JPH06277329A - 回転式図柄可変表示装置用の情報マーク化式回転図柄表示体 - Google Patents

回転式図柄可変表示装置用の情報マーク化式回転図柄表示体

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JPH06277329A
JPH06277329A JP5095423A JP9542393A JPH06277329A JP H06277329 A JPH06277329 A JP H06277329A JP 5095423 A JP5095423 A JP 5095423A JP 9542393 A JP9542393 A JP 9542393A JP H06277329 A JPH06277329 A JP H06277329A
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伸明 水貝
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悟 佐々木
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 図柄マークを直接カウント検出して、同図柄
マークに対応する対象の図柄を検出停止表示する。 【構成】 セット板11に定置されたモータ13に、駆
動プーリ15が位置決め連結される。駆動プーリ15に
対する設定軸心間距離位置に、従動プーリ18が位置決
め保持される。両プーリ15,18間に、図柄ベルトB
が掛装される。図柄ベルトBに使用される図柄表示帯
に、複種類複数コマ分の図柄1が所定間隔で配置され
る。図柄表示帯の一側縁に、全ての図柄1コマ単位毎に
対応する図柄マーク2bと、適宜選定した1つの図柄1
に対応する基準マーク2aとが形成される。セット板1
1に、図柄ベルトBの各マーク2a,2bを検出する検
出判読手段27が配設される。図柄ベルトBは、回転駆
動制御機構12の駆動条件および検出判読手段27の検
出条件に従って変動停止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、回転式図柄可変表示
装置用の情報マーク化式回転図柄表示体に関し、更に詳
しくは、パチンコ球やコイン等を利用した変動制御条件
に基いて図柄変動組合わせゲームを展開して、予め設定
された図柄同志の組合わせ条件の成立時に遊技者の有利
とされる特別遊技状態や、入賞成立状態を呈することの
できる回転形式の図柄可変表示装置の表示部材として使
用される情報マーク化式の回転図柄表示体に関するもの
である。
【0002】
【従来技術】この種の図柄組合わせ式遊技機の代表例と
して従来から知られている第1種(フィーバタイプ)のパ
チンコ機やスロットマシンにおいては、図柄変動組合わ
せゲームを展開して特別遊技状態や入賞成立状態に係る
図柄組合わせを成立表示することのできる図柄手段とし
て、一般に回転表示形態の図柄可変表示装置が採用され
ている。この装置では、その基本的な型式(形態)として
は、モータ(ステッピングモータまたはパルスモータ)お
よび駆動制御回路等を含む回転駆動制御手段と、ベルト
形態またはドラム形態の回転図柄表示体と、各図柄の停
止表示用位置決め基準とされる位置決め検出手段を含め
て、1基毎の図柄表示ユニットに構成される。そしてこ
の図柄表示ユニットが、例えば1つの箱枠体内に複数基
(通常では左列、中列、右列の3基が多い)を組単位にし
て、縦列セットされて1つのユニット表示装置とされて
いる。
【0003】そして前記図柄可変表示装置では、毎回の
図柄組合わせゲームに係る基本的な図柄変動制御態様と
して、遊技領域内に打出された遊技球の入賞検出時また
はコイン投入後のスタート操作時に基く始動条件と、ス
トップ操作時または設定時間時点に基く停止条件の前提
において、各列毎の図柄表示ユニットにおけるモータと
回転図柄表示体が、設定条件に基いて順次変動開始され
て適時停止される。この基本態様にあって、各列毎の図
柄表示ユニットにおいては、当該の位置決め検出手段を
基準設定した回転図柄表示体の変動停止表示状態につい
て、ソフトプログラム上の設定処理条件として、予め夫
々のモータ制御用パルスの設定に基いて基準位置の図柄
からみて全ての図柄に対して図番記録検出情報としての
カウンタ値「0,・・・N」が設定されているもとで、回転図
柄表示体の1回転毎に位置決め検出手段が基準図柄を検
出した時点のカウンタ値「0」を基準にして、停止すべき
対象の図柄位置に係るカウンタ値分に応対するパルス数
を出力制御して、図柄1コマ分ずつに設定されたパルス
カウント検出に基いてモータと共に回転図柄表示体を停
止し、対象とする所定の図柄を入賞ライン上に停止表示
させるようになっていた。
【0004】そして入賞ライン上における各列の図柄同
志の出揃い結果において、個々の位置決め検出手段によ
る図柄検出判別情報に基いて予め設定された組合わせ図
柄(当り図柄)との対比検出判定に従って、「当りまたは
外れ」が判定制御される。そうして当り図柄の組合わせ
成立時に、前述した特別遊技状態または入賞成立状態に
係る権利が発生されるようになっている。
【0005】なお前記回転図柄表示体については、無端
状母材の外周面にシート状の図柄表示帯を装着した図柄
ベルトや円形リング体の外周面に図柄表示帯を周回装着
した図柄ドラム、更には円形リング体の外周面に図柄を
直接印刷した図柄ドラム等のタイプがある。またこれら
の回転図柄表示体における図柄については、一般に色彩
区分された視認識別容易な数字、アルファベット文字、
その他の図形等を含む複数種類の識別マークが採用さ
れ、これらの図柄が当り用、外れ用に適宜区分設定され
たもとで、所要とする複数コマ分において基本的には図
柄中心間隔を一定ピッチにして適宜順序で配置されてい
る。一方前述の位置決め検出手段については、夫々のタ
イプの回転図柄表示体における全図柄の内から予め設定
された1つの基準位置の図柄(基準図柄ともいう)に対す
る所定部分に、光学的センサーにより読取られる1つの
インデックスが設置されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前述した従来の回転式
図柄可変表示装置では、各列毎の図柄表示ユニットにお
ける各図柄の検出停止について、前述のような専ら位置
決め検出手段の光学的センサーによるインデックスの検
出時のカウンタ値「0」を基準にして、他の夫々の図柄を
1コマ分ずつのパルスカウント制御に基いて検出停止す
ることの技術に頼っていた。しかしこのような図柄検出
停止表示にあっては、回転図柄表示体の1回転毎におい
て位置決め検出手段で実際に検出された基準図柄からみ
て、夫々の図柄が直接検出される訳ではなく、あくまで
もパルスカウント設定制御による見込み(見做し)検出条
件で停止されることになってしまっている。
【0007】このため回転図柄表示体の回転速度(周速
度)や慣性力あるいは滑りや伸び等を含む変動に起因し
て全ての図柄の正確な検出停止が難しい状況にある。特
に回転図柄表示体が長尺の図柄ベルトや大径の図柄ドラ
ムの場合には、それだけ伸び(滑り)や慣性力等が大きく
なる上、図柄のコマ数が多くなることに伴ない、各図柄
分に係るカウンタ値(図番)およびパルスの設定条件も多
くなるだけに、厳正な検出停止が極めて難しくなり、主
として基準図柄からみてカウンタ値(図番)が大きくなる
位置の図柄の検出停止に比較的誤差を生じ易い問題があ
る。また各列毎のモータに係るパルス制御において、例
えばノイズの発生や電圧降下等に起因して図柄1コマ分
ずつに設定されたパルスカウントに誤差が生じた場合に
も、各位置の図柄を正確に検出停止させることができな
い問題がある。
【0008】
【発明の目的】本発明は、前述した課題を好適に解決す
るべく提案されたもので、視認容易に識別区分されて光
学的検出判読手段で即時精確に検出される1つの原点位
置用の基準マークと、多種複数の全ての図柄に対する複
数個の図柄位置用の図柄マークとを有し、変動中におい
て検出判読手段による基準マークの基準検出時点から各
図柄1コマ分毎における所要の図柄マークを直接検出す
ることに基いて同図柄マークに対応する対象の図柄を検
出停止表示し得るようにした情報マーク化式の回転図柄
表示体を提供し、この回転図柄表示体を使用した回転式
図柄可変表示装置における検出判読の信頼性を高め、正
確な図柄検出停止を図り得ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】前述した課題を克服し、
所期の目的を好適に達成するため本発明は、回転式図柄
可変表示装置の表示部材として使用可能とされる回転図
柄表示体であって、駆動モータのパルス出力駆動に基い
て回転停止制御される回転体と、この回転体の外周に装
着されて所定検出部位に設置された適宜光学的な検出判
読手段で検出されるマーク付き図柄表示部材とを有し、
前記マーク付き図柄表示部材において、所要とする複種
類複数コマ分の図柄を所定間隔で形成配置する一方、視
認容易に識別区分されて前記検出判読手段により個々に
区分検出される1つの基準マークと複数の図柄マークと
を形成し、基準マークを1つの図柄に対する所定の基準
位置に適宜検出サイズで配置すると共に、図柄マークを
全ての図柄1コマ単位毎に対する所定位置に適宜検出間
隔および検出サイズで配置し、この図柄表示部材の移動
中において、前記検出判読手段により基準マークが検出
された基準点から所定位置の図柄マークがカウント検出
された後に、前記駆動モータと共に回転体が停止されて
検出された図柄マークに対応する図柄を停止表示するよ
うに設定したことを特徴とする。
【0010】
【作用】回転体の外周に装着された図柄表示部材は、駆
動モータのパルス出力駆動に基いて回転体を回転するこ
とにより移動する。図柄表示部材に形成された1つの基
準マークと、全ての図柄1コマ単位毎に対応して形成さ
れた図柄マークは、回転図柄表示体の回転中において、
所定位置に配設された検出判読手段により検出される。
すなわち、回転図柄表示体の回転中において停止すべき
対象の図柄を、検出判読手段による基準マークの基準検
出時点から各図柄1コマ分毎における所要の図柄マーク
を直接カウント検出することに基いて、前記駆動モータ
と共に回転体を停止して、同図柄マークに対応する対象
の図柄を正確に検出停止することができる。
【0011】
【実施例】次に、本発明に係る回転式図柄可変表示装置
用の情報マーク化式回転図柄表示体について、好適な実
施例を挙げて添付図面を参照しながら以下詳細に説明す
る。なお、本発明に係る情報マーク化式回転図柄表示体
の具体的な実施例としては、図32に略示する図柄組合
わせ式パチンコ機80と、図33に略示するスロットマ
シンKとに実施される回転図柄表示装置の型式に合わせ
て選定使用される図15〜図17に示すベルト形態の回
転図柄表示体Bと、図18〜図20に示すドラム形態の
回転図柄表示体Dとが提案される。そしてこれら何れの
型式の回転図柄表示体にあっても、主体となる図柄表示
部材として後述するような光学的検出判読手段による図
柄の直接カウント検出停止が可能とされた合成樹脂製シ
ート状のマーク化式の図柄表示帯Sが所定サイズにして
使用される。
【0012】そこで各型式の回転図柄表示体B,Dおよ
び表示装置Mの説明に先立ち、図柄表示部材として好適
に使用される前記マーク化式の図柄表示帯Sについて説
明する。この図柄表示帯Sは、後述する各図に例示した
何れの種別にあっても、図柄条件として当り用、外れ用
を含む図柄(便宜上アルファベット文字を略示する)が、
種類別、表示コマ数(便宜上図柄番号としてカウンタ値
1〜16まで)、配置間隔を同一に設定して所定順序で
配列された例とし、そして図示できないが多数種の色彩
を持つカラフルな見栄えのよい図柄に印刷形成されてい
る。このような図柄条件にあって、1つの基準位置と、
全ての図柄1の1コマ毎の位置とに付された位置検出用
の記録情報媒体として、後述する光学的検出判読手段2
7,48の性能・形態やソフトプログラム処理に適応し得
る視認識別区分および整合性確認の容易な基準マーク2
aと図柄マーク2bが採用され、これらのマーク2a,
2bが夫々の図柄1の位置、種類等の情報内容に合わせ
た複種類、複通りの設定パターン(設定モジュールとも
いう)に基いてマーキング印刷形成されたものが例とさ
れている。
【0013】そしてこのような図柄表示帯Sは、具体的
には抗張力の高く、伸縮変化の小さい極薄フィルム状母
材(例えばポリエステル、肉厚25〜40μ)を使用し、
光検出による場合を前提考慮して表刷り方式と裏刷りラ
ミネート方式に基いて作製されて、最終的には所要の帯
状サイズに切断成形されたものが主たる例とされる。以
下、各方式毎による表示帯Sについて例記する。
【0014】(表刷り方式)この表刷り方式では、1枚
の母材の表面に全ての図柄とマークとが印刷または蒸着
方法に基いて形成された例であって、使用される後述の
検出判読手段27,48(単にセンサともいう)の形式(光
透過式と光反射式)に適合する透過タイプの第1案と、
反射タイプの第2案が提案される。
【0015】(a) 透過タイプの第1案による表示帯S
については、図1に例示するように、光透過し得る透明
な母材fの図示上面において、前述した全ての図柄1が
形成配置されている一方、この図柄1とは別の位置(母
材fの側縁)に前述の基準マーク2aおよび図柄マーク
2bが、低明度系の光遮閉色(例えば黒色)で形成配置さ
れている。これによりこの表示帯Sでは、図柄1および
各々のマーク2a,2bを外向き状態にして連続移動(変
動)される前提にあって、光透過式センサ27の発光部
28と受光部29との間の照射検出状態において、母材
fの透明部分に対する光透過時には無検出、夫々のマー
ク2a,2bに対する光遮閉時には有検出の条件に基い
て好適な図柄の直接カウント検出停止が可能とされる。
【0016】(b) 反射タイプの第2案による表示帯S
については、図2に例示するように、高明度系の光反射
色面を有する例えば白色不透明な母材f'の図示上面に
おいて、前記図柄1が形成配置されている一方、この図
柄1とは別の位置に、前記基準マーク2aおよび図柄マ
ーク2bが低明度系の光非反射色(例えば黒色)で形成配
置されている。これによりこの表示帯Sでは、図柄1お
よび各々のマーク2a,2bを外向き状態にして変動さ
れる前提にあって、光反射式センサ27の発光部228
と受光部29との間の反射検出状態において、母材fの
光反射色面部分に対する光反射時には無検出、夫々のマ
ーク2a,2bに対する光非反射時(遮光時)には有検出
の条件に基いて好適な図柄の直接カウント検出停止が可
能とされる。
【0017】なおこの値の表示帯Sについては、透明な
母材fの表面に光反射色面となる白色系の下地を印刷
し、この下地の上面に図柄1および各マーク2a,2b
を形成したものでもよい。
【0018】(裏刷りラミネート方式)この裏刷りラミ
ネート方式では、互いにラミネート接合される2枚の母
材の夫々の片面に全ての図柄とマークとが印刷または蒸
着方法に基いて形成された例であって、使用される検出
判読手段27,48(センサ)の形式(光透過式と光反射
式)に適合する透過タイプの第1案と、反射タイプの第
2案が提案される。
【0019】(a) 透過タイプの第1案による表示帯S
については、図3に例示するように光透過し得る透明な
一方の母材fの図示上面に全ての図柄1が形成配置さ
れ、また同性状な他方の母材fの図示上面の側縁に基
準、図柄の各マーク2a,2bが形成配置されたもと
で、双方の透明母材f,fが、図柄1と各々のマーク2
a,2bとを上下に整合した状態でラミネート接合され
て2層1枚化されている。これによりこの表示帯Sで
は、前述した表刷り方式(第1案)の表示帯Sの場合と同
様に、光透過式センサ27による両母材f,fの透明部
分に対する光透過無検出と、夫々のマーク2a,2bに
対する光遮閉有検出との条件に基いて、好適な図柄の直
接カウント検出停止が可能とされる。
【0020】(b) 反射タイプの第2案による表示帯S
については、図4に例示するように、前述したような例
えば白色系の不透明な母材f'の図示上面に全ての図柄
1が形成配置され、また他方の透明な母材fの図示上面
に基準、図柄の各マーク2a,2bが形成配置されたも
とで、双々の母材f',fが、前記第1案と同様にラミネ
ート接合されて2層1枚化されている。これによりこの
表示帯Sでは、前述した表刷り方式(第2案)の表示帯S
と同様に、同図中の光反射式センサ27による白色系母
材f'の光反射色面部分に対する光反射無検出と、夫々
のマーク2a,2bに対する光非反射(遮光)有検出との
条件に基いて、好適な図柄の直接カウント検出停止が可
能とされる。
【0021】なおこの種の表示帯Sについては、前述の
白色系母材f'に代えて図柄1を形成した透明な母材f
の反図柄面(下面)に光反射色面となる白色系の下地を形
成したものでもよい。
【0022】また前述した裏刷りラミネート方式の応用
例による図柄表示帯Sとして、図5に例示するように、
互いにラミネートされる透明な一方の母材fの図示下面
に図柄1を、また他方の母材fの図示上面の側縁に各々
のマーク2a,2bを夫々形成したもとで、双方の母材
f,fをラミネート接合してなる透過タイプのもの。図
6に例示するように、互いにラミネートされる透明な一
方の母材fの図示下面に図柄1を、また他方の母材fの
図示上面に各々のマーク2a,2bを夫々形成すると共
に、図柄1または各マーク2a,2bの何れかの形成面
に光反射色とされる白色系の下地を形成したもとで、双
方の母材f,f'をラミネート接合してなる反射タイプの
ものでもよく、光反射式センサ27による無検出と有検
出との条件に基いて、好適な図柄の直接カウント検出停
止が可能とされる。
【0023】前述した夫々の方式で作製(成形)された図
柄表示帯Sでは、全ての図柄1および各々のマーク2
a,2bが、当該表示帯(母材)の外面からはっきり視認
できるので、夫々の印刷または蒸着の具合いやモジュー
ル(位置や間隔)等の良否、更には互いの識別区分や整合
性の適否等について、特別な機器を一切不要として点検
者自身の視覚を通じて手早く容易に確認できる。しかも
前記裏刷りラミネート方式による表示帯Sでは各々のマ
ーク2a,2bが、また応用例による表示帯Sでは図柄
1および各々のマーク2a,2bが、何れも透明母材f
で被覆保護されているので、これら表示帯Sの取扱い、
使用中において夫々のマーク2a,2bや図柄1が剥が
れたり欠落するようなことが一切回避される。
【0024】ここで前述のように作製された図柄表示帯
Sに係る共通な設定事項、使用条件等について付記する
と、これらの表示帯Sは何れの作製方式によるものであ
っても、後述するベルト形態、ドラム形態の回転図柄表
示用部材として実施される前提にあって、使用する回転
図柄表示体のプーリまたはリング体の円周長および軸心
間距離に対応する有効長さに設定されて、全ての図柄分
(16コマ)の割出しがなされる。この割出しについて
は、一例として回転図柄表示体の円周長(直径×円周率
π)において、駆動源とされるモータ(直流モータ、ステ
ッピングモータ、パルスモータ等の何れも使用可能)の
パルス駆動制御に基き、その1パルス(1ステップ角)単
位に対する1変位量を小数点以下まで細かく算出したも
とで、この1変位量の整数倍分の長さ単位に基いて、1
コマ分毎のサイズが適宜設定されると共に、全コマ数の
ピッチ間隔が割出される。ちなみに各図柄1の基準線
(1点鎖線)を1コマサイズの中心(1/2)位置とする場
合には、各コマが1変位量の偶数分単位のサイズとされ
る。また、小数点以下の端数分を含めた必要長さ分を接
続代として利用してもよい。
【0025】また、前述のように設定された各コマ毎の
図柄1に対する各々のマーク2a,2bについては、図
柄の停止表示位置の基準目安とされる入賞ラインLに対
する検出判読手段27(センサ)の検出位置が前述の1パ
ルス1変位量条件に基いて適宜設定されるもとで、基準
マーク2aに対する所要の図柄マーク2bの直接カウン
ト検出により対応図柄1が直接停止表示されることの前
提にあって、大別的にみた場合、各図柄1の中心線(1
点鎖線)位置または区画線(実線)位置を夫々の基準に定
めて、その前後に亘る所要の変位量単位分の範囲(領域)
内に作成することが基本例とされる。この基本例以外と
して、夫々のマーク2a,2bは、当該の図柄番号位置
(カウンタ値)に対して所要コマ分の間隔を置いた別異位
置、所定角度間隔を置いた角度変位位置、順序不同位置
等を含む所要の関係対応位置に印刷作成することも可能
とされる。
【0026】なお前述した図柄表示帯Sのマーク検出に
使用される前記検出判読手段27については、図1〜図
11に略示するように発光部28と受光部29を有する
光透過形式の光学センサと光反射形式の光学センサと
が、使用される表示帯Sの夫々のマーク2a,2bの内
容に適合する条件や個数に選定されると共に、後述する
制御回路装置(図24参照)側に所定の検出回路または検
出基盤を介して接続される。そしてこのもとで各形式の
光学センサの検出条件において、前述のように夫々のマ
ーク2a,2bに対する光照射時に有検出、母材fの透
明部分に対する透光時や下地(光反射色面)に対する光反
射時に無検出(非検出)に変換されるように設定された例
とする。
【0027】前述のように構成(作製)されたマーク化式
の図柄表示帯Sについては、夫々のマーク2a,2bの
作成内容別に区分して大別的には図7〜図11に例示し
た夫々の種別のものが提案され、以下各種別例毎に順次
説明する。但し図7の図柄表示帯Sにおいて、全長に亘
り下から順に付された数字「0」は図柄の基準位置、数字
「1〜16」は、図柄の位置、種類(A〜P)を示す図柄カ
ウンタ値の番号とされる。一方図7〜図11の各表示帯
Sにおいて、幅方向に付された1点鎖線は、当該コマ分
毎の図柄中心、言換えると後述する入賞ラインL上に停
止表示される図柄1の中心線とする。また幅方向に付さ
れた実線は、図柄1コマ分ずつのサイズ(長さ)を区分す
る区画線とする。そして夫々の図柄番号「16」のコマ外
の最終端部分は、各表示帯Sが無端状にされる場合の接
続代とされ、図柄番号「1」のコマの始端部に重ね合わせ
接着が可能とされる。
【0028】
【第1種別の図柄表示帯について】図7および図8に例
示する図柄表示帯Sについては、図示右側縁に全ての図
柄1に対する1つの基準マーク2aと、全ての図柄1コ
マ単位毎に対する図柄マーク2bが形成されたタイプと
されている。そして夫々のマーク2a,2bについて
は、全ての図柄1が前述した1パルス1変位量に基いて
所定の基本パルス数単位に対応する同一中心間隔で形成
配置されていることの前提例にあって、図示のように図
柄マーク2bが、基本パルス数分で配置された検出間隔
P、図柄中心位置から所定パルス数分変位した検出位置
p、光学センサの検出性能、範囲を考慮した設定パルス
数分の検出サイズp1に基いて形成配置されている。こ
れに対して基準マーク2aが、図柄マーク2b,2b間
の所定基準位置(図示検出間隔Pの中央)にあって、図柄
マーク2bと検出条件と異なる検出サイズp2で形成さ
れている。
【0029】このもとで夫々のマーク検出用の1個の光
学センサを有する検出判読手段27により、基準マーク
2aを検出した基準時点(例えば図柄番号カウンタ値
「0」)から各位置の図柄マーク2bを順次有検出するこ
とにより、1コマ単位毎に読取り(カウント)検出されて
カウンタ値「1〜16」までに変換処理されるようになっ
ている。
【0030】
【第2種別の図柄表示帯について】図9に部分的に例示
する図柄表示帯Sについては、図示左側縁に1つの基準
マーク2aが形成され、また図示右側縁に全ての図柄分
に対する図柄マーク2bが形成されたタイプとされてい
る。そして夫々のマークの形成配置条件例として、図示
のように図柄マーク2bが前記第1種別と基本的には同
様な検出間隔P、検出位置p、検出サイズp1に設定さ
れ、また基準マーク2aが図柄マーク2bの検出間隔P
の中心位置P/2で所定検出サイズp1に設定された場合
を示す。このもとで夫々のマーク検出用に区分された第
1および第2の光学センサを有する検出判読手段27に
より基準マーク2aを検出した基準時点(カウンタ値
「0」)から各位置の図柄マーク2bが1コマ単位毎に読
取り(カウント)検出されるようになっている。
【0031】
【第3種別の図柄表示帯について】図10に部分的に例
示する図柄表示帯Sについては、表示帯裏面側の幅方向
中央部に1つの基準マーク2aと、全ての図柄分に対す
る図柄マーク2bが形成されたタイプとされている。そ
して夫々のマークの形成配置位置条件例として、図示の
ように図柄マーク2bが、前記第1種別と同様な検出間
隔P、検出位置p、検出サイズp1に設定され、また基
準マーク2aが図柄マーク2b,2b間の基準位置に所
定の検出サイズp2に設定された場合を示す。このもと
で夫々のマーク検出用の光学センサを有する検出判読手
段27により、基準マーク2aを検出した基準時点(カ
ウンタ値「0」)から各位置の図柄マーク2bが1コマ単
位毎に読取り(カウント)検出されるようになっている。
【0032】
【第4種別の図柄表示帯について】図11に部分的に例
示する図柄表示帯Sについては、図示右側縁に1つの基
準マーク2aと全コマ単位分の図柄マーク2bが形成さ
れたタイプとされている。そして各図柄マーク2bが、
前述の種別と基本的には同様な検出間隔P、図柄の中心
線位置に合わせた検出位置、検出サイズp1に設定され
ていることに対して、基準マーク2aは図柄マーク2
b,2b間の基準位置にあって、1つの図柄マーク2b
の検出サイズp1分を含み、かつこれに前後する図柄マ
ーク2bとの非検出間隔p4,p5より小さくした所定検
出サイズp3(p3<p4,p5)に設定されている。このも
とで隣接する2個の光学センサ(光透過形式、光反射形
式の何れも可)を有する検出判読手段27が、両センサ
で基準マーク2aを同期的に検出した時点を基準にし
て、各位置の図柄マーク2bを順次有検出することによ
り、1コマ単位毎の読取り(カウント)検出をなし得る。
但しこの表示帯Sでは、図柄番号カウンタ値が基準マー
ク2aの検出時に「0」とされ、最終図柄を「15」とされ
る。
【0033】前述した夫々の種別のマーク化式図柄表示
帯Sにおいて、所要形態の回転図柄表示体で実施される
場合を前提とした基本的な図柄検出停止表示、つまり図
柄マークの直接カウント検出に基く対応図柄の直接停止
に係る態様例について、要約して各図に例示する。すな
わち入賞ラインL(図示矢印)に対する検出位置が前述し
た1パルス1変位量に基いて適宜設定されるもとで、
(a)夫々のマーク2a,2bが図柄1の区画線基準で作
成された例では、入賞ラインLに対して検出判読手段2
7が、図12(a),(b)に略示する同一位置、または図
14(a),(b)に略示する反対側の所定角度位置に設置
される条件、また(b)夫々のマーク2a,2bが図柄1
の中心線基準で作成された例では、入賞ラインLに対し
て検出判読手段27が、図13(a),(b)に略示する所
定変位位置、または図14(a),(b)に想像線で略示す
る反対側の所定角度変位位置に設置される条件が基本例
として提案される。なおこの態様例では、便宜上図6に
示した裏刷りラミネート方式による表示帯を例として図
示する。
【0034】そしてこのような基本例に基く図柄表示帯
Sの実施においては、表示帯の連続移動過程において、
全てのマークが読取り検出されて制御回路装置E側でソ
フトプログラム処理される検出判読処理設定条件にあっ
て、前記検出判読手段27が基準マーク2aを基準検出
した時点(コード信号「1」,カウンタ値「0」)から以降、
各位置の図柄マーク2bを1つずつ順次検出開始した時
点(図12(a),図13(a),図14(a)参照)で有検出
(コード信号「1」)に、また検出終了した時点で無検出
(コード信号「0」)に変換される。このもとで、基準マー
ク2aを基準検出した時点から順次カウント検出された
各位置の図柄マーク2bに対応設定された図番カウンタ
値(1〜16または1〜15)が1つずつ判読されること
になり、検出終了時から所定時間(設定パルス時間)後
に、モータおよび回転図柄表示体(図柄表示帯)が停止さ
れて、図番カウンタ値に対応する図柄1が入賞ラインL
上に正確に停止表示される。
【0035】特にこのようなマーク直接カウント検出に
よる図柄停止表示例によれば、図柄表示帯Sの移動中
に、万一ずれ(滑り)やノイズによる電圧降下等が生じた
としても好適に対応し得る。すなわち、全ての図柄マー
ク2bが図柄1コマ単位毎に対応する基本パルス数変位
量分の検出間隔Pに設定されているもとで、表示帯Sが
ずれ等により検出間隔P分の変位量に誤差を生じたとし
ても、未だ光学センサが所定位置の図柄マーク2bをカ
ウント検出していない状況では、更にパルスを出力して
表示帯Sを移動することによりずれ分の誤差が修正され
る。そして光学センサが所定の図柄マーク2bを有(カ
ウント)検出した時点で、これに対応する図柄1を正確
に検出判読し得ることになり、所定時間後に同図柄1を
停止表示させることができるものである。
【0036】次に、前述したマーク式図柄表示帯Sを種
別選択使用して構成される回転図柄表示体について説明
する。この表示体は、図32のパチンコ機80に実施さ
れる図柄可変表示装置Mの型式に適応した図柄表示部材
として、具体的にはベルト形態例、ドラム形態例に基い
て好適に使用されるもので、以下夫々の形態例毎につい
て説明する。
【0037】
【ベルト形態の回転図柄表示体について】この形態例で
は、選定された所要種別の図柄表示帯Sにおいて、前記
接着代(例えば1mm程度)をもって両端同志を溶着接合す
ることにより、表示帯S自体が極めて抗張力の高い、伸
縮変化の小さい特性を持つ図15に示すような1本の無
端状図柄ベルトBに構成される。そしてこの図柄ベルト
Bが、図15〜図17に例示するような1つのセット枠
11単位で構成された図柄表示ユニットUにおける回転
駆動制御機構12の両プーリ15,18間に適正な伸張
状態で掛装されて、図柄の実体構成部とされ、機構12
の駆動条件および検出判読手段27の検出条件に従って
変動停止される。
【0038】すなわちこの形態例の図柄表示ユニットU
において、先ず回転駆動制御機構12では、駆動基盤兼
用とされた後述の1枚のセット板11の所定位置に定置
されたモータ13の回転部材14に、大径の駆動プーリ
15が中心連結部16を介して位置決め連結されている
一方、この駆動プーリ15に対する設定軸心間距離位置
に、小径の従動プーリ18が位置決め保持されており、
また両プーリ15,18間の後方部に図柄ベルトB用の
調節案内具22が組付けられている。そして双方のプー
リ15,18は、共に外周両端にフランジ部を有する合
成樹脂製のものが例とされ、少なくとも駆動プーリ15
の外周に摩擦抵抗の大きい外周平滑な滑止め部材17が
装着されて、図柄ベルトBの回転中の滑り(ずれ)等を好
適に防止し得るようになっている。なお従動プーリ18
は、図16に示す如く、セット板11にボルト状の支軸
20で固定された支持筒19外周に円形の回転筒21が
嵌挿された形態を例示する。
【0039】また前記調節案内具22は、図示のように
セット板11にボルト状の支軸24を介して支持された
可動アーム23の両側に図示2個の案内ローラ25が支
持されており、アーム23に弾装されたばね26を利用
して両ローラ25が、図柄ベルトBの内側から適宜押圧
転接して適正な伸張状態に保持したまま案内し得るよう
になっている。但しこの案内具22は、指先操作等によ
り可動アーム23と共に両ローラ25,25を前方(図1
7中想像線で示す右方)の非調節案内位置に変位保持で
きるようになっている。
【0040】一方前記検出判読手段27は、当該の図柄
ベルトBに使用された種別の図柄表示帯に適合し得る性
能・形式のものが選択されることの前提において、便宜
上表刷り方式による第1種別の図柄表示帯S(図7参照)
に適合する光透過形式の光学センサを有するものが使用
された例を示す。そして図柄べルトBの張り側直接線部
分におけるマーク作成側の側縁部において、前記入賞ラ
インを想定して設定された所定の検出位置(図示上方)に
設置されて、発光部28と受光部29が前記夫々のマー
ク2a,2bに対する前後に所定の読取り検出間隔を置
いて対向させている(図17参照)。
【0041】また前述の回転駆動制御機構12に対する
図柄ベルトBについては、前記調節案内具22を一旦非
調節案内位置に変位保持したもとで、駆動、従動プーリ
15,18間に掛装して調節案内具22を再び調節案内
位置に戻すことにより、適正な伸張状態に掛装セットさ
れる。このようなベルトの掛装状態を厳正にみた場合、
入賞ラインLに対して夫々の図柄1の停止表示位置(中
心線)が万一ずれを生ずるとしても、その誤差は最大量
として前述した1パルス1変位量による微少範囲(例え
ば1mm以内)に止まる。このため実質的にはこの微少誤
差を公差範囲とみることができ、入賞ラインに対する図
柄の中心線位置での停止表示と見做して何ら差支えない
ところである。従って従来の場合のような位置合わせ、
つまり基準選定した1つの所定図柄を駆動プーリ15の
基準位置に厳正に整合させることの手間等が一切省略で
きるものである。
【0042】そしてこのような図柄表示ユニットUにお
いて、前記セット板11には必要な回路が構成されてい
る。すなわちこのセット板11は、ガラス繊維入りの合
成樹脂板材より所定サイズの長方形に成形されたプリン
ト基盤タイプのものであって、その片側面(外面)に図1
7に略示するようなモータ用駆動回路30、検出用回路
31、照明用回路32等が夫々区分して構成されて、夫
々の回路30,31,32に前記モータ13、光学センサ
27および後述の照明具34が接続されている。そして
これら全ての回路30,31,32の終了端が、セット板
11後側に設置された1つの接続具33の各ピンに接続
されて、制御回路装置E(図24参照)に接続線を介して
接続し得るようになっている。なお前記照明具34は、
セット板11内の中央部に設置された光拡散用の箱形ホ
ルダ35内に、照明用回路32に接続された基盤36に
連接された適数個のランプ37が配置されており、点灯
(点滅)時に図柄ベルトBの張り側直線部分の内側から図
柄を照明し得るようになっている。
【0043】なお前述したベルト形態例において、対象
とする図柄可変表示装置の型式等に応じて所定基数分の
図柄表示ユニットUが予め組付けられてセット化される
場合では、夫々の回転駆動制御機構12の型式として、
図示はしないが1つの共用セット保持枠内において、前
述の複数個の従動プーリ18、調節案内具22が、夫々
の1本の共通支軸に挿通支持されて所定位置にセットさ
れる形式としてもよい。またモータ13、光学センサ2
7、照明具34に係る回路は、1枚共通の基盤または個
別の基盤で構成してセット板11に取着セットする形態
としてもよい。一方図柄ベルトBについては、薄肉透明
なタイミングベルト母材の外表面に表示帯Sを装着して
なるタイプにすることも可能である。
【0044】
【ドラム形態の回転図柄表示体について】この形態例で
は、主として大型(大径)の図柄ドラムの場合を前提とし
て、選択された所要種別の図柄表示帯Sを円形状にし
て、ドラム素材である硬質透明な合成樹脂製の平プーリ
形をなす円形リング51の円胴部52外周表面に周着し
て両端を接合することにより、図18に示す1個の図柄
ドラムDに構成される。そしてこの図柄ドラムDは、図
18〜図20に例示するようなセット板兼用の1枚の駆
動基盤42単位で構成された回転駆動制御機構41のモ
ータ43に直結されて図柄表示ユニットUの実体表示部
とされ、モータ43の駆動条件および検出判読手段48
の検出条件に従って回転変動停止される。
【0045】すなわちこの形態例における図柄表示ユニ
ットUにおいて、先ず前記回転駆動制御機構41では、
方形状の駆動基盤42の片側所定位置にモータ43が定
置接続されて、その回転部材44に前述の図柄ドラムD
が円形リング体51中心の連結盤部53を連結されてい
る。そして駆動基盤42の反対面側にはモータ43およ
び後述する検出判読手段48に係る回路45,46が所
定パターンで区分構成されて、その回路終端が同基盤4
2の後端に設置された1個共用の接続具47に接続され
ており、この接続具47から後述の制御回路装置E側に
接続線を介して接続されるようになっている。なお駆動
基盤42の片側前方に図柄表示用の表示ランプが必要に
応じて配置された場合には、その回路終端を接続具47
に接続してもよい。
【0046】一方前記検出判読手段48は、当該の図柄
ドラムDに使用された種別の図柄表示帯に適合し得る性
能・形式のものが選定されることの前提において、便宜
上裏刷り方式による第3種別の図柄表示帯S(図10参
照)に適合する光反射形式の光学センサ(図4,6参照)を
有するものが使用されて、駆動基盤42の検出用回路4
6に接続された検出基盤49に定置された例を示す。そ
してこのセンサが、図柄ドラムDの内側において、前記
入賞ラインLを想定して設定された所定の検出位置(図
示左方の後部側)に設置されて、夫々のマーク2a,2b
に対する内側に所定の読取り検出間隔を置いて指向させ
ている(図20参照)。なお検出態様に合わせて、回転リ
ング体51の円胴部52には、多数個の検出窓口54が
成形されている。
【0047】そして前記図柄ドラムDについては、円形
リング体51に対する図柄表示帯Sの装着において、同
表示帯Sの始端をリング体51外周の所望位置にして周
回装着するだけで手早く正確に構成される。このような
表示帯装着状態を厳正にみた場合、前述した図柄ベルト
形態例の場合と同様に、入賞ラインLに対して夫々の図
柄1の停止表示位置に、万一前述した1パルス1変位量
による微少範囲のずれを生ずるとしても、この微少誤差
を公差範囲とみて入賞ラインLに対する図柄1の中心線
位置での停止表示と見做すことができる。これにより従
来の場合のような図柄の基準位置合わせの手間等が省略
できるものである。
【0048】前述のように構成された実施例の回転図柄
表示体B,Dは、夫々の図柄表示ユニットU,Uで構成さ
れることの前提にあって、回転式の図柄可変表示装置M
の型式に適応した図柄表示部材として好適に使用でき
る。そこで夫々の回転図柄表示体を使用した表示装置M
について、以下具体的な形式例毎に説明する。但し何れ
の形式例装置にあっても、3基の図柄表示ユニットUが
左列、中列、右列に配列セットされた形態とする。そし
て便宜上、パチンコゲーム中に発生される始動入力条件
毎に基いて、ソフトプログラムを含む制御回路装置Eの
制御に応答して各列の図柄表示ユニットUが設定条件で
変動制御されて、基準マーク2aの検出基準から所定位
置の図柄マーク2bを直接カウント検出して対応する図
柄1を停止表示する変動停止態様例の場合を主とする。
【0049】
【図柄ベルト形式の図柄可変表示装置について】図22
〜図24に示すこの表示装置Mにおいては、前記遊技盤
81前側に取着セットされた表示透視体61に合わせ
て、図柄表示ユニットUが遊技盤81裏側に縦列定置セ
ットされている。すなわち表示透視体61では、その中
央部の窓口62内に組付けられた透明樹脂製の表示板6
3に、図示3コマ分ずつの図柄用の表示窓64と、前述
の入賞ラインLが形成されている。なお入賞ラインL
は、上、中、下3本の横線と、互いに斜状交差する2本
の斜線を例示し、中央横線を基準ラインとして必要本数
のラインが設定される。またこの表示透視体61の上部
側には、始動入力条件の有効保留数(例えば最高4個ま
で)を表示する保留ランプ65や図柄表示内容に関連す
る表示ランプ66等が配設されている。
【0050】一方表示装置Mの実体表示部とされる前記
3基の図柄表示ユニットUでは、共に前述した共通な形
式のものとして、図22および図23に示すように、当
該のセット枠11内に回転駆動制御機構12、図柄ベル
トB、検出判読手段27等が組込まれており、そして遊
技盤81裏側に定置セットされる1つの保持枠体67内
に、セット板11が固支されることにより各ユニットU
同志が所要の隣接間隔で縦列セットされている。このセ
ット状態において、夫々の図柄ベルトBの張り側直線部
分が、前記表示透視体61の裏面から表示窓64に臨
み、また各セット板11の接続具31が、保持枠体67
の各逃し口68から後方へ延出されて、接続線69を介
して制御回路装置Eに接続されている。
【0051】前述した図柄可変表示装置Mに係る基本的
な制御系統については、一例として図24にブロック的
に略示するように制御回路装置Eを主体にして構成され
て、図25および図26に段階的に例示するような順序
に基いて制御処理される。
【0052】先ず電源投入時においては、表示装置M全
体の初期表示条件としてスタート前の図柄原点確認処理
がなされる。すなわち3列の図柄表示ユニットUにおけ
る図柄組合わせが「外れ」表示される例では、電源投入に
対して入賞判定部71と乱数データ設定部72との間の
応答により、停止用図柄に係る1つの外れ初期データが
選定記憶される。そしてこのデータ条件において、入賞
判定部71からの指示により、モータ制御部73から送
信されるパルス出力に基いて、3列のモータ13がデー
タ条件に従って駆動されて図柄ベルトBが回転される一
方、入賞判定部71に各列毎の検出停止図柄に係る図柄
マークの検出条件が保留される。このもとで設定時間後
に入賞判定部71からの検出条件指示を受けた各列の検
出判読手段27が、当該列毎の図柄ベルトBにおいて、
基準マーク2aを検出した時点から前記外れ初期データ
に対応する所定位置の図柄マーク2bをカウント検出す
ると、その情報をカウンタ部74および図柄検出部75
を経て入賞判定部71に入力することになる。
【0053】そしてこのマーク検出終了時点から設定時
間後(図12(a),図13(a)および図14(a)参照)
に、モータ制御部73からのパルス出力の停止に従い、
各列のモータ13と共に図柄ベルトBが停止されて前記
図柄マーク2bに対する1つの図柄1を入賞ラインL上
に停止表示する。この結果において、各列の検出判読手
段27の検出情報内容が、当該のカウンタ部74および
図柄検出部75に順次入力されて、カウント検出された
図柄マーク2bとこれに対するカウンタ値(1〜16ま
たは1〜15)および図柄1の種類(A〜P)との比較変
換処理等がなされて、最終的に入賞判定部71に情報入
力されているもとで、各列の図柄の原点位置が確認され
る。以降はこの状態のまま待機されて、始動入力に対し
て本来の図柄変動作用を呈し得る。但しこの外れ初期デ
ータ制御処理に基く図柄原点位置確認においては、3列
の図柄の全てが「外れ」の場合、1つまたは2つの当り用
図柄を伴なう「外れ」の場合をも含むものとする。
【0054】一方、3列の図柄1が互いに「外れ、当り」
を含む任意の初期表示条件とされる例では、図25中に
示すように、電源投入に対して入賞判定部71とモータ
制御部73との間の時間的制御処理に基いて、各列のモ
ータ13の駆動により図柄ベルトBが暫時回転される。
そして設定時間の最終段階において、各列の検出判読手
段27が基準マーク2aの検出基準時点から所定位置の
図柄マーク2bをカウント検出して入賞判定部71に情
報入力し、この検出終了時点から設定時間後に、モータ
制御部73からのパルス出力の停止に従い、モータ13
と共に図柄ベルトBが停止されて、夫々1つずつの図柄
1を入賞ラインL上に停止表示する。このもとで前述と
同様に夫々の検出判読手段27の情報検出内容が、入賞
判定部71に情報入力されているもとで、各列の図柄の
原点位置が確認される。
【0055】前述した図柄の原点位置確認処理後におい
て、遊技盤81でのパチンコゲームの開始に伴ない、後
述の始動入賞用スイッチ85による検出信号(始動信号)
が入賞判定部71に入力された以後においては、本来の
図柄変動制御作用が行なわれる。すなわち図24および
図26に示すように、同判定部71からの指示に基いて
モータ制御部73から送信されるパルス出力により、3
列のモータ13の順次駆動に従い図柄ベルトBが回動開
始される一方、乱数データ設定部72において、始動入
力に対する停止図柄のための1つのサンプリングデータ
が選出される。このサンプリングデータについては、全
ての図柄組合わせ総数の内から当該の図柄ベルトBにお
ける全ての図柄マーク2bに対応する図番カウンタ値の
情報内容に該当して外れ用、当り用に区分された何れか
1つのデータに決定されて、入賞判定部71に一旦入力
保留される。そしてこれ以降は、同判定部71における
処理に基いて前記モータ制御部73が制御される一方、
夫々の検出判読手段27の情報検出条件が指示される。
【0056】そして前述した入賞判定部71の処理指示
にあって、モータ制御部73の駆動制御に基いて各列の
モータ13の順次減速駆動に従い図柄ベルトBが低速回
転される最終段階において、夫々の検出判読手段27が
前述のサンプリングデータで定められた検出条件に基い
て、基準マーク2aの検出基準時点から所定位置の図柄
マーク2bをカウント検出してカウンタ部74および図
柄検出部75を経て入賞判定部71に情報入力する。そ
してこの検出終了時点から設定時間後にモータ制御部7
3からのパルス出力停止に従い各列のモータ13と共に
図柄ベルトBが停止されて、図柄マーク2bに対する1
つの図柄(当り用または外れ用)を入賞ラインL上に停止
表示する。この時点において、各列の検出判読手段27
のマーク検出内容については、夫々のカウンタ部74に
おいて基準マーク2aの検出時点からカウント検出され
た図柄マーク2bの位置に対応するカウンタ値が「1〜
16または1〜15」の範囲で検出されて図柄検出部7
5に入力され、また同検出部75において検出されたカ
ウンタ値から図柄1の種類(A〜P)が検出判定されて入
賞判定部71に情報入力されている。このもとで同判定
部71では、前記サンプリングデータに基いて、夫々の
停止図柄を個別的および全体的に判断している。
【0057】従ってこの結果として入賞ラインL上の図
柄組合わせについて、例えば3列の同種当り用図柄一致
の場合では「当り」、これら以外の場合では全て「外れ」と
して夫々判定処理されるようになっている。但しこの
「外れ」には、左列および右列の同種当り用図柄一致で、
中列の異種図柄(当り用、外れ用)不一致の場合による
「リーチ外れ」状態を含む。なお前述した図柄組合わせの
検出判定は、中央横線を基準の入賞ラインLとして停止
された図柄同志をみた例としたが、他の入賞ライン(上
下の横線および斜線)上に停止された夫々の図柄同志に
ついては、基準の入賞ライン上の夫々の図柄に係るカウ
ンタ値に対して「+1つ分と−1つ分」のカウンタ値(図
柄1コマ分の設定パルス数)の算出処理に基いて検出判
定されることになる。勿論上または下の横線を基準の入
賞ラインLとして、他のライン上の図柄同志を検出判定
する例であってもよい。ちなみに図24中に例示したス
ピーカ76および表示ランプ37,66は、始動入力時
の図柄変動中、停止時等に合わせて夫々の効果音、効果
表示光を発生する。
【0058】なお、図柄可変表示装置Mに係る始動入力
時以後の変動制御については、図24の制御回路装置E
の制御を主体にして図27に例示するフローチャートで
処理する例も提案される。すなわちこの制御処理例にあ
っては、前記乱数データ設定部73から抽出された1つ
のサンプリングデータが、当り用、外れ用に区分された
何れかのデータに決定されて、前記入賞判定部71の当
り処理部を外れ処理部とに区分して入力保留される。そ
してこれ以降は、夫々の処理部での処理に基いて、前述
と同様にモータ制御部73が制御される一方、夫々の検
出判読手段27の検出条件が指示されるもとで、同図の
フローに従ってマーク検出による図柄停止表示の制御が
行なわれるものである。ちなみにこの制御処理例による
サンプリングデータの作成設定例としては、当り処理番
号「数字1」と、外れ処理番号「数字2」とが適宜順序で配
置されて一定周期で巡回される数列(乱数テーブル)が採
用され、そしてこの数列内にあって、始動入力時に当り
または外れの処理番号をもつ1つのサンプリングデータ
が抽出されるようになっている。
【0059】一方、図柄可変表示装置Mに係る基本的な
図柄変動制御態様、つまり3列の図柄表示ユニットUに
おけるモータ13および図柄ベルトBの回転変動態様に
ついては、一例として図29に示すように設定されてい
る。
【0060】(a) 電源投入時では、左列、中列、右列
の順に開始されて設定時間後に左列、右列、中列の順に
停止され、前述のように表示された夫々の図柄の原点位
置が確認される。
【0061】(b) 始動入力に基く変動開始について
は、左列、中列、右列の順に所定時間差でスタートされ
て、設定時間に亘る連続変動過程にあって、段階的に増
速されながら所定の高速に変化されてそのまま維持され
る。なお3列の変動中には、互いに異なる図柄合わせ時
間が必要に応じて含まれる。
【0062】(c) 停止入力に基く変動停止について
は、左列の変動開始時から設定時間に図柄停止決定信号
が入力される例にあって、この信号入力時以後から左
列、右列、中列の順で段階的に減速されながら最終段階
において、所定時間差毎に前記検出判読手段27で検出
された時点から設定時間後に停止される。
【0063】(d) 各列の変動時間(開始から停止まで)
については、前記「外れ」時では、左列、右列、中列が夫
々一定の変動時間T1,T2,T3とされ、前記「当り」時
(「リーチ外れ」時を含む)では、左列および右列が共通の
一定変動時間のままとされて、中列のみが予め設定され
た所定の条件によって「外れ」時の変動時間T3より長い
可変変動時間T4またはT5とされる。
【0064】なおこの図柄変動制御態様例にあって、図
26および図27のフローチャートで示した「リーチ動
作」に係る表示としては、図29中に例示したように、
右列ベルトBの停止前所要時点(例えばN個図柄の手前)
から右列ベルトBおよび中列ベルトBの停止時までの
間、前記スピーカ76からリーチ用の効果音と、前記表
示ランプ37,66によるリーチ用の効果光が発生され
る。また前記「当り」時では、図29に例示するように、
中列ベルトBの停止時以降に当り用効果音と当り用効果
光が発生される。
【0065】このような図柄可変表示装置Mの実施にあ
って、前述したマーク直接カウント検出による図柄停止
表示例によれば、図柄ベルトBの移動中に万一ずれ(滑
り)やノイズによる電圧降下等の発生に起因して、ベル
トBが図柄1コマ単位毎に対応する基本パルス数分の変
位量(図柄マーク2bの検出間隔P分の変位量)に誤差を
生じたとしても、未だ検出判読手段27が所定位置の図
柄マーク2bをカウント検出していない状況では、モー
タ制御部73からモータ13に対するパルスが出力され
て図柄ベルトBを移動することによりずれ分の誤差が修
正される。そして検出判読手段27が所定の図柄マーク
2bを有検出した時点で、これに対するカウンタ値から
図柄を正確に検出判読し得ることになり、所定時間後に
同図柄1を入賞ラインL上に合わせて停止表示させるこ
とができるものである。
【0066】またこの図柄可変表示装置Mによれば、各
列毎の図柄表示ユニットUにおける回転駆動制御機構1
2において、図柄表示帯Sより成形された図柄ベルトB
が、駆動プーリ15の滑止め部材17および調節案内具
22を利用して適正な伸張状態で好適に滑止め掛装され
ており、また前述のようにずれ等の誤差を修正して図柄
マークの直接カウント検出に基いて図柄を停止表示し得
る。このため駆動プーリ15と図柄ベルトBの間におい
て、爪車や係止孔等の係止送り手段がなくとも、図柄ベ
ルトBを適正に移動させて好適な図柄変動態様を呈する
ことができる。これによりこの表示装置Mでは、前述の
係止送り手段を不要として、駆動プーリ15を単純な形
状、構造のものとし得、また図柄ベルトBの有効幅を大
きくして、その分大きく見栄えのよい図柄を形成し得、
表示装置全体のグレードアップを図ることができる。
【0067】
【図柄ドラム形式の図柄可変表示装置について】図29
〜図31に示すこの表示装置Mでは、遊技盤81前側に
取着セットされた表示透視体61に合わせて、遊技盤8
1裏側に定置セットされる前面開口方形状の1つの保持
枠体67内に図柄表示ユニットUが縦列収容セットされ
ている。すなわち前記表示透視体61では、窓口62内
に組付けられた前向き凸弯曲形の透明な表示板63に、
図示3コマ分ずつの図柄用の表示窓64と、図示5本
(3本の横線と2本の斜線)の入賞ラインLが形成されて
おり、また上部側に保留ランプ65や表示ランプ66等
が配設されている。これに対して前記保持枠体67で
は、その開口前面を表示透視体61裏側に合わせてセッ
トされるようになっており、その背板部側にはコネクタ
用の逃し口68が成形されている。
【0068】一方、表示装置Mの実体表示部とされる前
記3基の図柄表示ユニットUでは、共に前述した共通な
形式のものとされて、図30および図31に示すよう
に、回転駆動制御機構41、図柄ドラムD、検出判読手
段48等を備えており、そして前述の保持枠体67内に
おいて、当該の駆動基盤42が固支されることにより、
各ユニットU同志が等間隔でセット保持されている。こ
のセット状態において、夫々の図柄ドラムDの外周前部
が、保持枠体67の前方に露出されて前記表示透視体6
1の表示窓64裏面に臨み、また夫々の駆動基盤42後
端の接続具47が当該の逃し口68から露出されて制御
回路装置E側に接続線69で接続されている。
【0069】そしてこのような形式の図柄可変表示装置
Mにおいて、その基本的な制御系統、制御処理並びに図
柄変動制御態様、つまり3列の図柄表示ユニットUにお
けるモータ43および図柄ドラムDの回転変動態様につ
いては、前述した図柄ベルト形式の表示装置Mの場合と
同様な設定例が提案されて好適に採用される。なおこれ
らの設定例については、図24〜図29を参照すると共
に、前述の説明を援用し、「図柄ベルト」を「図柄ドラム」
に読み替えるものとする。
【0070】ここで、前述した各形式の図柄可変表示装
置Mが実施される図柄組合わせ式遊技機について要約説
明する。
【0071】先ず図32に全体が略示されるパチンコ遊
技機80では、遊技盤81におけるレール82内の遊技
領域83において、前述した表示装置Mが設置されてい
る一方、図柄変動用の始動入力手段とされるスイッチ8
5付きの始動入賞具84と、大型の電動入賞装置N等が
配設されている。そして前述した図柄変動制御にあっ
て、入賞ラインL上に当りの図柄組合わせが表示される
と、これに基いて特別遊技状態が成立されて電動入賞装
置Nに開成作動条件が付与される。そしてこの開成作動
条件として、前述の制御回路装置Eから送出される駆動
出力に基いて、電磁ソレノイド86が設定時間に亘り通
電励磁されることに伴ない、開閉部材87が動作変化さ
れて入賞領域88を開放する。これにより多くの遊技球
が容易に入賞領域88に入り、セーフ球としてカウント
スイッチ89およびVスイッチ90で検出されて裏側に
通出される。
【0072】なお、この電動入賞装置Nでは毎回の開成
作動において、ソレノイド86の通電可動時間とセーフ
球のカウント個数との制限条件が付加され、この条件の
何れか早く到達した時点で当該回の開成作動が終了され
る。また当該回の開成状態において、セーフ球の1球が
Vスイッチ90で検出されることにより次回の開成作動
の継続条件が成立され、このもとで最高16回までの開
成作動が可能とされて作動が終了とされる。ちなみに前
記2個の始動入賞具84は、入賞装置Nの左右両側に配
設されている。
【0073】また図33に全体が例示されるスロットマ
シンKでは、図柄用の表示窓92と入賞ラインL等を形
成した表示透視板91の裏側に、前述した形式の図柄可
変表示装置Mが設置される。そして投入口93から所要
枚数のコインを投入したもとで、操作ハンドル94を操
作することにより、前述のような図柄変動制御が開始さ
れ、各々の停止ボタン95を操作することにより各列の
図柄が停止される。この結果、入賞ラインL上に当りの
図柄組合わせが表示されると、これに基いて入賞状態が
成立されて所定枚数の褒賞用コインが獲得可能とされ
る。
【0074】なお、実施例で説明した図柄表示帯の変更
例として、該表示帯の側縁に所定幅で例えば黒色の光遮
閉色帯域を長手方向の全長に亘って形成し、この光遮閉
色帯域に、基準マークおよび図柄マークを光透過し得る
透明な部分として形成する。そして、検出判読手段の検
出状態を、光遮閉色帯域に対する光遮閉時には無検出、
夫々のマークに対する光透過時には有検出とすることも
可能である。また、図柄ベルト形式の回転図柄表示体お
よび装置にあっては、その形態、構成において、マーク
化式、コード化式以外のベルトを掛装(援用)することが
可能である。
【0075】
【発明の効果】以上説明した如く、本発明に係る回転式
図柄可変表示装置用の情報マーク化式回転図柄表示体に
よれば、該表示体を構成する図柄表示部材には、光学的
検出判読手段で即時精確に検出される1つの原点位置用
の基準マークと、多種複数の全ての図柄に対する複数個
の図柄位置用の図柄マークとが形成されているので、図
柄表示部材の変動中において、検出判読手段による基準
マークの基準検出時点から各図柄1コマ分毎における所
要の図柄マークを直接カウント検出した後に回転体を停
止して、検出された図柄マークに対応する対象の図柄を
正確に検出停止表示することができる。すなわち、本願
の情報マーク化式の回転図柄表示体を回転式図柄可変表
示装置に採用することにより、該表示装置における検出
判読の信頼性を高め、正確な図柄検出停止を図ることが
可能となる。
【0076】また、図柄マークを直接カウント検出する
ので、図柄表示部材の変動中に、万一ずれ(滑り)やノイ
ズによる電圧降下等が生じたとしても、所要の図柄を正
確に検出判読して停止表示させることができる。更に、
図柄表示部材では、全ての図柄および各々のマークが、
当該表示部材の外面からはっきり視認できるので、夫々
の印刷または蒸着の具合いやモジュール等の良否、更に
は互いの識別区分や整合性の適否等について、特別な機
器を一切不要として点検者自身の視覚を通じて手早く容
易に確認できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】表刷り方式による透過タイプの図柄表示帯を示
す説明図である。
【図2】表刷り方式による反射タイプの図柄表示帯を示
す説明図である。
【図3】裏刷りラミネート方式による透過タイプの図柄
表示帯を示す説明図である。
【図4】裏刷りラミネート方式による反射タイプの図柄
表示帯を示す説明図である。
【図5】裏刷りラミネート方式による別の透過タイプの
図柄表示帯を示す説明図である。
【図6】裏刷りラミネート方式による別の反射タイプの
図柄表示帯を示す説明図である。
【図7】第1種別の図柄表示帯を例示する説明図であ
る。
【図8】第1種別の表示帯の一部を拡大例示する説明図
である。
【図9】第2種別の図柄表示帯の一部を拡大例示する説
明図である。
【図10】第3種別の図柄表示帯の一部を拡大例示する
説明図である。
【図11】第4種別の図柄表示帯の一部を拡大例示する
説明図である。
【図12】図柄表示帯のマークの検出と図柄の停止との
第1の関係を例示する説明図である。
【図13】図柄表示帯のマークの検出と図柄の停止との
第2の関係を例示する説明図である。
【図14】図柄表示帯のマークの検出と図柄の停止との
第3の関係を例示する説明図である。
【図15】図柄ベルト形式の回転図柄表示体および図柄
表示ユニットを分解して例示する斜視図である。
【図16】図柄ベルト形式の回転図柄表示体および図柄
表示ユニットを例示する正断面図である。
【図17】図柄ベルト形式の回転図柄表示体および図柄
表示ユニットを例示する側面図である。
【図18】図柄ドラム形式の回転図柄表示体および図柄
表示ユニットを分解して例示する斜視図である。
【図19】図柄ドラム形式の回転図柄表示体および図柄
表示ユニットを例示する一部破断した正面図である。
【図20】図柄ドラム形式の回転図柄表示体および図柄
表示ユニットを例示する側面図である。
【図21】図柄ベルト形式の図柄可変表示装置を示す正
面図である。
【図22】図柄ベルト形式の図柄可変表示装置を示す側
面図である。
【図23】図柄ベルト形式の図柄可変表示装置を示す平
断面図である。
【図24】図柄可変表示装置の制御系統を略示するブロ
ック図である。
【図25】図柄可変表示装置の図柄変動制御態様(電源
投入時)のフローチャート図である。
【図26】図柄可変表示装置の図柄変動制御態様(始動
入力時)のフローチャート図である。
【図27】図柄可変表示装置の別の図柄変動制御態様
(始動入力時)のフローチャート図である。
【図28】図柄可変表示装置の図柄変動状態例を示すタ
イムチャート図である。
【図29】図柄ドラム形式の図柄可変表示装置を示す正
面図である。
【図30】図柄ドラム形式の図柄可変表示装置を示す側
面図である。
【図31】図柄ドラム形式の図柄可変表示装置を示す平
断面図である。
【図32】遊技機を示す正面図である。
【図33】スロットマシンを示す正面図である。
【符号の説明】
1 図柄 2a 基準マーク 2b 図柄マーク 13 駆動モータ 15 駆動プーリ 18 従動プーリ 27 検出判読手段 43 モータ 48 検出判読手段 51 円形リング体 M 図柄可変表示装置 S 図柄表示帯
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年5月25日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図24
【補正方法】変更
【補正内容】
【図24】

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転式図柄可変表示装置(M)の表示部材
    として使用可能とされる回転図柄表示体であって、 駆動モータ(13,43)のパルス出力駆動に基いて回転停止
    制御される回転体(15,18,51)と、この回転体(15,18,51)
    の外周に装着されて所定検出部位に設置された適宜光学
    的な検出判読手段(27,48)で検出されるマーク付き図柄
    表示部材(S)とを有し、 前記マーク付き図柄表示部材(S)において、所要とする
    複種類複数コマ分の図柄(1)を所定間隔で形成配置する
    一方、視認容易に識別区分されて前記検出判読手段(27,
    48)により個々に区分検出される1つの基準マーク(2a)
    と複数の図柄マーク(2b)とを形成し、基準マーク(2a)を
    1つの図柄(1)に対する所定の基準位置に適宜検出サイ
    ズ(p1,p2,p3)で配置すると共に、図柄マーク(2b)を全て
    の図柄1コマ単位毎に対する所定位置に適宜検出間隔
    (P)および検出サイズ(p1)で配置し、 この図柄表示部材(S)の移動中において、前記検出判読
    手段(27,48)により基準マーク(2a)が検出された基準点
    から所定位置の図柄マーク(2b)がカウント検出された後
    に、前記駆動モータ(13,43)と共に回転体(15,18,51)が
    停止されて検出された図柄マーク(2b)に対応する図柄
    (1)を停止表示するように設定したことを特徴とする回
    転式図柄可変表示装置用の情報マーク化式回転図柄表示
    体。
  2. 【請求項2】 前記回転図柄表示体は、前記駆動モータ
    (13)側に連結された駆動プーリ(15)と所定軸心間位置の
    従動プーリ(18)との外周間に、前記図柄表示部材(S)を
    無端ベルト状態にして滑止め掛装した図柄ベルト形態で
    あり、この図柄表示部材(S」の移動過程に設定された前
    記検出判読手段(27)により、前記基準マーク(2a)および
    図柄マーク(2b)が区分検出されるように設定した請求項
    1記載の回転式図柄可変表示装置用の情報マーク化式回
    転図柄表示体。
  3. 【請求項3】 前記回転図柄表示体は、前記駆動モータ
    (43)側に連結された1つの円形リング体(51)の円周方向
    に前記図柄表示部材(S)を無端状にして周回装着した図
    柄ドラム形態であり、この図柄表示部材(S)の回転過程
    に設定された前記検出判読手段(48)により、前記基準マ
    ーク(2a)および図柄マーク(2b)が区分検出されるように
    設定した請求項1記載の回転式図柄可変表示装置用の情
    報マーク化式回転図柄表示体。
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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS561184A (en) * 1979-06-11 1981-01-08 Heywood Joseph Richard Displaying device
JPS5840189U (ja) * 1981-09-09 1983-03-16 里見 治 停止位置検出装置

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS561184A (en) * 1979-06-11 1981-01-08 Heywood Joseph Richard Displaying device
JPS5840189U (ja) * 1981-09-09 1983-03-16 里見 治 停止位置検出装置

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