JP2799939B2 - 図柄組合わせ遊技機用の回転ベルト式図柄可変表示装置 - Google Patents

図柄組合わせ遊技機用の回転ベルト式図柄可変表示装置

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JP2799939B2
JP2799939B2 JP5147017A JP14701793A JP2799939B2 JP 2799939 B2 JP2799939 B2 JP 2799939B2 JP 5147017 A JP5147017 A JP 5147017A JP 14701793 A JP14701793 A JP 14701793A JP 2799939 B2 JP2799939 B2 JP 2799939B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、図柄組合わせ遊技機
用の回転ベルト式図柄可変表示装置に関し、更に詳しく
は、パチンコ球やコイン等を利用した変動制御条件に基
いて図柄変動組合わせゲームを展開して、予め設定され
た図柄同志の組合わせ条件の成立時に遊技者の有利とさ
れる特別遊技状態や、入賞成立状態を呈することのでき
る回転ベルト式図柄可変表示装置に関するものである。
【0002】
【従来技術】この種の図柄組合わせ式遊技機の代表例と
して従来から知られている第1種(フィーバタイプ)のパ
チンコ機やスロットマシンにおいては、図柄変動ゲーム
を展開して所定の図柄組合わせを表示することのできる
回転式図柄表示手段として、一般に図柄ドラム形態の図
柄可変表示装置が採用されている。この装置では、その
基本的な構成としては、モータ(ステッピングモータま
たはパルスモータ)および駆動制御回路等を含む回転駆
動制御手段と、各種多数の図柄を配置したドラム形態の
回転図柄表示体と、各図柄の停止表示用位置決め基準と
される1つの基準インデックスおよび光学的センサによ
る位置決め検出手段とを含めて、1基毎の図柄表示ユニ
ットに構成される。そしてこの図柄表示ユニットが、例
えば1つの箱枠体内に複数基(通常では左列、中列、右
列の3基が多い)を組単位にして、縦列セットされて1
つのユニット表示装置とされている。
【0003】そして前記図柄可変表示装置では、毎回の
図柄組合わせゲームに係る基本的な図柄変動制御態様と
して、遊技領域内に打出された遊技球の入賞検出時また
はコイン投入後のスタート操作時に基く始動条件と、ス
トップ操作時または設定時間時点に基く停止条件の前提
において、各列毎の図柄表示ユニットのモータと回転図
柄表示体が、ソフトプログラムの設定処理条件に基いて
順次変動開始されて適時停止される。この基本態様にあ
って、予め設定された基準位置の図柄からみて全ての図
柄に対して図番記録検出情報としてのカウンタ値「0,・・
・N」が設定されているもとで、回転図柄表示体の1回転
毎に位置決め検出手段が基準図柄を検出した時点(カウ
ンタ値「0」)を基準にして、停止すべき対象の図柄位置
に係るカウンタ値分に応対するパルス数を出力制御し
て、図柄1コマ分ずつに設定されたパルスカウント検出
に基いてモータと共に回転図柄表示体を停止し、対象と
する所定の図柄を入賞ライン上に停止表示させる。
【0004】このように入賞ライン上に停止表示された
各列の図柄同志の出揃い結果において、個々の位置決め
検出手段による図柄検出判別情報に基いて予め設定され
た組合わせ図柄(当り図柄)との対比検出判定に従って、
「当りまたは外れ」が判定制御される。そうして当り図柄
の組合わせ成立時に、前述した特別遊技状態または入賞
成立状態に係る権利が発生されるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】今日に至って遊技に供
されている図柄組合わせ式遊技機の回転式図柄可変表示
装置については、専ら前述したような図柄ドラム形態の
ものばかりが一般化されて広く実施されている。この形
態装置では、パルス出力制御により連続回転されるモー
タに図柄ドラムが直結回転される形式であることによ
り、モータのパルス出力数に対する1ステップ角(1変
位角)と、図柄ドラムの図柄1コマ分の回動変位量との
割出し等をも含めて、設計・製作が比較的容易である。
しかし図柄の種類、コマ数を多くし、また1コマ分ずつ
の図柄を大きくしようとすれば、必然的に図柄ドラムが
大径化し、大型のモータが必要となり表示装置全体が大
型でコスト高となって好適に実施し得ない大きな問題を
伴なう。このため現実には、遊技機の構成・サイズ等に
適合することの条件において、図柄ドラムのサイズ(直
径)、図柄のコマ数等が制限されて製作・実施されてお
り、これに関連して図柄組合わせゲームの表示内容の多
様化に充分応えることができなかった。
【0006】このような状況にあって、前述の図柄ドラ
ム形態の表示装置に内在する問題を解決し得る別タイプ
の1つとして、近年では図柄ベルト形態の表示装置が新
たに見出されつつある。この形態装置によれば、各列の
図柄表示ユニット毎において図柄ドラム形態のものと対
比した場合、前後方向(奥行き方向)のサイズをかなり小
さくした上で、図柄ベルトの全周長の長尺化を図り得る
ので、多くの図柄コマ数、大きな図柄が使用可能とな
り、図柄ドラム形態の場合と基本的に同様な設計、図柄
変動制御態様に基いて、好適に実施し得ることが期待さ
れる。しかしながらこのような形態装置については、具
体的なものとして現在に至り未だ実施されておらず、夫
々の出願で見られるような技術思想程度の提案に止まっ
ている現状にある。それだけに当業者間においては、製
作容易な小型で好適に実施できる図柄ベルト形態の図柄
可変表示装置の出現が強く望まれていた。
【0007】
【発明の目的】本発明は、前述した課題を好適に解決す
るべく提案されたものであって、装置全体の軽量小型化
を図り製作・取扱いを容易にすると共に、図柄ベルトの
安定した移動および各図柄の良好な停止表示を可能にし
て好適に実施できるようにした回転ベルト式図柄可変表
示装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前述した課題を克服し、
所期の目的を好適に達成するため本発明は、独自に図柄
変動停止表示機能を有する複数基の回転形式の図柄表示
ユニットと、夫々の図柄表示ユニットの図柄変動停止表
示に係る必要な入出力制御処理をなし得る制御回路装置
とを備えて、図柄組合わせ遊技機に使用される図柄可変
表示装置にあって、前記夫々の図柄表示ユニットでは、
当該ユニットの支持板とされて前記制御回路装置側に接
続し得る1枚の駆動基盤兼用のセット板において、前記
制御回路装置側からパルス出力制御される駆動モータお
よび複数の回転体を有する回転駆動制御機構と、複種類
複数コマ分の図柄および基準位置の図柄に対する1つの
基準マークを形成配置して回転駆動制御機構の回転体の
外周間に展張掛装された無端状の図柄ベルトと、この図
柄ベルトの回転移動過程における所定検出部位で前記基
準マークを検出して前記制御回路装置側に入力する適宜
光学的な検出手段と、前記制御回路装置側から出力制御
されて前記図柄ベルトの前側帯部分における図柄を内側
から照明し得る照明具とを夫々組付けて、前記セット板
単位で1基毎に構成し 前記セット板は、1枚の回路基
盤に前記制御回路装置の入出力制御部に配線接続される
回路を構成して各々の回路に前記駆動モータ、検出手
段、照明具のランプを個々に接続し、前記回転駆動制御
機構は、前記セット板に設置された前記駆動モータと、
同モータに直結されて回転 停止される駆動用の回転体
と、所定位置に支持された従動用の回転体と、両回転体
の間で内外方向へ変位可能に支持されて常には外向きに
付勢された案内用の回転体とを有し、前記図柄ベルト
は、前記図柄および基準マークを有する樹脂フィルム製
の図柄表示体を両端接着して無端状に成形されて、前記
回転駆動制御機構の回転体の外周間に亘り着脱可能に掛
装して案内用の回転体で伸張保持され、 前記図柄ベルト
の連続回転移動過程において、前記検出手段による基準
マークの検出時点を基準として、前記駆動モータに対す
る基本パルス数単位毎の出力制御に基いて、対象位置の
図柄を停止表示し得るように設定したことを特徴とす
る。
【0009】
【作用】図柄表示ユニットの支持板ともされて制御回路
装置側に接続し得る1枚の駆動基盤兼用のセット板に、
駆動モータおよび複数の回転体を含む回転駆動制御機
構、検出手段、照明具を夫々所定位置に設置すると共
に、回転体の外周間に無端状の図柄ベルトを展張掛装す
ることにより、夫々の図柄表示ユニットがセット板単位
で軽量小型にして簡単な構成・製作され。また、複数基
のユニットを組単位にセットして装置1台毎に簡単に取
扱い得る。殊に図柄ベルトは、駆動用の回転体と従動用
の回転体および案内用の回転体に掛装される際に、該案
内用の回転体で外向きに付勢されるので、該ベルト自体
の弛みや駆動用の回転体との滑り等が回避されて、安定
良く回転移動し得る。また、前記回転体の外周間に展張
掛装された図柄ベルトは、内部に配設された照明具で前
側帯部分が内側から照明され、図柄を好適に表示し得
る。
【0010】そして対象の図柄組合わせ式遊技機での実
施において、制御回路装置からの制御条件に基く夫々の
図柄表示ユニットの図柄変動にあって、回転駆動制御機
構の回転駆動に従い図柄ベルトが所定方向へ連続移動さ
れる。この移動過程において、検出手段により基準マー
クが検出された時点を基準にして、停止表示すべき対象
位置の図柄に対応するパルス出力数をカウント制御し、
これに基いて回転駆動制御機構を駆動停止して図柄ベル
トを移動停止する。そして対象位置の図柄が、遊技機の
前面に臨む透視表示体の停止表示部に停止表示される。
【0011】
【実施例】次に、本発明に係る図柄組合わせ遊技機用の
回転ベルト式図柄可変表示装置について、好適な実施例
を挙げて添付図面を参照しながら以下詳細に説明する。
なお、本実施例に係る回転ベルト式図柄表示装置(単に
図柄表示装置とも略称する)は、図柄組合わせ遊技機と
して既に一般的に知られている図15に略示する図柄付
きのパチンコ機Pと、図18に略示するスロットマシン
Sとにおいて、好適に実施可能とされるものであり、こ
こでは主としてパチンコ機用とされる図柄表示装置につ
いて具体的に説明する。
【0012】そこで、先ず図15に全体が略示されるパ
チンコ機Pについて要約説明すると、機前側から着脱交
換可能に装着セットされた遊技盤61の遊技領域62に
おいて、アウト口63が形成されている一方、セーフ球
検出用のスイッチ65を組込んだ図示3個の始動入賞具
64と、図示1個の電動入賞装置N、そして本実施例の
図柄表示装置M等が夫々配設されている。なお電動入賞
装置Nでは、遊技球用の入賞領域66に対する開閉部材
67が電磁ソレノイド68の設定駆動条件に基いて開閉
変化されるようになっている。また、入賞領域66に入
ったセーフ球をカウント用スイッチ69と特別スイッチ
70とにより検出し得、特別スイッチ70のセーフ球検
出に基いて装置N自体の開成作動継続条件が成立可能と
されている。
【0013】前述した遊技盤61に実施される本実施例
の回転ベルト式図柄可変表示装置Mは、基本的な構成と
して図1〜図3に示すように、遊技盤61の前面側に装
着セットされる透視表示体1と、独自の図柄変動表示機
能を有し遊技盤61の裏面側に装着される収容体43内
に縦列収容セットされる複数基(図示3基)の図柄表示ユ
ニットUと、夫々の図柄表示ユニットUに係る始動停止
制御および図柄検出処理制御等を含む所要の入出力制御
をなし得る制御回路装置Eとを備え、前記遊技盤61側
の各始動入賞具64のスイッチ65からの始動信号入力
条件により、制御回路装置Eから発生される制御出力に
基いて、各列の図柄表示ユニットUの図柄ベルト28が
設定時間条件で回転して停止されるようになっている。
【0014】このような本実施例の図柄可変表示装置に
あって、前記透視表示体1では、図1および図3に示す
ように、中央部に開口された方形の窓口2内の裏側にレ
ンズ兼用の透視板3が装着されており、この透視板3に
左、中、右の3列の表示窓4と、図柄停止表示用の複数
本の入賞ライン5が形成されている。なお各列の表示窓
4は、図示3コマ分ずつの図柄を透視表示し得、これに
合わせて入賞ライン5は上、中、下3本の横線と互いに
斜状交差する2本の斜線を例示し、中央横線を基準ライ
ンとして設定している。またこの透視表示体1の各部に
は、前記始動入力条件の有効保留数(例えば最高4個ま
で)を表示する保留ランプ6や、図柄表示内容等に応じ
て表示される装飾光用の表示ランプ7等が配設されてい
る。
【0015】一方図柄表示装置Mの実体表示部とされる
前記3基の図柄表示ユニットUでは、共に同一の形式の
ものとして図4〜図6に示すように、同ユニットUの支
持板ともされて前記収容体43内に位置決め保持される
1枚の駆動基盤兼用のセット板11と、このセット板1
1に配置された駆動モータ17および複数の回転体を含
む回転駆動制御機構16と、この機構16の回転体外周
間に無端ベルト状態にして展張掛装された図柄べルト2
8と、図柄ベルト28の移動過程で図柄の位置検出をな
す光学的な検出手段31と、図柄ベルト28の前側帯部
分における図柄を内側から適宜照明する照明具33とを
有し、ユニット1基づつが当該のセット板11単位で軽
量小型にして簡単に構成・製作されるようになってい
る。
【0016】各基の図柄表示ユニットUにおける前記セ
ット板11は、ガラス繊維入りの合成樹脂板材より所定
サイズの長方形に成形されたプリント回路基盤タイプの
ものであって、各部分に前述した各部材用の取付け孔や
放熱孔等が成形されている一方、その片側面(外面)に図
6に略示するようなモータ用駆動回路12、検出用回路
13、照明用回路14等が夫々区分して構成されてい
る。そしてこれらの回路12,13,14の終端が、セッ
ト板11の後側に設置された1つの接続具15の各ピン
に接続されて、制御回路装置E(図10参照)の入出力制
御部側に接続線を介して接続し得るようになっている。
【0017】また前記回転駆動制御機構16では、前記
セット板11の回路12に対する所定位置に定置接続さ
れた駆動モータ(ステッピングモータ)17の回転部材1
8に、大径の主プーリ(回転体)19が連結されている一
方、この主プーリ19に対する設定軸心間距離位置に固
定された支軸21に小径の従プーリ(回転体)20が位置
決め支持されており、そしてこの両プーリ19,20間
の後方部に張力調節用の案内具22が組付けられてい
る。なお双方のプーリ19,20は、共に外周両端にフ
ランジを有する合成樹脂製のものが例とされ、必要に応
じて主プーリ19の外周に滑止め加工(例えば摩擦抵抗
の大きい部材)を施してもよい。また案内具22はセッ
ト板11に固定された支軸24にアーム23が支持され
てばね25で付勢されており、このアーム23の支軸2
7に支持された案内プーリ(回転体)26が、図柄ベルト
28の内側から適宜圧接して適正な伸張状態に保持した
まま案内し得るようになっている。但しこの案内具22
は、指先操作によりアーム23と共に案内プーリ26を
非案内位置に変位可能にしている。
【0018】前記図柄ベルト28は、図7に略示する後
述の図柄表示帯Bの両端同志を溶着接合して、極めて抗
張力の高い伸縮変化の小さい無端ベルトに構成されて、
前記回転駆動制御機構16の各回転体19,20,26の
外周間に亘り、図2、図4および図6のように掛装セッ
トされている。そしてこのベルト28では、案内プーリ
26に作用する付勢力により全体的に適正に展張保持さ
れているもとで、主プーリ19の外面半周分に亘り常に
掛け受けられていると共に、従プーリ20との間に亘る
前側帯部分28aと、案内プーリ26との間に亘る後側
帯部分28bとが略平行状態を呈している。このような
展張掛装状態に保持されているもとで、ベルト28自体
の弛みや主プーリ19との滑り等が回避されて、安定よ
く回転移動し得るようになっている。なおこの図柄ベル
ト28は、案内プーリ26の切換え変位を利用して手早
く簡単に掛け通し(着脱交換)できる。
【0019】前述した図柄ベルト28の母体である図柄
表示帯Bは、具体的には抗張力の高く伸縮変化の小さい
極薄フィルム状材(例えばポリエステル、内厚25〜4
0μ)を使用し、所定の印刷裁断加工に基いて所定サイ
ズ(長さ、幅)に成形されている。そして図7に略示する
ように、当り用、外れ用を含む複種類の図柄29(便宜
上アルファベット文字で略示する)が、図示1点鎖線の
図柄中心間隔で複数コマ分(図示番号「0〜20」参照)に
亘り適宜順序で形成配置されていると共に、適宜選定し
た1つの基準図柄29に対する所要位置(便宜上中心線
位置の基準例を図示する)に、前記検出手段31で検出
される1つの基準マーク30(インデックスともいう)が
検出条件に適したサイズで形成されている。
【0020】なお図柄表示帯Bについては、主として互
いにラミネート接合される2枚の母材の片面毎に、白色
系下地と全ての図柄29を形成すると共に、基準図柄2
9の位置に合わせて光遮閉色(例えば黒色系)の基準マー
ク30を形成した複層タイプのものが好適に使用でき
る。そして各コマの図柄中心問隔が一定とされたもと
で、具体的には当り用図柄が大きく、外れ用図柄が小さ
く形成されている。ちなみに図中に表記した番号「0〜
20」は、後述の制御回路装置Eにおけるプログラム上
の処理制御の1つとして、全ての図柄29の位置を図柄
番号として定めたカウンタの値を意味し、検出手段31
が基準マーク30を検出した位置(時点)を基準値「0」と
して「20」までカウントされ、図柄ベルト28の1回転
毎に「0」にリセットされる。
【0021】一方前記検出手段31は、図柄ベルト28
の連続移動過程で基準マーク30の検出時にベルトの1
回転毎の位置決め基準検出をなすためのものであって、
発光部と受光部を有する光センサ32(図示2個)が利用
される。そして前記透視表示体1の基準入賞ライン5の
位置を考慮して設定された検出位置として、図2および
図6に示すように、図柄ベルト28の前張り側帯部分2
8aに対する上方部に並列状態で設置されて、前記セッ
ト板11の回路13に接続されている。なお検出手段3
1は、光透過形式または非反射形式の何れの光センサも
採用可能であり、また検出条件として2個の光センサ3
2が基準マーク30に対する光遮閉時または光非反射時
に有検出(基準検出時点)に設定されている。
【0022】また前記照明具33では、前記セット板1
1の回路14の所定部位に接続固定されたランプ基盤3
4にセット板11中央に掛止される箱形状の光拡散用の
カバー35が組付けられており、ランプ基盤34に配置
された図示2個のランプ36がカバー35内の中央部に
前向きに収容されている。そしてこのランプ36の点灯
・点滅時に、図柄ベルト28の前張り側帯部分28aに
おける中央の図柄を内側から照明する。なおカバー35
の照明開口面は、縦長方形面とされて複数の図柄を好適
に照明し得るようになっている。
【0023】前述のように1枚のセット板11単位で構
成された夫々の図柄表示ユニットUは、当該のセット板
11と図8に例示するような両端にねじ孔38およびね
じ軸39を有するスペーサ杆兼用の連結杆37を利用し
て簡単に組付け得る。すなわち一例として図9に略示す
るように、図示3基のユニットUを同一向きの起立状態
にして、右列のセット板11の各孔40に各連結杆37
のねじ孔38を合わせてセット板11外側からビス41
を締付ける。次に、中列のセット板11の各孔40を右
列の各連結杆37のねじ軸39に位置合わせして、この
ねじ軸39に中列の各連結杆37をねじ孔を介して連結
する。そうして左列のセット板11を同様に中列の各連
結杆37に位置合わせして、そのねじ軸39に左列のセ
ット板11外側からナット42を締付ける。これにより
各ユニットUが縦列組付けセットされて、図柄表示装置
Mの1組の実体表示部とされる。
【0024】そして前述の実体表示部は、前記収容体4
3内に各基の図柄表示ユニットUのセット板11を位置
決め係止して収容されることにより、1つの収容体43
単位で1基ずつ楽に取扱うことができる。このような実
体表示部では、対象とする遊技機に対して収容体43単
位で容易に位置決めセットし得ると共に、夫々のセット
板11の接続具15が収容体43の裏側に露出されて、
遊技機内に装備される後述の制御回路装置Eの入出力制
御部に接続線Hを介して簡単に接続できるようになって
いる(図2および図3参照)。
【0025】なお前記収容体43については、図1〜図
3に示すように、前記遊技盤61裏面に直接定着されて
前記透視表示体1と組付け整合される前枠体44と、こ
の前枠体44裏側に整合固定される後枠体47との組立
て式のものが例とされている。そして前枠体44には、
透視板3に整合する広さの窓口45が開口されていると
共に、その内側に各図柄表示ユニットUのセット板11
に対する位置決め係止部46が形成されている。一方後
枠体47には、その背面部に各セット板11の接続具1
5に対する挿通口48および放熱口49が開口されてい
ると共に、その内側に位置決め係止部50が形成されて
いる。
【0026】ここで、前記図柄ベルト28および移動制
御に係る設定事項等について付記する。すなわち既存の
図柄ドラム形態の場合と基本的には同様な条件として、
モータ17の1回転に設定されたパルス数(但し整数)と
主プーリ19の円周長とによる1パルス単位の1変位量
および主プーリ19の円周長とベルト28の有効周長の
比に基くベルト1回転に要するパルス総数を予め求め
る。このもとで、パルス総数を予め計算値に最も近い整
数にして、ベルト28を設計、製作可能な小数長(例え
ば1/10mmまで)を含む有効周長にする案、またはベ
ルト28を予め整数有効周長にして、これに対応するパ
ルス総数を計算値の小数点位下四捨五入して整数にする
案が選定できる。そしてこの選定案に基いて、実施した
い図柄間隔の基本ピッチおよび図柄のコマ数をベルト2
8の有効周長から基本的に割出すと共に、基本ピッチ÷
1パルス変位量による基準パルス数を算出して、この基
準パルス数に最も近い整数分を1コマ単位の基本パルス
数として設定する。
【0027】このような設定条件案にあって、本実施例
では、具体的な好適実施例として、図柄の基本ピッチ
「20mm」、これに対する基本パルス数を「36,37」の
2段階、所要位置の1つの図柄間隔(例えば図7中のカ
ウンタ値「0〜20」の間)を基本ピッチから小数長分を
適宜差引いた補正ピッチ約19.7mmに夫々設定し、第
1、第2の基本パルス数の交互的な出力制御により図柄
1コマ分ずつ変移させながらベルト28全体を連続移動
させるようにした。これにより理論計算値と実施値との
差によるベルト全体のずれや各図柄毎の表示ずれを「0」
に近い最僅小値に止め得、このもとで検出手段31によ
り基準マーク30検出基準位置(カウンタ「0」のリセッ
ト時)から全ての図柄位置を第1、第2の基本パルス数
単位でカウント検出して、図柄の安定した移動および入
賞ライン5上での正確な停止表示を図り得るものであ
る。
【0028】なお、前述した設定条件に関係して、前記
図柄表示ユニットUに掛装された図柄ベルト28につい
てみた場合、前記基準入賞ライン5に対して夫々の図柄
29の停止表示位置(中心線位置)が万一ずれを生ずると
しても、その誤差は厳正にみた場合の最大値として、前
記1パルス変位量による微小値範囲(例えば0.55mm以
内)に過ぎない範囲に止まる。このためこの微小誤差を
実質的には公差範囲とすることができ、入賞ライン5に
対する図柄の中心線位置での停止表示と見做しても何ら
差支えのないところである。従って、回転駆動制御機構
16の回転体19,20,26間に対する図柄ベルト28
の掛装に際しては、主プーリ19に対する図柄の位置選
択や基準合わせ等を含めた一切の制約はなく、どのよう
な態様でも自由に掛装し得、その手間や煩わしさが回避
できる。
【0029】また前記検出手段31の検出位置について
みた場合、入賞ライン5に対して夫々の図柄29がその
中心線位置を前述の公差範囲内に合わせて停止表示され
ることの前提において、入賞ライン5の位置から1パル
ス変位量×設定パルス数による距離を置いた位置に設定
することができる。ちなみに具体的な一例として、前記
第1、第2の基本パルス数分による距離や第1の基本パ
ルス数分+第2の基本パルス数分の2倍による距離に設
定してもよい。
【0030】前述した図柄表示装置Mの実体表示部(3
基の図柄表示ユニットU)に係る基本的な入出力制御系
統については、一例として図10にブロック的に略示し
た前記制御回路装置Eにより構成されている。この回路
装置Eでは、既存の図柄ドラム形態の制御系統の場合と
基本的には同様とされており、同図のように入賞判定部
51、乱数データ設定部52、モータ制御部53および
パルス発生部54、そして各図柄表示ユニットU毎に対
するカウンタ部55および図柄検出部56が基本的な主
体制御部とされている。そして夫々の図柄表示ユニット
Uに対して、初期の図柄原点位置確認制御処理と、前記
始動信号入力に対する図柄変動停止制御処理を主にした
所要の制御を図り得るようになっている。
【0031】そこで本実施例の回転ベルト式図柄可変表
示装置の基本的な図柄変動制御態様について、図10〜
図12を参照して説明する。
【0032】(図柄原点位置確認処理)遊技に供されたパ
チンコ機Pの図柄可変表示装置に対する電源投入時にお
いては、図柄可変表示装置の初期表示条件としての図柄
原点確認処理が、図11に例示する順序に基いてなされ
る。すなわち3列の図柄表示ユニットUにおける図柄原
点合わせが「外れ」表示とされる例では、電源投入に対し
て入賞判定部51と乱数データ設定部52との応答によ
り、各列の停止用図柄に係る1つの「外れ初期データ」が
選定されて入賞判定部51に保留される。そしてこのデ
ータ条件において、入賞判定部51からの指示に応答す
るモータ制御部53の駆動制御(パルス出力)に基いて、
3列のモータ17が順次駆動されて図柄ベルト28が回
転される一方、各列における検出手段31が連続移動中
の当該列の図柄ベルト28の基準マーク30を検出す
る。
【0033】そして、各列毎における検出手段31の基
準検出時点(カウンタ値「0」のリセット時)から前述した
第1、第2の基本パルス数単位の出力制御に対応してカ
ウンタ値が更新されるもとで、前記入賞判定部51で
は、各列毎のカウンタ部55から送信されるカウンタ値
情報「0〜20」と、これに対する図柄検出部56から送
出される図柄位置種類情報「A〜U」との比較変換処理が
なされる。このもとで前記「外れ初期データ」で定められ
た各列毎のカウンタ値がカウンタ検出された時点から設
定パルス数出力時間後に、前記モータ制御部53からの
出力停止により各列のモータ17と共に図柄ベルト28
が停止されて、予め設定された図柄29が基準入賞ライ
ン5上に順次停止表示される。これにより入賞判定部5
1において、停止図柄に掛かるカウンタ値および位置・
種類の情報入力に基いて、各列の図柄表示ユニットUに
おける図柄原点位置確認がなされる。
【0034】なお、この「図柄原点位置確認」に掛かる制
御処理については、前述した「外れ初期データ」に基く方
式の他に、図11中破線枠で例示した「時間制御データ」
に基く方式、つまり電源投入に対して入賞判定部51か
らの指示によるモータ制御部53の設定時間駆動による
方式も採用可能である。ちみなに夫々の方式による3列
の図柄の初期表示状態について、前者では、同種または
異種の外れ用、異種の当り用、外れ用と当り用を含む1
通りの「外れ」が表示され、一方後者では、前者の「外れ」
の他に同種当り用を含めて表示されることがある。
【0035】(図柄変動停止処理)前述した「図柄原点位
置確認」後に開始されるパチンコゲームで発生した前記
始動入賞用スイッチ65の検出による始動信号が入賞判
定部51に入力された以後に、本来の図柄組合わせ用の
変動停止制御が行なわれる。すなわち図10および図1
2に示すように、1つの始動入力に対して入賞判定部5
1から指示を受けた前記乱数データ設定部53におい
て、各列のモータ17の駆動条件および図柄ベルト28
の停止図柄を決定するための1つのサンプリングデータ
(カウンタ値および図柄位置の情報内容に該当する外れ
用、当り用の何れか1つの乱数データ)が選出決定され
て入賞判定部51に一旦保留される。このもとで入賞判
定部51からの指示に応答するモータ制御部53の駆動
制御(パルス出力)に基いて、各列のモータ17が設定条
件(時間および速度)で順次駆動されて、図柄ベルト28
を回転移動する。
【0036】そして各列の図柄ベルト28の連続移動中
において、夫々の検出手段31の基準検出時点から第
1、第2の基本パルス数単位の出力制御に対応してカウ
ンタ値が更新されるもとで、入賞判定部51では、各列
毎のカウンタ部55からのカウンタ値情報「0〜20」
と、これに対する図柄検出部56からの図柄情報「A〜
U」との比較変換処理がなされる。このもとで、前記「サ
ンプリングデータ」で定められた各列毎のカウンタ値が
検出された時点から設定パルス数出力時間後に、モータ
制御部53からの出力停止に従い各列のモータ17と共
に図柄ベルト28が順次停止されて、予め設定された図
柄29を基準入賞ライン5上に表示する。これにより最
終的には入賞判定部51において、各列の図柄情報入力
順に個々の停止図柄およびこれら全体の組合せ表示状態
を判定する。
【0037】この結果として入賞ライン5上の図柄組合
わせについて、例えば3列の同種当り用図柄一致の場合
では「当り」、これら以外の場合では全て「外れ」として夫
々判定処理されるようになっている。但しこの「外れ」に
は、左列および右列の同種当り用図柄一致で、中列の異
種図柄(当り用、外れ用)不一致の場合による「リーチ外
れ」状態を含む。なお基準の入賞ラインL以外の他の入
賞ライン(上下の横線および斜線)上に停止された夫々の
図柄同志の組合わせについては、基準の入賞ライン5上
の夫々の図柄に係るカウンタ値に対して「+1つ分と−
1つ分」のカウンタ値(図柄1コマ分の設定パルス数)の
算出処理に基いて検出判定されることになる。ちなみに
図10中に例示したスピーカ57および表示ランプ7,
36は、始動入力時の図柄変動中、停止時等に合わせて
夫々の効果音、効果表示光を発生する。
【0038】なお、図柄可変表示装置Mに係る始動入力
時以後の変動制御については、前述の制御回路装置Eの
制御を主体にして、図13に例示するフローチャートで
処理する例も提案される。すなわちこの制御処理例にあ
っては、前記乱数データ設定部52から抽出された1つ
のサンプリングデータが、当り用、外れ用に区分された
何れかのデータに決定されて、前記入賞判定部51の当
り処理部と外れ処理部とに区分して入力保留される。そ
してこれ以降は、夫々の処理部での処理に基いて、前述
と同様にモータ制御部53の駆動制御、各列のモータ1
7の駆動および図柄ベルト28の回転移動、夫々の検出
手段31の基準検出および第1、第2の基本パルス数単
位の出力制御、カウンタ検出情報と図柄検出情報との比
較変換の各処理がなされるもとで、同図のフローに従っ
て図柄停止表示の制御が行なわれるものである。ちなみ
にこの制御処理例によるサンプリングデータの作成設定
例としては、当り処理番号「数字1」と、外れ処理番号
「数字2」とが適宜順序で配置されて一定周期で巡回され
る数列(乱数テーブル)が採用され、そしてこの数列内に
あって、始動入力時に当りまたは外れの処理番号をもつ
1つのサンプリングデータが抽出されるようになってい
る。
【0039】一方、図柄可変表示装置Mに係る基本的な
図柄変動停止態様、つまり3列の図柄表示ユニットUに
おける図柄ベルト28の回転変動態様については、一例
として図14に示すように設定されている。
【0040】すなわち、 (a)電源投入時では、左列、中列、右列の順に開始され
て設定時間後に左列、右列、中列の順に停止され、前述
のように図柄の原点位置が確認される。 (b)始動入力に基く変動開始については、左列、中列、
右列の順に所定時間差でスタートされて、設定時間に亘
る連続変動過程にあって、段階的に増速されながら所定
の高速に変化されてそのまま維持される。なお3列の変
動中には、互いに異なる図柄合わせ時間が必要に応じて
含まれる。 (c)停止入力に基く変動停止については、左列の変動開
始時から設定時間に図柄停止決定信号が入力される例に
あって、この信号入力時以後から左列、右列、中列の順
で段階的に減速されながら所定時間差毎に停止される。 (d)各列の変動時間(開始から停止まで)については、前
記「外れ」時では、左列、右列、中列が夫々一定の変動時
間T1,T2,T3とされ、前記「当り」時(「リーチ外れ」時を
含む)では、左列および右列が共通の一定変動時間のま
まとされて、中列のみが予め設定された所定の条件によ
って「外れ」時の変動時間T3より長い可変変動時間T4
たはT5とされる。
【0041】なおこの図柄変動停止態様例にあって、図
12および図13のフローチャートで示した「リーチ動
作」に係る表示としては、図14中に例示したように、
右列ベルト28の停止前所要時点(例えばN個図柄の手
前)から右列ベルト28および中列ベルト28の停止時
までの間、前記スピーカ57からリーチ用の効果音と、
前記表示ランプ7,36によるリーチ用の効果光が発生
される。また前記「当り」時では、図14に例示するよう
に、中列ベルト28の停止時以降に当り用効果音と当り
用効果光が発生される。ちなみに電源投入時および始動
入力時の図柄変動開始については、3列同時にスタート
される例であってもよい。
【0042】次に、図18に略示されるスロットマシン
Sに好適に実施できる回転ベルト式図柄可変表示装置に
ついて説明する。このタイプの図柄表示装置Mは、図1
6および図17に示すように、前述したパチンコ機用タ
イプのものと比較して縦長大型とされているが、基本的
には同様に構成されている。
【0043】すなわち図示のように長尺方形にされた1
枚のセット板11において回転駆動制御機構16におけ
る駆動モータ17の主プーリ19に対して従プーリ20
が大きな軸心間距離に設置されると共に、案内プーリ2
6等を有する案内具22が設置されて、これら回転体1
9,20,26の外周間に、図柄の中心間隔やコマ数を大
きくした長尺の図柄ベルト28が展張掛装される一方、
図柄ベルト28に対する所要位置に検出手段31および
照明具33が夫々設置されて、各ユニットU全体がセッ
ト板11単位で構成される。そして各セット板11毎を
互いに所定間隔の縦列状態にして、連結用枠板43Aに
1つに枠組み固定することにより、複数基の図柄表示ユ
ニットUが1組の実体表示部として構成される。
【0044】このような図柄表示装置Mは、スロットマ
シンSでの実施にあたり、機内の所定位置に前記実体表
示部の連結用枠板43Aを位置決めセットすることによ
り、各図柄表示ユニットUの図柄ベルト28を、図柄用
の表示窓72および入賞ライン73等を形成した透視板
71の裏側に臨ませた状態で装備し得る。そしてスター
ト操作およびストップ操作に対応する入出力制御部を含
む適宜制御回路装置の制御並びに図11〜図14に例示
したような制御処理および変動態様等に基いて、図柄を
変動停止表示させることができる。ちなみにスロットマ
シンSでは、投入口74からコインを投入してスタート
レバー75を操作することにより図柄が変動開始され、
また各停止ボタン76を操作することにより図柄が変動
停止される。そして入賞ライン73上に当りの図柄組合
わせが表示されると、入賞成立として所定数の褒賞用コ
インが獲得可能とされる。
【0045】なお、前述したスロットマシン用タイプの
図柄表示装置において、前述のパチンコ機用タイプのも
のと比較して同等構成部分には同一符号を付してその説
明は省略する。また駆動モータ17、検出手段31、照
明具33は、前記制御回路装置Eの入出力制御側に対し
て、個々に接続する例を主としたが、各セット板11に
夫々の回路を一体的に構成したり、回路基盤を装着した
りして、集約的に接続するようにしてもよい。
【0046】また前述した図柄表示装置Mは、別の図柄
組合わせ式遊技機にも勿論実施可能である。すなわち図
19に略示する遊技機100は、近い将来実施が予測さ
れる「パチンコ式スロットマシン」とも称し得るタイプの
ものであって、パチンコ機の場合と同様に遊技媒体およ
び賞品媒体に同等なパチンコ球を使用して、スロットマ
シンの場合と同様な操作に基いて図柄組合わせゲームを
展開し得ものである。そしてこのような遊技機100に
あって、図柄表示装置Mは、図示破線のように外枠81
に対して開閉可能に組付けられた前枠82の裏側におい
て、図中破線で示すように前述の実体表示部が装備セッ
トされることにより、各図柄表示ユニットUの図柄ベル
トを、図柄用の表示窓85および入賞ライン84等を形
成した透視板83の裏側に臨ませた状態で実施し得る。
【0047】そして図示のパチンコ式スロットマシン1
00では、透視板83の下方に位置する第1の球皿86
内にパチンコ球が投入されているもとで、前枠82前面
に開閉可能にセットされた前面枠87下部の操作部88
における取込み用操作ボタン89を1回ずつ(1ゲーム
最高3回まで)操作することにより、機内の球取込み装
置(図示せず)がパチンコ球を1定個数(例えば5個)単位
で機内に取込んで制御回路装置(図示せず)の制御に基く
ゲームが開始可能とされる。このもとでスタートレバー
90の操作により図柄が変動開始され、また各ストップ
ボタン91の操作により図柄が変動停止される。そして
入賞ライン85上に当りの図柄組合わせが表示される
と、入賞成立として所定数の賞品球(パチンコ球)が、前
枠82裏側の賞球排出装置(図示せず)から払出されて球
皿86側へ給出される。なお図中の符号92は、第1の
球皿86側から溢れ出た賞球を受けるための第2の球皿
を示す。
【0048】
【変更例】本発明が提案する回転ベルト式図柄可変表示
装置は、対象とする遊技機の型式、遊技内容等に応じ
て、各基の図柄表示ユニットUの基数、図柄ベルト28
のサイズや図柄のコマ数、更には装置全体の形態、外郭
サイズ等が適宜選択され、一般的にパチンコ機用では小
型タイプ、スロットマシン用では大型(長尺)タイプが好
適とされる。そして何れのタイプについても、基本的に
は同様な構成に基いて提案される前提にあって、各図柄
表示ユニットUの回転駆動制御機構16を、駆動モータ
17と、主プーリ19と、位置の切換え可能でばねによ
り付勢された従プーリとによる形式としてもよい。また
図柄ベルト28については、検出手段31で検出判読さ
れる1つの基準マークと、各図柄毎の位置カウント被検
出用の図柄マークとを形成配置した情報マーク化式のも
のにして、使用することも可能であり、そして予め無端
状にされた母材に各種の図柄およびマークを例えば熱転
写方式により形成したタイプのものも勿論使用可能であ
る。
【0049】
【発明の効果】以上説明した如く、本発明に係る図柄組
合わせ遊技機用の回転ベルト式図柄可変表示装置によれ
ば、各基の図柄表示ユニットの支持板ともされて制御回
路装置側に接続し得る一枚の駆動基盤兼用のセット板
に、駆動モータおよび複数の回転体を含む回転駆動制御
機構と、検出手段および照明具を夫々所定位置に設置す
ると共に、複数の回転体外周間に図柄表示帯をベルト状
にした無端状の図柄ベルトを展張掛装することにより、
夫々の図柄表示ユニットが当該セット板単位で軽量小型
にして簡単に構成、製作でき、また複数基のユニットを
組単位にセットして1台毎の実体表示部として楽に取扱
い得る。そして対象遊技機での実施にあっては、所定の
図柄変動用入力に対する制御回路装置の入出力制御に基
いて、夫々の図柄表示ユニット毎の図柄ベルトを適正な
展張状態に保持したまま安定良く連続移動させることが
できる。このもとで、検出手段の基準検出時点からの基
本パルス数単位毎の出力制御に基いて、対象位置の図柄
を遊技機の前面に臨む停止表示位置に停止表示させるこ
とができるものである。
【0050】また、本発明の図柄可変表示装置によれ
ば、各列毎の図柄表示ユニットUにおける回転駆動制御
機構の回転体外周間に掛装セットした図柄ベルトを、常
に適正な展張状態に保持して好適な滑止めを図っている
ことにより、主プーリと図柄ベルトの間に、爪車や係止
孔等の係止送り手段がなくとも、図柄ベルトを適正に移
動させて好適な図柄変動態様を呈することができる。こ
れによりこの表示装置では、前述の係止送り手段を不要
として、主プーリを単純な形状、構造のものとし得、ま
た図柄ベルトの有効幅を大きくして、見栄えのよい図柄
を形成し得、表示装置全体のグレードアップを図ること
ができる。特に従来の図柄ドラム形態のものと比較した
場合、図柄ベルトの有効全周長を可及的に長くし得るの
で、図柄自体のサイズを大きくし得ると共に、多くの種
類、コマ数を採用することができ、また図柄を内側から
照明することにより、この種の図柄組合わせゲームの多
様化を図ることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】図柄ベルト式図柄可変表示装置を示す正面図で
ある。
【図2】図柄ベルト式図柄可変表示装置を示す側断面図
である。
【図3】図柄ベルト式図柄可変表示装置を示す平断面図
である。
【図4】図柄ベルト式の図柄表示ユニットの主要部を分
解して例示する斜視図である。
【図5】図柄ベルト式の図柄表示ユニットを例示する正
断面図である。
【図6】図柄ベルト式の図柄表示ユニットを例示する側
断面図である。
【図7】図柄表示帯を展開状態で例示する説明図であ
る。
【図8】図柄表示ユニット用の連結部材を例示する一部
破断した正面図である。
【図9】図柄表示ユニット同志の組付け状態を略示する
一部破断した説明図である。
【図10】図柄可変表示装置の制御系統を略示するブロ
ック図である。
【図11】図柄可変表示装置の電源投入時の図柄変動制
御態様(図柄原点位置確認処理)のフローチャート図であ
る。
【図12】図柄可変表示装置の始動入力時の図柄変動制
御態様(図柄変動停止処理)のフローチャート図である。
【図13】図柄可変表示装置の始動入力時の別の図柄変
動制御態様(図柄変動停止処理)のフローチャート図であ
る。
【図14】図柄可変表示装置の図柄変動状態例を示すタ
イムチャート図である。
【図15】パチンコ遊技機を示す正面図である。
【図16】他の図柄ベルト式の図柄可変表示装置の一部
を示す一部破断した正面図である。
【図17】他の図柄ベルト式の図柄可変表示装置の一部
を示す一部破断した側面図である。
【図18】スロットマシンを示す正面図である。
【図19】パチンコ式スロットマシンを示す正面図であ
る。
【符号の説明】
11 セット板 12,13,14 回路 16 回転駆動制御機構 17 駆動モータ 19 主プーリ(回転体) 20 従プーリ(回転体) 26 案内プーリ(回転体) 28 図柄ベルト 29 図柄 30 基準マーク 31 検出手段 33 照明具 36 ランプB 図柄表示体 E 制御回路装置 U 図柄表示ユニット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI A63F 5/04 511 A63F 5/04 511B (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A63F 7/02

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 独自に図柄変動停止表示機能を有する複
    数基の回転形式の図柄表示ユニット(U)と、夫々の図柄
    表示ユニット(U)の図柄変動停止表示に係る必要な入出
    力制御処理をなし得る制御回路装置(E)とを備えて、図
    柄組合わせ遊技機に使用される図柄可変表示装置にあっ
    て、 前記夫々の図柄表示ユニット(U)では、当該ユニット(U)
    の支持板とされて前記制御回路装置(E)側に接続し得る
    1枚の駆動基盤兼用のセット板(11)において、前記制御
    回路装置(E)側からパルス出力制御される駆動モータ(1
    7)および複数の回転体(19,20,26)を有する回転駆動制御
    機構(16)と、複種類複数コマ分の図柄(29)および基準位
    置の図柄(29)に対する1つの基準マーク(30)を形成配置
    して回転駆動制御機構(16)の回転体(19,20,26)の外周間
    に展張掛装された無端状の図柄ベルト(28)と、この図柄
    ベルト(28)の回転移動過程における所定検出部位で前記
    基準マーク(30)を検出して前記制御回路装置(E)側に入
    力する適宜光学的な検出手段(31)と、前記制御回路装置
    (E)側から出力制御されて前記図柄ベルト(28)の前側帯
    部分における図柄(29)を内側から照明し得る照明具(33)
    とを夫々組付けて、前記セット板(11)単位で1基毎に構
    成し 前記セット板(11)は、1枚の回路基盤に前記制御回路装
    置(E)の入出力制御部に配線接続される回路(12,13,14)
    を構成して各々の回路(12,13,14)に前記駆動モータ(1
    7)、検出手段(31)、照明具(33)のランプ(36)を個々に接
    続し、前記回転駆動制御機構(16)は、前記セット板(11)
    に設置された前記駆動モータ(17)と、同モータ(17)に直
    結されて回転 停止される駆動用の回転体(19)と、所定
    位置に支持された従動用の回転体(20)と、両回転体(19,
    20)の間で内外方向へ変位可能に支持されて常には外向
    きに付勢された案内用の回転体(26)とを有し、前記図柄
    ベルト(28)は、前記図柄(29)および基準マーク(30)を有
    する樹脂フィルム製の図柄表示体(B)を両端接着して無
    端状に成形されて、前記回転駆動制御機構(16)の回転体
    (19,20,26)の外周間に亘り着脱可能に掛装して案内用の
    回転体(26)で伸張保持され、 前記図柄ベルト(28)の連続回転移動過程において、前記
    検出手段(31)による基準マーク(30)の検出時点を基準と
    して、前記駆動モータ(17)に対する基本パルス 数単位毎
    の出力制御に基いて、対象位置の図柄(29)を停止表示し
    得るように設定した ことを特徴とする図柄組合わせ遊技
    機用の回転ベルト式図柄可変表示装置。
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