JPH0627586Y2 - 手洗い液体用容器 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は、手洗い場における液体洗浄剤や、液体殺菌剤
の手洗い液体を入れ、手洗い時において、手洗い液体を
定量ずつ手軽に供給可能となした手洗い液体用容器に関
する。

（従来の技術） トイレ等の手洗い場で使用される洗浄剤は、前に使用し
た人の汚れが洗浄時そのものにつき易く不衛生なため、
従来液体洗浄剤が一般のトイレ等の手洗い場等ではよく
使用される。

しかしながら、液体洗浄剤は一般家庭に普及されるまで
に到っていない。その理由は、まず第１に、一般のトイ
レ等で使用されている手洗い液体用容器は固定方式で複
雑な機構になっている。つまり、これらの容器は流し又
は近くの壁にボルトや接着剤等で半永久的に取付けられ
ている。次に、それらの容器から液体洗浄剤等を取出す
機構は、容器の底部に液体流出用の間隙をバネによって
閉ざしておき、それを手で押す力によって間隙を広げて
液体を流出させるようになっているため、トイレ等が狭
くてより衛生的な家庭のトイレ等では使用しにくかっ
た。

（考案が解決しようとする問題点） 本考案は、上記従来の問題点を解決するためになされた
ものであり、その目的は、簡単な構造であって、トイレ
等の手洗い場において、容易に液体洗浄剤等の手洗い液
体を供給する容器を提供することにある。

（問題点を解決するための手段） 本考案手洗い液体用容器の要旨は、容器又はキャップに
蛇腹部が設けられたキャップ付き容器において、前記キ
ャップの天板部に薄肉部が設けられ、該薄肉部の外側面
に突起が設けられ、該突起の外周部に突条部が設けられ
てなることを特徴とするものであり、これにより、上記
目的が達成される。

（作用） 本考案手洗い液体用容器のキャップを外して、容器中に
手洗い用液体を入れ、キャップを閉めた後、突起を強制
的に左右に動かしてキャップの天板部に薄肉部を破り、
天板部に滴下口をあけ、その容器を逆様にひっくり返
し、使用時、滴下口の周囲の突条を押し上げることによ
り、容器中の液体を滴下口より定量ずつ手軽に取出すこ
とにより使用するものである。

（実施例） 以下、本考案の実施例について説明する。

第１図及び第２図は、本考案容器の全体を示す正面図、
第３図は本考案容器のキャップの平面図、第４図はキャ
ップの滴下口をあける前の状態を示す第３図のＡ−Ａ′
に沿う端面図、第５図はキャップの滴下口をあけた後の
状態を示す第３図のＡ−Ａ′に沿う端面図、第６図は第
１図の容器を手洗い場等で使用中の状態を示す正面図で
ある。

１は容器、２はキャップである。容器１は、第１図に示
す如く胴部、又は第２図に示す如く首部の一部に蛇腹部
１１が設けられている。尚、蛇腹部はキャップに設けら
れていてもよい。

キャップ２は容器１にねじ締め等により密閉可能とされ
ている。第４図に示す如くキャップの天板部２１の裏側
面に凹部２２が設けられて天板部２１の一部に薄肉部２
３が形成されている。薄肉部２３の周囲には添板２４が
設けられている。胴部の内周面には雄ねじ部２５が設け
られている。胴部の内側には容器の口部の厚さ分だけ胴
部と間隔をおいて案内板２６が設けられている。胴部と
案内板２６の間の天板の裏側にはシール用突部２７が設
けられている。天板部２１に薄肉部２３の外表面に穴あ
け用突起２８が設けられている。第３図に示す如く突起
２８の外周囲には、一部切り欠き部２９１，２９１が設
けられた突条２９，２９が設けられている。なおこの一
部切り欠き部２９１，２９１は必ずしも必須のものでは
ない。突起２８を強制的に左右又は回すように動かし
て、キャップ２の天板部２１の薄肉部２３の部分を取り
去ると、第５図に示す如く滴下口３が開口される。この
滴下口３は、容器全体を逆様にした際、内部の負圧と容
器内の液体の表面張力によって、容器内の液体が雫れ落
ちない口径にしなければならない。キャップ２の突条２
９，２９は、キャップ２を押し上げる際に、滴下口３を
塞いでしまって容器内の液体が滴下できないことがない
トラブルを防ぐことができる。突条２９，２９には必ず
しも一部切り欠き部２９１，２９１が設けられている必
要はないが、一部切り欠き部２９１，２９１が設けられ
ておれば、突条２９，２９間に隙間ができ、指と突条２
９，２９との間が封鎖されることがなく好適である。

次に、第１図の実施例の使用態様を第６図を参照して説
明する。

手洗い場等の水道管４等に固定金具５が固定され、その
固定金具５に第１図の実施例に示す容器を逆様に装着で
きるようになっている。

本考案手洗い液体用容器のキャップ２を外して、容器１
中に手洗い用液体を入れ、キャプ２を閉めた後、突起２
８を強制的に左右に揺り動かしてキャップ２の天板部２
１の薄肉部２３を破り、天板部２１に滴下口３を開口
し、固定金具５に容器を逆様に装着する。そして使用す
る際、滴下口３の周囲の突条２９を押し上げて容器の蛇
腹部１１を収縮させて、容器中より液体を定量ずつ手軽
に取出すことにより使用する。

（考案の効果） 本考案によれば、上述の通りの構成となっているから、
容器のキャップを外して、容器中に手洗い用液体を入
れ、キャップを閉めた後、突起を強制的に左右に揺り動
かしてキャップの天板部の薄肉部を容易に破り、天板部
に滴下口をあけ、その容器を逆様にひっくり返し、使用
時、滴下口の周囲の突条を押し上げることにより、容器
の液体を滴下口より液体を定量ずつ手軽に取出すことに
より使用することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図及び第２図は、本考案の実施例の容器の全体を示
す正面図、第３図は本考案容器のキャップの穴あけ前の
状態を示す端面図、第４図はその平面図、第５図は第３
図のキャップの穴あけ後の状態を示す端面図、第６図は
第１図の容器を手洗い場等で使用中の状態を示す正面図
である。 符号の説明 １……容器、２……キャップ、３……滴下部、１１……
蛇腹部、２１……天板部、２２……凹部、２３……薄肉
部、２８……突起、２９……突条。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】容器又はキャップに蛇腹部が設けられたキ
   ャップ付き容器において、前記キャップの天板部に薄肉
   部が設けられ、該薄肉部の外側面に突起が設けられ、該
   突起の外周部に突条部が設けられてなる手洗い液体用容
   器。