10】図9のXーX線に沿う断面図である。
【図11】図9のXIーXI線に沿う断面図である。
【符号の説明】
1 線材繰出装置 2 ホルダ A 繰出手段 B 操作手段 S 線材

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 線材を保持するホルダと、前記線材を繰
    出して自動的に初期位置に復帰する操作手段と、この線
    材の繰出しを許容して戻りを規制する繰出手段とを有す
    ることを特徴とする線材繰出装置。
JP9562193A 1993-03-30 1993-03-30 線材繰出装置 Pending JPH06278940A (ja)

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JP9562193A JPH06278940A (ja) 1993-03-30 1993-03-30 線材繰出装置

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105618635A (zh) * 2016-02-17 2016-06-01 于海滨 张力可变的恒定过线装置
CN114906670A (zh) * 2022-07-15 2022-08-16 江苏海强电缆有限公司 一种电缆计米盘绕架

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