JPH06274501A - ライン速度計画システムおよびワーク投入システム - Google Patents

ライン速度計画システムおよびワーク投入システム

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JPH06274501A
JPH06274501A JP6003693A JP369394A JPH06274501A JP H06274501 A JPH06274501 A JP H06274501A JP 6003693 A JP6003693 A JP 6003693A JP 369394 A JP369394 A JP 369394A JP H06274501 A JPH06274501 A JP H06274501A
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work
line
line speed
conveyor speed
speed
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JP6003693A
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English (en)
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Tadamasa Kamikubo
忠正 上久保
Motoya Taniguchi
素也 谷口
Junichi Hamano
順一 浜野
Masaru Ishikawa
賢 石川
Atsuhito Totsuka
淳仁 戸塚
Noboru Fujishima
昇 藤嶋
Mitsuo Oba
満雄 大庭
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Original Assignee
Hitachi Ltd
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    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
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  • Control Of Conveyors (AREA)
  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)
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  • General Factory Administration (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】ワークを投入し、ワークを配置するコンベアの
速度を制御することにより、単位時間あたりの生産台数
から見た、生産ロスを最小とするシステムを提供するこ
と。 【構成】コンベア速度計画部1は、投入計画データ5に
もとづき、ワーク間の距離をある範囲内に存在する制約
条件下で、かつ、ワーク間の適正コンベア速度のばらつ
きを最小とするように適正コンベア速度を決定する。そ
して、ライン投入部9は、現在のコンベア速度を考慮し
て、適正コンベア速度に対応するワーク間距離(ピッ
チ)に基づいて決まる時間間隔で、ワークを投入する。
また、コンベア速度部10は、ライン3上にある各ワー
ク4の適正コンベア速度等にもとづき、予め定めた規則
に従って、コンベア速度を決定し、コンベア速度の制御
を行うシステムである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ラインに、ワークを投
入して行う、作業時間が機種毎に異なる複数機種を生産
する多品種小ロット生産手組作業等において、ライン速
度の制御を行い、生産ロスを最小とするワーク投入手段
に関する。特に、ラインを、コンベアを備えて構成した
場合の、ワーク投入手段も提供する。
【0002】
【従来の技術】各種製品の組立を行うラインには、組立
作業を行う複数人の作業者や、作業者が作業を行うため
の設備が複数台配置され、すなわち、複数の工程を有し
て構成され、当該ラインに投入されたワークは、各工程
において、作業者によって所定の作業が行われ、製品が
完成することになる。このように、「工程」は、一人の
作業者の行う作業に対応する概念であり、ワークは、複
数の工程を経て完成品となる。
【0003】ところで、1つのワークに対して、ライン
上の各工程において必要な作業時間(あるワークに対し
て、実際に作業を行う時間であり、例えば、作業者が必
要な部品をとってくる時間、作業開始地点に戻る時間等
が考えられる)は、各工程毎に異なるのが一般的である
が、製品の生産効率を考慮して可能な限り、前記作業時
間を均等化等して生産管理を行っている。この均等化さ
れた、各工程に対応する作業時間をT(以下に述べる、
ワークの「タクト」の一種である)とすると、当該ワー
クに対する作業を開始してから、作業を終了し、次ワー
クの作業に取りかかれる状態になるまでには、時間Tが
必要である。
【0004】特に、ライン上に存在するワークが、コン
ベアと同期して移動する、いわゆるスラットコンベアを
使用して構成した手組ラインにおいては、時間Tだけ経
過する前に、次ワークが当該ワークの作業開始地点に到
着すると、次ワークに対する作業開始地点は、当該ワー
クの作業開始地点より、ラインの後へと後退し、場合に
よっては、作業者の作業が不可能となる。
【0005】したがって、常に、同一の位置から作業が
開始できるようにするためには、次ワークの当該ワーク
の作業開始地点への到着までに、時間T以上の所要時間
を要することが必要となる。
【0006】逆に、次ワークの到着が、時間Tより、は
るかに長い時間を要する場合には、次ワーク到着まで
の、待ち時間が発生する。したがって、当該ワークの作
業開始地点への、次ワークの到着のための所要時間は、
正確に時間「T」となることが望ましく、そのために
は、その時のコンベア速度を「V」、当該ワークと次ワ
ークとのライン上での間隔(当該ワークの先端部分から
次ワークの先端部分までの距離を意味し、以下、「ピッ
チ」と称する)を「P」とすると、 P=V×T の関係が成立する必要がある。
【0007】上式の関係が成立するコンベア速度を、タ
クトT、ピッチPの、「適正コンベア速度」と称するこ
とにする。
【0008】かかるタクトTは、機種固有(すなわちワ
ーク固有)の値であり、ピッチは、次ワークを投入した
時点で決定するので、ライン上に存在するワークは、最
後に投入したワークを除くすべてのワークに対して、各
々適正コンベア速度が定められる。
【0009】各工程において、到着したワークに対し
て、作業員が作業を行う際、その時のコンベア速度が、
当該ワークの適正コンベア速度より速い場合には、前述
の通り、通常の作業スピードでは、作業開始地点が後退
してしまうため、作業開始地点が一定とするためには、
作業スピードを速める必要が生じ、その結果作業者に対
する作業負荷が増大する。
【0010】一方、コンベア速度が、当該ワークの適正
コンベア速度より遅い場合、作業開始地点に次ワークが
到着するまでの、待ち時間が発生し、生産ロスが発生し
てしまう。
【0011】以上のことから、ワークのラインへの投入
から搬出までを制御するシステムにおいては、従来か
ら、主として、以下の2つの手段が提案されてきた。す
なわち、ラインへのワークの投入は、ワークをラインへ
投入するタイミングを制御する投入制御手段と、ワーク
のライン上での移動速度の制御を行う移動速度制御手段
を具備したシステムである。投入制御手段は、ワーク間
の投入時間間隔、または、ワーク間の距離間隔(ピッ
チ)を、移動速度制御手段は、コンベア速度を、それぞ
れ制御する機能を有する。
【0012】さて、従来の第1の手段は、ワーク間のピ
ッチが常に一定になるように、ワークを投入し、ライン
上のワークのタクトに合わせて、コンベア速度を制御す
るシステムを提供するものである。つまり、ライン上に
存在するワークが、すべて同一機種である(すなわち、
すべてのワークのタクトが等しいことになる)場合、コ
ンベア速度は、一定であるピッチ、ライン上のワークの
タクトに対応して決定された、適正コンベア速度となる
ように制御されていた。
【0013】具体的には、ライン上に複数の機種が存在
する(タクトの異なるワークが存在する)場合、ピッチ
が一定であるため、タクトが短いほど、適正コンベア速
度は速いが、各工程における作業負荷を増大させること
はできないとの考えから、前述の通りコンベア速度は、
最も遅い、適正コンベア速度(すなわち、最も長いタク
トを有するワークに対する適正コンベア速度)としてい
た。
【0014】また、第2の手段は、例えば、特開平1−
222832号公報に記載されているように、コンベア
速度を常に一定とし、各ワークのタクトに合わせて、ワ
ーク間の間隔をあけて、コンベア上に、ワークを配置す
る機能を有する手段である。すなわち、あるワークを投
入後、当該ワークのタクトが示す時間が経過した後に、
次ワークをコンベアに投入するシステムである。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来技
術における、第1の手段では、タクトが比較的短い機種
(K1)の次に、タクトが比較的長い機種(K2)が投
入される場合、すなわち、ライン上に存在するワークの
タクトT1より長いタクトT2(>T1)を有するワー
クが投入されると、コンベア速度は、投入された、長い
タクトを有するワークに対する適正コンベア速度に合わ
せる制御が行われるため、コンベア速度は遅くなる。
【0016】その結果、ライン上に存在する機種K1の
ワークは、本来、T1時間毎に1台完成することが可能
であるのが、T2(>T1)時間毎に1台生産されるこ
とになり、単位時間あたりの生産台数(換言すれば、あ
る生産台数を達成するために必要な時間)の点から、機
種K2のワークが投入されたとき、ライン上に存在する
機種K1のワークの数をnとすると、同じ生産台数を達
成するために必要な時間において、 「(T2−T1)×n」(個) の生産ロスが発生するという問題があった。この生産ロ
スは、nが大きいほど(すなわち、長いライン、あるい
は、短いピッチ)ほど大きいことになる。
【0017】前記第2の手段では、一定速度であるコン
ベア速度が、各ワークの適正コンベア速度になるよう
に、タクトに合わせてピッチを変更するので、前記第1
の手段における生産ロスは発生しない。
【0018】しかしながら、各ワークのタクトに合わせ
てピッチが変更するので、次のような問題が発生する。
例えば、ピッチは、あまりに短かすぎると、物理的にワ
ークをコンベア上に配置できなくなる。そのため、ワー
クや作業に必要な部品が配置できるだけのピッチを、最
小ピッチとし、かかる最小ピッチを少なくとも確保しな
ければならない。
【0019】また、各工程で作業に必要な領域は、最大
でピッチの長さPであり、1台のワークに対し、同時に
複数の工程の作業を行うことはできないため、1台のワ
ークに必要な工程数をmとすると、1台のワークに必要
な作業領域の全長は、「P×m」となる。この作業領域
は、ピッチが長すぎると、ライン長を越えてしまい、作
業が不可能となる場合もある。
【0020】また、各工程では、一般に設備や治具を使
用して作業者が作業するため、作業者が作業時に移動可
能な距離に制約がある工程もある。そのため、ピッチ
は、ある所定範囲内でなければならない(この、ピッチ
がとりうることが可能な値の範囲を「有効ピッチ」と称
する)。
【0021】前述のように、前記第2の手段では、各ワ
ークに対するタクトに合わせてピッチが変わる。したが
って、コンベア速度を一定とした場合、タクトとピッチ
は比例するので、タクトが数倍違うワークを1度に、コ
ンベア上に投入すると、ピッチも数倍違ったものとなっ
てしまう。そのため、ピッチの値が、有効ピッチ内に存
在しないワークが発生する場合があるという問題があっ
た。逆に、投入する、全てのワークに対するピッチの値
が、有効ピッチ内に存在するように、一定値をとるコン
ベア速度を決定することは困難である問題もあった。
【0022】各ワークに対するタクトの値の違いから発
生する、単位時間あたりの生産台数における生産ロス
は、第2の手段のように、コンベア速度を常に一定と
し、ワーク毎のタクト間隔で、ワークを投入することで
ゼロにすることができる。しかしながら、タクトの差に
より、ピッチの差が生じ、ピッチに対する制約条件、す
なわち、有効ピッチを考慮したとき、コンベア速度を常
に一定にすることは、現実的には困難であると言わざる
をえない。
【0023】そこで、本発明の目的は、タクトの異なる
複数の機種を生産するラインにおいて、単位時間あたり
の生産台数から見た、生産ロスの低減を考慮し、コンベ
ア速度の値の変更幅を最小化(原則として、コンベア速
度は一定とし、所定の場合にコンベア速度を変更する)
し、コンベア速度の変更時においても、生産ロスを最小
限にすることにより、生産ロスを最小にする、ワーク投
入手段を提供することにある。さらに、各工程における
作業負荷の増大を考慮しながら、ワークの投入を制御す
るシステムを提供することも目的とする。
【0024】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、以下の手段が考えられる。
【0025】ラインにワークを投入するワーク投入シス
テムであって、ラインの運行計画を決定するライン速度
計画部と、前記ラインにワークを投入するライン投入部
と、前記ラインの速度を制御するライン速度部とを有す
るシステムである。
【0026】そして、前記ライン速度計画部は、投入す
るワークの種類、各ワークの投入順、各ワークに対する
タクト(T)、各ワークのライン上での許容間隔である有
効ピッチの、最小値(最小ピッチ:Pmin)および最大値
(最大ピッチ:Pmax)の入力を少なくとも受け付ける入
力手段と、ワークごとに、Pmin/T以上、Pmax/T以下の速
度(有効ライン速度)を決定する有効ライン速度決定手
段と、前記ワークの投入順に、前記有効ライン速度を調
べ、有効ライン速度の範囲に共通部分を有するワークを
1つのグループとする、各ワークのグループ分けを行う
有効ライン速度グループ分け手段と、各グループに対応
する前記有効ライン速度の範囲の共通部分に属する、あ
る速度を、各グループに属するワークの適正ライン速度
とする適正ライン速度決定手段を備えた構成にする。
【0027】また、前記ライン投入部は、各ワークに対
する、タクト(T)、適正ライン速度(V)に基づいて、各ワ
ークに対するピッチ(P=V×T)を決定するワークタイミン
グ決定手段と、各ワークに対する、タクト(T)、決定さ
れたピッチ(P)を少なくとも保持するワーク管理手段
と、現在のライン速度(Vn)を考慮して、前記決定された
ピッチ(P)でワークをラインに配置可能な時間間隔で、
ラインにワークを投入するワーク投入手段を備えた構成
にする。
【0028】さらに、前記ライン速度部は、前記ワーク
投入手段により投入されたワーク、および、ラインから
搬出されたワークを認識するワーク認識手段と、該ワー
ク認識手段によって認識された、ワークの投入、搬出の
情報を保持し、該情報を参照してライン上に存在するワ
ークを検出し、検出された各ワークの適正ライン速度
を、前記ワーク管理手段が保持する情報に基づいて求め
る適正ライン速度算出手段と、予め定めた規則を有し、
該規則に従って、ライン速度の値を決定するライン速度
決定手段と、ライン速度を、前記決定されたライン速度
の値となるように変更するライン速度コントローラーを
備た構成にしてワーク投入システムを実現する。
【0029】なお、ラインは、例えば、コンベアを備え
た構成で実現される。このため、以下、コンベアを備え
た構成で実現したラインを中心に説明する。
【0030】
【作用】以下、本発明の作用について説明する。
【0031】上述のように、本発明は、ライン速度計画
部と、ライン投入部と、ライン速度部とを有して構成さ
れる。なお、ラインは、一般的に、コンベアを備えて構
成されるため、例えば、「ライン速度計画部」を「コン
ベア速度計画部」とし、「ライン」に対応する語を、
「コンベア」として、以下説明する。
【0032】コンベア速度計画部は、与えられたワーク
の投入計画にしたがって、各ワークに対する適正コンベ
ア速度を求め、求めた値をライン投入部に送出する機能
を有する。また、ライン投入部は、各ワークを、所定の
投入タイミングでライン(すなわち、コンベア)へ投入
する制御を行う機能を有する。さらに、コンベア速度部
は、コンベア速度を変更することによって、ライン上に
存在するワークの移動速度を制御する機能を有する。
【0033】ライン投入部が備える、ワーク投入タイミ
ング決定手段は、各ワークに対して求められた、適正コ
ンベア速度と、与えられたタクトにより、当該ワークと
次ワークとの距離であるピッチを以下の式で求める。
【0034】 ピッチ(P)=適正コンベア速度(V)×タクト(T) ワーク投入手段は、ワーク投入タイミング決定手段によ
って求めた当該ワークのピッチを実現するため、当該ワ
ークを投入した後、以下の式で、現在のコンベア速度に
おいて、目的のピッチを実現するための投入時間間隔を
求め、求めた投入時間間隔で、次ワークをコンベアに投
入する。
【0035】投入時間間隔(t)=目的のピッチ(P)
/現在のコンベア速度(Vn) もちろん、直接ピッチを計測する手段を備えて、目的の
ピッチを実現するようにしてもよい。
【0036】また当該ワークを投入した時点で、ワーク
管理手段は、当該ワークのピッチとタクトを記憶し、管
理しておく。
【0037】一方、コンベア速度部が備える適正コンベ
ア速度算出手段は、ラインに投入されるワークとライン
から搬出されるワークの情報を参照して、ライン上に存
在するワークを認識し、ライン上に存在する各ワークに
対するピッチとタクトを、前記ワーク管理手段の記憶内
容を参照して得ることにより、ライン上に存在するの各
ワークの適正コンベア速度を、以下の式によって求め
る。
【0038】 適正コンベア速度(V)=ピッチ(P)/タクト(T) そして、コンベア速度決定手段は、適正コンベア速度算
出手段によって求めた、ライン上に存在する各ワークに
対する適正コンベア速度をもとに、そのときのコンベア
速度を決定する。コンベア速度を決定するための規則と
しては、各種のものが考えられる。
【0039】例えば、コンベア速度を、ライン上に存在
する各ワークの適正コンベア速度が、すべて等しいとき
には、その適正コンベア速度とすることが考えられる。
また、適正コンベア速度が異なるワークが、ライン上に
存在する場合には、各ワークの適正コンベア速度のうち
の最小値を、そのときのコンベア速度とすること、ある
いは、最終工程にあるワークの適正コンベア速度を、そ
のときのコンベア速度とすること等が考えられる。
【0040】さらには、作業負荷を考慮し、予め定めた
規則に従って、コンベア速度を決定する方法も考えられ
る。かかるコンベア速度の決定は、ライン上に存在す
る、ワークの組が変更される毎に行う。
【0041】また、投入する各ワークに対する適正コン
ベア速度は、次のように決定される。
【0042】まず、有効コンベア速度決定手段は、各ワ
ークのピッチが、各ワークに対して予め定められている
有効ピッチ(最小値を最小ピッチ(Pmin)、最大値を最大
ピッチ(Pmax)と称する)内に存在するための、コンベア
速度がとりうる値の範囲である、「有効コンベア速度」を
当該ワークのタクトに基づき、次式で求める。
【0043】有効ピッチ(P)={P:最小ピッチ(Pmi
n)≦P≦最大ピッチ(Pmax)} として、 有効コンベア速度(V)={V:最小コンベア速度≦V
≦最大コンベア速度} 最小コンベア速度=最小ピッチ(Pmin)/タクト(T) 最大コンベア速度=最大ピッチ(Pmax)/タクト(T) とする。
【0044】有効ピッチの点から、各ワークの適正コン
ベア速度は、有効コンベア速度内の値であれば、いかな
る値でもかまわないが、生産ロスの点から、各ワークの
適正コンベア速度は、ワークごとの適正コンベア速度の
差が小さくなるように(可能であれば共通にするのが望
ましい)するのがよい。
【0045】そこで、有効コンベア速度グループ分け手
段は、各ワークに対する前記有効コンベア速度の値に共
通部分が存在するか否かを調べることにより、適正コン
ベア速度を共通にすることができる「ワークの集まり」
と、その有効コンベア速度の共通部分を求める。すなわ
ち、全ワークを、有効コンベア速度の値に共通部分が存
在するワークの集まりに、グループ分けする。
【0046】適正コンベア速度決定手段は、生産ロスを
最小にするために、グループ分けされた各グループにつ
いて、有効コンベア速度の値の共通部分の中で、ワーク
のコンベアへの投入順序を考慮して、投入するワークが
属するグループの、直前のグループにおける適正コンベ
ア速度に最も近い速度を、当該ワークが属するグループ
の適正コンベア速度とする。
【0047】前記適正コンベア速度決定手段によって、
各ワークに対して適正コンベア速度が与えられるため、
そのピッチは有効ピッチの範囲内に存在する。そして、
ライン投入部は、求めたピッチを実現するように、ワー
クを投入するので、ピッチの狭すぎ・広すぎによって、
作業者の作業が不可能となることはない。
【0048】また、適正コンベア速度は、有効ピッチの
条件が満足される限り、他のワークと共通とし、有効ピ
ッチが満足されない場合でも、他のワークとの適正コン
ベア速度の差が最小限になるように設定される。そのた
め、通常は、ライン上に存在する各ワークの適正コンベ
ア速度は等しく、コンベア速度部は、かかる適正コンベ
ア速度を、コンベア速度とするため、生産ロスは発生し
ない。
【0049】また、ライン上に適正コンベア速度が異な
るワークが存在する場合には、最終工程のワークの適正
コンベア速度を、そのとき(適正コンベア速度が異なる
ワークからなる、あるワークの組が存在するとき、すな
わち、かかるワークの組が同一のとき)のコンベア速度
とすると、生産ロスをゼロとすることができる。また、
ライン上に適正コンベア速度が異なるワークが存在する
場合、適正コンベア速度の最小値を、そのときのコンベ
ア速度とすると、各工程における作業負荷の増大を発生
させないという条件の下、生産ロスを最小にすることが
できる。さらにまた、各工程(すなわち、各作業者)に
おける、作業負荷の増加をある程度認め、作業負荷の累
積値が、予め定めた所定値に達しない間は、最終工程
(すなわち、最終段階の作業を行う作業者)のワークの
適正コンベア速度を、そのときのコンベア速度とし、ま
た、作業負荷の累積値が、前記所定値に達した場合に
は、ライン上に存在するワークに対する適正コンベア速
度の最小値を、そのときのコンベア速度とすることで、
生産ロスをさらに削減することが可能である。
【0050】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。
【0051】なお、ラインは、一般的に、コンベアを備
えて構成されるため、例えば、「ライン速度計画部」を
「コンベア速度計画部」とし、「ライン」に対応する語
を、適宜、「コンベア」として、以下、実施例を説明す
る。すなわち、実施例におけるコンベアは、ラインの一
例にすぎない。
【0052】図1は、本発明にかかるワーク投入システ
ムの構成例を示す構成図である。
【0053】本システムは、入力手段100と、出力手
段200と、コンベア速度計画部1と、ワーク投入制御
部2を有して構成される。
【0054】入力手段100は、投入計画データ5を少
なくとも受け付ける機能を有する手段であり、例えば、
キーボード、マウス等によって実現される。なお、投入
計画データ5は、例えば、図2に示すような一種の製品
生産計画であり、後に説明する。出力手段200は、前
記入力手段100を介して、与えられた投入計画データ
5を少なくとも表示する機能をを有する手段であり、例
えば、CRT、液晶ディスプレイ等によって実現され
る。また、出力手段200として、プリンター等の印字
手段を使用しても良い。
【0055】コンベア速度計画部1、ワーク投入制御部
2は、例えば、1台または複数台の計算機を有して構成
される。かかる計算機は、各種の演算を行うCPU(中
央処理装置)、RAM等の記憶手段を少なくとも備えて
いる。
【0056】前記コンベア速度計画部1は、有効コンベ
ア速度決定手段6、有効コンベア速度グループ分け手段
7、適正コンベア速度決定手段8を有して構成される。
【0057】コンベア速度計画部1は、入力手段100
を介して与えられた、ライン3(かかるラインは、コン
ベアを備えて構成される)へ投入するワーク4に関する
情報である、投入計画データ5に基づいて、各ワーク4
の適正コンベア速度を求める手段である。
【0058】有効コンベア速度決定手段6は、投入する
各ワーク4について、投入計画データ5にて示された、
有効ピッチ(各ワークごとに、最小ピッチ(Pmin)、最大
ピッチ(Pmax)が与えられており、前記最小ピッチと前
記最大ピッチの値の間に存在する値を、以下「有効ピッ
チ」と称する)を満足するためのコンベア速度の範囲で
ある、「有効コンベア速度」(すなわち、「最小ピッチ
(Pmin)/タクト(T)」と、「最大ピッチ(Pmax)/タクト
(T)」の間に存在する速度である)を求める手段であ
る。
【0059】有効コンベア速度グループ分け手段7は、
有効コンベア速度決定手段6によって求めた各ワーク4
の有効コンベア速度に基づき、ワークの投入順を考慮
し、前記有効コンベア速度のとりうる値に共通部分が存
在するワークを、1グループとするグループ分け処理
を、投入する全てのワーク4に対して行う手段である。
【0060】適正コンベア速度決定手段8は、グループ
分け処理された各グループに対して、当該グループの、
有効コンベア速度の共通部分の中に存在する、「ある速
度」を、当該グループに属する各ワーク4の適正コンベ
ア速度とすることにより、すべてのワーク4の適正コン
ベア速度を決定する手段である。なお、前記「ある速
度」は、前記各グループを投入順に見ていったときに、
各グループに対する有効コンベア速度の共通部分におけ
る値の変化が、グループ間で、最小となるような値に設
定するのが好ましい。これについては、後に、図3を参
照して詳しく説明する。
【0061】このように決定された、各ワーク4の適正
コンベア速度は、投入計画データ5に示されるワークに
対するタクト情報とともに、ワーク投入制御部2に渡さ
れる。
【0062】ワーク投入制御部2は、ワーク4のライン
3への投入タイミングの制御、ライン3上のワーク4の
移動速度(すなわち、ラインを構成するコンベアの速
度)の制御を行い、生産ロスを最小とする手段である。
この際、後に説明する作業負荷を考慮した上で、生産ロ
スを最小とし、タクト通りの生産高の実現をするよう
に、前記移動速度の制御を行うのが好ましい。
【0063】ワーク投入制御部2は、ワーク4のライン
3への投入タイミングの制御を行うライン投入部9と、
コンベア速度の変更により、ライン3上のワーク4の移
動速度の制御を行うコンベア速度部10とを有して構成
される。
【0064】ライン投入部9は、ワーク投入タイミング
決定手段11と、ワーク投入手段12と、ワーク管理手
段13とを有して構成される。
【0065】ワーク投入タイミング決定手段11は、コ
ンベア速度計画部1から渡される機種別の適正コンベア
速度と、投入計画データ5にて与えられるタクト(T)
とに基づいて、適正コンベア速度に対する機種別のピッ
チ(P)を、次式にしたがって求める手段である。
【0066】 ピッチ(P)=適正コンベア速度(V)×タクト(T) ワーク投入手段12は、まず、バッファコンベア17上
のワーク4に、予め付けてあるワーク識別用バーコード
18を、バーコードリーダ19で読み取り、当該ワーク
4の機種を判定する。ここでは機種の判定にバーコード
を使用することを考えるが、バーコードの替わりに、デ
ータキャリアを使用してもよい。なお、後に説明する、
移載機20が配置されており、ワーク投入手段12は、
前記移載機20に所定の信号を与えることにより、移載
機20を駆動し、ワークのライン3への投入を実現す
る。
【0067】また、バッファコンベア17の先端(例え
ば、図1a部)に、カウンタを設けておき、該カウンタ
のカウンタ値と、与えられた投入計画データが示す投入
予定台数データとを参照することにより、バッファコン
ベア17上の機種を判定することも可能である。
【0068】例えば、機種Aの生産計画が100台であ
り、次に、機種Bが投入される予定である場合、前記カ
ウンタ値が、100以下のときは、ライン3に投入され
る機種はAであり、前記カウンタ値が、100より大き
なときに、機種Bが投入され始めていると判断される。
【0069】次に、求めた機種の情報に基づいて、ワー
ク投入タイミング決定手段11より渡される機種別のピ
ッチ情報から、当該ワーク4のピッチを求め、それに従
って、移載機20により、バッファコンベア17上のワ
ーク4をライン3上に移載する。
【0070】移載機20は、例えば、バッファコンベア
17の先端近傍にストッパを設け、該ストッパを上げ下
げする機構により実現可能である。例えば、ストッパを
上げることにより、1つのワークが、バッファコンベア
17から、ライン3へと投入される。なお、次のワーク
が連続して投入されるのを防止するため、前記ストッパ
が上げれ、あるワークがライン3に投入されたのち、前
記ストッパは、下げられ、次のワークの連続投入を防止
する機構が好ましい。
【0071】さて、ライン3への移載のタイミングは、
直接目的のピッチを計測するピッチ計測手段を備え、目
的のピッチを計測しながら、次ワーク4を投入すること
で、当該ワーク4を目的とするピッチで、ライン3上に
配置することが可能となる。
【0072】または、現在のコンベア速度にもとづい
て、次式にしたがって投入時間間隔を求め、求めた投入
時間間隔で、前記移載機20によって、次ワーク4を投
入することで、当該ワーク4を、目的とするピッチで、
ライン3上に配置することが可能となる。
【0073】投入時間間隔(t)=目的のピッチ(P)
/現在のコンベア速度(Vn) また、ワーク管理手段13は、ワーク投入手段12によ
ってライン3に投入されたワーク4のピッチとタクトを
記憶し、管理する手段である。
【0074】一方、コンベア速度部10は、適正コンベ
ア速度算出手段14と、コンベア速度決定手段15と、
工程作業負荷管理手段16とを有して構成される。
【0075】また、ライン3を構成するコンベアのコン
ベア速度を実際に変更するコンベア速度コントローラ2
3を配置し、該コンベア速度コントローラ23は、コン
ベア速度決定手段15によって決定された、コンベア速
度を実現すべく、コンベアの速度を、実際に変更する。
【0076】適正コンベア速度算出手段14は、まず、
ライン3の投入地点にあるバーコードリーダ21、搬出
地点にあるバーコードリーダ22によって、通過する各
ワーク4を識別することで、現在ライン3上に存在する
ワークの種類を求める。ここでは、現在ライン3上に存
在するワークを、ライン3の投入地点・搬出地点にそれ
ぞれ設けたバーコードリーダ21、22によって求める
構成としているが、その他の手法、例えば、ワーク4に
データキャリアを付けて、ライン3の投入地点・搬出地
点でワークを識別することにより、現在ライン3上に存
在するワーク4を求めることも考えられる。
【0077】また、ライン3の投入地点(図1のb部近
傍)および搬出地点(図1のc部近傍)に、カウントを
設けた構成とし、両カウンタの示すカウンタ値と、投入
予定台数データとを参照して、現在ライン3上に存在す
るワーク4の種類を求めることも考えられる。
【0078】例えば、投入予定台数データが、「A機種
100台:次にB機種200台」と定められているとし
て、投入地点におけるカウンタの示すカウンタ値が「1
50」、搬出地点におけるカウンタの示すカウンタ値が
「50」であるとき、ライン上には、「A機種50台:
B機種50台」が存在することが認識される。このよう
に、カウンタを使用した処理を行う処理部を設けた構成
にすることも考えられる。かかる処理部は、例えば、C
PU、ROM(予め所定の処理を行うプログラムを内蔵
しておく)、RAM、各種CMOS等の電子デバイスで
実現可能である。
【0079】また、ライン3の投入地点で、バーコード
リーダ、データキャリア、カウンタと投入予定台数デー
タにより、投入されたワーク4を識別し、さらに、コン
ベア速度コントローラ23に与えられるコンベア速度を
調べることにより、ライン3上に存在するワークを求め
る方法も考えられる。すなわち、投入されたワーク4の
種類と、ライン上での存在位置(コンベア速度と投入時
間間隔が分かれば、前ワークと当該ワークとの距離が分
かるので)を求めていくことにより、現在、ライン上
で、いかなる種類のワークが、どのように配置されてい
るかを把握することができる。
【0080】次に、適正コンベア速度算出手段14は、
ライン3の投入地点のバーコードリーダ21で識別した
ワークについて、そのワークのピッチとタクトを、ワー
ク管理手段13の記憶内容を参照し求め、次式にしたが
って、投入したワーク4の適正コンベア速度を求める処
理を行う手段である。
【0081】 適正コンベア速度(V)=ピッチ(P)/タクト(T) この計算結果と、先に求めた現在ライン3上に存在する
ワーク4より、現在ライン3上に存在する各ワークの適
正コンベア速度を、コンベア速度決定手段15に渡す。
なお、ワーク管理手段13で、ワーク4のピッチとタク
トを記憶、管理する代わりに、直接適正コンベア速度を
記憶、管理し、適正コンベア速度算出手段14で、投入
したワーク4の適正コンベア速度を演算により求める代
わりに、ワーク管理手段13の内容を参照し、直接適正
コンベア速度を求めるようにすることも可能である。
【0082】コンベア速度決定手段15は、適正コンベ
ア速度算出手段14より入手した、現在ライン3上に存
在する、各ワーク4の適正コンベア速度にもとづき、予
め定めた規則に従って、現在のコンベア速度を決定し、
コンベア速度コントローラ23により、ライン3を、前
記決定したコンベア速度にする手段である。なお、前記
予め定めた規則には、各種のものが考えられ、後に述べ
るが、例えば、現在ライン3上に存在するワークの適正
コンベア速度を調べ、そのうち、最も遅い適正コンベア
速度、すなわち、適正コンベア速度の最小値を、現在の
コンベア速度として決定するのが一般的である。
【0083】さて、工程作業負荷管理手段16は、各工
程(ライン3には、所定数、例えば、30人の作業者が
配置され、作業を行っており、各作業者は異なる作業を
行って、1つのワークを完成させる。かかる場合、一人
の作業者の行う作業を、1工程と考える。また、通常、
ある機種に対して、予め一意に定めておくタクトは、一
番作業時間がかかる工程での当該作業時間としている)
において、1台のワークを作業する度に、作業負荷を求
め、工程毎の作業負荷の累積値を求め、該累積値が工程
毎に定めたしきい値を越える工程が発生するか否かをチ
ェックする手段である。
【0084】なお、前記工程作業負荷管理手段16は、
工程毎に求めた作業負荷を格納する格納手段と、工程ご
とに作業負荷を累積していく作業負荷累積手段と、予め
各工程について定めておいた、しきい値に対して、いず
れか1つの工程における作業負荷の累積値が、前記しき
い値を越えたか否かを判定するための判定手段とを少な
くとも有して構成される。また、作業員がどのような位
置に配置されているかの、作業員の配置位置情報を、予
め定めて与えておくこととする。
【0085】なお、ここでの各工程での1台のワークの
作業における「作業負荷」とは、当該ワークの適正コン
ベア速度と、作業時のコンベア速度とに基づき、以下の
ように定義する。
【0086】(1)作業時のコンベア速度≦適正コンベ
ア速度 のとき 作業負荷=0 (2)作業時のコンベア速度>適正コンベア速度 のと
き 作業負荷=F(作業時のコンベア速度−適正コンベア速
度) ただし、関数F(X)は、作業時のコンベア速度と適正
コンベア速度との差の関数である。関数F(X)として
は、例えば、Xの1次以上の次数を有する多項式や、X
を指数とする指数関数等が考えられる。
【0087】なお、かかる作業負荷の累積は、例えば、
工程をワークが通過し、当該ワークの作業負荷を計算す
るごとに行えば良い。また、前記作業時のコンベア速度
は、コンベア速度コントローラ23に与えられる、コン
ベア速度を調べることによって分かる。
【0088】また、前記適正コンベア速度は、あるワー
クが、ある工程を通過する際(すなわち、ある作業者に
よってその作業が終了する際)の当該ワークに対する適
正コンベア速度であるから、コンベア上に存在するワー
クの組が、どのようなピッチで配置されているか(すな
わち、コンベア上でのワークの配置状態)を、把握する
ことにより求めることが可能である。これにより、各工
程に対する作業負荷が求められる。
【0089】すなわち、前記作業負荷累積手段は、例え
ば、前記バーコードリーダ21、22によって検出され
た、コンベア上に存在するワークに対する、ピッチ(か
かるピッチは、ワーク投入タイミング決定手段11によ
って決定される)にもとづき、ワークのコンベア上での
配置状態を求め、該配置状態および前記予め定められた
作業員の配置位置情報に基づいて得られる、各工程を通
過するワークの適正コンベア速度を求め、これを用いて
作業負荷を求めればよい。
【0090】もちろん、各作業者の配置位置毎に、バー
コードリーダを配置し、各作業者の作業対象となるワー
クの種類を認識し、当該ワークに対する適正コンベア速
度を、適正コンベア速度算出手段14によって求めるこ
とによって、作業負荷を演算する際の、各工程における
適正コンベア速度を求めることも可能である。
【0091】また、工程別の作業負荷累積値は、作業負
荷=0のワークが、連続して、予め定めた回数連続した
場合、ゼロに戻す、すなわちリセットするように構成し
ておくのが好ましい。
【0092】コンベア速度決定手段15は、コンベア速
度を決定する際、まず、ライン3上に存在し、最も搬出
地点に近いワーク4の適正コンベア速度を、コンベア速
度としておき、各工程における作業負荷を、工程作業負
荷管理手段16で求めていき、作業負荷累積値が、しき
い値を越える工程が存在しない間は、その適正コンベア
速度を、コンベア速度とする。
【0093】また、作業負荷累積値が、前記しきい値を
越える工程が発生した場合には、ライン3上に存在する
全てのワーク4の適正コンベア速度の最小値を、コンベ
ア速度とすればよい。
【0094】次に、具体的な投入計画データ5が与えら
れたときの、ワーク投入の制御方法と投入結果を示す。
【0095】図2は、投入計画データ5の一例を示す説
明図である。
【0096】投入計画データ5は、投入順31、機種3
2、台数33、タクト34、最小ピッチ35、最大ピッ
チ36のデータを有して構成される。
【0097】投入順31は、ライン3に、ワークを投入
する順番を示すデータである。例えば、「1」は、1番
目の投入を示し、「2」は、2番目の投入を示す。
【0098】機種32は、ライン3に投入するワークの
機種を示す。機種を区別するために、アルファベット
「A」、「B」等を用いて表示している。機種を識別可
能な識別子であれば、特に、アルファベットに限られな
く、例えば、複数桁の数字の組合せ等でもよい。
【0099】台数33は、ライン3へ投入するワークの
機種別台数を示す。例えば「100」は、100台を生
産すること、「300」は、300台を生産することを
示す。
【0100】タクト34は、機種固有に予め定められて
いるタクトであり、1工程において、1ワーク4に対し
て許容される作業時間である。複数の工程を経て、投入
されたワークは完成品になるが、通常は、最も作業時間
のかかる工程に対する、当該作業時間を、当該ワークに
対する、タクトとして、予め定められる。
【0101】最小ピッチ35、最大ピッチ36は、それ
ぞれ、前記有効ピッチの最小値、最大値である。
【0102】図2に示す投入計画では、機種AからFま
での順に、ライン3にワークを投入することになる。ま
た、最初に投入する機種は、「A」、タクトは、「10
(秒)」、有効ピッチが、80〜140(cm)(最小
ピッチ:80(cm)、最大ピッチ:140(cm))
であり、機種Aを「100(台)」生産するために、ワ
ークを投入することを示す。
【0103】投入する各ワークについては、その機種を
調べることにより、投入計画データを参照して、当該ワ
ークのタクトおよび有効ピッチを求めることができる。
【0104】この投入計画データに基づいて、前記有効
コンベア速度決定手段6は、各機種(すなわち各ワー
ク)の有効コンベア速度を求める。
【0105】すなわち、タクト、最小ピッチ、および最
大ピッチに基づいて、次式にしたがって、最小コンベア
速度および最大コンベア速度を求める。なお、次式に示
すように、最小コンベア速度の値、および、最大コンベ
ア速度の値の範囲内に存在するコンベア速度を、「有効
コンベア速度」とする。
【0106】有効ピッチ(P)={P:最小ピッチ(Pm
in)≦P≦最大ピッチ(Pmax)} 有効コンベア速度(V)={V:最小コンベア速度≦V
≦最大コンベア速度} 最小コンベア速度=最小ピッチ(Pmin)/タクト(T) 最大コンベア速度=最大ピッチ(Pmax)/タクト(T) なお、図2に示すデータに基づき、かつ、上式にしたが
って演算すると、機種Aの有効コンベア速度は、「8〜
14(cm/秒)」となる。
【0107】同様にして、すべての機種に対する、有効
コンベア速度を求めた結果を図3に示す。
【0108】図3の横軸は、コンベア速度を示し、縦軸
には、投入順に機種を並べていく。
【0109】前記有効コンベア速度グループ分け手段7
は、機種別の有効コンベア速度のデータに基づき、機種
をグループ分けする。
【0110】かかるグループ分けの方法は、各機種の有
効コンベア速度の値を投入順にみて、そのとりうる値に
共通部分が存在するものを、一つのグループに属すると
するものである。
【0111】したがって、図3に示す一例では、「機種
Aと機種B」、「機種C、機種D、機種E」、「機種
F」の3グループにグループ分けされる。なお、理解の
容易化のため、前記共通部分、すなわち、有効コンベア
速度共通部分を、右上がりの斜線でハッチングしてい
る。
【0112】さらに、前記適正コンベア速度決定手段8
は、各グループの適正コンベア速度を、有効コンベア速
度共通部分に存在する、「ある速度」になるように決定
する。
【0113】ここで、生産ロスや作業負荷を考慮する
と、各グループに対する適正コンベア速度相互間の値の
差が、小さい方が、コンベア速度の大幅な変更を行わな
くても良いため、可能なかぎり、各グループに対する適
正コンベア速度相互間の値の差が小さくなるように、各
グループに対する適正コンベア速度(前記「ある速
度」)を定めれば良い。もちろん、この時、機種の投入
順を考慮する必要がある。
【0114】したがって、図3に示すように、「機種
A、機種Bのグループ」、「機種C、機種D、機種Eの
グループ」、「機種Fのグループ」に対する適正コンベ
ア速度は、それぞれ、10(cm/秒)、20(cm/
秒)、18(cm/秒)となる。
【0115】このように、コンベア速度計画部1は、与
えられた投入計画データ5に基づいて、機種別の適正コ
ンベア速度を求め、図4に示すように、投入計画データ
5が有するデータに、さらに、適正コンベア速度37の
データを追加して、ワーク投入制御部2に送る。
【0116】もちろん、図4に示す、全てのデータをワ
ーク投入制御部2に送らなくても、投入順、機種と機種
別台数、タクト、適正コンベア速度を送れば十分であ
る。また、例えば、機種(投入順を含む)と機種別台数
のデータは、当該データを受け付けた入力手段100
が、コンベア速度計画部1を介さず、直接、ワーク投入
制御部2に送る構成にしても良い。
【0117】ワーク投入制御部2が具備するライン投入
部9が備えるワーク投入タイミング決定手段11は、図
4に示されたデータに基づいて、図5に示すように、タ
クト34と、求められた適正コンベア速度37に対する
ピッチ38を、次式にしたがって機種別に求める。
【0118】 ピッチ(P)=適正コンベア速度(V)×タクト(T) 次に、ワーク投入手段12は、バッファコンベア17上
に存在するワーク4について、バーコードリーダ19に
よって、機種を求め、ワーク投入タイミング決定手段1
1で求めた機種別ピッチのデータを参照して、当該ワー
クに対するピッチを求める。
【0119】そして、当該ワークと、次ワークとの距離
が、当該ワークのピッチ(ワーク投入タイミング決定手
段11で求めたピッチ)となるように、すなわち、当該
ワークのピッチで、当該ワークと次ワークがライン3上
に配置されるように、ライン3にワークを投入する。
【0120】なお、このように、目的のピッチでワーク
をライン3上に配置することを実現する方法として、ピ
ッチを直接計測する方法や、投入時間間隔を計測する方
法が考えられる。
【0121】ピッチを直接計測する方法では、投入時の
コンベア速度にかかわらず、目的のピッチとなったら、
次ワーク4を投入するようにワーク投入手段12を構成
する。
【0122】また、投入時間間隔(t)を計測する方法
では、現在の(投入時の)コンベア速度に依存し、すな
わち、投入時のコンベア速度が、適正コンベア速度と同
一であれば、タクトデータが示す時間間隔で、そうでな
ければ、次式にしたがって、投入時間間隔を求めて、該
投入時間間隔でワークを投入する。
【0123】投入時間間隔(t)=目的のピッチ(P)
/現在のコンベア速度(Vn) 例えば、機種Cのワークを投入するときのコンベア速度
が10(cm/秒)であれば、P/Vn=400/10
=40より、40(秒)を計測することで、次ワーク4
を投入する。
【0124】また、ワーク管理手段13は、投入した各
ワーク4の(すなわち機種別の)タクトとライン3上で
のピッチを記憶し、管理しておく。
【0125】一方、コンベア速度部10が備える適正コ
ンベア速度算出手段14は、ライン3の投入地点、搬出
地点にそれぞれ配置してある、バーコードリーダ21、
22により、両地点を通過するワークの機種を識別する
ことで、ライン3上の存在する機種(ライン3上のワー
クの配置状態)を求め、ワーク管理手段13に記憶され
ている、機種別タクトとピッチのデータを参照して、ラ
イン3上に存在する各ワークの適正コンベア速度(機種
別タクト×ピッチ)を求める。もちろん、前記適正コン
ベア速度決定手段8にて決定された、機種別適正コンベ
ア速度を、前記ワーク管理手段13が、記憶、管理し、
前記ワーク管理手段13の記憶内容を参照し、直接、各
ワークの適正コンベア速度を求める構成としてもよい。
【0126】また、前記コンベア速度決定手段15は、
適正コンベア速度算出手段14で求めたライン3上の存
在する各ワーク4の適正コンベア速度のデータに基づ
き、予め定めた規則に従って、コンベア速度を決定し、
該決定したコンベア速度を実現すべく、コンベア速度コ
ントローラ23を制御する。
【0127】前記予め定めた規則とは、例えば、コンベ
ア速度を、ライン上に存在する各ワークの適正コンベア
速度が、すべて等しいときには、その適正コンベア速度
とすること、また、適正コンベア速度が異なるワーク
が、ライン上に存在する場合には、各ワークの適正コン
ベア速度のうちで、最も値の小さな最小値を、そのとき
のコンベア速度とすること、あるいは、最終工程にある
ワークの適正コンベア速度を、そのときのコンベア速度
とすることが考えられる。さらには、前述した、各工程
の作業負荷を管理するための、工程作業負荷管理手段1
6による作業負荷の累積結果を考慮して、コンベア速度
を決定することも考えられる。かかるコンベア速度の決
定は、ライン上に存在する、ワークの組が変更される毎
に行う。
【0128】工程作業負荷管理手段16は、各工程にお
いて、1台のワークに対する作業負荷を、次式にしたが
って求める。
【0129】(1)作業時のコンベア速度≦適正コンベ
ア速度 のとき 作業負荷=0 (2)作業時のコンベア速度>適正コンベア速度 のと
き 作業負荷=F(作業時のコンベア速度−適正コンベア速
度) (F(X)は、Xの関数値である。例えば、F(X)
は、Xの1次以上の次数を有する多項式(F(X)=A
・X∧n+B:「∧n」は、n乗を示し、A,Bは定
数)や、Xを指数とする指数関数(F(X)=exp
(X))で表現される) 前述のように、コンベア速度決定手段15は、工程作業
負荷管理手段16が管理する、各工程の作業負荷の累積
値が、予め定めたしきい値を越えない間は、搬出地点に
最も近いワーク4の適正コンベア速度を、コンベア速度
とし、また、前記しきい値を越えた場合には、ライン3
上に存在する各ワークの適正コンベア速度の最小値を、
そのときのコンベア速度とすることも考えられる。
【0130】その結果、ライン3上に存在するワークが
「1機種」である場合は、例えば、機種Aのみの場合に
は、図6(a)(本図は、ある時刻における、すなわ
ち、あるワークの組に対する、適正コンベア速度の速度
分布を表す。図7、8も同様。)に示すように、適正コ
ンベア速度は、一様に10(cm/秒)であり、「搬出
地点に最も近いワーク4の適正コンベア速度=適正コン
ベア速度の最小値」であり、コンベア速度決定手段15
は、作業負荷累積値に係わりなく、当該適正コンベア速
度を、そのときのコンベア速度とする。
【0131】なお、このとき各工程の作業負荷は前述の
定義よりゼロであり、したがって、作業負荷の累積値も
ゼロである。また、図5に示される投入計画に基づい
て、機種Aの次に、機種Bが投入されたとしても、機種
Aと機種Bの適正コンベア速度は同一のため、適正コン
ベア速度の速度分布は、図6(a)に示すままで変化し
ない。
【0132】次に、機種Cが投入されると、ライン3上
の適正コンベア速度の速度分布は、図6(b)に示すよ
うになる。すなわち、適正コンベア速度の遅い機種(1
0(m/s)のA、B)の後に、適正コンベア速度の速
い機種(20(m/s)のC)が投入された場合も、ラ
イン3上に、1機種のみの場合と同様に、「搬出地点に
最も近いワークの適正コンベア速度=適正コンベア速度
の最小値」であり、コンベア速度決定手段15は、作業
負荷累積値に係わりなく当該適正コンベア速度を、その
ときのコンベア速度とする。このとき、各工程の作業負
荷はゼロであり、作業負荷の累積も値もゼロである。
【0133】そして、機種Bがライン3からすべて搬出
される(すなわち、ライン3上に存在するのが、すべて
機種Cになる)と同時に、適正コンベア速度分布は、図
7(a)に示すように、一様に20(cm/秒)とな
り、前述の通りコンベア速度は20(cm/秒)に引き
上げられる。
【0134】図5に示す投入計画では、さらに、機種
D、機種Eが投入されるが、機種Dおよび機種Eの適正
コンベア速度は20(cm/秒)であり、機種Cの適正
コンベア速度と同一のため、ライン3上の適正コンベア
速度の速度分布は、図7(a)に示すままで変化しな
い。
【0135】さらに、機種Fが投入され始めると、適正
コンベア速度の速度分布は、図7(b)に示すようにな
り、コンベア速度を、搬出地点に最も近いワークの適正
コンベア速度とすると、投入地点付近の工程で、前述し
た作業負荷の定義より(すなわち、作業時のコンベア速
度(20(m/秒))>適正コンベア速度(18(m/
秒))を満足する)、作業負荷40が発生する。
【0136】この作業負荷を、工程をワークが通過する
ごとに累積していき、作業負荷の累積値を求め、該累積
値が、対応する、予め定めたしきい値を越えない限り、
コンベア速度は、20(cm/秒)のまま、前記累積値
が、前記しきい値を越えた時点で、コンベア速度を、1
8(cm/秒)とする。
【0137】生産ロスの点から、最良の場合は、ライン
3上に機種Eの最後の1台のワークが存在する場合で
も、図8(a)に示すように、作業負荷40の累積値
が、しきい値を越えず、コンベア速度20(cm/秒)
で流せる場合である。そして、ライン上のワークがすべ
て機種Fとなった時点で、図8(b)に示すように、コ
ンベア速度は、一様となった適正コンベア速度、すなわ
ち18(cm/秒)(機種Fに対する適正コンベア速
度)となる。
【0138】以上のように、コンベア速度決定手段15
は、工程作業負荷管理手段16による、各工程の作業負
荷を考慮しながらコンベア速度を決定し制御する様にす
るのが好ましい。もちろん、工程作業負荷管理手段16
は、必須の構成要素ではないので、作業負荷を考慮せず
に、単に、コンベア速度決定手段15は、予め定めた規
則、例えば、適正コンベア速度が異なるワークが、ライ
ン上に存在する場合には、各ワークの適正コンベア速度
のうちで、最も値の小さな最小値を、そのときのコンベ
ア速度とすること等にしたがって、コンベア速度を決定
する構成にしてもよい。
【0139】ところで、以上の実施例では、機種別のタ
クトが投入計画データ5で与えられているが、以下のよ
うにしてタクトを求め、投入制御を実現することも可能
である。
【0140】図9は、コンベア速度計画部1とワーク投
入制御部2を有して構成される、本発明にかかるシステ
ムに、新たに、作業割付システム41を備え、該作業割
付システム41によって求めた機種別のタクトに基づい
て、ワークの投入制御を行うシステムの構成例を示す構
成図である。
【0141】作業割付システム41は、製品を完成させ
るために必要な組立作業内容、その作業順序、および各
作業内容を行うための作業者を決定する業務を支援する
処理を、少なくとも行うシステムである。
【0142】作業割付システム41は、製品を組み立て
るために必要な、各機種の作業内容のデータを保持して
おく機種別組立作業内容格納部42と、作業内容を構成
する各要素作業(要素作業の組合せが、1つの作業内容
となる)の作業時間のデータを保持しておく組立作業別
作業時間格納部43、各作業者の能力、作業経験等を表
す作業者に関するデータを保持する作業者データ格納部
44、各組立工程に作業内容や作業者を割り付けるとき
のノウハウや制約条件等のデータを保持する作業割付規
則格納部45と、各格納部に保持されているデータを参
照して所定の処理を行う処理手段47を有して構成され
る。なお、作業割付システム41の構成要素は、例え
ば、CPU、ROM、RAM等の電子デバイスにて実現
可能である。また、図示はしていないが、前記各格納部
42、43、44、45に、必要な情報を入力する入力
手段も備えた構成にしておく。もちろん、図1に示す本
発明にかかるシステムと同様に、作業割付システム41
を計算機上に実現することも可能である。
【0143】また、人員構成46は、日々変化する作業
可能な作業者のデータを保持しておく手段であり、例え
ば、CPU、ROM、RAM等の電子デバイスにて実現
可能である。これにも、日々変化する情報を入力する入
力手段も備えた構成にしておけば良い。
【0144】図11に、機種別組立作業内容格納部42
の格納データの一例を示す。
【0145】ある製品を完成させるまでに必要な各組立
作業を、当該作業に付けた作業番号50、作業の種類を
表す要素作業51、当該作業で使用する組付部品52、
組付け順序に関する制約条件53等のデータで表す。な
お、制約条件は、組付け順序に関するデータには限られ
ない。このように、機種別組立作業内容格納部42内に
は、各機種について、組立作業時に必要な、作業情報が
まとめられている。
【0146】作業番号50は、要素作業51と組付部品
52に対応して付される番号であり、組付けの作業順序
を示すものではない。特に、組付けの作業順序を指定す
る場合には、図11に示すように、制約条件のデータと
して、所望のデータを入力する。
【0147】図12に、組立作業別作業時間格納部43
の格納データの一例を示す。
【0148】要素作業54と組付部品55によって決定
される各組立作業と、各組立作業に許容される作業時間
(標準の作業時間)56のデータが格納されている。
【0149】図13に、作業者データ格納部44の格納
データの一例を示す。
【0150】作業者別の作業者名、性別、年齢等の作業
者個人情報57、過去に経験した要素作業58、その要
素作業の通算作業時間59、作業の熟練度を示すデータ
である能力60等のデータが記憶されている。かかるデ
ータを、例えば、前記処理手段47が、作業者の作業実
績等を考慮して、時間の経過とともに更新する構成にし
ておけば良い。
【0151】図14に、作業割付規則格納部45の格納
データの一例を示す。このような作業割付けにおける規
則、あるいは、作業に関するノウハウ、制約条件等がデ
ータとして記憶されている。
【0152】次に、作業割付けシステム41によって、
タクトが求められるまでの処理手段が行う処理を、図1
3を参照して説明する。
【0153】まず、ステップ1において、作業割付けシ
ステム41は、入力された投入計画データ5と人員構成
46のデータを受け付ける。投入計画データ5は、前述
の通り生産予定の機種と、生産台数等を示すものである
が、ここでは一例として、図2において、タクト34の
欄が空欄となっている、すなわち、タクト34が未入力
となっているものとする。
【0154】また、人員構成46は、図16に示すよう
に、組立ラインで作業する全ての作業者の作業者名61
のデータと、各作業者が、作業可能か否かを示す出欠状
態62を示すデータを有している。
【0155】ステップ2においては、投入計画データ5
に示す全ての機種に対する作業割付けが終了した場合に
は、ステップ10へとすすむ。作業割付けが終了してい
ない機種が存在する場合には、ステップ3へすすむ。
【0156】次に、ステップ3において、作業割付けを
行っていない機種を一つ選択する。
【0157】ステップ4において、処理手段47は、機
種別組立作業内容データ格納部42の格納データを参照
して、当該機種の組立に必要な作業内容を求める。
【0158】次に、ステップ5において、処理手段47
は、入力した人員構成46のデータと、作業者データ格
納部44内の格納データから、作業可能な作業者に関す
る作業経験等の作業者情報を得る。
【0159】次に、ステップ6において、処理手段47
は、作業割付け規則に従って、ステップ5にて求めた作
業可能な作業者に対し、前記作業者情報に基づいて、ス
テップ4で求めた、当該機種の組立作業を割り付ける。
もちろん、かかる処理は、入力手段を介して、生産計画
立案者が手動で行う構成にしても良い。
【0160】次に、ステップ7において、処理手段47
は、組立作業別作業時間格納部43の格納データを参照
して、各作業者に割り付けられた作業時間を総計し、該
総作業時間を作業者別に求める。
【0161】図17は、作業割付処理によって求められ
た、割付け結果の一例であり、図に示す組立順に、作業
者64と、その作業内容65、作業時間63を示した説
明図である。
【0162】次に、ステップ8において、図17に示す
ような作業割付結果を見て、かかる割付結果で良いと判
断した場合には、当該機種に対する作業割付処理を終了
し、ステップ9にすすむ。また、かかる割付結果には問
題があると判断した場合には、ステップ6に再度の割付
け処理が行われる。なお、ここで、割付結果には問題が
ある場合とは、例えば、作業時間が予め定めた、しきい
値を越える場合等が考えられる。
【0163】次に、ステップ9において、求めた割付結
果に基づき、作業者別作業時間63の中で最大のもの
(もちろん、これに余裕時間を加えることも好ましい)
を当該機種のタクトとする。
【0164】最後に、ステップ10において、処理手段
47は、求めた各機種のタクトを、投入計画データ5の
タクト34の値として、投入計画データ5に入力し、図
2に示すような投入計画データ5を、コンベア速度部1
に渡す。
【0165】以上の処理によって、作業割付システム4
1は、タクトを導出し、導出されたタクトのデータが、
本発明にかかる投入システムに与えられることになる。
【0166】このようなシステムが構築されることによ
って、本システムの活用範囲がさらに拡大すると言え
る。なお、操作者は、出力手段である、表示手段の表示
画面に表示される各種の情報を見ながら、本システムを
操作することが可能なように、システム構成しておく、
すなわち、必要な情報を表示する表示装置や、必要な情
報を入力するための入力手段を備えておくことが好まし
い。
【0167】なお、本実施例においては、タクト欄が空
欄の投入計画データを入力データとし、割付処理によっ
て求めたタクトを、前記タクト欄に与え、コンベア速度
計画部1に渡す構成としているが、次のような構成も好
ましい。すなわち、作業割付システム41に、投入計画
データを作成する投入計画データ作成手段と、図18に
示す、機種66、最小ピッチ67、最大ピッチ68のデ
ータで構成される、最小/最大ピッチデータを内蔵した
構成にすることにより、図19に示すような、投入順6
9、機種70、台数71のデータを有して構成される生
産計画73を入力データとし、割付処理によって求めた
タクト、および、最小/最大ピッチデータ72を参照し
て、前記投入計画データ作成手段によって、投入計画デ
ータを作成し、作成された投入計画データをコンベア速
度計画部1に渡すようにすることも可能である。なお、
前記投入計画データ作成手段は、例えば、CPU、RO
M、RAM等の電子デバイスにて実現される。
【0168】また、図10に示すように、投入計画デー
タ5に、最初にワークを投入すべき時刻である投入開始
予定時刻470と、最後にワークを投入すべき時刻であ
る投入終了予定時刻48が、機種毎に計画、設定されて
いる場合には、次式にしたがって、平均タクトを求め、
該平均タクトを、機種別のタクト34とするのも良い。
すなわち、 平均タクト=(投入終了予定時刻−投入開始予定時刻)
/(台数−1) によって、平均タクトを求め、これを、対応する機種の
タクト34とし、該タクトデータを用いて投入制御を行
う。なお、図中、31は、投入順、32は、機種、33
は、台数のデータである。
【0169】かかる処理を実現するには、前記入力手段
は、同一機種である複数個のワークに対する、前記投入
開始予定時刻、前記投入終了予定時刻、投入すべき投入
台数(同一機種のワーク数)を受け付ける機能を有した
構成とする。さらに、前記コンベア速度計画部に、平均
タクト算出手段を備え、該平均タクト算出手段が、前記
投入終了予定時刻から前記投入開始予定時刻を減算し、
該減算値を、「投入台数−1」で除した値を、当該ワー
クに対するタクトとする処理を行うようにすれば良い。
かかる平均タクト算出手段は、前記コンベア速度計画部
を実現する計算機上に実現される。また、例えば、CP
U、ROM(所定の処理を行うプログラムを、予め内蔵
しておく)、RAM等の電子デバイスを有して構成され
る、平均タクト算出手段を新たに備えた構成にしてもよ
い。
【0170】以上説明してきたように、本発明によれ
ば、各ワークに対して、予め機種別に定めている、有効
ピッチの条件を満足するコンベア速度である、適正コン
ベア速度が求められ、ライン投入部は、適正コンベア速
度に対応するピッチで、ワークを投入するので、ピッチ
の狭すぎ、広すぎにより、作業者が作業不可能となるこ
とがない。
【0171】また、適正コンベア速度は、有効ピッチの
条件が満足される限り、他のワークと共通とし、有効ピ
ッチが満足されない場合でも、他のワークの適正コンベ
ア速度との差を、最小にしている。そのため、通常は、
ライン上に存在する各ワークの適正コンベア速度は、等
しく、コンベア速度部は、この適正コンベア速度を、コ
ンベア速度となるように、コンベア速度を制御するの
で、生産ロスは発生しない。
【0172】また、作業負荷を考慮した、ワークの投入
システムを実現できる。
【0173】すなわち、ライン上に、適正コンベア速度
が異なるワークが存在する場合、各工程における作業負
荷の累積値が、予め定めたしきい値を越えない限り、搬
出地点に最も近い最終工程のワークの適正コンベア速度
をコンベア速度とし、前記累積値が、前記しきい値を越
えた場合には、各ワークの適正コンベア速度のうちの最
小値をコンベア速度とするので、前記しきい値の値を無
限大とすると、搬出地点に最も近い最終工程のワークの
適正コンベア速度が、常にそのときのコンベア速度とな
り、生産ロスをゼロとすることができる。
【0174】逆に、前記しきい値をゼロとすると、適正
コンベア速度の最小値が、常にそのときのコンベア速度
となり、各工程における作業負荷の増大を発生させない
という条件の下、生産ロスを最小にすることができる。
【0175】さらにその中間として、各工程における一
時的な作業負荷の増加をある程度認めた場合は、その制
約条件下において、さらに、生産ロスを削減することを
可能にする。
【0176】また、前記作業割付システムと連動する構
成によって、作業者数や作業者構成の変動に対応可能
な、ライン投入システムを実現できる。
【0177】
【発明の効果】本発明によれば、各ワークに対して、有
効ピッチに入るコンベア速度である適正コンベア速度が
求められ、ライン投入したワークのピッチを適正な値に
することが可能となる。
【0178】その結果、単位時間あたりの生産台数から
見た生産ロスが発生しないように、ワークを投入するこ
と等が可能となる。
【0179】さらにまた、作業割付システムと連動する
構成によって、作業者数や作業者構成の変動に対応可能
な、ライン投入システムを実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるライン投入システムの一例の構
成図である。
【図2】投入計画データ例の説明図である。
【図3】有効コンベア速度から適正コンベア速度を求め
る説明図である。
【図4】投入計画データと、該計画に対する適正コンベ
ア速度の関係の説明図である。
【図5】機種別の、適正コンベア速度に対するピッチの
説明図である。
【図6】ライン上に存在するワークの適正コンベア速度
の分布の説明図である。
【図7】ライン上に存在するワークの適正コンベア速度
の分布の説明図である。
【図8】ライン上に存在するワークの適正コンベア速度
の分布の説明図である。
【図9】タクトを求める作業割付システムを備えたシス
テム例の構成図である。
【図10】投入開始予定時刻、投入終了予定時刻データ
を含む投入計画データ例の説明図である。
【図11】組立作業内容データの説明図である。
【図12】組立作業別作業時間データの説明図である。
【図13】作業者データの説明図である。
【図14】作業割付け規則の説明図である。
【図15】作業割付処理を示すフローチャートである。
【図16】人員構成の説明図である。
【図17】作業割付結果の説明図である。
【図18】最小/最大ピッチデータの説明図である。
【図19】生産計画の説明図である。
【符号の説明】
1…コンベア速度計画部、2…ワーク投入制御部、3…
ライン、4…ワーク、5…投入計画データ、6…有効コ
ンベア速度決定手段、7…有効コンベア速度グループ分
け手段、8…適正コンベア速度決定手段、9…ライン投
入部、10…コンベア速度部、11…ワーク投入タイミ
ング決定手段、12…ワーク投入手段、13…ワーク管
理手段、14…適正コンベア速度算出手段、15…コン
ベア速度決定手段、16…工程作業負荷管理手段、41
…作業割付システム、100…入力手段、200…出力
手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石川 賢 神奈川県川崎市幸区鹿島田890番地 株式 会社日立製作所ビジネスシステム開発セン タ内 (72)発明者 戸塚 淳仁 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所生産技術研究所内 (72)発明者 藤嶋 昇 栃木県下都賀郡大平町大字富田800番地 株式会社日立製作所リビング機器事業部内 (72)発明者 大庭 満雄 栃木県下都賀郡大平町大字富田800番地 株式会社日立製作所リビング機器事業部内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ラインに投入するワークの種類、各ワーク
    の投入順、各ワークに対するタクト(T)、各ワークのラ
    イン上での許容間隔である有効ピッチの、最小値(最小
    ピッチ:Pmin)および最大値(最大ピッチ:Pmax)の入
    力を少なくとも受け付ける入力手段と、 ワークごとに、Pmin/T以上、Pmax/T以下の速度(有効ラ
    イン速度)を決定する有効ライン速度決定手段と、 前記ワークの投入順に、前記有効ライン速度を調べ、有
    効ライン速度の範囲に共通部分を有するワークを1つの
    グループとする、各ワークのグループ分けを行う有効ラ
    イン速度グループ分け手段と、 各グループに対応する前記有効ライン速度の範囲の共通
    部分に属する、ある速度を、各グループに属するワーク
    の適正ライン速度とする適正ライン速度決定手段とを有
    するライン速度計画システム。
  2. 【請求項2】請求項1において、前記適正ライン速度決
    定手段は、前記ある速度を、各グループに対応する前記
    有効ライン速度の範囲の共通部分を、前記ワークの投入
    順に調べたとき、各グループに対応する前記有効ライン
    速度の範囲の共通部分相互間で、最も変化量の少ない有
    効ライン速度とすることを特徴とするライン速度計画シ
    ステム。
  3. 【請求項3】ラインにワークを投入するワーク投入シス
    テムであって、 ラインの運行計画を決定するライン速度計画部と、前記
    ラインにワークを投入するライン投入部と、前記ライン
    の速度を制御するライン速度部とを有し、 前記ライン速度計画部は、投入するワークの種類、各ワ
    ークの投入順、各ワークに対するタクト(T)、各ワーク
    のライン上での許容間隔である有効ピッチの、最小値
    (最小ピッチ:Pmin)および最大値(最大ピッチ:Pma
    x)の入力を少なくとも受け付ける入力手段と、 ワーク
    ごとに、Pmin/T以上、Pmax/T以下の速度(有効ライン速
    度)を決定する有効ライン速度決定手段と、前記ワーク
    の投入順に、前記有効ライン速度を調べ、有効ライン速
    度の範囲に共通部分を有するワークを1つのグループと
    する、各ワークのグループ分けを行う有効ライン速度グ
    ループ分け手段と、各グループに対応する前記有効ライ
    ン速度の範囲の共通部分に属する、ある速度を、各グル
    ープに属するワークの適正ライン速度とする適正ライン
    速度決定手段を備え、 前記ライン投入部は、各ワークに対する、タクト(T)、
    適正ライン速度(V)に基づいて、各ワークに対するピッ
    チ(P=V×T)を決定するワークタイミング決定手段と、各
    ワークに対する、タクト(T)、決定されたピッチ(P)を少
    なくとも保持するワーク管理手段と、現在のライン速度
    (Vn)を考慮して、前記決定されたピッチ(P)でワークを
    ラインに配置可能な時間間隔で、ラインにワークを投入
    するワーク投入手段を備え、さらに、 前記ライン速度部は、前記ワーク投入手段により投入さ
    れたワーク、および、ラインから搬出されたワークを認
    識するワーク認識手段と、該ワーク認識手段によって認
    識された、ワークの投入、搬出の情報を保持し、該情報
    を参照してライン上に存在するワークを検出し、検出さ
    れた各ワークの適正ライン速度を、前記ワーク管理手段
    が保持する情報に基づいて求める適正ライン速度算出手
    段と、予め定めた規則を有し、該規則に従って、ライン
    速度の値を決定するライン速度決定手段と、ライン速度
    を、前記決定されたライン速度の値となるように変更す
    るライン速度コントローラーを備えることを特徴とする
    ワーク投入システム。
  4. 【請求項4】請求項3において、前記予め定めた規則
    は、ライン上に存在する各ワークに対する適正ライン速
    度のうちの最小値を、ライン速度の値とすることを特徴
    とするワーク投入システム。
  5. 【請求項5】請求項3において、前記予め定めた規則
    は、所定時間ごとに、ライン上に存在する、最も搬出点
    に近い最下流のワークを調べ、当該ワークに対する適正
    ライン速度を、ライン速度の値とすることを特徴とする
    ワーク投入システム。
  6. 【請求項6】請求項3において、さらに、複数の工程か
    ら構成されるラインにおける各工程における作業負荷を
    管理する処理を少なくとも行う工程作業負荷管理手段を
    有し、該工程作業負荷管理手段は、 各工程に対する作業負荷を求め、作業負荷を累積してい
    く作業負荷累積手段と、各工程に対し、累積された作業
    負荷を格納する格納手段と、各工程における作業負荷累
    積値のうち、各工程に対して予め定めたしきい値を、越
    えるものが存在するか否かを前記格納手段の格納内容を
    参照して判定する判定手段とを備え、 前記作業負荷累積手段は、前記ワーク認識手段によって
    検出された、ライン上に存在するワークに対する、前記
    決定されたピッチにもとづき、ワークのライン上での配
    置状態を求め、 該配置状態および予め定められた作業負荷を認識するた
    めの認識位置の情報に基づいて得られる、各認識位置を
    通過するワークの「適正ライン速度」と、前記ライン速
    度決定手段によって決定されている、「現在のライン速
    度」とを用いて、各工程に対する作業負荷を、 「適正ライン速度」が、「現在のライン速度」以上であ
    るとき、「作業負荷=0」、「適正ライン速度」が、
    「現在のライン速度」より小さいとき、「作業負荷=F
    (現在のライン速度−適正ライン速度):F(X)は、
    Xで定まる関数の値」とし、所定時間ごとに、作業負荷
    の累積値を求め、前記格納手段に格納し、 また、前記ライン速度決定手段が有する前記予め定めた
    規則は、前記判定手段により、しきい値を越える工程が
    存在しないと判定された場合には、ライン上に存在す
    る、最も搬出点に近い最下流のワークを調べ、当該ワー
    クに対する適正ライン速度を、ライン速度の値とし、 逆に、前記判定手段により、しきい値を越える工程が存
    在すると判定された場合には、ライン上に存在する各ワ
    ークに対する適正ライン速度のうちの最小値を、ライン
    速度の値とすることを含むこと特徴とするワーク投入シ
    ステム。
  7. 【請求項7】請求項6において、前記F(X)は、1次
    以上の次数を有する多項式であることを特徴とするワー
    ク投入システム。
  8. 【請求項8】請求項3において、さらに、前記タクトを
    決定するための作業割付け手段を有し、 該作業割付け手段は、現在作業可能な作業者を登録する
    人員登録手段と、各作業者の得意作業、作業経験を含む
    データを登録する作業者データ登録手段と、機種別の作
    業種類を、機種に対応して登録する機種別作業内容登録
    手段と、作業種類に対して、その作業に許容される作業
    時間を登録する作業別作業時間登録手段と、作業の仕方
    を定めた規則を表すデータを登録する作業割付け規則登
    録手段と、製造すべきワークの機種を含むデータを入力
    し、タクトを出力する処理を少なくとも行う処理手段と
    を備え、 該処理手段は、前記機種別作業内容登録手段の登録内容
    を参照し、製造すべきワークに必要な作業種類を求め、
    さらに、前記人員登録手段に登録された作業者、およ
    び、前記作業者データ登録手段の登録データを参照し、
    作業可能な作業者を検索し、検索して選出した作業者を
    前記作業割付け規則登録手段の登録データを考慮して、
    前記求めた作業種類に対して割付け、さらにまた、割付
    けた作業種類に対応する作業時間を前記作業別作業時間
    登録手段を参照して調べ、各作業者ごとに、作業時間を
    総計して、総計された作業時間が最も長い値を、製造す
    べきワークのタクトの値として出力することを特徴とす
    るワーク投入システム。
  9. 【請求項9】請求項3において、前記入力手段は、さら
    に、同一機種である複数個のワークに対する、最初にワ
    ークを投入すべき投入開始予定時刻、最後にワークを投
    入すべき投入終了予定時刻、投入すべき投入台数(同一
    機種のワーク数)を受け付ける機能を有し、また、 前記ライン速度計画部に、さらに、平均タクト算出手段
    を備え、該平均タクト算出手段は、前記投入終了予定時
    刻から前記投入開始予定時刻を減算し、該減算値を、
    「投入台数−1」で除した値を、当該ワークに対するタ
    クトとすることを特徴とするワーク投入システム。
  10. 【請求項10】請求項3において、さらに、表示手段を
    備え、該表示手段は、前記入力手段が受け付けた情報を
    少なくとも表示することを特徴とするワーク投入システ
    ム。
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