JPH0627882Y2 - ダブル型メカニカルシール - Google Patents
ダブル型メカニカルシールInfo
- Publication number
- JPH0627882Y2 JPH0627882Y2 JP577390U JP577390U JPH0627882Y2 JP H0627882 Y2 JPH0627882 Y2 JP H0627882Y2 JP 577390 U JP577390 U JP 577390U JP 577390 U JP577390 U JP 577390U JP H0627882 Y2 JPH0627882 Y2 JP H0627882Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ring
- rings
- compression
- rotary
- pair
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Mechanical Sealing (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本考案は、機体の回転軸部を軸封するダブル型メカニカ
ルシールに関するものである。
ルシールに関するものである。
［従来の技術］ 従来、この種のダブル型メカニカルシールにおいては、
機体のハウジング内に挿通された回転軸側に配置される
回転環としての各々のメイティングをコンプレッション
リングでバックアップし、これらコンプレッションリン
グ間にコイルスプリングを介装することにより、前記各
々のメイティングを機体のハウジング側に固定された固
定環である各々のシールリングに弾性的に押圧摺接ささ
せてなる構成を有している。
機体のハウジング内に挿通された回転軸側に配置される
回転環としての各々のメイティングをコンプレッション
リングでバックアップし、これらコンプレッションリン
グ間にコイルスプリングを介装することにより、前記各
々のメイティングを機体のハウジング側に固定された固
定環である各々のシールリングに弾性的に押圧摺接ささ
せてなる構成を有している。
そして、このような従来構造のものでは、各々コンプレ
ッションリングの反摺動面側にカラーを配置することに
より、各々のメイティングリングの反摺動面側への移動
を抑止しているのが現状である。
ッションリングの反摺動面側にカラーを配置することに
より、各々のメイティングリングの反摺動面側への移動
を抑止しているのが現状である。
［考案が解決しようとする課題］ しかしながら、上記した従来のダブル型メカニカルシー
ルにあっては、摺動面に対する逆圧時、または回転軸の
逆回転時に、正逆両方向の圧力バランスを調整すること
が不可能であるために、特に、逆圧時に摺動面が開くと
いう問題があった。
ルにあっては、摺動面に対する逆圧時、または回転軸の
逆回転時に、正逆両方向の圧力バランスを調整すること
が不可能であるために、特に、逆圧時に摺動面が開くと
いう問題があった。
［考案の目的］ 本考案は、上記の事情のもとになされたもので、その目
的とするところは、逆圧時に摺動面が開くことのないよ
うにして、正逆両方向の圧力バランスを可能にしたダブ
ル型メカニカルシールを提供することにある。
的とするところは、逆圧時に摺動面が開くことのないよ
うにして、正逆両方向の圧力バランスを可能にしたダブ
ル型メカニカルシールを提供することにある。
［課題を解決するための手段］ 上記した課題を解決するために、本考案は、機体のハウ
ジング内に挿通された回転軸の軸周に互いに背中合せに
離間させて配置された一対の回転環と、これら各々の回
転環をそれぞれバックアップする一対のコンプレッショ
ンリングと、これらコンプレッションリングの間に介装
されて弾性的にバックアップするコイルスプリングと、
前記各々の回転環の内径部に形成された回転軸との間の
空間にそれぞれ介装されたＯリングとを具備し、前記各
々のコンプレッションリング間の中央部に、前記回転軸
側に固定されたカラーを配置し、かつこのカラーに前記
各々のコンプレッションリングに設けた切欠溝に廻り止
め可能に挿通係合させて前記Ｏリングが介装された空間
にそれぞれ臨む突起を形成するとともに、これら各々の
突起の端面にバックアップリングを設けてなる構成とし
たものである。
ジング内に挿通された回転軸の軸周に互いに背中合せに
離間させて配置された一対の回転環と、これら各々の回
転環をそれぞれバックアップする一対のコンプレッショ
ンリングと、これらコンプレッションリングの間に介装
されて弾性的にバックアップするコイルスプリングと、
前記各々の回転環の内径部に形成された回転軸との間の
空間にそれぞれ介装されたＯリングとを具備し、前記各
々のコンプレッションリング間の中央部に、前記回転軸
側に固定されたカラーを配置し、かつこのカラーに前記
各々のコンプレッションリングに設けた切欠溝に廻り止
め可能に挿通係合させて前記Ｏリングが介装された空間
にそれぞれ臨む突起を形成するとともに、これら各々の
突起の端面にバックアップリングを設けてなる構成とし
たものである。
［作用］ すなわち、本考案は、カラーに突設した突起をコンプレ
ッションリングの切欠溝に廻り止め可能に挿通係合さ
せ、かつその端面をＯリングが介装された回転環の内径
部の空間に臨ませるとともに、この突起の端面にバック
アップリングを設けてなるために、コンプレッションリ
ングの切欠溝とカラーの突起と係合でトルク伝達が行な
え、逆圧時に、Ｏリングを反摺動面方向に移動させるこ
とにより、インサイドシールからアウトサイドシールに
使用可能になり、カラーを移動させることなく逆圧にお
いても摺動面の開きが防止される。
ッションリングの切欠溝に廻り止め可能に挿通係合さ
せ、かつその端面をＯリングが介装された回転環の内径
部の空間に臨ませるとともに、この突起の端面にバック
アップリングを設けてなるために、コンプレッションリ
ングの切欠溝とカラーの突起と係合でトルク伝達が行な
え、逆圧時に、Ｏリングを反摺動面方向に移動させるこ
とにより、インサイドシールからアウトサイドシールに
使用可能になり、カラーを移動させることなく逆圧にお
いても摺動面の開きが防止される。
［実施例］ 以下、本考案を図示の一実施例を参照しながら詳細に説
明する。
明する。
第１図に示すように、図中１は機体のハウジングであ
る。このハウジング１内には、回転軸２が挿通され、こ
の回転軸２の軸周は、互いに背中合せに離間させて配置
された左右一対のメカニカルシール対１０で軸封されて
いる。
る。このハウジング１内には、回転軸２が挿通され、こ
の回転軸２の軸周は、互いに背中合せに離間させて配置
された左右一対のメカニカルシール対１０で軸封されて
いる。
このメカニカルシール対１０は、前記ハウジング１側に
固定された固定環であるシールリング対１１と、このシ
ールリング対１１に摺接された回転環であるメイティン
グリング対１２と、このメイティングリング対１２をノ
ックピン１３による廻り止めを施してバックアップする
コンプレッションリング対１４と、このコンプレッショ
ンリング対１４の間に共通可能に介装されて弾性的にバ
ックアップする１個のコイルスプリング１５と、前記メ
イティングリング対１２の内径部に形成された前記回転
軸２との間の空間１６、１６に介装されたＯリング対１
７とで構成されている。
固定された固定環であるシールリング対１１と、このシ
ールリング対１１に摺接された回転環であるメイティン
グリング対１２と、このメイティングリング対１２をノ
ックピン１３による廻り止めを施してバックアップする
コンプレッションリング対１４と、このコンプレッショ
ンリング対１４の間に共通可能に介装されて弾性的にバ
ックアップする１個のコイルスプリング１５と、前記メ
イティングリング対１２の内径部に形成された前記回転
軸２との間の空間１６、１６に介装されたＯリング対１
７とで構成されている。
そして、前記コンプレッションリング対１４間の中央部
には、前記回転軸２側にセットスクリュ１８によりその
廻り止めとスラスト方向の移動を拘束するように固定さ
れたカラー１９が配置されていて、このカラー１９の両
端部には、突起２０、２０が突設されている。
には、前記回転軸２側にセットスクリュ１８によりその
廻り止めとスラスト方向の移動を拘束するように固定さ
れたカラー１９が配置されていて、このカラー１９の両
端部には、突起２０、２０が突設されている。
これら各々の突起２０、２０は、第２図及び第３図に示
すように、前記各々のコンプレッションリング１４、１
４の内径部にそれぞれ設けた切欠溝１４１、１４１に廻
り止め可能に挿通係合され、かつ、その端面２０ａ、２
０ａを前記各々Ｏリング１７、１７が介装された空間１
６、１６に臨ませてなる構成を有する。
すように、前記各々のコンプレッションリング１４、１
４の内径部にそれぞれ設けた切欠溝１４１、１４１に廻
り止め可能に挿通係合され、かつ、その端面２０ａ、２
０ａを前記各々Ｏリング１７、１７が介装された空間１
６、１６に臨ませてなる構成を有する。
また、図中２１、２１は前記各々の突起２０、２０の端
面２０ａ、２０ａのスラスト受けとしてそれぞれ設けた
バックアップリングである。
面２０ａ、２０ａのスラスト受けとしてそれぞれ設けた
バックアップリングである。
さらに、前記メイティングリング１２の内径部に形成し
てなる空間１６のＯリング１７外径接触径d0と、摺動面
Ａの外径d1及び内径d2とは、d1≧d0＞d2の関係を満たす
ように設定されている。
てなる空間１６のＯリング１７外径接触径d0と、摺動面
Ａの外径d1及び内径d2とは、d1≧d0＞d2の関係を満たす
ように設定されている。
しかして、上記の構成によれば、第３図に示すように、
反摺動面側の圧力P1が摺動面側の圧力P2よりも大きい正
圧状態（P1＞P2）にあっては、インサイドシールとな
る。
反摺動面側の圧力P1が摺動面側の圧力P2よりも大きい正
圧状態（P1＞P2）にあっては、インサイドシールとな
る。
また、第４図に示すように、反摺動面側の圧力P1が摺動
面側の圧力P2よりも小さい逆圧状態（P1＜P2）にあって
は、Ｏリング１７が反摺動面側に移動して、所謂アウト
サイドシールとして使用可能になっているものである。
面側の圧力P2よりも小さい逆圧状態（P1＜P2）にあって
は、Ｏリング１７が反摺動面側に移動して、所謂アウト
サイドシールとして使用可能になっているものである。
［考案の効果］ 以上の説明から明らかなように、本考案は、カラーに突
設した突起をコンプレッションリングの切欠溝に廻り止
め可能に挿通係合させ、かつその端面をＯリングが介装
された回転環の内径部の空間に臨ませるとともに、この
突起の端面にバックアップリングを設けてなることか
ら、コンプレッションリングの切欠溝とカラーの突起と
係合でトルク伝達を行なうことができ、これによって、
逆圧時に、Ｏリングを反摺動面方向に移動させることに
より、インサイドシールからアウトサイドシールに使用
することができるなるために、カラーを移動させること
がなく、逆圧においても摺動面の開きを防止することが
できるというすぐれた効果を奏するものである。
設した突起をコンプレッションリングの切欠溝に廻り止
め可能に挿通係合させ、かつその端面をＯリングが介装
された回転環の内径部の空間に臨ませるとともに、この
突起の端面にバックアップリングを設けてなることか
ら、コンプレッションリングの切欠溝とカラーの突起と
係合でトルク伝達を行なうことができ、これによって、
逆圧時に、Ｏリングを反摺動面方向に移動させることに
より、インサイドシールからアウトサイドシールに使用
することができるなるために、カラーを移動させること
がなく、逆圧においても摺動面の開きを防止することが
できるというすぐれた効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】 第１図は本考案に係るダブル型メカニカルシールの一実
施例を示す概略的断面図、第２図は第１図II−II線にお
ける断面図、第３図は同じく正圧状態における説明図、
第４図は同じく逆圧状態における説明図である。 １……機体のハウジング、 ２……回転軸、 １０……メカニカルシール対、 １１……固定環対、１２……回転環対、 １４……コンプレッションリング対、 １５……コイルスプリング、 １６、１６……空間、 １７、１７……Ｏリング、 １８……セットスクリュ、 １９……カラー、 ２０、２０……突起、 ２０ａ、２０ａ……端面、 ２１、２１……バックアップリング、 Ａ……摺動面。
施例を示す概略的断面図、第２図は第１図II−II線にお
ける断面図、第３図は同じく正圧状態における説明図、
第４図は同じく逆圧状態における説明図である。 １……機体のハウジング、 ２……回転軸、 １０……メカニカルシール対、 １１……固定環対、１２……回転環対、 １４……コンプレッションリング対、 １５……コイルスプリング、 １６、１６……空間、 １７、１７……Ｏリング、 １８……セットスクリュ、 １９……カラー、 ２０、２０……突起、 ２０ａ、２０ａ……端面、 ２１、２１……バックアップリング、 Ａ……摺動面。
Claims (1)
- 【請求項１】機体のハウジング内に挿通された回転軸の
軸周に互いに背中合せに離間させて配置された一対の回
転環と、これら各々の回転環をそれぞれバックアップす
る一対のコンプレッションリングと、これらコンプレッ
ションリングの間に介装されて弾性的にバックアップす
るコイルスプリングと、前記各々の回転環の内径部に形
成された回転軸との間の空間にそれぞれ介装されたＯリ
ングとを具備し、前記各々のコンプレッションリング間
の中央部に、前記回転軸側に固定されたカラーを配置
し、かつこのカラーに前記各々のコンプレッションリン
グに設けた切欠溝に廻り止め可能に挿通係合させて前記
Ｏリングが介装された空間にそれぞれ臨む突起を形成す
るとともに、これら各々の突起の端面にバックアップリ
ングを設けたことを特徴とするダブル型メカニカルシー
ル。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP577390U JPH0627882Y2 (ja) | 1990-01-25 | 1990-01-25 | ダブル型メカニカルシール |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP577390U JPH0627882Y2 (ja) | 1990-01-25 | 1990-01-25 | ダブル型メカニカルシール |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0398368U JPH0398368U (ja) | 1991-10-11 |
| JPH0627882Y2 true JPH0627882Y2 (ja) | 1994-07-27 |
Family
ID=31509464
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP577390U Expired - Lifetime JPH0627882Y2 (ja) | 1990-01-25 | 1990-01-25 | ダブル型メカニカルシール |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0627882Y2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| USRE46255E1 (en) | 2007-01-13 | 2016-12-27 | Commscope Technologies Llc | Fiber optic cable distribution box |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP6529399B2 (ja) * | 2015-09-14 | 2019-06-12 | イーグル工業株式会社 | メカニカルシール |
-
1990
- 1990-01-25 JP JP577390U patent/JPH0627882Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| USRE46255E1 (en) | 2007-01-13 | 2016-12-27 | Commscope Technologies Llc | Fiber optic cable distribution box |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0398368U (ja) | 1991-10-11 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| EXPY | Cancellation because of completion of term |