JPH06275882A - 超電導素子 - Google Patents

超電導素子

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JPH06275882A
JPH06275882A JP5059194A JP5919493A JPH06275882A JP H06275882 A JPH06275882 A JP H06275882A JP 5059194 A JP5059194 A JP 5059194A JP 5919493 A JP5919493 A JP 5919493A JP H06275882 A JPH06275882 A JP H06275882A
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JP
Japan
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drain
source
electrode
intermediate region
Prior art date
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Pending
Application number
JP5059194A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Kimura
浩 木村
Takashi Ishii
孝志 石井
Toshiyuki Matsui
俊之 松井
Takeshi Suzuki
健 鈴木
Koichi Tsuda
孝一 津田
Kazuo Koe
和郎 向江
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fuji Electric Co Ltd
Original Assignee
Fuji Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】耐電圧に優れる超電導トランジスタを得る。 【構成】基板1上にYBa2 Cu3 y (y>6.5)
を用いて酸化物超電導体3であるソース領域とドレイン
領域、二つの領域にはさまれた領域は酸化物Y1-x Pr
x Ba2 Cu3 y (x=0.6〜1.0)からなる中
間領域2を設ける。中間領域上には絶縁層4を設ける。
ゲートオフ時に中間領域を絶縁体、オン時に超電導体と
するトランジスタ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は超電導素子に係り、特
に酸化物高温超電導体を用いた電界効果トランジスタに
関する。
【0002】
【従来の技術】超電導現象は電気抵抗がゼロになること
から、これを利用した高速かつ低消費電力の超電導トラ
ンジスタの開発が期待され、いくつかの構造が提案され
ている。その中で電圧駆動形の超電導トランジスタは、
入力インピーダンスが大きいために駆動しやすく、ま
た、入力ロスも少ないため、その開発が期待されてい
る。
【0003】図3は従来の電圧駆動形の超電導トランジ
スタを示す断面図である。図示するように、この超電導
トランジスタはSi単結晶基板14に上に設けられた砒
素イオン打ち込み部15を介して、超電導電極であるソ
ース11とドレイン12を設け、ソースとドレイン間に
ゲート酸化膜によって絶縁されたゲート13を設けた構
造を有し、ゲート13は側面絶縁膜17とオーバーハン
グ16によって被覆されている。ここで、例えば上記ソ
ースとドレインはNbから形成され、ゲート13は多結
晶Siから形成され、オーバーハング16と側面絶縁膜
17はSi3 4 から形成され、ゲート酸化膜18はS
iO2 から形成される。
【0004】上述の従来の超電導トランジスタにおいて
は、ソースとドレインからコヒーレンス長程度のクーパ
ー対が染みだし、上記コヒーレンス長をゲートに印加す
る電圧の大きさによって変調し、ソースとドレインの間
をクーパー対でつなごうとするものである。コヒーレン
ス長は、従来の超電導体では、数10nm程度であるた
め、従来の超電導トランジスタでは、ゲートとドレイン
の間隔Lを0.1μm程度に近接させる必要があった。
【0005】図4は従来の超電導トランジスタの電流−
電圧特性を示す線図である。横軸はソース−ドレイン間
電圧であり、縦軸はソース−ドレイン間電流であり、ゲ
ート電圧を0.5V,1V,2Vと変化させた場合の電
流−電圧特性が示されている。上記した電圧駆動形の超
電導トランジスタの他に、電流注入形の超電導トランジ
スタも提案されているが、電流注入形の超電導トランジ
スタは電流注入による発熱や電流利得が小さいなどの問
題があり、これまでに良好な特性が得られたという報告
はない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、従来の
電圧駆動形の超電導トランジスタにおいては、コヒーレ
ンス長が短いためにゲート長(ソース−ドレイン間隔)
を0.1μm以下にする必要がある。また、超電導体に
酸化物を利用する超電導トランジスタにおいては、臨界
温度Tcが40K以上の酸化物超電導体のコヒーレンス
長λは数nm以下でありゲート長をさらに短くする必要
がある。このような短いゲート長を持つデバイスを製造
することは極めて困難であり、さらにソース−ドレイン
間が非常に近接してしまうため、素子がオフ状態のソー
ス−ドレイン間耐電圧が非常に小さくなり従来の半導体
素子との結合が困難となっている。
【0007】この発明は上述の点に鑑みなされ、その目
的はソース−ドレイン間に新規な非超電導体を用いるこ
とにより、ソース−ドレイン間距離を大きくして耐電圧
に優れる超電導トランジスタを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述の目的は第一の発明
によれば、基板上にソース領域と中間領域とドレイン領
域と絶縁層とソース電極とドレイン電極とゲート電極と
を有し、ソース領域と、ドレイン領域と中間領域は相接
して基板上に直接的に積層され、ソース領域とドレイン
領域はp型のYBa2 Cu3 y (y>6.5)からな
る酸化物超電導体であり、中間領域はソース領域とドレ
イン領域の間に配置され、絶縁層は前記中間領域の上に
積層され、ドレイン電極はドレイン領域に接続され、ソ
ース電極はソース領域に接続され、ゲート電極は絶縁層
に接続され、中間領域は酸化物Y1-x Prx Ba2 Cu
3 y (X=0.6〜1.0)からなるとすることによ
り達成される。
【0009】第二の発明によれば、基板上にソース領域
と中間領域とドレイン領域と、絶縁層と、ソース電極
と、ドレイン電極と、ゲート電極とを有し、ソース領域
と、ドレイン領域と中間領域は相接して基板上に直接的
に積層され、ソース領域とドレイン領域はp型のBi2
Sr2 CaCu2 x からなる酸化物超電導体であり、
中間領域はソース領域とドレイン領域の間に配置され、
絶縁層は前記中間領域の上に積層され、ドレイン電極は
ドレイン領域に接続され、ソース電極はソース領域に接
続され、ゲート電極は絶縁層に接続され、中間領域は酸
化物Bi2 Sr2 Cu2 x またはBi2 Sr2 Ca
1-y y Cu2 x (y=0.5〜1.0)からなると
することにより達成される。
【0010】第三の発明によれば、基板上にソース領域
と中間領域とドレイン領域と、絶縁層と、ソース電極
と、ドレイン電極と、ゲート電極とを有し、ソース領域
と、ドレイン領域と中間領域は相接して基板上に直接的
に積層され、ソース領域とドレイン領域はp型のTl−
Ca−Ba−Cu系酸化物超電導体であり、中間領域は
ソース領域とドレイン領域の間に配置され、絶縁層は前
記中間領域の上に積層され、ドレイン電極はドレイン領
域に接続され、ソース電極はソース領域に接続され、ゲ
ート電極は絶縁層に接続され、中間領域は酸化物CaB
aCu2 x からなるとすることにより達成される。
【0011】第四の発明によれば、基板上にソース領域
と中間領域とドレイン領域と、絶縁層と、ソース電極
と、ドレイン電極と、ゲート電極とを有し、ソース領域
と、ドレイン領域と中間領域は相接して基板上に直接的
に積層され、ソース領域とドレイン領域はp型のLa
2-x Srx CuO4 またはLa2-x Bax CuO4 から
なる酸化物超電導体であり、中間領域はソース領域とド
レイン領域の間に配置され、絶縁層は前記中間領域の上
に積層され、ドレイン電極はドレイン領域に接続され、
ソース電極はソース領域に接続され、ゲート電極は絶縁
層に接続され、中間領域は酸化物La2 CuO4 からな
るとすることにより達成される。
【0012】
【作用】中間領域の酸化物はソース領域やドレイン領域
のp型酸化物超電導体と結晶構造の類似する絶縁体また
は半導体である。中間領域の酸化物とp型の酸化物超電
導体とは同一のペロブスカイト構造を有し、元素の置換
によって格子常数の異なる類似の結晶となっているが中
間領域の酸化物はキヤリア密度が小さいため絶縁体かま
たは半導体である。
【0013】中間領域の酸化物に電場を印加すると結晶
構造の類似性により、ソース領域とドレイン領域から絶
縁体の表面に正孔が注入される。この注入された正孔は
中間領域の酸化物の正孔密度を高めその表面を超電導体
化する。もちろん、超電導トランジスタのゲート電圧が
オフ状態の時には、上記ソース領域とドレイン領域の間
に設けた中間領域は絶縁体か半導体となるため、完全な
絶縁が可能となる。またソース領域とドレイン領域中間
領域の寸法に制約がなくソース−ドレイン間の距離を大
きくできるから耐電圧の大きな超電導トランジスタが得
られる。
【0014】
【実施例】次にこの発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1はこの発明の実施例に係る超電導トランジス
タを示す断面図である。基板としてMgO(100)を
用い、この基板上に中間領域2を成膜し、さらにこれに
挟むような形でp型酸化物超電導体3を成膜した。この
とき、酸化物超電導体3と中間領域2は共にC軸配向し
ている。次いで中間領域2上に絶縁層4としてSrTi
3 膜を形成しその上にゲート電極7を形成した。酸化
物超電導体上にはソース電極5,ドレイン電極6を形成
した。
【0015】表1に酸化物超電導体と中間領域酸化物の
組合わせを示す。
【0016】
【表1】 図2はこの発明の実施例に係る超電導トランジスタのソ
ース−ドレイン間電圧VDSとソース−ドレイン間電流I
DSの関係を示す線図である。ゲート電圧VG による変化
を示した。表1に示した組み合わせ全てにおいて同様な
特性が観測された。
【0017】
【発明の効果】この発明によれば、ソース領域とドレイ
ン領域に超電導体を、また中間領域に超電導体と結晶構
造の類似する酸化物を配したので、ゲート電圧印加時に
中間領域の酸化物の表面に正孔が注入されて酸化物表面
が超電導体化する。このような超電導トランジスタでは
ソース−ドレイン間の中間領域の寸法には制約がなく、
中間領域を大きくすることができるので従来の超電導ト
ランジスタに比して耐電圧に優れている超電導トランジ
スタが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例に係る超電導トランジスタを
示す断面図
【図2】この発明の実施例に係る超電導トランジスタの
ソース−ドレイン間電圧(VDS)とソース−ドレイン間
電流(IDS)の関係を示す線図
【図3】従来の超電導トランジスタを示す断面図
【図4】従来の超電導トランジスタの電流−電圧特性を
示す線図
【符号の説明】
1 基板 2 中間領域 3 酸化物超電導体 4 絶縁層 5 ソース電極 6 ドレイン電極 7 ゲート電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 健 神奈川県川崎市川崎区田辺新田1番1号 富士電機株式会社内 (72)発明者 津田 孝一 神奈川県川崎市川崎区田辺新田1番1号 富士電機株式会社内 (72)発明者 向江 和郎 神奈川県川崎市川崎区田辺新田1番1号 富士電機株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板上にソース領域と、中間領域とドレイ
    ン領域と、絶縁層と、ソース電極と、ドレイン電極と、
    ゲート電極とを有し、 ソース領域とドレイン領域と中間領域は相接して基板上
    に直接的に積層され、 ソース領域とドレイン領域はp型のYBa2 Cu3 y
    (y>6.5)からなる酸化物超電導体であり、 中間領域はソース領域とドレイン領域の間に配置され、 絶縁層は前記中間領域の上に積層され、 ドレイン電極はドレイン領域に接続され、 ソース電極はソース領域に接続され、 ゲート電極は絶縁層に接続され、 中間領域は酸化物Y1-x Prx Ba2 Cu3 y (X=
    0.6〜1.0)からなることを特徴とする超電導素
    子。
  2. 【請求項2】基板上にソース領域と、中間領域とドレイ
    ン領域と、絶縁層と、ソース電極と、ドレイン電極と、
    ゲート電極とを有し、 ソース領域とドレイン領域と中間領域は相接して基板上
    に直接的に積層され、 ソース領域とドレイン領域はp型のBi2 Sr2 CaC
    2 x からなる酸化物超電導体であり、 中間領域はソース領域とドレイン領域の間に配置され、 絶縁層は前記中間領域の上に積層され、 ドレイン電極はドレイン領域に接続され、 ソース電極はソース領域に接続され、 ゲート電極は絶縁層に接続され、 中間領域は酸化物Bi2 Sr2 Cu2 x またはBi2
    Sr2 Ca1-y y Cu2 x (y=0.5〜1.0)
    からなることを特徴とする超電導素子。
  3. 【請求項3】基板上にソース領域と、中間領域とドレイ
    ン領域と、絶縁層と、ソース電極と、ドレイン電極と、
    ゲート電極とを有し、 ソース領域とドレイン領域と中間領域は相接して基板上
    に直接的に積層され、 ソース領域とドレイン領域はp型のTl−Ca−Ba−
    Cu系酸化物超電導体であり、 中間領域はソース領域とドレイン領域の間に配置され、 絶縁層は前記中間領域の上に積層され、 ドレイン電極はドレイン領域に接続され、 ソース電極はソース領域に接続され、 ゲート電極は絶縁層に接続され、 中間領域は酸化物CaBaCu2 x からなることを特
    徴とする超電導素子。
  4. 【請求項4】基板上にソース領域と、中間領域とドレイ
    ン領域と、絶縁層と、ソース電極と、ドレイン電極と、
    ゲート電極とを有し、 ソース領域とドレイン領域と中間領域は相接して基板上
    に直接的に積層され、 ソース領域とドレイン領域はp型のLa2-x Srx Cu
    4 またはLa2-x Bax CuO4 からなる酸化物超電
    導体であり、 中間領域はソース領域とドレイン領域の間に配置され、 絶縁層は前記中間領域の上に積層され、 ドレイン電極はドレイン領域に接続され、 ソース電極はソース領域に接続され、 ゲート電極は絶縁層に接続され、 中間領域は酸化物La2 CuO4 からなることを特徴と
    する超電導素子。
JP5059194A 1993-03-19 1993-03-19 超電導素子 Pending JPH06275882A (ja)

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