JPH0627693Y2 - 建築用断熱コンクリートブロック - Google Patents
建築用断熱コンクリートブロックInfo
- Publication number
- JPH0627693Y2 JPH0627693Y2 JP2367588U JP2367588U JPH0627693Y2 JP H0627693 Y2 JPH0627693 Y2 JP H0627693Y2 JP 2367588 U JP2367588 U JP 2367588U JP 2367588 U JP2367588 U JP 2367588U JP H0627693 Y2 JPH0627693 Y2 JP H0627693Y2
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- JP
- Japan
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- heat insulating
- shell
- face shell
- web
- shells
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Description
【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案は、建築用コンクリートブロックの前部に内外
二重のフェースシェルを設けてその間の空隙に断熱材を
挿入するようにした建築用断熱コンクリートブロックに
関するものである。
二重のフェースシェルを設けてその間の空隙に断熱材を
挿入するようにした建築用断熱コンクリートブロックに
関するものである。
(従来の技術) 断熱材の挿入を可能にした建築用断熱コンクリートブロ
ックとして、上下左右の接合面を平滑に形成し、目地モ
ルタルで接合するようにしたものが使用されてきたが、
これは断熱材の挿入される断熱空隙に排水溝が設けられ
ていないので、組積み後に長時間を経過し、目地部に肌
離れや微細なクラックが生じると、これらから雨水が上
記の断熱空隙に浸入して断熱材を濡らし、断熱性能を低
下させていた。
ックとして、上下左右の接合面を平滑に形成し、目地モ
ルタルで接合するようにしたものが使用されてきたが、
これは断熱材の挿入される断熱空隙に排水溝が設けられ
ていないので、組積み後に長時間を経過し、目地部に肌
離れや微細なクラックが生じると、これらから雨水が上
記の断熱空隙に浸入して断熱材を濡らし、断熱性能を低
下させていた。
これを防止するため、第5図のコンクリートブロックを
開発された。これは、前部の外側フェースシェル1、内
側フェースシェル2および後部のフェースシェル3を有
し、前部の外側フェースシェル1および内側フェースシ
ェル2が中央に位置するウエブシェル4および左右両端
に位置するウエブシェル5、5によって連結され、上記
の内側フェースシェル2および後部フェースシェル3が
左右2個の本体部用ウエブシェル6、6で連結され、前
部の外側フェースシェル1および内側フェースシェル2
の間の左右2個の断熱空隙に断熱材(図示されていな
い)を挿入するようになっている。そして、外側フェー
スシェル1の内側面に左右2個の縦溝1a、1aを設け
て外から浸入する雨水を排出し易くすると共に、外側フ
ェースシェル1の上面に横溝1bを設けて組積みの際に
シーリング材(図示されていない)の挿入を可能にし、
また上記外側フェースシェル1の左右両側面に縦溝1c
を設けて組積み後に外気と同一圧力の浸水防止空間が形
成されるようにしていた。
開発された。これは、前部の外側フェースシェル1、内
側フェースシェル2および後部のフェースシェル3を有
し、前部の外側フェースシェル1および内側フェースシ
ェル2が中央に位置するウエブシェル4および左右両端
に位置するウエブシェル5、5によって連結され、上記
の内側フェースシェル2および後部フェースシェル3が
左右2個の本体部用ウエブシェル6、6で連結され、前
部の外側フェースシェル1および内側フェースシェル2
の間の左右2個の断熱空隙に断熱材(図示されていな
い)を挿入するようになっている。そして、外側フェー
スシェル1の内側面に左右2個の縦溝1a、1aを設け
て外から浸入する雨水を排出し易くすると共に、外側フ
ェースシェル1の上面に横溝1bを設けて組積みの際に
シーリング材(図示されていない)の挿入を可能にし、
また上記外側フェースシェル1の左右両側面に縦溝1c
を設けて組積み後に外気と同一圧力の浸水防止空間が形
成されるようにしていた。
(考案が解決しようとする課題) しかしながら、第5図の建築用断熱コンクリートブロッ
クは、前部の外側フェースシェル1および内側フェース
シェル2が中央および両端の断熱用部ウエブシェル4、
5、5で連結されていたので、いも積みした場合は、上
下に重なるブロックの排水用縦溝1a、左右の浸水防止
空間形成用縦溝1cおよび前記内外のフェースシェル
1、2間の断熱空隙がすべて上下につながって支障が生
じないが、千鳥積みにした場合は、上記排水用の縦溝1
aは上下に貫通するものの、浸水防止空間形成用縦溝1
cおよび断熱空隙がいずれも上下方向に貫通せず、その
ため断熱材の挿入をブロックの1段ごとにしなければな
らず、現場での施工に多大の手間を要し、また浸水防止
空間形成用縦溝1cに浸入した雨水が外側フェースシェ
ルと断熱材との隙間を横に通って排水用縦溝1aに達
し、しかるのち排水されることになり、断熱材が雨水で
濡れ、断熱性が低下するという問題があった。
クは、前部の外側フェースシェル1および内側フェース
シェル2が中央および両端の断熱用部ウエブシェル4、
5、5で連結されていたので、いも積みした場合は、上
下に重なるブロックの排水用縦溝1a、左右の浸水防止
空間形成用縦溝1cおよび前記内外のフェースシェル
1、2間の断熱空隙がすべて上下につながって支障が生
じないが、千鳥積みにした場合は、上記排水用の縦溝1
aは上下に貫通するものの、浸水防止空間形成用縦溝1
cおよび断熱空隙がいずれも上下方向に貫通せず、その
ため断熱材の挿入をブロックの1段ごとにしなければな
らず、現場での施工に多大の手間を要し、また浸水防止
空間形成用縦溝1cに浸入した雨水が外側フェースシェ
ルと断熱材との隙間を横に通って排水用縦溝1aに達
し、しかるのち排水されることになり、断熱材が雨水で
濡れ、断熱性が低下するという問題があった。
この考案は、断熱材が雨水を含浸して断熱性を損じるこ
とがなく、かつ建築用コンクリートブロックの施工現場
で断熱材を挿入する必要がない建築用断熱コンクリート
ブロックを提供するものである。
とがなく、かつ建築用コンクリートブロックの施工現場
で断熱材を挿入する必要がない建築用断熱コンクリート
ブロックを提供するものである。
(課題を解決するための手段) 前部の外側フェースシェル11および内側フェースシェ
ル12を中央および左右両端の断熱用ウエブシェル1
4、15、15と底板17とで連結して左右2個の有底
の断熱空隙18、18が形成され、この左右2個の断熱
空隙18、18にそれぞれ独立気泡を有する合成樹脂発
泡体からなる断熱材20が充填されており、上記の外側
フェースシェル11および内側フェースシェル12を連
結する中央の断熱用ウエブシェル14にこのウエブシェ
ル14を上下に貫通する排水孔14aが設けられ、左端
の断熱用ウエブシェル15の左端面および右端の断熱用
ウエブシェル15の右端面にそれぞれ上記中央の排水孔
14aを二つ割りした断面形状の排水溝15aが設けら
れる。
ル12を中央および左右両端の断熱用ウエブシェル1
4、15、15と底板17とで連結して左右2個の有底
の断熱空隙18、18が形成され、この左右2個の断熱
空隙18、18にそれぞれ独立気泡を有する合成樹脂発
泡体からなる断熱材20が充填されており、上記の外側
フェースシェル11および内側フェースシェル12を連
結する中央の断熱用ウエブシェル14にこのウエブシェ
ル14を上下に貫通する排水孔14aが設けられ、左端
の断熱用ウエブシェル15の左端面および右端の断熱用
ウエブシェル15の右端面にそれぞれ上記中央の排水孔
14aを二つ割りした断面形状の排水溝15aが設けら
れる。
なお、外側フェースシェル11および内側フェースシェ
ル12を連結する断熱用ウエブシェル14、15の上面
を内側から外側に向かって下向きに10〜30度傾斜さ
せ、外側フェースシェル11の内側下縁に沿って全長に
わたる水切り溝11aを設けてもよい。
ル12を連結する断熱用ウエブシェル14、15の上面
を内側から外側に向かって下向きに10〜30度傾斜さ
せ、外側フェースシェル11の内側下縁に沿って全長に
わたる水切り溝11aを設けてもよい。
しかして、この考案の断熱材20としての合成樹脂発泡
体は、ポリスチレン、ポリウレタン、フェノール樹脂、
塩化ビニル樹脂およびポリエチレン等からなる発泡体で
あり、特にポリウレタンまたはフェノール樹脂からなる
ものが好ましい。そして、上記断熱材20の充填は、発
泡済みのものを充填してもよいが、未発泡の上記気泡性
樹脂を断熱空隙18内で反応させて多数の独立気泡を生
じさせることによって行なうことができ、これにより断
熱材20が断熱空隙18内に充満して孔壁に密着する。
体は、ポリスチレン、ポリウレタン、フェノール樹脂、
塩化ビニル樹脂およびポリエチレン等からなる発泡体で
あり、特にポリウレタンまたはフェノール樹脂からなる
ものが好ましい。そして、上記断熱材20の充填は、発
泡済みのものを充填してもよいが、未発泡の上記気泡性
樹脂を断熱空隙18内で反応させて多数の独立気泡を生
じさせることによって行なうことができ、これにより断
熱材20が断熱空隙18内に充満して孔壁に密着する。
(作用) この考案の建築用断熱コンクリートブロックでは、その
成型過程で断熱材20が取付けられ、上記ブロックの組
積みを行なう現場では断熱空隙18に断熱材20を挿入
することなく、上記ブロックのいも積みまたは千鳥積み
が行なわれる。そして、組積みによって左右に並ぶブロ
ックのフェースシェル11、12、13がそれぞれ突き
合い状に接合されると、右方のブロックの左端排水溝1
5aおよび左方のブロックの右端排水溝15aが突き合
わされて中央の断熱用ウエブシェル14の排水孔14a
とほぼ同じ形状の排水孔が形成される。したがって、い
も積みした場合は、上下のブロックの中央の排水孔14
a同士および端部の排水孔15a、15aからなる合成
排水孔同士がそれぞれ上下につながり、千鳥積みの場合
は、中央の排水孔14aと端部排水孔15a、15aの
合成排水孔とが上下に交互に並んで1本につながって排
水機能を果す。すなわち、上段ブロックの前部外側フェ
ースシェル11と下段ブロックの外側フェースシェル1
1との間に浸入した雨水は、断熱空隙18内の断熱材2
0が独立気泡を有しているため断熱材20に含浸される
ことなく、断熱用ウエブシェル14、15の上面を経て
上記の中央排水孔14aおよび端部排水孔15a、15
aの合成排水孔に入って排出される。
成型過程で断熱材20が取付けられ、上記ブロックの組
積みを行なう現場では断熱空隙18に断熱材20を挿入
することなく、上記ブロックのいも積みまたは千鳥積み
が行なわれる。そして、組積みによって左右に並ぶブロ
ックのフェースシェル11、12、13がそれぞれ突き
合い状に接合されると、右方のブロックの左端排水溝1
5aおよび左方のブロックの右端排水溝15aが突き合
わされて中央の断熱用ウエブシェル14の排水孔14a
とほぼ同じ形状の排水孔が形成される。したがって、い
も積みした場合は、上下のブロックの中央の排水孔14
a同士および端部の排水孔15a、15aからなる合成
排水孔同士がそれぞれ上下につながり、千鳥積みの場合
は、中央の排水孔14aと端部排水孔15a、15aの
合成排水孔とが上下に交互に並んで1本につながって排
水機能を果す。すなわち、上段ブロックの前部外側フェ
ースシェル11と下段ブロックの外側フェースシェル1
1との間に浸入した雨水は、断熱空隙18内の断熱材2
0が独立気泡を有しているため断熱材20に含浸される
ことなく、断熱用ウエブシェル14、15の上面を経て
上記の中央排水孔14aおよび端部排水孔15a、15
aの合成排水孔に入って排出される。
なお、断熱用ウエブシェル14、15の上面を内側から
外側に向に向かって下向きに、すなわち前下がりに傾斜
させ、前部外側フェースシェル11の内側下縁に沿って
水切り溝11aを設けたときは、内側フェースシェル1
2の上面へ向かう雨水が無くなって排水速度が向上す
る。
外側に向に向かって下向きに、すなわち前下がりに傾斜
させ、前部外側フェースシェル11の内側下縁に沿って
水切り溝11aを設けたときは、内側フェースシェル1
2の上面へ向かう雨水が無くなって排水速度が向上す
る。
(実施例) 第1図ないし第3図において、11は前部の外側フェー
スシェル、12は内側フェースシェル、13は後部フェ
ースシェル、14は中央の断熱用ウエブシェル、15は
左右の端部の断熱用ウエブシェル、16は本体部用ウエ
ブシェルである。上記のフェースシェル11、12、1
3の左右の両端面には、ブロックを横に並べたとき互い
にかみ合い可能な縦方向の凹凸条が形成され、左右のブ
ロックを接着剤Sで接合可能になっている。また、上記
のフェースシェル11、12、13の上下両面は、ブロ
ックを上下に重ねて載置可能な平面に形成され、上下の
ブロックを接着剤Sで接合可能になっている。
スシェル、12は内側フェースシェル、13は後部フェ
ースシェル、14は中央の断熱用ウエブシェル、15は
左右の端部の断熱用ウエブシェル、16は本体部用ウエ
ブシェルである。上記のフェースシェル11、12、1
3の左右の両端面には、ブロックを横に並べたとき互い
にかみ合い可能な縦方向の凹凸条が形成され、左右のブ
ロックを接着剤Sで接合可能になっている。また、上記
のフェースシェル11、12、13の上下両面は、ブロ
ックを上下に重ねて載置可能な平面に形成され、上下の
ブロックを接着剤Sで接合可能になっている。
本体部用ウエブシェル16、16が左右対称に2個、中
心からフェースシェル11、12、13の全長の1/4離
れた位置に配置されるのに対し、断熱用ウエブシェル1
4、15は、中央と左右両端の3箇所に設けられ、中央
の断熱用ウエブシェル14が両端の断熱用ウエブシェル
15に比べて2倍の幅に形成される。そして、中央の断
熱用ウエブシェル14に排水孔14aが上下に貫通して
設けられ(第3図参照)、左端の断熱用ウエブシェル1
5の左端面および右端の断熱用ウエブシェル15の右端
面にそれぞれ上記排水孔14aを二つ割りした形状の排
水孔15aが設けられる。
心からフェースシェル11、12、13の全長の1/4離
れた位置に配置されるのに対し、断熱用ウエブシェル1
4、15は、中央と左右両端の3箇所に設けられ、中央
の断熱用ウエブシェル14が両端の断熱用ウエブシェル
15に比べて2倍の幅に形成される。そして、中央の断
熱用ウエブシェル14に排水孔14aが上下に貫通して
設けられ(第3図参照)、左端の断熱用ウエブシェル1
5の左端面および右端の断熱用ウエブシェル15の右端
面にそれぞれ上記排水孔14aを二つ割りした形状の排
水孔15aが設けられる。
上記の外側フェースシェル11および内側フェースシェ
ル12は、中央および左右の断熱用ウエブシェル14、
15、15によって連結されると共に、その下端部を底
板17で連結され(第2図参照)、2個の有底の断熱空
隙18、18が左右対称に形成され、この断熱空隙18
に気泡性樹脂を注入し、発泡、充満させることにより、
上記断熱空隙18に合成樹脂発泡体製の断熱材20が密
着状に固定される。
ル12は、中央および左右の断熱用ウエブシェル14、
15、15によって連結されると共に、その下端部を底
板17で連結され(第2図参照)、2個の有底の断熱空
隙18、18が左右対称に形成され、この断熱空隙18
に気泡性樹脂を注入し、発泡、充満させることにより、
上記断熱空隙18に合成樹脂発泡体製の断熱材20が密
着状に固定される。
一方、前部内側フェースシェル12と後部フェースシェ
ル13を連結する本体部用ウエブシェル16は、上面凹
み16aおよび下面凹み16bを有すると共に、上面凹
み16aの底に横筋固定用の機構16cを備えている。
ル13を連結する本体部用ウエブシェル16は、上面凹
み16aおよび下面凹み16bを有すると共に、上面凹
み16aの底に横筋固定用の機構16cを備えている。
上記実施例のコンクリートブロックは、組積みに際して
フェースシェル11、12、13の周面に接着剤Sを付
着させることにより、従来の目地モルタルを省略するこ
とができ、しかも目地モルタルの使用時に比して組積み
を容易にし、かつ雨水の浸入を防止することができる。
そして、隣接する外側フェースシェル11、11相互の
隙間に浸入した雨水は、断熱材18に含浸されることな
く中央の排水孔14aおよび両端の排水溝15a、15
aの合成排水孔を通って排出される。なお、この実施例
では、外側フェースシェル11の上面よりも内側フェー
スシェル12の上面を高く形成しているので、浸入した
雨水が内側フェースシェルを越えてコンクリート充填部
に入ることがない。
フェースシェル11、12、13の周面に接着剤Sを付
着させることにより、従来の目地モルタルを省略するこ
とができ、しかも目地モルタルの使用時に比して組積み
を容易にし、かつ雨水の浸入を防止することができる。
そして、隣接する外側フェースシェル11、11相互の
隙間に浸入した雨水は、断熱材18に含浸されることな
く中央の排水孔14aおよび両端の排水溝15a、15
aの合成排水孔を通って排出される。なお、この実施例
では、外側フェースシェル11の上面よりも内側フェー
スシェル12の上面を高く形成しているので、浸入した
雨水が内側フェースシェルを越えてコンクリート充填部
に入ることがない。
第4図は、外側フェースシェル11の内側下縁に沿って
水切り溝11aを設けると共に、断熱用ウエブシェル1
4、15を前下がりに傾斜させることにより、コンクリ
ート充填部への雨水浸入を防止したものである。
水切り溝11aを設けると共に、断熱用ウエブシェル1
4、15を前下がりに傾斜させることにより、コンクリ
ート充填部への雨水浸入を防止したものである。
(考案の効果) この考案は、前部の外側フェースシェルと内側フェース
シェルとの間に形成した左右2個の有底の断熱空隙に独
立気泡の合成樹脂発泡体を充填したので、組積みの施工
現場における断熱材の挿入作業を省略することができ
る。しかも、断熱空隙が有底であることにより、合成樹
脂発泡体の充填に際して孔壁との密着性を向上して雨水
の浸入を防止することができ、更に断熱空隙での発泡反
応を可能にして上記の密着性を一層向上することができ
る。そして、組積み後の上記の外側フェースシェル相互
の隙間に雨水が浸入した場合は、上記の断熱材が独立気
泡の合成樹脂発泡体であるため、断熱材に上記の雨水が
含浸することがなく、そのため断熱材の断熱性が低下す
ることもない。しかして、上記の外側フェースシェルと
内側フェースシェルとを連結する中央および左右の断熱
用ウエブシェルにそれぞれ排水孔および排水溝が上下方
向に設けられているので、上記の雨水がこれらの排水孔
または排水溝から排出される。そして、請求孔2に記載
の考案においては、外側フェースシェルと内側フェース
シェルの高さを等しくした状態で雨水が内側フェースシ
ェルを越えることを防止することができ、コンクリート
充填部への浸水を防ぎ、排水を迅速に行なうことができ
ると共に、成型が容易となる。
シェルとの間に形成した左右2個の有底の断熱空隙に独
立気泡の合成樹脂発泡体を充填したので、組積みの施工
現場における断熱材の挿入作業を省略することができ
る。しかも、断熱空隙が有底であることにより、合成樹
脂発泡体の充填に際して孔壁との密着性を向上して雨水
の浸入を防止することができ、更に断熱空隙での発泡反
応を可能にして上記の密着性を一層向上することができ
る。そして、組積み後の上記の外側フェースシェル相互
の隙間に雨水が浸入した場合は、上記の断熱材が独立気
泡の合成樹脂発泡体であるため、断熱材に上記の雨水が
含浸することがなく、そのため断熱材の断熱性が低下す
ることもない。しかして、上記の外側フェースシェルと
内側フェースシェルとを連結する中央および左右の断熱
用ウエブシェルにそれぞれ排水孔および排水溝が上下方
向に設けられているので、上記の雨水がこれらの排水孔
または排水溝から排出される。そして、請求孔2に記載
の考案においては、外側フェースシェルと内側フェース
シェルの高さを等しくした状態で雨水が内側フェースシ
ェルを越えることを防止することができ、コンクリート
充填部への浸水を防ぎ、排水を迅速に行なうことができ
ると共に、成型が容易となる。
第1図はこの考案の実施例の平面図、第2図は第1図の
II−II線断面図、第3図は第1図のIII−III線断面図、
第4図は変形例の要部の断面図、第5図は従来例の斜視
図である。 11:前部外側フェースシェル、12:前部内側フェー
スシェル、13:後部フェースシェル、14:中央の断
熱用ウエブシェル、14a:排水孔、15:左右両端の
断熱用ウエブシェル、15a:排水溝、16:本体部用
ウエブシェル、17:底板、18:断熱空隙、20:断
熱材、S:接着剤。
II−II線断面図、第3図は第1図のIII−III線断面図、
第4図は変形例の要部の断面図、第5図は従来例の斜視
図である。 11:前部外側フェースシェル、12:前部内側フェー
スシェル、13:後部フェースシェル、14:中央の断
熱用ウエブシェル、14a:排水孔、15:左右両端の
断熱用ウエブシェル、15a:排水溝、16:本体部用
ウエブシェル、17:底板、18:断熱空隙、20:断
熱材、S:接着剤。
Claims (2)
- 【請求項1】前部に内外二重のフェースシェルを設けて
その間に断熱材挿入用の断熱空隙を形成し、この前部内
側のフェースシェルと後部のフェースシェルとを複数個
のウエブシェルで連結した建築用断熱コンクリートブロ
ックにおいて、前部の外側フェースシェルおよび内側フ
ェースシェルを中央および左右両端の断熱用ウエブシェ
ルと底板とで連結して左右2個の有底の断熱空隙が形成
され、この左右2個の断熱空隙にそれぞれ独立気泡を有
する合成樹脂発泡体からなる断熱材が充填されており、
上記の外側フェースシェルおよび内側フェースシェルを
連結する中央の断熱用ウエブシェルにこのウエブシェル
を上下に貫通する排水孔が設けられ、左端の断熱用ウエ
ブシェルの左端面および右端の断熱用ウエブシェルの右
端面にそれぞれ上記中央の断熱用ウエブシェルの排水孔
を二つ割りした断面形状の排水溝が設けられていること
を特徴とする建築用断熱コンクリートブロック。 - 【請求項2】外側フェースシェルおよび内側フェースシ
ェルを連結する断熱用ウエブシェルの上面が内側から外
側に向かって下向きに傾斜し、外側フェースシェルの内
側下縁に沿ってその全長にわたる水切り溝が設けられた
請求項1記載の建築用断熱コンクリートブロック。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2367588U JPH0627693Y2 (ja) | 1988-02-23 | 1988-02-23 | 建築用断熱コンクリートブロック |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2367588U JPH0627693Y2 (ja) | 1988-02-23 | 1988-02-23 | 建築用断熱コンクリートブロック |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01130414U JPH01130414U (ja) | 1989-09-05 |
JPH0627693Y2 true JPH0627693Y2 (ja) | 1994-07-27 |
Family
ID=31242865
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2367588U Expired - Lifetime JPH0627693Y2 (ja) | 1988-02-23 | 1988-02-23 | 建築用断熱コンクリートブロック |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0627693Y2 (ja) |
-
1988
- 1988-02-23 JP JP2367588U patent/JPH0627693Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01130414U (ja) | 1989-09-05 |
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