JPH0627708U - 物掛け具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 杭やテーブルなど板状物の縁部に容易にして
安定性良く取り付け固定できる物掛け具を提供するこ
と。 【構成】 係止部１を設けた本体部材２の一側に杭板，
テーブル板など板部３の縁部上面に当接する係止杆４を
突設すると共に、板部３の縁部下面に当接する支承杆５
を前記係止杆４と並設状態に突設し、この係止杆４と支
承杆５との間隔を前記板部３の板厚よりやや広い間隔に
設定した物掛け具。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、例えばゴミ袋を掛け下げたり、色々な物を掛け下げることのできる 物掛け具に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

物掛け具は、家庭用に限らず、屋外のキャンプなどに使用されるものもある。 例えば、適当な場所に枠部材からなる物掛け具を係止固定し、スーパーなどの ビニール下げ袋の手下げ部をこの枠部材の対向辺部に形成した係止部に係止し、 開口状態でビニール下げ袋を掛け下げて、所謂簡易ゴミ箱を形成するゴミ袋掛け 具などもある。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、従来の物掛け具は、本体部にフック部などを形成して適当な場 所に掛け下げ固定するもので、テントのポールやワイヤーなどフック部により掛 け下げることのできる箇所には取り付けられるが、杭やテーブルなど板縁に取付 られる構造のものはない。

【０００４】 特に上述のようにゴミ袋を掛け下げて簡易ゴミ箱を設けるような場合には、テ ーブルの縁部に設置できれば非常に便利であるため、テーブル板などの板縁に安 定に取り付け固定できる構造のものが要望される。

【０００５】 本考案は、このような問題に着目し、杭やテーブルなどの板状物の縁部に容易 にして安定性良く取り付け固定できる物掛け具を提供することを目的としている 。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

添付図面を参照して本考案の要旨を説明する。

【０００７】 係止部１を設けた本体部材２の一側に杭板，テーブル板など板部３の縁部上面 に当接する係止杆４を突設すると共に、板部３の縁部下面に当接する支承杆５を 前記係止杆４と並設状態に突設し、この係止杆４と支承杆５との間隔を前記板部 ３の板厚よりやや広い間隔に設定したことを特徴とする物掛け具に係るものであ る。

【０００８】

【作用】

係止杆４を板部３の縁部上面に当接し、支承杆５を板部３の縁部下面に当接し て本体部材２を係止固定し、この本体部材２の係止部１に掛下物６を掛け下げ係 止する。

【０００９】 取り外す場合は、係止部１を少し持ち上げるなどして係止杆４と支承杆５との 間から板部３を抜き外すように本体部材２を引き外す。

【００１０】

【実施例】

本実施例は、従来例において挙げたゴミ袋掛け具に本考案を適用した場合もの である。

【００１１】 本体部材２は長方形の枠部材で構成し、左右対向辺にコ状突出部７を形成し、 前後対向辺にもコ状突出部８を形成している。

【００１２】 このコ状突出部７，８が係止部１を構成している。

【００１３】 即ち、このコ状突出部７，８にスーパーなどのビニール手下げ袋（掛下物６） の手下部を引き回し係止し、この枠部材内側に開口状態にビニール手下げ袋６を 掛け下げ係止できるように構成している。

【００１４】 このコ状突出部７・７とコ状突出部８・８とは対向間隔が異なるため、大きな 袋の場合は間隔の大きいコ状突出部７・７の掛け下げ、小さな袋の場合は間隔の 小さいコ状突出部８・８に掛け下げる。

【００１５】 この枠部材の左右辺部より一体に線杆状の支承杆５を夫々突設している。

【００１６】 また、前後辺のうち内側辺となる部分の前記コ状突出部８の中央上部に支承杆 ５より短く、この支承杆５と平行に係止杆４を突設している。

【００１７】 このコ状突出部８の上方突出度を市販の汎用テーブル板の板厚よりやや広い間 隔に設計し、係止杆４と支承杆５との間隔を設定している。

【００１８】 本実施例では、本体部材２がこの係止杆４，支承杆５とにより、より安定に係 止固定されるように係止杆４の先端に滑り止め用の樹脂製キャップ９を被嵌し、 支承杆５の先端は上方へ折曲し、この折曲先端に同様に樹脂製キャップ９を被嵌 している。

【００１９】 従って、本実施例は締め付け手段やフック掛けを行う場所を選ぶ必要なく、単 に図２に示すようにテーブル板などの板部３の縁部上下に係止杆４と支承杆５と を差し入れると、係止杆４は縁部上面に当接し、支承杆５は重みにより縁部下面 に当接して本案品を支承することとなり、容易に板部３の縁部に取り付け固定で き、板部３の縁部に簡易ゴミ箱を形成することができる。

【００２０】 また、本実施例はゴミ袋掛けとなると共に、この係止部１に様々なものを掛け 下げることができる。

【００２１】 尚、本考案は本実施例のゴミ袋掛け下げ具に適用する場合に限らず、係止部１ ，本体部材２，係止杆４，支承杆５の形状・形成手段などは適宜設計し得るもの である。

【００２２】 例えば、本実施例では、係止杆４，支承杆５の間隔を固定式としたが、間隔調 整機構を設けることにより板厚の異なる板状物の縁部に固定できるように構成し ても良い。

【００２３】

【考案の効果】

本考案は上述のように構成したから、杭やテーブルなどの板状物の縁部に容易 にして安定性良く取り付け固定できると共に、簡易な構成であるため量産性に秀 れるなど秀れた実用上の効果を有する物掛け具となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本実施例の斜視図である。

【図２】本実施例の使用状態の斜視図である。

【符号の説明】

１ 係止部 ２ 本体部材 ３ 板部 ４ 係止杆 ５ 支承杆

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 係止部を設けた本体部材の一側に杭板，
   テーブル板など板部の縁部上面に当接する係止杆を突設
   すると共に、板部の縁部下面に当接する支承杆を前記係
   止杆と並設状態に突設し、この係止杆と支承杆との間隔
   を前記板部の板厚よりやや広い間隔に設定したことを特
   徴とする物掛け具。