JP3489061B2 - 情報コード化式帯状図柄表示部材 - Google Patents

情報コード化式帯状図柄表示部材

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JP3489061B2
JP3489061B2 JP06340993A JP6340993A JP3489061B2 JP 3489061 B2 JP3489061 B2 JP 3489061B2 JP 06340993 A JP06340993 A JP 06340993A JP 6340993 A JP6340993 A JP 6340993A JP 3489061 B2 JP3489061 B2 JP 3489061B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、情報コード化式帯状
図柄表示部材に関し、更に詳しくは、パチンコ球やコイ
ン等を利用した変動制御条件に基いて図柄変動組合わせ
ゲームを展開して、予め設定された図柄同志の組合わせ
条件の成立時に、遊技者の有利とされる特別遊技状態や
入賞成立状態を呈することのできる回転形式の図柄可変
表示装置における図柄表示部材として使用される情報コ
ード化式の図柄表示帯に関するものである。
【0002】
【従来技術】図柄組合わせ式遊技機の代表例として従来
から知られている第1種(フィーバタイプ)のパチンコ機
やスロットマシンにおいては、図柄変動組合わせゲーム
を展開して特別遊技状態や入賞成立状態に係る図柄を組
合わせ成立表示することのできる図柄手段として、一般
に回転表示形態の図柄可変表示装置が採用されている。
この装置ではその基本的な型式(形態)としては、モータ
(ステッピングモータまたはパルスモータ)および駆動制
御回路等を含む回転駆動制御手段と、ベルト形態または
ドラム形態の回転図柄表示体と、各図柄の停止表示用位
置決め基準とされる位置決め検出手段を含めて、1基毎
の図柄表示ユニットに構成される。そしてこの図柄表示
ユニットが、例えば1つの箱枠体内に複数基(通常では
左列、中列、右列の3基)を組単位にして、縦列セット
されて1つのユニット化表示装置とされている。
【0003】前記図柄可変表示装置は、毎回の図柄組合
わせゲームに係る基本的な図柄変動制御態様として、
(a)前記パチンコ機では、遊技領域内に打出された遊技
球の入賞検出時に基く始動条件と、電気的制御回路装置
側から適時自動的に発信される停止信号または遊技者の
ストップ操作時に基いて発信される停止信号の何れかに
基く停止条件において、各図柄表示ユニット毎における
モータと共に回転図柄表示体(図柄ドラムまたは図柄ベ
ルト)が、設定条件に基いて順次変動(回転)開始されて
適時停止される。また(b)前記スロットマシンでは、コ
イン投入後の遊技者のスタート操作時に基く始動条件
と、電気的制御回路装置側から適時自動的に発信される
停止信号または遊技者のストップ操作時に発信される停
止信号の何れかに基く停止条件において、各図柄表示ユ
ニット毎におけるモータと共に回転図柄表示体(図柄ド
ラムまたは図柄ベルト)が、設定条件に基いて順次変動
(回転)開始されて適時停止される。
【0004】そして図柄組合わせライン(入賞ラインと
も言う)上に停止表示された各列の図柄同志の出揃い結
果において、個々の位置決め検出手段による図柄検出判
別情報に基いて予め設定された組合わせ図柄(当り図柄)
との対比検出判定に従って、「当りまたは外れ」が判定制
御される。そうして当り図柄の組合わせ成立時に、前述
した特別遊技状態または入賞成立状態に係る権利が発生
されるようになっている。
【0005】前述の回転図柄表示体については、リング
体の外周裏面に図柄を直接印刷した図柄ドラムやシート
状の図柄表示帯を周回装着した図柄ドラムまたは無端状
母材の外周面にシート状の図柄表示体を装着した図柄ベ
ルトのタイプがある。またこれらの回転図柄表示体にお
ける図柄については、一般に色彩区分された視認識別容
易な数字、アルファベット文字、その他の絵や図形等を
含む複数種類のマークが識別用情報として採用され、こ
れらが当り用、外れ用に適宜区分設定されたもとで、所
要とする複数コマ分において適宜順序で配置されてい
る。何れのタイプの回転図柄表示体にあっても、前述し
た位置決め検出手段については、全図柄の内から基準位
置として予め設定された1つの所定位置の図柄に対し
て、光学的センサにより読取られる1つのインデックス
が設置されている。
【0006】そしてこの従来の図柄可変表示装置におい
て、前述した1基の位置決め検出手段を基準設定した回
転図柄表示体の一般的な変動制御状態については、ソフ
トプログラム上の設定処理条件として予め夫々のモータ
制御パルスの設定に基いて、基準位置の図柄からみて全
ての図柄に対して図番記録情報としてのカウンタ値「0,
・・・N」が設定されているもとで、各列の回転図柄表示体
の1回転毎に位置決め検出手段が基準図柄を検出した時
点のカウンタ値「0」を基準にして、停止すべき対象の図
柄位置に係るカウンタ値分に応答するパルス数を出力制
御して、モータと共に回転図柄表示体を停止し、所定の
図柄をライン上に停止表示させるようにした制御表示内
容とされている。
【0007】しかしこのような図柄可変表示装置の図柄
変動停止制御態様では、各列の回転図柄表示体の1回転
毎において位置決め検出手段で実際に検出された基準図
柄からみて、停止される図柄が直接検出停止される訳で
はなく、あくまでもパルスカウント設定制御による見込
み(見做し)条件で停止されることになっている。このた
め回転図柄表示体の回転速度(周速度)や慣性力、あるい
は滑りや伸び等に起因して全ての図柄の正確な検出停止
が難しい状況にある。従って、特に長尺の図柄ベルトや
大径の図柄ドラムの場合には、それだけ慣性力や伸び等
が大きくなる上、図柄のコマ数が多くなることに伴な
い、各図柄分に係るカウンタ値(図番)およびパルスの設
定条件も多くなるだけに、厳正な検出停止が極めて難し
くなり、主としてカウンタ値(図番)が大きくなる位置の
図柄の停止に比較的誤差を生じ易い問題がある。
【0008】そこで近年においては、前述した回転図柄
表示体における位置決め検出手段の基準図柄検出に基く
図柄見込み停止制御に係る技術とは全く別に、全ての図
柄に個々の判別情報を設定した検出判別情報媒体(地番
記録)を付し、これを利用して各々の図柄を直接的に検
出して停止制御し得るようにする技術として、特開平3
−247369号(特願平2−46480号)公報に開示
されるような「ゲーム機用無端フィルムベルトの絵柄検
出方式」に係る発明が出願されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】前述した先行発明に係
る「絵柄検出方式」では、要約すると各々の表示位置での
停止を可能にした多数の透光性絵柄を一定ピッチで設け
て無端状に形成され、パルスモータにより回転されるフ
ィルムベルトにあって、(a)磁気信号記録方式、すなわ
ち室温で硬化する接着剤を適当量混合した磁性粉によ
り、縦縞状の磁気コーチングを施し、この磁気コーチン
グに絵柄毎の地番を記録した磁気信号ストライプを設け
て、専用の磁気検出センサで読取り判別する方式、およ
び(b)色調記録方式、すなわち夫々の絵柄に使用する色
調若しくは該色調の混合色により多数の絵柄毎の地番を
記録した色調信号を発し得る色調信号ストライプを設け
て、これを光学色調検出センサで読取り判別する方式が
提案されている。そしてこれらの方式において、各絵柄
に対応する地番を当該センサで検出したことの信号によ
りモータを停止させるようにして、常にモータで駆動さ
れるフィルムベルトの停止を絵柄毎の地番記録の検出信
号によりリアルタイムで行ない、各絵柄を停止表示させ
る絵柄検出内容が開示されている。
【0010】しかしこのような「絵柄検出方式」にあって
は、現実として夫々の信号ストライプの作成、フィルム
ベルトの製作、図柄ベルトとしての実施等の多面におい
て大きな問題が内在し、不都合な事態を生じ易い。
【0011】すなわち前記(a)項の「磁気記録方式」にあ
っては、(イ)フィルムベルトに施された全ての磁気信号
ストライプが視認できないことから、全ての絵柄とスト
ライプに定められた地番記録情報内容との整合性につい
て、実施関係者の肉眼では到底確認できない。このため
製作されたフィルムベルトの1本毎について、専用読取
り判別装置等にかけて全てのストライプの情報内容を1
つずつチェックして、対象の絵柄との整合性を確認しな
ければならない。このような状況にあって、図柄ベルト
とされるフィルムベルト自体の生産性が低下しコスト高
にもなり、加えて専用読取り判別装置等を含む高価な関
連設備が必要不可欠となる。
【0012】また、(ロ)磁気コーチングおよび磁気信号
ストライプについては、その磁性粉(例えば鉄粉)が特に
湿気に弱く錆を生じ易いために、地番記録情報内容の早
期劣化(機能低下)を招き易くなり、フィルムベルト自体
が情報の読取り判別不能なものとなって、その使用寿命
が短かくなってしまう。また磁気帯び部分同志が互いに
接触状態にある場合には、磁性粉の欠落や磁気消耗を生
じ易いために、多くのフィルムベルトについて1本ずつ
区分(非接触)状態での取扱いを要すると共に、湿気を避
けた保管が必要となる。しかもフィルムベルトの連続回
転中にあっては、読取り判別装置(磁気ヘッド)を通過す
る磁気信号ストライプの早期摩耗を生じ易く、また同判
別装置においては、磁性粉の汚れ(酸化鉄)の付着による
判別性能の低下を招き易い。このためフィルムベルトの
早期交換、判別装置の早期点検、掃除が必要となり、そ
の管理維持が面倒となる。その上、読取り判別装置に
は、汚れ防止、磁化防止、摩耗防止等に係る付帯設備が
必要となり、全体が大型化すると共に高価となってしま
う。
【0013】前記(b)項の「色調検出方式」にあっては、
フィルムベルトに印刷された絵柄の地番記録情報内容を
もつ全ての色調信号ストライプにおける色彩、色調を、
フィルムベルトの連続回転中において高速判読して最終
的にコード信号に変換する光学色調検出センサは、極め
て複雑で高価となる。また、光学色調検出センサにより
各ストライプを精度良く検出判読するために、各ストラ
イプを所望の色彩、色調、混合色に印刷するのは極めて
煩雑でコストが嵩む欠点がある。更に、フィルムベルト
の長尺化、絵柄の種類およびコマ数の増加等に伴ない、
各絵柄に対応するストライプの色彩、色調の種類、条件
が多くなればそれだけセンサの精度、性能が高いものが
要求され、この結果極めて高価なものになってしまう。
【0014】そこで、低価格の光学色調検出センサを使
用するために各絵柄に対する夫々のストライプの色彩を
制限すると、これに関連してフィルムベルトの全絵柄で
は、限られた色彩種類が制約されて色彩豊か(カラフル)
な図柄には形成できなくなる。このためベルト全体にあ
っては、色彩、種類、コマ数の少ない絵柄を施した程度
の見栄えの低い図柄ベルトにされてしまい、装飾効果を
も企図するグレードの高いベルトとして実施できなくな
る。
【0015】そして先行発明に係る「ゲーム機用無端ベ
ルトの絵柄検出方式」では、開示された「磁気検出方
式」、「色調検出方式」の何れの技術にあっても、夫々の
方式で実施されるフィルムベルトを、現存する図柄組合
わせ遊技機における回転表示形態の図柄可変表示装置に
使用しようとした場合、具体的には、判読能力、精度の
信頼性、構成、使用寿命、価格、取扱い管理等の多面に
亘り、多くの問題が生起すると共に派生することが危惧
され、好適な実用化には未だ多面に亘る検討、改良を加
えなければならず、現時点においては技術提案だけに止
まり、具体的な実施には至っていないのが現状である。
【0016】
【発明の目的】本発明は、前述した課題を好適に解決す
るべく提案されたものであって、多種複数の全ての図柄
に係る必要な記録情報内容を視認容易に識別区分して光
学的検出判読手段で即時正確に判読される情報コードを
形成して、変動中において停止すべき対象の図柄を検出
判読手段による情報コードの直接検出判読に基いて精確
に検出停止表示し得るようにした情報コード化式の図柄
表示帯を提供し、この図柄表示帯ひいては同表示帯を使
用した回転図柄表示体および装置を、検出判読の信頼
性、構成、使用寿命、価格、取扱い管理等の条件を満足
して好適に実施し得るようにすることを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】前述した課題を克服し、
所期の目的を好適に達成するため本発明は、駆動モータ
のパルス出力駆動に基いて回転される回転式図柄表示体
に使用可能とされる帯状の図柄表示部材であって、無端
状化し得る所要サイズの帯状母材において、所要とする
複種類複数コマ分の図柄を適宜形成して所定の間隔で適
宜順序に配置する一方、各種の図柄に係る情報内容毎に
合わせて視認容易に識別コード化区分されると共に、帯
状母材の移動方向に対する所定検出位置に設置された適
宜光学的な発光部と受光部とを有する反射形式の光学セ
ンサを有する検出判読手段から発生される検出光により
検出判読される情報コードを形成して全ての図柄の1コ
マ分ずつに対応する所要部位に適宜検出間隔で配置し、
前記帯状母材は、光透過性の2枚のフィルムをラミネー
トしたものであって、この両フィルムの接合面に、前記
図柄と、低明度色系の光非反射色をもって形成された適
数個のコードエレメントにより図柄1コマ分ずつに対応
する1単位毎に作成された前記情報コードとを、該図柄
の色彩と区分された高明度色系の光反射色面を介して互
いに区分して形成配置し、前記光学センサにおいて、低
明度色系の光非反射色の前記情報コードに対する光照射
時に検出、高明度色系の前記光反射色面に対する光反射
時に非検出の条件とされるように設定されたことを特徴
とする。
【0018】
【作用】図柄表示部材を使用した回転式図柄表示体が駆
動モータのパルス出力駆動に基いて回転されると、前記
図柄表示部材に形成された各図柄と対応する部位に配置
された情報コードが、光学的な検出判読手段により直接
検出判読される。すなわち、回転式図柄表示体の回転中
おいて停止すべき対象の図柄を、検出判読手段による情
報コードの直接検出判読に基いて正確に検出停止させる
ことができる。
【0019】
【実施例】次に、本発明に係る情報コード化式帯状図柄
表示部材について、好適な実施例を挙げて添付図面を参
照しながら以下詳細に説明する。なお、本願の図柄表示
部材を、図38に略示する後述の図柄組合わせ式パチン
コ機P(パチンコ球を利用して図柄組合わせゲームを展
開できる遊技機)の主たる例にあって、遊技盤61に装
備される後述の回転式図柄可変表示装置Mの型式に合わ
せて選定使用される図21〜図23のベルト形態の回転
図柄表示体と、図25〜図27のドラム形態の回転図柄
表示体に採用した場合につき説明する。
【0020】前記図柄表示部材は、合成樹脂製シート状
の情報コード化式の図柄表示帯Sとして構成され、該図
柄表示帯Sは、後述する各図に例示した何れの種別にあ
っても、図柄条件として当り用、外れ用を含む図柄(便
宜上アルファベット文字を略示する)が、種類別、表示
コマ数(便宜上図柄番号1〜16まで)、配置間隔を同一
に設定して所定順序で配列された例とし、そして図示で
きないが多数種の色彩を持つカラフルな見栄えのよい図
柄に印刷形成されている。このような図柄条件にあっ
て、全ての図柄1に対して個々に付された図柄用コード
化記録情報媒体として、後述する光学的情報検出判読手
段(単に検出判読手段ともいう)4の性能・形態やソフト
プログラム処理に適応し得る視認識別区分および整合性
確認の容易な所要の情報コード(キャラクターコードま
たはシンボルコードとも別称される)2が採用され、こ
の情報コード2が夫々の図柄1の位置、種類等の情報内
容に合わせた複種類、複通りの設定パターン(設定モジ
ュールともいう)に基いてマーキング印刷形成されたも
のが例とされている。なお情報コード2については、一
般的に行なわれている蒸着法(液状接着剤混合インクを
気化させて母材に接着する方法)により形成することも
可能である。
【0021】そしてこのような図柄表示帯Sは、具体的
には抗張力の高く、伸縮変化の小さい2枚同質の透明極
薄フィルム材(例えばポリエステル、肉厚25〜40μ)
を使用し、光検出による場合を前提考慮して別途新たに
開発された印刷ラミネート方式の表刷り、裏刷りに基い
て作製されたものが主たる例とされる。
【0022】すなわち、〔a〕図1および図2(a),
(b)に示す表刷り方式による場合では、先ず印刷工程部
において、一方のフィルム材fの片面(図示上面)に、全
ての図柄1に対応する設定モジュールの情報コード2に
おけるコードエレメント2aが低明度色素の光非反射色
(例えば「黒色」)でマーキング印刷されると共に、このコ
ードエレメント2aの上から所要面域(図示全面)に亘っ
て図柄1との仕切膜とされる下地3が高明度色素の光反
射色(例えば「白色」)で印刷され、最終的にはこの下地3
面の上から全ての図柄1が、当該の情報コード2に対し
て半ピッチ変位または同一の各位置条件でカラー印刷さ
れることにより、図柄フィルムが作製される。そして続
くラミネート工程部において、この図柄フィルムに対し
て保護膜用とされる他方のフィルム材fが図柄1の印刷
面側に用意されて、共に移送される間に両フィルムf,
fが互いに重ね合わせ接着されて2層1枚化の図柄表示
版とされる。
【0023】また、〔b〕図3および図4(a),(b)に
示す裏刷り方式による場合では、印刷工程部において、
一方のフィルム材fの片面(図示下面)に全ての図柄1が
カラー印刷され、次いで全図柄1の下面に対する所要面
域(図示全面)に亘って仕切膜用の下地3が前述方式と同
様に印刷された後、最終的にこの下地3の下面に全図柄
に対応する設定モジュールの情報コード2におけるコー
ドエレメント2aが前述方式と同様に印刷されることに
より、図柄フィルムが作製される。そして続くラミネー
ト工程部において、この図柄フィルムに対して保護膜用
の他方のフィルム材fが、コードエレメント2aの印刷
面側に用意されて、共に移送される間に両フィルムf,
fが互いに重ね合わせ接着されて2層1枚化の図柄表示
版とされる。
【0024】そして何れの方式による図柄表示版につい
ても、最終の切断工程部において、所要サイズに切断さ
れて肉厚60〜90μ位の1枚の図柄表示帯Sとして成
形される。
【0025】このように作製(成形)された図柄表示帯S
では、その肉厚内部(両フィルム材の接合面)に位置する
全ての図柄1および情報コード2が、夫々の透明フィル
ム材f,fの外面からはっきり視認できるので、夫々の
印刷具合いやモジュール(各コードエレメント2aの位
置、間隔等)等の良否、更には互いの識別区分や整合性
の適否等について、特別な機器を一切不要として点検者
自身の視覚を通じて手早く容易に確認できる。しかも全
ての図柄1および情報コード2は、夫々のフィルム材
f,fで被覆保護されているので、図柄表示帯Sの取扱
い、使用中において剥がれたり欠落するようなことが一
切回避される。また図柄表示帯Sが図柄ベルトとして使
用されてプーリに沿って回動移行する過程で肉厚中心の
下半分側に圧縮を、上半分側に引張を受けることにおい
て、肉厚中心に位置している図柄1および情報コード2
は、圧縮力および引張力の影響を受けず、ひび割れ等を
生ずることもない。
【0026】なお、前述した図柄表示帯Sのラミネート
方式の作製例の応用として、図5に示す如く、先ず印刷
工程部において、一方のフィルム材fの片面(図示下面)
に全ての図柄1をカラー印刷すると共に、他方フィルム
材fの片面(図示上面)に全図柄に対応する設定モジュー
ルの情報コード2におけるコードエレメント2aを前述
方式と同様に印刷する。そして続くラミネート工程部に
おいて、一方のフィルムfにおける図柄1の印刷面と他
方のフィルムfにおける情報コード2の印刷面とを対向
させると共に、両フィルムf,fの間に仕切膜としての
下地3を用意し、共に移送される間に両フィルムf,f
を下地3を介在した状態で互いに重ね合わせ接着するこ
とにより2層1枚化の図柄表示版を作製することも可能
である。
【0027】また図柄表示帯Sの他の作製(成形)例とし
て、前述した印刷ラミネート方式の場合と基本的には同
様な例に基いて、図6に例示するように、前述の下地3
に代わる高明度色系の光反射色(例えば白色)を持つ極薄
合成樹脂製の帯状フィルム材f'の片面に全ての図柄1
を印刷形成する一方、この帯状フィルム材f'にラミネ
ートされる帯状透明フィルム材fの片面に前述の情報コ
ード2を印刷形成する。そして双方のフィルム材f',f
を、図柄1の反対面に情報コード2を合わせた向きで互
いに重ね合わせ接合して2層1枚化の図柄表示版とし、
これを所要サイズに切断成形されたタイプのものも好適
に使用できる。
【0028】ここで前述のように作製された図柄表示帯
Sに係る設定事項、条件等について付記すると、これら
の表示帯Sは何れの情報コード2を作成したタイプにつ
いても、後述するベルト形態、ドラム形態の回転図柄表
示体として実施される前提にあって、使用するプーリま
たはリング体の円周長および軸心間距離に対応する有効
長さに設定されて、全ての図柄分(16コマ)の割出しが
なされる。この割出しについては、一例として回転図柄
表示体の円周長(直径×円周率π)において、駆動源とさ
れるモータ(直流モータ、ステッピングモータ、パルス
モータ等の何れも使用可能)のパルス駆動制御に基き、
その1パルス(1ステップ角)単位に対する1変位量を小
数点以下まで細かく算出したもとで、この1変位量の整
数倍分の長さ単位に基いて、1コマ分毎のサイズが適宜
設定されると共に、全コマ数のピッチ間隔が割出され
る。ちなみに各図柄1の基準線(1点鎖線)を1コマサイ
ズの中心(1/2)位置とする場合には、各コマが1変位
量の偶数分単位のサイズとされる。また、小数点以下の
端数分を含めた必要長さ分を接続代として利用してもよ
い。
【0029】また、前述のように設定された各コマ毎の
図柄1に対する情報コード2については、図柄の停止表
示位置の基準目安とされる入賞ラインLに対する検出判
読手段4の検出位置が前述の1パルス1変位量条件に基
いて適宜設定されるもとで、情報コードの直接検出によ
り対応図柄が直接停止表示されることの前提にあって、
大別的にみた場合、各図柄1の中心線(1点鎖線)位置
と、区画線(実線)位置とを夫々の基準に定めて(図2
(a),(b)および図4(a),(b)参照)、その前後に亘る
所要の変位量単位分の範囲(領域)内に作成することが基
本例とされる。なおこの基本例以外として、夫々の情報
コード2は当該の図柄番号位置に対して所要コマ数分の
間隔を置いた別異位置、所定角度間隔を置いた角度変位
位置、順序不同位置等を含む所要の関係対応位置に印刷
作成することも可能とされる。
【0030】一方前述の検出判読手段4については、後
述する制御回路装置E(図31参照)側に接続される検出
基盤5上において、発光部と受光部とを有する反射形式
の光学センサ6が夫々の種別の図柄表示帯Sの情報コー
ド2の内容に適合する個数で配設されている。そして夫
々の光学センサ6において、情報コード2(前記コード
エレメント2a)に対する光照射時に検出、前記下地3
に対する光反射時に非検出の条件とされるように設定さ
れた例とする(図1および図3参照)。
【0031】ここで前述のように構成された情報コード
化式の図柄表示帯Sについて、その情報コードの作成内
容別に区分して図7〜図16に例示した夫々の種別例毎
に順次説明する。なお各図の図柄表示帯Sについて、全
長に亘り下から順に付された数字「1〜16」は、図柄の
位置、種類(A〜P)を示す図柄番号とされる。一方各図
柄番号位置を通る幅方向に付された1点鎖線は、当該コ
マ分毎の図柄中心、言換えると後述する入賞ラインL上
に停止表示される図柄の中心線とする。また各図柄番号
位置の間を通る幅方向に付された実線は、図柄1コマ分
ずつのサイズ(長さ)を区分する区画線とする。そして夫
々の図柄番号「16」のコマ外の最終端部分は、各表示帯
Sが無端状にされる場合の接続代として示し、図柄番号
「1」のコマの始端部に重ね合わせ接着が可能とされる。
【0032】
【第1種別の図柄表示帯について】図7(a),(b)およ
び図8に例示する図柄表示帯Sについては、コード検出
用の5個の光学センサ6を配置した前記検出判読手段4
により、全ての図柄に対する情報コードが1コマ単位毎
に読取り検出されるタイプのものとされている。すなわ
ち図示のように表示帯Sの全長に亘り幅方向に5等分し
た各列毎において、全ての図柄1に対する所定位置に一
定のサイズのコードエレメント2aが等間隔基準で適数
個配置されている。このもとで夫々の図柄1の1コマ単
位毎にあって、各列間(図示右列から左列の順)に亘るコ
ードエレメント2aの配置条件(最少1個〜最多4個ま
で)に従って設定されたモジュールにより、当該の1コ
マ分毎の情報(図番位置種類)を識別区分した夫々の単位
毎の情報コード2が作成されている。
【0033】そしてこの図柄表示帯Sの実施にあたって
は、全ての情報コード2が検出判読手段4で読取り検出
されてソフトプログラム処理されることの前提にあっ
て、1コマ分ずつの図柄1に係る各単位毎の情報コード
2において、5個(5列)の光学センサ6による各コード
エレメント2aの検出有無により、言換えるとエレメン
ト2aに対する光照射時と、下地3に対する光反射時と
の光検出条件区分に基いて、1つのコード信号を「1ま
たは0」に処理変換し終えた結果において、夫々の情報
コード2単位の情報内容(コード信号)が判読されると共
に、各単位の情報信号と各番号位置の図柄1に設定され
た図番カウンタ値とが変換される。このような処理設定
条件にあって、各列の光学センサ6により1コードエレ
メント単位の読取り検出変化により、全ての情報コード
2の情報内容が判読され、夫々の図柄1が正確に検出区
分される。
【0034】コードエレメントに対する光照射時 1 下地に対する光反射時 0
【0035】なおこの図柄表示帯Sにおける全ての情報
コード1については、前述した図2(a)および図4(a)
に略示した作成方式に基いて作成された場合を例示す
る。そして夫々のコードエレメント2a,2aが図柄1
同志の区画線(実線)位置を基準にして表示帯Sの長手方
向(移動方向)へ所定長さ分、つまりモータの駆動パルス
出力数に関係する表示帯S自体の変移量(1パルス1変
移単位)を考慮し、光学センサ6のスキャニング性能に
充分対応し得る条件で設定された一定長さ分に作成され
ている。
【0036】ちなみに全ての情報コード2の情報内容に
係るコード信号の例として、図7(b)中に付記する。ま
たこの種図柄表示帯Sにおける各番号位置の図柄1およ
びカウンタ値と、夫々の情報コード2に係るコード信号
との相応関係を要約して表1に例記する。但し夫々の情
報コード2に係るコード信号については、図中右列から
左列の順にみて検出判読手段4による各列のコードエレ
メント2aの検出時を「1」、非検出時を「0」としたもと
で、図柄番号「1」に対する情報コードのコード信号が
「1,0,0,0,0」とされた例を基準にみて、図柄番号
「2〜16」に係るコード信号を表記した例とする。
【0037】
【第2種別の図柄表示帯について】図9(a),(b)およ
び図10に例示する図柄表示帯Sについては、図柄マー
ク検出用の第1光学センサ6Aと情報コード検出用の第
2光学センサ6Bを配置した検出判読手段4により、全
ての図柄の検出確認に基いて情報コードが1コマ単位毎
に読取り検出されるタイプのものとされている。すなわ
ち図示のように表示帯Sの左列側において、全ての図柄
1の対応位置に第1光学センサ6Aで検出される1本ず
つの帯状エレメントにより構成された図柄用のマーキン
グコード7が一定等間隔で配置されている一方、右列側
において図柄番号「1」を除いた各コマ分の図柄1の対応
位置に、第2光学センサ6Bで検出される適数個のコー
ドエレメント2aが等間隔基準で各位置毎に配置されて
いる。そして当該1個のマーキングコード7範囲内にお
けるコードエレメント2aの配置条件(最少0個〜最多
4個)による設定モジュールにより、1コマ分毎の図柄
1を識別区分した夫々の単位毎の情報コード2が作成さ
れている。なおマーキングコード7および情報コード2
は、表示帯Sの全長に亘る側部に形成するようにしてよ
い。
【0038】但し全ての図柄1に対応する情報にあって
は、情報読取り検出の適正化を図る対策として、図10
に詳細に示すように、夫々のマーキングコード7が情報
コード2の作成領域(コードエレメント2aの配置領域)
よりも適宜長い帯状とされて、その両端、つまり図柄表
示帯Sの移動方向に対する始端部と終端部とが最初位
置、最終位置の各コードエレメント2aよりも夫々延出
変位されて、検出開始マーク部7aと検出終了マーク部
7bとされている。これにより夫々の情報コード2の読
取り検出時において、常に第1光学センサ6Aがマーキ
ングコード7を先行検出して図柄位置確認をなすと共
に、検出開始準備条件を発することになり、このもとで
同センサ6Aによるマーキングコード7の検出開始およ
び検出終了の条件内において、第2光学センサ6Bが情
報コード2のコードエレメント2aを1つずつ正確に検
出してその検出不良等を未然に回避し得るようになって
いる。
【0039】そしてこの図柄表示帯Sの実施にあたって
は、前述した種別の場合と同様なソフトプログラム判読
処理において、第1光学センサ6Aにより各コマ毎の図
柄用マーキングコード7の検出有無に応答するコード信
号「1または0」の処理を前提として、第2光学センサ6
Bによる各単位毎の情報コード2のエレメント2aの検
出有無に応答するコード信号「1または0」の処理がなさ
れた結果において、夫々の情報コード2情報内容の判
読、そして各単位の情報信号と図番カウンタ値との変換
とを含む処理がなされる。このような処理設定条件にあ
って、常に第1光学センサ6Aによるマーキングコード
7の検出条件(コード信号「1」)のもとで、第2光学セン
サ6Bによる1コードエレメント単位の読取り検出変化
に基いて、全ての情報コード2の情報内容が判読され
て、夫々の図柄1が正確に検出される。
【0040】なお、この図柄表示帯Sにおける全ての情
報コード2については、前述した図2(a)および図4
(a)に略示した作成方式に基いて作成された場合を例示
し、夫々のコードエレメント2a,2aが、図柄1同志
の区画線(実線)位置を基準にして表示帯Sの移動方向に
亘ってモータの駆動パルス出力数に関係する表示帯S自
体の変移量(1パルス1変移量)を考慮し、第2光学セン
サ6Bのスキャニング性能に対応して設定された一定ピ
ッチ長さ毎に作成する。
【0041】ちなみに全てのマーキングコード7と情報
コード2の情報内容に係るコード信号の例として、図9
(b)中に付記する。またこの種図柄表示帯Sにおける各
番号位置の図柄1およびカウンタ値と、夫々のマーキン
グコード7および情報コード2に係るコード信号との相
応関係を要約して表1に例記する。但し夫々のマーキン
グコード7の信号が常に「1」とされ、情報コード2に係
るコード信号については、表示帯Sの移動方向に対して
図中下から上の順にみて、検出判読手段4による各コー
ドエレメント2aの検出時を「1」、非検出時を「0」とし
たもとで、図柄番号「1」に対する情報コードのコード信
号が「0,0,0,0」とされた例を基準にみて、図柄番号
「2〜16」に係るコード信号を表記した例とする。
【0042】
【第3種別の図柄表示帯について】図11(a),(b)お
よび図12に例示する図柄表示帯Sについては、前述し
た第2種別と同様な技術趣旨に基く応用例として、前述
の第1および第2光学センサ6A,6Bを配置した検出
判読手段4により、全ての図柄の検出確認に基いて情報
コードが1コマ単位毎に読取り検出されるタイプのもの
とされている。すなわち図示のように表示帯Sの左列側
において、全ての図柄1の対応位置に、第1光学センサ
6Aで検出される4個ずつのマークエレメント7cより
構成されたマーキングコード7が一定等間隔で配置され
ている一方、右列側において、図柄番号「1」を除いた各
コマ分の図柄1の対応位置に、第2光学センサ6Bで検
出される適数個のコードエレメント2aが等間隔基準で
配置されている。そして、1単位毎のマーキングコード
7範囲内におけるコードエレメント2aの配置条件(最
少0個〜最多4個)による設定モジュールにより、1コ
マ分毎の図柄1に対する各単位の情報コード2が作成さ
れている。なおマーキングコード7および情報コード2
は、表示帯Sの全長に亘る側部に形成するようにしてよ
い。
【0043】但し、全ての図柄1に対応する情報にあっ
ては、情報読取り検出の適正化対策として、図12に詳
細に示すように、各単位毎のマーキングコード7の最初
位置のマークエレメント7cが、情報コード2の作成領
域内の最初位置のコードエレメント2aに対して、1エ
レメントの半ピッチ分前側に変位されており、この変位
分が検出開始マーク部7aとされている。これにより夫
々の情報コード2の読取り検出時において、常に第1光
学センサ6Aがマーキングコード7を先行検出して図柄
位置確認をなすと共に検出開始準備条件を発するもと
で、同センサ6Aによるマーキングコード7の検出条件
内において、第2光学センサ6Bがコードエレメント2
aを1つずつ正確に検出して情報コード2を読取り得、
その検出不良等を未然に回避し得るようになっている。
【0044】そしてこの図柄表示帯Sの実施にあたって
は、前述した種別の場合と同様なソフトプログラム判読
処理において、第1光学センサ6Aによる各コマ毎の図
柄用マーキングコード7のエレメント7cの検出有無に
応答するコード信号「1または0」の処理を前提として、
第2光学センサ6Bによる各単位毎に情報コード2のエ
レメント2aの検出有無に応答するコード信号「1また
は0」の処理がなされた結果において、夫々の情報コー
ド2の情報内容の判読、そして各単位の情報信号と図番
カウンタ値との変換とを含む処理がなされる。このよう
な処理設定条件にあって、常に第1光学センサ6Aによ
るマーキングコード7の検出条件(コード信号「1」)のも
とで、第2光学センサ6Bによる1コードエレメント単
位の読取り検出変化に基いて、全ての情報コード2の情
報内容が判読されて夫々の図柄1が正確に検出される。
【0045】なお、この図柄表示帯Sの情報コード2
は、前述した第2種別の場合と同様に作成されている。
また夫々のコード7,2に係るコード信号については、
図11(b)中に付記し、表1に例記するように第2種別
の場合と同様に設定された例を示し、その詳細な説明は
省略する。
【0046】
【第4種別の図柄表示帯について】図13(a),(b)お
よび図14に例示する図柄表示帯Sについては、情報コ
ード検出用の1個の光学センサ6を有する検出判読手段
4により、全ての図柄に対する情報コードが1コマ単位
毎に読取り検出されるタイプのものとされている。すな
わち図示のように表示帯Sの全長に亘る中央部におい
て、全ての図柄1の対応位置に、第1光学センサ6で検
出されるコードエレメントとして、幅方向に帯状を呈す
る太い第1エメント2bと、幅方向に線状を呈する細い
第2エレメント2cとが、等間隔基準で互いに異なる位
置毎に配置されている。そして夫々の図柄1の1コマ単
位毎にあって、夫々のコードエレメントの配置条件(第
1エレメント2bが1〜4本、第2エレメント2cが1
〜4本、の範囲で、双方合わせて5本)に従って設定さ
れたモジュールにより、1コマ分毎の図柄1の情報を識
別区分した夫々の単位毎の情報コード2が作成されてい
る。なお情報コード2は、表示帯Sの全長に亘る側部に
形成するようにしてよい。
【0047】そしてこの図柄表示帯Sの実施にあたって
は、前述の場合と同様なソフトプログラム判読処理にあ
って、1コマ分ずつの図柄1に係る各単位毎の情報コー
ド2において、光学センサ6による第1エレメント2b
と第2エレメント2cとの検出条件に応答するコード信
号を「1または0」に処理変換し終えた結果に基いて、夫
々の情報コード2の情報信号の判読処理、そして各単位
の情報信号と図番カウンタ値との変換処理等を含む処理
がなされる。そしてこのような処理設定条件にあって、
光学センサ6による1エレメント単位の読取り検出変化
に基いて、1コマ単位毎の情報コード2の情報内容が判
読されて夫々の図柄1が正確に検出される。
【0048】なおこの図柄表示帯Sにおける全ての情報
コード2については、前述した図2(a)および図4(a)
に略示した作成方式に基いて作成された場合を例示し、
夫々のコードエレメント2b,2cが図柄1同志の区画
線(実線)位置を基準にして、表示帯Sの移動方向に亘っ
てモータの駆動パルス出力数に関係する表示帯S自体の
変移量(1パルス1変移量)を考慮し、光学センサ6のス
キャニング性能に対応して設定された一定ピッチ間隔に
作成されている。
【0049】ちなみに全ての情報コード2の情報内容に
係るコード信号の例として図13(b)中に付記する。ま
た、この種別の図柄表示帯Sにおける各番号位置の図柄
1およびカウンタ値と、夫々の情報コード2に係るコー
ド信号との相応関係を要約して表1に例記する。但し夫
々の情報コード2に係るコード信号については、表示帯
Sの移動方向に対して図中下から上の順にみて、検出判
読手段4による第1コードエレメント2bの検出時
「1」、第2コードエレメント2cの検出時を「0」として
夫々表記した例とする。なお前記下地3の部分において
は、光学センサ6は無検出として設定されている。
【0050】
【第5種別の図柄表示帯について】図15(a),(b)お
よび図16に例示する図柄表示帯Sについては、一般に
「グレーコード」と称されている情報処理技術を利用する
タイプのものであって、コード検出用の4個の光学セン
サ6を配置した検出判読手段4の検出条件変化毎によ
り、全ての図柄1に対する情報コード2が1コマ単位毎
に読取り検出されるタイプのものとされている。すなわ
ち、図示のように表示帯Sの全長に亘り幅方向に4等分
した各列毎において、図示のように図柄番号「1」と「2」
との間を除いた全ての図柄1を対象としてその所要コマ
分に亘る所定位置に、一定幅で長さ、本数の異なるコー
ドエレメント2dが適宜設定間隔で配列されている。こ
のもとで夫々の図柄1の1コマ単位毎にあって、各列毎
におけるコードエレメント2dの配列条件(図示右列か
ら左列の順に1本、1本、2本、4本で最少0から最多
4つまで)に従って設定されたモジュールにより、当該
の図柄1コマ分毎の情報(図番位置、種類)を識別区分し
た夫々の単位毎の情報コード2が作成されている。
【0051】但し、各列のコードエレメント2d,2d
については、各図柄1の中心線(1点鎖線)位置を基準に
して、表示帯Sの1パルス単位変移量を考慮して設定さ
れた夫々の所定長さに作成されている。この例におい
て、各列の光学センサ6が各列毎のコードエレメント2
dの検出開始時と終了時との変化を読取り区分すること
に対応して、各列のコードエレメント2dの始端と、終
端とが、表示帯Sの移動方向を基準にみて、各図柄の中
心線位置に対して1パルス1変位量に基いて所定長さ分
だけ延出した位置と、手前の位置とに設定されている。
【0052】そしてこの図柄表示帯Sの実施にあたって
は、設定されたソフトプログラム判読処理にあって、表
示帯Sの連続移動過程における1コマ分ずつの図柄1に
係る情報の読取りとして、4個の光学センサ6による各
列毎のコードエレメント2dの検出変化時(検出の開始
時と終了時)毎に、1列分ずつのコード信号が「1」また
は「0」の何れかに処理変換される条件において、夫々の
図柄1に対応する情報コード2単位の情報内容(コード
信号)が判読されると共に、各単位の情報信号と各番号
位置の図柄1の図番カウンタ値とが変換される。このよ
うな処理設定条件にあって、各列の光学センサ6による
1列単位のコードエレメント2dの読取り検出変化(コ
ード信号「1」か「0」かの変化)に基いて、全ての情報コ
ード2の情報内容が判読区分されて、夫々の図柄1が正
確に検出される。
【0053】ちなみに、全ての情報コード2の情報内容
に係るコード信号の例として図15(b)中に付記する。
また、この種別の図柄表示帯Sにおける各番号位置に図
柄1およびカウンタ値と、夫々の情報コード2に係るコ
ード信号との相応関係を要約して表1に例記する。但し
夫々の情報コード2に係るコード信号については、図中
右列から左列の順にみて、検出判読手段4による各列の
コードエレメント2dの検出時を「1」、非検出時を「0」
としたもとで、図柄番号「1」に対する情報コードのコー
ド信号が「0,0,0,1」から「0,0,0,0」に変化された
時点を検出時とされた例を基準にみて、図柄番号「2〜
16」において、検出判読手段4による各列毎のコード
エレメント2d,2dの検出変化条件(検出の開始と終
了)に基いて、これに対応するコード信号が「1」か「0」
かに1単位毎に変化する前提で表示した例とする。
【0054】
【表1】
【0055】前述のように設定作製された夫々の種別の
情報コード化式図柄表示帯Sにおいて、所要形態の回転
図柄表示体で実施される場合を前提とした基本的な図柄
検出停止表示、つまり情報コードの直接検出に基く対応
図柄の直接停止に係る態様例については、要約して各図
に例示する。すなわち入賞ラインL(図示矢印)に対する
検出位置が前述した1パルス1変位量に基いて適宜設定
されるもとで、(a)夫々の情報コード2が図柄1の区画
線基準で作成された例では、入賞ラインLに対して検出
判読手段4が、図17(a),(b)に略示する同一位置、
または図19(a),(b)に略示する反対側の所定角度位
置に設置される条件、また(b)夫々の情報コード2が図
柄1の中心線基準で作成された例では、入賞ラインLに
対して検出判読手段4が、図18(a),(b)に略示する
所定変位位置、または図19(a),(b)に想像線で略示
する反対側の所定角度変位位置に設置される条件が基本
例として提案される。
【0056】そしてこれらの条件例にあって、検出判読
手段4が、当該の情報コード2を検出開始した時点から
コード信号「1」に、また検出終了した時点でコード信号
「0」に夫々変換され、検出終了時から一定時間(設定パ
ルス時間)後に、モータおよび回転図柄表示体(図柄表示
帯)が停止されて、対応する図柄1が入賞ラインL上に
表示される。なお前述した図柄検出停止表示態様例につ
いては、主として前述の第1、第2および第3種別の図
柄表示帯Sを対象とした場合の例とされる。
【0057】特にこのようなコード直接検出による図柄
停止表示例によれば、図柄表示帯Sの移動中に、万一ず
れ(滑り)やノイズによる電圧降下等が生じたとしても好
適に対応し得る。すなわち、表示帯Sがずれ等により図
柄1コマ単位毎に対応する基本パルス数分の変位量に誤
差を生じたとしても、未だ光学センサ6が1コマ単位の
情報コード2を検出終了していない状況では、更にパル
スを出力して表示帯Sを移動することによりずれ分の誤
差が修正される。そして光学センサ6が情報コード2を
検出終了した時点で、これに対応する図柄1を正確に検
出判読し得ることになり、所定時間後に同図柄1を停止
表示させることができるものである。
【0058】次に、前述のように作製された夫々の種別
の情報コード化式図柄表示帯Sにより構成される回転図
柄表示体について説明する。この表示体は、図38に略
示された図柄組合わせ式パチンコ機Pに実施される図柄
可変表示装置Mの型式に適応した図柄表示部材として、
具体的にはベルト形態例、ドラム形態例に基いて好適に
使用されるもので、以下夫々の形態例毎について説明す
る。
【0059】
【ベルト形態の回転図柄表示体について】図21,図2
2および図23に示すこの形態例では、対象選定された
所要種別の図柄表示帯Sにおいて、前記接着代(例えば
1mm程度)を以って両端同志を溶着接合することによ
り、表示帯S自体が極めて抗張力の高い、伸縮変化の小
さい特性を持つ図20に示すような1本の無端状図柄ベ
ルトBに構成される。そしてこの図柄ベルトBが、1つ
のセット枠11単位で構成された図柄表示ユニットUに
おける回転駆動制御機構12の両プーリ16,18間に
適正な伸張状態で掛装されて、図柄の実体構成部とさ
れ、モータ14の駆動条件および検出判読手段4の検出
条件に従って回転変動停止される。
【0060】すなわち前記図柄表示ユニットUにおい
て、回転駆動制御機構12では、当該のセット枠11内
の所定位置に駆動基盤13と共に定置されたモータ14
の回転盤15に、駆動プーリ16が連結盤17を位置決
め連結されている一方、この駆動プーリ16に対する設
定軸心間距離位置に、従動プーリ18が支軸19を介し
て位置決め保持されている。そして双方のプーリ16,
18は、図22に示すように、当該の回転芯体16A,
18Aの外周に密着結合した摩擦抵抗の大きい例えばゴ
ム製の滑止め部材16B,18Bを芯出しに基いて外周
平滑に仕上げており、両滑止め部材16B,18B間に
掛装された図柄ベルトBの回転中の滑り(ずれ)等を好適
に防止し得るようになっている。なお両プーリ16,1
8は、共に同径のものを例示し、外周両端に図柄ベルト
Bの振れ防止用のフランジを成形してもよい。
【0061】また前記検出判読手段4では、当該の図柄
ベルトBに使用された図柄表示帯Sの情報コード2に適
応し得る性能形態のものが選定されることになり、前記
駆動基盤13の一端に接続定置された1枚の検出基盤5
に、所定数の光学センサ6,6が配置接続されて1単位
に構成されている。そして図21および図23に例示す
るように、両プーリ16,18間における図柄ベルトB
の張り側直線部分において、入賞ラインを想定して設定
された所定の検出位置に設置されて、光学センサ6を図
柄ベルトB内側に対して所要の読取り検出間隔を置いて
指向している。なおこの手段4に関連して前記駆動基盤
13では、その片側面にモータ14と、光学センサ6と
に係る所要の回路が区分構成されており、後端には1個
の共用式の接続具20が設置されて、接続線を介して後
述の制御回路装置E(図31参照)側に接続されるように
なっている。なお、前記セット枠11をプリント基盤タ
ンプとして、その片側面にモータ14と、光学センサ6
とに係る所要の回路を区分して構成することも可能であ
る。
【0062】そして前述した回転駆動制御機構12に対
する図柄ベルトBの掛装にあたっては、予め両プーリ1
6,18間の任意(自由)位置に掛渡したもとで、従動プ
ーリ18の位置決めセット後に好適な伸張状態で適正位
置に掛装し得る。これにより従来の場合のような位置合
わせ、つまり基準選定した1つの所定図柄を駆動プーリ
16の基準位置に厳正に整合させることを一切不要にで
きる。但し厳正にみた場合において、入賞ラインに対し
て夫々の図柄の停止表示位置(基準線)に万一ずれを生ず
るとしても、その誤差は最大量として前記1パルス1変
位量による微少範囲(例えば1mm以内)に止まる。このた
め実質的にはこの微少誤差を公差範囲とみることがで
き、入賞ラインに対する図柄の基準線位置での停止表示
と見做して何ら差支えのないところである。
【0063】なお、前述したようなベルト形態例にあっ
ては、図柄可変表示装置としての実施を考慮して、図柄
表示ユニットUにおける夫々のセット枠11毎に互いの
位置決め整合取着部を付加して遊技盤61裏側に直接定
置セットし得る形式にしたり、遊技盤61裏側に定置セ
ットされる1つの保持枠内に各セット枠11毎を組付け
整合して縦列収容セットし得る形式にしてもよい。また
対象とする表示装置Mの型式等に応じて所定基数分の図
柄表示ユニットUが予め組付けられてセット化される場
合では、夫々の回転駆動制御機構12の型式として、図
示しないが、1つの共用セット保持枠間に1本の共通支
軸が横通されて位置調整用軸支具で所定位置に支持され
るもとで、この支軸に対して複数個の従動プーリを回転
自在に挿通支持して当該駆動プーリに対する設定軸心間
距離に保持した形式としてもよい。
【0064】また図柄ベルトについては、ベルト母材と
して別途用意される例えば薄肉のタイミングベルト材の
外表面に所要種別の図柄表示帯Sを装着(接着)してなる
タイプにすることも可能である。この場合では、夫々の
ベルト母材の性状、情報コードに対する検出用透口、検
出判読手段4の判読位置、方向等の適宜選定を伴なう。
また、このようなタイプの図柄ベルトに係る回転駆動制
御機構としては、駆動タイミングプーリ(ローラ)を使用
した形式を例として、必要に応じて図柄ベルトの移動過
程上に案内プーリや張力調整用プーリ等を付加した形式
等も採用可能である。
【0065】
【ドラム形態の回転図柄表示体について】図25,図2
6および図27に示すこの形態例では、主として大型
(大径)の図柄ドラムの場合を前提として、前述した所要
種別の一枚の図柄表示帯Sを、図24に示すような円形
状にして両端接合するもとで、ドラム素体である円形リ
ング体21の外周表面に周回装着(接着)することによ
り、1個の図柄ドラムDに構成される。そしてこの図柄
ドラムDは、図25に例示するような1枚の駆動基盤2
7単位で構成された回転駆動制御機構26のモータ28
に直結されて図柄表示ユニットUの実体表示部とされ、
モータ28の駆動条件および検出判読手段4の検出条件
に従って回転変動停止される。
【0066】すなわち前述の図柄表示ユニットUにおい
て、前記リング体21では、硬質透明な合成樹脂材(例
えばポリカーボネート)により、図25に示すような平
プーリ形に成形されたもので、図柄表示帯Sの周回装着
部とされる一定外周幅の平滑な円胴部22の円周方向に
亘って情報コード読取り用の複数個の検出窓口23が所
定角度間隔毎に成形されている。また、円胴部22の一
方の開口面側に、図示4本の放射状のアーム部24と中
心に位置する円盤状の連結盤25とが連接成形されてい
る。
【0067】これに対して前記回転駆動制御機構26で
は、図25および図27に示すように、図柄ドラムのセ
ット板兼用とされる方形状の駆動基盤27の片側所定位
置にモータ28が定置接続されて、その回転盤29に前
述の図柄ドラムDが連結盤25を連結されている。そし
て駆動基盤27の反対面側には、モータ28と後述する
検出判読手段4とに係る回路が所定パターンで区分構成
されてその回路終端が1個の共用の接続具30に接続さ
れており、この接続具30から後述の制御回路装置E側
に接続線を介して接続されるようになっている。なお駆
動基盤27の片側前方に停止図柄表示用の表示ランプが
必要に応じて配置された場合には、その回路終端を前記
接続具30に接続してもよい。
【0068】また前記検出判読手段4では、当該の図柄
ドラムDに使用された図柄表示帯Sの情報内容に適応し
得る性能形態のものが選定されており、前述の回転駆動
制御機構26における駆動基盤27の片側所定位置に定
置接続される1枚の検出基盤5上に、所定数の光学セン
サ6が配置接続されて1単位に構成されている。そして
図27に例示するように、図柄ドラムDの回転内側にお
いて入賞ラインを想定して設定された所定の検出位置
(図示左方の後部側)に設置されて、光学センサ6を図柄
表示帯Sの内側に対して所要の読取り検出間隔を置いて
指向している。なお検出基盤5は、駆動基盤27におけ
る検出用回路部分を介して前記接続具30に接続されて
いる。
【0069】そして前述したリング体21に対する図柄
表示帯Sの装着にあたっては、表示帯Sの始端をリング
体21外周の所望位置にして周回装着し得、これにより
従来の場合のような基準図柄の位置合わせを一切不要に
できる。なお前述したベルト形態例の場合と同様に、入
賞ラインに対して夫々の図柄1の停止表示位置に、前述
した1パルス1変位量による微少範囲のずれを生ずると
しても、この微少誤差を公差範囲とみて入賞ラインに対
する図柄1の基準線位置での停止表示と見做すことがで
きる。ちなみにリング体21に周回装着される図柄表示
帯Sは、前記接続代を以って両端同志が接合されること
が望ましい。
【0070】前述のように構成された本実施例の回転図
柄表示体B,Dは、図柄表示ユニットUの単位で構成さ
れることの前提にあって、回転式図柄可変表示装置Mの
型式に適応した図柄表示部材として好適に使用できる。
そこで夫々の回転図柄表示体を使用した図柄可変表示装
置Mについて、以下具体的な形式例毎に説明する。但し
何れの形式例装置にあっても、3基の図柄表示ユニット
が左列、中列、右列に配列セットされた形態とする。そ
してパチンコゲーム中に発生される始動入力条件毎に基
いて、ソフトプログラムを含む制御回路装置Eの制御に
応答して各列の図柄表示ユニットが設定条件で変動制御
されて、所定の図柄を直接検出して停止表示する変動停
止態様例の場合を主とする。
【0071】
【ベルト形式の図柄可変表示装置について】図28〜図
30に示すこの表示装置Mにおいては、前記遊技盤61
前側に取着セットされた表示透視体31に合わせて、前
述した図柄表示ユニットUが遊技盤61裏側に縦列定置
セットされている。すなわち表示透視体31では、その
中央部の窓口32内に透明樹脂製の表示板33が組付け
られており、この表示板33前面に図示、3コマ分ずつ
の停止図柄用の表示窓34と、前述の入賞ラインLが形
成されている。なお入賞ラインLは、上、中、下3本の
横線と、互いに斜状交差する2本の斜線を例示し、中央
横線を基準ラインとして必要本数のラインが設定され
る。またこの表示透視体31の上部側には、始動入力条
件の有効保留数(例えば最高4個まで)を表示する保留ラ
ンプ35や図柄表示内容に関連する表示ランプ36等が
配設されている。
【0072】一方表示装置Mの実体表示部とされる3基
の図柄表示ユニットUでは、共に前述した共通な形式の
ものとして、図29に示すように、当該のセット枠11
内に回転駆動制御機構12、図柄ベルトB、検出判読手
段4等が組込まれており、そして遊技盤61裏側に、夫
々のセット枠11単位または1つのセット保持枠単位で
定置されて各ユニットU同志が所要の隣接間隔で縦列セ
ットされている。このセット状態において、夫々の図柄
ベルトBの張り側直線部分が、前記表示透視体31の裏
面から表示板33の表示窓34に臨み、また夫々の駆動
基盤13および検出判読手段4の検出基盤5が、制御回
路装置E側に接続線37で接続されている(図30参
照)。
【0073】なお前記検出判読手段4は、前述した性能
形態のものが選定されて駆動基盤13において、図29
に示すように、図柄ベルトBの張り側直線部分に対する
所定の内側位置に設置されている。
【0074】前述した図柄可変表示装置Mに係る基本的
な制御系統については、図31にブロック的に略示する
ように制御回路装置Eを主体にして構成されて、図32
に段階的に例示するような順序に基いて制御処理され
る。
【0075】先ず電源投入時においては、表示装置M全
体の初期表示条件としてスタート前の図柄原点確認処理
がなされる。すなわち3列の図柄表示ユニットUにおけ
る図柄組合わせが「外れ」表示される例では、電源投入に
対して入賞判定部41と乱数データ設定部42との間の
応答により、停止用図柄に係る1つの外れ初期データが
選定記憶される。そしてこのデータ条件において、入賞
判定部41からの指示により、モータ制御部43から送
信されるパルス出力に基いて、3列のモータ14が駆動
されて図柄ベルトBが回転される一方、入賞判定部41
に情報検出条件が保留される。このもとで設定時間後に
入賞判定部41から検出条件の指示を受けた夫々の検出
判読手段4が、当該列の図柄ベルトBから外れ初期デー
タに対応する図柄1の情報コード2を検出して入賞判定
部41に情報入力した時点、つまり検出判読終了時点か
ら設定時間後にモータ制御部43からのパルス出力の停
止に従い、モータ14と共に図柄ベルトBが停止されて
夫々1つずつの図柄1を入賞ラインL上に停止表示す
る。
【0076】このもとで夫々の検出判読手段4の情報検
出内容が、当該の情報判読比較処理部44に入力されて
コード信号の判読処理並びに図番カウンタ値との比較変
換処理等がなされて、最終的に入賞判定部41に情報入
力されているもとで、夫々の図柄1の原点位置が確認さ
れる。但しこの外れ初期データ制御処理に基く図柄原点
位置確認においては、3列の図柄1の全てが「外れ」の場
合、1つまたは2つの当り用図柄を伴う「外れ」の場合を
も含むものとする。
【0077】なお3列の図柄1が互いに「外れ、当り」を
含む任意の初期表示条件とされる例では、電源投入に対
して入賞判定部41とモータ制御部43との間の時間デ
ータ制御処理に基いて、夫々のモータ14の駆動と共に
図柄ベルトBが暫時回転される。そして設定時間の最終
段階において、夫々の検出判読手段4が任意の図柄1の
情報コード2を検出して入賞判定部41に情報入力した
検出判読終了時点から設定時間後に、モータ制御部43
からのパルス出力の停止に従いモータ14と共に図柄ベ
ルトBが停止されて、夫々1つずつの図柄1を入賞ライ
ンL上に停止表示する。このもとで前述と同様に夫々の
検出判読手段4の情報検出内容が、入賞判定部41に情
報入力されているもとで、夫々の図柄の原点位置が確認
される。
【0078】また前述した図柄の原点位置確認処理後に
おいて、遊技盤61でのパチンコゲームの開始に伴い、
後述する始動入賞用スイッチ65による検出信号(始動
信号)が入賞判定部41に入力された以後においては、
図31および図33に例示するように、同判定部41か
らの指示に基いてモータ制御部43から送信されるパル
ス出力により、3列のモータ14の順次駆動に従い図柄
ベルトBが回動開始される一方、乱数データ設定部42
において、始動入力に対する停止図柄のための1のサン
プリングデータが選出される。このサンプリングデータ
については、全ての図柄組合わせ総数の内から当該の図
柄ベルトBにおける全ての情報コード2に対応する図番
カウンタ値の情報内容に該当して外れ用、当り用に区分
された何れか1つのデータに決定されて、入賞判定部4
1の当り処理部と外れ処理部とに区分入力される。そし
てこれ以降は、同判定部41における処理に基いて前記
モータ制御部43が制御される一方、夫々の検出判読手
段4の情報検出条件が指示される。
【0079】なお、前述した乱数データ設定部42にお
けるデータの作成設定例としては、当り処理番号「数字
1」と、外れ処理番号「数字2」とが適宜順序で配置され
た一定周期で巡回される数列(乱数テーブル)が採用され
る。そしてこの数列内にあって、前述した始動入力時に
当りまたは外れの処理番号をもつ1つのサンプリングデ
ータが抽出されて、入賞判定部41の夫々の処理部に区
分入力されるようになっている。
【0080】そして前述した入賞判定部41の各処理部
での処理指示にあって、モータ制御部43の駆動制御に
基いて各列のモータ14の順次減速駆動に従い図柄ベル
トBが低速回転される最終段階において、前記夫々の検
出判読手段4が前述のサンプリングデータで定められた
検出条件に基いて所定の図柄1の情報コード2を検出し
て入賞判定部41に情報入力した検出判読終了時点から
設定時間後に、モータ制御部43からのパルス出力停止
に従い夫々モータ14と共に図柄ベルトBが停止され
て、情報コード2に対する1つの図柄(当り用または外
れ用)を入賞ラインL上に停止表示する。この時点にお
いて、夫々の検出判読手段4の情報検出内容が情報判読
比較処理部44で処理されて入賞判定部41に情報入力
されているもとで、同判定部41では、当り処理部また
は外れ処理部において、夫々の停止図柄を個別的および
全体的に判断している。
【0081】従ってこの結果として入賞ラインL上の図
柄組合わせについて、例えば3列の同種当り用図柄一致
の場合では「大当り」、これら以外の場合では全て「外れ」
として夫々判定処理されるようになっている。但しこの
「外れ」には、左列および右列の同種当り用図柄一致で中
列の異種図柄(当り用、外れ用)不一致の場合による「リ
ーチ外れ」状態を含む。ちなみに図31中に例示したス
ピーカ45および表示ランプ36,56は、前述した始
動入力時図柄変動中、図柄停止時等に合わせて夫々の効
果音、効果表示光を発生する。
【0082】また図柄可変表示装置Mに係る基本的な図
柄変動制御態様、つまり3列の図柄表示ユニットUにお
けるモータ14および図柄ベルトBの回転変動態様につ
いては、要約して図34に例示するように設定されてい
る。
【0083】(a) 電源投入時では、左列、中列、右列
の順に開始されて設定時間後に左列、右列、中列の順に
停止され、前述のように表示された夫々の図柄の原点位
置が確認される。
【0084】(b) 始動入力に基く変動開始について
は、左列、中列、右列の順に所定時間差でスタートされ
て、設定時間に亘る連続変動過程にあって、段階的に増
速されながら所定の高速に変化されてそのまま維持され
る。なお3列の変動中には、互いに異なる図柄合わせ時
間が必要に応じて含まれる。
【0085】(c) 停止入力に基く変動停止について
は、左列の変動開始時から設定時間後に図柄停止決定信
号が入力される例にあって、この信号入力時以後から左
列、右列、中列の順で段階的に減速されながら最終段階
において、所定時間差毎に前記検出判読手段4で検出判
読された時点から設定時間後に停止される。
【0086】(d) 各列の変動時間(開始から停止まで)
については、前記「外れ」時では、左列、右列、中列が夫
々一定の変動時間T1,T2,T3とされ、前記「当り」時
(「リーチ外れ」時を含む)では、左列および右列が共通の
一定変動時間のままとされて、中列のみが予め設定され
た所定の条件によって「外れ」時の変動時間T3より長い
可変変動時間T4またはT5とされる。
【0087】なおこの図柄変動制御態様例にあって、図
33のフローチャートで示した「リーチ動作」に係る表示
としては、図34中に例示したように、右列ベルトBの
停止前所要時点(例えばN個図柄の手前)から右列ベルト
Bおよび中列ベルトBの停止時までの間、前記スピーカ
45からリーチ用の効果音と、前記表示ランプ36,5
6によるリーチ用の効果光が発生される。また前記「当
り」時では、図34に例示するように、中列ベルトBの
停止時以降に当り用効果音と当り用効果光が発生され
る。
【0088】前記表示装置Mにおける図柄変動制御にお
ける図柄組合わせの検出判定において、例えば中央横線
が基準の入賞ラインLとされる場合では、他の入賞ライ
ン(上下の横線および斜線)上に停止された夫々の図柄に
ついては、基準の入賞ラインL上の夫々の図柄1の情報
コード2に係るカウンタ値に対して「+1分と−1分」の
カウンタ値(設定パルス数)の算出処理に基いて検出判定
されることになる。勿論上の横線を基準の入賞ラインL
として、他のライン上の図柄1の情報コード2を先に読
取って検出判定する例であってもよい。
【0089】このような図柄可変表示装置Mの実施にあ
って、前述したコード直接検出による図柄停止表示例に
よれば、図柄ベルトBの移動中に万一ずれ(滑り)やノイ
ズによる電圧降下等の発生に起因して、ベルトBが図柄
1コマ単位毎に対応する基本パルス数分の変位量に誤差
を生じたとしても、検出判読手段4が1コマ単位の情報
コード2を検出終了していない状況では、モータ制御部
43からモータ14に対するパルスが出力されて図柄ベ
ルトBを移動することによりずれ分の誤差が修正され
る。そして検出判読手段4の検出終了時点で、これに対
する図柄カウンタ値から図柄1を正確に検出判読し得る
ことになり、所定時間後に同図柄1を入賞ラインL上に
合わせて停止表示させることができるものである。
【0090】またこの図柄可変表示装置Mによれば、各
列毎の図柄表示ユニットUにおける回転駆動制御機構1
2において、図柄表示帯Sより成形された図柄ベルトB
が駆動および従動プーリ16,18の滑止め部材16B,
18Bを利用して適正な伸張状態で好適に滑止め掛装さ
れており、また前述のようにずれ等の誤差を修正して情
報コード2の直接検出に基いて図柄1を停止表示し得
る。このため駆動および従動プーリ16,18と図柄ベ
ルトBの間において、爪車や係止孔等の係止送り手段が
なくとも、図柄ベルトBを適正に移動させて好適な図柄
変動態様を呈することができる。これによりこの表示装
置Mでは、前述の係止送り手段を不要として両プーリ1
6,18を単純な形状、構造のものとし得、また図柄ベ
ルトBの有効幅を大きくして、その分大きく見栄えのよ
い図柄を形成し得、表示装置全体のグレードアップを図
ることができる。
【0091】
【図柄ドラム形式の図柄可変表示装置について】図35
〜図37に示すこの表示装置Mでは、全体の概要として
は遊技盤61前側に取着セットされた表示透視体51に
合わせて、遊技盤61裏側に定置セットされる前面開口
方形状の1つの保持枠体57内に図柄表示ユニットUが
縦列収容セットされている。すなわち前記表示透視体5
1では、窓口52内に前向き凸弯曲形の透明な表示板5
3等が組付けられて、表示板53前面に図示3コマ分ず
つの図柄用表示窓54と、図示5本(3本の横線と2本
の斜線)の入賞ラインLが形成されており、また上部側
に保留ランプ55や表示ランプ56等が配設されてい
る。これに対して前記保持枠体57では、その開口前面
を表示透視体51裏側に合わせてセットされるようにな
っており、その内部に形成された保持溝58毎の間隔で
収容室59が形成され、背板部側にはコネクター用の逃
し口60が成形されている。
【0092】一方表示装置Mの実体表示部とされる3基
の図柄表示ユニットUでは、共に前述した共通な形式の
ものとして、図36および図37に示すように、回転駆
動制御機構26,図柄ドラムD、検出判読手段4等を備
えており、そして前述の保持枠体57内において、当該
の駆動基盤27が各収容室59毎の保持溝58に差込み
固支されたもとで、各ユニットU同志が等間隔でセット
保持されている。このセット状態において、夫々の図柄
ドラムDの外周前部が、当該の収容室59の前方に露出
されて前記表示透視体51の裏面から表示板53の表示
窓54に臨み、また夫々の駆動基盤27後端の接続具3
0が当該の逃し口60から露出されて制御回路装置E側
に接続線37で接続されている。
【0093】なお前記検出判読手段4については、前述
した性能形態のものが選定されて駆動基盤27におい
て、図36に示すように、図柄の停止表示位置(入賞ラ
インL)の反対側における所定角度変位位置側に設置さ
れている。
【0094】そしてこのような形式の図柄可変表示装置
Mにおいて、その基本的な制御系統、制御処理並びに図
柄変動制御態様、つまり3列の図柄表示ユニットUにお
けるモータ28および図柄ドラムDの回転変動態様につ
いては、前述した図柄ベルト形式の表示装置Mの場合と
同様な設定例が提案されて好適に採用される。なおこれ
らの設定例については、図31〜図34を参照し、前述
の説明を援用して「図柄ベルト」と「図柄ドラム」に読み替
えるものとする。
【0095】ここで、前述した各形式の図柄可変表示装
置Mが実施される図柄組合わせ式遊技機について要約説
明する。
【0096】先ず図38に全体が略示されるパチンコ遊
技機Pでは、遊技盤61におけるレール62内の遊技領
域63において、前述した表示装置Mが設置されている
一方、図柄変動用の始動入力手段とされるスイッチ65
付きの始動入賞具64と、大型の電動入賞装置N等が配
設されている。そして前述した図柄変動制御にあって、
入賞ラインL上に当りの図柄組合わせが表示されると、
これに基いて特別遊技状態が成立されて電動入賞装置N
に開成作動条件が付与される。そしてこの開成作動条件
として、前述の制御回路装置Eから送出される駆動出力
に基いて、電磁ソレノイド66が設定時間に亘り通電励
磁されることに伴い、開閉部材67が動作変化されて入
賞領域68を開放する。これにより多くの遊技球が容易
に入賞領域68に入り、セーフ球としてカウントスイッ
チ69およびVスイッチ70で検出されて裏側に通出さ
れる。
【0097】なお、この電動入賞装置Nでは毎回の開成
作動において、ソレノイド66の通電可動時間とセーフ
球のカウント個数との制限条件が付加され、この条件の
何れか早く到達した時点で当該回の開成作動が終了され
る。また当該回の開成状態において、セーフ球の1球が
Vスイッチ70で検出されることにより次回の開成作動
の継続条件が成立され、このもとで最高16回までの開
成作動が可能とされて作動が終了とされる。ちなみに前
記2個の始動入賞具64は、入賞装置Nの左右両側に配
設されている。
【0098】また図39に全体が例示されるスロットマ
シンKでは、図柄用の表示窓72と入賞ライL等を形成
した表示透視板71の裏側に、前述した形式の図柄可変
表示装置Mが設置される。そして投入口73から所要枚
数のコインを投入したもとで、操作ハンドル74を操作
することにより前述のような図柄変動制御が開始され、
各々の停止ボタン75を操作することにより各列の図柄
が停止される。この結果入賞ラインL上に当りの図柄組
合わせが表示されると、これに基いて入賞状態が成立さ
れて所定枚数の褒賞用コインが獲得可能とされる。
【0099】
【発明の効果】以上説明した如く、本発明に係る情報コ
ード化式帯状図柄表示部材によれば、多種複数の全ての
図柄に係る必要な記録情報内容を有する情報コードは、
視認容易に識別区分することができるので、形成具合い
やモジュール等の良否、更には互いの識別区分や整合性
の適否等について、特別で高価な機器を一切不要として
点検者自身の視覚を通じて手早く容易に確認できる。ま
た、図柄の色彩や種類等には制約がないので、色彩豊か
(カラフル)な図柄を形成でき、装飾効果の高い表示部材
を提供し得る。更に、情報コードを光学的な検出判読手
段により直接検出判読し得るため、図柄表示部材の移動
中に、万一ずれ(滑り)やノイズによる電圧降下等が生じ
たとしても、情報コードの直接検出判読に基いて図柄を
精確に検出停止表示することが可能である。
【0100】また、帯状母材を2枚のフィルムによりラ
ミネートした構成とすることにより、図柄および情報コ
ードは両フィルムにより被覆保護され、図柄表示部材の
取扱い、使用中において剥がれたり欠落するようなこと
が一切回避される。従って、本願の表示部材を使用した
回転図柄表示体および装置を、検出判読の信頼性、構
成、使用寿命、価格、取扱い管理等の条件を満足して好
適に実施することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】図柄表示帯の表刷り例を示す斜視図である。
【図2】図柄表示帯の表刷り例を示す説明図である。
【図3】図柄表示帯の裏刷り例を示す斜視図である。
【図4】図柄表示帯の裏刷り例を示す説明図である。
【図5】図柄表示帯の両刷り例を示す説明図である。
【図6】図柄表示帯の別の両刷り例を示す斜視図であ
る。
【図7】第1種別の図柄表示帯を例示する説明図であ
る。
【図8】第1種別の表示帯の一部を拡大例示する説明図
である。
【図9】第2種別の図柄表示帯を例示する説明図であ
る。
【図10】第2種別の表示帯の一部を拡大例示する説明
図である。
【図11】第3種別の図柄表示帯を例示する説明図であ
る。
【図12】第3種別の表示帯の一部を拡大例示する説明
図である。
【図13】第4種別の図柄表示帯を例示する説明図であ
る。
【図14】第4種別の表示帯の一部を拡大例示する説明
図である。
【図15】第5種別の図柄表示帯を例示する説明図であ
る。
【図16】第5種別の表示帯の一部を拡大例示する説明
図である。
【図17】図柄表示帯の情報コードの検出と図柄の停止
との第1の関係を例示する説明図である。
【図18】図柄表示帯の情報コードの検出と図柄の停止
との第2の関係を例示する説明図である。
【図19】図柄表示帯の情報コードの検出と図柄の停止
との第3の関係を例示する説明図である。
【図20】図柄表示帯を図柄ベルト用に形成する例を示
す斜視図である。
【図21】図柄ベルト形式の図柄表示ユニットを分解し
て例示する斜視図である。
【図22】図柄ベルト形式の図柄表示ユニットを例示す
る正断面図である。
【図23】図柄ベルト形式の図柄表示ユニットを例示す
る側面図である。
【図24】図柄表示帯を図柄ドラム用に形成する例を示
す斜視図である。
【図25】図柄ドラム形式の図柄表示ユニットを例示す
る斜視図である。
【図26】図柄ドラム形式の図柄表示ユニットを一部破
断した正面図である。
【図27】図柄ドラム形式の図柄表示ユニットを例示す
る側面図である。
【図28】図柄ベルト形式の図柄可変表示装置を示す正
面図である。
【図29】図柄ベルト形式の図柄可変表示装置を示す側
面図である。
【図30】図柄ベルト形式の図柄可変表示装置を示す平
断面図である。
【図31】図柄可変表示装置の制御系統を略示するブロ
ック図である。
【図32】図柄可変表示装置の図柄変動制御態様(電源
投入時)のフローチャート図である。
【図33】図柄可変表示装置の図柄変動制御態様(始動
入力時)のフローチャート図である。
【図34】図柄可変表示装置の図柄変動状態例を示すタ
イムチャート図である。
【図35】図柄ドラム形式の図柄可変表示装置を示す正
面図である。
【図36】図柄ドラム形式の図柄可変表示装置を示す側
面図である。
【図37】図柄ドラム形式の図柄可変表示装置を示す平
断面図である。
【図38】パチンコ遊技機を示す正面図である。
【図39】スロットマシンを示す正面図である。
【符号の説明】
1 図柄 2 情報コード 2a コードエレメント 2b 第1エレメント 2c 第2エレメント 2d コードエレメント 3 下地 4 検出判読手段 14 モータ 28 モータ B 図柄ベルト D 図柄ドラム f (光透過性)フィルム材 f’ (光反射性)フィルム材
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−201289(JP,A) 特開 平3−247369(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A63F 5/04 511 A63F 5/04 515 A63F 7/02 319

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動モータ(14,28)のパルス出力駆動に
    基いて回転される回転式図柄表示体(B,D)に使用可能と
    される帯状の図柄表示部材であって、 無端状化し得る所要サイズの帯状母材(f,f')において、
    所要とする複種類複数コマ分の図柄(1,1)を適宜形成し
    て所定の間隔で適宜順序に配置する一方、各種の図柄
    (1,1)に係る情報内容毎に合わせて視認容易に識別コー
    ド化区分されると共に、帯状母材(f,f')の移動方向に対
    する所定検出位置に設置された適宜光学的な発光部と受
    光部とを有する反射形式の光学センサ (6) を有する検出
    判読手段(4)から発生される検出光により検出判読され
    る情報コード(2,2)を形成して全ての図柄(1,1)の1コマ
    分ずつに対応する所要部位に適宜検出間隔で配置し、前記帯状母材は、光透過性の2枚のフィルム (f,f) をラ
    ミネートしたものであって、この両フィルム (f,f) の接
    合面に、前記図柄 (1) と、低明度色系の光非反射色をも
    って形成された適数個のコードエレメント (2a,2b,2c,2
    d) により図柄1コマ分ずつに対応する1単位毎に作成さ
    れた前記情報コード (2) とを、該図柄 (1) の色彩と区分さ
    れた高明度色系の光反射色面 (3) を介して互いに区分し
    て形成配置し、 前記光学センサ (6) において、低明度色系の光非反射色
    の前記情報コード (2) に対する光照射時に検出、高明度
    色系の前記光反射色面 (3) に対する光反射時に非検出の
    条件とされるように設定され たことを特徴とする情報コ
    ード化式帯状図柄表示部材。
  2. 【請求項2】 前記帯状母材は、光反射性フィルム(f')
    と光透過性フィルム(f)をラミネートしたものであっ
    て、光反射性フィルム(f')の反接合面に前記図柄(1)を
    形成配置し、光透過性フィルム(f)の接合面に前記情報
    コード(2)を形成配置した請求項1記載の情報コード化
    式帯状図柄表示部材。
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