JPH06278108A - 小径木ひき板積層板 - Google Patents

小径木ひき板積層板

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JPH06278108A
JPH06278108A JP14333492A JP14333492A JPH06278108A JP H06278108 A JPH06278108 A JP H06278108A JP 14333492 A JP14333492 A JP 14333492A JP 14333492 A JP14333492 A JP 14333492A JP H06278108 A JPH06278108 A JP H06278108A
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JP14333492A
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English (en)
Inventor
Takeshi Toma
麻 毅 当
Yoshiaki Nakamura
村 嘉 明 中
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TOOMA KK
Nara Prefecture
Original Assignee
TOOMA KK
Nara Prefecture
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 節の多い小径木を用いても、2〜4mmの厚
さのひき板にして積層板を得ることができ、かつ、防腐
性能の優れた小径木ひき板積層板を提供する。 【構成】 小径木の年輪に直交する方向から切断して角
材が形成され、該角材の側面に接着剤が塗布され且つ該
角材の側面の接着剤層面と隣接する角材の側面を並列し
てつき合わせ接着されてなるワークピースAの前記接着
剤層と直交する方向に切断され、該角材からなるひき板
12の側面を他の角材からなるひき板12の側面と接着
されて、その厚さが2〜4mmの1枚の板状素材14が
形成され、複数の前記板状素材14がその主面を接合
し、防腐剤を含有した接着剤をもって複数枚積層接着さ
れた、小径木ひき板積層板10である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は小径木ひき板積層板に
関し、特に、ひき板の厚みが2〜4mmの小径木ひき板
を積層した積層板に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、合板などに用いられる薄いひき板
は、ロータリレースやスライサなどによって製造されて
いた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、そのよ
うな機械を用いた製造方法では、たとえば間伐材などの
小径木を材料に用いると、節が多いため、腐りやすかっ
た。さらに、従来の機械では、たとえばクランプなどで
ワークピースを保持しているが、クランプ近傍のワーク
ピースはこのクランプに保持されているため、切断を行
うことができないので、材料にロスが多かった。しか
も、得られたひき板に節による割れ目などが入ったりす
るためひき板として用いることができないなどという問
題点を有していた。また、そのままひき板を用いると、
腐り易かった。
【0004】それゆえに、この発明の主たる目的は、節
の多い小径木を用いても、2〜4mmの厚さのひき板に
して積層板を得ることができ、かつ、防腐性能の優れた
小径木ひき板積層板を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は、小径木の年
輪に直交する方向から切断して角材が形成され、該角材
の側面に接着剤が塗布され且つ該角材の側面の接着剤層
面と隣接する角材の側面を並列してつき合わせ接着され
てなるワークピースの前記接着剤層と直交する方向に切
断され、該角材からなるひき板の側面を他の角材からな
るひき板の側面と接着されて、その厚さが2〜4mmの
1枚の板状素材が形成され、複数の前記板状素材がその
主面を接合し、防腐剤を含有した接着剤をもって複数枚
積層接着された、小径木ひき板積層板である。
【0006】
【作用】小径木ひき板積層板を構成する複数の板状素材
が、防腐剤を含有した接着剤をもって積層接着されてい
るので、防腐の性能を備える。
【0007】
【発明の効果】この発明によれば、小径木を材料にし
て、厚さ2〜4mmの新規な小径木ひき板を得ることが
でき、これにより製造コストを下げることができるとと
もに、現在利用価値の乏しい間伐材に新たな利用の途を
開くことができる。また、複数の板状素材が、防腐剤を
含有した接着剤をもって積層接着されているので、防腐
効果が極めて優れ、長期間の耐久性を有する。
【0008】この発明の上述の目的,その他の目的,特
徴および利点は、図面を参照して行う以下の実施例の詳
細な説明から一層明らかとなろう。
【0009】
【実施例】図1はこの発明の一実施例たる小径木ひき板
積層板を示す斜視図である。この小径木ひき板積層板1
0は、長方形状のひき板12を5枚含み、たとえば1辺
が21.5cmの平面正方形状に形成されてなる板状素
材14を含む。このひき板12は、その厚みをそれぞれ
3mmにされており、たとえば間伐材などの小径木で形
成されているため、多数の節13を含む。このように並
列されたひき板12の側面間には、それぞれ接着剤層1
6が形成されており、この接着剤層16によりこれら5
枚のひき板12は幅方向に連続して接続されて、1枚板
の板状素材14を構成している。
【0010】次に、この小径木ひき板積層板10の製造
方法を詳しく説明する。
【0011】まず、たとえば杉,桧の間伐材などの小径
木の原木18を準備し、年輪に直交する方向から切断し
て角材20aおよび20bを形成する。この際、材料の
ロスを少なくするために、角材20aおよび20bは原
木18の直径に応じて、できるだけ木材のロスが少ない
寸法に形成される。
【0012】このようにして形成された多くの角材20
aおよび20bのうち、横幅のほぼ等しいものを選別す
る。こうして選別された横幅の等しい角材の側面に、た
とえばウレタン樹脂系の接着剤を塗布し、接着剤層16
を形成する。そして、これらの角材を並列して接着し、
ワークピースAを作成する。
【0013】接着剤としては、ユリヤ・メラミン樹脂系
接着剤や水性高分子イソシアネート系接着剤(水性ビニ
ルウレタン系接着剤)が代表的であり、防腐剤として
は、次の化1に示す化学構造を有するトリブチルスズフ
タレートに代表される有機スズ化合物と、ヨード化合物
あるいは有機塩素化合物とを含む防腐剤を添加したもの
が代表的である。
【0014】
【化1】
【0015】たとえば、トリブチルスズフタレートを
0.50kg/m3 ,ヨードカリを0.9kg/m3
トリブチルスズフタレートを0.56kg/m3 ,ヨー
ドカリを1.0kg/m3 またはトリブチルスズフタレ
ートを0.62kg/m3 ,ヨードカリを1.1kg/
3 併用して、防腐剤として、接着剤に混合する。
【0016】その他、有機ヨウ素系防腐(黴)剤、たと
えば化2に示す化学構造を有する4−クロロフェニル−
3−ヨードプロパギルホルマール、化3に示す化学構造
を有する2,3,3−トリヨードアリルアルコール、そ
して、トリハロアリル系防腐(黴)剤、たとえば3−ブ
ロモ−2,3−ジヨード−2−プロペニルエチルカルボ
ナートが選択される。
【0017】
【化2】
【0018】
【化3】
【0019】
【化4】
【0020】このワークピースAを、たとえば薄引き専
用機22に装着し、角材を並列した方向(図2において
矢印で示した方向)から、たとえば3mmの厚さで切断
して板状素材14を形成する。
【0021】なお、原木18から形成した1本の角材を
接着することなくそのままワークピースAとして用い、
得られたひき板12を板状素材として用いることも可能
である。
【0022】このようなワークピースAを切断する際に
は、従来のようなロータリエンドレスやスライサを用い
ることはできず、特別な薄引き専用機22を用いる必要
がある。したがって、以下はこの薄引き専用機22の構
造について詳しく説明する。
【0023】図3ないし図6は、板状素材14の製造に
用いた薄引き専用機22を示し、図3はその斜視図であ
り、図4はその要部斜視図であり、図5はその側面図で
あり、図6はその要部正面図である。
【0024】まず、この薄引き専用機22の全体の構成
について説明する。
【0025】この薄引き専用機22は、前後に長い基台
23を含む。基台23には、その長手方向と平行する両
側に、それぞれ、レール24aおよび24bが設けられ
る。この2本のレール24aおよび24b上には、載置
手段の一部を構成する枠体25が、その下部に設けられ
た多数のローラ(図示せず)によって、このレール24
aおよび24b上を前後に移動可能に載置される。
【0026】この枠体25は、直方体形状の主部材26
を含み、主部材26の前後下部には、支持部材27およ
び28が固着され、支持部材27および28の下部に
は、上述のローラ(図示せず)が回転自在に取り付けら
れている。したがって、この枠体25などは前後に移動
することができる。
【0027】さらに、この枠体25の主部材26の上に
は、テーブル部材30および31が、前後に間隔を隔て
て、固着される。このテーブル部材30および31は、
その上にワークピースAを載置するためのものである。
【0028】また、枠体25の主部材26の前後左端に
は、枠部材32および33が、支持部材27および28
の上で、主部材26の左側に突き出るように、それぞ
れ、固着されている。
【0029】一方、板材吸引保持手段の一部を構成する
中空4角柱状の当接部材34が、枠体25の枠部材32
および33上に、左右方向に変位可能に設けられる。こ
の当接部材34は、その右側面に、テーブル部材30お
よび31上のワークピースAの左側面を当接させること
によって、ワークピースAの左右方向の位置を決めるた
めのものである。すなわち、図4に示すように、当接部
材34の前後端下部には、そこから右側に延びて、凸状
部材35および36が固着され、枠部材32および33
の上端には、左右に延びて、溝38および40が形成さ
れていて、凸状部材35および36が、溝38および4
0に、それぞれ、挿入されている。したがって、当接部
材34は、枠部材32および33すなわちテーブル部材
30および31に対して、左右方向に変位可能とされ
る。
【0030】さらに、当接部材34には、その右側面中
央に、吸引孔50が形成される。この吸引孔50は、た
とえば5mmの間隔を隔てて、たとえば2〜2.3mm
の幅で櫛歯状に形成されている。また、当接部材34の
後端面には、円孔52が形成され、この円孔52には、
ホース54を介して、ブロワー装置ないしは真空ポンプ
などの吸引機(図示せず)が接続される。したがって、
吸引機を作動させることによって、当接部材34の吸引
孔50に吸引力を発生させることができる。この吸引力
によって、テーブル部材30および31上のワークピー
スAの左側面が吸引され、したがって、ワークピースA
は、当接部材34に吸引保持される。
【0031】一方、テーブル部材30および31上に
は、当接部材34に対向するように、ワークピース吸引
保持手段の一部を構成する中空4角柱状の当接部材60
が設けられる。この場合、テーブル部材30および31
の上面には、左右に延びて、溝62および64が形成さ
れ、当接部材60の前後下部には、溝62および64に
嵌め込み可能な凸部66および68が形成されていて、
これらの凸部66および68が、溝62および64に、
それぞれ、嵌め込まれている。したがって、この当接部
材60は、左右方向に変位させることができる。
【0032】さらに、図3および図4に示すように、こ
の当接部材60を左右方向に変位させるためのシリンダ
70が、そのロッド70aを右側に向けて、テーブル部
材30および31間で、枠体25の主部材26上に固着
される。そして、このシリンダ70のロッド70aの先
端は、当接部材60の右側から右方に突出する片部材7
2に、固着される。したがって、シリンダ70のロッド
70aを伸縮させれば、当接部材60は、左右方向に変
位される。この場合、シリンダ70のロッド70aを縮
めれば、当接部材60が左側に変位され、当接部材60
の左側面がテーブル部材30および31上のワークピー
スAの右側面に当接される。したがって、テーブル部材
30および31上のワークピースAは、当接部材34お
よび60で挟持された形で保持される。
【0033】さらに、当接部材60には、当接部材34
の吸引孔50に対向する面に、吸引孔50と同様な櫛歯
状の吸引孔74が形成され、その後部右側面に円孔76
が形成されていて、この円孔76には、ホース78を介
して吸引機(図示せず)が接続される。
【0034】したがって、テーブル部材30および31
上のワークピースAは、当接部材34および60によっ
て、その左右側面が吸引され、ワークピースAは吸引保
持される。
【0035】次に、この薄引き専用機22の主要な構成
要素である、ワークピースAに先行溝を形成する先行溝
形成手段およびこれを切断する切断手段について説明す
る。
【0036】先行溝形成手段は、2個のモータ100a
および102aを含み、これらのモータ100aおよび
102aは、基台23の中央左上に設けた支持体104
aに取り付けられる。この場合、モータ100aおよび
102aは、その軸が左側に向けられて、上下に並べ
て、支持体104aに固着される。
【0037】この支持体104aの下部には、回転自在
に設けられた軸106aと、その真上に回転自在に設け
られた軸108aとがある。これらの軸106aおよび
108aの右端には、それぞれ、溝切り刃として、たと
えば板状の丸鋸歯109aおよび109bが固着され
る。
【0038】これら丸鋸歯109aおよび109bは、
当接部材34とテーブル部材30および31との間に配
置され、また、その主面が当接部材34の右側面と平行
になるように配置される。また、丸鋸歯109aおよび
109bは、図5に示すように、同一平面上に位置し、
その厚さおよび直径が同一であり、ワークピースAに対
して上下に、かつ、その刃先はワークピースAの厚みの
ほぼ半分の間隔を隔てて配置されている。
【0039】一方、切断手段は、2個のモータ100b
および102bを含み、これらは基台23の中央右上に
設けた支持体104bに取り付けられる。この場合、モ
ータ100bおよび102bは、その軸が左側に向けら
れて、上下に並べて、支持体104bに固着される。こ
の支持体104bの下部には、回転自在に設けられた軸
106bと、その真上に回転自在に設けられた軸108
bとがある。これらの軸106bおよび108bの右端
には、それぞれ、丸鋸歯109aおよび109bのそれ
ぞれの中心点を通る前後方向平面と同一平面上の後方に
位置する丸鋸歯110および112を有する。そして、
丸鋸歯110は、軸106aと平行でその後方に位置
し、回転自在に設けられた軸106bに固着されてい
る。また、丸鋸歯112は、軸108aと平行でその後
方に位置し、回転自在に設けられた軸108bに固着さ
れている。この丸鋸歯110および112は、その厚さ
および直径が同一であり、図5に示すように、下方の丸
鋸歯110の上端が上方の丸鋸歯112の下端よりやや
上方に位置されるように、配置される。このため、ワー
クピースAはまず丸鋸歯109aおよび109bで先行
溝を形成され、この先行溝に沿って丸鋸歯110および
112で切断されることになる。これらの丸鋸歯109
a,109b,110および112は、その厚さがたと
えば0.5〜2.8mmに形成されているが、丸鋸歯1
09aおよび109bの厚みは丸鋸歯110および11
2の厚み以下の厚さに構成される。また、丸鋸歯110
および112の鋸の目は、丸鋸歯109aおよび109
bより細かいものが用いられてもよい。したがって、先
行溝は丸鋸歯110および112の厚みと同じかそれよ
り僅かにせまくなる。このため、丸鋸歯110および1
12は、切断方向と交差する方向にたわむことなく、切
断方向にガイドされ、しかも、鋸の目の細かい丸鋸歯で
切断されるため、ワークピースAの切断面は平滑にな
る。
【0040】次いでこの状態で、枠体25などを後方ま
たは前方に変位させて、テーブル部材30および31上
のワークピースAに、丸鋸歯109aおよび109bを
横切らせ、続いて、丸鋸歯110および112を横切ら
せる。すると、ワークピースAにまず先行溝が丸鋸歯1
09aおよび109bによって形成され、この先行溝に
沿ってワークピースAが丸鋸歯110および112によ
って切断されて、厚さの薄い板状素材14が形成され
る。
【0041】次に、上述のように枠体25などを前後に
変位させるための変位手段について説明する。
【0042】この変位手段は、基台23の前上部に固着
されたモータ130を含む。このモータ130の軸に
は、歯車132が固着される。そして、この歯車132
に、チェーン134がかけられる。このチェーン134
は、その一端が枠体25の支持部材27の前部に固着さ
れ、その後部が、図5に示すように、基台23の後部に
回転自在に設けた歯車136にかけられ、その他端が、
枠体25の支持部材28の後部に固着される。したがっ
て、モータ130を正回転あるいは逆回転させれば、チ
ェーン134を介して、枠体25などが前方または後方
に引っ張られて、前または後に変位される。
【0043】このように、枠体25などを前後に変位さ
せれば、上述したように、テーブル部材30および31
上のワークピースAに、切断手段の丸鋸歯110および
112を横切らせることができる。それによって、ワー
クピースAを切断して、厚さの薄い板状素材14を形成
することができる。
【0044】次に、このようにして成形できた板状素
材、すなわち、小径木ひき板を、その側面をもって他の
小径木ひき板の側面と接着してなる板状体を、複数枚積
層接着してなる積層合板を成形する。この積層合板の接
合方法としては、複数の板状素材の木目を交叉した状態
で、接着剤を各板状素材14の主面に塗布して接着剤層
17を形成し、この接着剤層17面を接合し接着する。
【0045】この接着剤としては、前記した防腐剤を混
入した接着剤を用いる。
【0046】なお、この実施例では、1本の原木18か
ら横幅の異なる複数の角材20aおよび20bを形成し
たが、これは図7に示すように、1本の原木18から1
つの角材20cを形成し、複数の角材20cを接着剤で
接着してワークピースAを形成し、これを切断して板状
素材14を形成してもよい。
【0047】また、1本の角材を接着することなくワー
クピースAとして用い、これを切断して得たひき板12
を板状素材14として用いてもよい。
【0048】また、この実施例の板状素材14は、さら
に、木目の向きをそれぞれ直角にして複数枚を積層した
積層板としてもよい。
【0049】なお、この実施例では、小径木ひき板積層
板10を1辺21.5cmの正方形状にしたが、これは
原木の直径や使用目的によって、任意に変更してもよい
ことは勿論である。
【0050】「実験例1」JWPA−3号法にて、2か
月抗菌操作による防腐効力試験を行ったところ、カワラ
タケに対して表1に示すような結果が得られた。
【0051】
【表1】
【0052】「実験例2」JWPA−3号法にて、3か
月抗菌操作による防腐効力試験を行ったところ、表2の
ような結果が得られた。
【0053】
【表2】
【0054】この抗菌操作中の観察結果においては、無
処理試片の菌そうの取りつきがよく、腐朽操作は順調で
あった。その中で、処理試片への菌そうの取りつきは、
その具合から判断して、薬剤の効力が有効に作用してい
ることが認められた。
【0055】なお、この防腐効力試験において用いた防
腐剤は、有機スズ化合物としての「トリブチルスズフタ
レート」と「ヨードカリ」とを含む、吉富製薬株式会社
製防腐剤「トミガードP−820」を用いた。
【0056】そして、この防腐剤を、接着剤に所定の割
合(重量部)で添加し、この接着剤をもって、3プライ
積層板を構成するそれぞれの板状素材間に塗布して接着
層とし、各板状素材それぞれを積層接着して形成された
ものを採用した。
【0057】そして耐候操作としては、JWPA規格第
1号に規定されている、熱と水による薬剤の揮散や変質
と溶脱操作をした。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例たる小径木ひき板積層板を
示す斜視図である。
【図2】図1に示す実施例の製造工程を示す図解図であ
る。
【図3】薄引き専用機の一例を示す斜視図である。
【図4】図3の要部斜視図である。
【図5】図3の側面図である。
【図6】図3の要部正面図である。
【図7】図1に示す実施例の製造工程の他の例を示す図
解図である。
【符号の説明】
10 小径木ひき板積層板 12 ひき板 14 板状素材 16 接着剤層 17 接着剤層 18 原木 20a,20b,20c 角材 22 薄引き専用機 23 基台 24a,24b レール 25 枠体 30,31 テーブル部材 34,60 当接部材 70,80,82 シリンダ 70a,80a,82a ロッド 72 片部材 100a,100b,102a,102b,130 モ
ータ 109a,109b,110,112は丸鋸歯 132,136 歯車 134 チェーン

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 小径木の年輪に直交する方向から切断し
    て角材が形成され、該角材の側面に接着剤が塗布され且
    つ該角材の側面の接着剤層面と隣接する角材の側面を並
    列してつき合わせ接着されてなるワークピースの前記接
    着剤層と直交する方向に切断され、該角材からなるひき
    板の側面を他の角材からなるひき板の側面と接着され
    て、その厚さが2〜4mmの1枚の板状素材が形成さ
    れ、複数の前記板状素材がその主面を接合し、防腐剤を
    含有した接着剤をもって複数枚積層接着された、小径木
    ひき板積層板。
  2. 【請求項2】 前記1枚の板状素材は、小径木ひき板
    が、その側面を他の小径木ひき板の側面と、前記防腐剤
    を含有した接着剤をもって接着されて形成される、請求
    項1の小径木ひき板積層板。
  3. 【請求項3】 前記防腐剤を含有した接着剤は、ユリヤ
    ・メラミン樹脂系接着剤に、有機スズ化合物とヨード化
    合物とを添加してなる、請求項1または請求項2の小径
    木ひき板積層板。
  4. 【請求項4】 前記防腐剤を含有した接着剤は、水性高
    分子イソシアネート系接着剤に、有機スズ化合物とヨー
    ド化合物とを添加してなる、請求項1または請求項2の
    小径木ひき板積層板。
  5. 【請求項5】 前記小径木ひき板積層板は、板状素材の
    木目の向きを平行にして複数枚積層される、請求項1な
    いし請求項4のいずれかの小径木ひき板積層板。
  6. 【請求項6】 前記小径木ひき板積層板は、木目の向き
    をそれぞれ直交させて複数枚が積層される、請求項1な
    いし請求項5のいずれかの小径木ひき板積層板。
JP14333492A 1992-05-08 1992-05-08 小径木ひき板積層板 Pending JPH06278108A (ja)

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JPS6056504A (ja) * 1983-09-08 1985-04-02 山陽国策パルプ株式会社 集成板の製造方法

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