JPH06273893A - ハロゲン化銀写真感光材料用固形処理剤包装体 - Google Patents
ハロゲン化銀写真感光材料用固形処理剤包装体Info
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- JPH06273893A JPH06273893A JP5887093A JP5887093A JPH06273893A JP H06273893 A JPH06273893 A JP H06273893A JP 5887093 A JP5887093 A JP 5887093A JP 5887093 A JP5887093 A JP 5887093A JP H06273893 A JPH06273893 A JP H06273893A
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 完全自動化固形処理剤の補充システムに適合
し、かつプラスチックの包装材料を低減した、低公害シ
ステムを達成するハロゲン化銀写真感光材料用固形処理
剤包装体を提供する。 【構成】 ハロゲン化銀写真感光材料用固形処理剤包装
体において、該固形処理剤が単位補充供給量当り0.5〜5
0gの範囲で予め分割秤量され、少なくともチオ硫酸塩を
含有し且つ該固体処理剤の外側を該固形処理剤表面と包
装材料表面間の包装内摩擦係数1.5以下の包装材料で包
装されているハロゲン化銀写真感光材料用固形処理剤包
装体。
し、かつプラスチックの包装材料を低減した、低公害シ
ステムを達成するハロゲン化銀写真感光材料用固形処理
剤包装体を提供する。 【構成】 ハロゲン化銀写真感光材料用固形処理剤包装
体において、該固形処理剤が単位補充供給量当り0.5〜5
0gの範囲で予め分割秤量され、少なくともチオ硫酸塩を
含有し且つ該固体処理剤の外側を該固形処理剤表面と包
装材料表面間の包装内摩擦係数1.5以下の包装材料で包
装されているハロゲン化銀写真感光材料用固形処理剤包
装体。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ハロゲン化銀写真感光
材料用固形処理剤包装体に関し、更に詳しくは補充精度
の向上した安定した写真性能を提供するハロゲン化銀写
真感光材料用固形処理剤包装体に関する。
材料用固形処理剤包装体に関し、更に詳しくは補充精度
の向上した安定した写真性能を提供するハロゲン化銀写
真感光材料用固形処理剤包装体に関する。
【0002】
【従来の技術】ハロゲン化銀写真感光材料は、露光後、
現像、脱銀、洗浄、安定化等の工程により処理される。
処理は通常自動現像機で行われ、その場合は補充液補充
方式が一般に広く用いられ、処理槽内の処理液の活性度
を一定に保つ様にコントロールされている。補充液補充
方式の場合、感材からの溶出物の希釈、蒸発量の補正及
び消費成分の補充を目的としており、液体補充の結果、
通常オーバーフロー液が多量に排出されている。
現像、脱銀、洗浄、安定化等の工程により処理される。
処理は通常自動現像機で行われ、その場合は補充液補充
方式が一般に広く用いられ、処理槽内の処理液の活性度
を一定に保つ様にコントロールされている。補充液補充
方式の場合、感材からの溶出物の希釈、蒸発量の補正及
び消費成分の補充を目的としており、液体補充の結果、
通常オーバーフロー液が多量に排出されている。
【0003】一方近年、写真廃液の海洋投棄に関する規
制化の動きやプラスチック材料の廃棄に対する規制が世
界的に高まってきており、写真廃液をゼロにし、しかも
液剤化処理剤用ボトルを使用しない新しいシステムの開
発が求められている。又液体危険物の輸送に関する安全
性確保のために包材に対する安全規制が強化されコスト
の上昇を招いている。又最近急増しているミニラボ店に
おいてはプリントの露光制御技術開発が進み誰でもプリ
ントできるシステムが導入されたためパート化が進んで
いる。しかしながら補充液の溶解作業や処理液管理は相
変らず難しく、処理剤を間違えて溶解し補充してしまう
という極めて重大なミスが起り易くなっている。この従
来の補充システムに対する苦情が多く出される様になっ
てきた。
制化の動きやプラスチック材料の廃棄に対する規制が世
界的に高まってきており、写真廃液をゼロにし、しかも
液剤化処理剤用ボトルを使用しない新しいシステムの開
発が求められている。又液体危険物の輸送に関する安全
性確保のために包材に対する安全規制が強化されコスト
の上昇を招いている。又最近急増しているミニラボ店に
おいてはプリントの露光制御技術開発が進み誰でもプリ
ントできるシステムが導入されたためパート化が進んで
いる。しかしながら補充液の溶解作業や処理液管理は相
変らず難しく、処理剤を間違えて溶解し補充してしまう
という極めて重大なミスが起り易くなっている。この従
来の補充システムに対する苦情が多く出される様になっ
てきた。
【0004】従って当写真業界においては、写真廃液が
ほとんどなく、処理剤用ボトルも使用せずしかも溶解作
業が全く不要となる固形ケミカルの補充システムの開発
が強く求められている。
ほとんどなく、処理剤用ボトルも使用せずしかも溶解作
業が全く不要となる固形ケミカルの補充システムの開発
が強く求められている。
【0005】この要望に応える方法として、WO92/20013
号公報にはほとんど全ての処理成分を固形処理剤化し、
直接処理槽に投入する方法が開示されている。しかしこ
の方法では直接処理槽に固形処理剤を投入する為に、処
理する感光材料に処理剤が付着して事故を起したり、処
理槽からの蒸発水分や大気中の水分等を吸収し、固型処
理剤同士がくっついて確実に固形処理剤が処理槽に投入
されなかったり、あるいは包材と接着して投入精度や秤
量精度が大巾に低下する固形処理剤の補充時に関する問
題、言い換えれば、不正確な補充しか出来ない問題と、
更にはチオ硫酸アンモニウム等チオ硫酸塩が固形処理剤
中に存在する場合には包装状態にかかわらず経時により
固形処理剤同士ブロッキングして補充時に投入されなか
ったり一部溶解し空気酸化し硫化物ができる等、写真性
能に重大な影響を与えるという保存に関する問題も判明
した。
号公報にはほとんど全ての処理成分を固形処理剤化し、
直接処理槽に投入する方法が開示されている。しかしこ
の方法では直接処理槽に固形処理剤を投入する為に、処
理する感光材料に処理剤が付着して事故を起したり、処
理槽からの蒸発水分や大気中の水分等を吸収し、固型処
理剤同士がくっついて確実に固形処理剤が処理槽に投入
されなかったり、あるいは包材と接着して投入精度や秤
量精度が大巾に低下する固形処理剤の補充時に関する問
題、言い換えれば、不正確な補充しか出来ない問題と、
更にはチオ硫酸アンモニウム等チオ硫酸塩が固形処理剤
中に存在する場合には包装状態にかかわらず経時により
固形処理剤同士ブロッキングして補充時に投入されなか
ったり一部溶解し空気酸化し硫化物ができる等、写真性
能に重大な影響を与えるという保存に関する問題も判明
した。
【0006】又、特開平4-237045号には粉状処理剤をパ
ート別に自現機にセットし、その中から必要量ずつ秤量
しながら処理槽に投入する方法とこの粉末ケミカルの自
現機での防湿方法が開示されている。
ート別に自現機にセットし、その中から必要量ずつ秤量
しながら処理槽に投入する方法とこの粉末ケミカルの自
現機での防湿方法が開示されている。
【0007】しかしながらこの方法は、粉状ケミカルが
投入装置のホッパーにセットされた後、自重により密度
が変化し各パートが予め設計された量、分取されなくな
り補充剤の補給が一定でなくなり写真性能が変化してし
まう事が判った。又処理槽上部からの蒸発水分をある程
度、防止したとしても投入口における粉状処理剤の吸湿
による固着の問題は避けられないばかりか、セットされ
た粉状処理剤は、大気中に放置される為に、粉状処理剤
のブロッキングや包装材料との接着により正確に秤量さ
れなくなる。
投入装置のホッパーにセットされた後、自重により密度
が変化し各パートが予め設計された量、分取されなくな
り補充剤の補給が一定でなくなり写真性能が変化してし
まう事が判った。又処理槽上部からの蒸発水分をある程
度、防止したとしても投入口における粉状処理剤の吸湿
による固着の問題は避けられないばかりか、セットされ
た粉状処理剤は、大気中に放置される為に、粉状処理剤
のブロッキングや包装材料との接着により正確に秤量さ
れなくなる。
【0008】前述の如く、時間の経過と共に分取量が変
化するという点が最大の欠点であった。
化するという点が最大の欠点であった。
【0009】又WO91/7332号公報にはプレッシャー・ス
ルー・パッケージ(PTP)包材に粉,顆粒あるいは液
体処理剤を入れ自現機に直接投入する方法が開示されて
いる。しかしこの方法は単に濃厚低補充を促進するため
に、固形処理剤及び固形化できない薬品は液体処理剤を
処理槽に直接投入する補充方法を開示しただけで、本発
明の如く補充精度の安定化や分割包装された場合の経時
による吸湿、特にチオ硫酸塩を含有する固形処理剤は包
材に付着し易く包材内に残留する分包内に予め秤量して
おく固形処理剤の最適量についての課題解決の示唆はな
い。
ルー・パッケージ(PTP)包材に粉,顆粒あるいは液
体処理剤を入れ自現機に直接投入する方法が開示されて
いる。しかしこの方法は単に濃厚低補充を促進するため
に、固形処理剤及び固形化できない薬品は液体処理剤を
処理槽に直接投入する補充方法を開示しただけで、本発
明の如く補充精度の安定化や分割包装された場合の経時
による吸湿、特にチオ硫酸塩を含有する固形処理剤は包
材に付着し易く包材内に残留する分包内に予め秤量して
おく固形処理剤の最適量についての課題解決の示唆はな
い。
【0010】さらにPTPそのものは圧力で包装材料
を、開封するため粉が飛散しやすく処理槽の壁に付着し
タール等の発生の問題もあるばかりか、飛散した粉が他
の処理槽へ飛び込み、コンタミの原因にもなることも判
った。圧力で開封した際、包材の切れ端が固形処理剤と
ともに、投入されフィルターの目詰りを誘発する事も判
った。
を、開封するため粉が飛散しやすく処理槽の壁に付着し
タール等の発生の問題もあるばかりか、飛散した粉が他
の処理槽へ飛び込み、コンタミの原因にもなることも判
った。圧力で開封した際、包材の切れ端が固形処理剤と
ともに、投入されフィルターの目詰りを誘発する事も判
った。
【0011】本発明者等はこれらの問題点につき防湿性
を付与する補充装置や包装材料につき検討を行ったが、
真の解決策は見い出せなかった。しかるに、鋭意検討の
結果、一回の補充単位の固形処理剤が0.5〜50gの範囲で
一回の補充単位に予め分包し包装されている形態でしか
もその包装がチオ硫酸塩を含有する固形処理剤表面と、
包装材料表面間の包装内摩擦係数が1.5以下を維持する
包装材料で包装されていれば湿度80%の状態に2年程度
保存しても固形処理剤同士でのブロッキング及び固形処
理剤と包装材料との付着、加えて硫化の発生も皆無であ
る。又開封し自然落下による投入において、全て残留物
もなく確実に補充されるため使用液の濃度変動が最小で
安定した、写真性能が得られる事を、見い出した。加え
て溶解作業フリー、自動現像機へのセットのし易さ、及
び誤溶解がなくコンタミが防止され、補充に関する諸問
題が全て解決される事を見い出した。
を付与する補充装置や包装材料につき検討を行ったが、
真の解決策は見い出せなかった。しかるに、鋭意検討の
結果、一回の補充単位の固形処理剤が0.5〜50gの範囲で
一回の補充単位に予め分包し包装されている形態でしか
もその包装がチオ硫酸塩を含有する固形処理剤表面と、
包装材料表面間の包装内摩擦係数が1.5以下を維持する
包装材料で包装されていれば湿度80%の状態に2年程度
保存しても固形処理剤同士でのブロッキング及び固形処
理剤と包装材料との付着、加えて硫化の発生も皆無であ
る。又開封し自然落下による投入において、全て残留物
もなく確実に補充されるため使用液の濃度変動が最小で
安定した、写真性能が得られる事を、見い出した。加え
て溶解作業フリー、自動現像機へのセットのし易さ、及
び誤溶解がなくコンタミが防止され、補充に関する諸問
題が全て解決される事を見い出した。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明の目的
は、第1に、補充量の精度があるハロゲン化銀写真感光
材料用固形処理剤包装体を提供することにある。
は、第1に、補充量の精度があるハロゲン化銀写真感光
材料用固形処理剤包装体を提供することにある。
【0013】第2に、輸送上の危険や取り扱い上の危険
をともなう液体ケミカルをなくし、ユーザーへの煩雑な
操作をなくして固体ケミカルの使用を可能ならしめたハ
ロゲン化銀写真感光材料用固形処理剤包装体を提供する
ことにある。
をともなう液体ケミカルをなくし、ユーザーへの煩雑な
操作をなくして固体ケミカルの使用を可能ならしめたハ
ロゲン化銀写真感光材料用固形処理剤包装体を提供する
ことにある。
【0014】第3に、ユーザー自身の手作業による濃縮
キットの水による混合や溶解作業をなくし、完全自動化
固形処理剤の補充システムを完成したハロゲン化銀写真
感光材料用固形処理剤包装体を提供することにある。
キットの水による混合や溶解作業をなくし、完全自動化
固形処理剤の補充システムを完成したハロゲン化銀写真
感光材料用固形処理剤包装体を提供することにある。
【0015】第4に、多くの内蔵補充タンクをなくし、
コンパクト化された自動現像機に使用するハロゲン化銀
写真感光材料用固形処理剤包装体を提供することにあ
る。
コンパクト化された自動現像機に使用するハロゲン化銀
写真感光材料用固形処理剤包装体を提供することにあ
る。
【0016】第5に、液体補充液の貯蔵の必要性を一切
なくし、処理安定性が向上しケミカル廃液量を低減する
ハロゲン化銀写真感光材料用固形処理剤包装体を提供す
ることにある。
なくし、処理安定性が向上しケミカル廃液量を低減する
ハロゲン化銀写真感光材料用固形処理剤包装体を提供す
ることにある。
【0017】第6に、液体用ポリボトルの使用をなくし
たプラスチックの包装材料を低減した、低公害システム
を達成するハロゲン化銀写真感光材料用固形処理剤包装
体を提供することにある。
たプラスチックの包装材料を低減した、低公害システム
を達成するハロゲン化銀写真感光材料用固形処理剤包装
体を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明者等は以下の構成により達成できることを見
い出した。
に、本発明者等は以下の構成により達成できることを見
い出した。
【0019】1.ハロゲン化銀写真感光材料用固形処理
剤包装体において、該固形処理剤が単位補充供給量当り
0.5〜50gの範囲で予め分割秤量され、少なくともチオ硫
酸塩を含有し且つ該固形処理剤の外側を該固形処理剤表
面と包装材料表面間の包装内摩擦係数1.5以下の包装材
料で包装されているハロゲン化銀写真感光材料用固形処
理剤によって、初めて達成される。
剤包装体において、該固形処理剤が単位補充供給量当り
0.5〜50gの範囲で予め分割秤量され、少なくともチオ硫
酸塩を含有し且つ該固形処理剤の外側を該固形処理剤表
面と包装材料表面間の包装内摩擦係数1.5以下の包装材
料で包装されているハロゲン化銀写真感光材料用固形処
理剤によって、初めて達成される。
【0020】該包装体が連続包装体である事及び該固形
処理剤が顆粒及び錠剤が本発明の効果の点で好ましい態
様である。
処理剤が顆粒及び錠剤が本発明の効果の点で好ましい態
様である。
【0021】
【作用】本発明者らは処理槽に直接固形処理剤を投入す
る事に関し、各処理液についての写真性能を変動させな
いために一回に加える最適な固形処理剤補充量を求め
た。この最適補充量は自動現像機の処理槽の大きさ、即
ち処理液の容量に依存したものと思われていたが固体ケ
ミカルの溶解し難い特性をうまく利用することにより、
一度に添加しても急激に濃度は上昇せず、補充水を溶解
に合わせて注入することができ、極めて安定な写真性能
を創出できる利点があることを見い出した。
る事に関し、各処理液についての写真性能を変動させな
いために一回に加える最適な固形処理剤補充量を求め
た。この最適補充量は自動現像機の処理槽の大きさ、即
ち処理液の容量に依存したものと思われていたが固体ケ
ミカルの溶解し難い特性をうまく利用することにより、
一度に添加しても急激に濃度は上昇せず、補充水を溶解
に合わせて注入することができ、極めて安定な写真性能
を創出できる利点があることを見い出した。
【0022】包装材料は経時で温度、湿度の影響を受け
固形処理剤表面間との包装内摩擦係数が変化するばかり
か包装材料にシワが発生し固形処理剤である粉剤、顆粒
及び錠剤がひっかかり処理槽に自然落下しにくくなる事
を見い出した。
固形処理剤表面間との包装内摩擦係数が変化するばかり
か包装材料にシワが発生し固形処理剤である粉剤、顆粒
及び錠剤がひっかかり処理槽に自然落下しにくくなる事
を見い出した。
【0023】一回に投入される処理剤量は0.5〜50gで
定着処理剤の場合は10〜30gが好ましい。この範囲のチ
オ硫酸塩含有固形処理剤を、一回の補充単位毎に包装内
摩擦係数が1.5以下を維持する包装材料で分包すること
で初めて一般的な小型現像機の処理槽の1部に直接投入
し、ゆっくり溶解させながら処理した場合安定な写真状
態を、常に維持できる事が判った。
定着処理剤の場合は10〜30gが好ましい。この範囲のチ
オ硫酸塩含有固形処理剤を、一回の補充単位毎に包装内
摩擦係数が1.5以下を維持する包装材料で分包すること
で初めて一般的な小型現像機の処理槽の1部に直接投入
し、ゆっくり溶解させながら処理した場合安定な写真状
態を、常に維持できる事が判った。
【0024】固形処理剤の経時保存ばかりか処理槽上部
からの蒸発水分には全く影響されずに必ず予め設計され
た量投入される事によることが判った。
からの蒸発水分には全く影響されずに必ず予め設計され
た量投入される事によることが判った。
【0025】さらに各分包を連続包装することで本発明
の好ましい固形処理剤投入装置を用いれば一度セットす
れば自動的に固形処理剤が精度良く補充され廃包材も一
箇所にまとめて収納する事が可能となる。さらに分包し
てあることで輸送運搬中に包材が破れた時でも最小の被
害で済ませることが可能である事も判った。
の好ましい固形処理剤投入装置を用いれば一度セットす
れば自動的に固形処理剤が精度良く補充され廃包材も一
箇所にまとめて収納する事が可能となる。さらに分包し
てあることで輸送運搬中に包材が破れた時でも最小の被
害で済ませることが可能である事も判った。
【0026】以下本発明を具体的に説明する。
【0027】本発明において、固形処理剤の単位補充供
給量当りと言うのは、ある一定量のハロゲン化銀写真感
光材料が処理された場合に一回に投入される固形処理剤
の総重量のことを言い、固形処理剤の処理槽へ添加され
る単位補充供給が多すぎると固形処理剤の溶解不良が生
じ易くなり、単位補充供給量が少ないとある一定量の固
形処理剤を供給する為の投入回数が増え、投入精度や供
給手段の耐久性も問題となる。本発明において、分包と
は固形処理剤の単位補充供給量ごと包装される包装単位
を表わす。
給量当りと言うのは、ある一定量のハロゲン化銀写真感
光材料が処理された場合に一回に投入される固形処理剤
の総重量のことを言い、固形処理剤の処理槽へ添加され
る単位補充供給が多すぎると固形処理剤の溶解不良が生
じ易くなり、単位補充供給量が少ないとある一定量の固
形処理剤を供給する為の投入回数が増え、投入精度や供
給手段の耐久性も問題となる。本発明において、分包と
は固形処理剤の単位補充供給量ごと包装される包装単位
を表わす。
【0028】本発明の包装材料は、本発明の固形処理剤
表面との包装内摩擦係数が1.5以下であり好ましくは1.0
以下である。ここで包装内摩擦係数と言うのは下記の方
法により求めた値である。
表面との包装内摩擦係数が1.5以下であり好ましくは1.0
以下である。ここで包装内摩擦係数と言うのは下記の方
法により求めた値である。
【0029】固形処理剤を包装材料に入れシールし、密
封する。温度25℃相対湿度40%で、図8に示される包装
材料a及びbの部分を切断しHEIDON社製「Static Frict
ionTester HEIDON-10」を用い、包装材料ごと固定し固
形処理剤の80%以上が包材からスベリ落ちるtanθを測
定する。このtanθを固形処理剤表面と包装材料表面間
の包装内摩擦係数という。
封する。温度25℃相対湿度40%で、図8に示される包装
材料a及びbの部分を切断しHEIDON社製「Static Frict
ionTester HEIDON-10」を用い、包装材料ごと固定し固
形処理剤の80%以上が包材からスベリ落ちるtanθを測
定する。このtanθを固形処理剤表面と包装材料表面間
の包装内摩擦係数という。
【0030】この包装内摩擦係数は、固形処理剤の表面
性、成分、大きさ、形状と包装材料の材質、表面のあら
さ、更には保存状態により変動するが、要は固形処理剤
表面と包装材料間の包装内摩擦係数が投入時に1.5以下
を達成する包装材料で単位補充供給量当り0.5〜50gの範
囲で予め分割秤量された固体処理剤を包装した包装体に
より初めて本発明の目的を達成することができる。
性、成分、大きさ、形状と包装材料の材質、表面のあら
さ、更には保存状態により変動するが、要は固形処理剤
表面と包装材料間の包装内摩擦係数が投入時に1.5以下
を達成する包装材料で単位補充供給量当り0.5〜50gの範
囲で予め分割秤量された固体処理剤を包装した包装体に
より初めて本発明の目的を達成することができる。
【0031】従って、固形処理剤表面と包装材料表面の
包装内摩擦係数が1.5以下を達成する組み合わせであれ
ばどの様な包装材料を用いても良いが、本発明の実施態
様としては合成樹脂の素材が好ましく用いられ、具体的
にはポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、
ポリ酢酸ビニル、ナイロン、ポリ塩化ビニリデン、ポリ
スチレン、ポリカーボネート、ビニロン、ポリエチレン
テレフタレート等が挙げられ、単一フィルムであっても
あるいは2種類以上のフィルムで積層しても良いし、フ
ィルム間にアルミ箔等を用いても良い。
包装内摩擦係数が1.5以下を達成する組み合わせであれ
ばどの様な包装材料を用いても良いが、本発明の実施態
様としては合成樹脂の素材が好ましく用いられ、具体的
にはポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、
ポリ酢酸ビニル、ナイロン、ポリ塩化ビニリデン、ポリ
スチレン、ポリカーボネート、ビニロン、ポリエチレン
テレフタレート等が挙げられ、単一フィルムであっても
あるいは2種類以上のフィルムで積層しても良いし、フ
ィルム間にアルミ箔等を用いても良い。
【0032】本発明の包装材料は固形処理剤表面との包
装内摩擦係数が1.5以下であるが、。更に透湿度が50g/
m2・24hr(40℃・90%RH)以下である場合に本発明の効
果がより顕著となる。すなわち、透湿性が高い場合に包
装材料に通過する水分量が多くなる為に潮解性を示す固
形処理剤が一部潮解し、他の写真成分との好ましからぬ
反応を生じ、しかも包装内摩擦係数にも影響を与える為
である。好ましくは20g/m2・24hr(40℃90%RH)以下
の透湿度をもつ包装材料が本発明の実施態様に好ましく
用いられる。
装内摩擦係数が1.5以下であるが、。更に透湿度が50g/
m2・24hr(40℃・90%RH)以下である場合に本発明の効
果がより顕著となる。すなわち、透湿性が高い場合に包
装材料に通過する水分量が多くなる為に潮解性を示す固
形処理剤が一部潮解し、他の写真成分との好ましからぬ
反応を生じ、しかも包装内摩擦係数にも影響を与える為
である。好ましくは20g/m2・24hr(40℃90%RH)以下
の透湿度をもつ包装材料が本発明の実施態様に好ましく
用いられる。
【0033】包装材料の膜厚としては使い勝手や、包装
材料の廃棄性、摩擦性、透湿効果の点より1〜500μm、
より好ましくは10〜150μmであることが好ましい。
材料の廃棄性、摩擦性、透湿効果の点より1〜500μm、
より好ましくは10〜150μmであることが好ましい。
【0034】固形処理剤を包装する方法としては4方シ
ール、3方シール、スティック(ピロー包装、ガゼット
包装)、PTP(ブリスター包装)、カートリッヂ等が
ある。
ール、3方シール、スティック(ピロー包装、ガゼット
包装)、PTP(ブリスター包装)、カートリッヂ等が
ある。
【0035】開封投入手段にピールオープン方式を使用
する場合は、シーラント剤をラミネートしピールオープ
ン適性をもたせることができる。
する場合は、シーラント剤をラミネートしピールオープ
ン適性をもたせることができる。
【0036】固形処理剤を処理槽に供給する方法として
は包装体を開封し取り出す方式等があるが、開封に際
し、接着面を分離する方法(ピールオープン)、シール
包装の一部に切り込みを入れ引っ張ることにより開封す
る方法、カッター等の外力により切断する方法、強制的
に固形処理剤を押し出す方法等が好ましく用いられる。
は包装体を開封し取り出す方式等があるが、開封に際
し、接着面を分離する方法(ピールオープン)、シール
包装の一部に切り込みを入れ引っ張ることにより開封す
る方法、カッター等の外力により切断する方法、強制的
に固形処理剤を押し出す方法等が好ましく用いられる。
【0037】本発明でいう固形処理剤とは錠剤、顆粒
剤、粉剤を示す。固形処理剤の保存性及び一回の投入精
度は包装材料内残存率より錠剤、顆粒が好ましい。
剤、粉剤を示す。固形処理剤の保存性及び一回の投入精
度は包装材料内残存率より錠剤、顆粒が好ましい。
【0038】本発明でいう粉剤とは、微粒結晶の集合体
のことをいう。
のことをいう。
【0039】本発明でいう顆粒とは、粉末に造粒工程を
加えたもので粒径は50〜5000μmの粒状物の事をいう。
好ましくは、500〜1500μmのものが良い。小さいと投
入時包材中に残存し易く又飛散し易い、大きいと輸送時
微粒末ができやすい。
加えたもので粒径は50〜5000μmの粒状物の事をいう。
好ましくは、500〜1500μmのものが良い。小さいと投
入時包材中に残存し易く又飛散し易い、大きいと輸送時
微粒末ができやすい。
【0040】本発明でいう錠剤とは粉末あるいは顆粒を
一定の形状圧縮成形したものをいう。
一定の形状圧縮成形したものをいう。
【0041】本発明で用いるチオ硫酸塩の塩としてナト
リウム、カリウム、アンモニウム等の各塩を用いる事が
できる。迅速処理性よりアンモニウム塩が好ましい。
リウム、カリウム、アンモニウム等の各塩を用いる事が
できる。迅速処理性よりアンモニウム塩が好ましい。
【0042】本発明の固形処理剤中のチオ硫酸塩の含有
率は60wt%以上が、本発明の効果をより良好に奏する。
率は60wt%以上が、本発明の効果をより良好に奏する。
【0043】本発明に用いる亜硫酸付加物は特願平4-28
3032号の段落[0134]から[0141]に記載のも
のを用いる事ができる。
3032号の段落[0134]から[0141]に記載のも
のを用いる事ができる。
【0044】それらのうち本発明の効果の点よりB−22
グルタルアルデヒドビス重亜硫酸ナトリウムが好まし
い。
グルタルアルデヒドビス重亜硫酸ナトリウムが好まし
い。
【0045】本発明に用いるスルフィン酸は特願平4-28
3032号の段落[0049]から[0062]に記載のも
のを用いる事ができる。
3032号の段落[0049]から[0062]に記載のも
のを用いる事ができる。
【0046】それらのうち本発明の効果の点よりS−2
パラトルエンスルフィン酸ナトリウムが好ましい。
パラトルエンスルフィン酸ナトリウムが好ましい。
【0047】これらの保恒剤は併用して用いても良く、
単独で用いても良い。本発明の効果の点より前記B−22
グルタルアルデヒド重亜硫酸ナトリウムとS−2パラト
ルエンスルフィン酸ナトリウムが好ましい。これらの保
恒剤は固体処理剤中2wt%以上、15wt%以下が本発明の
効果より好ましい。
単独で用いても良い。本発明の効果の点より前記B−22
グルタルアルデヒド重亜硫酸ナトリウムとS−2パラト
ルエンスルフィン酸ナトリウムが好ましい。これらの保
恒剤は固体処理剤中2wt%以上、15wt%以下が本発明の
効果より好ましい。
【0048】写真用処理剤を固形化する方法は特願平2-
135887号、同2-203165号、同2-203166号、同2-203167
号、同2-203168号、同2-300409号等に記載の方法を用い
ることができる。
135887号、同2-203165号、同2-203166号、同2-203167
号、同2-203168号、同2-300409号等に記載の方法を用い
ることができる。
【0049】錠剤形成の為の造粒方法は転動造粒、押し
出し造粒、圧縮造粒、流動層造粒等公知の方法を用いる
ことができ、得られた造粒物は造粒の60%以上が±100
〜150μmの偏差内に入ることが投入精度の上からも好ま
しい。
出し造粒、圧縮造粒、流動層造粒等公知の方法を用いる
ことができ、得られた造粒物は造粒の60%以上が±100
〜150μmの偏差内に入ることが投入精度の上からも好ま
しい。
【0050】錠剤処理剤の製造方法は、特開昭51-61837
号、同54-155038号、同52-88025号、英国特許1,213,808
号等や公知の方法により製造でき、顆粒処理剤は、特開
平2-109042号、同2-109043号、同3-39735号及び同3-397
39号等に記載されており、更には粉末処理剤は、特開昭
54-133332号、英国特許725,892号、同729,862号及びド
イツ特許3,733,861号等に記載される様な公知の方法で
製造できる。
号、同54-155038号、同52-88025号、英国特許1,213,808
号等や公知の方法により製造でき、顆粒処理剤は、特開
平2-109042号、同2-109043号、同3-39735号及び同3-397
39号等に記載されており、更には粉末処理剤は、特開昭
54-133332号、英国特許725,892号、同729,862号及びド
イツ特許3,733,861号等に記載される様な公知の方法で
製造できる。
【0051】次に本発明の固形処理剤を用いるための好
ましい投入装置付自動現像機について説明する。
ましい投入装置付自動現像機について説明する。
【0052】図1は、投入装置付自動現像機の断面を示
したものである。なお、図には、構成をわかりやすくす
るために、感光材料を搬送する搬送手段等は省略してあ
る。また、本例においては、固形処理剤として錠剤を用
いた場合について説明する。
したものである。なお、図には、構成をわかりやすくす
るために、感光材料を搬送する搬送手段等は省略してあ
る。また、本例においては、固形処理剤として錠剤を用
いた場合について説明する。
【0053】感光材料を処理する処理槽1は、該処理槽
1を形成する仕切壁の外側に一体的に設けた固形処理剤
(錠剤)を供給する固形処理剤投入部4および恒温槽2
を有する。これら処理槽1と恒温槽2とは連通窓が形成
された仕切壁21により仕切られており、処理液は流通で
きるようになっている。そして恒温槽2の上方に設けた
投入部4には固形処理剤を受容する囲い5を設けたの
で、固形処理剤は固形のまま処理槽1に移動することが
ない。なお、囲い5は処理液の通過は可能であるが、固
形の処理剤は溶け終わるまで通過できない網状またはフ
ィルター状としてある。
1を形成する仕切壁の外側に一体的に設けた固形処理剤
(錠剤)を供給する固形処理剤投入部4および恒温槽2
を有する。これら処理槽1と恒温槽2とは連通窓が形成
された仕切壁21により仕切られており、処理液は流通で
きるようになっている。そして恒温槽2の上方に設けた
投入部4には固形処理剤を受容する囲い5を設けたの
で、固形処理剤は固形のまま処理槽1に移動することが
ない。なお、囲い5は処理液の通過は可能であるが、固
形の処理剤は溶け終わるまで通過できない網状またはフ
ィルター状としてある。
【0054】筒状のフィルター22は、恒温槽2の下方に
交換可能に設けられ、処理液中の不溶物、例えば紙くず
等を除去する機能を果たす。このフィルター22の中は、
恒温槽2の下方壁を貫通して設けられた循環パイプ23を
介して循環ポンプ24(循環手段)の吸引側に連通してい
る。
交換可能に設けられ、処理液中の不溶物、例えば紙くず
等を除去する機能を果たす。このフィルター22の中は、
恒温槽2の下方壁を貫通して設けられた循環パイプ23を
介して循環ポンプ24(循環手段)の吸引側に連通してい
る。
【0055】循環系は、液の循環通路を形成する循環パ
イプ23、循環ポンプ24、および、処理槽1等で構成され
ていることになる。前記循環ポンプ24の吐出側に連通し
た循環パイプ23の他端は処理槽1の下方壁を貫通し、該
処理槽1に連通している。このような構成により、循環
ポンプ24が作動すると処理液は恒温槽2から吸い込ま
れ、処理槽1に吐出されて、処理液は処理槽1内の処理
液と混じり合い、再び恒温槽2へと入る循環を繰り返す
ことになる。この循環流の流量は、1分間当たりタンク
容量に対して0.1(回転=循環量/タンク容量)以上の
流量であることが好ましく、より好ましくは、0.5〜2.0
回転である。また、処理液の循環方向は、図1に示した
方向に限られる必要はなく、逆方向であってもよい。
イプ23、循環ポンプ24、および、処理槽1等で構成され
ていることになる。前記循環ポンプ24の吐出側に連通し
た循環パイプ23の他端は処理槽1の下方壁を貫通し、該
処理槽1に連通している。このような構成により、循環
ポンプ24が作動すると処理液は恒温槽2から吸い込ま
れ、処理槽1に吐出されて、処理液は処理槽1内の処理
液と混じり合い、再び恒温槽2へと入る循環を繰り返す
ことになる。この循環流の流量は、1分間当たりタンク
容量に対して0.1(回転=循環量/タンク容量)以上の
流量であることが好ましく、より好ましくは、0.5〜2.0
回転である。また、処理液の循環方向は、図1に示した
方向に限られる必要はなく、逆方向であってもよい。
【0056】廃液管31は、処理槽1内の処理液をオーバ
ーフローさせるためのものであり、液面レベルを一定に
保つとともに、他の処理槽から感光材料に付着して持ち
込まれる成分や、感光材料から浸み出す成分が貯留し、
増加することを防ぐのに役立つ。
ーフローさせるためのものであり、液面レベルを一定に
保つとともに、他の処理槽から感光材料に付着して持ち
込まれる成分や、感光材料から浸み出す成分が貯留し、
増加することを防ぐのに役立つ。
【0057】棒状のヒータ25は、恒温槽2の上方壁を貫
通して恒温槽2内の処理液中に浸漬するよう配設されて
いる。このヒータ25は、恒温槽2および処理槽1内の処
理液を加温するものであり、換言すると処理槽1内の処
理液を処理に適した温度範囲(例えば20〜55℃)に保持
する温度調整手段である。
通して恒温槽2内の処理液中に浸漬するよう配設されて
いる。このヒータ25は、恒温槽2および処理槽1内の処
理液を加温するものであり、換言すると処理槽1内の処
理液を処理に適した温度範囲(例えば20〜55℃)に保持
する温度調整手段である。
【0058】処理量情報検出手段32は、自現機の入口に
設けられ、処理される感光材料の処理量を検出するため
に用いられる。この処理量情報検出手段32は、左右方向
に複数の検出部材を配してなり、感光材料の幅を検出す
るとともに、検出されている時間をカウントするための
要素として機能する。感光材料の搬送速度は機械的に予
め設定されているので、幅情報と時間情報とから感光材
料の処理面積が算出できる。なお、この処理量情報検出
手段32は、赤外線センサー、マイクロスイッチ、超音波
センサー等の感光材料の幅および搬送時間を検出できる
ものであればよい。さらに、検出される情報として、処
理される、処理された、あるいは、処理中の感光材料の
処理量に比例した値であればよく、処理槽に収容された
処理液の濃度あるいは濃度変化等であってもよい。
設けられ、処理される感光材料の処理量を検出するため
に用いられる。この処理量情報検出手段32は、左右方向
に複数の検出部材を配してなり、感光材料の幅を検出す
るとともに、検出されている時間をカウントするための
要素として機能する。感光材料の搬送速度は機械的に予
め設定されているので、幅情報と時間情報とから感光材
料の処理面積が算出できる。なお、この処理量情報検出
手段32は、赤外線センサー、マイクロスイッチ、超音波
センサー等の感光材料の幅および搬送時間を検出できる
ものであればよい。さらに、検出される情報として、処
理される、処理された、あるいは、処理中の感光材料の
処理量に比例した値であればよく、処理槽に収容された
処理液の濃度あるいは濃度変化等であってもよい。
【0059】図1において、6は固形処理剤包装体を収
容する収容容器、9は該包装体を搬送する第2の搬送手
段、16は前記処理量情報検出手段32による信号を受けて
処理剤の処理量供給を制御する制御手段である。
容する収容容器、9は該包装体を搬送する第2の搬送手
段、16は前記処理量情報検出手段32による信号を受けて
処理剤の処理量供給を制御する制御手段である。
【0060】図2はシール包材開封投入装置3の具体的
構造を詳しく説明する斜視図であり、図3は更に見る角
度を変えた斜視図であり又、構成を示すブロック図でも
ある。
構造を詳しく説明する斜視図であり、図3は更に見る角
度を変えた斜視図であり又、構成を示すブロック図でも
ある。
【0061】図2で固形処理剤包装体を収容する収容容
器6は、固形処理剤包装体Hを、帯部を蛇行させた状態
で収納していて、該固形処理剤包装体Hの先端は、ロー
ラ8-aと、ローラ8-bと駆動手段とよりなる第1の搬
送手段8により送り出し、又は蓋7を開けて案内し、ロ
ーラ9-aと、ローラ9-bと駆動手段とよりなる第2の
搬送手段9にかけ渡し、蓋7を閉じることにより、第1
の搬送手段8と第2の搬送手段9に係合する。なお第2
の搬送手段9に係合させる前に切断手段(カッター)10
により、上下両側のシール部を切り離し矢印A方向へ案
内し排除する。
器6は、固形処理剤包装体Hを、帯部を蛇行させた状態
で収納していて、該固形処理剤包装体Hの先端は、ロー
ラ8-aと、ローラ8-bと駆動手段とよりなる第1の搬
送手段8により送り出し、又は蓋7を開けて案内し、ロ
ーラ9-aと、ローラ9-bと駆動手段とよりなる第2の
搬送手段9にかけ渡し、蓋7を閉じることにより、第1
の搬送手段8と第2の搬送手段9に係合する。なお第2
の搬送手段9に係合させる前に切断手段(カッター)10
により、上下両側のシール部を切り離し矢印A方向へ案
内し排除する。
【0062】次に図3に示す如く、上下両側のシール部
を切り離されて、上下が開口となった分包部H-bは、
第1の搬送手段8と第2の搬送手段9の相互関係を制御
されて、残る桁状のシール部が互いに近寄らせられるか
ら、図示の如く分包部H-bはふくらみが強調されて、
固形処理剤Tの挟持は解除されるので、該固形処理剤T
は落下する。図2においてガイド12には、帯状の固形処
理剤包装体Hの進行を案内すると共に、前記ふくらみに
よる処理剤落下の位置を規制するものであり、これによ
って投入口13は巨大でなくてよい。
を切り離されて、上下が開口となった分包部H-bは、
第1の搬送手段8と第2の搬送手段9の相互関係を制御
されて、残る桁状のシール部が互いに近寄らせられるか
ら、図示の如く分包部H-bはふくらみが強調されて、
固形処理剤Tの挟持は解除されるので、該固形処理剤T
は落下する。図2においてガイド12には、帯状の固形処
理剤包装体Hの進行を案内すると共に、前記ふくらみに
よる処理剤落下の位置を規制するものであり、これによ
って投入口13は巨大でなくてよい。
【0063】この実施例では切断手段(カッター)10は
円板状のロータリカッターを適用したが、これに限定さ
れるものではない。なおカッター刃は、安全のためカッ
ターチップ11としてセットで交換する構成とすることが
好ましい。
円板状のロータリカッターを適用したが、これに限定さ
れるものではない。なおカッター刃は、安全のためカッ
ターチップ11としてセットで交換する構成とすることが
好ましい。
【0064】図2及び図3に示す如く、ローラ8-b、
ローラ9-bは、それぞれの円筒の一部を欠除させ、切
欠きローラとしてあり、それぞれのローラ対の軸間距離
を固定にしたから、ローラ対の回転により該欠除部がロ
ーラ8-a又はローラ9-aに対向したときには、両ロー
ラ間の挟持力は無くなり、又ニップ圧が減少するから、
挟持されていた帯状の固形処理剤包装体Hは自由にその
面方向に移動可能となり、例えば蛇行しはじめていたと
きに中央に戻ることが出来る。
ローラ9-bは、それぞれの円筒の一部を欠除させ、切
欠きローラとしてあり、それぞれのローラ対の軸間距離
を固定にしたから、ローラ対の回転により該欠除部がロ
ーラ8-a又はローラ9-aに対向したときには、両ロー
ラ間の挟持力は無くなり、又ニップ圧が減少するから、
挟持されていた帯状の固形処理剤包装体Hは自由にその
面方向に移動可能となり、例えば蛇行しはじめていたと
きに中央に戻ることが出来る。
【0065】図3における検出手段14は固形処理剤包装
体Hの側端部に記録された各分包毎の被検出部15を検出
し、処理量供給制御手段16に信号を送り、モータを制御
して第1の搬送手段8と第2の搬送手段9を駆動する。
そして残量表示にも使用することを示している。
体Hの側端部に記録された各分包毎の被検出部15を検出
し、処理量供給制御手段16に信号を送り、モータを制御
して第1の搬送手段8と第2の搬送手段9を駆動する。
そして残量表示にも使用することを示している。
【0066】次に図4によって第1搬送手段8より第2
搬送手段9の送り速度が小さく、その送り速度の差で帯
状の固形処理剤包装体Hにふくらみを与える状況を説明
する。図5で第1の搬送手段8と第2の搬送手段9とは
同じギヤがそれぞれのローラ軸に固定され、共通のギヤ
18で同時に駆動されるため、軸の回転数は同じである
が、第2の搬送手段9のローラ9-a,9-bは、第1の
搬送手段8のローラより直径が小さいから周速が小さく
なり、送り速度も遅い。
搬送手段9の送り速度が小さく、その送り速度の差で帯
状の固形処理剤包装体Hにふくらみを与える状況を説明
する。図5で第1の搬送手段8と第2の搬送手段9とは
同じギヤがそれぞれのローラ軸に固定され、共通のギヤ
18で同時に駆動されるため、軸の回転数は同じである
が、第2の搬送手段9のローラ9-a,9-bは、第1の
搬送手段8のローラより直径が小さいから周速が小さく
なり、送り速度も遅い。
【0067】タイミングチャートでは、第1と第2の搬
送手段が同時に駆動されていることを示す。
送手段が同時に駆動されていることを示す。
【0068】次に図5で第2の搬送手段9が、なお第1
の搬送手段8と同時に駆動されたのち一時的に逆転され
る実施例を示す。この実施例では、第1の搬送手段8と
第2の搬送手段9の送り速度は同じであるが、停止後逆
転する第2の搬送手段9の回転により、帯状の固形処理
剤包装体Hが戻されてたるみ、固形処理剤Tを挟持して
いた部分がふくらみ、固形処理剤Tが解放される。
の搬送手段8と同時に駆動されたのち一時的に逆転され
る実施例を示す。この実施例では、第1の搬送手段8と
第2の搬送手段9の送り速度は同じであるが、停止後逆
転する第2の搬送手段9の回転により、帯状の固形処理
剤包装体Hが戻されてたるみ、固形処理剤Tを挟持して
いた部分がふくらみ、固形処理剤Tが解放される。
【0069】次に図6で、第1の搬送手段8と、第2の
搬送手段9の作用の位相を違える実施例を示す。移動可
能な駆動源19により第1の搬送手段8がまず駆動されて
のち、第2の搬送手段9が駆動されるから、第1の搬送
手段によって両側のシール部を切り離された帯状の固形
処理剤包装体Hの分包部の先行する桁状のシール部が、
第2の搬送手段9に到達するが、未だ第2の搬送手段9
は駆動されていないから止められ、固形処理剤包装体H
にたるみが生じ、分包部をふくらませて固形処理剤Tを
解放する。
搬送手段9の作用の位相を違える実施例を示す。移動可
能な駆動源19により第1の搬送手段8がまず駆動されて
のち、第2の搬送手段9が駆動されるから、第1の搬送
手段によって両側のシール部を切り離された帯状の固形
処理剤包装体Hの分包部の先行する桁状のシール部が、
第2の搬送手段9に到達するが、未だ第2の搬送手段9
は駆動されていないから止められ、固形処理剤包装体H
にたるみが生じ、分包部をふくらませて固形処理剤Tを
解放する。
【0070】図7では固形処理剤の投下に関する供給動
作の制御フローチャートを示す。即ち処理情報信号によ
り処理剤残量チェックし、無ければ残量無し信号を出
す。残量が有れば、供給動作に入りモータ駆動する。そ
して1回分供給動作完了をチェックして、完了すれば供
給動作停止するが、完了していなければ再度モータMを
駆動して、供給動作を繰返す。
作の制御フローチャートを示す。即ち処理情報信号によ
り処理剤残量チェックし、無ければ残量無し信号を出
す。残量が有れば、供給動作に入りモータ駆動する。そ
して1回分供給動作完了をチェックして、完了すれば供
給動作停止するが、完了していなければ再度モータMを
駆動して、供給動作を繰返す。
【0071】
【実施例】以下に本発明の実施例を示すが、本発明はこ
れらの実施態様に限定されるものではない。
れらの実施態様に限定されるものではない。
【0072】実施例1 以下に示す様にカラーネガフィルム用固形処理剤を作成
し、表1、表2、表3に示す包装材料で四方シールし、
包装した。
し、表1、表2、表3に示す包装材料で四方シールし、
包装した。
【0073】 (1)カラーネガフィルム定着補充用粉末処理剤 操作(1) チオ硫酸アンモニウム2500g、亜硫酸ナトリウム150g、
炭酸カリウム150g、エチレンジアミン4酢酸2ナトリウ
ム塩20gをそれぞれ市販のバンダムミル中で平均粒径10
μmになるまで粉砕し、これらの素材を40%RH以下に調
湿された部屋で混合機を用いて10分間均一に混合し、こ
れを280等分して、280個分のカラーネガ用定着補充用粉
末処理剤(1)を作成した。
炭酸カリウム150g、エチレンジアミン4酢酸2ナトリウ
ム塩20gをそれぞれ市販のバンダムミル中で平均粒径10
μmになるまで粉砕し、これらの素材を40%RH以下に調
湿された部屋で混合機を用いて10分間均一に混合し、こ
れを280等分して、280個分のカラーネガ用定着補充用粉
末処理剤(1)を作成した。
【0074】 (2)カラーネガフィルム定着補充用顆粒処理剤 チオ硫酸アンモニウム2500g、亜硫酸ナトリウム150g、
炭酸カリウム150g、エチレンジアミン4酢酸2ナトリウ
ム塩20gとパインフロー(松谷化学製)65gを操作(1)
と同様、粉砕、混合、造粒する。水の添加量は50mlと
し、造粒後、60℃で120分間乾燥して造粒物の水分をほ
ぼ完全に除去し、これを280等分して、280個分のカラー
ネガ用定着補充用粉末処理剤(2)を作成した。
炭酸カリウム150g、エチレンジアミン4酢酸2ナトリウ
ム塩20gとパインフロー(松谷化学製)65gを操作(1)
と同様、粉砕、混合、造粒する。水の添加量は50mlと
し、造粒後、60℃で120分間乾燥して造粒物の水分をほ
ぼ完全に除去し、これを280等分して、280個分のカラー
ネガ用定着補充用粉末処理剤(2)を作成した。
【0075】 (平均粒径 800μm、嵩密度 0.75g/cm2) (3)カラーネガフィルム定着補充用錠剤処理剤 チオ硫酸アンモニウム2500g、亜硫酸ナトリウム150g、
炭酸カリウム150g、エチレンジアミン4酢酸2ナトリウ
ム塩20gとパインフロー(松谷化学製)65gを操作(1)
と同様、粉砕、混合、造粒する。水の添加量は50mlと
し、造粒後、60℃で120分間乾燥して造粒物の水分をほ
ぼ完全に除去する。
炭酸カリウム150g、エチレンジアミン4酢酸2ナトリウ
ム塩20gとパインフロー(松谷化学製)65gを操作(1)
と同様、粉砕、混合、造粒する。水の添加量は50mlと
し、造粒後、60℃で120分間乾燥して造粒物の水分をほ
ぼ完全に除去する。
【0076】上記操作で調整した造粒物とN-ラウロイル
サルコシンナトリウム13gを25℃、40%RH以下に調湿さ
れた部屋で混合機を用いて3分間混合する。次に混合物
を菊水製作所(株)製タフプレストコレクト1527HUを改
造した打錠機により1錠当たりの充填量を9.3gにして圧
縮打錠を行い、280個のカラーネガ用定着補充用錠剤
(3)を作成した。(嵩密度 1.9g/cm2) 上記で作成した固形処理剤を、表1、表2及び表3記載
の包装材料で包装した後、温度40℃相対湿度60%(条件
1)温度5℃相対温度20%(条件2)を6時間毎に交互
にくり返し、7日間保存した。
サルコシンナトリウム13gを25℃、40%RH以下に調湿さ
れた部屋で混合機を用いて3分間混合する。次に混合物
を菊水製作所(株)製タフプレストコレクト1527HUを改
造した打錠機により1錠当たりの充填量を9.3gにして圧
縮打錠を行い、280個のカラーネガ用定着補充用錠剤
(3)を作成した。(嵩密度 1.9g/cm2) 上記で作成した固形処理剤を、表1、表2及び表3記載
の包装材料で包装した後、温度40℃相対湿度60%(条件
1)温度5℃相対温度20%(条件2)を6時間毎に交互
にくり返し、7日間保存した。
【0077】本明細書中記載の方法で、包装内摩擦係数
を測定した。結果をまとめて、以下の表に示す。さらに
シール包材開封投入装置図3を用いて投入し、包材内に
付着して残存している固形処理剤の分割秤量した固形処
理剤に対する重量(%)を求めた。
を測定した。結果をまとめて、以下の表に示す。さらに
シール包材開封投入装置図3を用いて投入し、包材内に
付着して残存している固形処理剤の分割秤量した固形処
理剤に対する重量(%)を求めた。
【0078】
【数1】
【0079】結果を以下に示す。
【0080】
【表1】
【0081】
【表2】
【0082】
【表3】
【0083】上記表より明らかな様に、包装内摩擦係数
が1.49より小さい時、包装内の固形処理剤の残存率が少
なくなる事が判る。さらに1.00以下のとき、より好まし
いことが判る。また、錠剤、顆粒、粉剤の順で投入精度
が良い事がわかる。
が1.49より小さい時、包装内の固形処理剤の残存率が少
なくなる事が判る。さらに1.00以下のとき、より好まし
いことが判る。また、錠剤、顆粒、粉剤の順で投入精度
が良い事がわかる。
【0084】尚上記表中、測定不能とは包装内摩擦係数
が1.5を超える場合をいう。シール方法を図9に示す。
が1.5を超える場合をいう。シール方法を図9に示す。
【0085】(A)から(B)、(C)、(D)に変え
ても、固形処理剤残存率は同等の結果であった。このシ
ール包材開封投入装置においては、開封及び搬送性より
図9に示す四方シール方式(A)、(B)、(C)が好
ましく、包材コストの観点より(A)が好ましい。
ても、固形処理剤残存率は同等の結果であった。このシ
ール包材開封投入装置においては、開封及び搬送性より
図9に示す四方シール方式(A)、(B)、(C)が好
ましく、包材コストの観点より(A)が好ましい。
【0086】更に、錠剤や顆粒をシール包装する方法と
しては、 4方シール 3方シール スティック(ピロー包装、ガゼット包装) PTP カートリッジ がある。
しては、 4方シール 3方シール スティック(ピロー包装、ガゼット包装) PTP カートリッジ がある。
【0087】4方シール、3方シール、スティック(ピ
ロー、ガゼット)包装は形態の違いであり前記材料が用
いられる、ただしピールオープン方式に利用するときは
シーラント剤をラミネートしピールオープン適性を持た
せる。
ロー、ガゼット)包装は形態の違いであり前記材料が用
いられる、ただしピールオープン方式に利用するときは
シーラント剤をラミネートしピールオープン適性を持た
せる。
【0088】このピールオープンの方式には、通常、凝
集破壊方式、界面剥離方式、層間剥離方式がある。
集破壊方式、界面剥離方式、層間剥離方式がある。
【0089】凝集破壊方式はホットメルトと言われる接
着剤で、ヒートシールラッカーでシール剤として用いる
方式であり、開封時にシーラント層の内部凝集破壊によ
り剥離するものである。
着剤で、ヒートシールラッカーでシール剤として用いる
方式であり、開封時にシーラント層の内部凝集破壊によ
り剥離するものである。
【0090】界面剥離方式はフィルム間の界面で剥離す
る方式であり、シール用フィルム(シーラント)と被着
体が完全に融着しておらず適度の強度で剥がせるもので
ある。シーラントとしては粘着性の樹脂を混合したフィ
ルムであり、被着体の材質によりポリエチレン、ポリプ
ロピレン又はその共重合体、ポリエステル系等を選択す
ることができる。
る方式であり、シール用フィルム(シーラント)と被着
体が完全に融着しておらず適度の強度で剥がせるもので
ある。シーラントとしては粘着性の樹脂を混合したフィ
ルムであり、被着体の材質によりポリエチレン、ポリプ
ロピレン又はその共重合体、ポリエステル系等を選択す
ることができる。
【0091】さらにシーラントをラミネートフィルムの
ような多層共押出しフィルムを使い、ラミネートフィル
ムの層間で剥離するのが層間剥離方式である。
ような多層共押出しフィルムを使い、ラミネートフィル
ムの層間で剥離するのが層間剥離方式である。
【0092】本発明のフィルムを用いたピールオープン
方式では層間剥離方式又は界面剥離方式が好ましい。
方式では層間剥離方式又は界面剥離方式が好ましい。
【0093】図10は、これらの固形処理剤の入った連続
包装体を収納しておくカートンの一例である。
包装体を収納しておくカートンの一例である。
【0094】図11に、本発明の好ましい固形処理剤の形
態を示す。A、B、C及びDは固形処理剤である。
態を示す。A、B、C及びDは固形処理剤である。
【0095】(A)は、錠剤固形処理剤で溶解性をコン
トロールするため同一組成錠剤の最大径が事なる形態を
示す (B)は、薬品の種類毎に包装材料を区切り、一回の投
入時に固形処理剤A、B及びCが一度に入る様に包装し
た形態である (C)は、一回に投入される粉又は顆粒、粉と顆粒の混
合の固形処理剤が包装されている形態を示す (D)は、一回に投入される錠剤処理剤が一錠である形
態を示す (E)は、一回に投入される錠剤処理剤が三錠である形
態を示す (F)は、一回に投入される粉又は顆粒、粉と顆粒の混
合体の固形処理剤が薬品毎に分包され、さらにA剤が多
いため2分割されている (G)は、一回に投入される粉又は顆粒、粉と顆粒の混
合体の固形処理剤が4つの薬品毎に分包されている形態
を示す (H)は、一回に投入される粉又は顆粒、粉と顆粒の混
合体の固形処理剤が2つにパーツ化され、各々2分包ず
つ入っている形態を示す (I)は、一回に投入される錠剤が3つの場合の形態を
示す (J)は、一回に投入される錠剤が4つの場合の形態を
示す (K)は、一回に投入される錠剤が4つで2パートの場
合の形態を示す (L)は、一回に投入される錠剤が4つで1パートの場
合の形態を示す (M)は、一回に投入される錠剤が1つで1パートの場
合の形態を示す (N)は、一回に投入される錠剤が2つで1パートの場
合の形態を示す (O)は、一回に投入される錠剤が3つで1パートの場
合の形態を示す (A)〜(O)は連続包装体で、図2に示すシール包材
開封投入装置を使用するとき好ましい。(P)〜(U)
は、連続包装でない例を示す。
トロールするため同一組成錠剤の最大径が事なる形態を
示す (B)は、薬品の種類毎に包装材料を区切り、一回の投
入時に固形処理剤A、B及びCが一度に入る様に包装し
た形態である (C)は、一回に投入される粉又は顆粒、粉と顆粒の混
合の固形処理剤が包装されている形態を示す (D)は、一回に投入される錠剤処理剤が一錠である形
態を示す (E)は、一回に投入される錠剤処理剤が三錠である形
態を示す (F)は、一回に投入される粉又は顆粒、粉と顆粒の混
合体の固形処理剤が薬品毎に分包され、さらにA剤が多
いため2分割されている (G)は、一回に投入される粉又は顆粒、粉と顆粒の混
合体の固形処理剤が4つの薬品毎に分包されている形態
を示す (H)は、一回に投入される粉又は顆粒、粉と顆粒の混
合体の固形処理剤が2つにパーツ化され、各々2分包ず
つ入っている形態を示す (I)は、一回に投入される錠剤が3つの場合の形態を
示す (J)は、一回に投入される錠剤が4つの場合の形態を
示す (K)は、一回に投入される錠剤が4つで2パートの場
合の形態を示す (L)は、一回に投入される錠剤が4つで1パートの場
合の形態を示す (M)は、一回に投入される錠剤が1つで1パートの場
合の形態を示す (N)は、一回に投入される錠剤が2つで1パートの場
合の形態を示す (O)は、一回に投入される錠剤が3つで1パートの場
合の形態を示す (A)〜(O)は連続包装体で、図2に示すシール包材
開封投入装置を使用するとき好ましい。(P)〜(U)
は、連続包装でない例を示す。
【0096】実施例2 実施例1で作成した、固形処理剤(2)を用い実施例1
の実施例No.1−32の包装材料(延伸ポリプロピレン+
無延伸ポリプロピレン+低密度ポリエチレン)を用い、
表4の様に定着補充剤の一分包当りの充填量を変化し、
図1の自動現像機と図2のシール包材開封投入装置を用
いランニングテストを実施した。
の実施例No.1−32の包装材料(延伸ポリプロピレン+
無延伸ポリプロピレン+低密度ポリエチレン)を用い、
表4の様に定着補充剤の一分包当りの充填量を変化し、
図1の自動現像機と図2のシール包材開封投入装置を用
いランニングテストを実施した。
【0097】テストはコニカカラーフィルムDD−100
(コニカ(株)製)を処理しながら補水量がタンク液の
2倍となるまで実施した。
(コニカ(株)製)を処理しながら補水量がタンク液の
2倍となるまで実施した。
【0098】
【表4】
【0099】定着は2から1への、安定は3から2、2
から1への向流方式であり漂白槽はエアーポンプでエア
レーションを行った。
から1への向流方式であり漂白槽はエアーポンプでエア
レーションを行った。
【0100】また、蒸発補正は温調時は発色現像、漂
白、定着−1、定着−2、安定−1、安定−2、安定−
3槽に各々1時間10ml、6.5ml、7ml、7ml、8.6ml、8.6
ml、9.3mlの補水を行うプログラムにて蒸発補正を行っ
た。また、非稼働時は非稼働時を積算し、上記槽に各々
1時間当り7.5ml、5ml、6ml、6ml、5ml、5ml、5mlの量
をまとめて稼働開始時に補水した。
白、定着−1、定着−2、安定−1、安定−2、安定−
3槽に各々1時間10ml、6.5ml、7ml、7ml、8.6ml、8.6
ml、9.3mlの補水を行うプログラムにて蒸発補正を行っ
た。また、非稼働時は非稼働時を積算し、上記槽に各々
1時間当り7.5ml、5ml、6ml、6ml、5ml、5ml、5mlの量
をまとめて稼働開始時に補水した。
【0101】スタート時のタンク液は、コニカカラーネ
ガティブフィルム用処理剤CNK−4−52の補充液及び
スターターを用いて作成した。
ガティブフィルム用処理剤CNK−4−52の補充液及び
スターターを用いて作成した。
【0102】補充水量及び固形処理剤補充量は表5の通
り実施した。
り実施した。
【0103】
【表5】
【0104】以下の操作に従ってランニング処理に用い
たカラーネガフィルム用処理錠剤を作成した。
たカラーネガフィルム用処理錠剤を作成した。
【0105】1)カラーネガ用発色現像補充用錠剤 操作(1) 現像主薬のCD-4〔4-アミノ-3-メチル-N-エチル-β-(ヒ
ドロキシ)エチルアニリン硫酸塩〕150gを、市販バンダ
ムミル中で平均粒径10μmになるまで粉砕する。この微
粉末を市販の撹拌造粒機中で室温にて約7分間、10mlの
水を添加することより造粒した後、造粒物を流動層乾燥
機で40℃にて2時間乾燥して造粒物の水分をほぼ完全に
除去する。このようにして、調整した造粒物にN-ラウロ
イルアラニンナトリウム0.3gと、ポリエチレングリコー
ル6000を1.9gを添加し、25℃、40%RH以下に調湿された
部屋で混合機を用いて10分間均一に混合する。次に混合
物を菊水製作所(株)製タフプレストコレクト1527HUを
改造した打錠機により1錠当たりの充填量を1.1gにして
圧縮打錠を行い、126個のカラーネガ用発色現像補充用
錠剤A剤を作成した。
ドロキシ)エチルアニリン硫酸塩〕150gを、市販バンダ
ムミル中で平均粒径10μmになるまで粉砕する。この微
粉末を市販の撹拌造粒機中で室温にて約7分間、10mlの
水を添加することより造粒した後、造粒物を流動層乾燥
機で40℃にて2時間乾燥して造粒物の水分をほぼ完全に
除去する。このようにして、調整した造粒物にN-ラウロ
イルアラニンナトリウム0.3gと、ポリエチレングリコー
ル6000を1.9gを添加し、25℃、40%RH以下に調湿された
部屋で混合機を用いて10分間均一に混合する。次に混合
物を菊水製作所(株)製タフプレストコレクト1527HUを
改造した打錠機により1錠当たりの充填量を1.1gにして
圧縮打錠を行い、126個のカラーネガ用発色現像補充用
錠剤A剤を作成した。
【0106】操作(2) 硫酸ヒドロキシルアミン69.4gとパインフロー(松谷化
学製)4gを操作(1)と同様に粉砕した後、混合、造
粒する。水の添加量は3.5mlとし、造粒後、60℃で30分
間乾燥し、造粒物の水分をほぼ完全に除去する。このよ
うにして、調整した造粒物にN-ラウロイルアラニンナト
リウム0.3gを添加し、25℃、40%RH以下に調湿された部
屋で混合機を用いて3分間混合する。さらに、操作
(1)と同様な方法で打錠機を用い1錠当たりの充填量
を0.56gにして圧縮打錠を行い、120個のカラーネガ用発
色現像補充用錠剤B剤を作成した。
学製)4gを操作(1)と同様に粉砕した後、混合、造
粒する。水の添加量は3.5mlとし、造粒後、60℃で30分
間乾燥し、造粒物の水分をほぼ完全に除去する。このよ
うにして、調整した造粒物にN-ラウロイルアラニンナト
リウム0.3gを添加し、25℃、40%RH以下に調湿された部
屋で混合機を用いて3分間混合する。さらに、操作
(1)と同様な方法で打錠機を用い1錠当たりの充填量
を0.56gにして圧縮打錠を行い、120個のカラーネガ用発
色現像補充用錠剤B剤を作成した。
【0107】操作(3) 1-ヒドロキシエタン-1,1-ジホスホン酸ジナトリウム15
g、亜硫酸カリウム72.8g、炭酸カリウム375g、炭酸水素
ナトリウム3g、臭化ナトリウム3.7gとマンニット22gを
操作(1)と同様に粉砕、混合し、水の添加量を40mlに
して造粒を行う。造粒後、造粒物を70℃で60分間乾燥し
て造粒物の水分をほぼ完全に除去する。このようにし
て、調整した造粒物にN-ラウロイルアラニンナトリウム
2gを添加し、25℃、40%RH以下に調湿された部屋で混
合機を用いて3分間混合する。さらに、操作(1)と同
様な方法で打錠機を用い1錠当たりの充填量を3.9gにし
て圧縮打錠を行い、120個のカラーネガ用発色現像補充
用錠剤C剤を作成した。
g、亜硫酸カリウム72.8g、炭酸カリウム375g、炭酸水素
ナトリウム3g、臭化ナトリウム3.7gとマンニット22gを
操作(1)と同様に粉砕、混合し、水の添加量を40mlに
して造粒を行う。造粒後、造粒物を70℃で60分間乾燥し
て造粒物の水分をほぼ完全に除去する。このようにし
て、調整した造粒物にN-ラウロイルアラニンナトリウム
2gを添加し、25℃、40%RH以下に調湿された部屋で混
合機を用いて3分間混合する。さらに、操作(1)と同
様な方法で打錠機を用い1錠当たりの充填量を3.9gにし
て圧縮打錠を行い、120個のカラーネガ用発色現像補充
用錠剤C剤を作成した。
【0108】2)カラーネガ用漂白補充用錠剤 操作(4) 1,3-プロパンジアミン4酢酸第2鉄アンモニウム1水塩
175g、1,3-プロパンジアミン4酢酸2g、パインフロー
(松谷化学製)17gを操作(1)と同様に粉砕、混合
し、水の添加量を8mlにして造粒を行う。造粒後、造粒
物を60℃で30分間乾燥して造粒物の水分をほぼ完全に除
去する。
175g、1,3-プロパンジアミン4酢酸2g、パインフロー
(松谷化学製)17gを操作(1)と同様に粉砕、混合
し、水の添加量を8mlにして造粒を行う。造粒後、造粒
物を60℃で30分間乾燥して造粒物の水分をほぼ完全に除
去する。
【0109】操作(5) コハク酸133g、臭化アンモニウム200gとパインフロー1
0.2gを操作(1)と同様、粉砕、混合、造粒する。水の
添加量は17mlとし、造粒後、70℃で60分間乾燥して造粒
物の水分をほぼ完全に除去する。
0.2gを操作(1)と同様、粉砕、混合、造粒する。水の
添加量は17mlとし、造粒後、70℃で60分間乾燥して造粒
物の水分をほぼ完全に除去する。
【0110】操作(6) 硫酸カリウム66.7g、炭酸水素カリウム60gとマンニット
8gを操作(1)と同様、粉砕、混合、造粒する。水の
添加量は13mlとし、造粒後、60℃で60分間乾燥して造粒
物の水分をほぼ完全に除去する。
8gを操作(1)と同様、粉砕、混合、造粒する。水の
添加量は13mlとし、造粒後、60℃で60分間乾燥して造粒
物の水分をほぼ完全に除去する。
【0111】操作(7) 上記操作(4)−(6)で調整した造粒物を25℃、40%
RH以下に調湿された部屋で混合機を用いて10分間均一に
混合する。次にこの混合造粒物にN-ラウロイルサルコシ
ンナトリウム6gを添加し、3分間混合する。次に混合
物を菊水製作所(株)製タフプレストコレクト1527HUを
改造した打錠機により1錠当たりの充填量を6.5gにして
圧縮打錠を行い、80個のカラーネガ用漂白補充用錠剤を
作成した。
RH以下に調湿された部屋で混合機を用いて10分間均一に
混合する。次にこの混合造粒物にN-ラウロイルサルコシ
ンナトリウム6gを添加し、3分間混合する。次に混合
物を菊水製作所(株)製タフプレストコレクト1527HUを
改造した打錠機により1錠当たりの充填量を6.5gにして
圧縮打錠を行い、80個のカラーネガ用漂白補充用錠剤を
作成した。
【0112】カラーネガ用定着補充用錠剤は、実施例1
で作成したものを用いた。
で作成したものを用いた。
【0113】3)カラーネガ用安定補充用錠剤 操作(8) m-ヒドロキシベンズアルデヒド150g、ラウリル硫酸ナト
リウム20g、エチレンジアミン4酢酸ジナトリウム60g、
水酸化リチウム1水塩65gとパインフロー10gを操作
(1)と同様、粉砕、混合、造粒する。水の添加量は10
mlとし、造粒後、造粒物を50℃にて2時間乾燥して造粒
物の水分をほぼ完全に除去する。
リウム20g、エチレンジアミン4酢酸ジナトリウム60g、
水酸化リチウム1水塩65gとパインフロー10gを操作
(1)と同様、粉砕、混合、造粒する。水の添加量は10
mlとし、造粒後、造粒物を50℃にて2時間乾燥して造粒
物の水分をほぼ完全に除去する。
【0114】操作(9) 上記操作(8)で調整した造粒物を25℃、40%RH以下に
調湿された部屋で菊水製作所(株)製タフプレストコレク
ト1527HUを改造した打錠機により1錠当たりの充填量
を0.48gにして圧縮打錠を行い、280個のカラーネガ用安
定補充用錠剤を作成した。
調湿された部屋で菊水製作所(株)製タフプレストコレク
ト1527HUを改造した打錠機により1錠当たりの充填量
を0.48gにして圧縮打錠を行い、280個のカラーネガ用安
定補充用錠剤を作成した。
【0115】次に上記錠剤を発色現像補充用錠剤につい
てはA,B,C剤を各々2錠,1錠,1錠,漂白補充用
錠剤については2錠,定着補充用錠剤については3錠,
安定補充用錠剤については1錠ずつを1分包とし、各々
連続20分包分を、四方シール方式で分包した。
てはA,B,C剤を各々2錠,1錠,1錠,漂白補充用
錠剤については2錠,定着補充用錠剤については3錠,
安定補充用錠剤については1錠ずつを1分包とし、各々
連続20分包分を、四方シール方式で分包した。
【0116】固形処理剤の溶解性及び、一回の供給量の
精度の尺度として、ランニング終了後の像様露光したフ
ィルムの未露光部の残存銀量を評価した。結果をまとめ
て表6に示す。
精度の尺度として、ランニング終了後の像様露光したフ
ィルムの未露光部の残存銀量を評価した。結果をまとめ
て表6に示す。
【0117】
【表6】
【0118】表6の結果から明らかなように、固形処理
剤の単位供給量が0.5g〜50gが溶解性及び定着性に優
れ、特に10.3g〜30gが好ましい事が判る。包装材料中の
固形処理剤残存がなく大変良好であった。
剤の単位供給量が0.5g〜50gが溶解性及び定着性に優
れ、特に10.3g〜30gが好ましい事が判る。包装材料中の
固形処理剤残存がなく大変良好であった。
【0119】固形処理剤の単位供給量が多すぎると、完
全に溶解しないうちに次の処理剤が投入され、その上に
さらに投入という様に、これらがくり返されると、通
常、実施されている循環程度では、溶解せず、要するに
不溶化してしまう。
全に溶解しないうちに次の処理剤が投入され、その上に
さらに投入という様に、これらがくり返されると、通
常、実施されている循環程度では、溶解せず、要するに
不溶化してしまう。
【0120】逆に、固形処理剤の単位供給量が少なすぎ
ると、包装材料に付着する固形処理剤の占める割合が多
くなり、投入量が低下し結果的に写真性能変動の要因と
る。又、包装材料のコスト高の要因ともなる。
ると、包装材料に付着する固形処理剤の占める割合が多
くなり、投入量が低下し結果的に写真性能変動の要因と
る。又、包装材料のコスト高の要因ともなる。
【0121】実施例3 実施例2の固形処理剤中のチオ硫酸アンモニウムの重量
(%)を表7の様に変え、他は実施例2の実験No.2−
5と同様に実施した。
(%)を表7の様に変え、他は実施例2の実験No.2−
5と同様に実施した。
【0122】結果をまとめて表7に示す。
【0123】
【表7】
【0124】チオ硫酸含有率が少なくなると、必要なチ
オ硫酸量を確保するため、何回も投入する事になる。60
%以上が好ましい事が判る。
オ硫酸量を確保するため、何回も投入する事になる。60
%以上が好ましい事が判る。
【0125】実施例4 実施例1で作成した固形処理剤(2)の亜硫酸ナトリウ
ムを同モル数のグルタルアルデヒドビス重亜硫酸ナトリ
ウム及びパラトルエンスルフィン酸に変え、他は実施例
1の実験No.1−10と同様に実験した。
ムを同モル数のグルタルアルデヒドビス重亜硫酸ナトリ
ウム及びパラトルエンスルフィン酸に変え、他は実施例
1の実験No.1−10と同様に実験した。
【0126】表8に結果を示す。
【0127】
【表8】
【0128】表8から明らかな如く本発明が実施例1の
比較に比して優れていることが判かる。
比較に比して優れていることが判かる。
【0129】実施例5 図12(a)のPTP包装材料に、固形処理剤(2)を入れ実
施例1と同様に保存した。包装内摩擦係数は0.50であっ
た。
施例1と同様に保存した。包装内摩擦係数は0.50であっ
た。
【0130】図13はPTP(Pressure Through Packag
e)包装された固体処理剤の投入装置に関し、(A)は
PTP包装された固体処理剤(単一処理剤)、(B)は
同じくPTP包装された固体処理剤13′(異なる種類の
複数処理剤)、(C)は処理剤供給装置の断面図であ
る。
e)包装された固体処理剤の投入装置に関し、(A)は
PTP包装された固体処理剤(単一処理剤)、(B)は
同じくPTP包装された固体処理剤13′(異なる種類の
複数処理剤)、(C)は処理剤供給装置の断面図であ
る。
【0131】PTP包装された固形処理剤13′は収納容
器の側面から供給され、感光材料が一定量処理されると
処理量検知手段の情報が処理剤供給制御手段に送られ、
ソレノイドモーターに接続された回転盤130によりPT
P包装された固体処理剤を押し出し装置134がPTP包
装の下部を破ることによって固形処理剤13′が処理槽に
投入される。そして包材120の搬送は回転盤130に具備さ
れた搬送用ノッチ128によって行われる。
器の側面から供給され、感光材料が一定量処理されると
処理量検知手段の情報が処理剤供給制御手段に送られ、
ソレノイドモーターに接続された回転盤130によりPT
P包装された固体処理剤を押し出し装置134がPTP包
装の下部を破ることによって固形処理剤13′が処理槽に
投入される。そして包材120の搬送は回転盤130に具備さ
れた搬送用ノッチ128によって行われる。
【0132】図2の投入装置を図13の投入装置と交換
し、投入して、固形処理剤残存率(%)を求めたところ
0.4であった。
し、投入して、固形処理剤残存率(%)を求めたところ
0.4であった。
【0133】図12(b)のPTP包装材料の上部包装材料
と下部包装材料の接点の箇所24′に顆粒処理剤が残存し
やすいことが判った。前記実施例1の実験No.1−23と
の残存率の差は、この点にあり四方シールの方が好まし
い。又、プレッシャーで開封するため、投入固形処理剤
が粉、顆粒の場合は、飛散しやすく四方シールの方が好
ましい。図12中22′はPETである。
と下部包装材料の接点の箇所24′に顆粒処理剤が残存し
やすいことが判った。前記実施例1の実験No.1−23と
の残存率の差は、この点にあり四方シールの方が好まし
い。又、プレッシャーで開封するため、投入固形処理剤
が粉、顆粒の場合は、飛散しやすく四方シールの方が好
ましい。図12中22′はPETである。
【0134】アルミ箔23′を、プルランに交換し同様の
実験をしたところ包装内摩擦係数は、測定不可能であり
又、固形処理剤残存率(%)は25.8(%)であった。
実験をしたところ包装内摩擦係数は、測定不可能であり
又、固形処理剤残存率(%)は25.8(%)であった。
【0135】以上より、PTP包装の場合でも包装内摩
擦係数が重要な意味を持つことが判る。
擦係数が重要な意味を持つことが判る。
【0136】又実施例2と同様に一回の単位供給量の量
変化を行った。残存率は一律4方シールよりやや悪いが
量に対する傾向は同様であった。すなわち、PTP包装
にも本発明が適用可能な事が判る。
変化を行った。残存率は一律4方シールよりやや悪いが
量に対する傾向は同様であった。すなわち、PTP包装
にも本発明が適用可能な事が判る。
【0137】実施例6 WO92/20013号公報記載の図14のダルマ落し投入装置
で、固形処理剤(3)を用いランニングを実施した。固
形処理剤(3)の投入精度に大きな問題があった。
で、固形処理剤(3)を用いランニングを実施した。固
形処理剤(3)の投入精度に大きな問題があった。
【0138】原因は下記の2点であった。
【0139】すなわち、図14(a)及び図14(b)におい
て、(イ)投入される錠剤32′がカートリッジ中に詰
り、スタンバイ状態になかった。そのため、実際は錠剤
32′が投入されず、そのため投入精度がわるかった。
て、(イ)投入される錠剤32′がカートリッジ中に詰
り、スタンバイ状態になかった。そのため、実際は錠剤
32′が投入されず、そのため投入精度がわるかった。
【0140】(ロ)錠剤31′及び32′が接着しており、
押し爪18′が錠剤32′を押しても錠剤32′は投入されに
くかった。何回投入動作の後、投入されたが錠剤32′の
一部が錠剤31′に付着し、結局投入された量が少なく、
そのため、投入精度が悪かった。
押し爪18′が錠剤32′を押しても錠剤32′は投入されに
くかった。何回投入動作の後、投入されたが錠剤32′の
一部が錠剤31′に付着し、結局投入された量が少なく、
そのため、投入精度が悪かった。
【0141】実施例7 WO92/20013号公報記載の図15のスクリューフィダー方
式投入装置で、固形処理剤(2)を用いランニングテス
トを実施した。
式投入装置で、固形処理剤(2)を用いランニングテス
トを実施した。
【0142】固形処理剤(2)の投入精度に大きな問題
があり、原因は下記の2点であった。
があり、原因は下記の2点であった。
【0143】図15(a)及び図15(b)において、
(ハ)ホッパー中で、固形処理剤(2)の接着性のため
34の部分に空間ができ、スクリューが、回転しても正しい
量を移動できなかった。そのため投入精度が悪かった。
(ハ)ホッパー中で、固形処理剤(2)の接着性のため
34の部分に空間ができ、スクリューが、回転しても正しい
量を移動できなかった。そのため投入精度が悪かった。
【0144】(ニ)スクリューの先端33の部分に固形処
理剤(2)が接着し、本来は落ちるはずが落ちず、その
ため、投入精度が悪かった。
理剤(2)が接着し、本来は落ちるはずが落ちず、その
ため、投入精度が悪かった。
【0145】特開平4-237045号記載の図16のテーブル式
フィダー投入装置図16も全く同様の問題を持ち投入精度
に大きな問題があった。
フィダー投入装置図16も全く同様の問題を持ち投入精度
に大きな問題があった。
【0146】
【発明の効果】本発明によるハロゲン化銀写真感光材料
用固形処理剤は、補充量の精度に優れ、輸送上、取り扱
上の危険がなく、完全自動化補充システムを完成し、又
多くの内蔵補充タンクをなくしコンパクト化された自動
現像機の使用が可能である。
用固形処理剤は、補充量の精度に優れ、輸送上、取り扱
上の危険がなく、完全自動化補充システムを完成し、又
多くの内蔵補充タンクをなくしコンパクト化された自動
現像機の使用が可能である。
【0147】又、液体補充液の貯蔵の必要性を一切なく
し、処理安定性に優れ、ケミカル廃液量を低減すること
が出来、液体用ポリボトルの使用をなくし、プラステッ
クの包装材料を低減した低公害システムを達成すること
が出来る。
し、処理安定性に優れ、ケミカル廃液量を低減すること
が出来、液体用ポリボトルの使用をなくし、プラステッ
クの包装材料を低減した低公害システムを達成すること
が出来る。
【図1】自動現像機の処理剤投入部と処理剤投入装置と
の断面図である。
の断面図である。
【図2】シール包材開封投入装置の一例を示す斜視図で
ある。
ある。
【図3】シール包材開封投入装置を別の角度から見た斜
視図である。
視図である。
【図4】送り速度を相違させる実施例の説明図である。
【図5】逆転を入れた実施例の説明図である。
【図6】位相を変えた実施例の説明図である。
【図7】制御のフローチャート図である。
【図8】シール包装及びスティック包装の一例を示す図
である。
である。
【図9】シール包装の具体例を示す平面図である。
【図10】シール包装した固形処理剤を容器内に収容し
た一例を示す状態図である。
た一例を示す状態図である。
【図11】連続シール包装の具体例を示す平面図であ
る。
る。
【図12】PTP包装の具体例を示す断面図である。
【図13】PTP包装処理剤供給装置の断面図及び斜視
図である。
図である。
【図14】ダルマ落し投入装置の投入部の一例を示す断
面図である。
面図である。
【図15】スクリューフィーダー方式投入装置の一例を
示す断面図である。
示す断面図である。
【図16】パート別粉状処理剤供給装置の一例を示す斜
視図である。
視図である。
1 処理槽 2 恒温槽 4 投入部 5 囲い 6 収容容器 7 蓋 8 第1の搬送手段 9 第2の搬送手段 10 カッター 11 カッターチップ 12 ガイド 13 投入口 14 検出手段 15 被検出部 16 処理量供給制御手段 18 ギヤ 19 駆動源 H 処理剤包装体 T 固形処理剤 13′ 錠剤(固形処理剤) 17′ 処理剤供給手段 18′ 押し爪 21′ 錠剤押しばね 22′ PET 23′ アルミ箔 24′ 上部包装材料と下部包装材料の接点の箇所 31′ 錠剤(固形処理剤) 32′ 錠剤(固形処理剤) 33 スクリューの先端 34 空間
Claims (3)
- 【請求項1】 ハロゲン化銀写真感光材料用固形処理剤
包装体において、該固形処理剤が単位補充供給量当り0.
5〜50gの範囲で予め分割秤量され、少なくともチオ硫酸
塩を含有し且つ該固形処理剤の外側を該固形処理剤表面
と包装材料表面間の包装内摩擦係数が1.5以下の包装材
料で包装されている事を特徴とするハロゲン化銀写真感
光材料用固形処理剤包装体。 - 【請求項2】 該包装体が連続包装されている事を特徴
とする請求項1記載のハロゲン化銀写真感光材料用固形
処理剤包装体。 - 【請求項3】 該固形処理剤が顆粒又は錠剤である事を
特徴とする請求項1記載のハロゲン化銀写真感光材料用
固形処理剤包装体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5887093A JPH06273893A (ja) | 1993-03-18 | 1993-03-18 | ハロゲン化銀写真感光材料用固形処理剤包装体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5887093A JPH06273893A (ja) | 1993-03-18 | 1993-03-18 | ハロゲン化銀写真感光材料用固形処理剤包装体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06273893A true JPH06273893A (ja) | 1994-09-30 |
Family
ID=13096783
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5887093A Pending JPH06273893A (ja) | 1993-03-18 | 1993-03-18 | ハロゲン化銀写真感光材料用固形処理剤包装体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06273893A (ja) |
-
1993
- 1993-03-18 JP JP5887093A patent/JPH06273893A/ja active Pending
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