JPH06274983A - テープレコーダ - Google Patents

テープレコーダ

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Publication number
JPH06274983A
JPH06274983A JP5057532A JP5753293A JPH06274983A JP H06274983 A JPH06274983 A JP H06274983A JP 5057532 A JP5057532 A JP 5057532A JP 5753293 A JP5753293 A JP 5753293A JP H06274983 A JPH06274983 A JP H06274983A
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JP
Japan
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tape
guide
rotary head
guides
head
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Application number
JP5057532A
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English (en)
Inventor
Toshihiro Koyama
利裕 小山
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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Publication of JPH06274983A publication Critical patent/JPH06274983A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高速走行状態と通常走行状態との移行を短時
間でおこなえ、コンパクトなテープレコーダを得ること
にある。 【構成】 通常走行が第一および第二のテープガイド回
転ヘッドにむかって移動させて、テープを回転ヘッドに
巻き付けることによってなされ、高速走行が回転ヘッド
に巻き付けている第一および第二のテープガイドの一方
のみを移動させると共に、第三のテープガイドを回転ヘ
ッドのまわりに回転させて、回転ヘッドからテープを引
き離すことによってなされ、通常走行への復帰がこれら
のテープガイドをもとの位置にもどすことによってなさ
れている。 【効果】 テープをカセットあるいはカートリッジから
引き出した状態において通常走行と高速走行とのあいだ
の移行をおこなえるので、移行に要する時間が短く、二
組のテープガイドのみによってこれをおこなえるので、
きわめてコンパクトなものとさせることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、テープレコーダにか
かわり、さらに詳しくは、カセットあるいはカートリッ
ジとよばれる容器に装填されたテープを使用するテープ
レコーダの改良に関している。
【0002】
【従来の技術】この種のテープレコーダにおいて、カセ
ットあるいはカートリッジが装填されると、テープをカ
ートリッジあるいはカセットの外側に引き出し、この状
態とテープを回転ヘッドに巻き付けた状態とのあいだを
移行することによって、テープの早送りおよび巻き戻し
と再生および記録とをおこなわせて、テープ走行状態の
変更を短時間でおこなわせることはすでに知られてい
る。たとえば特開昭61−276155号公報では、カ
セットが装填されると、第一および第二のテープガイド
がカセットの内部から外部に移動し、カセット内のテー
プを回転ヘッドとのあいだにスペースを形成して回転ヘ
ッドの接線方向になるように引き出すことによって、早
送りあるいは巻き戻しなどの高速走行をテープにおこな
えるようにさせ、この高速走行状態において第三のテー
プガイドが回転ヘッドのまわりを旋回するとともに、第
四のテープガイドが第三のテープガイドの外側をカセッ
トから回転ヘッドの外側まで移動し、テープを回転ヘッ
ドに巻き付けることによって、記録および再生などの通
常走行をテープにおこなえるようにさせて、カセットに
もどすことなしに通常走行状態から高速走行状態への移
行およびこの逆をおこなえるようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このようなテープレコ
ーダでは、通常走行状態から高速走行状態への移行およ
び高速走行状態から通常走行状態への移行を短時間でお
こなえる。が、このためには、第一および第二のテープ
ガイドと第三のテープガイドが移動するスペースに加え
て、第四のテープガイドを移動させるためのスペースが
第三のテープガイドの外側にさらに必要となるため、テ
ープドライブメカニズムのサイズがかなり大型化する。
【0004】本発明目的は、高速走行状態と通常走行状
態とのあいだの移行を短時間でおこなうことができるば
かりか、テープドライブメカニズムをよりコンパクトに
構成することができる、改良されたテープレコーダを提
供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明のテープレコーダは、サプライリールおよ
びテークアップリールを回転させる機構をもつ駆動装置
と、テープにおけるリールとリールとのあいだの部分に
配置されたテープを走行させる装置と、ふたつのリール
とのあいだにスペースを形成しかつテープにおけるリー
ルとリールとあいだに関連する位置に配置された回転ヘ
ッドと、回転ヘッドにたいするテープの巻き付けおよび
これからのテープの解除をおこなうテープローディング
装置と、を含み、テープローディング装置がテープを境
として回転ヘッドと反対側に配置されたテープを案内す
る第一のテープガイドおよび第二のテープガイドと、回
転ヘッドにテープを巻き付けをおこなう回転ヘッドの両
側にあるロード位置と回転ヘッドからテープを引き離し
をおこなう回転ヘッドから離れたアンロード位置とのあ
いだの移動を第一および第二のテープガイドになさせる
第一の駆動手段と、テープを境として回転ヘッド側に配
置された第三のテープガイドと、第一および第二のテー
プガイドと干渉しない回転ヘッドまわりの待機位置と第
一および第二のテープガイドの一方がアンロード位置に
移動されたときに、テープおけるテープガイドと回転ヘ
ッドとのあいだに位置する部分を横切ってテープを回転
ヘッドから引き離す回転ヘッドまわりの解除位置とのあ
いだの回転を第三のテープガイドになさせる第二の駆動
手段と、ロード位置への第一および第二のテープガイド
の移動および待機位置への第三のテープガイドの回転と
アンロード位置への第一および第二のテープガイドの一
方の移動および解除位置への第三のテープガイドの回転
とをなすように第二の駆動手段を制御する手段とを具備
している。
【0006】
【作用】初期状態において、第一および第二のテープガ
イドは回転ヘッドから離れたアンロード位置に、第三の
テープガイドは第一および第二のテープガイドに干渉し
ない待機位置にある。
【0007】記録、再生などのテープの通常走行は、第
一および第二のテープガイドが回転ヘッドの両側にある
ロード位置にむかって移動して、緩みが生じない程度の
張力をテープに作用させながら回転ヘッドにテープを巻
き付けたあと、テープを走行させることによってなされ
る。
【0008】通常走行状態から早送り、巻き戻しなどの
高速走行は、テープの走行をとめ、第一および第二のテ
ープガイドのうち一方のテープガイドをアンロード位置
まで移動させ、他方の第一のテープガイドをロード位置
のままにさせる、つまり回転ヘッドにテープが巻き付け
いたままの状態において、回転ヘッドのまわりに解除位
置にむかって第三のテープガイドを回転させたあと、テ
ープを高速走行させることによってなされる。このとき
に、第三のテープガイドが回転すると、第三のテープガ
イドは第一および第二のテープガイドの一方によって形
成されるテープパスを横切り、回転ヘッドからテープを
離して、テープと回転ヘッドのヘッドチップとを接触さ
せずに、しかも回転ヘッドに負荷をあたえることしに、
テープの高速走行をおこなわせる。また、高速走行状態
から通常走行状態への移行は、テープの走行をとめ、第
一および第二のテープガイドおよび第三のテープガイド
をもとの位置にもどし、テープを走行させることによっ
てなされる。
【0009】このように、通常走行が初期位置から第一
および第二のテープガイド回転ヘッドにむかって移動さ
せることによって、高速走行が第一および第二のテープ
ガイドのうち、一方のテープガイドのみを初期位置に移
動させると共に、第三のテープガイドを回転ヘッドのま
わりに回転させることによってなされ、通常走行への復
帰がこれらのテープガイドを通常走行状態にもどすこと
によってなされ、テープガイドをカセット、カートリッ
ジなどにもどすことなしに通常走行と高速走行とのあい
だの移行をおこなえるので、移行を短時間でおこなえ
る。さらに、通常走行と高速走行とのあいだの移行が第
一および第二のテープガイドと第三のテープガイドとに
よってこれをおこなわせている、つまり、従来のテープ
レコーダのように回転ヘッドの外側まで移動するテープ
ガイドをさらに必要としていないので、テープガイドの
移動に要するスペースが小さくなり、従来のテープレコ
ーダに比較してはるかにコンパクトなものとさせられ
る。
【0010】本発明において、第一および第二のテープ
ガイドは、回転ヘッドにテープを巻き付けをおこなう回
転ヘッドの両側の位置と回転ヘッドからテープを引き離
しをおこなう回転ヘッドから離れた位置とのあいだの直
線移動あるいは直線に近い移動と、前者の位置において
移動方向と交差する方向への回転および他の位置におい
て搬送方向とほぼ一致する第二の回転をガイド部材のあ
いだを中心とする回転とをなすようにさせることがで
き、そうすることによって、よりコンパクトなものとな
り、しかもテープとテープガイドとのあいだにエアベア
リングを形成する手段を組み込んでも、配管を簡単にお
こなえ、コンパクトさをそう失することなしに、テープ
の走行を改善しかつテープ損傷の減少をおこなえる。
【0011】
【実施例】図1〜図11は本発明のテープレコーダの一
実施例を示している。このテープレコーダは、カートリ
ッジテープを磁気記憶媒体とし、コンピュータのデータ
を記憶するためのものである。カートリッジテープは、
たとえばアメリカ合衆国のインターナショナル・ビジネ
ス・マシンズ・コーポレーションの3480カートリッ
ジテープや、アメリカ合衆国のストレージ・テクノロジ
ー・コーポレーションのSTKカートリッジテープなど
のようにひとつのリールのみがカセットに内蔵され、テ
ープがこのリールに巻き付けられ、リーダブロックがテ
ープ端に取り付けられているものからなっている。
【0012】テープレコーダ自体は、図1に示すよう
に、機構部10および制御部100からなっている。
【0013】機構部10は、回転ヘッド11、フルイレ
ーズヘッド12およびリニアトラックヘッド13をもつ
もので、さらに、カートリッジテープctの装填とカー
トリッジテープctのリール14およびテークアップリ
ール15の回転をおこなう駆動装置、キャプスタンシャ
フト16およびピンチローラ17を含むテープを走行さ
せる装置、カートリッジテープctの内部にあるサプラ
イリール14からテークアップリール15にテープ18
を掛け渡すテープスレッディング装置、掛け渡されたテ
ープ18を回転ヘッド11に巻き付けると共に、早送り
および巻き戻しに際してテープを回転ヘッドから引き離
すテープローディング装置19を具備している。
【0014】回転ヘッド11は全体が傾斜配置されてい
る。ヘッド自体はシリンダとこれに埋め込まれた書き込
みヘッドおよび読取ヘッドとからなっている。シリンダ
はベース21にある軸受に保持され、モータによって回
転されるようになっている。フルイレーズヘッド12は
テープ18に記録されたトラックのすべてを消去するも
ので、またリニアトラックヘッド13はテープ18にお
けるサーボ信号を記録したトラックを読み取るもので、
いずれもベース21に固定されたヘッドからなってい
る。
【0015】カートリッジテープctの装填およびこれ
にあるサプライリールリール14およびをカートリッジ
外部にあるテークアップリール15の回転をおこなう駆
動装置は、図示されていないが、カートリッジテープc
tがこれに装着されると、カートリッジテープctのテ
ープ端にあるリーダブロックをテープスレディング装置
のスレッダピンに挿入するようにカートリッジテープc
tを移動しかつロックする装填機構と、カートリッジテ
ープctを支持しかつカートリッジテープctの内部に
あるサプライリール14を回転させるモータと、リール
15を支持しかつリール15を回転させるモータとをも
つもので、リール14,15が水平になるようにベース
21に組み込まれている。
【0016】テープ18を走行させる装置は、キャプス
タンシャフト16およびピンチローラ17に加えて、キ
ャプスタンシャフト16を回転させるモータおよびキャ
プスタンシャフト16に圧着する位置とキャプスタンシ
ャフト16から離れた位置とのあいだの移動をピンチロ
ーラ17になさせるソレノイド、それに、固定ガイド2
2,23を具備している。固定ガイド22,23は、カ
ートリッジテープctからのテープ18の方向をかえる
ためのもので、ポストからなっており、カートリッジテ
ープctとフルイレーズヘッド12とのあいだおよびテ
ークアップリール15とリニアトラックヘッド13との
あいだにそれぞれ配置されている。これらの固定ガイド
22,23の片方あるいは双方にはテープ18とのあい
だの空気圧変化からテープ張力を検出するセンサが組み
込まれている。しかし、必要に応じて、固定ガイド2
2,23およびリニアトラックヘッド13をたんなるガ
イドとして機能させ、ヘッド11〜13にたいするテー
プの巻き付けに関与しない位置にばねによってテープの
張力を制御をする機構をあらたに配置してもよい。
【0017】テープスレッディング装置は、図示されて
いないが、カートリッジテープctからテープ18を引
き出し、テープ端にあるリーダブロックをテークアップ
リール15に装着するアーム、アームに必要な運動をあ
たえるカム、カムを回転させるモータなどを具備する公
知の構成をもつものからなっている。
【0018】テープローディング装置19は、テープ1
8のベース側に配置された二組のテープガイド31,3
2、それに、図1において鎖線によって示すサプライリ
ール14とテークアップリール15とのあいだに掛け渡
されたテープ18から離れたアンロード位置と、図1に
おいて実線によって示すサプライリール14とテークア
ップリール15とのあいだに掛け渡されたテープ18を
回転ヘッド11、フルイレーズヘッド13およびリニア
トラックヘッド13に巻き付けをおこなう回転ヘッド1
1の両側にあるロード位置とのあいだの移動をテープガ
イド31,32になさせる駆動手段とを有している。
【0019】駆動手段は、ロード位置に関連する位置と
アンロード位置に関連する位置とのあいだに配置され
た、二本の直線案内33,34を具備している。これら
の直線案内のうち、テープガイド31にたいする直線案
内33は、図2に示すように、平行配置された二本のレ
ールからなっていて、両端をベース21に固定された台
33a,33bに支持されている。ガイドレール33に
はスライド35がすべり軸受を介在して取り付けられて
いる。スライド35は、図示されていないが、たとえ
ば、クランク板をモータによって回転させ、クランクア
ームによってスライド35を動かすことによって、ある
いはピニオン歯車をモータによって回転し、ピニオン歯
車と噛み合うラック歯車によってスライド35の動かす
ことよって、もしくはモータによってエンドレスベルト
を回転させ、エンドレスベルトによってスライド35を
動かすことによって、ガイドレール33にそって直線移
動することができるようにさせられている。また、テー
プガイド32にたいする直線案内34も同様にガイドレ
ールからなり、スライドがこれにすべり軸受を介在して
取り付けられ、クランク、ピニオン・アンド・ラックギ
アあるいはベルトとモータとからなる駆動機構によって
ガイドレール34にそって移動するようにさせられてい
る。
【0020】テープガイド31は二つのガイド部材3
6,37を具備している。いずれのガイド部材もローラ
あるいはポストからなっている。ガイド部材36は垂直
配置されているが、ガイド部材37はテープ18を斜め
に案内するために傾斜配置されている。ガイド部材3
6,37はこれらの配置を維持して回転台41に支持さ
れている。回転台41はスライド35に固定されたシャ
フト43に軸受を介在して取り付けられている。また、
テープガイド32もポストからなる二つのガイド部材3
8,39を具備し、ガイド部材38が垂直配置され、ガ
イド部材39がテープ18を斜めに案内するために傾斜
配置され、回転台41にあるシャフトに保持され、回転
台42はガイドレール34を移動するスライドにあるシ
ャフトに軸受を介在して取り付けられている。
【0021】図1にもどると、このテープレコーダは、
さらに回転ヘッド11のまわりを旋回する第三のテープ
ガイド71を具備している。このテープガイド71は、
のちに詳しく説明するように、回転ヘッド11の回転中
心軸を中心として、記録および再生に際して実線によっ
て示す待機位置にあり、早送りおよび巻き戻しに際し
て、テープガイド31がアンロード位置に移動される
と、鎖線によって示す解除位置に旋回することができる
ようになっている。テープガイド自体は、図4および図
5に示すように、ポストからなっており、回転ヘッド1
1と回転中心軸を共有するリングギア72に固定されて
いる。リングギア72は内周縁を三個のローラ73に支
持されている。ローラ73は回転ヘッド11の回転中心
軸に関して等角度間隔に配置され、ベース21に取り付
けられている。リングギア72の回転はこれに噛み合う
ピニオンギアをモータによって回転することによってな
されている。ピニンオギアは図5において参照符号74
によって示されていて、シャフトをベース21にある軸
受に保持されている。モータ77はベース21に設置さ
れている。減速は、ピニンオンギア74のシャフトにか
ん合かつ固定されたウォームホイール75と、モータ7
7のシャフトに取り付けられたウォーム76とによって
なされている。
【0022】制御部100は、マイクロコンピュータを
含むもので、詳しく図示されていないが、回転ヘッド1
1を回転させるモータ、リール14,15を回転させる
モータ、テープ走行装置におけるキャプスタンシャフト
15を回転させるモータ、ピンチローラ16をキャプス
タンシャフト15に圧着させるソレノイド、テープスレ
ッディング装置におけるスレッディングアームを旋回さ
せるモータなどにたいするドライブ回路、それに、リニ
アトラックヘッド13、固定ガイド22,23に組み込
まれている張力センサなどに、信号線101,102に
よって電気的に接続されている。
【0023】このテープレコーダにおいて、カートリッ
ジテープctが装填されると、制御部100が、テープ
走行装置におけるキャプスタンシャフト15を駆動する
モータを回転させると共に、カートリッジテープctの
駆動装置を作動させて、リーダブロックをテープスレッ
ディング装置のスレッダピンに挿入するようにカートリ
ッジテープctを移動する。テープスレッディング装置
がスレッダピンをリーダブロックをテークアップリール
15に装着すると、制御部100はローディング装置の
駆動手段を作動させ、テープガイド31,32を図1に
おける鎖線によって示される位置から実線の位置に移動
させて、テープ18を回転ヘッド11のシリンダにヘリ
カルに巻き付けると共に、フルイレーズヘッド12とリ
ニアトラックヘッド13に巻き付ける。そのあと、制御
部100は、テープ走行装置のアクチュエータを作動さ
せ、ピンチローラ17を鎖線の位置から実線の位置に移
動させ、テープ18をキャプスタンシャフト16に圧着
し、テープ18を所定の速度でもって走行させる。詳し
く説明する。
【0024】カートリッジテープctが装填されると、
テープ18はテープスレッディング装置によって図1に
おいて一点鎖線によって示すようにしてサプライリール
14とテークアップリール15とのあいだに掛け渡され
る。このときに、テープガイド31,32はガイド部材
36〜39がテープ18の磁性面と反対側の面からテー
プ18を押し出しをおこなえる状態にある位置に待機し
ている。制御部100はオペレータから再生あるいは記
録命令をうけると、信号を信号線101を経由して機構
部10に送り、テープガイド31が矢印Aの方向に、テ
ープガイド32が矢印Bの方向にそれぞれ直線移動す
る。このときに、ガイド部材36,37およびガイド部
材38,39は各々のテープガイド31,32の移動方
向に、ほぼ一致した姿勢にロックされたまま、あるいは
図1において移動方向にたいしてわずかに傾いた姿勢に
ロックされたまま、回転ヘッド11にむかって移動させ
られる。テープ18は、テープガイド31,32によっ
て回転ヘッド11にむかって移動されているあいだ緩ま
ない程度の張力を付与されながら押し出され、テープガ
イド31,32が実線によって示すロード位置に移動す
ると回転ヘッド11に巻き付けられる。回転ヘッド11
にたいするテープ18の巻き付けがほぼ完了すると、テ
ープガイド31,32はロックを解除され、実線によっ
て示すように、矢印Cおよび矢印Dの方向にさらに強制
回転され、テープ18がこの強制回転によって回転ヘッ
ド11に密着させられ、同時にフルイレーズヘッド12
およびリニアトラックヘッド13にも巻き付けられる。
【0025】制御部100が停止命令をうけると、制御
部100は、関連する装置に以上の作動をほぼ逆の手順
でおこなわせる、つまりテープガイド31,32を矢印
Cおよび矢印Dの方向と逆方向に回転させ、ヘッド11
〜13からテープ18を離間させたあと、テープガイド
31,32を移動方向と一致するように回転させ、テー
プガイド31,32を鎖線によって示すアンロード位置
にむかって移動させ、回転ヘッド11、フルレーズヘッ
ド12およびリニアトラックヘッド13にたいするテー
プ18の巻き付けを解除する。
【0026】また、制御部100がオペレータから早送
りおよび巻き戻し命令をうけると、制御部100からの
制御信号が信号線101を経由して機構部10にあるロ
ーディング装置に送られ、テープガイド31のみが実線
によって示すロード位置から矢印Bと反対方向にアンロ
ード位置にむかって移動し、同時にテープガイド71は
回転ヘッド11の背後にある実線によって示す待機位置
から鎖線によって示す解除位置に回転ヘッド11の周囲
を矢印Gの方向に旋回する、つまり回転ヘッド11の回
転中心と中心を共有する円にそって、テープガイド31
の移動路および他の部材と干渉せずに移動する。テープ
ガイド71は、ある程度の旋回をおこなうと、テープ1
8における回転ヘッド11とテープガイド31とのあい
だにある部分を横切り、テープ18の磁性面を押しなが
ら解除位置まで移動し、回転ヘッド11からのテープ1
8の引き離しをおこなう。テープガイド71が所定位置
まで旋回されると、制御部100が回転ヘッド11を駆
動しているモータを減速させ、リール14,15を回転
させるモータの回転を制御して、テープ18を高速走行
させる。このときに、もうひとつのテープガイド32は
ロード位置にあるため、テープ18を回転ヘッド11と
リニアトラックヘッド13に巻き付けていると共に、張
力センサ11にもテープ18を巻き付けており、テープ
18に記録されているタイムコードトラック上の信号は
リニアトラックヘッド13によって再生をおこなえる。
リニアトラックヘッド13がテープ18のタイムコード
トラックから目標位置のデータを読み取ると、この信号
は信号線102を経由して制御部100に送られ、制御
部100はこの信号によって回転ヘッド11を駆動する
モータを定速度回転させ、リール14,15を回転させ
るモータの回転を減速させると共に、テープ18の張力
制御をおこない、そしてテープガイド31を矢印Aの方
向に、テープガイド71を矢印Gと反対方向へ旋回さ
せ、各々を実線で示されるロード位置および待機位置に
移動させる。図6は以上の早送りおよび巻き戻しにおけ
るマイクロコンピュータのソフトウェアのフローチャー
トである。
【0027】このテープレコーダでは、以上のように、
記録、再生などの通常走行および初期状態への復帰がテ
ープガイド31,32をアンロード位置とロード位置と
のあいだを移動させるだけでもってなされ、早送り、巻
き戻しなどの高速走行が通常走行状態においてテープガ
イド31とテープガイド71とのみによってなされてい
る、つまり従来のテープレコーダのように回転ヘッドの
まわりを回転するテープガイドの外側を移動するテープ
ガイドをさらに必要としないので、テープトランスポー
トメカニズムを従来のそれに比較してはるかにコンパク
トなものとさせることができる。加えて、回転ヘッドに
たいするテープの巻き付けがガイド部材36,37およ
びガイド部材38,39が移動方向にほぼ一致させた姿
勢でもってテープガイド31,32を直線移動させるこ
とによってなさて、テープガイド31,32の移動のた
めに必要なスペースをより少くしているので、固定ヘッ
ド12,13、固定ガイド22,23、キャプスタンシ
ャフト16、ピンチローラ17などの部材の配置も簡単
におこなえ、テープトランスポートメカニズムをさらに
コンパクトなものとさせることができる。そして、高速
走行において、テープ18が回転ヘッド11から引き離
され、回転ヘッド11に搭載されているヘッドチップと
接触しないので、ヘッドチップの摩耗およびテープ18
の損傷を低減させることができ、回転ヘッド11の回転
軸にたいする負荷が低減し、回転ヘッドの11の回転数
を少なくすることができて、回転ヘッド11を保持する
軸受の寿命を向上させることができる。
【0028】このテープレコーダにおいて、テープガイ
ド31,32がアンロード位置とロード位置とのあいだ
を直線移動するときになされるテープガイド31,32
の姿勢のロックおよびテープガイド31,32がロード
位置にあるときになされるテープガイド31,32の強
制回転はメカニカルな手段によってなされている。
【0029】テープガイド31,32のロックは図2お
よび図3におけるカム板51およびアーム52を含む機
構によってなされている。カム板51は、二つのカム溝
をもつ円板形のもので、スライド35と回転台41との
あいだに配置され、回転台の回転軸43にかん合かつ固
定されている。ばね53がカム板51とスライド35と
のあいだに配置され、カム板51、回転台41およびガ
イド部材36,37を矢印Cの方向につねに回転させて
いる。アーム52は、一端にローラ54をもち、他端に
あるシャフト55をスライド35にある軸受に保持され
ている。コイルばね56がアーム52とスライド35と
のあいだに配置され、アーム52のローラ54をカム板
51の溝にかん合させ、ガイド部材36,37がガイド
レール33とほぼ平行になる位置にロックしている。カ
ム板51の溝深さおよびコイルばね56のスプリング力
は、カム板51に比較的大きな力が作用すると、アーム
52のローラ54がカム板51の溝からはずれる大きさ
とさせられている。
【0030】ロード位置におけるテープガイド31の強
制回転は、回転ヘッド11のそばにあるカム板61およ
びテープガイドにある接触子57,58を含む機構によ
ってなされている。接触子57,58は、図2および図
3に示すように、ピンの形態をもつもので、テープガイ
ド31の回転中心を形成するシャフト43をはさんで回
転台41の下面に植えられている。カム板61はテープ
ガイド31のロード位置に配置されていると共に、ガイ
ドレール33を支持している台33Bに支持された部材
61Aに固定されている。カム板自体は図7に示すよう
に三つのカム溝62〜64をもっている。カム溝62
は、シャフト43がはまる巾をもち、ガイドレール33
の延長方向に配置されている。カム溝63は、テープガ
イド31がロード位置に移動されたときに最初に接触子
57に接触し、シャフト43を中心に回転台41を回転
させ、接触子58をカム溝64にみちびき、回転台41
をさらに回転させるカム輪郭をもっている。カム溝64
は、回転台41がカム溝63によってある角度の回転を
なされたときに接触子58に接触して、カム溝63およ
び接触子57といっしょに回転台41をさらに回転させ
て、ガイド部材36,37をフルイレーズヘッド12の
両側のロード位置に移動させるカム輪郭をもっている。
カム板61におけるカム溝63,64を形成している部
分には四フッ化エチレン樹脂のような摩擦係数の小さな
材料からなる案内板65,66が固定されており、さら
に、案内板65,66における接触子57,58が位置
を固定される部分には金属などのような剛性の大きな材
料からなるブロック67,68が固定されている。スラ
イド35にあるカム板51におけるもうひとつの溝は、
ガイド部材36,37をロード位置に移動したときに、
アーム52のローラ54にはまり、この位置でもって回
転台41をロックするようにカム板51に配置されてい
る。
【0031】記録および再生において、テープガイド3
1が直線移動の終端の直前位置に到達すると、テープガ
イド31の回転台41にある接触子55がカム板61の
カム溝62に接触する。テープガイド31がさらに移動
を継続すると、接触子57がカム溝63に押され、回転
台41が矢印Cの方向に回転し、アーム52のローラ5
4がカム板51の溝からはずれ、回転台41のロックあ
るいはラッチが解除される。このときに、回転台41
は、スライド35とのあいだにあるばね56のスプリン
グ力にさからって回転し、このスプリング力が接触子5
7とカム溝63との接触および接触子66とカム溝64
との接触を維持させる力として作用している。テープガ
イド31,32がさらに直線移動するにしたがって、接
触子58がカム溝64に接触し、回転台41がカム溝6
3およびカム溝64によってカム溝62にはまり込んだ
シャフト43を中心にしてさらに回転される。回転台4
1が所定位置まで回転すると、接触子57がブロック6
7に、接触子58がブロック68にそれぞれ圧接され、
ガイド部材36,37が回転ヘッド11およびフルイレ
ーズヘッド12の各々に精度良くテープ18を巻き付け
るのに必要な所定の位置に位置決めされる。これと同時
に、アーム52のローラ54がカム板51の溝にはま
り、回転台41をロックする。また、テープガイド31
がアンロード位置にもどりはじめると、接触子57に関
連するカム溝63および接触子58に関連するカム溝6
4が回転台41をカム板51といっしょに逆転し、アー
ム52のローラ54がカム板51の溝からはずれ、回転
台41のロックが解除され、接触子57がカム溝63か
ら、接触子58がカム溝64からそれぞれ抜ける。抜け
出すと、回転台41がばね53によって逆転され、ガイ
ド部材36,37がガイドレール33とほぼ平行な状態
になると、アーム52のローラ54がカム板51にある
最初の溝にはまり込んで回転台41をロックし、ガイド
部材36,37がガイドレール33とほぼ平行な状態の
ままアンロード位置まで移動される。回転ヘッド11お
よびリニアトラックヘッド13にたいするテープ18の
巻き付けおよびテープの巻き付けの解除に際して、もう
ひとつのテープガイド32の回転をロックしかつ強制回
転させる機構も、同様に構成されていると共に、テープ
ガイド31にたいするそれと同じ作動しかつ同期して作
動するように構成されている。
【0032】さらに、このテープレコーダでは、各々の
テープガイド31,32にあるガイド部材36〜39と
テープ18とのあいだ、それにテープガイド71とテー
プとのあいだにエアベアリングを形成させて、テープ1
8の損傷をさらに最小にしている。
【0033】図8はテープガイド31まわりの断面を示
している。回転台42は、前述のように、スライド35
に固定されたシャフト44に軸受71を介在して取り付
けられている。回転台41には孔72が設けられ、シャ
フト44には孔72に接続する孔73が設けられてい
る。ガイド部材36,37は、ポストからなっており、
孔74,75およびノズル孔76,77を設けられてい
る。孔74,75は、ガイド部材36,37における回
転台41に固定されている端部を外部に開放させて、各
々のガイド部材の中心に設けられている。ノズル孔7
6,77の各々は一端がガイド部材36,37の周面に
おけるテープ18との接触領域に開放され、他端が孔7
4,75に接続するようにガイド部材36,37の各々
に設けられている。ガイド部材36,37は孔74,7
5を回転台41にある孔72に接続させて回転台41に
かん合かつ固定されている。さらに、スライド35には
一端をシャフト44の孔73に、他端をスライド35の
端面に開放された孔78が設けられている。この孔78
の開放端側は管継手79を介在してフレキシブルホース
81につながれている。
【0034】フレキシブルホース81は、図示を省略さ
れた端部がホースリールに巻き付けられ、テープガイド
31の移動に際して、繰り出されあるいは巻き取られる
ようになっている。ホースリールは、図9において参照
符号81によって示されていて、ベース21にある軸受
84に保持されたシャフト83にかん合かつ固定されて
いる。コイルばね85がシャフト83にはめられ、一端
をシャフト83に、他端をベース21に固定され、ホー
スリール81を巻き取り方向につねに回転させている。
ノズル部材86がシャフト83とすき間を形成して、シ
ャフト83と同軸にベース21にかん合かつ固定されて
いる。
【0035】ホースリール81は周面に環状溝をもち、
孔87が溝底からシャフト83にむかって設けられてい
る。シャフト83は、一端が孔87につながり、他端が
ノズル部材86とのあいだのスペースに開放される孔を
もっている。そして、ノズル部材86は、シャフト83
とのあいだのスペースにつながる貫通孔88をもってい
る。フレキシブルホース81は、ホースリール81の環
状溝に巻き付けられ、端部を溝底にある孔87にはめ込
まれている。ノズル部材86は固定配管89にに接続さ
れ、固定配管よって電磁弁を介在して圧縮空気源、たと
えば空気圧縮機の吐出口につながれている。ホースリー
ル81は、シャフト83およびノズル部材86ととも
に、図10に示すように、ガイドレール33におけるア
ンロード位置側にある端部付近に配置されている。図示
されていないが、テープガイド32にも同様なエアベア
リング機構の一部が組み込まれ、フレキシブルホースも
テープガイド32を直線移動させるガイドレール34の
端部付近にあるホースリールに巻き付けられたあと、空
気圧縮機につながれている。なお、図10において、フ
レキシブルホースは参照符号91によって、ホースリー
ルは92によってそれぞれ示されている。
【0036】また、ガイド部材71は、図11に示すよ
うに、孔93およびノズル孔94を具備している。孔9
3は、一端を外部に開放させて、ガイド部材71の中心
に設けられている。ノズル孔94は、一端がガイド部材
71の外表面におけるテープとの接触領域に開放され、
他端が孔93に接続するようにガイド部材71に設けら
れている。このガイド部材71はリングギア72にはめ
込まれた管継手95にかん合かつ固定されている。配管
96が管継手95に接続されている。配管96は、図4
に示すように、管継手95に接続された側と反対側がベ
ース21にある開口21aを貫通して軸受部材97に接
続されている。軸受部材97は回転ヘッド11の回転中
心軸と同軸配置されていると共に、ベース21の下面に
固定された部材98に回転可能に保持されている。ベー
ス21における配管95がとおる開口21aは、平面か
らみて、回転ヘッド11の回転中心軸を中心とする円形
の形態となっていて、ガイド部材71がリングギア72
といしょに回転ヘッド11のまわりに旋回することがで
きるようにさせている。配管99が一端を軸受部材98
に、他端を電磁弁を介在して空気圧縮機の吐き出し口に
接続されている。
【0037】テープガイド31,32におけるエアベア
リングの形成は、制御部100が記録および再生に際し
て電磁弁を開き、空気圧縮機からの圧縮空気をテープガ
イド31,32に送り込むことによってなされる。
【0038】電磁弁が開くと、圧縮空気は、空気圧縮機
から配管89、ノズル部材86およびシャフト83、フ
レキシブルホース81に送られ、矢印Lで示すようにフ
レキシブルホース81にはいり、フレキシブルホース8
1からホーススライド35にある孔78にはいり、それ
からシャフト43の孔73および回転台の孔72をとお
り、ガイド部材36,37にある孔74,75にはい
り、ノズル孔76,77からガイド部材36とテープ1
8とのあいだに吹き出し、ガイド部材36,37とテー
プ18とのあいだに空気層を形成する。これと同時に、
空気圧縮機からの圧縮空気は、テープガイド32に関連
するエアベアリング機構に含まれる固定配管、ノズル部
材およびシャフトをとおってフレキシブルホース91に
導かれ、フレキシブルホース91からスライドにある
孔、ホースリール81のシャフト83にある孔、回転台
42にある孔およびガイド部材38,39の中心にある
孔をとおり、ノズル孔からガイド部材38,39とテー
プ18とのあいだに吹き出し、ガイド部材38,39と
テープ18とのあいだに空気層を形成し、これらの空気
層はテープ18とガイド部材36,37、それにテープ
18とガイド部材38,39とを非接触の状態にさせ
て、テープ18の損傷を低減させ、テープ18の走行抵
抗を減少させる。このときに、テープガイド31,32
が図10において矢印Bの方向に移動されると、つまり
アンロード位置からロード位置にむかって移動される
と、ホースリール81,91がばね85に抗して矢印E
および矢印Fの方向にそれぞれ回転し、フレキシブルホ
ース81,91がホースリール82,92からたぐり出
され、ロード位置にいたるまでの配管をおこなう。そし
て、テープガイド31,32がアンロード位置にむかっ
て移動されると、ホースリール82,92がばね85の
スプリング力によって逆回転され、フレキシブルホース
81,91がホースリール82,92に巻き付けられ
る。
【0039】また、テープガイド71におけるエアベア
リングの形成は、制御部100が早送りおよび巻き戻し
に際して電磁弁を開き、空気圧縮機からの圧縮空気をテ
ープガイド71に送り込むことによってなされる。圧縮
空気は、空気圧縮機から配管99,96および管継手9
5をとおり、ガイド部材71の孔93に送り込まれ、ノ
ズル孔94から噴出し、テープ18とガイド部材71と
のあいだに空気層を形成し、テープ18の損傷を低減さ
せ、テープ18の走行抵抗も減少させる。
【0040】図12は本発明のテープレコーダの他の実
施例を示している。このテープレコーダも、カートリッ
ジテープctを磁気記憶媒体とし、コンピュータのデー
タを記憶するためのもので、回転ヘッド11、フルイレ
ーズヘッド12およびリニアトラックヘッド13をもつ
もので、これらのヘッド11〜13のほかに、カートリ
ッジテープctが装填されるテープ供給装置、テークア
ップリール15を含むテープ巻き取り装置、キャプスタ
ンシャフト16およびピンチローラ17を含むテープ走
行装置、カートリッジテープctの内部にあるサプライ
リール14からテークアップリール15にテープ18を
掛け渡すテープスレッディング装置、それに、掛け渡さ
れたテープ18を回転ヘッド11に巻き付けるテープロ
ーディング装置19は前述の実施例と同様に構成されて
いる。が、フルイレーヘッド12は固定ガイド22とロ
ード位置にあるテープガイド31とのあいだに、リニア
トラックヘッド13は固定ガイド23とロード位置にあ
るテープガイド32とのあいだにそれぞれ配置されてい
る。
【0041】記録および再生は、テープガイド31を構
成するガイド部材36,37とテープガイド32を構成
するガイド部材38,39とが各々の移動方向にほぼ一
致した姿勢あるいは移動方向にたいして多少傾いた姿勢
のまま、矢印AおよびBの方向にそれぞれ直線移動し
て、回転ヘッド11にたいするテープ18の巻き付けを
おこなうと共に、ロード位置においてテープガイド3
1,32のロックを解除され、ガイド部材36,37の
あいだにあるシャフト43を中心にして矢印Cの方向
に、ガイド部材38,39のあいだにあるシャフト44
を中心にして矢印Dの方向に強制的に回転され、回転ヘ
ッド11にたいするテープ18の巻き付けをおこない、
強制回転にもとずくテープガイド31,32の姿勢変化
によって、ガイド部材36〜39に巻き付けられたテー
プ18の角度が変化し、フルイレーヘッド12およびリ
ニアトラックヘッド13にたいするテープ18の巻き付
けを回転ヘッド11と同時におこなうことによってなさ
れている。
【0042】早送りや巻き戻しなどの高速走行は、テー
プガイド31が実線によって示すロード位置からアンロ
ード位置にむかって矢印Aと反対方向に移動し、テープ
ガイド71が実線によって示す待機位置から回転ヘッド
11の周囲を矢印Gの方向に旋回し、テープ18におけ
る回転ヘッド11とテープガイド31とのあいだにある
部分を横切り、テープ18の磁性面を押しながらて、図
12の一点鎖線によって示す解除位置まで旋回し、回転
ヘッド11からテープ18を引き離す共に、テープガイ
ド32がロード位置にあって、リニアトラックヘッド1
3がテープ18のサーボ信号を読み取ることによってな
されている。
【0043】このようなヘッド配置をもつテープレコー
ダにおいても、記録、再生などの通常走行および初期状
態への復帰がテープガイド31,32をアンロード位置
とロード位置とのあいだを移動させるだけでなされ、早
送り、巻き戻しなどの高速走行が通常走行状態において
テープガイド31とテープガイド71とのみによってな
されている、つまり従来のテープレコーダのように回転
ヘッドのまわりを回転するテープガイドの外側を移動す
るテープガイドをさらに必要としないので、テープトラ
ンスポートメカニズムを従来のそれに比較してはるかに
コンパクトなものとさせることができる。加えて、回転
ヘッドにたいするテープの巻き付けがガイド部材36,
37およびガイド部材38,39が移動方向にほぼ一致
させた姿勢でもってテープガイド31,32を直線移動
させることによってなさて、テープガイド31,32の
移動のために必要なスペースをより少くしているので、
固定ヘッド12,13、固定ガイド22,23、キャプ
スタンシャフト16、ピンチローラ17などの部材の配
置も簡単におこなえ、テープトランスポートメカニズム
をさらにコンパクトなものとさせることができる。そし
て、高速走行において、テープ18が回転ヘッド11か
ら引き離され、回転ヘッド11に搭載されているヘッド
チップと接触しないので、ヘッドチップの摩耗およびテ
ープ18の損傷を低減させることができ、回転ヘッド1
1の回転軸にたいする負荷が低減し、回転ヘッドの11
の回転数を少なくすることができて、回転ヘッド11を
保持する軸受の寿命を向上させることができる。
【0044】
【発明の効果】本発明のテープレコーダは、以上説明し
たように、テープをカセットあるいはカートリッジから
引き出した状態において通常走行と高速走行とのあいだ
の移行をおこなえるので、移行に要する時間が短いばか
りか、テープを回転ヘッドに巻き付けるテープガイドと
回転ヘッドのまわりを回転するテープガイドとだけでも
ってこれをおこなえるので、きわめてコンパクトであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のテープレコーダの一実施例の全体構成
を示す平面図である。
【図2】図1のx−x線にそう回転ヘッドまわりの具体
的構成を示す側面図である。
【図3】図1のy−y線にそう第一のテープガイドの平
面図である。
【図4】回転ヘッドおよび第三のテープガイドまわりの
構成を示す断面図である。
【図5】回転ヘッドおよび第三のテープガイドまわりの
構成を示す平面図である。
【図6】制御部におけるマイクロコンピュータのソフト
ウェアを示すフローチャートである。
【図7】第一のテープガイドを強制回転させる機構の平
面図である。
【図8】第一のテープガイドの断面図である。
【図9】ホースリールまわりの断面図である。
【図10】エアベアリング手段の全体構成を示す説明図
である。
【図11】第三のテープガイドの断面図である。
【図12】本発明のテープレコーダの他の実施例の全体
構成を示す平面図である。
【符号の説明】
11…回転ヘッド 14…サプライリール 15…テークアップリールG 18…テープ 16,17…テープ走行装置 31…第一のテープガイド 32…第二のテープガイド 36〜39…ガイド部材 51〜56…第一のテープガイドの駆動装置 71…第三のテープガイド 72〜77…第三のテープガイドの駆動装置 100…制御手段
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年8月2日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図7】
【図6】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 サプライリールおよびテークアップリー
    ルを回転させる機構をもつ駆動装置と、テープにおける
    リールとリールとのあいだの部分に配置されたテープを
    走行させる装置と、ふたつのリールとのあいだにスペー
    スを形成しかつテープにおけるリールとリールとあいだ
    に関連する位置に配置された回転ヘッドと、回転ヘッド
    にたいするテープの巻き付けおよびこれからのテープの
    解除をおこなうテープローディング装置とを含み、テー
    プローディング装置がテープを境として回転ヘッドと反
    対側に配置されたテープを案内する第一のテープガイド
    および第二のテープガイドと、回転ヘッドにテープを巻
    き付けをおこなう回転ヘッドの両側にあるロード位置と
    回転ヘッドからテープを引き離しをおこなう回転ヘッド
    から離れたアンロード位置とのあいだの移動を第一およ
    び第二のテープガイドになさせる第一の駆動手段と、テ
    ープを境として回転ヘッド側に配置された第三のテープ
    ガイドと、第一および第二のテープガイドと干渉しない
    回転ヘッドまわりの待機位置と第一および第二のテープ
    ガイドの一方がアンロード位置に移動されたときに、テ
    ープおけるテープガイドと回転ヘッドとのあいだに位置
    する部分を横切ってテープを回転ヘッドから引き離す回
    転ヘッドまわりの解除位置とのあいだの回転を第三のテ
    ープガイドになさせる第二の駆動手段と、ロード位置へ
    の第一および第二のテープガイドの移動および待機位置
    への第三のテープガイドの回転とアンロード位置への第
    一および第二のテープガイドの一方の移動および解除位
    置への第三のテープガイドの回転とをなすように第二の
    駆動手段を制御する手段とを具備していることを特徴と
    するテープレコーダ。
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