JPH0627359A - 光学機器の遮光装置 - Google Patents

光学機器の遮光装置

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JPH0627359A
JPH0627359A JP18383392A JP18383392A JPH0627359A JP H0627359 A JPH0627359 A JP H0627359A JP 18383392 A JP18383392 A JP 18383392A JP 18383392 A JP18383392 A JP 18383392A JP H0627359 A JPH0627359 A JP H0627359A
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JP
Japan
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light
shielding member
light shielding
holding frame
adhesive tape
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Application number
JP18383392A
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English (en)
Inventor
Minoru Tanabe
稔 田辺
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 レンズ鏡筒における固定筒と移動筒の隙間か
らの漏光を遮断するための製作性のよい遮光装置を提供
する。 【構成】 固定筒5の内周面にシリコンゴム製のリング
リング状に形成した遮光部材保持枠1を固定し、遮光部
材保持枠1の内周面にシリコン系あるいはシリコン−フ
ッ素系の塗料を塗布して塗布層を形成し、該塗布層に両
面粘着テープ2を粘着し、この両面粘着テープ2により
遮光部材3を接着することで、シリコンゴム製の遮光部
材保持枠1に遮光部材3を固定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光学機器の遮光装置、
特に固定筒と移動筒を有する光学機器の両筒の隙間から
の漏光を遮断するための光学機器の遮光装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】一般に筒状の固定筒と、この固定筒に内
設または外設されて、光学系を保持してこの光学系の光
軸方向に移動する筒状の移動筒とを有する光学機器、例
えばカメラの可変焦点レンズなどでは、この移動筒を光
軸方向に移動させて合焦あるいは変倍操作を行なうよう
にしている。
【0003】このような光学機器では、固定筒と移動筒
の摺動部分の隙間、特に対物レンズ側の固定筒先端部分
から侵入してくる光りが障害となり、例えばカメラのレ
ンズ鏡筒の場合は感光材料を露光させる虞があるので、
このため対物レンズ側の固定筒先端近傍で、固定筒内周
面にリング状の遮光部材保持枠を設け、この保持枠に移
動筒外周面を摺動する遮光部材を保持させることで上記
漏光を遮断することが従来行なわれている。そしてこの
ような遮光部材の保持枠の材質には、一般に弾性のある
ゴムが用いられ、特に広い温度範囲で安定した弾性力を
もつシリコンゴムが好適とされ、このシリコンゴムの保
持枠にスエード状の遮光部材を保持させた遮光装置の使
用が試みられた。
【0004】しかし、上述のように遮光部材の保持枠に
シリコンゴムを用いた場合、シリコンゴムには粘着テー
プが粘り着かないという難点がある。このため例えばシ
リコンゴム製の断面コの字状のリングの溝に遮光部材を
挟み込んで保持させ、さらに加熱するとシリコンゴム表
面に僅かな粘着性が生じることを利用して炉で加熱する
ことで遮光部材を上記保持枠に粘着させた遮光装置が用
いられた。そしてこの加熱時には移動筒そのものの代わ
りにダミーの丸棒を上記保持枠に挿入し、実際の使用状
態と同様のセッティングをして加工するなど遮光を確実
にする工夫がなされている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記加熱で得
られるシリコンゴムの粘着力は極めて弱く、遮光装置の
組込み作業中に遮光部材が簡単に外れてしまうという問
題があった。
【0006】またシリコンゴムに代わって、広い温度で
安定した弾性力をもつゴムを得ることが困難であるとい
う問題もある。
【0007】本発明は、上記のような従来の遮光装置の
もつ問題点を解消したもので、両面粘着テ−プを介して
シリコンゴムの保持枠に遮光部材を容易に保持させ得る
光学機器の遮光装置を提供することを目的としてなされ
たものである。
【0008】
【課題を解決するための手段及び作用】上記の目的を達
成するために本発明者は、特許請求範囲の請求項に記載
した発明を完成した。
【0009】本発明は、筒状の固定筒と、この固定筒に
内設または外設されて、光学系を保持してこの光学系の
光軸方向に移動する筒状の移動筒とを有する光学機器に
設けられ、上記固定筒の内周面に固定されたシリコンゴ
ム製の遮光部材保持枠と、この遮光部材保持枠に保持さ
れ、上記移動筒の外周面に摺接して上記固定筒端部から
の漏光を遮断する遮光部材を備えた光学系機器の遮光装
置において、上記遮光部材保持枠の表面に、シリコン系
またはシリコン−フッ素系の塗料を塗布し、この塗布層
に両面粘着テ−プを接着し、さらにこの両面粘着テ−プ
により遮光部材を粘着したことを特徴とする。
【0010】上述のような本発明の遮光装置によれば、
シリコンゴムに対してシリコン系またはシリコンーフッ
素系の塗料が塗布可能で、この塗布層に対して両面粘着
テープが粘着性をもち、さらにこの両面粘着テープによ
り遮光部材が粘着されているので、遮光部材がシリコン
ゴムの保持枠に固定されることになる。
【0011】
【実施例】図1は本発明による光学機器の遮光装置をカ
メラに適用した一実施例を示す光学系の光軸に沿った縦
断面図である。
【0012】1はシリコンゴム製の遮光部材保持枠(ホ
ルダ−)、1aは補助遮光部材の役目をするいわゆるペ
ラ部、2は両面粘着テ−プ、3は遮光部材(人造スエ−
ド)を示している。
【0013】先ず、遮光装置の構造について説明する
と、図1においてシリコンゴム製の遮光部材ホルダ−1
は光学系の光軸に沿った断面がおおむねコの字型をした
輪状の構造を有し、凹部側が不図示の移動筒の外周面側
(図の下方)を向き、凹部側と反対側で不図示の固定筒
内周面側(図の上方)に固定されている。この遮光部材
ホルダー1の表面にはシリコン系の塗料が塗布されてい
る。この塗布層の厚さは上記シリコンゴム表面が硬化し
ない程度の薄さとすることが望ましく、このような薄さ
にシリコン系塗料を塗布することでシリコンゴム本来の
弾性が損なわれるのを防止することができる。
【0014】上記遮光部材ホルダー1の凹部の塗布層表
面には両面粘着テ−プ2が粘着されていて、さらにこの
両面粘着テ−プ2の移動筒外周面側の面には帯状の人造
スエ−ドの遮光部材3が粘着固定され、輪状の遮光装置
を構成している。
【0015】このような構造により、移動筒が光学系の
光軸方向に移動するとき、上記移動筒の外周面を上記遮
光部材3およびペラ部1aが弾性的に密着摺動すること
で固定筒先端の間隙からの漏光を遮断することができ
る。
【0016】なおシリコン系塗料の摩擦係数は一般にシ
リコンゴムの摩擦係数に比べて少ないので、シリコン系
塗料が塗布されている上記ペラ部1aの移動筒外周面に
対する摩擦も少なくなり、移動筒の移動操作時の負荷を
軽減することができる。
【0017】またシリコン−フッ素系塗料もシリコンゴ
ムに対して塗布可能であり、かつこの塗料層に対して両
面粘着テ−プの粘着も可能であるので、シリコン系塗料
の代わりにシリコン−フッ素系塗料も本発明の塗料とし
て使用可能である。
【0018】次に本発明の遮光装置を設けたレンズ鏡筒
について簡単に説明すると、L1およびL2はそれぞれ
第1群および第2群のレンズ群でレンズ鏡筒の光軸方向
に各々独立に移動して合焦および変倍を行なうようにな
っている。4は1群レンズカバ−(移動筒鏡筒)、7は
1群レンズカバ−4の地板、8は1群レンズのフイルム
側に設けられたシャッタユニト、9は1群レンズL1を
保持している1群レンズホルダ−である。1群レンズホ
ルダ−9は不図示のAF機構により1群バ−10に導か
れて光軸方向に移動する。5は固定筒鏡筒、11は2群
レンズL2のホルダ−で、固定筒5の回りをカム筒6が
回転すると、不図示のカムとキ−溝に導かれて光軸方向
に移動する。
【0019】なお12はカメラ本体、13は圧板、14
は背蓋、15は前カバ−である。
【0020】この固定筒5の被写体側の先端と1群レン
ズカバ−4の間の隙間から光がカメラ本体12方向に入
り込んできて、圧板13上のフイルムを感光させる虞れ
があるため、この漏光を遮断する上記遮光装置を設けて
いる。
【0021】このような構造により、1群レンズカバ−
4が光軸方向に移動するとき、上記1群レンズカバ−4
の外周面に上記遮光部材3およびペラ部1aが弾性的に
密着摺動することで固定筒5先端の間隙からの漏光を防
いでいる。
【0022】
【発明の効果】本発明の遮光装置によれば、シリコンゴ
ム製の遮光部材保持枠表面に、シリコン系塗料あるいは
シリコン−フッ素系塗料を塗布し、この塗布層に両面粘
着テ−プを接着し、さらにこの両面粘着テ−プにより遮
光部材を粘着することで、遮光部材保持枠に遮光部材を
容易に固定することができるので、シリコンゴム本来の
柔らかさを失うことなく、かつ製作性のよい遮光装置を
製作することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による光学機器の遮光装置を実施したカ
メラの一例で、そのレンズ鏡筒の光軸に沿った縦断面
図。
【符号の説明】
1 : 遮光部材ホルダ−、2 : 粘着テ−プ、 3 :
遮光部材、4 : 1群カバ−(移動筒)、5 : 固定
筒、 6 : カム筒、7 : 1群地板、 8
: シャッタユニット、9 : 1群レンズホルダ−、1
0 : 1群バ−、11 : 2群レンズホルダ−、12 :
カメラ本体、 13 : 圧板、14 : 背蓋、
15 : 前カバ−、

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1の筒体と第2の筒体との相対的移動に
    連関して光学系を移動させる光学機器における該第1の
    筒体の内周面に固定されたシリコンゴム製の遮光部材保
    持枠と、該遮光部材保持枠に保持され、該第2の筒体の
    外周面に摺接して漏光を遮断する遮光部材とを備えた光
    学機器の遮光装置において、 該遮光部材保持枠の表面に、シリコン系またはシリコン
    −フッ素系の塗料を塗布して塗布層を形成し、この塗布
    層に両面粘着テ−プを接着し、該両面粘着テ−プにより
    該遮光部材を粘着したことを特徴とする光学機器の遮光
    装置。
  2. 【請求項2】請求項1において、上記遮光部材は人工ス
    エ−ドであることを特徴とする光学機器の遮光装置。
JP18383392A 1992-07-10 1992-07-10 光学機器の遮光装置 Pending JPH0627359A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004212884A (ja) * 2003-01-08 2004-07-29 Fuji Photo Optical Co Ltd レンズ鏡筒
JP2005352102A (ja) * 2004-06-10 2005-12-22 Shicoh Eng Co Ltd レンズ駆動装置
CN1316277C (zh) * 2002-01-22 2007-05-16 卡西欧计算机株式会社 摄像装置

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