JPH06275546A - プラズマ処理装置 - Google Patents

プラズマ処理装置

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JPH06275546A
JPH06275546A JP8923993A JP8923993A JPH06275546A JP H06275546 A JPH06275546 A JP H06275546A JP 8923993 A JP8923993 A JP 8923993A JP 8923993 A JP8923993 A JP 8923993A JP H06275546 A JPH06275546 A JP H06275546A
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JP
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electrostatic chuck
semiconductor wafer
gas
holding
plasma
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JP8923993A
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Izumi Arai
泉 新井
Yoshifumi Tawara
好文 田原
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Tokyo Electron Ltd
Original Assignee
Tokyo Electron Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 被処理体をクーロン力により保持する静電チ
ャックの被処理体を保持する保持部の残留電荷を非接触
で確実に、かつ短時間で除電することができるプラズマ
処理装置を提供する。 【構成】 被処理体Wをクーロン力にて保持する静電チ
ャック7を具備し、前記被処理体Wをプラズマを生起さ
せ処理するプラズマ処理装置において、前記被処理体W
を処理する処理室1に処理ガスを導入するガス導入手段
14と、このガス導入手段14により導入された処理ガ
スをイオン化するイオン化手段80とを具備し、このイ
オン化手段80によりイオン化された処理ガスを前記静
電チャック7の前記被処理体保持部32に供給するよう
構成したものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はプラズマ処理装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来の被処理体、例えば半導体ウエハを
クーロン力で吸着保持する静電チャックにおいて、この
静電チャックに吸着された後の半導体ウエハを静電チャ
ックから離脱する際、静電チャックと、半導体ウエハに
帯電した電荷を除電するために半導体ウエハの吸着面に
グランドに接続された導電性のピンを接触させ、半導体
ウエハに帯電した電荷を除電するとともに静電チャック
に帯電した電荷も半導体ウエハを介して除電する静電吸
着解除方法が知られている。また、静電チャックと、半
導体ウエハに帯電した電荷を除電する手段は、例えば特
公平2−63306号公報に開示されている。この技術
は、静電チャックおよび半導体ウエハにAr等のガスを
吹き付けることにより、静電チャックまたは半導体ウエ
ハに残留する残留電荷をガス分子によって除電してい
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、静電チ
ャックに残留する残留電荷を半導体ウエハにグランドに
接続された導電性のピンを接触させて除電し、さらに半
導体ウエハを介して静電チャックの半導体ウエハ保持部
も除電する手段においては、半導体ウエハの吸着面にピ
ンを点接触させるため、一回ピンを接触させただけで
は、半導体ウエハを介して静電チャックに残留する残留
電荷を完全に除電することができず、半導体ウエハに数
回ピンを接触させる必要が有り、ピンの接触部により半
導体ウエハの吸着面を損傷または半導体ウエハ自体を破
損してしまい、また、静電チャックの半導体ウエハ保持
部全面に残留する残留電荷を全面にわたって除電できな
かった。また、半導体ウエハにAr等のガスを吹き付
け、静電チャックの半導体ウエハを保持する保持部に残
留する電荷を除電する場合、半導体ウエハと静電チャッ
クの半導体ウエハ保持部にArガスの分子が侵入せず、
完全に静電チャックの被処理体保持部を除電できないと
いう問題があった。さらに、静電チャックの前記被処理
体を保持する保持部に残留電荷が残留していると、静電
チャックのウエハ保持部に半導体ウエハを載置する際、
静電チャックの所定保持位置に半導体ウエハを載置でき
ず、さらに、所定位置に載置されないまま半導体ウエハ
をプラズマ処理すると半導体ウエハと静電チャックの保
持部との間に隙間ができ、プラズマにより静電チャック
の保持部が損傷してしまうという問題があった。また、
静電チャックの所定保持位置に半導体ウエハを載置でき
ないと、処理の中心点がずれて、プラズマによる半導体
ウエハの処理が均一に行なわれず、半導体ウエハ上に形
成されたデバイスの歩留りを低下させるという問題があ
った。
【0004】本発明の目的は被処理体をクーロン力によ
り保持する静電チャックの被処理体を保持する保持部の
残留電荷を非接触で確実に、かつ短時間で除電すること
ができるプラズマ処理装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
被処理体をクーロン力にて保持する静電チャックを具備
し、前記被処理体をプラズマを生起させ処理するプラズ
マ処理装置において、前記被処理体を処理する処理室に
処理ガスを導入するガス導入手段と、このガス導入手段
により導入された処理ガスをイオン化するイオン化手段
とを具備し、このイオン化手段によりイオン化された処
理ガスを前記静電チャックの前記被処理体保持部に供給
するよう構成されたものである。請求項2記載の発明
は、前記静電チャックの残留電荷の除電を少なくとも前
記プラズマを生起する前または後のいずれか一方で行な
う制御手段を備え構成されたものである。請求項3記載
の発明は、前記静電チャックの残留電荷の除電を少なく
とも前記被処理体を静電チャックに保持する前または後
のいずれか一方で行なう制御手段を備え構成されたもの
である。
【0006】
【作用】本発明は、被処理体をクーロン力により保持す
る静電チャックの被処理体を保持する保持部の残留電荷
を処理ガスをイオン化手段によりイオン化し、静電チャ
ックにイオン化ガスを供給することにより、高電位に帯
電された静電チャック表面が負に帯電されていればイオ
ンにより中和され、また静電チャック表面が正に帯電さ
れていればイオンの周辺に存在する電子により中和さ
れ、静電チャックの被処理体を保持する保持部に残留す
る残留電荷をより確実にかつ短時間で除電することがで
きる。
【0007】
【実施例】以下、図面を参照しながら本発明の一実施例
に係るプラズマ処理装置を適用したプラズマ・エッチン
グ装置について説明する。最初に、図1に基づいて、プ
ラズマ・エッチング装置の構成を説明する。
【0008】このプラズマ・エッチング装置は、気密性
を有する処理用の容器1、この容器1内にプラズマを発
生するための上部電極2、および下部電極3、前記容器
1内を減圧にするための排気ガス系4、前記容器1内に
被処理体、例えば半導体ウエハWを搬入または搬出する
ための搬入出系5、イオン化手段80により構成されて
いる。また、前記下部電極3には前記半導体ウエハWを
クーロン力にて吸着し保持する静電チャック7が設けら
れている。
【0009】前記容器1は、少なくとも内壁面が導電
体、例えばAlで形成され、この内壁面の表面は酸化ア
ルマイト処理されており、さらに、この容器1の壁面に
は処理ガスおよび反応生成物が内壁面上に付着するのを
防ぐための図示しない加熱手段、例えばヒータが前記容
器1の壁面に内蔵され、加熱温度、例えば50°C〜1
00°Cの範囲で適切な温度に設定可能に構成されてい
る。
【0010】前記上部電極2は、前記容器1内の上部に
配置され、その材質は、例えばアモルファス・カーボン
あるいはシリコンで中空構造に形成されている。そし
て、上部電極2の一端は前記容器1の上部に貫通される
とともに、上部外周部は前記容器1に気密に接続され、
前記容器1内に処理ガス、例えばCHF3 ,CF4 ,C
O等のガスまたは不活性ガス、例えばN2 ガス等を供給
するガス供給管10に開閉弁、例えばエアーオぺレート
バルブ11を介して接続されている。また、上部電極2
の他端には、前記半導体ウエハWの方向に前記ガス供給
管10から供給される処理ガスを放出するためのガス放
出口12が放射状に複数個穿設され、ガス導入手段14
が形成されている。また、前記上部電極2は、配線13
により電気的に接地されている。
【0011】前記下部電極3は、前記上部電極2と対向
する位置に配置され、最上部には前記半導体ウエハWを
クーロン力により吸着し保持する静電チャック・シート
20が設けられており、この静電チャック・シート20
の上部には前記半導体ウエハWが載置され保持する保持
面としての保持部32が形成され、また、前記静電チャ
ック・シート20は、導電層、例えば電解箔銅21を両
側から絶縁層、例えばポリイミド・フィルム22で被覆
したサンドイッチ構造に構成されている。さらに、前記
電解箔銅21は、この電解箔銅21に高電圧、例えば2
00V〜3KVの電圧を給電するための給電手段、例え
ば材質が銅の給電棒23に接続され、この給電棒23
は、前記容器1の底面に気密かつ絶縁状態で貫通され、
高圧電源24に切替え手段、例えば電磁スイッチ25を
介して接続されている。また、この電磁スイッチ25は
制御手段200の制御信号によりONまたはOFFされ
るよう構成されるとともに、前記静電チャック7を構成
している。
【0012】さらに、前記静電チャック・シート20の
下側には、基盤、例えばAlよりなる上層基盤30が設
けられ、この上層基盤30の下側には下層基盤31が設
けられ、この下層基盤31は、材質、例えばAlで形成
され、内部には、冷媒、例えば液体窒素を収容するため
の冷媒溜33が設けられており、この冷媒溜33には、
前記液体窒素を導入するための冷媒導入管34と、前記
液体窒素の蒸発し気化したN2 を排出するための冷媒排
出管35が設けられている。さらに、前記液体窒素の前
記冷媒溜33における熱冷却により、前記半導体ウエハ
Wの温度を、例えば−30°C〜−150°Cに図示し
ない温度調整装置により設定可能に制御するよう構成さ
れている。
【0013】また、前記上層基盤30は、前記下層基盤
31より切り離して交換でき、メンテナンスを効率的に
行なえるよう構成され、前記上層基盤30と前記下層基
盤31との間には、前記液体窒素32の温度を前記上層
基盤30に伝導する伝導媒体、例えば不活性ガスのHe
が第一の伝導媒体供給管36により供給するように構成
されている。
【0014】また、前記半導体ウエハWと前記静電チャ
ック・シート20の間には、前記半導体ウエハWに前記
上層基盤30の温度を伝導する伝導媒体、例えば不活性
ガスのHeを第二の伝導媒体供給管40を介して、前記
静電チャックに複数穿設された供給口9により前記半導
体ウエハの裏面の全面に前記不活性ガスのHeを供給す
るガス供給手段8が構成されている。さらに、前記伝導
媒体供給管40は、前記不活性ガスのHeの供給をON
またはOFFするための開閉弁、例えばエアーオぺレー
トバルブ41が接続され、さらに、このエアーオぺレー
トバルブ41は前記半導体ウエハWと前記静電チャック
・シート20の間に供給する不活性ガスのHeの供給量
を制御するための流量制御装置、例えばマスフローコン
トローラ42に接続されている。さらに、このマスフロ
ーコントローラ42は、前記Heガスを収納するガスボ
ンベ44に接続されている。また、前記下部電極3は、
ブロッキング・コンデンサ60を介して高周波、例えば
13.56MHz,40MHz等の高周波電源61に接
続されている。また、図2に示すように、前記下部電極
3には、この下部電極3の前記上層基盤30,前記下層
基盤31および前記下部電極3の上面に設けられた前記
静電チャック・シート20を貫通する貫通孔201が複
数、例えば3個穿設されており、この貫通孔201の内
部には、導電性部材より形成され、インダクタンス20
2を介し電気的に接地されたピン203が設けられてい
る。さらに、このピン203は、図示しない上下移動手
段、例えばエアーシリンダで上下に移動可能に構成され
ており、前記上下移動手段により前記ピン203が上下
移動し、前記半導体ウエハWを前記静電チャック・シー
ト20の保持面32に載置したり、または前記保持面3
2から離脱させるように構成されている。
【0015】次に、イオン化手段80は、前記容器1の
側壁に、開口部81が設けられ、この開口部81はゲー
トバルブ82により開閉するように構成され、このゲー
トバルブ82が閉じた際、図示しない前記容器1に設け
られた封止体、例えばOリングを押圧し、前記容器1を
気密にするよう構成されている。さらに、前記ゲートバ
ルブ82を挟んで前記容器1と対向する位置には、イオ
ン化手段室83が設けられており、このイオン化手段室
83内には紫外線発生手段、例えばUVランプ84を具
備した搬入出アーム85が設けられており、さらに、こ
の搬入出アーム85により、前記UVランプ84を前記
容器1内の前記静電チャック7の前記半導体ウエハWを
保持する前記保持部32の上方に移動可能に構成され、
さらに、前記UVランプ84は図示しない装置コントロ
ーラによりONまたはOFFするよう構成されている。
【0016】次に、前記排気ガス系4は、前記容器1の
底面に開口して、この容器1内を減圧するためのガス排
出口65設けられており、このガス排出口65は、排気
ガス管66に接続され開閉弁、例えばバタフライ・バル
ブ67を介して前記容器1内を1×10-1Torr〜1
×10-8Torrの減圧雰囲気にするための真空排気装
置69、例えばロータリーポンプ,ターボ分子ポンプ等
が接続されている。
【0017】次に、前記搬入出系5は、前記容器1の側
壁に、前記半導体ウエハWを搬入または搬出するための
搬入出口70が設けられ、この搬入出口70はゲートバ
ルブ71により開閉するように構成され、このゲートバ
ルブ71が閉じた際、図示しない前記容器1に設けられ
た封止体、例えばOリングを押圧し、前記容器1を気密
にするよう構成されている。さらに、前記ゲートバルブ
71を挟んで前記容器1と対向する位置には、ロードロ
ック室72が設けられており、このロードロック室72
内には前記半導体ウエハWを前記容器1内に搬入または
搬出するための搬入出アーム73が設けられており、さ
らに、前記ロードロック室72の側壁かつ他端には、こ
のロードロック室72内に図示しない前記半導体ウエハ
Wが収納されているカセットが載置されたカセット室よ
り前記半導体ウエハWを枚葉で搬入または搬出するよう
構成され、以上プラズマ・エッチング装置が構成されて
いる。
【0018】次に、以上のように構成されたプラズマ・
エッチング裝置における前記半導体ウエハWを前記静電
チャッシ・シート20の保持部32に挿脱する作用およ
び前記静電チャッシ・シート20の前記半導体ウエハW
の保持部32の残留電荷を除電する作用について説明す
る。
【0019】まず、ゲートバルブ71を開放するととも
に、前記搬入出アーム73により保持された前記半導体
ウエハWを前記容器1内の下部電極かつ静電チャック・
シート20の上方に移動させ、前記ピンに半導体ウエハ
Wを引き渡し、この後、前記搬入出アーム73は前記ロ
ードロック室72に戻り前記ゲートバルブ71を閉じ、
前記ピンは下降し、前記静電チャックの7の保持部32
に前記半導体ウエハWが載置される。
【0020】次に、前記静電チャック・シート20の電
解箔銅21に高電圧を給電するためにスイッチ25を閉
じる、さらに、前記半導体ウエハWを前記静電チャック
・シート20の保持部32に載置する際、前記ピンによ
り前記半導体ウエハWは接地されているので、前記前記
静電チャック・シート20の保持部32には、図2に示
すように、プラスの電荷103が帯電され、また、前記
半導体ウエハWの裏面101にはマイナスの電荷102
が帯電され、このプラスの電荷103およびマイナスの
電荷102により静電吸着力が生じ、この静電吸着力で
前記半導体ウエハWは前記静電チャック・シート20の
保持部32に吸着し保持される。また、前記ピンは降下
し、前記半導体ウエハWの保持を解除した際は前記半導
体ウエハWは接地されていないので、残留電荷によって
半導体ウエハWは前記静電チャック・シート20に吸着
されるので、半導体ウエハWが接地されているときに比
べ吸着力は弱くなる。
【0021】次に、図1に示すように、前記上部電極2
に接続されている前記ガス供給管10から前記処理ガス
を供給し、前記ガス放出口12より前記容器1内に処理
ガスを導入し、前記容器1内圧力を設定値、例えば10
mTorr〜10Torrに前記バタフライ・バルブ6
7を制御し、安定させるとともに、前記不活性ガスのH
eを供給するガス供給手段8より前記静電チャックに複
数穿設された供給口9により前記半導体ウエハの裏面の
全面に前記不活性ガスのHeを設定圧力、例えば数To
rr供給し安定させる。次に、前記下部電極3の高周波
電源61をONし、容器1内かつ前記上部電極2と半導
体ウエハW間にプラズマを発生させ、このプラズマによ
り前記半導体ウエハWをエッチング処理する、また、こ
のプラズマの発生にともない、前記半導体ウエハWは疑
似接地され、半導体ウエハWの前記静電チャック・シー
ト20の保持部32に吸着される吸着力は強くなる。こ
の処理の後、前記スイッチ25をOFFするとともに前
記高周波電源61をOFFし、前記ガス供給手段8より
供給していた前記不活性ガスのHeの供給を停止させ
る。
【0022】次に、前記半導体ウエハWを前記静電チャ
ック・シート20の保持部32より離脱する工程を説明
すると、前記ピンを上昇させ、このピンの上昇に伴って
前記半導体ウエハWの残留電荷を抑制し、剥離可能値ま
で除電する。また、この前記ピンにより、前記半導体ウ
エハWの残留電荷は抑制されるが、前記静電チャック・
シート20の保持部32は、前記半導体ウエハWを介し
ては、前記インダクタンスを介して接地されているピン
より完全には除電されることはない。次に、前記ピンが
上昇し、図1に示す前記ゲートバルブ71を開口し、前
記搬入出アーム73が容器1内に移動し、前記ピンを降
下させるとともに前記搬入出アーム73に半導体ウエハ
Wを引き渡す、この後、前記搬入出アーム73はロード
ロック室72内に移動し、前記ゲートバルブ71を閉じ
る。
【0023】次に、前記静電チャック・シート20の保
持部32の残留電荷を除去する工程を説明すると、前記
ゲートバルブ82を開放し、前記イオン化手段室83に
設けられた紫外線発生手段、例えばUVランプ84を具
備した搬入出アーム85を前記静電チャック・シート2
0の保持部32の上方に伸長させ、図3に示すように、
前記静電チャック・シート20の保持部32の周縁部か
ら中心部または中心部から周縁部に渦巻き状に前記UV
ランプ84を前記装置コントローラによりONし、移動
させ、このUVランプ84より紫外線を発生させる、さ
らに、この紫外線と前記容器1内に残留する処理ガス
(または、前記ガス供給管10から前記処理ガスを前記
容器1内に供給してもよい。)が反応し、イオン化ガ
ス、例えば残留ガスがCOの場合(CO分子の紫外線吸
収によるイオン化)CO+またはCO−ガスを生成す
る。このイオン化ガスにより前記静電チャック・シート
20の前記保持部32の全面に作用し、帯電する電荷、
例えば図2の場合、+電荷103を前記イオン化された
CO−ガスにより中和し、除電する。
【0024】この、除電の時間は、例えば前記UVラン
プ84と前記静電チャック・シート20の保持部32と
の距離を25cm程度とし、3KVの電位が残留してい
たとき、正帯電の場合、約3秒以下で、また、負帯電の
場合10秒以下で約0.3KV以下に除電することが可
能である。さらに、前記UVランプ84と前記静電チャ
ック・シート20の保持部32との距離は、20cm以
下が好ましく、近ければ近いほど前記除電時間は短縮す
ることができる。また、前記紫外線発生手段、例えばU
Vランプ84を具備した搬入出アーム85を前記静電チ
ャック・シート20の保持部32の上方に伸長させ、前
記静電チャック・シート20の保持部32の残留電荷を
中和させる作用として、図4の
【a】に示すように、直線に複数回にわたり保持部32
の上方を行き来しても良く、また図4の
【b】に示すように前記保持部32の径を異にして、複
数回同心円状に作用させても良く、前記搬入出アーム8
5により前記紫外線発生手段、例えばUVランプ84は
前記静電チャック・シート20の保持部32の上方を自
在に移動することができる。
【0025】次に、以上のように構成された本実施例の
効果について説明する。前記静電チャック・シート20
の保持部32に残留する残留電荷を半導体ウエハWにグ
ランドに接続された導電性のピンを接触させ除電し、さ
らに半導体ウエハWを介して静電チャック・シート20
の半導体ウエハWの保持部32も除電することなく、別
々に除電でき、静電チャック・シート20の保持部32
に残留する残留電荷の除電をより確実に行なうことがで
きる。さらに、静電チャック・シート20の保持部32
に残留する残留電荷の除電をより確実に行なうことがで
きるので、静電チャック・シート20の保持部32に半
導体ウエハWを載置する際、残留電荷の影響を受けるこ
となく静電チャック・シート20の所定保持位置に半導
体ウエハWをより確実に載置でき、さらに、所定位置に
より確実に載置することができるので半導体ウエハWを
プラズマ処理すると半導体ウエハWと静電チャック・シ
ート20の保持部32の所定載置位置とに隙間を生じる
ことなく、プラズマにより静電チャック・シート20の
保持部32の破損を防止することができる。また、静電
チャック・シート20の所定保持位置に半導体ウエハW
をより確実に載置できるので処理の中心点のずれを防止
し、プラズマによる半導体ウエハWの処理を所定位置で
処理することができるので、処理を均一に行なうことが
でき、半導体ウエハ上に形成されたデバイスの歩留りを
向上することができる。
【0026】尚、本実施例では処理ガスに、CHF3
CF4 ,CO等のガスを述べたが不活性ガスHe,N2
または、希ガス、例えばNe,Ar,Kr,Xe,Rn
等のガスとの混合ガス、または処理ガスの混合ガスでも
よいことは勿論であり、さらに、このガスをイオン化す
る手段はUVランプに限らずイオナイザーを使用しても
よく、また静電チャックの保持部に残留する残留電荷の
除電は被処理体を保持部に載置する前でも後でもどちら
でも良く、本発明はかかる実施例に限定されるものでは
なく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形実施が可能で
ある。また、実施例ではプラズマエッチング装置につい
て述べたが、前記プラズマエッチング装置にとらわれ
ず、CVD、LCD等のプラズマにより被処理体を処理
する装置に用いることができる。
【0027】
【発明の効果】本発明は、被処理体をクーロン力により
保持する静電チャックの被処理体を保持する保持部の残
留電荷を処理ガスをイオン化手段によりイオン化し、静
電チャックにイオン化ガスを供給することにより、高電
位に帯電された静電チャック表面が負に帯電されていれ
ばイオンにより中和され、また静電チャック表面が正に
帯電されていればイオンの周辺に存在する電子により中
和され、静電チャックの被処理体を保持する保持部に残
留する残留電荷をより確実にかつ短時間で除電すること
ができ、静電チャックの被処理体の保持位置により正確
に載置することができるという顕著な効果がある。
【0028】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1の実施例が適用されるプラズ
マ・エッチング裝置の概略断面図である。
【図2】図1の被処理体の吸着作用を示す概略断面図で
ある。
【図3】図1のイオン化手段の作用を示す部分平面図で
ある。
【図4】
【a】図1のイオン化手段の作用を示す部分平面図であ
る。
【b】図1のイオン化手段の作用を示す部分平面図であ
る。
【符合の説明】
W 被処理体(半導体ウエハ) 1 容器 2 上部電極 3 下部電極 4 排気ガス系 5 搬入出系 7 静電チャック 14 ガス導入手段 20 静電チャック・シート 32 保持部 80 イオン化手段 84 紫外線発生手段(UVランプ) 200 制御手段

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被処理体をクーロン力にて保持する静電
    チャックを具備し、 前記被処理体をプラズマを生起させ処理するプラズマ処
    理装置において、 前記被処理体を処理する処理室に処理ガスを導入するガ
    ス導入手段と、 このガス導入手段により導入された処理ガスをイオン化
    するイオン化手段とを具備し、 このイオン化手段によりイオン化された処理ガスを前記
    静電チャックの前記被処理体保持部に供給するよう構成
    したことを特徴とするプラズマ処理装置。
  2. 【請求項2】 前記静電チャックの残留電荷の除電を少
    なくとも前記プラズマを生起する前または後のいずれか
    一方で行なう制御手段を備えたことを特徴とする特許請
    求の範囲第1項記載のプラズマ処理装置。
  3. 【請求項3】 前記静電チャックの残留電荷の除電を少
    なくとも前記被処理体を静電チャックに保持する前また
    は後のいずれか一方で行なう制御手段を備えたことを特
    徴とする特許請求の範囲第1項記載のプラズマ処理装
    置。
JP8923993A 1992-12-17 1993-03-24 プラズマ処理装置 Pending JPH06275546A (ja)

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KR1019930028254A KR100238629B1 (ko) 1992-12-17 1993-12-17 정전척을 가지는 재치대 및 이것을 이용한 플라즈마 처리장치
US08/168,367 US5382311A (en) 1992-12-17 1993-12-17 Stage having electrostatic chuck and plasma processing apparatus using same

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