JPH06273208A - 流量センサ - Google Patents

流量センサ

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JPH06273208A
JPH06273208A JP5064518A JP6451893A JPH06273208A JP H06273208 A JPH06273208 A JP H06273208A JP 5064518 A JP5064518 A JP 5064518A JP 6451893 A JP6451893 A JP 6451893A JP H06273208 A JPH06273208 A JP H06273208A
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JP
Japan
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thin film
heating element
film resistor
measuring
moat
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Application number
JP5064518A
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English (en)
Inventor
Norihiko Murata
憲彦 村田
Hiroyuki Horiguchi
浩幸 堀口
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 熱伝導性が低く対衝撃性のある流量センサを
提供する。 【構成】 絶縁性の基板8と、この基板8の一部をエッ
チングして形成された堀9と、この堀9の上空を跨いで
形成された梁10と、この梁10上に設けられた発熱体
12と、この発熱体12が周囲の流体Aによって奪われ
る発熱量の変化を測定する発熱体温度測定用薄膜抵抗体
13と、流体Aが流れる周囲の温度を測定する流体温度
測定用薄膜抵抗体16とを備えた感熱式の流量センサに
おいて、流体A中に置かれた梁10の上流側に位置する
堀9に基板強度を補強するための基板補強手段を設け
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ガスなどの気体流や液
体流の流体の流速を計測する感熱式の流量センサに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来における感熱式の流量センサとして
は、以下に述べるような種々のものが考案されている。
例えば、その第一の従来例として、特開昭56−183
81号公報に「電熱器」なる名称で開示されているもの
がある。これは、耐熱性及び電気絶縁性の物質からなる
上層部と、この上層部とは異なる電気絶縁性物質からな
る下層部とからなる基板を用い、その下層部の一部を除
去して空洞の堀を形成し、この堀の上空に前記上層部か
らなる橋を形成し、この橋に発熱部を設けてなるもので
ある。
【0003】第二の従来例として、特開昭58−720
59号公報に「半導体装置及びその製造方法」なる名称
で、また、特開昭60−142268号公報に「流速セ
ンサ」なる名称で開示されているものがある。図7はそ
の一例を示すものであり、Si(100)面よりなる基
板1上には絶縁性薄膜2が形成されており、このような
基板1の表面を異方性エッチングすることにより堀3及
びその堀3の上部に橋(発熱抵抗体ブリッジ)4を形成
し、この発熱抵抗体ブリッジ4上の気体流Aの流路に対
した中央部分に発熱体(発熱用抵抗体)5を設け、この
発熱用抵抗体5を挾んだ上流及び下流側の発熱抵抗体ブ
リッジ4上に発熱体温度測定用抵抗体6を設け、基板1
の絶縁性薄膜2上に室温測定用抵抗体7を設けてなるも
のであり、これにより、気流体Aの流れによって上下流
の発熱体温度測定用抵抗体6間に生じた温度差を測定し
て流量を求めている。
【0004】第三の従来例として、特開昭61−274
222号公報に「流量センサ」なる名称で開示されてい
るものがある。これは、流体の流れに対して上流側の端
部に流体温度測定用薄膜抵抗体を設け、下流側の端部に
発熱体及びその発熱体の温度測定用薄膜抵抗体を設け、
発熱体への供給電力から流量を求め、これにより流体と
発熱体との温度差を一定に保つようにしたものである。
【0005】第四の従来例として、特開昭62−435
22号公報に「流量センサ」なる名称で、特開昭62−
44627号公報に「流量センサ」なる名称で開示され
ているものがある。これは、電気絶縁性薄膜を有するS
iウェハからなる基板上に発熱抵抗体及びその発熱を測
定する測温抵抗体を設け、これら発熱抵抗体及び測温抵
抗体の下部の基板をエッチングすることによりセンサを
作成したものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述したように従来の
装置においては、発熱体の消費電力を極力少なくした
り、また、感度を上げ微小流量までの測定ができるよう
に発熱体が設けられた橋の温度を効果的に上昇させる必
要がある。このため、発熱体が設けられる橋は堀の上空
に位置した形となっている。この場合、堀の深さは、消
費電力を少なくし、かつ、発熱体の温度を上昇させるた
めに、深ければ深いほどよい。しかしながら、堀をあま
り大きく深くすると、流量センサチップの底部が広範囲
に渡って薄くなる。特に、後述するように流体の流路の
上流側の土手を削り落したタイプのものは、なおさら脆
弱になる。その結果、センサの製造工程において、例え
ば、ダイシングやダイボンデングの際にセンサチップが
割れたり、クラックが生じたりする恐れがあり、量産に
際して歩留りの低下を引き起こす要因ともなり、さらに
は、従来においては堀を作ることによる基板の強度低下
に注意が払われていなかった。
【0007】また、図7に示すように、流体温度を測定
する室温測定用抵抗体7は堀3の周囲の基板1上に設け
られているため、熱伝導性が高いSiの基板1を介し
て、外界からの熱のみならず発熱用抵抗体5の熱をも拾
い易くなるばかりでなく、例え熱絶縁層が存在してもそ
の熱容量は、中空に浮かんだ発熱体温度測定用抵抗体6
の熱容量と比べてもその差は必ずしも無視できるもので
はない。従って、発熱体温度測定用抵抗体6と室温測定
用抵抗体7とをパルス駆動した場合、感度や応答性(熱
の時定数)に違いを生じるという問題がある。従って、
このようなことから、外乱の影響を受けやすい微小流量
域内での流量を計測することは非常に難しい。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明で
は、絶縁性の基板と、この基板の一部をエッチングして
形成された堀と、この堀の上空を跨いで形成された梁
と、この梁上に設けられた発熱体と、この発熱体が周囲
の流体によって奪われる発熱量の変化を測定する発熱体
温度測定用薄膜抵抗体と、前記流体が流れる周囲の温度
を測定する流体温度測定用薄膜抵抗体とを備えた感熱式
の流量センサにおいて、前記流体中に置かれた前記梁の
上流側に位置する堀に基板強度を補強するための基板補
強手段を設けた。
【0009】請求項2記載の発明では、絶縁性の基板
と、この基板の一部をエッチングして形成された堀と、
この堀の上空を跨いで形成された梁と、この梁上に設け
られた発熱体と、この発熱体が周囲の流体によって奪わ
れる発熱量の変化を測定する発熱体温度測定用薄膜抵抗
体と、前記流体が流れる周囲の温度を測定する流体温度
測定用薄膜抵抗体とを備えた感熱式の流量センサにおい
て、前記流体温度測定用薄膜抵抗体を前記堀に設けた基
板補強手段上空に位置する前記梁上に配設した。
【0010】請求項3記載の発明では、絶縁性の基板
と、この基板の一部をエッチングして形成された堀と、
この堀の上空を跨いで形成された梁と、この梁上に設け
られた発熱体と、この発熱体が周囲の流体によって奪わ
れる発熱量の変化を測定する発熱体温度測定用薄膜抵抗
体と、前記流体が流れる周囲の温度を測定する流体温度
測定用薄膜抵抗体とを備えた感熱式の流量センサにおい
て、前記発熱体温度測定用薄膜抵抗体及び前記流体温度
測定用薄膜抵抗体が形成される前記基板の表面と反対側
の裏面上に異方性エッチングを防止するためのエッチン
グ防止用薄膜を形成した。
【0011】請求項4記載の発明では、絶縁性の基板
と、この基板の一部をエッチングして形成された堀と、
この堀の上空を跨いで形成された梁と、この梁上に設け
られた発熱体と、この発熱体が周囲の流体によって奪わ
れる発熱量の変化を測定する発熱体温度測定用薄膜抵抗
体と、前記流体が流れる周囲の温度を測定する流体温度
測定用薄膜抵抗体とを備えた感熱式の流量センサにおい
て、前記発熱体と前記発熱体温度測定用薄膜抵抗体とを
同一の梁上に設け、これら発熱体及び発熱体温度測定用
薄膜抵抗体を有する前記梁の上流側に位置する梁上に前
記流体温度測定用薄膜抵抗体を設け、この流体温度測定
用薄膜抵抗体を有する前記梁の上流側に位置する堀をそ
の壁面を除去して形成した。
【0012】
【作用】請求項1記載の発明においては、堀に基板補強
手段を設けたことにより、従来のセンサ構造をほとんど
変更することなく、センサの温度絶縁性を簡単な方法で
追及しながら基板強度の改善を図ることが可能となる。
【0013】請求項2記載の発明においては、梁上に測
定用薄膜抵抗体を形成したことにより、強度が大きくか
つ外部からの熱流入の影響が少ないセンサを作成するこ
とが可能となる。
【0014】請求項3記載の発明においては、薄膜抵抗
体の設けられた表面と反対側の裏面上にエッチング防止
用薄膜を形成したことにより、表面側の異方性エッチン
グを行う際の反対側の面のエッチングを防止し堀の部分
のみをエッチングするため、堀部分以外の強度を損なう
ことなく堀部分のみを十分に深くすることが可能とな
る。
【0015】請求項4記載の発明においては、壁面の除
去された堀の下流側に流体温度測定用薄膜抵抗体、発熱
体温度測定用薄膜抵抗体を順次設けることにより、流体
は上流側の壁面の除去された堀から流入し、その後、薄
膜抵抗体の設けられた梁の上下両面に接しながら流れる
ため、流体と抵抗体との熱の授受の効率を良くすること
が可能となる。この場合、壁面除去による基板強度の低
下は、流体温度測定用薄膜抵抗体の下方に設けた基板補
強手段により補うことが可能である。
【0016】
【実施例】本発明の第一の実施例を図1〜図3に基づい
て説明する。図1は、流量センサの全体構成を示したも
のである。基板8は、厚さ500μmのSi(100)
面のウェハを用いている。この絶縁性の基板8にはこれ
を一部エッチングして堀9が形成されている。この堀9
の上部には、梁としての発熱用抵抗体ブリッジ10と、
基板補強用リム形成手段としての補助ブリッジ11とが
跨いで設けられている。前記発熱用抵抗体ブリッジ10
には、発熱体としての発熱用抵抗体12と、発熱体温度
測定用薄膜抵抗体13とが配設されている。一方、前記
補助ブリッジ11は、リム形成用ブリッジ14と、この
リム形成用ブリッジ14を保護する支持用ブリッジ15
とからなっている。また、基板8上の堀9の形成されて
いない領域には、流体温度測定用薄膜抵抗体16が配設
されている。この場合、流体としての気体流Aの流入す
る流体温度測定用薄膜抵抗体16が上流側に位置し、こ
の流体温度測定用薄膜抵抗体16の下流側に補助ブリッ
ジ11が設けられ、この補助ブリッジ11の下流側に発
熱用抵抗体ブリッジ10が設けられている。
【0017】ここでは、リム形成用ブリッジ14の形成
方向が流路に対して平行になっているが、必ずしも平行
でなくても良く、センサ構造に応じて様々な向きにする
ことができる。しかし、その向きによって気流体Aの流
れが乱されてセンサ感度が低下してはいけない。そこ
で、本実施例では、流れに垂直な向きのリムは低くかつ
幅の細いものとするため、支持用ブリッジ15の幅は約
50μmとした。なお、一段と細かくしてリムを形成し
ないことも可能である。一方、流れに平行な方向に関し
てはできるだけ幅広のリムとするために、2本のリム形
成用ブリッジ14の幅は約300μmに形成した。図2
は、図1のa−a断面を示すものである。基板補強手段
としての補強用リム17の下面の幅は約300μm、そ
の高さは約200μmであり、リム形成用ブリッジ14
と補強用リム17の稜線はほとんど接している。
【0018】この場合、ブリッジの幅を細くして数多く
作ることにより強度を保ち、しかも、補強用リム17の
高さを低くし気体流Aの流れを少なくし、さらには整流
効果を持たせることも可能である。例えば、図3に示す
ように、基板8のSi(100)面に対してエッチング
マスク18の直下から54.7°の傾斜{Si(11
1)面}で壁面19がエッチングされて後退していくこ
とにより、深さが深くなりかつ幅が広がる。これによ
り、エッチングマスク18の大きさに応じて、堀9の底
面に対して54.7°の壁面19をもち、ある幅(t1
〜t4)、ある高さの補強用リム17を作ることができ
る。
【0019】上述したように、堀9に補強用リム17を
設けたことによって、従来のセンサ構造をほとんど設計
変更することなく、センサの温度絶縁性を簡単な方法で
追及しながら基板強度の改善を図ることができ、これに
より歩留りを向上させ、熱伝導性が低く耐衝撃性のある
流量センサを得ることができる。
【0020】なお、本実施例では、基板補強手段として
補強用リム17を設けた場合について述べたが、これに
限るものではなく例えば、発熱用抵抗体12が設けられ
た発熱用抵抗体ブリッジ10から上流部のみにおいて、
堀9の深さを浅くするために、構造物を接着するとか或
いは2段階エッチングを行うとかしてもよい。
【0021】次に、本発明の第二の実施例を図4〜図6
に基づいて説明する。なお、第一の実施例と同一部分に
ついての説明は省略し、その同一部分については同一符
号を用いる。
【0022】ここでは、流体温度測定用薄膜抵抗体16
を堀9の上部に位置する梁としての補助ブリッジ11上
に配置したものである。これにより、熱伝導性の高いS
iの基板8からの外部の熱の流入を緩和することができ
ると共に、気体流Aと流体温度測定用薄膜抵抗体16と
の接触が良くなるため、気体流Aの測定を一段と精度良
くかつ応答性良く測定することができる。
【0023】また、その流体温度測定用薄膜抵抗体16
を有する補助ブリッジ11の上流側に位置する堀9の壁
面20を除去して形成した。これにより、気体流Aは、
上流側の壁面20の除去された堀9側から流入し、その
後、流体温度測定用薄膜抵抗体16が設けられた補助ブ
リッジ11、発熱体温度測定用薄膜抵抗体13が設けら
れた発熱用抵抗体ブリッジ10の両方のブリッジの上下
両面に接しながら流れることができるため、気体流Aと
薄膜抵抗体13,16との熱の授受の効率を良くするこ
とができ、微小流量の測定精度を向上させることができ
る。
【0024】さらに、発熱体温度測定用薄膜抵抗体13
及び流体温度測定用薄膜抵抗体16が形成される基板8
の表面と反対の裏面側に図示しないエッチング防止用薄
膜を形成した。この場合、エッチング防止用薄膜として
は、SiO2 やSi34などの絶縁膜を用いることがで
きる。これにより、基板8の表面側で異方性エッチング
を行い堀9を形成する際にその反対側の裏面でのエッチ
ングを防止することができるため、基板8の厚みを失わ
ず堀9部分以外の強度を損なうことなく堀9部分のみを
十分に深くすることができ、一段と微小流量を測定する
ことができる流量センサを得ることができる。この場
合、堀9部分の強度は、本発明の補強用リム17により
補強することができる。
【0025】ここで、具体例について述べる。基板8の
絶縁体としては厚さ1μmのタンタルオキサイドのスパ
ッタ膜を用い、薄膜抵抗体としては厚さ1000ÅのP
tのスパッタ膜を用いた。また、発熱体温度測定用薄膜
抵抗体13及び流体温度測定用薄膜抵抗体16の抵抗値
は、ともに1.5KΩ、発熱用抵抗体12の抵抗は50
0Ωとする。図5は、その測定回路の一例を示すもので
ある。この場合、Rtが発熱用抵抗体12、Rhが発熱
体温度測定用薄膜抵抗体13、Rrが流体温度測定用薄
膜抵抗体16とする。流体温度と発熱用抵抗体12との
温度差ΔTでブリッジ回路のバランスがとられる。これ
により、気体流Aの流れによってくずれるバランスをフ
ィードバックし、ΔTを一定にするために発熱用抵抗体
12に供給するに必要な電圧Vから流量が決定される。
また、図6は、ΔT=100°Cのときの電圧Vと流量
との関係を示したものである。Pは流体温度測定用薄膜
抵抗体16を補助ブリッジ11上に設けた場合、Qは流
体温度測定用薄膜抵抗体16を基板8上に設けた場合の
測定結果をそれぞれ示したものである。これにより、流
体温度測定用薄膜抵抗体16を補助ブリッジ11上に設
けた方が、低流量域までの測定を行うことができた。
【0026】
【発明の効果】請求項1記載の発明は、絶縁性の基板
と、この基板の一部をエッチングして形成された堀と、
この堀の上空を跨いで形成された梁と、この梁上に設け
られた発熱体と、この発熱体が周囲の流体によって奪わ
れる発熱量の変化を測定する発熱体温度測定用薄膜抵抗
体と、前記流体が流れる周囲の温度を測定する流体温度
測定用薄膜抵抗体とを備えた感熱式の流量センサにおい
て、前記流体中に置かれた前記梁の上流側に位置する堀
に基板強度を補強するための基板補強手段を設けたの
で、従来のセンサ構造をほとんど変更することなく、セ
ンサの温度絶縁性を簡単な方法で追及しながら基板強度
を改善することができ、これにより歩留りを向上させる
ことができると共に、熱伝導性が低く耐衝撃性のある流
量センサを得ることができるものである。
【0027】請求項2記載の発明は、絶縁性の基板と、
この基板の一部をエッチングして形成された堀と、この
堀の上空を跨いで形成された梁と、この梁上に設けられ
た発熱体と、この発熱体が周囲の流体によって奪われる
発熱量の変化を測定する発熱体温度測定用薄膜抵抗体
と、前記流体が流れる周囲の温度を測定する流体温度測
定用薄膜抵抗体とを備えた感熱式の流量センサにおい
て、前記流体温度測定用薄膜抵抗体を前記堀に設けた基
板補強手段上空に位置する前記梁上に配設したので、基
板強度が大きくかつ外部からの熱流入の影響が少ない出
力特性の安定したセンサを作成することができるもので
ある。
【0028】請求項3記載の発明は、絶縁性の基板と、
この基板の一部をエッチングして形成された堀と、この
堀の上空を跨いで形成された梁と、この梁上に設けられ
た発熱体と、この発熱体が周囲の流体によって奪われる
発熱量の変化を測定する発熱体温度測定用薄膜抵抗体
と、前記流体が流れる周囲の温度を測定する流体温度測
定用薄膜抵抗体とを備えた感熱式の流量センサにおい
て、前記発熱体温度測定用薄膜抵抗体及び前記流体温度
測定用薄膜抵抗体が形成される前記基板の表面と反対側
の裏面上に異方性エッチングを防止するためのエッチン
グ防止用薄膜を形成したので、表面側の異方性エッチン
グを行う際の反対側の面のエッチングを防止し堀の部分
のみをエッチングすることにより、堀部分以外の強度を
損なうことなく堀部分のみを十分に深くすることがで
き、これにより微小流量の測定を行うことができるもの
である。
【0029】請求項4記載の発明は、絶縁性の基板と、
この基板の一部をエッチングして形成された堀と、この
堀の上空を跨いで形成された梁と、この梁上に設けられ
た発熱体と、この発熱体が周囲の流体によって奪われる
発熱量の変化を測定する発熱体温度測定用薄膜抵抗体
と、前記流体が流れる周囲の温度を測定する流体温度測
定用薄膜抵抗体とを備えた感熱式の流量センサにおい
て、前記発熱体と前記発熱体温度測定用薄膜抵抗体とを
同一の梁上に設け、これら発熱体及び発熱体温度測定用
薄膜抵抗体を有する前記梁の上流側に位置する梁上に前
記流体温度測定用薄膜抵抗体を設け、この流体温度測定
用薄膜抵抗体を有する前記梁の上流側に位置する堀をそ
の壁面を除去して形成したので、流体は上流側の壁面の
除去された堀から流入し、その後、薄膜抵抗体の設けら
れた梁の上下両面に接しながら流れることにより、流体
と抵抗体との熱の授受の効率を良くすることができ、こ
れにより微小流量の測定精度を向上させることができる
ものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施例を示す流量センサの平面
図である。
【図2】図1のa−a断面図である。
【図3】基板を異方性エッチングすることにより各種形
状の堀を形成する具体例を示す断面図である。
【図4】本発明の第二の実施例を示す流量センサの平面
図である。
【図5】薄膜抵抗体を含む測定回路の構成を示す回路図
である。
【図6】流量に対する出力電圧Vの関係を示す特性図で
ある。
【図7】(a)は従来の流量センサを示す平面図、
(b)はそのb−b断面図である。
【符号の説明】
8 基板 9 堀 10 梁 12 発熱体 13 発熱体温度測定用薄膜抵抗体 16 流体温度測定用薄膜抵抗体 17 基板補強手段 20 壁面 A 流体

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁性の基板と、この基板の一部をエッ
    チングして形成された堀と、この堀の上空を跨いで形成
    された梁と、この梁上に設けられた発熱体と、この発熱
    体が周囲の流体によって奪われる発熱量の変化を測定す
    る発熱体温度測定用薄膜抵抗体と、前記流体が流れる周
    囲の温度を測定する流体温度測定用薄膜抵抗体とを備え
    た感熱式の流量センサにおいて、前記流体中に置かれた
    前記梁の上流側に位置する堀に基板強度を補強するため
    の基板補強手段を設けたことを特徴とする流量センサ。
  2. 【請求項2】 絶縁性の基板と、この基板の一部をエッ
    チングして形成された堀と、この堀の上空を跨いで形成
    された梁と、この梁上に設けられた発熱体と、この発熱
    体が周囲の流体によって奪われる発熱量の変化を測定す
    る発熱体温度測定用薄膜抵抗体と、前記流体が流れる周
    囲の温度を測定する流体温度測定用薄膜抵抗体とを備え
    た感熱式の流量センサにおいて、前記流体温度測定用薄
    膜抵抗体を前記堀に設けた基板補強手段上空に位置する
    前記梁上に配設したことを特徴とする流量センサ。
  3. 【請求項3】 絶縁性の基板と、この基板の一部をエッ
    チングして形成された堀と、この堀の上空を跨いで形成
    された梁と、この梁上に設けられた発熱体と、この発熱
    体が周囲の流体によって奪われる発熱量の変化を測定す
    る発熱体温度測定用薄膜抵抗体と、前記流体が流れる周
    囲の温度を測定する流体温度測定用薄膜抵抗体とを備え
    た感熱式の流量センサにおいて、前記発熱体温度測定用
    薄膜抵抗体及び前記流体温度測定用薄膜抵抗体が形成さ
    れる前記基板の表面と反対側の裏面上に異方性エッチン
    グを防止するためのエッチング防止用薄膜を形成したこ
    とを特徴とする流量センサ。
  4. 【請求項4】 絶縁性の基板と、この基板の一部をエッ
    チングして形成された堀と、この堀の上空を跨いで形成
    された梁と、この梁上に設けられた発熱体と、この発熱
    体が周囲の流体によって奪われる発熱量の変化を測定す
    る発熱体温度測定用薄膜抵抗体と、前記流体が流れる周
    囲の温度を測定する流体温度測定用薄膜抵抗体とを備え
    た感熱式の流量センサにおいて、前記発熱体と前記発熱
    体温度測定用薄膜抵抗体とを同一の梁上に設け、これら
    発熱体及び発熱体温度測定用薄膜抵抗体を有する前記梁
    の上流側に位置する梁上に前記流体温度測定用薄膜抵抗
    体を設け、この流体温度測定用薄膜抵抗体を有する前記
    梁の上流側に位置する堀をその壁面を除去して形成した
    ことを特徴とする流量センサ。
JP5064518A 1993-03-24 1993-03-24 流量センサ Pending JPH06273208A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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