JPH0627843A - トナー像記録装置の定着装置 - Google Patents

トナー像記録装置の定着装置

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JPH0627843A
JPH0627843A JP4179750A JP17975092A JPH0627843A JP H0627843 A JPH0627843 A JP H0627843A JP 4179750 A JP4179750 A JP 4179750A JP 17975092 A JP17975092 A JP 17975092A JP H0627843 A JPH0627843 A JP H0627843A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】記録媒体の表面にトナー像を定着させるための
トナー像記録装置の定着装置に関し、定着装置を薄く小
型に形成することができ、しかも媒体搬送路を装置の外
縁側に偏らせて配置して記録装置を薄型に形成すること
ができるようにすることを目的とする。 【構成】表面にトナー像が形成された記録媒体を搬送す
るための媒体搬送路11に隣接して配置され、トナー像
が形成された上記記録媒体の表面に密接して回転駆動さ
れるローラ21と、上記媒体搬送路11に隣接して上記
ローラ21の反対側に配置され、加熱面22aが上記記
録媒体の裏面側に密接される加熱手段22と、上記記録
媒体を間に挟んで上記ローラ21と上記加熱手段22と
を押し付け合わせるための付勢手段30とを設けて構成
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、記録媒体の表面にト
ナー像を定着させるためのトナー像記録装置の定着装置
に関する。
【0002】電子写真装置などにおいては、感光ドラム
などから記録媒体の表面にトナー像が転写されるが、そ
のままではトナー像が記録媒体表面から簡単に落ちてし
まうので、トナー像を記録媒体に定着させる必要があ
る。
【0003】
【従来の技術】トナー像記録装置の定着装置としては、
加熱定着を行う熱定着装置が、いわゆる圧力定着やフラ
ッシュ定着等を行うものに比べて、装置の小型、軽量化
が可能で装置構成の簡素化が可能なことから広く用いら
れている。
【0004】そのような熱定着式の定着装置は、一般
に、記録媒体を挟んで一対のローラを圧接させて回転さ
せ、記録媒体のトナー像面に密接する側のローラをその
内部に配置したヒータで加熱することによって、記録媒
体面にトナー像を熱定着するようにしている。
【0005】また、トナー像面に密接する側のローラに
代えて、回転駆動される薄肉のループ状のエンドレスフ
ィルムを設けて、そのエンドレスフィルムをループ内に
配置したヒータで加熱することによって、記録媒体面に
トナー像を熱定着するようにしたものもある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】電子写真装置などのよ
うなトナーを用いた記録装置では、媒体搬送路は、記録
媒体表面にトナー像を形成するために必要な感光ドラム
や現像器など像形成装置の外縁部付近に位置する。した
がって、媒体搬送路をそのまま装置の外縁部付近にレイ
アウトできれば、装置を最も薄型にコンパクトに形成す
ることができる。
【0007】ところが上述のように、従来の定着装置で
は、定着装置の中央部付近を記録媒体が通過するので、
記録装置全体としては定着装置付近において媒体搬送路
の裏側にスペースが必要となり、装置が厚く大型になっ
てしまう原因になっていた。
【0008】そこで本発明は、定着装置を薄く小型に形
成することができ、しかも媒体搬送路を装置の外縁側に
偏らせて配置して記録装置を薄型に形成することが可能
なトナー像記録装置の定着装置を提供することを目的と
する。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明のトナー像記録装置の定着装置は、実施例を
説明するための図1に示されるように、表面にトナー像
が形成された記録媒体を搬送するための媒体搬送路11
に隣接して配置され、トナー像が形成された上記記録媒
体の表面に密接して回転駆動されるローラ21と、上記
媒体搬送路11に隣接して上記ローラ21の反対側に配
置され、加熱面22aが上記記録媒体の裏面側に密接さ
れる加熱手段22と、上記記録媒体を間に挟んで上記ロ
ーラ21と上記加熱手段22とを押し付け合わせるため
の付勢手段30とを設けたことを特徴とする。
【0010】なお、上記加熱手段22は、上記媒体搬送
路11に沿った薄い板状に形成されているのがよく、上
記ローラ21は、金属材料によって薄肉の円筒状に形成
されているのがよい。
【0011】また、上記加熱手段22の加熱面22aの
動摩擦係数が上記ローラ21の表面の動摩擦係数より小
さいのがよく、上記ローラ21との間に上記記録媒体を
挟み付けて搬送するように、回転自在な補助ローラ51
を上記加熱手段22と並んで配置してもよい。
【0012】
【作用】記録媒体は、ローラ21と加熱手段22との間
に圧接されてローラ21の回転によって搬送される。
【0013】そして、加熱手段22によって記録媒体が
裏面側から加熱され、その熱がローラ21に伝達されて
ローラ21が加熱される。その結果、ローラ21と密接
するトナー像は一様に加熱されて記録媒体表面に熱定着
される。
【0014】なお、加熱手段22を媒体搬送路11に沿
った薄い板状に形成しておくことによって、媒体搬送路
11の裏側に装置スペースをほとんど必要としない。ま
た、ローラ21を金属材料によって薄肉の円筒状に形成
することによって、熱容量が小さくなって、加熱手段2
2からの加熱によって充分に定着温度に上昇する。
【0015】また、加熱手段22の加熱面22aの動摩
擦係数をローラ21の表面の動摩擦係数より小さくして
おくことによって、記録媒体がローラ21の回転によっ
て確実に搬送される。また、ローラ21との間に記録媒
体を挟み付けて搬送する補助ローラ51を設ければ、記
録媒体の搬送をより確実に行うことができる。
【0016】
【実施例】図面を参照して実施例を説明する。図2は、
本発明の定着装置20を用いた電子写真式のプリンタを
示している。なお、本発明はプリンタに限らず、トナー
を用いた種々の記録装置に適用することができる。
【0017】図中1は感光ドラム、2は帯電ブラシ、3
は露光光学系、4は現像器、5はトナー像を記録紙10
0に転写するローラ転写器、6はクリーナ、7は本装置
のコントローラ、電源及び駆動用モータの収容部であ
る。
【0018】このような構成により、用紙カセット8か
ら記録紙100をピックアップローラ9によって1枚だ
け取り出し、ローラ転写器5により感光ドラム1上のト
ナー像を記録紙100に転写する。
【0019】記録紙100は感光ドラム1とローラ転写
器5との間に挟まれて、両者の回転により定着装置20
に向かって搬送される。定着装置20では、薄肉ローラ
21と板状ヒータ22との間に記録紙100を通過させ
ることにより、トナーを溶融してトナー像を記録紙10
0に定着する。定着装置20を通過した記録紙100
は、記録紙搬送路11に沿って装置の上方に行き、排出
ローラ12の回転で装置外部に送り出される。
【0020】図3は、定着装置20の薄肉ローラ21の
軸受け部分を分解して示しており、21は薄肉ローラ、
23は耐熱樹脂製の軸とギアの一体成形物、24は定着
器側板、25は耐熱樹脂製の軸受である。
【0021】薄肉ローラ21としては、直径が8〜20
mmで肉厚が20〜200μm程度の単円筒状のものがよ
く、ここでは、表面が平滑でシームレスのニッケル電鋳
製であって、直径が15mmで肉厚が100μmのものを
用いた。
【0022】記録紙100の背面から熱を印加して良好
な定着画像を得るためには、記録紙100上のトナー像
表面と薄肉ローラ21表面の温度が定着温度以上で一致
しなければならない。
【0023】そこで、熱容量の低いローラ材質を用い、
さらにローラの肉厚を薄くして、見かけ上熱容量の小さ
いローラとし、後述する板状ヒータ22との接触点から
の熱伝導によって充分に定着温度まで上昇するようにし
た。
【0024】薄肉ローラ21の表面には、使用するトナ
ーとの離型性の良いフッ素樹脂FEP(動摩擦係数:
0.3 7kg/cm2,3m/min )を10〜50μmの厚さ
にコートした。21aがそのコート部である。
【0025】なお、FEPに限らず、PTEF、PFA
又はEPEなどを用いてもよく、コートに代えてチュー
ブ被覆をしてもよい。また、ステンレスローラを溶接に
より円筒状に形成する場合には、溶接部分の凸部は研磨
により平滑にし、凹部は離型性を与えるために薄肉ロー
ラ21表面のコートと同じFEPコート等で埋めて、薄
肉ローラ21表面を平滑にするとよい。
【0026】26は、薄肉ローラ21の両端に設けた爪
であり、耐熱樹脂製ギア23にこれと噛み合う溝27を
形成し、両者を噛み合わせることにより薄肉ローラ21
の保持と回転駆動の伝達を可能とした。
【0027】なお薄肉ローラ21の爪26はローラ開口
部に少なくとも1個以上形成することとし、好ましくは
回転中心軸を対称に2個形成するのがよく、薄肉ローラ
21の爪26部分の外周部分には凹凸の無いのがよい。
【0028】図1は定着装置20の側面断面図であり、
薄肉ローラ21は、表面にトナー像が形成された記録紙
100を搬送するための記録紙搬送路11の上側に隣接
して配置され、トナー像が形成された記録紙100の表
面側に密接して、図示されていない駆動モータにより軸
及びギア23を介して回転駆動される。
【0029】記録紙搬送路11の下側に隣接して、薄肉
ローラ21の反対側には、加熱面22aが記録紙100
の裏面側に密接するように板状ヒータ22が配置されて
いる。
【0030】28は、薄肉ローラ21に対する板状ヒー
タ22の接触角度を固定するための位置決め部材であ
る。そして板状ヒータ22が位置決め部材28の内部で
の上下移動を確保し、且つ板ばね30からの圧力に対し
て、板状ヒータ22と板ばね30との接触部分において
板状ヒータ22を長手方向に対して保持し、且つ板状ヒ
ータ22の電圧印加部は覆わないような保持部材29が
設けられており、これを板状ヒータ22と固定し、位置
決め部材28の開口部より内部に少なくとも2mm以上入
るように配置されている。
【0031】保持部材29は、板状ヒータ22の発熱長
に対して、定着温度時における両端の撓みが0.05mm
以下となる絶縁性を有している樹脂または金属製とし、
好ましくはフッ素系樹脂またはルーロン等の耐熱・断熱
特性のある樹脂や、黒色クロマイト処理を施したアルミ
ニウムがよい。32は温度センサーである。
【0032】33は、薄肉ローラ21の表面に付着した
トナー粉が冷えて固着してもそれをこすり取って確実に
クリーニングするためのクリーニングブレードであり、
図4に示されるように、耐熱ゴム又は耐熱性合成樹脂か
らなるブレード部分33aが真鍮製の板ばね33bの先
に取り付けられている。33cは、装置に固定するため
のねじ孔である。
【0033】そして図1に示されるように、薄肉ローラ
21と板状ヒータ22との圧接位置に対する、薄肉ロー
ラ21の軸中心の対称位置に、クリーニングブレード3
3の先端が板状ヒータ22の圧接力と同等の線圧にて圧
接される。したがって、薄肉ローラ21は、板状ヒータ
22から受ける圧接力によって回転むら等の回転不良を
生じない。
【0034】板状ヒータ22は、例えば幅が7mmで長さ
が250mm、厚さが1mm以下のセラミック基板22b上
に発熱抵抗体22cであるモリブデン合金を形成したも
のを用い、薄肉ローラ21と接触している軸方向に連続
して発熱する。
【0035】板状ヒータ22表面の加熱面22aには、
薄肉ローラ21のFEPコートより動摩擦係数の小さい
フッ素樹脂PTFE(動摩擦係数:0.1 7kg/cm2
3m/min )を電極部を除いてコートし、更に、板状ヒー
タ22を位置決め部材28内に保持するために、保持部
材29より板状ヒータ22の厚みを見かけ上厚くして設
置した。
【0036】このような板状ヒータ22を用いることに
より、記録紙搬送路11と定着装置20の最下部との距
離が約10mmと従来の約半分にすることができ、定着装
置20とプリンタ装置の薄型化が達成される。
【0037】また、熱源としてハロゲンランプを用いた
場合に比べて、ハロゲンランプに電力を供給するための
電圧印加部も省略することが可能となることから、定着
装置20の幅(奥行き)方向の短縮化も可能となる。
【0038】そして、板状ヒータ22と記録紙100と
の動摩擦係数を薄肉ローラ21と記録紙100との動摩
擦係数より小さくしたことにより、記録紙100が薄肉
ローラ21の回転によって確実に搬送される。
【0039】なお、セラミック基板22bに代えて、板
状ヒータ基板上にフッ素樹脂又はポリイミド樹脂等の耐
熱性のある樹脂をコートしたものを用いてもよい。板状
ヒータ22を薄肉ローラ21側に向けて付勢する板ばね
30は、図5に示されるように波状に形成されており、
この板ばね30によって、板状ヒータ22の発熱抵抗体
22cに電極を印加する電極部のある面とは反対側の加
熱面22aと薄肉ローラ21外周面とが、線圧で5〜2
0g/cmの範囲で記録紙100を挟んで垂直に押し付け
合わされている。
【0040】このように板ばね30を板状ヒータ22に
対して多点接触又は広い面積で接触させることにより、
接触点において板状ヒータ22に集中応力が加わらず、
板状ヒータ22の破損が防がれる。
【0041】なお、薄肉ローラ21と板状ヒータ22の
記録紙100突入部の辺は少なくとも使用する記録紙1
00の最大厚みよりも離し、好ましくは0.3〜0.5
mm離してある。
【0042】また、記録紙搬送路11と薄肉ローラ21
との接触点と薄肉ローラ21の中心線とを結ぶ直線と、
板状ヒータ22の加熱面22aの垂線とのなす角が、板
状ヒータ22の記録紙突入部の辺と薄肉ローラ21とが
開口する方向に位置し、搬送される記録紙100と加熱
面22aとがより平行になるように配置してある。
【0043】図5は、板状ヒータ22部分の組み立て手
順を示しており、まず板状ヒータ22を保持部材29に
嵌め込んで板ばね30に載せ、位置決め部材28内部に
設置する。そして、定着器側板24に設けられた位置決
めピン35と位置決め部材28に穿設された孔36とを
連結することにより、正確な位置決めが行われる。
【0044】また、板状ヒータ22の加熱面22aを長
手方向にわたって薄肉ローラ21と接触させるため、板
状ヒータ22の発熱抵抗体22cは図中下面とし、これ
に電力を供給するための電極部の構成は、絶縁性部材3
8内に板状ヒータ22の上下移動に追従することが可能
なように、コイルバネ39を電極として用いてある。
【0045】そして、この電極39を位置決め部材28
内の板状ヒータ22の両端にある接点と合う位置に配置
し、図示されていない電気配線により電力を印加するよ
うになっている。
【0046】このようにして、板状ヒータ22に最大3
0Wの電力を供給し、温度センサー32の検出温度が常
に160℃になるように、発熱抵抗体22cに対する供
給電力が調整される。
【0047】図2に示されるように、定着装置20に記
録紙100が送り込まれる直前の位置で、記録紙搬送路
11のガイドが折り曲げられている。これは、薄肉ロー
ラ21と板状ヒータ22との接触部より約10mm手前の
位置で、薄肉ローラ21と板状ヒータ22との圧接部分
突入に際して記録紙100の挫屈応力を高めるためであ
る。
【0048】なお薄肉ローラ21と板状ヒータ22の表
面をコートした離型材と記録紙100との動摩擦係数の
差により、板ばね30は、線圧にして10g/cm程度と
なるものを用いた。
【0049】このような構成により、記録紙100は、
薄肉ローラ21と板状ヒータ22との間に圧接されて薄
肉ローラ21の回転によって搬送され、板状ヒータ22
によって裏面側から加熱される。
【0050】そして、その熱が見かけの熱容量の小さな
薄肉ローラ21に伝達されて薄肉ローラ21が一様に加
熱され、その結果、薄肉ローラ21と密接する記録紙1
00表面のトナー像が一様に加熱されて、記録紙100
表面に定着される。
【0051】このように構成された定着装置20は、薄
肉ローラ21内にヒータが設けられていないのでローラ
径を非常に細く形成することができ、また、記録紙搬送
路11の裏側には板状ヒータ22など肉薄の部材しか配
置されていないので、定着装置20を薄型に形成するこ
とができ、プリンタ装置全体を薄型にコンパクトに形成
することができる。
【0052】図6は本発明の第2の実施例を示してお
り、薄肉ローラ21との間に記録紙100を挟み付けて
搬送するように、小径の補助ローラ51を、板状ヒータ
22の手前側に、板状ヒータ22と並んで回転自在に薄
肉ローラ21に圧接配置したものである。
【0053】補助ローラ51は、図7に示されるよう
に、軸方向に複数の小径部を有し、薄肉ローラ21との
圧接は補助ローラ51の両端または複数の小径部の下部
に設けた摩擦係数の低い軸受とこれに内蔵してある圧力
印加ばねからなる圧力機構(図示せず)で行われる。し
たがって補助ローラ51にたわみが発生しない。
【0054】補助ローラ51の紙送り部分は記録紙10
0との摩擦係数が高く、且つ耐熱性を有しており、例え
ばアルミニウム合金又は耐熱性樹脂製の軸の太径部分上
に耐熱接着剤を塗布し、中心粒径が40〜60μmのセ
ラミック粒子でコートすることによって記録紙100と
の摩擦を大きくした。なお、耐熱性ゴムをライニングし
たゴムローラ等を用いてもよい。
【0055】このように補助ローラ51を配置したこと
により、図6に示されるように、板状ヒータ22は薄肉
ローラ21の外周に沿って記録紙排出側に少しずらして
ある。そして、記録紙100が挫屈しないように、補助
ローラ51と板状ヒータ22との間隔はできるだけ近づ
け、保持部材29は、補助ローラ51と接触しないよう
に端の部分を削除してある。
【0056】また、記録紙搬送路11のガイドを、補助
ローラ51の軸上の小径部で、薄肉ローラ21と接触し
ないように板状ヒータ22挿入口まで伸ばし、薄肉ロー
ラ21と補助ローラ51との接触部分を通過した後でも
記録紙100が薄肉ローラ21から離れないようにして
ある。
【0057】これは、記録紙100がトナー像定着前に
いったん薄肉ローラ21に接触した後に薄肉ローラ21
から離れると、記録紙100上のトナー像がこすれたり
散ったりして画像劣化が生じるので、それを防ぐためで
ある。
【0058】このような配置により、記録紙100挿入
における挫屈応力を求めると線圧にして例えば100g
/cmとなり、また、記録紙搬送路11のガイドの先端に
曲げを形成すると挫屈応力は例えば350g/cmとな
る。
【0059】したがって、薄肉ローラ21と板状ヒータ
22との圧接力は、線圧で5〜350g/cmの範囲にあ
ることが望ましく、薄肉ローラ21と板状ヒータ22の
表面にコートする離型材の材質として例えば動摩擦係数
0.1〜0.4(7kg/cm2,3m/min )のフッ素樹脂を
用いて、記録紙搬送が確実に行われる。
【0060】クリーニングブレード33は、図6に示さ
れるように、薄肉ローラ21に対する補助ローラ51の
圧接方向と板状ヒータ22の圧接方向とからなる合成の
圧力を打ち消す方向にずらして取り付けられている。
【0061】このように構成された第2の実施例では、
定着装置20において記録紙100の搬送をより確実に
行うことができ、しかも図8に示されるように、第1の
実施例と大差なく定着装置20部分を薄型に形成して、
プリンタ装置全体を薄型にコンパクトに形成することが
できる。
【0062】
【発明の効果】本発明のトナー像記録装置の定着装置に
よれば、ローラの外部に加熱手段を設け、記録媒体のト
ナー像面側にローラを密接させて、裏面側に加熱手段を
密接させるようにしたことによって、ローラを小径化す
ると共に定着装置全体を薄型化することができ、加熱手
段を薄型化することによって、記録媒体搬送路をトナー
像記録装置の外縁部に配置し、装置全体を薄型化してコ
ンパクトに形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例の側面断面図である。
【図2】第1の実施例のプリンタの側面断面図である。
【図3】第1の実施例の部分斜視図である。
【図4】第1の実施例の部分斜視図である。
【図5】第1の実施例の部分斜視図である。
【図6】第2の実施例の側面断面図である。
【図7】第2の実施例の部分斜視図である。
【図8】第2の実施例のプリンタの側面断面図である。
【符号の説明】
11 記録紙搬送路(媒体搬送路) 20 定着装置 21 薄肉ローラ(ローラ) 22 板状ヒータ(加熱手段) 22a 加熱面 30 板ばね(付勢手段) 100 記録紙(記録媒体)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】表面にトナー像が形成された記録媒体を搬
    送するための媒体搬送路(11)に隣接して配置され、
    トナー像が形成された上記記録媒体の表面に密接して回
    転駆動されるローラ(21)と、 上記媒体搬送路(11)に隣接して上記ローラ(21)
    の反対側に配置され、加熱面(22a)が上記記録媒体
    の裏面側に密接される加熱手段(22)と、 上記記録媒体を間に挟んで上記ローラ(21)と上記加
    熱手段(22)とを押し付け合わせるための付勢手段
    (30)とを設けたことを特徴とするトナー像記録装置
    の定着装置。
  2. 【請求項2】上記加熱手段(22)が、上記媒体搬送路
    (11)に沿った薄い板状に形成されている請求項1記
    載のトナー像記録装置の定着装置。
  3. 【請求項3】上記ローラ(21)が金属材料によって薄
    肉の円筒状に形成されている請求項1又は2記載のトナ
    ー像記録装置の定着装置。
  4. 【請求項4】上記加熱手段(22)の加熱面(22a)
    の動摩擦係数が上記ローラ(21)の表面の動摩擦係数
    より小さい請求項1、2又は3記載のトナー像記録装置
    の定着装置。
  5. 【請求項5】上記ローラ(21)との間に上記記録媒体
    を挟み付けて搬送するように、回転自在な補助ローラ
    (51)が上記加熱手段(22)と並んで配置されてい
    る請求項1、2、3又は4記載のトナー像記録装置の定
    着装置。
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