JPH06278647A - シャーシフレームを備えた自動車 - Google Patents

シャーシフレームを備えた自動車

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Publication number
JPH06278647A
JPH06278647A JP5065309A JP6530993A JPH06278647A JP H06278647 A JPH06278647 A JP H06278647A JP 5065309 A JP5065309 A JP 5065309A JP 6530993 A JP6530993 A JP 6530993A JP H06278647 A JPH06278647 A JP H06278647A
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JP
Japan
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vibration
chassis frame
vehicle body
detecting
cabin
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Application number
JP5065309A
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English (en)
Inventor
Seiichi Nakabayashi
精一 中林
Takeshi Sugihara
毅 杉原
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Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Mazda Motor Corp filed Critical Mazda Motor Corp
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Publication of JPH06278647A publication Critical patent/JPH06278647A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60GVEHICLE SUSPENSION ARRANGEMENTS
    • B60G99/00Subject matter not provided for in other groups of this subclass
    • B60G99/002Suspension details of the suspension of the vehicle body on the vehicle chassis

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Vehicle Body Suspensions (AREA)
  • Body Structure For Vehicles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 キャビン部を有する車体本体に不快な振動お
よび振動音が伝達されるのを効果的に防止する。 【構成】 自動車のキャビン部3を有する体本体2と、
この車体本体2を支持するシャーシフレーム1とを備
え、このシャーシフレーム1に設けられたマウント部材
9によって上記車体本体2を支持するように構成された
車両において、シャーシフレーム1から車体本体2に伝
達される振動の位相およびレベルを検出する検出手段1
4を設けるとともに、この検出手段14の検出値に対応
する制御信号を出力する制御手段15と、この制御信号
15に応じて上記振動と逆位相で同レベルの振動を付与
する電磁アクチュエータ12等からなる振動減衰手段を
設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車のキャビン部を
有する車体本体を支持するシャーシフレームを備えた自
動車に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に自動車の車体は、全体が一体的に
形成された応力外皮構造のモノコックボディ形式のもの
と、骨格部をなすシャーシフレーム上にキャンバ部を有
する車体本体が支持されてなるシャーシフレーム形式の
ものとがある。そして上記モノコックボディ形式の車体
は、軽量化が容易で大量生産に適しているという利点を
有する反面、サスペンション機構から入力される振動が
車体全体に伝達され易く、振動の抑制が困難であるとい
う問題がある。
【0003】一方、シャーシフレーム形式の車体では、
振動対策が比較的容易であり、例えば実公昭3−310
0号公報に示されるように、車体の前後方向に伸びる閉
断面部材からなるサイドメンバを有する車体のフレーム
部材の所定位置に欠如部を形成することにより、フレー
ム部材の曲げ剛性を低下させることなく、所定部位の捩
じり剛性を低下させ、捩じり共振周波数を曲げ共振周波
数およびばね下共振周波数から遠ざけて振動特性を改善
することが行われている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記構成の車体では、
ボディシェイクを生じることなく、フレームの捩じり共
振周波数と、ばね下共振周波数とが近接することに起因
するラテラルシェイクの発生を防止することができる。
しかし、サスペンション機構の設置部から入力される各
種の振動および振動音が車体本体のキャビン部に伝達さ
れるを積極的に阻止することができず、この振動および
振動音によって乗員がある程度の不快感を受けることが
避けられないという問題があった。
【0005】本発明は、上記問題点を解決するためにな
されたものであり、シャーシフレームを備えた自動車に
おいて、キャビン部を有する車体本体に不快な振動およ
び振動音が伝達されるのを効果的に防止することができ
るようにすることを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
自動車のキャビン部を有する車体本体と、この車体本体
を支持するシャーシフレームとを備え、このシャーシフ
レームに設けられたマウント部材によって上記車体本体
を支持するように構成された車両において、シャーシフ
レームから車体本体に伝達される振動の位相およびレベ
ルを検出する検出手段と、この検出手段の検出値に対応
する制御信号を出力する制御手段と、この制御信号にに
応じて上記振動と逆位相で同レベルの振動を付与する振
動減衰手段とを設けたものである。
【0007】請求項2に係る発明は、自動車のキャビン
部を有する車体本体と、この車体本体を支持するシャー
シフレームとを備え、このシャーシフレームに設けられ
たマウント部材によって上記車体本体を支持するように
構成された車両において、シャーシフレームから車体本
体に伝達される振動の減衰領域を変更可能な可変ダンパ
ーからなる振動減衰手段と、上記振動の周波数を検出す
る検出手段と、この検出手段によって検出された振動の
周波数に応じて上記振動減衰領域を変更する制御手段と
を設けたものである。
【0008】請求項3に係る発明は、自動車のキャビン
部を有する車体本体と、この車体本体を支持するシャー
シフレームとを備え、このシャーシフレームに設けられ
たマウント部材によって上記車体本体を支持するように
構成された車両において、シャーシフレームから車体本
体に伝達される振動音を検出する検出手段と、この検出
手段の検出値に対応した制御信号を出力する制御信号
と、この制御信号に応じて上記振動音を打ち消す音波を
発生する音波発生手段からなる振動減衰手段とを設けた
ものである。
【0009】請求項4に係る発明は、上記請求項1〜3
のいずれかに記載の自動車において、シャーシフレーム
の振動発生源において発生する振動を検出する第1検出
手段と、車体本体の内部またはマウント部材の設置部に
作用する振動を検出する第2検出手段と、この第1,第
2検出手段の検出値に基づいて車体本体に伝達される振
動の伝達関数を求めて設定する関数設定手段とを設け、
この伝達関数に対応する作動指令信号を制御手段から振
動減衰手段に出力するように構成したものである。
【0010】請求項5に係る発明は、上記請求項1〜3
のいずれかに記載の自動車において、シャーシフレーム
の振動発生源において発生する振動を検出する第1検出
手段と、車体本体の内部またはマウント部材の設置部に
作用する振動を検出する第2検出手段と、上記第1検出
手段の検出値に基づいて振動減衰手段に出力される作動
指令信号を設定する制御手段と、上記第2検出手段の検
出値に基づいて上記振動減衰手段の作動状態を判別する
とともに、この判別結果に応じて上記振動減衰手段の作
動状態を補正する判別手段を設けたものである。
【0011】請求項6に係る発明は、上記請求項1〜5
のいずれかに記載の自動車において、シャーシフレーム
をキャビン支持部と、その他の部分とに区分し、このキ
ャビン支持部の剛性または重量を、シャーシフレームの
他の部分よりも小さく設定したものである。
【0012】
【作用】上記請求項1記載の発明によれば、シャーシフ
レームから車体本体に伝達される振動の位相およびレベ
ルが検出手段において検出されるとともに、この検出手
段の検出値に応じて制御手段から振動減衰手段に出力さ
れる制御信号に応じ、上記振動減衰手段から上記振動と
逆位相で同レベルの振動が付与されて振動が減衰される
ことになる。
【0013】上記請求項2記載の発明によれば、シャー
シフレームから車体本体に伝達される振動の周波数が検
出手段において検出されるとともに、この検出手段の検
出値に応じて制御手段から振動減衰手段に出力される制
御信号に応じ、上記検出手段によって検出された周波数
の振動が振動減衰手段によって効果的に減衰されるよう
にその減衰特性が設定されることになる。
【0014】上記請求項3記載の発明によれば、シャー
シフレームから車体本体に伝達される振動音の位相およ
びレベルが検出手段において検出されるとともに、この
検出手段の検出値に応じて制御手段から振動減衰手段に
出力される制御信号に応じ、この振動減衰手段から上記
振動音と逆位相かつ同周波数で同レベルの振動音が付与
されて振動音が打ち消されることになる。
【0015】上記請求項4記載の発明によれば、第1検
出手段および第2検出手段の検出信号に応じてシャーシ
フレームから車体本体に伝達される振動の伝達関数が関
数設定手段において求められるとともに、この伝達関数
の設定値に応じて制御手段から振動減衰手段に出力され
る制御信号に応じ、上記振動減衰手段から上記振動を減
衰させるための振動が付与されることになる。
【0016】上記請求項5記載の発明によれば、第1検
出手段の検出信号に応じて作動する振動減衰手段の作動
状態の適否が第2検出手段の検出値に応じて判別手段に
おいて判別され、この判別の結果、上記振動減衰手段の
作動状態が適正でないことが確認された場合には、その
作動状態が適正状態となるまで補正されることになる。
【0017】上記請求項6記載の発明によれば、シャー
シフレームのキャビン支持部以外の部分から入力された
振動がシャーシフレーム全体に伝達されて振動が分散さ
れることにより、上記キャビン支持部から車体のキャビ
ン部に振動が伝達されることが抑制され、この抑制され
た振動が振動減衰手段によって減衰させられることにな
る。
【0018】
【実施例】図1は本発明に係るシャーシフレームを備え
た自動車の実施例を示している。この自動車の車体は、
左右一対のサイドメンバおよびその所定位置に配設され
たクロスメンバ(図示せず)を有するシャーシフレーム
1と、このシャーシフレーム1によって支持される車体
本体2とを備えている。上記車体本体2は、車室を構成
するキャビン部3と、その前後に位置する前部車体4お
よび後部車体5とによって構成されている。
【0019】上記シャーシフレーム1は、車体本体2の
キャビン部3を支持するキャビン支持部6と、その前端
部に設けられたキックアップ部から前方に伸びる前方部
7と、キャビン支持部6の後端部に設けられたキックア
ップ部から後方側に伸びる後方部8とからなっている。
このシャーシフレーム1の前方部7および後方部8は、
図外の補強部材によって補強され、あるいは板厚が上記
キャビン支持部6よりも厚く設定される等により、上記
前方部7および後方部8の剛性または重量がキャビン支
持部6よりも大きく設定されている。
【0020】そして、上記シャーシフレーム1のキャビ
ン支持部6上に設けられたマウント部材9によって車体
本体2のキャビン部3が支持されるとともに、上記前方
部7および後方部8上に前部車体5および後部車体6が
それぞれ支持されている。
【0021】上記キャビン支持部6に設けられたマウン
ト部材9の設置部の近傍には、シャーシフレーム1から
車体本体2のキャビン部3に伝達される振動の加速度を
検出する加速度センサ10が設置されるとともに、上記
マウント部材9とシャーシフレーム1のキャビン支持部
6との間には、上記振動の大きさを検出するフォースセ
ンサ11が設置されている。また、車体本体2のキャビ
ン部3内には、振動減衰用の電磁アクチュエータ12が
上記マウント部材9の設置部の上方に設けられている。
【0022】また、上記自動車には、加速度センサ10
およびフォースセンサ11の検出信号が入力されるコン
トローラ13が設けられている。このコントローラ13
には、上記加速度センサ10およびフォースセンサ11
の検出値に応じ、シャーシフレーム1から車体本体2の
キャビン部3に伝達される振動の位相およびレベルを検
出する検出手段14と、この検出手段14の出力信号に
応じて上記電磁アクチュエータ12に振動減衰用の作動
指令信号を出力する制御手段15とが設けられている。
【0023】そして、上記制御手段15から電磁アクチ
ュエータ12に出力される作動指令信号に応じて電磁ア
クチュエータ12を作動させることにより、上記検出手
段14において検出された振動の位相と逆位相で同レベ
ルの振動を、上記電磁アクチュエータ12からマウント
部材9の設置部に付与するように構成されている。
【0024】このようにマウント部材9の設置部の近傍
に設けられた加速度センサ10およびレベルセンサ11
の検出信号に応じてシャーシフレーム1から車体本体2
のキャビン部3に伝達される振動の位相およびレベルを
検出し、上記マウント部材9の設置部の上方に設けた電
磁アクチュエータ12によって上記振動と逆位相で同レ
ベルの振動を付与するように構成したため、サスペンシ
ョン機構またはエンジンルーム等から入力される各種の
信号を上記マウント部材9の設置部において打ち消し、
キャビン部3内に上記振動が伝達されるのを効果的に防
止することができる。
【0025】また、上記のようにシャーシフレーム1を
中央部のキャビン支持部6と、その前後の前方部7およ
び後方部8とに区分し、この前方部7および後方部8を
補強することにより、上記キャビン支持部6の剛性また
は重量が前方部7および後方部8よりも小さくなるよう
に設定した構成によると、サスペンション機構16等か
ら上記前方部7および後方部8に入力される振動がシャ
ーシフレーム1の全体に分散され、上記前方部7もしく
は後方部8が局部的に振動すること等を効果的に防止す
ることができる。
【0026】この結果、上記シャーシフレーム1から車
体本体2のキャビン部3内に伝達される振動のレベルが
低減されるとともに、大きな振動が発生する周波数領域
が狭められることになる。したがって、特定の周波数領
域に上記電磁アクチュエータ12による振動減衰力を集
中的に作用させることにより、上記振動を効果的に減衰
させることができる。
【0027】また、上記シャーシフレーム1のキャビン
支持部6の剛性または重量を前方部7および後方部8に
比べて小さく設定するとともに、車体本体2のキャビン
部3の剛性または重量を前部車体4および後部車体5よ
りも大きく設定するように構成することが望ましく、こ
のように構成した場合には、キャビン部3の振動が抑制
されるため、上記シャーシフレーム1からキャビン部3
に伝達される振動の範囲をより狭めることができるとと
もに、振動のレベルをより効果的に低減することができ
る。
【0028】上記のようにシャーシフレーム1および車
体本体2の剛性または重量を設定することによる振動の
伝達抑制効果を確認するため、図2に示すように、シャ
ーシフレーム1のキャビン支持部6の剛性または重量を
他の部分7,8に比べて小さく設定するとともに、車体
本体2のキャビン部3以外の部分を省略してなる本発明
の実施例に対応する実験モデルAと、図3に示すよう
に、シャーシフレーム1および車体本体2の剛性または
重量を、それぞれ前後方向に均一に設定してなる比較例
に係る実験モデルBとを使用して振動伝達試験を行った
ところ、図4に示すようなデータが得られた。
【0029】上記データから本発明の実施例に対応する
実験モデル(実線a)では、比較例に係る実験モデル
(破線b)に比べ、振動の周波数が150Hz以上の領
域で著しく振動が低減されることが確認された。したが
って、シャーシフレーム1および車体本体2の剛性また
は重量を上記のように設定してなる自動車に、シャーシ
フレーム1から車体本体2に伝達される振動を減衰させ
る電磁アクチュエータ12をマウント部材9の設置部の
上方に設けた構成を採用した場合には、上記のように剛
性等を設定することによる振動の低減作用と、電磁アク
チュエータ12による振動減衰作用との相乗効果によっ
てより効果的に上記振動を減衰させることができる。
【0030】なお、上記実施例では、シャーシフレーム
1から車体本体2のキャビン部3内に伝達される振動を
効果的に抑制することができるように、振動減衰手段1
2をマウント部材9の設置部の上方に配設しているが、
上記振動減衰手段12の設置は、上記実施例に限定され
ることなく種々の変更が可能であり、例えば車体の前後
に配設された上記マウンド部材9の設置部の間におい
て、シャーシフレーム1と車体本体2との間に配設した
構造としてもよい。
【0031】また、図5に示すように、上記マウント部
材9の設置部に可変ダンパー18からなる振動減衰手段
を配設するとともに、加速度センサ10の検出信号に応
じてシャーシフレーム1から車体本体2に伝達される振
動の周波数を検出する検出手段14をコントローラ13
に設け、この検出手段14の検出値に対応する作動指令
信号を制御手段15から上記可変ダンパー18に出力す
ることにより、この可変ダンパー18の減衰特性を調節
するように構成してもよい。上記可変ダンパー18は、
例えば開口部の径を調節可能なオリフィスを有する液体
封入タイプのマウントブッシュからなり、上記オリフィ
スの径を変化させることにより、減衰させる振動の周波
数領域が調節されるように構成されている。
【0032】上記の構成によれば、上記制御手段15か
ら出力される作動指令信号に応じて可変ダンパー18の
オリフィスの径を変化させることにより、この可変ダン
パー18によって減衰される振動の周波数を調節するこ
とができる。したがって、上記検出手段14によって検
出された振動のうち最も顕著な振動の周波数量域に上記
可変ダンパー18の減衰領域を設定することにより、簡
単な構成でシャーシフレーム1から車体本体2のキャビ
ン部3に振動が伝達されるのを効果的に抑制することが
できる。
【0033】また、図6に示すように、キャビン部3内
に伝播された振動音を検出するマイク19を乗員の耳に
近い位置、例えば乗員用シートのヘッドレスト部等に設
置し、上記マイク19の検出値をコントローラ13の検
出手段14に入力することにより、上記振動音の位相お
よびレベルを検出手段14によって検出するように構成
してもよい。
【0034】そして上記検出手段14の検出値に対応す
る作動指令信号を制御手段15からキャビン部3内に設
置されたオーディオ装置20に出力し、このオーディオ
装置20によって構成された音波発生手段から上記振動
音と同レベルかつ同周波数で逆位相の音波を発生させる
ことにより、キャビン部3内に伝播される振動音を打ち
消すことができる。
【0035】なお、上記オーディオ装置20の設置位置
は、キャビン部3の前端部に限定されることなく、キャ
ビン部3の後部もしくは天井部等の任意の位置に設置可
能であり、さらに上記オーディオ装置20に代えて振動
音を打ち消すための音波を発生するスピーカ等からなる
専用の音波発生手段を設けた構造としてもよい。
【0036】なお、上記加速度センサ10およびフォー
スセンサ11と、マイク19とをそれぞれ所定の位置に
設置するとともに、上記電磁アクチュエータ12または
可変ダンパー18からなる振動減衰手段および上記オー
ディオ装置20からなる音波発生手段の両方をそれぞれ
所定の位置に設けてもよく、この場合にはシャーシフレ
ーム1から車体本体2のキャビン部3内に伝達される不
快な振動および振動音の両方を抑制することができる。
【0037】また、図7に示すように、エンジンまたは
サスペンション機構の設置部等に配設されたセンサまた
はマイク等の第1検知部21から出力される検出信号に
応じてシャーシフレーム1の振動発生源において発生す
る振動を検出する第1検出手段22と、車体本体2のキ
ャビン部3内またはマウント部材10に配設されたセン
サまたはマイク等の第2検知部23から出力される検出
信号に応じてこの部分に作用する振動を検出する第2検
出手段24とをコントローラ13に設けた構成としても
よい。
【0038】そして上記第1検出手段22および第2検
出手段24の検出値に応じてシャーシフレーム1からキ
ャビン部3内に伝達される振動の伝達関数を計算により
求めて設定する関数設定手段25を設け、この関数設定
手段25において設定された伝達関数に対応する作動指
令信号を制御手段15から上記電磁アクチュエータ等か
らなる振動減衰手段26に出力するように構成してもよ
い。
【0039】上記の構成によれば、上記振動発生源から
キャビン部3内に伝達される振動の伝達状態に対応した
適正な振動の減衰制御を実行することができる。なお、
上記実施例では、振動の伝達関数を関数設定手段25に
おいて計算により求めるように構成しているが、上記振
動発生源と、キャビン部3との間における振動の伝達関
数を予め実験によって求め、この値をテーブルとして記
憶させ、このテーブルから上記両検出手段22,24の
検出値に対応する伝達関数を読出すように構成してもよ
い。
【0040】また、図8に示すように、上記第1検出手
段22の検出値に応じて振動減衰手段26に作動指令信
号を出力する制御手段15と、上記第2検出手段24に
よって検出されたキャビン部3等に伝達された振動の状
態を判定する判定手段27とを設け、この判定手段27
によって上記振動減衰手段26による振動の減衰作用が
不十分であると判別された場合に、上記振動減衰手段2
6の作動状態を補正するように構成してもよい。この構
成によれば、上記第2検出手段24の検出値に応じて振
動の減衰作用が最適状態であると上記判定手段27にお
いて判定されるまで、上記振動減衰手段26の作動状態
が補正されるため、上記振動をより確実に減衰させるこ
とができる。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、シャー
シフレームから車体本体に伝達される振動の位相および
レベルを検出し、この検出値に応じて電磁アクチュエー
タ等からなる振動減衰手段によって上記振動と逆位相で
同レベルの振動を付与するように構成したため、サスペ
ンション機構またはエンジンルーム等から入力される各
種の振動を上記マウント部材の設置部等において打ち消
し、車体本体内に上記振動が伝達されるのを効果的に防
止することができる。
【0042】また、シャーシフレームから車体本体内に
伝達される振動の周波数を検出するとともに、この検出
値に対応させて可変ダンパーからなる振動減衰手段の減
衰特性を調節するようにした構成よると、この振動減衰
手段によって減衰される振動の周波数を調節することが
できる。したがって、上記検出手段によって検出された
振動のうち最も顕著な振動の周波数量域に上記振動減衰
手段の減衰領域を設定することにより、簡単な構成でシ
ャーシフレームから車体本体のキャビン部に振動が伝達
されるのを効果的に抑制することができる。
【0043】また、上記シャーシフレームから車体本体
に伝達される振動音の位相およびレベルを検出し、この
検出値に応じて音波発生手段からなる振動減衰手段によ
って上記振動音に対応するは音波を発生するように構成
した場合には、上記振動発生源において発生した振動音
が車体本体に伝播されるのを抑制し、これによって乗員
が不快感を受けるのを効果的に防止できるという利点が
ある。
【0044】また、シャーシフレームの振動発生源にお
いて発生する振動を検出し、この検出値に応じて上記振
動の伝達関数を求め、この伝達関数に対応して上記振動
減衰手段の作動状態を制御するようにした構成による
と、上記振動発生源から車体本体部内に伝達される振動
の伝達状態に対応した適正な減衰制御を実行することが
できるという利点がある。
【0045】また、上記第1検出手段の検出値に応じて
振動減衰手段に作動状態を制御するとともに、この振動
減衰手段による振動の減衰作用が不十分であると上記第
2検出手段によって検出値に応じて判別された場合に、
上記振動減衰手段の作動状態を補正するようにした構成
によると、上記振動発生源から車体本体部内に伝達され
る振動をより効果的に減衰させることができる。
【0046】上記シャーシフレームをキャビン支持部
と、その他の部分とに区分し、上記キャビン支持部の剛
性または重量が他の部分よりも小さくなるように設定し
た構成によると、サスペンション機構等から入力される
振動をシャーシフレームの全体に分散させることができ
る。したがって、上記シャーシフレームから車体本体内
に伝達される振動のレベルを低減することができるとと
もに、大きな振動が発生する周波数領域を狭めることが
でき、これによって上記振動減衰手段による振動減衰作
用をより効果的に発揮させることができるという利点が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るシャーシフレームを備えた自動車
の実施例を示す概略構成図である。
【図2】本発明の実施例に係る実験モデルを示す斜視図
である。
【図3】比較例に係る実験モデルを示す斜視図である。
【図4】上記実験モデルを使用した振動伝達試験の試験
結果を示すデータ図である。
【図5】本発明の別の実施例を示す概略図である。
【図6】本発明のさらに別の実施例を示す概略図であ
る。
【図7】本発明のさらに別の実施例を示すブロック図で
ある。
【図8】本発明のさらに別の実施例を示すブロック図で
ある。
【符号の説明】
1 シャーシフレーム 2 車体本体 3 キャビン部 6 キャビン支持部 7,8 シャーシフレームの他の部分 9 マウント部材 10 加速度センサ 11 フォースセンサ 12 電磁アクチュエータ(振動減衰手段) 13 コントロールユニット 14 検出手段 15 制御手段 18 可変ダンパー(振動減衰手段) 19 マイク 20 オーディオ装置(音波発生手段) 22 第1検出手段 24 第2検出手段 25 関数設定手段 26 振動減衰手段 27 判別手段

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動車のキャビン部を有する車体本体
    と、この車体本体を支持するシャーシフレームとを備
    え、このシャーシフレームに設けられたマウント部材に
    よって上記車体本体を支持するように構成された車両に
    おいて、シャーシフレームから車体本体に伝達される振
    動の位相およびレベルを検出する検出手段と、この検出
    手段の検出値に対応した制御信号を出力する制御手段
    と、この制御信号に応じて上記振動と逆位相で同レベル
    の振動を付与する振動減衰手段とを設けたことを特徴と
    するシャーシフレームを備えた自動車。
  2. 【請求項2】 自動車のキャビン部を有する車体本体
    と、この車体本体を支持するシャーシフレームとを備
    え、このシャーシフレームに設けられたマウント部材に
    よって上記車体本体を支持するように構成された車両に
    おいて、シャーシフレームから車体本体に伝達される振
    動の減衰領域を変更可能な可変ダンパーからなる振動減
    衰手段と、上記振動の周波数を検出する検出手段と、こ
    の検出手段によって検出された振動の周波数に応じて上
    記振動減衰領域を変更する制御手段とを設けたことを特
    徴とするシャーシフレームを備えた自動車。
  3. 【請求項3】 自動車のキャビン部を有する車体本体
    と、この車体本体を支持するシャーシフレームとを備
    え、このシャーシフレームに設けられたマウント部材に
    よって上記車体本体を支持するように構成された車両に
    おいて、シャーシフレームから車体本体に伝達される振
    動音を検出する検出手段と、この検出手段の検出値に対
    応した制御信号を出力する制御信号と、この制御信号に
    応じて上記振動音を打ち消す音波を発生する音波発生手
    段からなる振動減衰手段とを設けたことを特徴とするシ
    ャーシフレームを備えた自動車。
  4. 【請求項4】 シャーシフレームの振動発生源において
    発生する振動を検出する第1検出手段と、車体本体の内
    部またはマウント部材の設置部に作用する振動を検出す
    る第2検出手段と、この第1,第2検出手段の検出値に
    基づいて車体本体に伝達される振動の伝達関数を求めて
    設定する関数設定手段とを設け、この伝達関数に対応す
    る作動指令信号を制御手段から振動減衰手段に出力する
    ように構成したことを特徴とする請求項1〜3のいずれ
    かに記載のシャーシフレームを備えた自動車。
  5. 【請求項5】 シャーシフレームの振動発生源において
    発生する振動を検出する第1検出手段と、車体本体の内
    部またはマウント部材の設置部に作用する振動を検出す
    る第2検出手段と、上記第1検出手段の検出値に基づい
    て振動減衰手段に出力される作動指令信号を設定する制
    御手段と、上記第2検出手段の検出値に基づいて上記振
    動減衰手段の作動状態を判別するとともに、この判別結
    果に応じて上記振動減衰手段の作動状態を補正する判別
    手段を設けたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか
    に記載のシャーシフレームを備えた自動車。
  6. 【請求項6】 シャーシフレームをキャビン支持部と、
    その他の部分とに区分し、このキャビン支持部の剛性ま
    たは重量を、シャーシフレームの他の部分よりも小さく
    設定したことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記
    載のシャーシフレームを備えた自動車。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107364499A (zh) * 2017-08-23 2017-11-21 重庆迪洋科技开发有限公司 一种三轮车车厢的安装机构
WO2020126256A1 (de) * 2018-12-20 2020-06-25 Robert Bosch Gmbh Vorrichtung und verfahren zum entgegenwirken von kinetose bei einem insassen eines fortbewegungsmittels

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