JPH06272621A - 気化器のスターター装置 - Google Patents
気化器のスターター装置Info
- Publication number
- JPH06272621A JPH06272621A JP6057393A JP6057393A JPH06272621A JP H06272621 A JPH06272621 A JP H06272621A JP 6057393 A JP6057393 A JP 6057393A JP 6057393 A JP6057393 A JP 6057393A JP H06272621 A JPH06272621 A JP H06272621A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- fuel
- starter
- emulsion tube
- air
- chamber
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Means For Warming Up And Starting Carburetors (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 スターター燃料の空燃比を一定に保つことが
でき、埃の詰りなどもなくて、始動性の向上ができる気
化器のスターター装置を得ること。 【構成】 ヒーター９でサーモワックス３によってニー
ドルジェット６を取付けたプランジャー７を上下してス
ターター通路８を開閉するスターター装置２を設けた気
化器１で、フロート室１０下端とスターターチャンバー
１１下端を通孔１２で連通させ、エマルジョンチューブ
１３の下部に燃料流入孔１５を設け、エマルジョンチュ
ーブ１３の燃料油面１６より上側に横一列の空気孔１７
を設けてスターター燃料をミキシングするようにしたこ
と。
でき、埃の詰りなどもなくて、始動性の向上ができる気
化器のスターター装置を得ること。 【構成】 ヒーター９でサーモワックス３によってニー
ドルジェット６を取付けたプランジャー７を上下してス
ターター通路８を開閉するスターター装置２を設けた気
化器１で、フロート室１０下端とスターターチャンバー
１１下端を通孔１２で連通させ、エマルジョンチューブ
１３の下部に燃料流入孔１５を設け、エマルジョンチュ
ーブ１３の燃料油面１６より上側に横一列の空気孔１７
を設けてスターター燃料をミキシングするようにしたこ
と。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、自動二輪車などに用
いるエンジンの気化器のスターター装置に関する。
いるエンジンの気化器のスターター装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】自動二輪車に用いるエンジンは、エンジ
ンの吸気管に気化器を連結し、気化器で吸気に燃料のガ
ソリンを混入して吸気ガスにしている。燃料は気温が低
いときは、燃料の気化性が悪く、始動が困難になるの
で、始動時に濃い目の燃料で、始動が容易にできるよう
に、スターター装置を気化器に備えている。
ンの吸気管に気化器を連結し、気化器で吸気に燃料のガ
ソリンを混入して吸気ガスにしている。燃料は気温が低
いときは、燃料の気化性が悪く、始動が困難になるの
で、始動時に濃い目の燃料で、始動が容易にできるよう
に、スターター装置を気化器に備えている。
【０００３】スターター装置は、フロート室の下端とス
ターターチャンバーの下端を通孔で連結し、通孔の中に
絞りを設けて、燃料の流量を一定に保つようにしてあ
る。そして、スターターチャンバー内にエマルジョンチ
ューブを設け、燃料油面下に、縦に上下に複数の燃料流
入孔を設け、燃料油面上に空気孔を設けてエマルジョン
チューブ内で燃料と空気のミキシングをしてスターター
燃料を作り、上部にヒーターでサーモワックスによって
ニードルジェットを取付けたプランジャーを上下に操作
して、スターター通路を開閉し、低温始動時にスタータ
ー通路を開き、始動後時間と共にヒーターへの通電によ
ってサーモワックスが膨張して、暖機と共にスターター
通路が閉じるようにして、始動時に濃い目の燃料で簡単
にエンジンの始動ができるようにしている。
ターターチャンバーの下端を通孔で連結し、通孔の中に
絞りを設けて、燃料の流量を一定に保つようにしてあ
る。そして、スターターチャンバー内にエマルジョンチ
ューブを設け、燃料油面下に、縦に上下に複数の燃料流
入孔を設け、燃料油面上に空気孔を設けてエマルジョン
チューブ内で燃料と空気のミキシングをしてスターター
燃料を作り、上部にヒーターでサーモワックスによって
ニードルジェットを取付けたプランジャーを上下に操作
して、スターター通路を開閉し、低温始動時にスタータ
ー通路を開き、始動後時間と共にヒーターへの通電によ
ってサーモワックスが膨張して、暖機と共にスターター
通路が閉じるようにして、始動時に濃い目の燃料で簡単
にエンジンの始動ができるようにしている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】スターターチャンバー
へ流入する燃料は、フロート室との通孔の中に設けた絞
りで、一定流量に規制している。このため、スターター
チャンバー内の燃料油面は、スターター燃料の使用と共
に低下する。そして、縦に設けた燃料流入孔が、上側か
ら次第に油面上に露出するようになって、空気の流入量
が増して、空燃比が薄くなる。又、長期間使用しないエ
ンジンを使用しようとするときも、フロート室内の燃料
油面が、燃料の気化で低下していて、同様に空燃比が薄
くなって、始動不良になる恐れがある。これを想定して
空燃比をより濃い目にセッティングするとセッティング
の幅が狭くなってむつかしくなる不便がある。
へ流入する燃料は、フロート室との通孔の中に設けた絞
りで、一定流量に規制している。このため、スターター
チャンバー内の燃料油面は、スターター燃料の使用と共
に低下する。そして、縦に設けた燃料流入孔が、上側か
ら次第に油面上に露出するようになって、空気の流入量
が増して、空燃比が薄くなる。又、長期間使用しないエ
ンジンを使用しようとするときも、フロート室内の燃料
油面が、燃料の気化で低下していて、同様に空燃比が薄
くなって、始動不良になる恐れがある。これを想定して
空燃比をより濃い目にセッティングするとセッティング
の幅が狭くなってむつかしくなる不便がある。
【０００５】かかる点に鑑み、この発明は、スターター
燃料の空燃比を一定に保つことができ、埃の詰りなども
なくて、始動性の向上ができる気化器のスターター装置
を得ることを目的とする。
燃料の空燃比を一定に保つことができ、埃の詰りなども
なくて、始動性の向上ができる気化器のスターター装置
を得ることを目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明の気化器のスターター装置は、ヒーターで
サーモワックスによってニードルジェットを取付けたプ
ランジャーを上下してスターター通路を開閉するスター
ター装置を設けた気化器で、フロート室下端とスタータ
ーチャンバー下端を通孔で連通させ、エマルジョンチュ
ーブの下部に燃料流入孔を設け、エマルジョンチューブ
の燃料油面より上側に横一列の空気孔を設けてスタータ
ー燃料をミキシングするようにしたことにある。
に、この発明の気化器のスターター装置は、ヒーターで
サーモワックスによってニードルジェットを取付けたプ
ランジャーを上下してスターター通路を開閉するスター
ター装置を設けた気化器で、フロート室下端とスタータ
ーチャンバー下端を通孔で連通させ、エマルジョンチュ
ーブの下部に燃料流入孔を設け、エマルジョンチューブ
の燃料油面より上側に横一列の空気孔を設けてスタータ
ー燃料をミキシングするようにしたことにある。
【０００７】
【作用】スターター燃料をミキシングするエマルジョン
チューブ内には、下部の一つの燃料流入孔から燃料が流
入し、エマルジョンチューブの燃料油面より上側の横一
列の空気孔から空気が流入してミキシングされる。そし
て、フロート室とスターターチャンバーの燃料油面は、
常に同一であり、フロート室の燃料油面が変化しても、
エマルジョンチューブに流入する燃料と空気を一定に保
つことができて空燃比を一定に保つことができて、安定
したスターター燃料による始動ができる。
チューブ内には、下部の一つの燃料流入孔から燃料が流
入し、エマルジョンチューブの燃料油面より上側の横一
列の空気孔から空気が流入してミキシングされる。そし
て、フロート室とスターターチャンバーの燃料油面は、
常に同一であり、フロート室の燃料油面が変化しても、
エマルジョンチューブに流入する燃料と空気を一定に保
つことができて空燃比を一定に保つことができて、安定
したスターター燃料による始動ができる。
【０００８】
【実施例】以下、本発明の実施例を図１乃至図３によっ
て説明する。気化器１の一側にスターター装置２が設け
てある。スターター装置２は、上部にサーモワックス３
の可動ロッド４で、バネ５に抗して、ニードルジェット
６を取付けたプランジャー７を押下げ、スターター通路
８を閉じるようにしてあり、サーモワックス３は、エン
ジンの始動と共に、ヒーター９に通電して加熱し、所定
時間で、サーモワックス３を膨張させるようにしてあ
る。
て説明する。気化器１の一側にスターター装置２が設け
てある。スターター装置２は、上部にサーモワックス３
の可動ロッド４で、バネ５に抗して、ニードルジェット
６を取付けたプランジャー７を押下げ、スターター通路
８を閉じるようにしてあり、サーモワックス３は、エン
ジンの始動と共に、ヒーター９に通電して加熱し、所定
時間で、サーモワックス３を膨張させるようにしてあ
る。
【０００９】気化器１のフロート室１０の下端とスター
ターチャンバー１１は、通孔１２で連通させてある。ス
ターターチャンバー１１内には、エマルジョンチューブ
１３を挿入してあり、エマルジョンチューブ１３の下端
を栓１４で塞ぎ、下部一側に一つの燃料流入孔１５を設
けてある。燃料流入孔１５は、下端の栓１４に設けても
よい。フロート室１０の燃料油面（正常時の）１６より
上側のエマルジョンチューブ１３部分に、横一列の空気
孔１７を設ける。
ターチャンバー１１は、通孔１２で連通させてある。ス
ターターチャンバー１１内には、エマルジョンチューブ
１３を挿入してあり、エマルジョンチューブ１３の下端
を栓１４で塞ぎ、下部一側に一つの燃料流入孔１５を設
けてある。燃料流入孔１５は、下端の栓１４に設けても
よい。フロート室１０の燃料油面（正常時の）１６より
上側のエマルジョンチューブ１３部分に、横一列の空気
孔１７を設ける。
【００１０】エマルジョンチューブ１３内には、常に燃
料油面下にある一つの燃料流入孔１５から燃料が流入
し、流入量は燃料流入孔１５だけで規制され、他に流量
の規制を受けるものがない。又、エマルジョンチューブ
１３内に流入する空気は、常に燃料油面上にある横一列
の空気孔１７から流入する。こうして、燃料と空気のミ
キシングする割合を一定に保つことができて、エンジン
の始動に適するスターター燃料が得られる。スターター
通路８は、プランジャー７で開閉し、スターター通路８
にエマルジョンチューブ１３から流れるガスは、スター
ター通路８の開度に合せてニードルジェット６で調節す
る。始動したエンジンの暖機が完了すると、ヒーター９
により、サーモワックス３の可動ロッド４が延びて、ス
ターター通路８が閉じる。
料油面下にある一つの燃料流入孔１５から燃料が流入
し、流入量は燃料流入孔１５だけで規制され、他に流量
の規制を受けるものがない。又、エマルジョンチューブ
１３内に流入する空気は、常に燃料油面上にある横一列
の空気孔１７から流入する。こうして、燃料と空気のミ
キシングする割合を一定に保つことができて、エンジン
の始動に適するスターター燃料が得られる。スターター
通路８は、プランジャー７で開閉し、スターター通路８
にエマルジョンチューブ１３から流れるガスは、スター
ター通路８の開度に合せてニードルジェット６で調節す
る。始動したエンジンの暖機が完了すると、ヒーター９
により、サーモワックス３の可動ロッド４が延びて、ス
ターター通路８が閉じる。
【００１１】
【発明の効果】以上説明したように、この発明は上述の
ように構成したので、スターター装置２のエマルジョン
チューブ１３には、常に燃料油面１６下の一つの燃料流
入孔１５から燃料が流入し、空気は、常に燃料油面１６
より上側に露出する横一列の空気孔１７から流入する。
このため、エマルジョンチューブ１３内でミキシングす
る空燃比を一定に保つことができて、始動に適する空燃
比の燃料が得られ、始動不良が起こることを防ぐことが
できる。又、エマルジョンチューブ１３に流入する燃料
は、一つの燃料流入孔１５で規制でき、埃の詰り箇所も
少くできる。
ように構成したので、スターター装置２のエマルジョン
チューブ１３には、常に燃料油面１６下の一つの燃料流
入孔１５から燃料が流入し、空気は、常に燃料油面１６
より上側に露出する横一列の空気孔１７から流入する。
このため、エマルジョンチューブ１３内でミキシングす
る空燃比を一定に保つことができて、始動に適する空燃
比の燃料が得られ、始動不良が起こることを防ぐことが
できる。又、エマルジョンチューブ１３に流入する燃料
は、一つの燃料流入孔１５で規制でき、埃の詰り箇所も
少くできる。
【図１】本発明の実施例を示す拡大縦断面図である。
【図２】本発明の実施例を示す気化器全体の側面図であ
る。
る。
【図３】本発明の実施例を示す気化器全体の正面図であ
る。
る。
１ 気化器 ２ スターター装置 ３ サーモワックス ６ ニードルジェット ７ プランジャー ８ スターター通路 ９ ヒーター １０ フロート室 １１ スターターチャンバー １２ 通孔 １３ エマルジョンチューブ １５ 燃料流入孔 １６ 燃料油面 １７ 空気孔
Claims (1)
- 【請求項１】 ヒーターでサーモワックスによってニー
ドルジェットを取付けたプランジャーを上下してスター
ター通路を開閉するスターター装置を設けた気化器で、
フロート室下端とスターターチャンバー下端を通孔で連
通させ、エマルジョンチューブの下部に燃料流入孔を設
け、エマルジョンチューブの燃料油面より上側に横一列
の空気孔を設けてスターター燃料をミキシングするよう
にしたことを特徴とする気化器のスターター装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6057393A JPH06272621A (ja) | 1993-03-19 | 1993-03-19 | 気化器のスターター装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6057393A JPH06272621A (ja) | 1993-03-19 | 1993-03-19 | 気化器のスターター装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06272621A true JPH06272621A (ja) | 1994-09-27 |
Family
ID=13146143
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6057393A Pending JPH06272621A (ja) | 1993-03-19 | 1993-03-19 | 気化器のスターター装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06272621A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN115962069A (zh) * | 2021-10-12 | 2023-04-14 | 重庆工业职业技术学院 | 一种化油器 |
-
1993
- 1993-03-19 JP JP6057393A patent/JPH06272621A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN115962069A (zh) * | 2021-10-12 | 2023-04-14 | 重庆工业职业技术学院 | 一种化油器 |
| CN115962069B (zh) * | 2021-10-12 | 2024-04-12 | 重庆工业职业技术学院 | 一种化油器 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US3956434A (en) | Carburetor cold enrichment fuel metering signal and air flow modulator | |
| US3872851A (en) | Fuel supply device for an internal combustion engine | |
| US4770823A (en) | Choke valve mechanism for carburetor | |
| US4752420A (en) | Diaphragm carburetor for internal combustion engine | |
| JPH06272621A (ja) | 気化器のスターター装置 | |
| JPS5813743B2 (ja) | 内燃機関用の気化器 | |
| US4769185A (en) | Diaphragm carburetor for internal combustion engine | |
| JPH0541252Y2 (ja) | ||
| US1362305A (en) | Carbureter | |
| JPS6042225Y2 (ja) | デイ−ゼル機関の吸気加熱装置 | |
| JPH0144776Y2 (ja) | ||
| JPH03279658A (ja) | 気化器のスターター装置 | |
| JPS5840294Y2 (ja) | 気化器の濃度調節装置 | |
| JPH0130606Y2 (ja) | ||
| JPH0111975Y2 (ja) | ||
| JPS6021483Y2 (ja) | 気化器の始動装置 | |
| JP4452940B2 (ja) | 気化器の始動装置 | |
| JPS6147299B2 (ja) | ||
| JPH0720364Y2 (ja) | 気化器 | |
| JPS5838362A (ja) | アイドルコンペンセ−タ | |
| JPS622282Y2 (ja) | ||
| JPS6233976Y2 (ja) | ||
| US1920487A (en) | Automatic fuel regulator for internal combustion engines | |
| JPS58135347A (ja) | 気化器の始動装置 | |
| JPS63150465A (ja) | エンジンの低温始動装置 |