JPH06278831A - アキュムレート式チェーンコンベア装置 - Google Patents
アキュムレート式チェーンコンベア装置Info
- Publication number
- JPH06278831A JPH06278831A JP9213693A JP9213693A JPH06278831A JP H06278831 A JPH06278831 A JP H06278831A JP 9213693 A JP9213693 A JP 9213693A JP 9213693 A JP9213693 A JP 9213693A JP H06278831 A JPH06278831 A JP H06278831A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- engaging
- arm
- rotary
- chain conveyor
- dolly
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Abstract
(57)【要約】
【目的】 回転式係合腕の係合部を台車と係合させて該
台車を牽引することにより、小さなばね力にもかかわら
ず大きな牽引力で台車を牽引することができ、かつ係合
部の摩耗が少なく耐久性に優れ、しかも非常に小型化し
得るアキュムレート式チェーンコンベア装置を提供す
る。 【構成】 圧縮ばねの力によって回動が阻止された回転
式係合腕の係合部を台車と係合させて該台車を牽引する
と共に、回転式係合腕に所定の大きさ以上の牽引力が作
用したとき圧縮ばねを圧縮して回転式係合腕の回転を許
容して台車との係合を解除するようようにした構成を特
徴とする。
台車を牽引することにより、小さなばね力にもかかわら
ず大きな牽引力で台車を牽引することができ、かつ係合
部の摩耗が少なく耐久性に優れ、しかも非常に小型化し
得るアキュムレート式チェーンコンベア装置を提供す
る。 【構成】 圧縮ばねの力によって回動が阻止された回転
式係合腕の係合部を台車と係合させて該台車を牽引する
と共に、回転式係合腕に所定の大きさ以上の牽引力が作
用したとき圧縮ばねを圧縮して回転式係合腕の回転を許
容して台車との係合を解除するようようにした構成を特
徴とする。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、アキュムレート式チェ
ーンコンベア装置に係り、特に圧縮ばねの力によって回
動が阻止された回転式係合腕の係合部を台車と係合させ
て該台車を牽引し、回転式係合腕に所定の大きさ以上の
牽引力が作用したとき圧縮ばねを押圧しながら該回転式
係合腕を回転させて台車との係合を解除するように構成
し、小さなばね力にもかかわらず大きな牽引力で台車を
牽引することができ、かつ係合部の摩耗が少なく耐久性
に優れ、しかも非常に小型化できるようにしたアキュム
レート式チェーンコンベア装置に関する。
ーンコンベア装置に係り、特に圧縮ばねの力によって回
動が阻止された回転式係合腕の係合部を台車と係合させ
て該台車を牽引し、回転式係合腕に所定の大きさ以上の
牽引力が作用したとき圧縮ばねを押圧しながら該回転式
係合腕を回転させて台車との係合を解除するように構成
し、小さなばね力にもかかわらず大きな牽引力で台車を
牽引することができ、かつ係合部の摩耗が少なく耐久性
に優れ、しかも非常に小型化できるようにしたアキュム
レート式チェーンコンベア装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】アキュムレート式チェーンコンベア装置
は、組立作業中の車輛などの被加工物を積載した台車を
レール上に走行可能に載置し、無端チェーンコンベアに
装着された牽引装置を該台車に係合させてワークステー
ション間を搬送するものである。
は、組立作業中の車輛などの被加工物を積載した台車を
レール上に走行可能に載置し、無端チェーンコンベアに
装着された牽引装置を該台車に係合させてワークステー
ション間を搬送するものである。
【０００３】従来のアキュムレート式チェーンコンベア
装置１は、図６において図示しないスプロケットに巻き
掛けられて走行する無端チェーンコンベア２に基台３が
固定され、該基台３に係合腕４がピン５によって回動自
在に装着されている。
装置１は、図６において図示しないスプロケットに巻き
掛けられて走行する無端チェーンコンベア２に基台３が
固定され、該基台３に係合腕４がピン５によって回動自
在に装着されている。
【０００４】基台３にはストッパ６が固定されると共に
該ストッパ６を貫通してばね支持体８が設けられ、該ば
ね支持体８には係合腕４の係合凹部４ａに係合するピン
９ａが固定された押圧部材９が摺動自在に装着されてい
る。
該ストッパ６を貫通してばね支持体８が設けられ、該ば
ね支持体８には係合腕４の係合凹部４ａに係合するピン
９ａが固定された押圧部材９が摺動自在に装着されてい
る。
【０００５】押圧部材９は、ばね支持体８に挿通されて
設けられた圧縮ばね１０により図中右方向に押圧付勢さ
れており、係合腕４をストッパ６に当接する図中実線で
示す位置までピン９ａを介して矢印Ａ方向に起立させて
いる。
設けられた圧縮ばね１０により図中右方向に押圧付勢さ
れており、係合腕４をストッパ６に当接する図中実線で
示す位置までピン９ａを介して矢印Ａ方向に起立させて
いる。
【０００６】そして係合腕４の先端部４ｂを台車１１の
プレッシャプレート１１ａに係合させた状態で無端チェ
ーンコンベア２を矢印Ｃ方向に走行させることにより、
台車１１を図示しないレール上で矢印Ｄ方向に牽引して
走行させるようになっている。
プレッシャプレート１１ａに係合させた状態で無端チェ
ーンコンベア２を矢印Ｃ方向に走行させることにより、
台車１１を図示しないレール上で矢印Ｄ方向に牽引して
走行させるようになっている。
【０００７】台車１１が所定のワークステーションまで
搬送されると、図示しないストッパが台車１１に当接し
て該台車１１の走行を阻止するが、無端チェーンコンベ
ア２は矢印Ｃ方向に走行を続けるので係合腕４は、圧縮
ばね１０を圧縮しながら矢印Ｂ方向に破線で示す位置ま
で回動し、ついには先端部４ｂがプレッシャプレート１
１ａから離脱して台車１１を該ワークステーションに残
したままアキュムレート式チェーンコンベア装置１のみ
が矢印Ｃ方向に走行を続ける。
搬送されると、図示しないストッパが台車１１に当接し
て該台車１１の走行を阻止するが、無端チェーンコンベ
ア２は矢印Ｃ方向に走行を続けるので係合腕４は、圧縮
ばね１０を圧縮しながら矢印Ｂ方向に破線で示す位置ま
で回動し、ついには先端部４ｂがプレッシャプレート１
１ａから離脱して台車１１を該ワークステーションに残
したままアキュムレート式チェーンコンベア装置１のみ
が矢印Ｃ方向に走行を続ける。
【０００８】上記した如く、従来のアキュムレート式チ
ェーンコンベア装置１の係合腕４は、台車１１にその走
行方向に対して直角に当接し、また係合腕４のピン５と
先端部４ｂとの中間部に圧縮ばね１０を作用させるよう
になっているので、該台車１１の走行負荷よりも相当大
きな力、例えば２倍程度の大きさの力を持つ圧縮ばね１
０を装着する必要があり、装置が大型となると共に該装
置の製作に多くの費用を要する欠点があった。
ェーンコンベア装置１の係合腕４は、台車１１にその走
行方向に対して直角に当接し、また係合腕４のピン５と
先端部４ｂとの中間部に圧縮ばね１０を作用させるよう
になっているので、該台車１１の走行負荷よりも相当大
きな力、例えば２倍程度の大きさの力を持つ圧縮ばね１
０を装着する必要があり、装置が大型となると共に該装
置の製作に多くの費用を要する欠点があった。
【０００９】またアキュムレート式チェーンコンベア装
置１が大型となり、特にばね支持体８が突出した形状と
なっているので、被加工物を加工する際、該ばね支持体
８が加工作業の障害となり作業効率の向上を阻害する要
因となっていた。
置１が大型となり、特にばね支持体８が突出した形状と
なっているので、被加工物を加工する際、該ばね支持体
８が加工作業の障害となり作業効率の向上を阻害する要
因となっていた。
【００１０】更に台車１１がアキュムレート式チェーン
コンベア装置１から離脱する際に、大きな力で当接して
いる係合腕４とプレッシャプレート１１ａとが摺動する
ので該当接部の摩耗が激しく、短い期間で定期的に点検
修理しなければならない欠点があった。
コンベア装置１から離脱する際に、大きな力で当接して
いる係合腕４とプレッシャプレート１１ａとが摺動する
ので該当接部の摩耗が激しく、短い期間で定期的に点検
修理しなければならない欠点があった。
【００１１】係合腕４は、台車１１が離脱した後、再び
圧縮ばね１０の作用によって実線で示すストッパ６に当
接する元位置に復帰するが、圧縮ばね１０の大きな力に
よってストッパ６に当接するので復帰時に大きな騒音を
発生し、作業環境を悪化させる欠点があった。
圧縮ばね１０の作用によって実線で示すストッパ６に当
接する元位置に復帰するが、圧縮ばね１０の大きな力に
よってストッパ６に当接するので復帰時に大きな騒音を
発生し、作業環境を悪化させる欠点があった。
【００１２】
【発明が解決しようとする課題】本発明は，上記した従
来技術の欠点を除くためになされたものであって、その
目的とするところは、アキュムレート式チェーンコンベ
ア装置の台車と回動自在に配設された回転式係合腕の係
合部とを係合させて該台車を牽引するように構成するこ
とにより、台車からのアキュムレート式チェーンコンベ
ア装置の離脱を滑らかに行わせることができるようにす
ることであり、またこれによって該係合部の摩耗を防止
してアキュムレート式チェーンコンベア装置の耐久性能
を大幅に向上させることである。
来技術の欠点を除くためになされたものであって、その
目的とするところは、アキュムレート式チェーンコンベ
ア装置の台車と回動自在に配設された回転式係合腕の係
合部とを係合させて該台車を牽引するように構成するこ
とにより、台車からのアキュムレート式チェーンコンベ
ア装置の離脱を滑らかに行わせることができるようにす
ることであり、またこれによって該係合部の摩耗を防止
してアキュムレート式チェーンコンベア装置の耐久性能
を大幅に向上させることである。
【００１３】また他の目的は、台車の搬送によって回転
式係合腕に発生する回転力を阻止する方向に回転力を付
与する圧縮ばねを係止軸を介して装着することにより、
小さなばね力にもかかわらず大きな牽引力を発生させる
ことができるようにすることであり、またこれによって
装置を小型化、簡易化して装置のコストを低減できるよ
うにすると共にアキュムレート式チェーンコンベア装置
が加工作業の障害となるのを防止して作業効率の向上を
図ることである。
式係合腕に発生する回転力を阻止する方向に回転力を付
与する圧縮ばねを係止軸を介して装着することにより、
小さなばね力にもかかわらず大きな牽引力を発生させる
ことができるようにすることであり、またこれによって
装置を小型化、簡易化して装置のコストを低減できるよ
うにすると共にアキュムレート式チェーンコンベア装置
が加工作業の障害となるのを防止して作業効率の向上を
図ることである。
【００１４】更に他の目的は、上記構成により、ばね力
を低減できるようにすることであり、またこれによって
係合腕の復帰時に発生する騒音を大幅に低減させて作業
環境の改善を図ることである。
を低減できるようにすることであり、またこれによって
係合腕の復帰時に発生する騒音を大幅に低減させて作業
環境の改善を図ることである。
【００１５】また他の目的は、回転式係合腕に接触する
係止軸に回動自在にローラを装着することにより、係止
軸と回転式係合腕とを転がり接触させることであり、ま
たこれによって係止軸及び回転式係合腕の係合部の摩耗
を防止することである。
係止軸に回動自在にローラを装着することにより、係止
軸と回転式係合腕とを転がり接触させることであり、ま
たこれによって係止軸及び回転式係合腕の係合部の摩耗
を防止することである。
【００１６】
【課題を解決するための手段】要するに本発明は、被加
工物を積載して走行可能にレール上に載置された台車を
牽引装置に係合させて牽引するアキュムレート式チェー
ンコンベア装置において、突出する複数の係合部が形成
され無端チェーンコンベアに配設された基台に回動自在
に装着された回転式係合腕と、該回転式係合腕の１つの
係合部に係合する如く前記基台に形成された長溝に摺動
自在に嵌合する係止軸と、常時は該係止軸を前記係合部
に接近させる方向に付勢して前記係合部と前記係止軸と
を係合させると共に前記回転式係合腕に所定の大きさ以
上の牽引力が作用したとき圧縮されて前記係止軸が前記
係合部から離脱する方向に移動するのを許容して前記回
転式係合腕の回転を許容しかつ前記台車と前記回転式係
合腕との係合を解除するのを許容する圧縮ばねとを備え
たことを特徴とするものである。
工物を積載して走行可能にレール上に載置された台車を
牽引装置に係合させて牽引するアキュムレート式チェー
ンコンベア装置において、突出する複数の係合部が形成
され無端チェーンコンベアに配設された基台に回動自在
に装着された回転式係合腕と、該回転式係合腕の１つの
係合部に係合する如く前記基台に形成された長溝に摺動
自在に嵌合する係止軸と、常時は該係止軸を前記係合部
に接近させる方向に付勢して前記係合部と前記係止軸と
を係合させると共に前記回転式係合腕に所定の大きさ以
上の牽引力が作用したとき圧縮されて前記係止軸が前記
係合部から離脱する方向に移動するのを許容して前記回
転式係合腕の回転を許容しかつ前記台車と前記回転式係
合腕との係合を解除するのを許容する圧縮ばねとを備え
たことを特徴とするものである。
【００１７】
【実施例】以下本発明を図面に示す実施例に基いて説明
する。図１から図４において、本発明に係るアキュムレ
ート式チェーンコンベア装置２０は、回転式係合腕２１
と、係止軸３０と、圧縮ばね２２とを備えている。
する。図１から図４において、本発明に係るアキュムレ
ート式チェーンコンベア装置２０は、回転式係合腕２１
と、係止軸３０と、圧縮ばね２２とを備えている。
【００１８】まずアキュムレート式チェーンコンベア装
置２０の全体構成について説明すると、図２において、
被加工物の一例たる組立作業中の車輛部品２３を積載し
た台車２４が２本のレール２５上を矢印Ｅ方向に走行可
能に載置されている。
置２０の全体構成について説明すると、図２において、
被加工物の一例たる組立作業中の車輛部品２３を積載し
た台車２４が２本のレール２５上を矢印Ｅ方向に走行可
能に載置されている。
【００１９】２本のレール２５の間には、多数の牽引装
置２７が所定の間隔で装着された無端チェーンコンベア
２６が配設され、該無端チェーンコンベア２６はレール
２５の両端に回動自在に配設されたスプロケット（図示
せず）に巻き掛けられ、駆動装置（図示せず）によって
常時一方向（矢印Ｅ方向）に走行するようになってい
る。
置２７が所定の間隔で装着された無端チェーンコンベア
２６が配設され、該無端チェーンコンベア２６はレール
２５の両端に回動自在に配設されたスプロケット（図示
せず）に巻き掛けられ、駆動装置（図示せず）によって
常時一方向（矢印Ｅ方向）に走行するようになってい
る。
【００２０】回転式係合腕２１は、台車２４に係合して
走行させるためのものであって、４つの係合部２１ａが
９０°間隔で突出して形成されており、その中心には軸
３１が貫通して固定されている。
走行させるためのものであって、４つの係合部２１ａが
９０°間隔で突出して形成されており、その中心には軸
３１が貫通して固定されている。
【００２１】チェーンコンベア２６に固定された２枚の
板から構成された基台２８の台車２４の搬送方向上流側
に該軸３１が嵌合して回転式係合腕２１を回動自在に基
台２８に支持し、また基台２８の台車２４の搬送方向下
流側には、ピン２９が回動自在に嵌合している。
板から構成された基台２８の台車２４の搬送方向上流側
に該軸３１が嵌合して回転式係合腕２１を回動自在に基
台２８に支持し、また基台２８の台車２４の搬送方向下
流側には、ピン２９が回動自在に嵌合している。
【００２２】係止軸３０は、回転式係合腕２１の係合部
２１ａに係合して該回転式係合腕２１の回転を阻止する
ためのものであって、軸３１の半径方向に基台２８に形
成された長溝２８ａに摺動自在に嵌合し、両端にＣ形止
め輪３２が装着されて基台２８から抜けないようになっ
ている。
２１ａに係合して該回転式係合腕２１の回転を阻止する
ためのものであって、軸３１の半径方向に基台２８に形
成された長溝２８ａに摺動自在に嵌合し、両端にＣ形止
め輪３２が装着されて基台２８から抜けないようになっ
ている。
【００２３】係止軸３０には、コの字形のローラ支持体
３３が装着されており、該ローラ支持体３３によって係
止軸３０に嵌合するローラ３４が回動自在に保持されて
いる。
３３が装着されており、該ローラ支持体３３によって係
止軸３０に嵌合するローラ３４が回動自在に保持されて
いる。
【００２４】ローラ支持体３３には、ばね支持体３５の
一端３５ａが螺着され、他の一端３５ｂはピン２９に形
成された貫通穴２９ａに挿通され上端部にナット３６が
装着されており、ローラ支持体３３とピン２９との間に
圧縮ばね２２が配設されている。
一端３５ａが螺着され、他の一端３５ｂはピン２９に形
成された貫通穴２９ａに挿通され上端部にナット３６が
装着されており、ローラ支持体３３とピン２９との間に
圧縮ばね２２が配設されている。
【００２５】そして係止軸３０に圧縮ばね２２のばね力
を作用させ、図３において右方向に付勢し、該係止軸３
０を長溝２８ａに沿って回転式係合腕２１に接近する方
向に摺動させて回転式係合腕２１の凹部２１ｂに当接さ
せ、係合部２１ａの１つを直立させて係合部２４ａに係
合する所定の位置に回転式係合腕２１を位置決めしてい
る。
を作用させ、図３において右方向に付勢し、該係止軸３
０を長溝２８ａに沿って回転式係合腕２１に接近する方
向に摺動させて回転式係合腕２１の凹部２１ｂに当接さ
せ、係合部２１ａの１つを直立させて係合部２４ａに係
合する所定の位置に回転式係合腕２１を位置決めしてい
る。
【００２６】本発明は、上記のように構成されており、
以下その作用について説明する。図２及び図３におい
て、回転式係合腕２１が圧縮ばね２２によって押圧さ
れ、係合部２１ａの１つが係合部２４ａに係合する所定
の位置に直立した状態となっている牽引装置２７が装着
されたチェーンコンベア２６は、スプロケット（図示せ
ず）により駆動されて矢印Ｅ方向に常時走行している。
以下その作用について説明する。図２及び図３におい
て、回転式係合腕２１が圧縮ばね２２によって押圧さ
れ、係合部２１ａの１つが係合部２４ａに係合する所定
の位置に直立した状態となっている牽引装置２７が装着
されたチェーンコンベア２６は、スプロケット（図示せ
ず）により駆動されて矢印Ｅ方向に常時走行している。
【００２７】牽引装置２７が台車２４の位置に達する
と、回転式係合腕２１の係合部２１ａが台車２４の係合
部２４ａと係合して該台車２４を次のワークステーショ
ン（図示せず）まで矢印Ｆ方向に牽引する。
と、回転式係合腕２１の係合部２１ａが台車２４の係合
部２４ａと係合して該台車２４を次のワークステーショ
ン（図示せず）まで矢印Ｆ方向に牽引する。
【００２８】牽引装置２７が台車２４を牽引するときの
力関係は、図５において台車２４を矢印Ｆ方向に走行さ
せるに要する力をＰとすると、回転式係合腕２１にも同
じ大きさの力Ｐが作用している。
力関係は、図５において台車２４を矢印Ｆ方向に走行さ
せるに要する力をＰとすると、回転式係合腕２１にも同
じ大きさの力Ｐが作用している。
【００２９】該力Ｐは、力学的に回転式係合腕２１と台
車２４との接触点ＣＰ1 と、軸３１の中心ａとを結ぶ中
心線Ｌの方向の力Ｐ1 とこれと直角方向の力Ｐ2 とに分
解され、接触点ＣＰ1 と軸３１の中心ａとの距離をｌ1
とすると、該回転式係合腕２１に付与される回転力Ｔ1
は、Ｔ1 ＝ｌ1 ×Ｐ2 となる。
車２４との接触点ＣＰ1 と、軸３１の中心ａとを結ぶ中
心線Ｌの方向の力Ｐ1 とこれと直角方向の力Ｐ2 とに分
解され、接触点ＣＰ1 と軸３１の中心ａとの距離をｌ1
とすると、該回転式係合腕２１に付与される回転力Ｔ1
は、Ｔ1 ＝ｌ1 ×Ｐ2 となる。
【００３０】回転力Ｔ1 は、回転式係合腕２１とローラ
３４との接触点ＣＰ2 においても同じ大きさとして作用
し、中心ａと接触点ＣＰ2 との距離をｌ2 とすると、接
触点ＣＰ2 においてローラ３４に作用する力Ｐ3 は、Ｐ
3 ＝Ｐ2 ×ｌ1 ／ｌ2 となる。
３４との接触点ＣＰ2 においても同じ大きさとして作用
し、中心ａと接触点ＣＰ2 との距離をｌ2 とすると、接
触点ＣＰ2 においてローラ３４に作用する力Ｐ3 は、Ｐ
3 ＝Ｐ2 ×ｌ1 ／ｌ2 となる。
【００３１】力Ｐ3 は、接触点ＣＰ2 とローラ３４の中
心ｂとを結ぶ方向の力Ｐ4 と、それと直角方向の力Ｐ5
とに分解され、回転式係合腕２１の中心線ＣＬと中心ａ
と接触点ＣＰ2 とを結ぶ線とのなす角度をαとすると、
Ｐ4 ＝Ｐ2 ×ｌ1 ／ｌ2 ×ＣＯＳα、Ｐ5 ＝Ｐ2 ×ｌ1
／ｌ2 ×ＳＩＮαとなる。
心ｂとを結ぶ方向の力Ｐ4 と、それと直角方向の力Ｐ5
とに分解され、回転式係合腕２１の中心線ＣＬと中心ａ
と接触点ＣＰ2 とを結ぶ線とのなす角度をαとすると、
Ｐ4 ＝Ｐ2 ×ｌ1 ／ｌ2 ×ＣＯＳα、Ｐ5 ＝Ｐ2 ×ｌ1
／ｌ2 ×ＳＩＮαとなる。
【００３２】力Ｐ4 は、長溝２８ａに沿う方向の力Ｐ6
と、それと直角方向の力Ｐ7 とに分解され、長溝２８ａ
が台車２４の走行方向に対して４５度の方向に形成され
ているとし、また回転式係合腕２１が矢印Ｇ方向にβだ
け回転した状態におけるときの力Ｐ6 は、Ｐ6 ＝Ｐ2 ×
ｌ1 ／ｌ2 ×ＣＯＳα×ＳＩＮ（π／４−β）となる。
と、それと直角方向の力Ｐ7 とに分解され、長溝２８ａ
が台車２４の走行方向に対して４５度の方向に形成され
ているとし、また回転式係合腕２１が矢印Ｇ方向にβだ
け回転した状態におけるときの力Ｐ6 は、Ｐ6 ＝Ｐ2 ×
ｌ1 ／ｌ2 ×ＣＯＳα×ＳＩＮ（π／４−β）となる。
【００３３】即ち係止軸３０は、力Ｐ6 によって長溝２
８ａ中を矢印Ｈ方向に摺動させられる。
８ａ中を矢印Ｈ方向に摺動させられる。
【００３４】力Ｐ6 は、ばね支持体３５方向の圧縮ばね
２２を圧縮する方向の力Ｐ8 と、それと直角方向の力Ｐ
9 とに分解され、ばね支持体３５が台車２４の走行方向
となす角度をγとすると、力Ｐ8 はＰ8 ＝Ｐ2 ×ｌ1 ／
ｌ2 ×ＣＯＳα×ＳＩＮ（π／４−β）×ＣＯＳ（π／
４＋γ）となり、該力Ｐ8 は圧縮ばね２２を矢印Ｉ方向
に圧縮しようとするが、圧縮ばね２２のばね力によって
受けられている。
２２を圧縮する方向の力Ｐ8 と、それと直角方向の力Ｐ
9 とに分解され、ばね支持体３５が台車２４の走行方向
となす角度をγとすると、力Ｐ8 はＰ8 ＝Ｐ2 ×ｌ1 ／
ｌ2 ×ＣＯＳα×ＳＩＮ（π／４−β）×ＣＯＳ（π／
４＋γ）となり、該力Ｐ8 は圧縮ばね２２を矢印Ｉ方向
に圧縮しようとするが、圧縮ばね２２のばね力によって
受けられている。
【００３５】ここでピン２９と係止軸３０との芯間距離
を９５ｍｍ、ピン２９と軸３１との芯間距離を１００ｍ
ｍ、角度αを１５°とすると、力Ｐ8 は台車２４を走行
させるに要する力Ｐの２５％となり、台車２４を走行さ
せるに要する力Ｐの１／４のばね力、即ち従来のアキュ
ムレート式チェーンコンベア装置に必要とされる圧縮ば
ねの約１／８のばね力によって受けることができる。
を９５ｍｍ、ピン２９と軸３１との芯間距離を１００ｍ
ｍ、角度αを１５°とすると、力Ｐ8 は台車２４を走行
させるに要する力Ｐの２５％となり、台車２４を走行さ
せるに要する力Ｐの１／４のばね力、即ち従来のアキュ
ムレート式チェーンコンベア装置に必要とされる圧縮ば
ねの約１／８のばね力によって受けることができる。
【００３６】図４において、上述した如く牽引されて台
車２４が次のワークステーションに達すると、ストッパ
（図示せず）が台車２４に当接して該台車２４の走行を
阻止するので、台車２４から回転式係合腕２１に作用す
る力Ｐは著しく大きくなり、ローラ３４は圧縮ばね２２
を矢印Ｉ方向に圧縮しながら長溝２８ａ中を矢印Ｈ方向
に摺動して回転式係合腕２１から離脱して該回転式係合
腕２１を矢印Ｇ方向に回動させる。
車２４が次のワークステーションに達すると、ストッパ
（図示せず）が台車２４に当接して該台車２４の走行を
阻止するので、台車２４から回転式係合腕２１に作用す
る力Ｐは著しく大きくなり、ローラ３４は圧縮ばね２２
を矢印Ｉ方向に圧縮しながら長溝２８ａ中を矢印Ｈ方向
に摺動して回転式係合腕２１から離脱して該回転式係合
腕２１を矢印Ｇ方向に回動させる。
【００３７】回転式係合腕２１が４５°回転するまでの
間は、圧縮ばね２２が該回転式係合腕２１の回転を阻止
する方向に作用するが、４５°以上回転すると圧縮ばね
２２は、回転式係合腕２１の回転を助ける方向に作用
し、即ち回転式係合腕２１は自転して台車２４をやり過
ごすので台車２４の係合部２４ａの摩耗を極めて少なく
することができる。
間は、圧縮ばね２２が該回転式係合腕２１の回転を阻止
する方向に作用するが、４５°以上回転すると圧縮ばね
２２は、回転式係合腕２１の回転を助ける方向に作用
し、即ち回転式係合腕２１は自転して台車２４をやり過
ごすので台車２４の係合部２４ａの摩耗を極めて少なく
することができる。
【００３８】そして回転式係合腕２１が９０°回転して
図３に示す元の状態となる間に係合部２４ａは、回転式
係合腕２１の係合部２１ａを通過し、台車２４は所定の
ワークステーションに残されたまま牽引装置２７のみが
走行を続け、該ワークステーションで停止した台車２４
上の車輛部品２３の組立作業が行われる。
図３に示す元の状態となる間に係合部２４ａは、回転式
係合腕２１の係合部２１ａを通過し、台車２４は所定の
ワークステーションに残されたまま牽引装置２７のみが
走行を続け、該ワークステーションで停止した台車２４
上の車輛部品２３の組立作業が行われる。
【００３９】以上のように、本発明によれば回転式係合
腕２１が回転することにより係合部２４ａとの係合を解
除するので、両部材間には摺動作用がなくなり、特に係
合部２４ａの摩耗が非常に小さくなり、また回転式係合
腕２１自体の摩耗もほとんど発生しない。
腕２１が回転することにより係合部２４ａとの係合を解
除するので、両部材間には摺動作用がなくなり、特に係
合部２４ａの摩耗が非常に小さくなり、また回転式係合
腕２１自体の摩耗もほとんど発生しない。
【００４０】なお、上記実施例は、一方向に走行する無
端チェーンコンベア装置により説明したが、本発明は往
復式チェーンコンベア装置においても実施が可能であ
る。
端チェーンコンベア装置により説明したが、本発明は往
復式チェーンコンベア装置においても実施が可能であ
る。
【００４１】
【発明の効果】本発明は、上記のようにアキュムレート
式チェーンコンベア装置の台車と回動自在に配設された
回転式係合腕の係合部とを係合させて該台車を牽引する
ように構成したので、台車からのアキュムレート式チェ
ーンコンベア装置の離脱を滑らかに行わせることがで
き、またこの結果該係合部の摩耗を防止してアキュムレ
ート式チェーンコンベア装置の耐久性能を大幅に向上さ
せることができる効果がある。
式チェーンコンベア装置の台車と回動自在に配設された
回転式係合腕の係合部とを係合させて該台車を牽引する
ように構成したので、台車からのアキュムレート式チェ
ーンコンベア装置の離脱を滑らかに行わせることがで
き、またこの結果該係合部の摩耗を防止してアキュムレ
ート式チェーンコンベア装置の耐久性能を大幅に向上さ
せることができる効果がある。
【００４２】また台車の搬送によって回転式係合腕に発
生する回転力を阻止する方向に回転力を付与する圧縮ば
ねを係止軸を介して装着したので、小さなばね力にもか
かわらず大きな牽引力を発生させることができ、またこ
の結果装置を小型化、簡易化して装置のコストを低減で
きる効果があると共に、アキュムレート式チェーンコン
ベア装置が加工作業の障害となるのを防止し得、作業効
率の向上を図ることができる効果がある。
生する回転力を阻止する方向に回転力を付与する圧縮ば
ねを係止軸を介して装着したので、小さなばね力にもか
かわらず大きな牽引力を発生させることができ、またこ
の結果装置を小型化、簡易化して装置のコストを低減で
きる効果があると共に、アキュムレート式チェーンコン
ベア装置が加工作業の障害となるのを防止し得、作業効
率の向上を図ることができる効果がある。
【００４３】更には、上記構成により、ばね力を低減で
きる効果があり、またこの結果係合腕の復帰時に発生す
る騒音を大幅に低減させて作業環境の改善を図ることが
できる効果がある。
きる効果があり、またこの結果係合腕の復帰時に発生す
る騒音を大幅に低減させて作業環境の改善を図ることが
できる効果がある。
【図１】図１から図５は本発明の実施例に係り、図１は
アキュムレート式チェーンコンベア装置の要部斜視図で
ある。
アキュムレート式チェーンコンベア装置の要部斜視図で
ある。
【図２】アキュムレート式チェーンコンベア装置で車輛
部品を搬送している状態を示す斜視図である。
部品を搬送している状態を示す斜視図である。
【図３】牽引装置が台車に係合して台車を牽引している
状態を示すアキュムレート式チェーンコンベア装置の要
部部分縦断面図である。
状態を示すアキュムレート式チェーンコンベア装置の要
部部分縦断面図である。
【図４】牽引装置と台車との係合が解除される状態を示
し、図３と同様の要部部分縦断面図である。
し、図３と同様の要部部分縦断面図である。
【図５】牽引装置が台車と係合した状態における力関係
を示す説明図である。
を示す説明図である。
【図６】従来例に係り、アキュムレート式チェーンコン
ベア装置の要部部分縦断面側面図である。
ベア装置の要部部分縦断面側面図である。
２０ アキュムレート式チェーンコンベア装置 ２１ 回転式係合腕 ２１ａ 係合部 ２２ 圧縮ばね ２３ 被加工物の一例たる車輛部品 ２４ 台車 ２５ レール ２６ 無端チェーンコンベア ２７ 牽引装置 ２８ 基台 ２８ａ 長溝 ３０ 係止軸
Claims (1)
- 【請求項１】 被加工物を積載して走行可能にレール上
に載置された台車を牽引装置に係合させて牽引するアキ
ュムレート式チェーンコンベア装置において、突出する
複数の係合部が形成され無端チェーンコンベアに配設さ
れた基台に回動自在に装着された回転式係合腕と、該回
転式係合腕の１つの係合部に係合する如く前記基台に形
成された長溝に摺動自在に嵌合する係止軸と、常時は該
係止軸を前記係合部に接近させる方向に付勢して前記係
合部と前記係止軸とを係合させると共に前記回転式係合
腕に所定の大きさ以上の牽引力が作用したとき圧縮され
て前記係止軸が前記係合部から離脱する方向に移動する
のを許容して前記回転式係合腕の回転を許容しかつ前記
台車と前記回転式係合腕との係合を解除するのを許容す
る圧縮ばねとを備えたことを特徴とするアキュムレート
式チェーンコンベア装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9213693A JPH06278831A (ja) | 1993-03-25 | 1993-03-25 | アキュムレート式チェーンコンベア装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9213693A JPH06278831A (ja) | 1993-03-25 | 1993-03-25 | アキュムレート式チェーンコンベア装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06278831A true JPH06278831A (ja) | 1994-10-04 |
Family
ID=14046023
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9213693A Pending JPH06278831A (ja) | 1993-03-25 | 1993-03-25 | アキュムレート式チェーンコンベア装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06278831A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2014005114A (ja) * | 2012-06-25 | 2014-01-16 | Daifuku Co Ltd | 搬送装置 |
-
1993
- 1993-03-25 JP JP9213693A patent/JPH06278831A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2014005114A (ja) * | 2012-06-25 | 2014-01-16 | Daifuku Co Ltd | 搬送装置 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US5842421A (en) | Power and free conveyor system utilizing power track and dog elevation to prevent jamming conditions at transfers and switches | |
| EP1232967B1 (en) | Carriage conveyor | |
| CA2958522C (en) | Conveying equipment with utilization of conveying traveling body | |
| US7296521B2 (en) | Conveyance apparatus using movable body | |
| DE102008020052B4 (de) | Werkstückträgereinrichtung sowie Fördersystem | |
| JPH09323812A (ja) | 搬送装置 | |
| HUT73447A (en) | Chain propelled belt conveyor | |
| US6675954B2 (en) | Conveyor system accessories | |
| JP3170578B2 (ja) | 移動体使用の搬送設備 | |
| JPS61193962A (ja) | コンベヤ装置 | |
| US4438702A (en) | Endless conveyor system | |
| JPH06278831A (ja) | アキュムレート式チェーンコンベア装置 | |
| JP2856033B2 (ja) | 移動体使用の搬送設備 | |
| JP2958596B2 (ja) | アキュムレート式チェーンコンベア装置 | |
| JPH06263222A (ja) | アキュムレート式チェーンコンベア装置 | |
| JP3116930B2 (ja) | 移動体使用の搬送設備 | |
| JP2861732B2 (ja) | 移動体使用の搬送設備 | |
| US3731636A (en) | Conveyor | |
| JPH0733009A (ja) | 可動体使用の搬送設備 | |
| JPS6411506B2 (ja) | ||
| SU1342831A1 (ru) | Вертикально-замкнутый цепной конвейер | |
| JPH041126Y2 (ja) | ||
| JP2001048006A (ja) | 移動体使用の搬送設備 | |
| JP2002321806A (ja) | ローラコンベヤ設備 | |
| JPH02175507A (ja) | 搬送用ロールコンベア |