JPH06273895A - ハロゲン化銀写真感光材料用固形処理剤包装体 - Google Patents

ハロゲン化銀写真感光材料用固形処理剤包装体

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JPH06273895A
JPH06273895A JP6026293A JP6026293A JPH06273895A JP H06273895 A JPH06273895 A JP H06273895A JP 6026293 A JP6026293 A JP 6026293A JP 6026293 A JP6026293 A JP 6026293A JP H06273895 A JPH06273895 A JP H06273895A
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JP
Japan
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tablets
solid processing
processing agent
processing
agent
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Pending
Application number
JP6026293A
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English (en)
Inventor
Masao Ishikawa
政雄 石川
Kenji Ishida
賢治 石田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Publication date
Application filed by Konica Minolta Inc filed Critical Konica Minolta Inc
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Publication of JPH06273895A publication Critical patent/JPH06273895A/ja
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  • Silver Salt Photography Or Processing Solution Therefor (AREA)
  • Packaging Of Annular Or Rod-Shaped Articles, Wearing Apparel, Cassettes, Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ハロゲン化銀写真感光材料用処理剤の安定性
を改良し補充精度を向上し、安定した写真性能を提供す
る。 【構成】 固形処理剤が単位補充供給量当たり0.5〜50g
に分割秤量された少なくとも2種の錠剤から成り、かつ
該固形処理剤と包装材料表面との包装内摩擦係数が1.5
以下であるハロゲン化銀写真感光材料用固形処理剤包装
体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はハロゲン化銀写真感光材
料用の処理剤に関し、更に詳しくは写真用処理剤の安定
性が飛躍的に向上し、補充精度を向上し、安定した写真
性能を提供し、溶解作業をなくし、しかもプラスチック
ボトルフリー化を可能にしたハロゲン化銀写真感光材料
用固形処理剤包装体に関する。
【0002】
【従来の技術】ハロゲン化銀写真感光材料(以下、感材
と称す)は、露光後、現像、脱銀、洗浄、安定化等の工
程により処理される。処理は通常自動現像機(以下、自
現機と称す)で行われ、その場合は補充液補充方式が一
般に広く用いられ、処理槽内の処理液の活性度を一定に
保つ様にコントロールされている。補充液補充方式の場
合、感材からの溶出物の希釈、蒸発量の補正及び消費成
分の補充を目的としており、液体を供給する関係から通
常オーバーフロー液が多量に排出されている。
【0003】一方近年、写真廃液の海洋投棄に関する規
制化の動きやプラスチック材料の廃棄に対する規制が世
界的に高まってきており、写真廃液をゼロにし、しかも
液剤用ポリボトルを使用しない新しいシステムの開発が
求められている。又液体危険物の輸送に関する安全性確
保のために包材に対する安全規制が強化されコストの上
昇を招いている。又最近急増しているミニラボ店におい
ては低コスト化と人手不足からパートタイマー化や女性
化がすすみ、補充液の溶解或いは希釈準備作業が難し
く、誤溶解に起因する事故が相次ぎ、補充システムに対
する苦情が多く出される様になってきた。
【0004】従って当写真業界においては、写真廃液が
ほとんどなく、ボトルも使用せずしかも溶解作業が全く
不要となる固形ケミカルの補充システムの開発が強く求
められている。
【0005】この要望に応える方法として、WO92-20013
号公報にはほとんど全ての処理成分を固形処理剤化し、
直接処理槽に投入する方法が開示されている。しかしこ
の方法では直接処理槽に固形処理剤を投入する為に処理
する感光材料に処理剤が付着して事故を起こしたり、処
理槽からの蒸発水分や大気中の水分等を吸湿して、固形
処理剤同志がくっついて確実に固形処理剤が処理槽に投
入されなかったり、あるいは包材と接着して一部の処理
剤成分が投入装置内等に残留したりする固形処理剤の補
充時に関する問題と、更には保存時に微量の水分を介し
て写真用成分同志が化学反応を起こしたりして写真用有
用成分量が大きく変わったり、変色等が生じて写真性能
に重大な影響を与えるという保存時に関する問題も明ら
かになった。
【0006】例えばカラー処理剤を例にとっても漂白剤
等の様な酸化剤と亜硫酸塩等の様な還元剤が共存してい
る様な漂白定着液用の処理剤等は水分を介して化学反応
を起こし、硫黄が析出したりする問題があるし、現像液
用処理剤についても酸化還元電位の違いにより酸化還元
反応が生じ固形処理剤の変色が生じたりする。
【0007】又、特開平4-237045号には粉状処理剤をパ
ート別に自現機にセットし、その中から必要量ずつ秤量
しながら処理槽に投入する方法とこの粉末ケミカルの自
現機での防湿方法が開示されている。この方法はアルカ
リパートや主薬パート等をパート別にすることで前記処
理剤同志の化学反応はある程度防止できるものの粉末ケ
ミカルが自現機にセットされた後、自重により密度が変
化し、あらかじめ設計された量の分取ができなくなり、
補充剤の供給が一定でなくなり写真性能が変化してしま
うことが判った。又、処理槽上部からの蒸発水分をある
程度防止したとしても投入口における固形処理剤の吸湿
による固着問題は避けられないばかりか、セットされた
粉状処理剤は大気中に放置される為に、粉状処理剤のブ
ロッキングや包材との接着により正確に秤量されなくな
る。この様に前記方法は時間の経過と共に分取量がかわ
るという点が最大の欠点であった。又WO91-7332号公報
にはプレッシャー・スルー・パッケージ(PTP)包材
に粉状、顆粒あるいは液体処理剤を入れ自現機に直接投
入する方法が開示されている。しかしこの方法は単にP
TP包装を技術的に開示しただけであり、固形処理剤間
の化学反応やブロッキングそして包材との接着がおこ
り、補充時包材中に固形成分が残り易く補充精度が維持
できないことについては触れられていず、ましてや錠剤
でのブロッキングや包材との接着については全く触れら
れていない。
【0008】本発明者等はこれらの問題点につき防湿性
を付与する補充装置や包装材料につき検討を行ったが、
真の解決策は見い出せなかった。しかるに前述した問題
について固形処理剤が少なくとも2種の錠剤から成り、
かつ1回の補充単位に分包されている様な形態で、この
包装材料表面と固形処理剤との包装内摩擦係数が一定の
値以下であれば相対湿度80%の状態に約2年程度保存し
ても包装内での化学反応やブロッキングを起さず、投入
時や包装を開封した時に必ずほぼ全部が自然落下によっ
て投入できることを見い出したものである。
【0009】前記本発明の効果は自動現像機内の処理槽
溶解部に直接投入して補充するシステムで使用する固形
処理剤とその包装物に関するものであり、酸やアルカリ
が共存する様な固形処理剤においては固形処理剤間の化
学反応による処理剤の成分低下とそれによる写真性能の
変動や複数個存在している場合の包装材料とのブロッキ
ングによる投入不良や補充精度の低下及び固形処理剤と
包装材料との接着による投入不良が生じることによる補
充精度の低下を防ぐ為に固形処理剤を酸化剤と還元剤、
主薬パートとアルカリ剤と還元剤という具合に複数個に
分割し、更に固形処理剤と包材表面の摩擦係数を1.5以
下にすることにより、固形処理剤が長期に保存されても
処理剤の劣化が生ぜずに、しかも投入精度や補充精度が
飛躍的に向上することを見い出したものであり、補充単
位供給量当り、0.5〜50gに分割秤量されている包装形態
の時更に安定した写真性能が得られることを見い出した
ものである。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、第1
に手作業による濃縮キットの溶解作業をなくし、高精度
な補充が可能な自動補充システムを可能にするハロゲン
化銀写真感光材料用固形処理剤包装物を供給する事であ
る。
【0011】第2に液体用ポリボトルの使用をなくし、
大幅にプラスチック包材の使用を低減し、環境にやさし
い低公害システムを可能にするハロゲン化銀写真感光材
料用固形処理剤包装物を供給する事である。
【0012】第3に液体危険物をなくし、物流上軽量で
安全なハロゲン化銀写真感光材料用固形処理剤包装物を
供給することである。
【0013】第4に固形処理剤によるドライ補充により
写真処理廃液の大幅な減少が可能になるハロゲン化銀写
真感光材料用固形処理剤包装物の供給にある。
【0014】第5にハロゲン化銀写真感光材料用固形処
理剤の保存安定性や秤量精度を著しく改良したハロゲン
化銀写真感光材料用固形処理剤の補充システムを供給す
ることである。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的は、固形処理剤
が単位補充供給量当り0.5〜50gに分割秤量された少なく
とも2種の錠剤からなり、かつ該固形処理剤と包装材料
表面との包装内摩擦係数が1.5以下である包装材料に包
装されていることを特徴とするハロゲン化銀写真感光材
料用固形処理剤包装物によってはじめて達成され、前記
固形処理剤包装物の透湿度が50g/m2・24hr以下であるこ
とによりに本発明の効果はより顕著となる。
【0016】
【作用】本発明者等は溶解作業やボトルをフリーにし、
写真廃液の大幅な減少を行う上で固形処理剤を用いる場
合、単位補充供給量毎に包装し、投入する方法が好まし
い事を特願平4-301432号等によって提案したが、単位補
充供給量毎に包装した包装材料は経時で温湿度の影響に
より非常に大きなシワが発生し、固形処理剤である錠剤
や顆粒、粉剤などは包装材料のシワにより摩擦係数が高
くなったり、あるいはひっかかって処理槽に落ちにくく
なる事が判明した。ましてや発色現像剤や漂白定着剤等
の様に同一分包内に酸化還元電位がかなり違う処理剤成
分が同一錠剤中にある場合やアルカリ剤や強酸性の酸を
塩として含有している様な処理剤成分が同一錠剤中にあ
る場合、輸送時や保存時の環境条件、包材中の温湿度の
変化により包材内で化学反応や吸湿によるブロッキング
が生じ、自然落下等によって処理槽に確実に投入するこ
とは非常に困難であった。この問題の1つの解決策とし
て化学反応を起こす様な成分を各々別の少なくとも2種
の固形処理剤とし包装する方法が考えられるが、複数個
の固形処理剤が存在すると一剤に比べブロッキングが非
常に生じ易いという問題がある。例えばカラーペーパー
用の発色現像剤をアルカリパート、発色現像主薬パー
ト、保恒剤パートに分けて3つの錠剤をつくって同一分
包内に入れて処理槽に投入しようとした場合、3つの錠
剤の大きさや厚みが違うとお互い重なったり小さい錠剤
がたったりして包装内でブロックをつくって処理槽に投
入されにくいことがわかった。又固形処理剤を細分化す
れば包材のフチに処理薬品がたまり易くなり坪量精度に
影響をおよぼす事等も判明した。
【0017】すなわち、種々の写真用成分を錠剤化し分
包して用いた時の種々の問題は第1に経時により包装材
料がシワになり易く、又包装材料のフチやスミの部分の
弾力性がなくなることにより、包材の滑り性が低下し固
形処理剤が包材に付着したり、ブロッキングを起こした
りして処理槽への投入精度が著しく低下することであ
り、第2に処理剤間の好ましくない化学反応が経時によ
り生じ、その為に包装材料と処理剤との滑り性の低下や
処理の安定性が損なわれることであり、第3に第2の方
法の改良の為に複数の固形処理剤で構成した場合に更に
ブロッキングを起こし易くなるという問題は、固形処理
剤と包装材料との包装内摩擦係数を1.5以下にし、更に
同一分包内の固形処理剤が少なくとも2種の錠剤から成
っていることにより上記の問題が一挙に解決出来ること
を発見したものである。
【0018】以上の事実は本発明者等の膨大な実験によ
って、はじめて明らかにされたものであり、全く驚くべ
き事であった。
【0019】以下本発明について、更に詳細に説明する
と、本発明の固形処理剤は錠剤であり、粉剤、顆粒状処
理剤は本発明に含まれない。すなわち粉剤、顆粒状処理
剤に比べ錠剤は粉末又は顆粒を一定の形状に圧縮成型す
る為に処理剤粒子間の距離がかなり短くなり、酸化還元
反応や中和反応する割合が格段に高い為にこの様な性質
のものは分割して2種以上の錠剤とすることにより本発
明の効果が顕著に奏するものである。
【0020】錠剤を形成する為には単に粉末や顆粒を圧
縮成型する方法、造粒後圧縮成型する方法等があるが、
分別造粒した後に圧縮成型した方が固形処理剤の保存性
が良好となる。
【0021】錠剤形成の為の造粒方法は転動造粒、押し
出し造粒、圧縮造粒、流動層造粒等公知の方法を用いる
ことができ、得られた造粒物は造粒物粒子の60%以上が
±100〜150μmの偏差内に入ることが投入精度の上から
も好ましい。
【0022】錠剤処理剤の製造方法は、特開昭51-61837
号、同54-155038号、同52-88025号、英国特許1,213,808
号等の明細書や公知の方法により製造できる。
【0023】本発明において固形処理が少なくとも2種
の錠剤から成っている。すなわち例えば発色現像用処理
剤、漂白用処理剤、定着処理剤、漂白定着用処理剤、安
定用処理剤、白黒現像用処理剤等の現像処理剤が同一成
分でない少なくとも2種の錠剤から成っている事を言
う。具体的には発色現像用処理剤では発色現像主薬成分
パート、アルカリ剤パート、保恒剤パート毎3種の錠剤
から成り立ち、分包され、漂白定着用処理剤ではアミノ
ポリカルボン酸第2鉄塩のパートとチオ硫酸塩、チオエ
ーテル系定着剤又はメソイオン系定着剤等の定着剤ない
しは保恒剤のパートの錠剤から成り立ち分包されるとい
う具合である。少なくとも2種の錠剤から成り立つ事で
前記した固形処理剤間の化学反応を防止するだけではな
く、保存時の包材内におけるブロッキングや包材との接
着防止に有効である。
【0024】本発明に用いられる写真用成分としては例
えばパラフィニレンジアミン系発色現像主薬、ハイドロ
キノンメトール、フェニドン等の白黒現像主薬、ヒドロ
キシアミン及びその誘導体、亜硫酸塩及びその付加物等
の保恒剤、水酸化アルカリ金属等のアルカリ剤、キレー
ト剤、蛍光増白剤、ノニオン、カチオン、アニオン系の
界面活性剤、主薬の可溶化剤、ハロゲン化物、有機酸第
2鉄塩、酢酸等の有機酸、バッファー剤、防バイ剤、チ
オ硫酸塩等の定着剤等公知の写真用成分が用いられるが
本発明の実施態様として好ましく用いられるのは発色現
像剤成分及び漂白定着剤成分である。
【0025】本発明において、固形処理剤は単位補充供
給量当り0.5〜50gに分割秤量されている。単位補充供給
量当りとは、ある一定量のハロゲン化銀写真感光材料が
処理された場合に投入される錠剤の供給重量のことを言
い、1分包内に単位供給量当り包装されていても、複数
に分包されていても良いが、好ましくは1分包内に包装
されていることが本発明の効果をより顕著に奏する。
【0026】本発明においては単位補充供給量当り0.5
〜50gであるが、錠剤の単位補充供給量が50gを超えると
錠剤の溶解不良が生じ易く、特に錠剤の場合に顕著であ
る。単位補充供給量が少ないとある一定量の固形処理剤
を供給する為の投入回数が増え、投入精度や供給手段の
耐久性が問題となる。
【0027】本発明の包装材料は本発明の錠剤との包装
内摩擦係数が1.5以下であることである。
【0028】すなわち、単一錠剤に比べ複数の錠剤の構
成の場合の方が包材との接着性はある程度改良されるも
のの包装内摩擦係数を1.5以下好ましくは1.0以下にする
事ではじめて包材との接着性やブロッキング等が防止で
きる。
【0029】錠剤と包装材料との包装内摩擦係数は下記
の方法により求めることができる。
【0030】シール包装させた錠剤を温度25℃相対湿度
40%の条件で包装材料の両端を切断し、HEIDON社製「St
atic Friction Tester HEIDON-10」を用い、包装材料を
固定し、錠剤が包装材料からスベリ落ちるtanθを測定
する。このtanθを錠剤と包装材料との包装内摩擦係数
とする。その摩擦係数は錠剤の表面の性質、あらさ、大
きさ、形等や保存状態により摩擦係数は変動するが要は
使用時に1.5以下をクリアーしていることである。従っ
て錠剤と包装材料の包装内摩擦係数が1.5以下をクリア
ーする組合せであればどの様な包装材料を用いても良い
が透湿度が50g/m2・24hr(40℃-90%RH)以下であるポリ
エチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸
ビニル、ナイロン、ポリ塩化ビニリデン、ポリスレチ
ン、ポリカーボネート、ビニロン、エバール、ポリエチ
レンテレフタレート等の合成樹脂が挙げられ、単一材料
ないしは2種以上の複合材料又はフィルム間にアルミ箔
等を用いたフィルムを用いても良く、又紙をベースに上
記合成樹脂をコーティングしたものでもよい。
【0031】フィルムの透湿度は40℃90%RHの条件で測
定した値であるが保存時の包装内摩擦係数に影響を与え
る為、安定に包装内摩擦係数を1.5以下に保つ上で好ま
しくは透湿度は20g/m2・24hr以下特に好ましくは10g/m2
・24hr以下である。
【0032】包装材料の膜厚としては使い勝手や、包装
材料の廃棄性、摩擦性、透湿度等の観点から1〜2000μ
mより好ましくは10〜500μmであることが好ましい。
【0033】錠剤を包装する方法としては4方シール、
3方シール、スティック(ピロー包装、ガゼット包
装)、PTP(ベリスター包装),カートリッヂ等があ
るが、本発明の効果を顕著に奏するのは4方シール、3
方シール、スティック包装であり4方シール、3方シー
ル、スティック包装は形態の違いであり前記材料が用い
られる。ただし、ピールオープン方式を使用する場合
は、シーラント剤をラミネートしピールオープン適性を
もたせることができる。
【0034】錠剤を処理槽に供給する方法としては、感
光材料の処理量に応じて投入する方法であるが好ましく
は包装体を開封、取出す方式等であり、開封に際し、接
着面を分離する方法、シール包装の一部に切りこみを入
れ、引き裂くことにより開封する方法、カッター等外力
により切断する方法、強制的に錠剤を押し出す方法等が
好ましく用いられる。
【0035】以下、本発明について実施例の中で説明す
る。
【0036】
【実施例】以下実施例を挙げて本発明を詳細に説明する
が、本発明の態様はこれに限定されない。
【0037】実施例−1 以下に示すカラーペーパー用発色現像補充用錠剤(1)
を作成した。
【0038】操作(A) 現像主薬のCD-3[4-アミノ-3-メチル-N-エチル-N-〔β
-(メタンスルホンアミド)エチル〕アニリン硫酸塩]300g
を市販のバンダムミル中で平均粒径10μmになるまで粉
砕する。この微粉末を市販の撹拌造粒機中で室温にて約
7分間、50mlの水を添加することにより造粒した後、造
粒物を流動層乾燥機で40℃にて2時間乾燥して造粒物の
水分をほぼ完全に除去する。このようにして、調整した
造粒物にポリエチレングリコール6000を40gを25℃、40
%RH以下に調湿された部屋で混合機を用いて10分間均一
に混合する。次にN-ラウロイルアラニンナトリウム1g
を添加し、3分間混合した後、得られた混合物を菊水製
作所(株)製タフプレストコレクト1527HUを改造した打
錠機により1錠当たりの充填量を3.2gにして圧縮打錠を
行い、100個のカラーペーパー用発色現像補充用錠剤
(A)を作成した。
【0039】操作(B) ジスルホエチルヒドロキシルアミン2ナトリウム塩120g
を操作(A)と同様、粉砕、造粒する。水の添加量は6.
0mlとし、造粒後、50℃で30分間乾燥して造粒物の水分
をほぼ完全に除去する。このようにして、調整した造粒
物にN-ラウロイルアラニンナトリウム4を添加し、25
℃、40%RH以下に調湿された部屋で混合機を用いて3分
間混合する。次に得られた混合物を菊水製作所(株)製タ
フプレストコレクト1527HUを改造した打錠機により1
錠当たりの充填量を1.0gにして圧縮打錠を行い、100個
のカラーペーパー用発色現像補充用錠剤(B)を作成し
た。
【0040】操作(C) チノパールSFP(チバガイギー社製)30.0g、亜硫酸
ナトリウム3.7g、臭化カリウム0.3g、ジエチレントリア
ミン5酢酸25g、p-トルエンスルホン酸ナトリウム280
g、水酸化カリウム20g、マンニトール10.6gを(A)と
同様粉砕した後、市販の混合機で均一に混合する。次に
(A)と同様にして、水の添加量を20mlにして造粒を行
う。造粒後、造粒物を60℃で30分間乾燥して造粒物の水
分をほぼ完全に除去する。このようにして、調整した造
粒物にN-ラウロイルアラニンナトリウム4gを添加し、2
5℃、40%RH以下に調湿された部屋で混合機を用いて3
分間混合する。次に得られた混合物を菊水製作所(株)製
タフプレストコレクト1527HUを改造した打錠機により
1錠当たりの充填量を1.0gにして圧縮打錠を行い、100
個のカラーペーパー用発色現像補充用錠剤(C)を作成
した。
【0041】操作(D) 炭酸カリウム350gを操作(A)と同様、粉砕、造粒す
る。水の添加量は20mlとし、造粒後、700℃で30分間乾
燥して造粒物の水分をほぼ完全に除去する。このように
して、調整した造粒物にポリエチレングリコール6000を
15gを25℃、40%RH以下に調湿された部屋で混合機を用
いて10分間均一に混合する。次にN-ラウロイルアラニン
ナトリウム4gを添加し、3分間混合した後、得られた
混合物を菊水製作所(株)製タフプレストコレクト1527H
Uを改造した打錠機により1錠当たりの充填量を3.0gに
して圧縮打錠を行い、100個のカラーペーパー用発色現
像補充用錠剤(D)剤を作成した。
【0042】上記カラーペーパー発色現像補充用錠剤
(A)〜(D)各1個ずつを合わせてカラーペーパー発
色現像補充用錠剤(1)とした。
【0043】次に以下に示すカラーペーパー用発色現像
用錠剤(2),(3)を作成した。
【0044】操作(A) 現像主薬のCD-3[4-アミノ-3-メチル-N-エチル-N-〔β
-(メタンスルホンアミド)エチル〕アニリン硫酸塩]300g
を市販のバンダムミル中で平均粒径10μmになるまで粉
砕する。この微粉末を市販の撹拌造粒機中で室温にて約
7分間、50mlの水を添加することにより造粒した後、造
粒物を流動層乾燥機で40℃にて2時間乾燥して造粒物の
水分をほぼ完全に除去する。このようにして、調整した
造粒物にポリエチレングリコール6000を40gを25℃、40
%RH以下に調湿された部屋で混合機を用いて10分間均一
に混合する。次にN-ラウロイルアラニンナトリウム1g
を添加し、3分間混合した。
【0045】操作(B) ジスルホエチルヒドロキシルアミン2ナトリウム塩120g
を操作(A)と同様、粉砕、造粒する。水の添加量は6.
0mlとし、造粒後、50℃で30分間乾燥して造粒物の水分
をほぼ完全に除去する。このようにして、調整した造粒
物にN-ラウロイルアラニンナトリウム4gを添加し、25
℃、40%RH以下に調湿された部屋で混合機を用いて3分
間混合する。
【0046】操作(C) チノパールSFP(チバガイギー社製)30.0g、亜硫酸
ナトリウム3.7g、臭化カリウム0.3g、ジエチレントリア
ミン5酢酸25g、p-トルエンスルホン酸ナトリウム280
g、水酸化カリウム20g、マンニトール10.6gを(A)と
同様粉砕した後、市販の混合機で均一に混合する。次に
(A)と同様にして、水の添加量を20mlにして造粒を行
う。造粒後、造粒物を60℃で30分間乾燥して造粒物の水
分をほぼ完全に除去する。このようにして、調整した造
粒物にN-ラウロイルアラニンナトリウム4gを添加し、2
5℃、40%RH以下に調湿された部屋で混合機を用いて3
分間混合する。
【0047】操作(D) 酸化カリウム350gを操作(A)と同様、粉砕、造粒す
る。水の添加量は20mlとし、造粒後、700℃で30分間乾
燥して造粒物の水分をほぼ完全に除去する。このように
して、調整した造粒物にポリエチレングリコール6000を
15gを25℃、40%RH以下に調湿された部屋で混合機を用
いて10分間均一に混合する。次にN-ラウロイルアラニン
ナトリウム4gを添加し、3分間混合した。
【0048】上記造粒物(A)を3.2g,(B)を1.0g,
(C)を1.0g,(D)を3.0gずつ分取し、混合機を用い
て10分間均一に混合した後、得られた混合物を菊水製作
所(株)製タフプレストコレクト1527HUを改造した打
錠機により充填量を8.2gにして圧縮打錠した錠剤(2)
と前記混合物を各々3.2g,1.0g,1.0g及び3.0gの充填量
にして圧縮打錠した錠剤(3)を作成した。
【0049】次に錠剤(1),(2)及び(3)をシー
ラントフィルムとしてトーセロCMPSO11Cを使用
し、無延伸ポリプロピレンフィルム20μ/延伸ポリプロ
ピレンフィルム10μの無延伸ポリプロピレンフィルム面
でラミネートした(錠剤は無延伸ポリプロピレンフィル
ムと接触)ピールオープン包装体に包装した。
【0050】包装された錠剤を30℃80%RHの恒温槽に1.
5ヶ月投入し、外観及び包装内摩擦係数を測定した。
【0051】結果を表1に示す。
【0052】
【表1】
【0053】表1より明らかな様に発色現像補充剤を均
一に混合し打錠した錠剤(2),(3)は表面が斑点状
に黒くなり(おそらくタールと思われる)、一部溶解
し、包材とくっついているが、本発明の錠剤(1)の場
合は特に外観上の変化はなく、又包装内摩擦係数も低く
良好であった。
【0054】実施例−2 実施例−1使用の錠剤を各々同一包材に入れ、10連包に
したものを実施例−1と同様の保存条件で保存し、図12
に示す固形処理剤投入装置を用いて投入の可否を観察し
た。
【0055】結果は表2に示す。
【0056】
【表2】
【0057】実施例−2の結果より包装内摩擦係数が1.
5を超えると投入されない事が多くなることが判る。
【0058】実施例−3 以下のカラーネガ用発色現像補充用錠剤(4)を作成し
た。
【0059】操作(A) 現像主薬のCD-4〔4-アミノ-3-メチル-N-エチル-β-
(ヒドロキシ)エチルアニリン硫酸塩〕150gを、市販バン
ダムミル中で平均粒径10μmになるまで粉砕する。この
微粉末を市販の撹拌造粒機中で室温にて約7分間、10ml
の水を添加することより造粒した後、造粒物を流動層乾
燥機で40℃にて2時間乾燥して造粒物の水分をほぼ完全
に除去する。このようにして、調整した造粒物にN-ラウ
ロイルアラニンナトリウム0.3gと、ポリエチレングリコ
ール6000を1.9gを添加し、25℃、40%RH以下に調湿され
た部屋で混合機を用いて10分間均一に混合する。次に混
合物を菊水製作所(株)製タフプレストコレクト1527HU
を改造した打錠機により1錠当たりの充填量を1.1gにし
て圧縮打錠を行い、120個のカラーネガ用発色現像補充
用錠剤を作成した。
【0060】操作(B) 硫酸ヒドロキシルアミン69.4gとパインフロー(松谷化
学製)4gを操作(A)と同様に粉砕した後、混合、造
粒する。水の添加量は3.5mlとし、造粒後、60℃で30分
間乾燥し、造粒物の水分をほぼ完全に除去する。このよ
うにして、調整した造粒物にN-ラウロイルアラニンナト
リウム0.3gを添加し、25℃、40%RH以下に調湿された部
屋で混合機を用いて3分間混合する。さらに、操作
(A)と同様な方法で打錠機を用い1錠当たりの充填量
を0.56gにして圧縮打錠を行い、120個のカラーネガ用発
色現像補充用錠剤を作成した。
【0061】操作(C) 1-ヒドロキシエタン-1,1-ジホスホン酸ジナトリウム15
g、亜硫酸カリウム72.8g、炭酸カリウム375g、炭酸水素
ナトリウム3g、臭化ナトリウム3.7gとマンニット22gを
操作(A)と同様に粉砕、混合し、水の添加量を40mlに
して造粒を行う。
【0062】造粒後、造粒物を70℃で60分間乾燥して造
粒物の水分をほぼ完全に除去する。このようにして、調
整した造粒物にN-ラウロイルアラニンナトリウム2gを
添加し、25℃、40%RH以下に調湿された部屋で混合機を
用いて3分間混合する。さらに、操作(A)と同様な方
法で打錠機を用い1錠当たりの充填量を3.9gにして圧縮
打錠を行い、120個のカラーネガ用発色現像補充用錠剤
を作成した。
【0063】上記錠剤(A)〜(C)を各々1個ずつを
合わせてカラーネガ用発色現像補充用錠剤(4)とし
た。
【0064】次に、以下のカラーネガ用発色現像補充用
錠剤(5),(6)を作成した。
【0065】操作(A) 現像主薬のCD-4〔4-アミノ-3-メチル-N-エチル-β-
(ヒドロキシ)エチルアニリン硫酸塩〕150gを、市販バン
ダムミル中で平均粒径10μmになるまで粉砕する。この
微粉末を市販の撹拌造粒機中で室温にて約7分間、10ml
の水を添加することより造粒した後、造粒物を流動層乾
燥機で40℃にて2時間乾燥して造粒物の水分をほぼ完全
に除去する。このようにして、調整した造粒物にN-ラウ
ロイルアラニンナトリウム0.3gと、ポリエチレングリコ
ール6000を1.9gを添加し、25℃、40%RH以下に調湿され
た部屋で混合機を用いて10分間均一に混合する。
【0066】操作(B) 硫酸ヒドロキシルアミン69.4gとパインフロー(松谷化
学製)4gを操作(A)と同様に粉砕した後、混合、造
粒する。水の添加量は3.5mlとし、造粒後、60℃で30分
間乾燥し、造粒物の水分をほぼ完全に除去する。このよ
うにして、調整した造粒物にN-ラウロイルアラニンナト
リウム0.3gを添加し、25℃、40%RH以下に調湿された部
屋で混合機を用いて3分間混合する。
【0067】操作(C) 1-ヒドロキシエタン-1,1-ジホスホン酸ジナトリウム15
g、亜硫酸カリウム72.8g、炭酸カリウム375g、炭酸水素
ナトリウム3g、臭化ナトリウム3.7gとマンニット22gを
操作(A)と同様に粉砕、混合し、水の添加量を40mlに
して造粒を行う。
【0068】造粒後、造粒物を70℃で60分間乾燥して造
粒物の水分をほぼ完全に除去する。このようにして、調
整した造粒物にN-ラウロイルアラニンナトリウム2gを
添加し、25℃、40%RH以下に調湿された部屋で混合機を
用いて3分間混合する。
【0069】上記造粒物(A)を1.1g,(B)を0.56
g,(C)を3.9gずつ分取し、混合機を用いて10分間均
一に混合した後、得られた混合物を菊水製作所(株)製
タフプレストコレクト1527HUを改造した打錠機によ
り、充填量を5.56gにして圧縮打錠した錠剤(5)と前
記混合物を各々1.1g,0.56g,3.9gの充填量にして圧縮
打錠して3錠とした錠剤(6)を作成した。
【0070】上記錠剤(4),(5)及び(6)を実施
例−1,2と同様の評価を行った。
【0071】結果は表3に示す。
【0072】
【表3】
【0073】表3より明らかな様に本発明の錠剤4は特
に問題はなかったが錠剤5,6はタールと思われる黒色
物が多量にあり、又投入されない事も多くあることがわ
かる。
【0074】実施例−4 実施例−3においてCD−4をCD−3にかえ、硫酸ヒ
ドロキシルアミンをジスルホエチルヒドロキシルアミン
2ナトリウム塩にかえて実施例−3と同様の評価を行っ
たところ外観上のタールの発生及び一部の溶解現象が緩
和された。
【0075】実施例−5 以下のカラーペーパー様漂白定着補充用錠剤(7)を作
成した。
【0076】操作(A) ジエチレントリアミン5酢酸第2鉄アンモニウム1水塩
1250g、エチレンジアミン4酢酸25g、マレイン酸250g、
パインフロー(松谷化学)46gを操作(C)と同様、粉
砕、混合し造粒する。水の添加量は80mlとし、造粒後、
60℃で2時間乾燥して造粒物の水分をほぼ完全に除去す
る。このようにして、調整した造粒物にN-ラウロイルサ
ルコシンナトリウム15gを添加し、25℃、40%RH以下に
調湿された部屋で混合機を用いて3分間混合する。次に
得られた混合物を菊水製作所(株)製タフプレストコレ
クト1527HUを改造した打錠機により1錠当たりの充填
量を8.6gにして圧縮打錠を行い、170個のカラーペーパ
ー用漂白定着補充用錠剤錠A剤を作成した。
【0077】操作(B) チオ硫酸アンモニウム1640g、亜硫酸ナトリウム750g、
臭化カリウム40g、p-トルエンスルフィン酸50gを、粉
砕、混合し造粒する。水の噴霧量は100mlとし、造粒
後、60℃で120分間乾燥して造粒物の水分をほぼ完全に
除去する。このようにして、調整した造粒物にN-ラウロ
イルサルコシンナトリウム20gを添加し、25℃、40%RH
以下に調湿された部屋で混合機を用いて3分間混合す
る。次に得られた混合物を菊水製作所(株)製タフプレ
ストコレクト1527HUを改造した打錠機により1錠当た
りの充填量を13.4gにして圧縮打錠を行い、170個のカラ
ーペーパー用漂白定着補充用錠剤B剤を作成した。
【0078】上記カラーペーパー用漂白定着補充用錠剤
(A),(B)1コずつを合わせて、カラーペーパー用
漂白定着補充用錠剤(7)とした。
【0079】次に以下のカラーペーパー用漂白定着補充
用錠剤(8),(9)を作成した。
【0080】操作(A) ジエチレントリアミン5酢酸第2鉄アンモニウム1水塩
1250g、エチレンジアミン4酢酸25g、マレイン酸250g、
パイロフロー(松谷化学)46gを粉砕、混合し造粒す
る。水の添加量は80mlとし、造粒後60℃で2時間乾燥し
て造粒物の水分をほぼ完全に除去する。このようにして
調整した造粒物にN-ラウロイルサルコシンナトリウム15
gを添加し、25℃40%RH以下に調湿された部屋で混合機
を用いて3分間混合する。
【0081】操作(B) チオ硫酸アンモニウム1640g、亜硫酸ナトリウム750g、
臭化カリウム40g、p-トルエンスルフィン酸50gを粉砕、
混合し造粒する。水の添加量は100mlとし、造粒後60℃
で120分間乾燥して造粒物の水分をほぼ完全に除去す
る。このようにして、調整した造粒物にN-ラウロイルサ
ルコシンナトリウム20gを添加し、25℃,40%RH以下に
調湿された部屋で混合機を用いて3分間混合する。
【0082】上記造粒物(A)を8.6g、造粒物(B)を
13.4g分取して、混合機を用いて10分間均一に混合した
後、得られた混合物を菊水製作所(株)製タフプレスト
コレクト1527HUを改造した打錠機により1錠当たりの
充填量を22gにして圧縮打錠を行って出来た錠剤(8)
と前記混合物を各々、8.6g,13.4gの充填量にして圧縮
打錠して2錠とした錠剤(9)を作成した。
【0083】上記錠剤(7),(8)及び(9)を実施
例(1),(2)と同様の評価を行った。
【0084】結果を表4に示す。
【0085】
【表4】
【0086】表4の結果より明らかな様に本発明の錠剤
は特に問題なく、包材との接着性もほとんどなかった。
【0087】実施例−6 実施例−1の錠剤1において無延伸ポリプロピレンフィ
ルム/延伸ポリプロピレンフィルムを表5に示す包装材
料にかえ、包材摩擦係数、外観について測定した。
【0088】結果は表5に示す。
【0089】
【表5】
【0090】表5より明らかな様に本発明の錠剤であっ
ても包材内摩擦係数が1.5を超えると包材と接着したり
主薬を含む錠剤が黒くなる等の問題を起こす。
【0091】ちなみに1.5を超える包材で投入したもの
は投入されない場合が多く本発明には不適当であった。
【0092】実施例−7 実施例−5の錠剤(7)において無延伸ポリプロピレン
フィルム/延伸ポリプロピレンフィルムを表6に示す包
装材料にかえ、包材内摩擦係数の測定及び外観の観察を
行った。
【0093】結果を表6に示す。
【0094】
【表6】
【0095】表6より明らかな様に本発明の錠剤であっ
ても包材内摩擦係数が1.5を超えると包材と接着したり
黄色い結晶物が多量に発生する。ちなみに包材内摩擦係
数が1.5を超える包材は投入精度が悪く投入されない場
合が多くあった。
【0096】実施例−8 実施例−7において表7に示す透湿度をもつ材料を用い
て実施例−7と同様の評価を行った。
【0097】結果を表7に示す。
【0098】
【表7】
【0099】表7より明らかな様に透湿度が小さいと包
材内摩擦係数は低くなり、投入精度が上がることが予想
される。又包材内摩擦係数が高いと黄色い結晶物が発生
するがこれは分析結果では硫黄であった。
【0100】実施例−9 次に本発明に用いられる包装形態について説明する。
【0101】図1(A),(B),(C)は四方シール
の例を示す平面図である。図1(D)は三方シールの例
を示す。図2(A),(B)はスティック包装の具体例
を示す、ただしこれらに限定されない。
【0102】図3はPTP包装の具体例を示す。ただし
これらに限定されるものではない。図3(A)は丸薬状
の固形処理剤をPTP包装したものであり、図3(B)
は処理剤の錠剤が複数個入って包装されている状態を示
す。図3(C)に示すブリスター的なものでもよい。
【0103】図4は一括包装の具体例を示す。ただしこ
れらに限定されない。図4(A)は筒形容器内に固形処
理剤を収容したもの、図4(B)は柔軟な二方シール又
は三方シールされた袋内に固形処理剤を収容したもの、
図4(C)は固形処理剤を収容した袋を一方シールした
ものを示す。
【0104】図5,図6はカートリッジの具体例を示す
斜視図である。
【0105】これらのカートリッジは固形処理剤の入っ
た包装材料のまま本発明自現機の供給装置に装着でき
る。材質は前記記載の化合物はどれも使用できる。固形
処理剤が減少したとき、供給の障害にならない様に潰れ
ないものが良い。
【0106】図5は(A)は錠剤を円筒型カートリッジ
に収容したもの、図5(B),(C)は開閉蓋を有する
箱型カートリッジに固形処理剤を収容した形態を示す斜
視図および断面図を示す。
【0107】図6は錠剤を仕切り壁を有する回転可能な
容器内容に収容し、さらに外筒(本体)内に収容して、
開口部から所定量を落下させるものである。図6(A)
は回転軸を水平支持した形式、図6(B)は回転軸を垂
直支持した形式のものである。
【0108】なお、本発明はこれら具体例に限定される
ものではないが3方シールないしは4方シールの方が製
造コスト、連包性、汎用性にすぐれ、しかも廃棄物が少
なくてすみ、本発明の効果も顕著に表われる。
【0109】実施例−10 次に本発明を実施する上で好ましいシール包装を例にと
り分包形態について説明する。
【0110】図7の(A)は1つの包装単位で数種の錠
剤が入っている。例えば発色現像補充用錠剤であればア
ルカリパート、主薬パート、保恒剤パート毎に錠剤化さ
れたものが1つの供給単位として1分包に入っている。
(B)は種数、サイズの異なる錠剤が個装されている。
例えば発色現像補充用錠剤で言えば、アルカリパート、
主薬パート、保恒剤パートが各々個表され、A,B,C
で1セットの供給単位となる。(C)は同一の大きさの
ケミカルが複数個入ったものである。(D)〜(P)は
錠剤の他の分包例を示したものである。本発明の実施態
様として好ましくは1供給単位が1分包である方が、投
入精度や秤量精度に好ましい効果を与え、しかもコスト
が低減出来るというメリットがある。
【0111】実施例−11 本発明に用いられる自動現像機及び投入装置の具体例に
ついて示す。
【0112】本発明を適用できる自動現像機(以下、単
に自現機という)の一例を図面に基づいて説明する。図
8は、自現機Aと写真焼付機Bとを一体的に構成したプ
リンタープロセッサーの概略図である。
【0113】図8において写真焼付装置Bの左下部に
は、未露光のハロゲン化銀写真感光材料である印画紙を
ロール状に収納したマガジンMがセットされる。マガジ
ンから引き出された印画紙は、送りローラR及びカッタ
ー部Cを介して所定のサイズに切断され、シート状印画
紙となる。このシート状印画紙は、ベルト搬送手段Bに
よって搬送され、露光部Eにおいて原画Oの画像を露光
される。露光されたシート状印画紙はさらに複数対の送
りローラRにより搬送され、自現機A内に導入される。
自現機Aでは、シート状印画紙は、処理槽である夫々発
色現像槽1A、漂白定着槽1B、安定槽1C,1D,1
E内(実質的に3槽構成の)をローラ搬送手段(参照記
号ナシ)により順次搬送され、それぞれ、発色現像処
理、漂白定着処理、安定化処理がなされる。前記各処理
がなされたシート状印画紙は、乾燥部35において乾燥さ
れて機外に排出される。
【0114】なお、図中の一点鎖線は、ハロゲン化銀写
真感光材料の搬送経路を示す。また、実施例において
は、感光材料はカットされた状態で自現機A内に導かれ
るものであるが、帯状で自現機内に導かれるものであっ
てもよい。その場合、自現機Aと写真焼付機Bとの間
に、感光材料を一時的に滞留させるアキュムレータを設
けると処理効率が上がる。
【0115】また、本願発明に係る自現機は、写真焼付
機Bと一体的に構成しても、自現機単体だけでもよいこ
とは言うまでもない。また、本発明に係る自現機によっ
て処理されるハロゲン化銀写真感光材料は、露光済の印
画紙に限られるものでははなく、露光済のネガフィルム
等でもよいことは言うもでもない。また、本発明の説明
として、発色現像槽、漂白定着槽、安定槽を有する実質
的に3槽構成の自現機について行うが、これに限られる
ものではなく、発色現像槽、漂白槽、定着槽、安定槽を
有する実質的に4槽構成の自現機であっても本発明は適
用できるものである。
【0116】図9は、図8の自現機AのI−I断面にお
ける処理槽である発色現像槽1Aの概略図である。な
お、漂白定着槽1B、安定槽1C,1D,1Eにおいて
は、発色現像槽1Aと同じ構成となるので、以下、処理
槽1として説明する場合は、発色現像槽1A、漂白定着
槽1B、安定槽1C,1D,1Eいずれも指すこことと
する。なお、図には、構成をわかりやすくするために、
感光材料を搬送する搬送手段等は省略してある。また、
本例においては、固形処理剤として錠剤13を用いた場合
について説明する。
【0117】処理槽1は、感光材料を処理する処理部2
と、該処理部を形成する仕切壁の外側に一体的に設けた
錠剤13を供給する固形処理剤投入部11とを有する。これ
ら処理部2と固形処理剤投入部11とは連通窓が形成され
た仕切壁12により仕切られており、処理液は流通できる
ようになっている。そして投入部11には処理剤を受容す
る濾過部(区分)14を設けたので、固形のまま処理部2
に移動することがない。
【0118】筒状のフィルター3は、固形処理剤投入部
11の下方に交換可能に設けられ、処理液中の不溶物、例
えば紙くず等を除去する機能を果たす。このフィルター
3の中は、固形処理剤投入部11の下方壁を貫通して設け
られた循環パイプ4を介して循環ポンプ5(循環手段)
の吸引側に連通している。
【0119】循環系は、液の循環通路を形成する循環パ
イプ4、循環ポンプ5、および、処理槽1等で構成され
ていることになる。前記循環ポンプ5の吐出側に連通し
た循環パイプ4の他端は処理部2の下方壁を貫通し、該
処理部2に連通している。このような構成により、循環
ポンプ5が作動すると処理液は固形処理剤投入部11から
吸い込まれ、処理部2に吐出されて処理液は処理部2内
の処理液と混じり合い、再び固形処理剤投入部11へと入
る循環を繰り返すことになる。この循環流の流量は、1
分間当たりタンク容量に対して0.1(回転=循環量/タ
ンク容量)以上の流量であることが好ましく、より好ま
しくは、0.5〜2.0回転である。また、処理液の循環方向
は、図9に示した方向に限られる必要はなく、逆方向で
あってもよい。
【0120】廃液管6は、処理部2内の処理液をオーバ
ーフローさせるためのものであり、液面レベルを一定に
保つとともに、他の処理槽から感光材料に付着して持ち
込まれる成分や、感光材料から浸み出す成分が貯留し、
増加することを防ぐのに役立つ。
【0121】棒状のヒータ7は、固形処理剤投入部11の
上方壁を貫通して固形処理剤投入部11内の処理液中に浸
漬するよう配設されている。このヒータ7は、処理槽1
内の処理液を加温するものであり、換言すると処理槽1
内の処理液を処理に適した温度範囲(例えば20〜55℃)
に保持する温度調整手段である。
【0122】処理量情報検知手段8は、自現機の入口に
設けられ、処理される感光材料の処理量を検出するため
に用いられる。この処理量情報検知手段8は、左右方向
に複数の検出部材を配してなり、感光材料の幅を検出す
るとともに、検出されている時間をカウントするための
要素として機能する。感光材料の搬送速度は機械的に予
め設定されているので、幅情報と時間情報とから感光材
料の処理面積が算出できる。なお、この処理量情報検出
手段は、赤外線センサー、マイクロスイッチ、超音波セ
ンサー等の感光材料の幅および搬送時間を検出できるも
のであればよい。また、間接的に感光材料の処理面積が
検出できるもの、例えば図8のようなプリンタープロセ
ッサーの場合、焼付を行った感光材料の量、あるいは、
予め決まっている面積を有する感光材料の処理数を検出
するものでもよい。さらに、検出するタイミングは、本
例では処理される前であるが、処理した後、あるいは処
理液中に浸漬されている間でも良い(このような場合
は、処理量情報検知手段8を設ける位置を処理後に検出
できる位置や処理中に検出できる位置に適宜変更するこ
とによりできる)。さらに、検出される情報として、上
述の説明では、感光材料の処理面積について述べたが、
これに限られるものではなく、処理される、処理され
た、あるいは、処理中の感光材料の処理量に比例した値
であればよく、処理槽に収容された処理液の濃度あるい
は濃度変化等であってもよい。また、処理量情報検知手
段8は、各処理槽1A,1B,1C,1D,1E毎に設
ける必要はなく、1台の自現機に対して1つ設けること
が好ましい。
【0123】収納手段である包装体収納箱(以下カート
リッジと呼ぶ)15に収納された固形処理剤を処理槽に投
入する処理剤供給手段17は、濾過部(区分)14の上方に
配設されている。
【0124】カートリッジ15に収納された錠剤13は図7
に示すシール包装体により固包装されており、対向ロー
ラー17bによってカートリッジ15から出てきた錠剤13含
有シール包装体をカッター17aにより、前記シール包装
体を切断する。重力により錠剤13は、開封されたシール
包装体から濾過部(区分)14に投入されることになる。
【0125】この処理剤供給手段17は、後述する処理剤
供給制御手段9によって制御され、処理剤供給制御手段
9から発せられる供給信号と連動して、錠剤13を固形処
理剤投入部11内の濾過部(区分)14に供給する。なお、
本願発明では、固形処理剤13を固形処理剤受容部11内の
濾過部(区分)14に供給したが、供給される場所は処理
槽1内であればどこに供給されてもよく、即ち、本願発
明では処理液を用いて固形処理剤を溶解できればよく、
感光材料の処理量情報に応じた成分が確実に投入され、
処理槽1内の処理液の処理特性を一定に保つことが必要
なのであるが、より好ましくは、処理液の循環経路内に
固形処理剤が供給されることがよい。また、この処理剤
供給手段17は、自現機の処理槽内や外気の湿気、処理液
の飛散したものが、処理槽に供給される前の固形処理剤
と接触しないようにされていることが好ましい。
【0126】濾過部(区分)14は、固形処理剤投入部11
内の処理液に浸漬され、処理剤供給手段17によって供給
された錠剤13による不溶成分、例えば錠剤13中に混入し
ていた溶解しない成分、錠剤13が崩壊してできる錠剤13
の塊など、錠剤13のみならず固形処理剤由来のものが感
光材料に付着すると出来上がった画像に傷をつけてしま
ったり、付着した箇所の処理不足等の原因となるもの
を、除去するものである。
【0127】この濾過部(区分)14は樹脂で加工されて
いるものが好ましい。なお、濾過部(区分)14は固形処
理剤投入部11内に設けることは必須ではなく、処理剤供
給手段17によって供給される錠剤13が図8に示す感光材
料の搬送経路、あるいは、処理部2内の処理液に投入さ
れるようにすればよいものである。
【0128】処理剤供給制御手段9は、処理剤供給手段
17を制御するものであり、処理量情報検知手段8によっ
て検出された感光材料の処理量情報(本実施例では処理
面積)が所定の一定値に達すると処理剤供給手段17に処
理剤供給信号を発するものである。なお、処理剤供給制
御手段9は、処理量情報に応じて必要な処理剤量を固形
処理剤投入部11に供給するよう処理剤供給手段17を制御
すればよい。
【0129】補充水供給手段42は、補充水を貯える補水
タンク43から処理剤投入部11に補充水(補水)を補給す
る手段であって、ポンプ、温調機等からなる温水補給装
置、電磁弁、補水管を有する。この補充水供給手段42
は、写真材料によって持ち出された水分とタンク表面か
ら蒸発した水分を補いながら、反応によって溶出する累
積抑制成分を薄めるためのものである。図中23は蒸発補
水設定手段を示す。
【0130】図10は、図8の自現機Aを上面から示した
概略上面図である(但し、説明上補水手段についてその
経路を記載してある)。42が補給水供給手段、33が電磁
弁、36が補水管を表す。
【0131】また、各処理槽1A,1B,1C,1D,
1E毎に補水タンクや補水ポンプを設けてもよいが、補
給される補充水はいずれの槽においても同じ補充水を用
いて、1つの補水タンクにすると自現機がコンパクトに
なり、さらに好ましくは、補水タンクと補水ポンプを自
現機に1つだけ設け、補水する経路(パイプ等)に電磁
弁を設けて各処理槽に必要なときに必要量が補給される
ようにする、あるいは、補水用のパイプの径の太さを調
整して補給量を加減する、ことにより、補水タンク43と
補水ポンプを自現機に1つだけ設けることができ、さら
にコンパクトになる。なお、夫々処理槽である安定槽1
C,1Dに関しては、それぞれ安定槽1D,1Eからオ
ーバーフローした安定液を供給することにより、補充水
供給手段を省くことも可能となる。また、補水タンクの
補充水は、温調されていることが好ましい。
【0132】この補充水制御手段は、設置場所の環境温
度・湿度(相対湿度)により予じめプログラムされた蒸
発補水設定手段23により補充水供給手段42を制御するお
よび/または処理量情報検知手段8により検出された処
理量情報等に応じて補充水供給手段42を制御する制御手
段である。なお、この補充水供給制御手段は、処理量情
報検知手段8により検出された処理量情報に応じること
に限られず、処理剤供給手段17により処理剤が供給され
たという情報に応じて制御してもよい。
【0133】次に、図9に基づいて、本願発明の動作を
説明する。露光済の感光材料は、自現機Aの入口におい
て処理量情報検知手段8により処理量情報が検出され
る。処理剤供給制御手段9は、処理量情報検知手段8に
より検出された処理量情報に応じて、処理される感光材
料の面積の累積が所定の面積に達すると、処理剤供給手
段17に供給信号を発する。供給信号を受けた処理剤供給
手段17は、対向ローラー17bにより、カートリッジ15か
ら運ばれた錠剤13含有三方シール包装体16をカッター17
aが切断、錠剤13は重力により固形処理剤投入部11内の
濾過手段(区分)14に供給される。供給された錠剤13
は、固形処理剤投入部11内の処理液によって溶解する
が、循環手段によって固形処理剤投入部11→循環ポンプ
5→処理部2→連通窓→固形処理剤投入部11と循環して
いる処理液により溶解が促進される。
【0134】上記動作と同時に、補水量設定手段23から
の信号を補充水供給手段42が受け、処理槽に補充水が供
給される。
【0135】一方、検出された感光材料は、発色現像槽
1A、漂白定着槽1B、安定槽1C,1D,1E内をロ
ーラ搬送手段により順次搬送される(図1の自現機A参
照)。
【0136】なお、夫々処理槽である発色現像槽1A、
漂白定着槽1B、安定槽1C,1D,1Eそれぞれに、
処理剤供給手段17を備え、それぞれ同時に供給してもよ
い。また、それぞれの供給手段により供給されるタイミ
ングは各々別々であってもよく、さらに、処理剤供給制
御手段9により処理剤供給手段が制御されるための所定
の面積は、各処理槽1A,1B,1C,1D,1E同じ
であってもよいが、それぞれ異なっていてもよいことは
いうまでもない。
【0137】更に図11(a)(b)、図12(a)(b)
及び図13、14の他の実施例について説明する。
【0138】図11(a)(b)は「コの字」形半抜きパ
ンチ方式を表わす。
【0139】感光材料が処理されると処理量情報検知手
段8によって検知し、ある一定量に達したときに、処理
剤供給制御手段9により信号が送られ搬送ローラ17bが
回転し、固形処理剤13の入った包装体16を図11(a)の
様な位置まで移動させ停止する。包装体16を移動させる
方法は包装体16に予め設けられたノッチを検出する方
法、印刷柄又はアイマークの検出、包装体16の処理剤13
の検出等どんな方法でも良いが要は必要数の固形処理剤
10を精度良く検出すれば良い。次に図11(b)の様にパ
ンチ雄型300が下方に動き包装体16を切断し固形処理剤1
3は図12(a)の濾過部14を経て、自動現像機の処理槽
に投入される。パンチ雄型300で切断された切り口は図1
2(b)に示すようにパンチ形状601の様にコの字とな
る。
【0140】この様な方式の場合、固形処理剤13は粉
剤、顆粒、錠剤どれでも良いが好ましくはパンチ雄型
に、薬品が付着しにくい錠剤が良い。又錠剤13は包装体
に余り付着せず従って汚れも発生しにくく、ユーザーが
取扱う際にも安全である。使用済み包装体16は廃棄箱10
2に入りまとめて廃棄することができる。この廃棄箱102
は、使用済みの包装体収納箱15を再使用することが好ま
しい。
【0141】図13、14は包装体11の切り落とし方法を表
わす。
【0142】感光材料が処理されると処理量情報検知手
段によって検知し、ある一定量に達したときに、処理剤
供給制御手段により信号が送られ搬送ローラ201が回転
し、固形処理剤13の入った包装体16を固形処理剤13が濾
過部14の上部の位置まで移動させ停止する。このとき包
装体16の先端はしごきローラ17cに入っている。
【0143】包装体を移動させる方法は包装体16に予め
設けられたノッチを検出する方法、印刷柄の検出、包装
体の処理検出等どんな方法でも良いか要は必要数の固形
処理剤13を精度良く検出すれば良い。次にセラミック製
カッター17aが包装体16を切断する。切断が終了すると
しごきローラ17c及び搬送ローラ17bが回転し固形処理
剤13はしごきローラ17cによりしごかれ排出口を通過し
自動現像機の濾過部14に投入される。カットされた廃棄
包装体は搬送ローラ17bより排出され廃棄箱102に入
る。この廃棄箱102は使用済みの包装体収納箱を再使用
するのが好ましい。
【0144】この様な方式の場合、固形処理剤13は粉
剤、顆粒、錠剤どれでも良いが、好ましくはセラミック
製カッター17aに薬品が付着しない錠剤が良い。又錠剤
は包装体16に余り付着せず従って汚れも発生しにくいと
いう利点がある。
【0145】使用済み包装体は廃棄箱102に入りまとめ
て廃棄することができる。
【0146】図15で収納箱15は、処理剤包装体16を、帯
部を蛇行させた状態で収納していて、処理剤包装体16の
先端は、ローラ8-aと、ローラ8-bと駆動手段とより
なる第1の搬送手段8Aにより送り出し、又は蓋7Aを
開けて案内し、ローラ9-aと、ローラ9-bと駆動手段
とよりなる第2の搬送手段9Aにかけ渡し、蓋7Aを閉
じることにより、第1の搬送手段8Aと第2の搬送手段
9Aに係合する。なお第2の搬送手段9Aに係合させる
前に切断手段(カッター)10Aにより、上下両側のシー
ル部を切り離し矢印A方向へ案内し排除する。
【0147】以上が本発明に使用される処理剤供給手段
の1例であるが、もちろん本発明はこれらに限定される
ものではなく、本発明の固形処理剤を安定に処理槽上に
供給する手段であれば、いかなる方法でも良いが本発明
の効果を奏する上では図12ないしは図15に示したカッタ
ーによる切断及び開放手段によりラミネート部をはずし
て投入する方法が好ましい。
【0148】次に図16について説明する。
【0149】錠剤型の固形処理剤13が収納された円筒状
の固体処理剤用包装体130が設けられ、該処理剤13が偏
平状に積み重ねられてシャッター開時に該トレー130内
を自重で下方に降り供給搬送可能にしてある。この固体
処理剤用包装体は外/内側がポリエチレンコートされ、
中は紙でできている。
【0150】該固体処理剤用包装体130の底部を形成す
るように該固体処理剤用包装体130のセンターから一定
距離だけ離れた位置に設けた支軸141のまわりに同心に
回転シャッター円板144とそれに接して下部に固定円板1
42とを配設し、各円板には別々に窓145と143が固体処理
剤用包装体130と同じ同心円上にあけられている。
【0151】そして回転シャッター円板144の窓145は前
記固体処理剤用包装体130の内径及び錠剤型固形処理剤
外径寸法と等しいか少し大きい内径にしてある。
【0152】回転シャッター円板144が回転して窓145が
固体処理剤用包装体130と同心になるように重なった位
置で該包装体130内の最下部の固形処理剤13をその窓145
に落とし込んで受け取り、該回転シャッター円板144が
更に回転して固定円板142の窓143と前記窓145とが同心
に重なった位置で回転シャッター円板144の窓145内にあ
った錠剤型の固形処理剤13は窓143に落とされて、更に
その下におかれた濾過部14の処理液面にシューター146
を滑り下りて供給されるようにしてある。
【0153】図11は固形処理剤収納筒31を枠体30に2個
設けられるようにした実施例であり、固形処理剤収納筒
31,31aを設けられるように保持枠32,32aを設け,こ
のように構成することによりモータ38により回転体を回
動しながら固形処理剤を孔41より補給することができ
る。
【0154】実施例−14 図8,9の自動現像機を用いて、下記に示す処理工程に
て連続処理を行った。
【0155】処理したカラーペーパーはコニカQAペー
パータイプA−5(コニカ(株))を用いた。
【0156】 処理工程 処理時間 処理温度 発色現像 22秒 38.5℃ 漂白定着 22秒 38.0℃ 安定−1 22秒 35〜38℃ 安定−2 22秒 35〜38℃ 安定−3 22秒 35〜38℃ 乾 燥 50秒 安定は3から1への向流方式であり、安定−1のオーバ
ーフロー液は全量漂白定着槽に流入された。また、感光
材料1m2当りのキャリーオーバーは、全ての槽で50ml/
m2であった。
【0157】また、蒸発補正は温調時は、発色現像、漂
白定着、安定に各々9.0ml/時、7.2ml/時、14.1ml/時
ずつ1時間毎に行い、温調をしていない時には、各々3.
8ml/時、3.1ml/時、6.1ml/時ずつを積算し、温調開
始時にまとめて行った。
【0158】スタート時のタンク液は、コニカカラーQ
Aペーパー発色現像スタート剤28P-1B(コニカ(株)社
製コニカカラーQAペーパー漂白定着スタート剤28P-2B
(同上)、コニカカラーQAペーパー安定スタート剤28
P-3B(同上)を用いて作成した。
【0159】次に以下に示すカラーペーパー用処理剤を
作成した。
【0160】(カラーペーパー用発色現像補充用錠剤)
実施例−1で使用のカラーペーパー用発色現像補充用錠
剤(1)を使用。
【0161】ただし、一錠当りの充填量は表4に示す適
量分にして圧縮打錠を行った。適量分とは、錠剤(A)
〜(D)のトータル量が表1,2に示す単位供給量にな
る様にコントロールした。
【0162】(カラーペーパー用漂白定着補充用錠剤) 操作(E) ジエチレントリアミン5酢酸第2鉄アンモニウム1水塩
1250g、エチレンジアミン4酢酸25g、マレイン酸250g、
パインフロー(松谷化学)46gを操作(C)と同様、粉
砕、混合し造粒する。水の添加量は80mlとし、造粒後、
60℃で2時間乾燥して造粒物の水分をほぼ完全に除去す
る。このようにして、調整した造粒物にN-ラウロイルサ
ルコシンナトリウム15gを添加し、25℃、40%RH以下に
調湿された部屋で混合機を用いて3分間混合する。次に
得られた混合物を菊水製作所(株)製タフプレストコレク
ト1527HUを改造した打錠機により1錠当たりの充填量
を8.6gにして圧縮打錠を行い、170個のカラーペーパー
用漂白定着補充用錠剤A剤を作成した。
【0163】操作(F) チオ硫酸アンモニウム1640g、亜硫酸ナトリウム750g、
臭化カリウム40g、p-トルエンスルフィン酸50gを操作
(C)と同様、粉砕、混合し造粒する。水の噴霧量は10
0mlとし、造粒後、60℃で120分間乾燥して造粒物の水分
をほぼ完全に除去する。このようにして、調整した造粒
物にN-ラウロイルサルコシンナトリウム20gを添加し、2
5℃、40%RH以下に調湿された部屋で混合機を用いて3
分間混合する。次に得られた混合物を菊水製作所(株)製
タフプレストコレクト1527HUを改造した打錠機により
1錠当たりの充填量を13.4gにして圧縮打錠を行い、170
個のカラーペーパー用漂白定着補充用錠剤B剤を作成し
た。
【0164】上記カラーペーパー用漂白定着補充用錠剤
(E),(F)の各1個ずつを合わせてカラーペーパー
用漂白定着補充用錠剤とした。
【0165】(カラーペーパー用安定補充用錠剤)炭酸
ナトリウム・1水塩10g、1-ヒドロキシエタン-1,1-ジホ
スホン酸ジナトリウム200g、チノパールSFP150g、亜
硫酸ナトリウム300g、硫酸亜鉛7水塩20g、エチレンジ
アミン4酢酸2ナトリウム150g、硫酸アンモニウム200
g、o-フェニルフェノール10g、パインフロー25gを操作
(C)と同様、粉砕、混合し造粒する。
【0166】水の添加量は60mlとし、造粒後、70℃で60
分間乾燥して造粒物の水分をほぼ完全に除去する。この
ようにして、調整した造粒物にN-ラウロイルサルコシン
ナトリウム10gを添加し、25℃、40%RH以下に調湿され
た部屋で混合機を用いて3分間混合する。次に得られた
混合物を菊水製作所(株)製タフプレストコレクト1527HU
を改造した打錠機により1錠当たりの充填量を3.1gにし
て圧縮打錠を行い、360個のカラーペーパー用安定補充
用錠剤を作成した。
【0167】前記固形処理剤を厚さ60μmの延伸ポリプ
ロピレン/無延伸ポリプロピレンフィルムで三方シール
包装した。
【0168】なお、本発明の固形処理剤は単位面積当り
のカラーペーパーの処理量に応じて添加され、同時に補
水もされる。補水量については、発色現像補充剤につい
ては62.5ml、漂白定着剤及び安定剤については、カラー
ペーパー1m2当り各々21.2ml、169.9mlである。
【0169】処理量は1日当りカラーペーパーを5m2
し、オーバーフロー量がタンク液の約3倍になるまで行
い、発色現像処理槽の様子を観察した。
【0170】その結果を表8に示す。
【0171】
【表8】
【0172】上記表8の結果から、固形処理剤の単位供
給量が60gになると発色現像槽に不溶物が多量に存在
し、一部タールの発生がみらりた。又固形処理剤の単位
供給量が0.1gでは固形処理剤の投入回数が異常に高くな
り、又交換頻度も高く作業性が著しく低下した。
【0173】又漂白定着においてもほぼ発色現像処理槽
の状況と同じ傾向であった。
【0174】
【発明の効果】固形処理剤で0.5〜50gに分割秤量された
少なくとも2種の錠剤にし、かつ該固形処理剤と包装材
料表面との包装内摩擦係数が1.5以下とすることにより
処理剤の安定性を高め、補充精度を向上することができ
た。
【図面の簡単な説明】
【図1】三方シール、四方シールのシール包装の具体例
を示す平面図。
【図2】スティック包装の具体例を示す平面図。
【図3】PTP包装の具体例を示す図。
【図4】一括包装の具体例を示す図。
【図5】カートリッジの他の具体例を示す図。
【図6】カートリッジの他の具体例を示す斜視図。
【図7】一括包装の具体例を示す図。
【図8】自動現像機と写真焼付機とを一体に構成したプ
リンタープロセッサーの概略構成図。
【図9】自動現像機の処理剤投入部と処理剤供給手段と
の断面図。
【図10】図8の自動現像機Aの上面図。
【図11】包装体をコの字に判抜きしてカットする装
置。
【図12】包装体のコの字に判抜きする装置の斜視図。
【図13】包装体を切り落す方式を示す装置。
【図14】図13の切り落す方式を示す包装の斜視図。
【図15】補充装置の斜視図。
【図16】固形処理剤送り出し投入装置の側断面図。
【図17】固形処理剤収納筒を枠体に複数取付けた場合
を示す斜視図。
【符号の説明】
1 処理槽 1A〜1E 処理槽 1R ラック 2 処理部 3 フィルター 4 循環パイプ 5 循環ポンプ 6 排液管 7 ヒータ 8 処理量情報検出手段 9 処理剤供給制御手段 11 固形処理剤投入部 12 仕切壁 13 錠剤(固形処理剤) 14 濾過部(区分) 15 包装体収納箱 16 固形処理剤包装体 17 処理剤供給手段 17a カッター部 17b 搬送ローラー 17c しごきローラー 23 予じめプログラムされた蒸発補水設定手段 33 電磁弁 35 乾燥部 36 補水管 42 補充水供給手段 43 補水タンク

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハロゲン化銀写真感光材料用固形処理剤
    包装体において、該固形処理剤が単位補充供給量当たり
    0.5〜50gに分割秤量された少なくとも2種の錠剤から成
    り、かつ該固形処理剤表面と包装材料表面間の包装内摩
    擦係数が1.5以下の包装材料で包装されていることを特
    徴とするハロゲン化銀写真感光材料用固形処理剤包装
    体。
  2. 【請求項2】 前記包装材料の透湿性が50g/m2・24hr以
    下であることを特徴とする請求項1記載のハロゲン化銀
    写真感光材料用固形処理剤包装体。
JP6026293A 1993-03-19 1993-03-19 ハロゲン化銀写真感光材料用固形処理剤包装体 Pending JPH06273895A (ja)

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