JPH0529669A - ジヨセフソン素子 - Google Patents
ジヨセフソン素子Info
- Publication number
- JPH0529669A JPH0529669A JP3181414A JP18141491A JPH0529669A JP H0529669 A JPH0529669 A JP H0529669A JP 3181414 A JP3181414 A JP 3181414A JP 18141491 A JP18141491 A JP 18141491A JP H0529669 A JPH0529669 A JP H0529669A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- josephson device
- insulating layer
- oxide superconductor
- superconducting electrode
- electrode
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
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- Superconductor Devices And Manufacturing Methods Thereof (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 酸化物超伝導体を用いたジョセフソン素子に
関し,薄くて均一な絶縁層の形成を可能にして,高温で
動作するジョセフソン素子を提供することを目的とす
る。 【構成】 SrTiO3 基板1上に,Bi2 Sr3 Cu
2 Oy から成る下部超伝導電極2,Bi2 Sr2 Cu1
Oy から成る中間絶縁層3,およびBi2 Sr3 Cu2
Oy から成る上部超伝導電極4が積層されている。
関し,薄くて均一な絶縁層の形成を可能にして,高温で
動作するジョセフソン素子を提供することを目的とす
る。 【構成】 SrTiO3 基板1上に,Bi2 Sr3 Cu
2 Oy から成る下部超伝導電極2,Bi2 Sr2 Cu1
Oy から成る中間絶縁層3,およびBi2 Sr3 Cu2
Oy から成る上部超伝導電極4が積層されている。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,ジョセフソン素子,特
に酸化物超伝導体を用いたジョセフソン素子に関する。
に酸化物超伝導体を用いたジョセフソン素子に関する。
【0002】ジョセフソン素子は,低消費電力で高速ス
イッチングが可能であるので,超高速コンピュータへの
利用が期待されている。
イッチングが可能であるので,超高速コンピュータへの
利用が期待されている。
【0003】
【従来の技術】ジョセフソン素子の上下の超伝導電極に
従来用いられていた金属超伝導体に代えて,超伝導転移
温度が高いという点に着目して酸化物超伝導体が用いら
れようとしているが,良好なものは作製されていないと
いうのが現状である。
従来用いられていた金属超伝導体に代えて,超伝導転移
温度が高いという点に着目して酸化物超伝導体が用いら
れようとしているが,良好なものは作製されていないと
いうのが現状である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】酸化物超伝導体を用い
た良好なジョセフソン素子が作製できない原因は,金属
超伝導体で得られたような超伝導体と絶縁体との良好な
組み合わせが酸化物超伝導体では得られていないためで
ある。
た良好なジョセフソン素子が作製できない原因は,金属
超伝導体で得られたような超伝導体と絶縁体との良好な
組み合わせが酸化物超伝導体では得られていないためで
ある。
【0005】酸化物超伝導体は,コヒーレンス長が短い
ため,より薄くて均一な絶縁層を形成しなければならな
いにも拘わらず,酸化物超伝導体と絶縁層とが界面で反
応してしまうため,酸化物超伝導体を用いて良好なジョ
セフソン素子を作製することは極めて困難である,とい
う問題があった。
ため,より薄くて均一な絶縁層を形成しなければならな
いにも拘わらず,酸化物超伝導体と絶縁層とが界面で反
応してしまうため,酸化物超伝導体を用いて良好なジョ
セフソン素子を作製することは極めて困難である,とい
う問題があった。
【0006】本発明は,この問題点を解決して,酸化物
超伝導体と絶縁体との良好な組み合わせ(すなわち,両
者の反応が少ない)を見出し,薄くて均一な絶縁層の形
成を可能にして,酸化物超伝導体を用いた良好なジョセ
フソン素子を提供することを目的とする。
超伝導体と絶縁体との良好な組み合わせ(すなわち,両
者の反応が少ない)を見出し,薄くて均一な絶縁層の形
成を可能にして,酸化物超伝導体を用いた良好なジョセ
フソン素子を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに,本発明に係るジョセフソン素子は,Bi2 Sr 3
Cu2 Oy から成る下部超伝導電極と,Bi2 Sr2 C
u1 Oy から成る中間絶縁層と,Bi2 Sr3 Cu2 O
y から成る上部超伝導電極との積層体から成るように構
成する。
めに,本発明に係るジョセフソン素子は,Bi2 Sr 3
Cu2 Oy から成る下部超伝導電極と,Bi2 Sr2 C
u1 Oy から成る中間絶縁層と,Bi2 Sr3 Cu2 O
y から成る上部超伝導電極との積層体から成るように構
成する。
【0008】
【作用】本発明に係るジョセフソン素子では,下部超伝
導電極をBi2 Sr3 Cu2 O y で形成し,その上にB
i2 Sr2 Cu1 Oy から成る中間絶縁層を形成する。
Bi2 Sr3 Cu2 Oy およびBi2 Sr2 Cu1 Oy
は,a軸およびb軸の格子定数が殆ど等しく,c軸長が
異なるだけで,両者はエピタキシャルに成長させること
ができる。また,構成元素が同じであるため,両者間に
反応が無く均一で急峻な界面を形成できる。
導電極をBi2 Sr3 Cu2 O y で形成し,その上にB
i2 Sr2 Cu1 Oy から成る中間絶縁層を形成する。
Bi2 Sr3 Cu2 Oy およびBi2 Sr2 Cu1 Oy
は,a軸およびb軸の格子定数が殆ど等しく,c軸長が
異なるだけで,両者はエピタキシャルに成長させること
ができる。また,構成元素が同じであるため,両者間に
反応が無く均一で急峻な界面を形成できる。
【0009】Bi2 Sr2 Cu1 Oy から成る中間絶縁
層上にBi2 Sr3 Cu2 Oy から成る上部超伝導電極
を形成する際にもエピタキシャル成長するため,上部超
伝導電極は結晶性の高いものができ,同じく界面の急峻
性の優れたものが得られる。
層上にBi2 Sr3 Cu2 Oy から成る上部超伝導電極
を形成する際にもエピタキシャル成長するため,上部超
伝導電極は結晶性の高いものができ,同じく界面の急峻
性の優れたものが得られる。
【0010】
【実施例】図1を用いて,本発明に係るジョセフソン素
子の作製方法を説明する。基板としてSrTiO3 (1
00)基板1を用いた。ジョセフソン素子は,この基板
1上にMBE(Molecular Beam Epitaxy) 法で形成し
た。Kセル(Knudsen cell) でBi,Sr,Cuを蒸発
させ,基板1付近にオゾンを導入して酸化を行った。
子の作製方法を説明する。基板としてSrTiO3 (1
00)基板1を用いた。ジョセフソン素子は,この基板
1上にMBE(Molecular Beam Epitaxy) 法で形成し
た。Kセル(Knudsen cell) でBi,Sr,Cuを蒸発
させ,基板1付近にオゾンを導入して酸化を行った。
【0011】まず,メタルマスクを用いてBi2 Sr3
Cu2 Oy から成る下部超伝導電極2を基板温度650
℃で1000Åの厚さに形成した。次いで,同じくメタ
ルマスクを用いてBi2Sr2 Cu1 Oy から成る中間
絶縁層3を20Åの厚さに形成した。
Cu2 Oy から成る下部超伝導電極2を基板温度650
℃で1000Åの厚さに形成した。次いで,同じくメタ
ルマスクを用いてBi2Sr2 Cu1 Oy から成る中間
絶縁層3を20Åの厚さに形成した。
【0012】さらに,メタルマスクを用いてBi2 Sr
3 Cu2 Oy から成る上部超伝導電極4を1000Åの
厚さに形成した。Bi2 Sr3 Cu2 Oy から成る下部
超伝導電極2の超伝導転移温度は81Kであり,Bi2
Sr3 Cu2 Oy から成る上部超伝導電極4の超伝導転
移温度は79Kであった。
3 Cu2 Oy から成る上部超伝導電極4を1000Åの
厚さに形成した。Bi2 Sr3 Cu2 Oy から成る下部
超伝導電極2の超伝導転移温度は81Kであり,Bi2
Sr3 Cu2 Oy から成る上部超伝導電極4の超伝導転
移温度は79Kであった。
【0013】以上のようにして作製したジョセフソン素
子の77Kにおける電流−電圧特性の測定結果を図2に
示す。同図から,非線型性が見られ,作製したジョセフ
ソン素子はSIS接合として動作していることが確認さ
れた。
子の77Kにおける電流−電圧特性の測定結果を図2に
示す。同図から,非線型性が見られ,作製したジョセフ
ソン素子はSIS接合として動作していることが確認さ
れた。
【0014】
【発明の効果】本発明によれば,77Kで動作する酸化
物超伝導体を用いたジョセフソン素子が得られるので,
コンピュータの超高速化に寄与するところが大きい。
物超伝導体を用いたジョセフソン素子が得られるので,
コンピュータの超高速化に寄与するところが大きい。
【図1】本発明の一実施例を示す図である。
【図2】本発明に係るジョセフソン素子の電流−電圧特
性を示す図である。
性を示す図である。
1 SrTiO3 (100)基板 2 Bi2 Sr3 Cu2 Oy から成る下部超伝導電極 3 Bi2 Sr2 Cu1 Oy から成る中間絶縁層 4 Bi2 Sr3 Cu2 Oy から成る上部超伝導電極
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【請求項1】 Bi2 Sr3 Cu2 Oy から成る下部超
伝導電極と, Bi2 Sr2 Cu1 Oy から成る中間絶縁層と, Bi2 Sr3 Cu2 Oy から成る上部超伝導電極との積
層体から成ることを特徴とするジョセフソン素子。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3181414A JPH0529669A (ja) | 1991-07-23 | 1991-07-23 | ジヨセフソン素子 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3181414A JPH0529669A (ja) | 1991-07-23 | 1991-07-23 | ジヨセフソン素子 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0529669A true JPH0529669A (ja) | 1993-02-05 |
Family
ID=16100350
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3181414A Withdrawn JPH0529669A (ja) | 1991-07-23 | 1991-07-23 | ジヨセフソン素子 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0529669A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8702476B2 (en) | 2008-12-12 | 2014-04-22 | Sintokogio, Ltd. | Machine for centrifugally shooting abrasives |
-
1991
- 1991-07-23 JP JP3181414A patent/JPH0529669A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8702476B2 (en) | 2008-12-12 | 2014-04-22 | Sintokogio, Ltd. | Machine for centrifugally shooting abrasives |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19981008 |