JPH0625744Y2 - メカニカルシール - Google Patents

メカニカルシール

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JPH0625744Y2
JPH0625744Y2 JP10173689U JP10173689U JPH0625744Y2 JP H0625744 Y2 JPH0625744 Y2 JP H0625744Y2 JP 10173689 U JP10173689 U JP 10173689U JP 10173689 U JP10173689 U JP 10173689U JP H0625744 Y2 JPH0625744 Y2 JP H0625744Y2
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JP
Japan
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ring
sleeve
rotary shaft
driven
bearing
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JP10173689U
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JPH0341269U (ja
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哲夫 岩沢
隆司 澁木
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Eagle Industry Co Ltd
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Eagle Industry Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案は、攪拌機,洗濯機,ポンプ等の軸封部に用い
られるメカニカルシールであって、特に、回転軸の軸方
向移動に対する追随性を備えたメカニカルシールに関す
る。
(従来の技術) 従来のこの種のメカニカルシールの代表例を第2図〜第
5図に示す。
第2図は第一の従来例を示し、図において、100はハ
ウジング101の軸孔102内に固定したシートリング
である。軸孔102内の回転軸103には、図示しない
セットスクリューによって固定されたリング状のストッ
パ104,コンプレッションリング105,圧縮バネ1
06等の押圧手段Aが装着されており、従動リング10
7をシートリング100側に押圧して密封端面108を
形成している。
このメカニカルシール109においては、予め回転軸1
03の軸方向の移動量に対応してコンプレッションリン
グ105とストッパ104との隙間l、及びコンプレ
ッションリング105とストッパ104とを連結したド
ライブピン110の、挿入孔104a内における軸方向
の移動許容隙間lを設定するとともに、バネ定数の小
さい圧縮バネ106を用いることにより、回転軸103
が軸方向に移動してもシートリング100に対する従動
リング107の押圧力を一定に維持し、安定した密封性
能を発揮できるようになっている。
第3図〜第5図は第二の従来例を示す。図において、2
00はハウジングで、ハウジング200の軸孔201に
は一対のシートリング202が対向配置されている。ま
た、回転軸203には、一対のシートリング202に密
接する一対の従動リング204が装着されている。Bは
一対の従動リング204をそれぞれシートリング202
側に押圧する押圧手段で、軸方向に沿ってガイド孔20
5(第5図参照)を有するリテーナ206と、従動リン
グ204の背面に配置したワッシャー207と、圧縮バ
ネ208、及び回転軸203に螺着され、その頭部がガ
イド孔205の外部に露出した止めボルト209(第4
図参照)とから構成されている。リテーナ206は一対
の従動リング204を保持している。なお、210は座
金,211はバネ座金、212はシール部材である。
この第二従来例においては、回転軸203が回転すると
止めボルト209,リテーナ206を介して従動リング
204に回転トルクが伝達される。また、回転軸203
が軸方向に移動した際には止めボルト209がガイド孔
205内を第5図矢印のように滑り、回転軸203とリ
テーナ206,従動リング204,ワッシャー207と
の間にも軸方向の滑りが生じる。
従って、一対の従動リング204は軸方向には移動せ
ず、一対のシートリング202に対する密封端面213
の接触圧力は圧縮バネ204によって一定に保たれ、安
定した密封性能を発揮できる。
(考案が解決しようとする課題) しかしながら、上記第一の従来例においては、回転軸1
03の軸方向の移動時に滑り(摺動)を生じるドライブ
ピン110の軸部と挿入孔104aとの作動部が徐々に摩耗
してスティックスリップを生じ、滑りが悪くなってい
た。その結果、圧縮バネ106による押圧力が回転軸1
03の軸方向の移動に対応できずに大きく変化してしま
い、密封端面108から密封流体が洩れる虞れがあっ
た。
また、第二の従来例においては、回転軸203の軸方向
の移動を許容するためにリテーナ206を特別に構成・
装着しなければならないため、標準的なメカニカルシー
ル用の部品を使用できない。更に、装着長さが極端に大
きいため、使用できる機器が限定されてしまうという欠
点があった。
この考案は上記課題を解決するためのもので、回転軸の
軸方向の移動時に、シールリングに対する従動リングの
接触圧力の変動を抑制して安定した密封性能を維持でき
ることは勿論、押圧手段の摩耗によるスティックスリッ
プや作動不良が発生せず、しかも、一般的な構成部品を
そのまま適用することができるメカニカルシールを提供
することを目的としている。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するためこの考案は、ハウジングの軸孔
に固定したシートリングと、このシートリングに密接
し、かつ、軸孔内の回転軸と一体的に回転する従動リン
グと、この従動リングをシートリング側に押圧する手段
とを有するメカニカルシールにおいて、前記従動リング
と押圧手段とを、回転軸に対して軸方向にのみ移動自在
に嵌合したスリーブの外周に装着するとともに、スリー
ブと回転軸との間に運動用シールを設け、かつ、スリー
ブの外周に軸受を装着し、この軸受の外輪をハウジング
側に固定したものである。
(作 用) 上記構成に基づいて、回転軸の回転トルクはスリーブを
介して従動リングに伝達される。この際、スリーブは軸
受によりハウジング内に保持されている。また、回転軸
が軸方向に移動すると、スリーブに装着した押圧手段は
軸方向に動かず、軸だけがスリーブ内を移動する。
(実施例) 次に、この考案を第1図の実施例に基づいて説明する。
図はこの考案のメカニカルシール1の正面断面図であ
る。図において、2はハウジングで、このハウジング2
は機器本体2a,スタッフィングボックス2b,グラン
ドカバー2cとから構成されている。また、軸孔3の入
口側には、軸方向には移動しないシートリング4が固定
されている。なお、グランドカバー2cとシートリング
4との間にはOリング5が装着されている。
6は軸孔3内に配置された回転軸で、この回転軸6は機
器本体2a側の軸受(図示せず)等により保持されてい
る。7は回転軸6に装着したスリーブで、このスリーブ
7と回転軸6とは、回転軸6のキー溝6a内に嵌合した
キー8が、スリーブ7側に軸方向に設けたガイド溝7a
内に挿入されることにより、軸方向にのみ相対移動可能
に結合されている。また、スリーブ7側にキーを嵌合
し、回転軸6側にガイド溝を設けてもよい。ガイド溝7
aはキー8の長さに比べて軸方向(図中左右)に所定量
の隙間Lがある。この隙間Lは回転軸6の移動量に対応
して設計される。
また、密封対象流体(図示せず)側であって、スリーブ
7と回転軸6との間には運動用シール9が設けられ、ス
リーブ7と回転軸6との間を流体密な状態に維持してい
る。ここで、運動用シール9は図面上オイルシールが示
されているが、回転軸6の軸方向の移動に対して密封性
能を有するものであればU,V,L,Jの各リップパッ
キンやグランドパッキンを用いてもよい。
10はスリーブ7とスタッフィングボックス2bとの対
向面間に装着した軸受で、この軸受10の外輪10aは
環状のホルダー11によってスタッフィングボックス2
bに固定されるとともに、内輪10bはスリーブ7の段
部12と止め金13とによって固定されている。なお、
軸受10は図示実施例においては玉軸受が示されている
が、円筒ころ軸受,円すいころ軸受,針状ころ軸受等で
あってもよい。
14はスリーブ7の外周に配置した従動リングで、この
従動リング14がシートリング4に密接して密封端面α
を構成している。また、15はスリーブ7の外周に装着
した押圧手段で、この押圧手段15は従動リング14を
シートリング4に対して一定の圧力で押圧するためのも
のである。押圧手段15は図示しないセットスクリュー
によりスリーブ7に固定した環状のストッパ16と、こ
のストッパ16に対して図示しないドライブピンによっ
て連結され、かつ、軸方向に移動可能なコンプレッショ
ンリング17と、コンプレッションリング17とストッ
パ16との間に装着した圧縮バネ18とにより構成され
ている。更に、コンプレッションリング17の係止溝1
7a内には、従動リング14の係止爪14aが係止され
ており、両者は一体的に回転する。従動リング14の内
周面とスリーブ7の外周面とは非接触の状態にあり、作
動中における径方向の熱膨張に対応できるようになって
いる。19は従動リング14とコンプレッションリング
17との間に装着したシール部材で、図示実施例ではO
リングが示されているが、リップパッキン,ベローズ等
を採用してもよい。
なお、図中20〜22は六角穴付きの固定ボルト、23
はスタッフィングボックス2bに設けたフラッシング孔
である。
次に、上記実施例の作用を説明する。
まず、回転軸6の回転トルクは、スリーブ7及びストッ
パ16,コンプレッションリング17を介して従動リン
グ14に伝達されるとともに、圧縮バネ18の弾性力と
相俟って従動リング14は所定の接触圧力でシートリン
グ4に対して摺接回転する。このため、ハウジング2の
軸孔3の内部、即ち、機器本体2a内の密封対象流体
(図示せず)は密封端面αにより密封されており、ハウ
ジング2の外部に洩れることはない。一方、回転軸6と
スリーブ7との間は運動用シール9により密封されてい
る。ここで、スリーブ7と回転軸6とは一体的に回転す
るため、円周方向の摩耗は発生しない。
そして、機器本体2a側の軸受(図示せず)等が温度変
化によって隙間やガタが生じると、回転軸6が軸方向に
移動する。この際スリーブ7は軸受10に保持された状
態で回転軸6と一体的に回転するが、軸受10はスタッ
フィングボックス2bとスリーブ7とにそれぞれ固定さ
れているから軸方向へは移動しない、つまり、回転軸6
の軸方向の移動は押圧手段15及び従動リング14に伝
わることはない。従って、図示しないドライブピンとス
トッパ16とのすべり作動部が摩耗してスティックスリ
ップが発生したり、圧縮バネ18による押圧力が変化し
たりして、シートリング4に対する従動リング14の接
触圧力が変動して密封端面αの密封性能が低下する事態
が起きることなく、常に安定した密封性能を保持するこ
とができる。
また、スリーブ7の軸方向の移動は通常メカニカルシー
ルの構成に使用される軸受10によって確保され、回転
軸6とスリーブ7との回転トルクの伝達はキー8による
結合という簡単な構造によりなされているから、格別に
特殊な構成部品を調整する必要もないし、その装着長さ
も一般的なメカニカルシールと殆ど変わらず、あらゆる
機器に適用が可能である。
(考案の効果) この考案は以上のように構成したものであるから、回転
軸が軸方向に移動したとしても、従動リングをシートリ
ング側に押圧する押圧手段の作動部が摩耗してスティッ
クスリップ等の作動不良が発生したり、押圧力が変化し
たりして、シートリングに対する従動リングの接触圧力
が変動して密封端面の密封性能が低下する事態が起きる
ことなく、常に安定した密封性能を保持することができ
る。
また、スリーブの軸方向の移動は通常メカニカルシール
の構成に使用される手段によって確保され、回転軸とス
リーブとの回転トルクの伝達はキーによりなされている
から、格別に特殊な構成部品を調整する必要もないし、
その装着長さも一般的なメカニカルシールと殆ど変わら
ず、あらゆる機器に適用が可能であるという優れた効果
を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の実施例を示す正面断面図、第2図は
第一の従来例を示す正面断面図、第3図は第二の従来例
を示す正面断面図、第4図は第二の従来例の一部省略側
面断面図、第5図は第二の従来例の部分平面断面図であ
る。 符号の説明 1…メカニカルシール 2…ハウジング、3…軸孔 4…シートリング、6…回転軸 7…スリーブ、8…キー 9…運動用シール、10…軸受 14…従動リング、15…押圧手段

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ハウジングの軸孔に固定したシートリング
    と、このシートリングに密接し、かつ、軸孔内の回転軸
    と一体的に回転する従動リングと、この従動リングをシ
    ートリング側に押圧する手段とを有するメカニカルシー
    ルにおいて、 前記従動リングと押圧手段とを、回転軸に対して軸方向
    にのみ移動自在にキー結合したスリーブの外周に装着す
    るとともに、スリーブと回転軸との間に運動用シールを
    設け、かつ、スリーブの外周に軸受を装着し、この軸受
    の外輪をハウジング側に固定したことを特徴とするメカ
    ニカルシール。
JP10173689U 1989-09-01 1989-09-01 メカニカルシール Expired - Lifetime JPH0625744Y2 (ja)

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JP10173689U JPH0625744Y2 (ja) 1989-09-01 1989-09-01 メカニカルシール

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JP10173689U JPH0625744Y2 (ja) 1989-09-01 1989-09-01 メカニカルシール

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Publication Number Publication Date
JPH0341269U JPH0341269U (ja) 1991-04-19
JPH0625744Y2 true JPH0625744Y2 (ja) 1994-07-06

Family

ID=31650669

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JP10173689U Expired - Lifetime JPH0625744Y2 (ja) 1989-09-01 1989-09-01 メカニカルシール

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP6271369B2 (ja) * 2014-08-22 2018-01-31 日本ピラー工業株式会社 軸封装置

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JPH0341269U (ja) 1991-04-19

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