JPH06277398A - 水冷式除湿型衣類乾燥機からの排水の再利用方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【構成】乾燥機本体１の水冷式熱交換器で使用された冷
却水は排水ホース（Ａ）１０を通り、切り換え弁１２に
入る。弁１２は、洗濯機の水位検知装置 １５もしくは
制御装置１７より給水が可能かの信号を直接または乾燥
機の制御装置９を介して受け、下記の給水もしくは外部
への排水をおこなう。すなわち、給水の時は、衣類乾燥
機の熱交換器で使用された水が弁１２から給水ホース１
４を通って洗濯機本体１１に蓄えられる。 【効果】水冷式熱交換器で使用した水を機外に排出する
場合に、前記熱交換で使用された多量の水を全てそのま
ま外部に排出することなく、洗濯機の水仕事に再利用す
る。洗濯水の節約という点で経済的である。また、衣類
乾燥機から排水される水は、乾燥機本体部分で熱交換さ
れ、温水となっていることから、衣類の汚れ落としを短
時間のうちに効率良くおこなう。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、水冷式除湿型衣類乾燥
機の熱交換器で使用した水を洗濯機の洗濯水として再利
用する、水冷式除湿型衣類乾燥機からの排水の再利用方
法に関する。

【０００２】

【従来の技術】除湿式乾燥機と題する特開昭５６−１６
６１９９号公報には、熱交換器で使用した冷却水の温度
を低くし、再び熱交換器に戻して循環させる技術が開示
されている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記し
た技術とは異なって、水冷式除湿型衣類乾燥機で使用し
た水を機外に排出する場合に、前記熱交換器で使用され
た多量の水を他の機器の水仕事に再利用する技術は、現
在までのところ見受けられない。

【０００４】本発明は、熱交換器で使用した水を機外に
排出する場合に、前記熱交換で使用された多量の水を全
てそのまま外部に排出することなく、洗濯機の水仕事に
再利用することのできる経済的な、水冷式除湿型衣類乾
燥機からの排水の利用方法の提供を、その目的とするも
のである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】前記目的は、ドラム等の
衣類乾燥室と、乾燥循環風路と、乾燥循環風路を流れて
衣類乾燥室に流入する空気を加熱するヒータと、前記衣
類乾燥室から排出された空気を冷却除湿する水冷式熱交
換器とを備える衣類乾燥機における、前記熱交換器で使
用した水を、この水を再利用する洗濯機から給水状態で
あるとの信号を受け取った時に洗濯機に給水することに
より達成される。

【０００６】

【作用】水冷式除湿型衣類乾燥機の熱交換器で使用され
た冷却水は、凝縮水共々、排水ホースを通り、切り換え
弁に流れる。

【０００７】ここで、水を再利用する洗濯からの信号、
すなわち給水が可能であるか不可であるかの信号を切り
換え弁が受け取り、その信号に応じて下記の給水もしく
は排水をおこなう。

【０００８】すなわち、給水である時は、前記熱交換器
で使用された水が切り換え弁を介して洗濯機に蓄えら
れ、排水である時は、前記熱交換器で使用された水が外
部に排出される。

【０００９】

【実施例】本発明の一実施例を図１〜図３により説明す
る。

【００１０】図２は水冷式除湿型衣類乾燥機の内部構造
説明図である。

【００１１】図２において、１は熱交換器を有する水冷
式除湿型衣類乾燥機の本体、２は衣類乾燥室、３の実線
の矢印は循環風、４はケーシング、５は通風ダクト
（Ａ）、６は通風ダクト（Ｂ）、７は空気を加熱するヒ
ータ、８は水冷式熱交換器、１０は排水ホース（Ａ）で
ある。

【００１２】図１は本発明方法を適用した実施例の外観
図である。

【００１３】図１において、図２と同一符号は同一部
分、９は乾燥機の制御装置、１１は全自動洗濯機の本
体、１２は全自動洗濯機への給水が可能であるか不可で
あるかの信号を受けて給水・排水を切り換える弁、１３
は排水ホース（Ｂ）、１４は給水ホース、１５は全自動
洗濯機の水位検知装置、１６は乾燥機本体の支持台であ
る。

【００１４】図３は図２の信号制御のブロック図であ
る。

【００１５】図３において、図２と同一符号は同一部
分、１７は洗濯機の制御装置である。

【００１６】次に、前記実施例の動作を説明する。

【００１７】水冷式除湿型衣類乾燥機のヒータ７で加熱
された空気は、衣類乾燥室２に流入し、衣類の水分を蒸
発させて、ケーシング４と通風ダクト（Ａ）５と通風ダ
クト（Ｂ）６とで構成された乾燥循環風路に入り、乾燥
循環風路中に設けられた水冷式熱交換器８で熱交換さ
れ、ヒータ７に戻り、同経路を循環する。

【００１８】そして、衣類から蒸発した水分は、循環風
３が水冷式熱交換器で冷やされた時に凝縮して再び水と
なり、排水ホース（Ａ）１０を通って機外に排出され
る。

【００１９】衣類乾燥機の水冷式熱交換器で使用された
冷却水は、凝縮水共々、排水ホース（Ａ）１０を通り、
切り換え弁１２に流れる。

【００２０】ここで、洗濯機の水位検知装置１５、もし
くは洗濯機の制御装置１７より、給水が可能であるか不
可であるかの信号を、直接または乾燥機の制御装置９を
介して切り換え弁１２で受け、下記の給水もしくは排水
をおこなう。

【００２１】すなわち、給水である時は、衣類乾燥機の
熱交換器で使用された水が切り換え弁１２から給水ホー
ス１４を通って洗濯機本体１１に蓄えられ、排水である
時は、衣類乾燥機の熱交換器で使用された水が排水ホー
ス（Ｂ）１３を通って外部に排出される。

【００２２】なお、切り換え弁１２は、これを手動によ
り排水のみに固定することもできる。

【００２３】

【発明の効果】以上、本発明によれば、水冷式熱交換器
で使用した水を機外に排出する場合に、前記熱交換で使
用された多量の水を全てそのまま外部に排出することな
く、洗濯機水仕事に再利用することから、洗濯水の節約
という点で経済的である。

【００２４】また、衣類乾燥機から排水される水は、乾
燥機本体部分で熱交換され、温水となっていることか
ら、衣類の汚れ落としを短時間のうちに効率良くおこな
う上で好都合である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明方法を適用した一実施例の外観図であ
る。

【図２】図１に符号１で示す水冷式除湿型衣類乾燥機本
体の内部構造説明図である。

【図３】図２の信号制御のブロック図である。

【符号の説明】

１…水冷式除湿型衣類乾燥機本体、９…乾燥機制御装
置、１０…排水ホース（Ａ）、１１…全自動洗濯機本
体、１２…切り換え弁、１３…排水ホース（Ｂ）、１４
…給水ホース、１５…全自動洗濯機の水位検知装置、１
７…洗濯機制御装置。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】ドラム等の衣類乾燥室と、乾燥循環風路
   と、乾燥循環風路を流れて衣類乾燥室に流入する空気を
   加熱するヒータと、前記衣類乾燥室から排出された空気
   を冷却除湿する水冷式熱交換器とを備える衣類乾燥機に
   おける、前記熱交換器で使用した水を、この水を再利用
   する洗濯機から給水状態であるとの信号を受け取った時
   に洗濯機に給水することを特徴とする水冷式除湿型衣類
   乾燥機からの排水の再利用方法。
2. 【請求項２】請求項１において、水を再利用する洗濯機
   からの信号により弁の操作がなされ、水を再利用する洗
   濯機への給水、もしくは外部への排水を切り換えるよう
   にした、水冷式除湿型衣類乾燥機からの排水の再利用方
   法。